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ARMS 連載中  2力目 [転載禁止]©2ch.net

1 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:22:13.58 ID:???
『週刊少年サンデー』に1997年16号にて連載された ARMS
この漫画について色々語りましょう
尚、この漫画は水の心に粗筋を投影させることで1日一話のペースで連載されるようです
たまに粗筋書きが水の心を忘れて変な時期に合併号ができたり休載したりしますが、きにしないこと


※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

関連スレ&前スレ

連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/

連載中スレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/comic/5124/

ARMS 連載中
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1426687156/

2 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:25:09.92 ID:???
(なんだ…簡単じゃねーかよ… これが"水"か…
 オレは…前から持ってた… あのキース・レッドと戦った時も…
 ギャローズ・ベルで高速サイボーグ部隊と相対した時も…
 だけど…オレは何でこんな事を忘れてしまって…)

水の心の本質を理解した隼人、その脳裏に十三の姿が浮かぶ

―ふん!!気づくのが遅いんじゃ、このバカ孫め!!
 火の心ものも心も幼い頃からみっちり仕込んできたもの…
 わしの考えは間違っちゃいなかっただろう!?
 ただ…こともあろうにお前は、怒りに身を任せて"水"をないがしろにしていた…
 怒りに満ちた"火"はお前のような未熟な精神など簡単に焼きつくしてしまう…
 こんかいの事でそれが身にしみてわかったじゃろう これからは、それをふまえて前に進むがいい―

目が覚めた時、その前にはウインドの姿があった ウインドが隼人のケガと解毒をしてくれたようだ

     <ARMS No.124 再起(カム・バック)>

「しかし…よく頑張ったな、隼人君…
 多少 手傷を負ったとはいえ、あの二人を倒すなんて大したものだ!!」
「…… へ…へへへ…何言ってんだよおっさん… …わかってんだぜ…
 あんたは、奴らが来るのを知っていて、わざわざ仕組んだんだろ…!?
 このオレに、"水"を気づかせるためにな…」

生死の境に立って、隼人は自らが失ったものに気がつく 自分自身への"信頼"である

「オレは今までオレのARMS…騎士<ナイト>に頼ってばかりいたんだ…
 でも…それが信頼できなくなった時にオレは、急に臆病風に吹かれて自分をも信頼できなくなった…
 つくづく…自分が半人前だと思い知らされたよ」

自分で気づいただけでも立派だとウインドは言ってくれた
そして、もう一度ママ・マリアの下へ案内してくれるのだった

3 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:25:41.44 ID:???
「…どうやら自分を焦がし続けていた"火"を鎮火したようだね
 それどころか今の坊やの心には、とても済んだ気持ちのいい世界が広がっているよ
 久しぶりだねぇ…こんな純粋な心に触れたのは…
 いいかい、坊や…一番大事なのは、自分を信じる"心"なのさ…
 それを失った者はどんな力も振るう事はできない…
 自分を信じられないものが、仲間を信じる事なんてできるわけがないんだからね…
 たとえ仲間だってついて来るわけがないのさ…
 でも、あんたはそれを取り戻している… わかってるね、坊や…
 いまの気持ちを決して忘れちゃいけないよ これから先なにが起きようとね…
 そうすれば…おのずと『仲間』も帰ってくる…」

ママ・マリアのアパートを後にして…ウインドは隼人に仲間の居場所が書かれたメモを手渡す

「君のおじいさんである神宮十三氏は強かったよ
 私も若かりし頃、十三氏には色々お世話になってね…」
「えっ!?おっさん…じじいと知り合いだったのか!?」
「ああ…現役だった頃のあの人には今の私でさえも勝てはしないよ
 無論…あのコウ・カルナギとてな!!
 君は、その十三氏の教えを引き継いでいる… 決して負けるわけがない!!
 そのぐらいの気構えでぶちのめして来なさい!!」

ウインドからの激励を受け、隼人は足早に隠れ場所へと向かう
ウインドはママ・マリアの元へと戻ると…

「………ウインド……… いろいろ世話になったね…
 …20世紀…あたしの百年の人生そのもの… その間に…目が見えなくともいろいろ見て来た…
 きれいで…素敵なもの… 汚くて…どうしようもないもの…
 あんたは…私の言う通り、汚いものをみんな浄化してくれたね
 そして最後に…とても良い子に会わせてくれて… ………ありがとうよウインド… 私は…そろそろ眠ることにするよ…」

そう言い残し、ママ・マリアの百年の人生に幕を下ろす 
ウインドが彼女のその目をそっと閉じてあげるのだった…

4 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:28:13.49 ID:???
ARMS一行の警備を担当するブルーメンの部隊
だが、隊員の一人が過剰すぎる防備に不満の声を上げている様子
士気もいまいち上がらないようで、隊員たちが適当に持ち場を抜け出し、タバコを吹かしていると
突如現れたプレデターに、頭を握りつぶされた…!

涼もその圧倒的なパワーを感知し、正門前に向かうが、すでに正面部隊は壊滅状態
涼が駆けつけたときには、横に倒れたトレーラーに座り、涼を待ち構えるコウ・カルナギの姿があった
目の前の惨状に、涼もジャバウォックを開放させる…!

<続く>

5 :マロン名無しさん:2015/07/20(月) 00:55:14.32 ID:???
じいさんの若い時ってどんな超人だw
朧とか相手でも戦えるんじゃないか

6 :マロン名無しさん:2015/07/20(月) 05:14:34.65 ID:???
リーマン以上からヴォルフ以下まで衰えるって振り幅めっちゃデカイな

7 :不思議の国のアラスジ:2015/07/20(月) 22:03:41.54 ID:???
「さあ来いよ、ジャバウォック 決着がつくまでやり合おうぜ、どちらかが死ぬまでな!!」
「コウ・カルナギ…お前は危険すぎる… この場で貴様の生命を絶つ!!
 二度とオレ達につきまとえないように!!」

待ち構えるコウに、涼が強襲を仕掛ける! 二人の2回戦が始まろうとしていた

     <ARMS No.125 奸計(イントリーグ)>

涼の一撃がトレーラーを吹き飛ばし、コウの着地際に腕を伸ばして攻撃しようとするも
コウもそれをつかみ、涼の体を壁に引っ掛けながらトレーラーに投げつける!!
そこにブルーメンの隊員も現れるが、コウの人間離れした身のこなしに太刀打ちできない
兜おじさんが隊員達には屋敷の中を固めるよう指示し、涼がよろけながらも果敢にコウの相手を引き受けるのだった


「コウ・カルナギ達は突然変異体じゃよ………
 人間を形作る遺伝子情報………いわゆる"ヒトゲノム"と呼ばれるもの…
 ヒトを形成するのに、それはわずか20パーセントしか使われていない…
 残り80パーセントは意味をなさないノイズの部分じゃ…
 じゃがそれこそが、これから何億年もかけて人類が進化する無限の可能性を秘めた未知の領域といわれておる
 "エグリゴリ"とは、実はこの未知の領域に挑戦する為に生まれた 神の摂理への反逆の徒なのじゃ
 超能力者(エスパー)にARMS適性者……… つまりおまえ達も、コウ・カルナギ達も………
 皆この未知の領域からの"早すぎる来訪者"なのだよ!!
 あのコウ・カルナギは戦闘生命としての人類が歩むはずだった………
 進化のもう一つの可能性なのかもしれん!! だが…今の世の中ではただの怪物(モンスター)にすぎん…
 ま…あのジャバウォックの小僧がやられん事を祈るだけじゃな…」

と、そこにユーゴーの様子がおかしいことに気づく恵
どうやらラヴィニアがテレバシーを妨害しているようだ、それに何か胸騒ぎを感じユーゴーは涼の元へと向かうのだった

8 :不思議の国のアラスジ:2015/07/20(月) 22:04:11.50 ID:???
ジャバウォックの一撃がコウを吹き飛ばすが、まるで堪えない
ARMS砲をも、ものともせず突進してくるコウ 
涼の攻撃を横っ飛びで回避するが、涼もその動きを捉え一撃を与えた 筈だったが
コウはいつの間にか涼の背後に立っており、涼の首を締め上げる…!!

「高槻君!!それはまやかしよ!!」

そこに駆けつけたユーゴーの声と共に、コウの幻の姿が掻き消えていく…
涼が今まで戦っていたのはラヴィニアが作っていた幻影だったのだ
ジャバウォックを屋敷から引き剥がす為に… そして、屋敷内部をコウが制圧する為に…!

屋敷内はブルーメン隊員の死体が辺りに転がっていた
高笑いを上げるコウの前に、兜が銃を構え対峙する…

「ハハハ いいよいいよ、その調子だ!!
 今のところ二人とも二人共僕の予定通り動いてくれてるねえ!!
 あとは…あのバカ共が余計な事をしないように祈るだけだな」

ここまでは予定通り、とホワンは寝そべりながらニヤリと笑みを浮かべていた

<続く>

9 :マロン名無しさん:2015/07/20(月) 22:07:55.59 ID:???
何かラヴィニアが初めて活躍している

10 :マロン名無しさん:2015/07/21(火) 02:21:18.03 ID:???
ホワンは本当に目が見えてないのか
どうして状況を把握してるんだ

11 :マロン名無しさん:2015/07/21(火) 17:49:41.95 ID:???
>>10

・目が見えない分聴覚が発達している
・リモートビューイングのちょっとした応用
・実は見えてないふりをしているだけ

好きなのを選ぶがよい

12 :マロン名無しさん:2015/07/21(火) 21:46:24.33 ID:???
まあ遠隔視だろう
近くなら気合い入れなくても把握できるんじゃないかな

13 :不思議の国のアラスジ:2015/07/21(火) 22:00:47.52 ID:???
ラヴィニアの目的は涼を屋敷から遠ざけることであった
その隙を突いてコウが屋敷を制圧する作戦…その目論見は見事に成功してしまう

「さーて、これで私の仕事は終わった …あとは…ユーゴー・ギルバート…
 あんたをメチャクチャにする番さ」

ユーゴーはラヴィニアとの対決を決意し、涼に屋敷に戻るように言う

「心配しないでください、テレパシーを使うこの人には私でないと勝てません!!
 それより早くみんなを助けてあげてください!!」

     <ARMS No.126 沸点(バウンド)>

「…ふん!!すごい自信だね、「私でなければ勝てません」か!? とことんムカつく小娘だね
 私は、あんたのその取り澄ました顔をボロボロにしてやりたかった
 だから、この数日であんたの事をいろいろ調べさせてもらったよ
 ふ…ふふふ…まったくあんたも罪深い奴だよね
 あんな大勢の犠牲の元にあんたという人間が成り立ってるんだからね 例えば………」

ラヴィニアがそういうと、突如地面から生えた腕がユーゴーの足をつかむ!!
その腕の主は、死んだユーゴーの兄、クリフのものだった…!!

「ハハハハ、懐かしい顔ぶれだろう!? 
 あんたという化け物を生み出すために、エグリゴリがどれだけの人間の命を注いだと思ってるんだい!?
 しかもあんたは組織を裏切った… そのためにあんたのお仲間のX−ARMYまでもが犠牲になったのさ」

次々に現れ、ユーゴーを取り囲む亡者達 そのなかにヴォルフやキクロプスの姿も混じる…

「そんなあんたが、なんで今の今までのうのうと生きていられるんだい!?
 あんたは"死ぬ"べきなんだよ 今すぐにね!!」

14 :不思議の国のアラスジ:2015/07/21(火) 22:01:20.93 ID:???
その頃屋敷内、コウと対峙する兜 雑魚はおよびでないと言うコウに対し銃撃を放つが
あっさりコウに接近を許してしまい、拳銃ごとその手を握りつぶされてしまう!
だがその背後から李さんが銃撃を浴びせるものの、銃弾はコウの筋肉で止められてしまい、その体を貫くことも出来ない…!
そして李さんたちにその矛先を向けようとするが、兜がその体にしがみ付き無理矢理にでもとめようとする
しかし当然あっさりひっぺかされ、李さんも壁に突き飛ばされてしまうが
兜が壁に激突する直前で李さんを庇い、どうにか二人共生き延びる事はできた

屋敷内に残ったのは恵のみとなってしまった 急いで武士のところへ向かおうとするが
床を突き破りコウがその姿を現す! 恵もショットガンで応戦するも通じるはずもなく
コウにその頭をつかまれてしまう…!その腕が、恵の頭を握りつぶす…

その直前!隼人がコウの横腹に飛び蹴りをぶち込み現れた!!

「ヒュー危ねーところだったぜ!! 悪かったな、恵 いろいろ心配かけて…
 だけど…もう大丈夫だ!!もうお前に手出しはさせねーよ!!」

一回り大きくなってかえってきた隼人 その姿に恵は涙を流す…

「なんだぁ、お前 わざわざ戻って来たのか!?御苦労なこった
 これで貴様を探す手間も省けたってもんだぜ」
「うるせー、女の子に対してアイアンクローなんかかけやがって この最低野郎がぁ!!(中指立て
 こちとらてめーと戦うために大急ぎで戻って来たんだ!!この前とは、ちぃと違うぜ!!
 見てろよ、恵 今からこいつをぶっとばしてやるからな!!」

<続く>

15 :マロン名無しさん:2015/07/21(火) 23:38:42.85 ID:???
軟弾頭を使ったのは結果的に失敗だったな、頑強な筋組織を貫けない
これだったらサイボーグ用の徹甲弾のほうが効果があったかもしれん

16 :マロン名無しさん:2015/07/21(火) 23:51:26.90 ID:???
恵は普通の肉体の人間だから反動が大きな銃扱えないし無理

17 :不思議の国のアラスジ:2015/07/22(水) 22:01:21.13 ID:???
かくしてコウ・カルナギとの対決が幕を開ける
水の心で、隼人は迫り来るコウの攻撃を迎え撃ち…

     思 い っ き り ぶ っ 飛 ば さ れ た 

枯れ木の如くすっ飛び、壁に激突する隼人の体は横たわったまま動かない…

     <ARMS No.127 復活(リバース)>

そこに涼も駆けつけ、横たわった隼人の姿に怒りを露わにする、が
頭から血を流しながらも、隼人はどうにか立ち上がり、再び構えを取る…!

「ククク…気に入ったぞ、小僧
 ならば今度は、後悔もできねーほどとことん てめえをぶちのめしてやるぜ!!」
「だからこの前のオレとは違うって言ってんだろ!!やれるもんならやってみな!!」

…ユーゴーのほうは、ラヴィニアがもたらした亡者の幻影が彼女を取り囲む…
亡者達の中に、レッドキャップスの隊員達も混ざり…
その体が溶けていき、ユーゴーを呑み込んでいく……!

自らの罪に飲まれる様を見物していたラヴィニアだったが
逆に彼女の足にも亡者がつかみかかってくる…! 
彼女を取り囲む亡者達の声に動揺するラヴィニア その背後では、自分の息子が炎に飲み込まれていく…
その光景に、ラヴィニアはうずくまり悲鳴を上げる…

18 :不思議の国のアラスジ:2015/07/22(水) 22:02:04.51 ID:???
「ウ…ウッウッ… ち…ちくしょー、私にあんな映像を見せ付けるなんて…
 な…なにが"天使"だ… あんたこそ本当の魔女だよ!!」
「……… 私は…あなたの過去を何も知りません… 
 ただ…あなたのテレパシーのベクトルを曲げてあなた自身に返しただけ…
 あなたは…あなた自身に負けたのです…
 …死者は…何も語りませんよ… 全ては、記憶に焼きついただけの影、心に刻まれた傷跡です
 私は…彼らから目をそらした事はありません… いつか…その罪を償う時を覚悟しているから…
 でも、それは…死者にではなく、次に命を紡ぐ誰かのためにです…
 だから……もうやめましょう…こんな無意味な争いは…
 私達は…これからも生きていかなければならないのですから………」

「…… ち…ちくしょ―――っ!!」

屋敷の敷地内にラヴィニアの叫びが響き渡る 彼女にもはや戦意は残っていなかった…

屋敷内、コウの暴風のごとき攻撃に晒される隼人 幾度となく吹き飛ばされる隼人だが…
隼人はコウの攻撃が当たる瞬間にスウェイバックして、その威力を半減させていたのだ
だが、それでも人知を超えたコウの破壊力の前ではいつかは押し切られてしまう
せめてコウのスピードに慣れるまで体が持てば… だが、瓦礫に足をとられ、その隙を突きコウの正拳が隼人の体を捉えたかに見えた…!

【力が… "力"が欲しいのなら… くれてやる!!】
「オ…オレの…オレのARMSが… 戻ってきたぜぇ!!」

隼人の左腕に、騎士<ナイト>が発動しコウの正拳を防ぐ!ここから隼人の反撃の時だ!!

<続く>

19 :マロン名無しさん:2015/07/22(水) 22:47:49.08 ID:???
(`・ω・´) 水の心に投影しろ!!

  ↓

(#)ω・`) オ…オレはまだピンピンしてるぜ…

この流れはずるいわwこんなんぜったい笑うわwww

20 :マロン名無しさん:2015/07/22(水) 22:57:38.02 ID:???
開幕2ページ目で見開きでぶっ飛ばされた時は流石に唖然とした・・・そして吹いた
アクション漫画でこんな壮絶な出オチ初めて見たよ

その後きちんと盛り返したから良かったが
このまま負けてたら漫画史に残る惨敗だったw

21 :不思議の国のアラスジ:2015/07/23(木) 22:02:07.36 ID:???
「……ようやく…オレのARMSも戻って来たか…
 助かったぜ、騎士<ナイト>… ………これで…オレは… もう大丈夫だ!!」

復活した左腕の騎士<ナイト>を振り、コウの体を振り払う!

     <ARMS No.128 自由(フリーダム)>

隼人のARMSが発動した時、昏睡した武士にも異変が現れる
その体からARMSの触手が一斉に伸びていき、その体をARMSの装甲が繭の如く包んでいく…!

吹き飛ばされながらもまるで応えないコウ 高笑いを上げながら瓦礫を吹き飛ばす

「ハハハハ 嬉しいぜ、騎士<ナイト> 貴様にもこれだけの"力"があったとはな!!
 オレも思う存分"力"を吐き出せるってわけだ!!」
「…ふん、なに言ってやがる 貴様ごときにわざわざ騎士<ナイト>が出て来るまでもねえや
 おまえなんてオレ自身の"力"だけでぶっ倒してやるさ 同じ"人間"としてな!!」

その言葉に、さすがのコウも絶句 涼も目を丸くしている

「…調子に乗るなよ、小僧… "人間"としてこのオレを倒すだとぉ…
 そんな事ができるわけがないだろーが!! 二度とそんな戯言をほざけないようにしてやる!!」

激昂するコウが隼人に猛ラッシュを仕掛ける!!
そのコウの攻撃の軌道、その攻撃の性質を次第に見切る隼人

(そうか!!だんだんわかって来たぞ こいつの"力"、スピード、タイミング…
 こいつは…オレと同じだ… 前へ出る事しか知らねえ激しい"火"だ!!
 "火"に"火"をぶつけても勝ち目はねえ 奴が相手を呑み込んで、さらに大きな"火"になるだけだ!!
 ならば……)

隼人はコウの攻撃にあわせその腕をつかみ、足を引っ掛けて投げ飛ばす!!

22 :不思議の国のアラスジ:2015/07/23(木) 22:02:34.12 ID:???
(そ…そうか、今のはあのじじいがよくやっていた合気道!!
 相手の力を利用して倍の力で返してやるという…これこそ神宮流古武術の真骨頂!!
 へへ…わかって来たぜ、"風"(ウインド)のおっさん… "水の心"とはなんであるのかがな…)

その頃、ウインドはどこかの酒場でお酒を嗜む
グラスの氷をカラカラ揺らし、隼人の身につけた"水"の本質を読者達に説明して下さった

(ふふふ…カップに注げばカップの形に…ケトルに注げばケトルの形に…
 状況に合わせていかなる姿にも変わる"水"……… あらゆる物を映し、あらゆる物を呑み込む…
 されど常にその本質は変わる事はない… それが"水"だよ、隼人君…
 つまり、怒りからも憎しみからも解き放たれた… "心の自由"という事だ!!)

"水の心"を得た隼人の前に、もはやコウはなすすべがなかった

「く…バカな…負けるだと……!?この…オレが………」
(そうだ…いつもオレは殺して来たんだぜ…オレを化け物呼ばわりする奴ら…オレを毛嫌いする奴らを… だから…オレは…)
「オレは、世界最強のコウ・カルナギだ!! このオレが貴様(にんげん)ごときに負けてたまるかぁ!!」

荒れ狂う闘気を放ち、仁王立ちで吠えるコウ・カルナギ その体を、隼人の一撃が

      思 い っ き り ぶ っ 飛 ば し た !

さらに怒涛のラッシュを仕掛け、とどめに蹴りの一撃でコウの体を屋敷から追い出してやるのだった
こうして見事リベンジを果たした隼人… だが、ボロボロにやられたコウの前にはホワンの姿があった

「あちゃー、こっぴどくやられたもんだ!! 痛そーっ!!
 しかし…ラヴィニアはおろかコウ・カルナギまでもこうまで叩きのめされるなんて…
 すっかり計算が狂っちまったよ! おかげでこのオレがお気に入りの仮面をはずさなきゃならなくなったじゃないか…」

そう呟き、サングラスをずり下げるホワンは、忌々しげな表情を浮かべていたのだった

<続く>

23 :マロン名無しさん:2015/07/23(木) 22:35:49.80 ID:???
まさか同じ見開き使ってぶっ飛ばすとは思わなかった
ていうか白目にまでする必要あったのかw

24 :マロン名無しさん:2015/07/23(木) 22:38:35.40 ID:???
銃弾受けても痛くない男が屋敷の外に放りだされた程度で気絶するか?

25 :マロン名無しさん:2015/07/23(木) 22:43:21.16 ID:???
あの出オチはこのための前フリだったのか…
前回笑ってごめんね、隼人

26 :マロン名無しさん:2015/07/23(木) 23:11:25.14 ID:???
騎士「あれ? あれれ? 力欲しくないの? わし、何のために戻ってきたんや……(´・ω・`)」

27 :マロン名無しさん:2015/07/23(木) 23:42:47.03 ID:???
今思うとヴォルフと戦って血まみれになってた十三は
タイミング測って狙ってたのかね

28 :不思議の国のアラスジ:2015/07/24(金) 18:06:02.17 ID:???
「………すまなかった、恵… オレ…すっげえわがままで…
 リーダーのお前のことも考えねーで、自分の事ばっかり考えて落ち込んでた…
 でも…安心してくれ…… オレはもうどこにも行かねえ 自分が背負った物から逃げたりしねえ…
 だってよ……… ここがオレの…帰って来るべき場所なんだから………」

     <ARMS No.129 霊歌(ゴスペル)>

そう言いながら恵の体に寄りかかる隼人 真っ赤になる恵だが、隼人は恵に寄り添いながら眠ってしまっていた
仕方なしに恵はそのまま抱き寄せて、寝かしつけてあげるのであった
…そこに窓ガラスの割れたような音が響く、武士の寝室の方から聞こえたが…
そこで涼が気づく、まだホワンが残っていることに…!

武士の寝室に潜入したホワンだったが、幾多も延びるARMSの触手が突き刺さった部屋の様子に驚いていた

「な…なんだぁ、こりゃ!?これがARMSの白兎<ホワイトラビット>なのか!?
 植物状態だとはつかんでいたが、まさかこんな状態になっているとは…
 肩に担いで持ち帰りってわけにはいかないな…」
「そうじゃ、わしもこれにはびっくりしたわ…… おまえ…ジェームズ・ホワンだな…
 "アサイラム"の危険度"A"収容者か…」

そこに触手の棘をかき分けながらドクターもその姿を現す
部屋の中の武士は、ARMSの装甲に包まれ脈打ち、まるでアザゼルの如き姿となっていた

「わしを連れ戻しに来たのなら、無駄な事じゃぞ
 こんなものを見せつけられたら、帰るわけにはいかんわい!!
 ここにあるのは、エグリゴリが20年前に失って以降、どういう成長を遂げて来たのか全く不明なオリジナルARMS…
 その進化を究明できるチャンスがこのわしに来た!!
 それをわしがみすみす手放すと思うか!?キース共にそう伝えとけ!!」

ホワンは強引にでもドクターを連れ帰るつもりのようだが、そこに涼も駆けつける

29 :不思議の国のアラスジ:2015/07/24(金) 18:06:26.88 ID:???
「…やれやれ 最強の戦闘用ARMSまで来てしまったか…
 まったく…騎士<ナイト>が予想以上の力を発揮してくれたおかげで、僕の計画もめちゃくちゃだ…」

遠隔透視術を持つホワンの存在は彼らにとって驚異となる 
彼をこのまま帰すわけには行かない と、涼もARMSを展開させる

「…へえ…じゃあ、この僕を殺すのかい!?」
「…殺しはしない…殺すのは…キライだ… ………だが… おまえを捕らえる事はできる!!」

涼はARMSをホワンに向けて伸ばすが 次の瞬間、涼の身体はホワンが放ったサイコキネシスに弾き飛ばされる!!

「…… …いい事を教えてあげよう、高槻君…
 僕達三人を差し向けたのは、キース・グリーンという若僧だ!!
 彼は、君を 心底憎んでいる エグリゴリの最高意思の思惑からもはずれてね…
 君以外の仲間を殺せという指令も、憎い君を追い込むための目論見だろう
 だけど、君達の予想以上の活躍でものの見事に失敗したよ
 ……僕を殺したくないと言ったね、気に入った!! だけど…忠告しておくよ
 次は…僕を殺すつもりで来な!! さもなければ、今回のようにはすまないよ…」

その言葉と共に、ホワンの姿が景色に溶けて消えていく…

一夜明けて、屋敷内にブルーメンの救護班達に運ばれる兜おじさん
李さんもそれに付き添いつつ、恵に屋敷の指揮を任せるのだった

「恵…悪ーがオレもちょっくら出るわ!! ……どうしてもしておかなきゃいけない事があるんだ…
 なあに 今度はすぐに帰ってくるさ」
「…うん…わかってる…しっかりけじめをつけて来るのよ!!今までお世話になった人にね…」

そんな二人のやり取りをほほえましく見ている涼とユーゴーであった でも隼人は尻にしかれそうである

30 :不思議の国のアラスジ:2015/07/24(金) 18:06:52.83 ID:???
ウインドの道場をおとずれた隼人だが、丁度黒人の子供達が稽古に使っていた
子供の一人が言うにはまたしばらく帰ってこないという

「お…おい、おまえ達!!あのおっさん…"風"(ウインド)の本当の名前ってなんなんだ!?」
「僕達だって知らないよ いつでもそうだよ…いつの間にかやって来て、いつの間にか消えちゃう…
 だからみんなから"風"(ウインド)と呼ばれてるのさ!!」

しょうがないのでママ・マリアのほうに挨拶しようとするが
アパート前ではママ・マリアの葬儀が行われていたところであり、愕然とする隼人であった
……葬儀の参列者の中に、隼人は意外な人物の姿を見る キース・バイオレットである…


そのころエグリゴリ本部では丁度ジェームズ・ホワンが帰還したところのようだ
どうやら今度はキース・ブラックからの依頼があるそうだが…

「まったく…あんたの言う通りグリーン坊やのわがままにつきあったけど、二度はごめんだぜ!!
 …だが…あのARMSって連中は面白い…
 アサイラムの隠遁生活にも退屈していたところだし、あんたの依頼受けてもいいぜ」
そういうとホワンは、グリーンとカツミが写った写真を懐から取り出し
「このカツミ・アカギという少女… この女をジャバウォックの目の前で殺せばいいんだろ……!?
 なあ、キース・ブラック!?」

<続く>

31 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 00:43:19.20 ID:???
資料が黒塗りにされてたとドクターが言ってたが
実験体なのは表向きでブラックのエージェントなのか

32 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 01:01:35.12 ID:???
コウやラヴィニアと異なり囚われの身じゃなかったんだホワン

33 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 16:35:51.72 ID:???
遠隔透視術だけでなくサイコキネシスにテレポートとは、普通にオールマイティーな超能力者かよ
元々ヤバそうな感じだったけど、キースシリーズよりよっぽど強そうな雰囲気

34 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 17:10:26.45 ID:???
>>33
ってーかホワンの消え方がグリーンと同じなんだが…
さすがにこれに関しては勘ぐりすぎかなーとは思うけど

35 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 18:04:32.32 ID:???
真のキース・グリーンはホワンの方で、あのアホ小僧は失敗作をダミーに使ってるとか

36 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 20:29:00.92 ID:???
ブラックの目的が気になる何をするつもりだ

37 :不思議の国のアラスジ:2015/07/25(土) 22:02:12.85 ID:???
冒頭、キース・バイオレットはその辺の喫茶店でコーヒーを一口    まずかった
それはそれとして本題に入ろうと切り出す隼人だが…
バイオレットは、隼人の雰囲気がずい分とと変わったことに気づいたようであった

     <ARMS No.130 使者(メッセンジャー)>

隼人がママ・マリアと出会って変わったように、バイオレットもまた彼女とは浅からぬ縁を持っていた
ママ・マリアはどこか出会った人を変える能力があった、とバイオレットは語る…

「で…あのばーさん、あんたの人生に予言でも与えてくれたってーのか!?」
「いいえ、彼女は預言者じゃない、不確かな未来の事なんか語りはしなかったわ!!
 ただ彼女はいつもこう言っていた…
 人の足を停めるのは"絶望"ではなく"達観"…
 人の足を進めるのは"希望"ではなく"意志"とね……」

あらためて、バイオレットが本題に入る 
その内容はドクターサミュエルの返還 その交換条件にカツミの身柄を引き渡すという…

「…前からてめーらに聞きたい事があったんだ…… 前回会った時は高槻の前だから遠慮しておいたが……
 あのバカガキ(アルの事)の話だと、おまえらは世界を牛耳るほどの力を持ってんだろ!?
 なのに、たかが女の子一人をかっさらうなんてせこい真似してる
 オレ達を誘導するためにカツミをダシとして使っていると思いきや……
 今度はあのじじいとカツミを交換しろだと!? おまえらは一体何がしたいんだ!?
 それともオレ達をおちょくって喜んでるだけなのか!?」

その言葉に、バイオレットは僅かに目を伏せ語り始める…
カツミは"プログラム・ジャバウォック"の計画に必要な歯車のひとつだという
"プログラム・ジャバウォック"…騎士<ナイト>も同じことを言っていたが、その正体とは…

38 :不思議の国のアラスジ:2015/07/25(土) 22:02:56.48 ID:???
「今は……はっきりした事を言うわけにはいかないわね……
 ただ…あなたはその片鱗を見たはずよ あのギャローズ・ベルやグランドキャニオンで起こった出来事を……
 ジャバウォックの力は日増しに増大しつつある……
 今や自分の意志で地球をも揺り動かすほどの圧倒的な力……
 しかも"プログラム・ジャバウォック"はさらなる進化の途上にある……
 私やあなた達の想像も及ばないとてつもない地点をめざして……
 そして……その最後の起爆剤が、あの赤木カツミって子だとしたら…!?」

バイオレットの言葉に隼人は滝の如く汗を吹き出し葛藤する…
もしそうなれば、隼人は高槻を殺さなくてはならないのだろうか…

「……そうね… もしそれが起こってしまった時には、騎士<ナイト>…
 あなたしかジャバウォックを滅ぼす事は出来ない 
 なんのためにあなたに"ARMS殺し"(ミストルテインの槍)が宿っているのか……
 その意味をよく受けとめる事ね、神宮隼人……」


その頃屋敷内では、武士のARMSが伸ばした触手が、どういうわけか機械を片っ端から取り込もうとしていた様子
X線検査の写真によると武士の肉体はARMSに完全に吸収された様子が見て取れる…
涼も李さんもなにが起こっているかの説明を求めるが、ドクターはまだ推測の域を出ないと説明を拒否する
とはいえ、ドクターに頼る以外に彼らに選択肢がないのもまた事実なのだが

(…武士…… 一体、君に何が起きているんだ!?
 生きているのか!?そこにいるのか!?
 共振でもなんでもいい……オレ達に何か合図を送ってくれ!! 頼む…武士……)

39 :不思議の国のアラスジ:2015/07/25(土) 22:03:22.83 ID:???
脈打つアザゼルの如き物質を前に、武士に思いを寄せるがARMSの繭は何も答えない…
丁度外では、ブルーメンの援軍としてドレッド黒人ラルフが恵に挨拶していた
ラルフの話では更に西海岸支部、アジア支部、欧州メンバーも集結するという

「ず…ずい分大掛かりね」
「ブルーの指令さ、このニューヨークで間もなく総力戦が始まるってな
 そうそう彼も元気だ!!君達に会うのを楽しみにしてたぜ!!」「……彼!?」
「ああ 車の中では一緒だったんだが、いつの間にかいなくなっちまった……
 すげー自己中な奴だが、不思議と憎めねーんだよな、あのガキは……」

そのころドクターは部屋でごろ寝モードしつつぶつくさ言ってると、そこに入ってくる一人の少年

「まったくだね、凡人ほど結論を急ぎすぎるものなのさ
 天才がつかむ真実にどれほど価値があるのか、思いもせずにね」
「な…なんじゃあ貴様!?」
「僕の名前はアル・ボーエン、今世紀最高の頭脳を持つ超天才だ!!
 会えて光栄だよ、エグリゴリ最高の頭脳ドクター・ティリングハースト」

ドクターに挨拶し、アルはテーブルにチェス板を叩きつける

「どうせ退屈してるんだろ?勝負しないか?
 僕らがそれぞれ知ってる"真実"をかけて!!」

<続く>

40 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 22:59:52.93 ID:???
バイオレットまたコーヒーただ飲み?
それとも今回はおごってくれたの?

41 :マロン名無しさん:2015/07/25(土) 23:54:01.19 ID:???
同じキースシリーズでも目的としてる部分は違ってそうだね
とりあえずわかってるのはブラックとバイオレットか

・ブラック
プログラム・ジャバウォック(まだ詳細不明)を遂行させたい
そのための生贄としてカツミを涼の前で殺させたい(鐙沢村の再現?)
本人曰くアリスの意志に従っている(アリスの意志を曲解してる可能性もあり)

・バイオレット
ブログラム・ジャバウォックを遂行させたくない(まだ理由不明)
カツミがそのための引き金であることは理解してるため、ブラック兄から遠ざけたい?

・グリーン
プログラム・ジャバウォックを遂行させたくない?(=涼を殺したい?)
カツミを涼に渡したくない?

・シルバー
蚊☆帳☆の☆外

42 :不思議の国のアラスジ:2015/07/26(日) 21:59:07.39 ID:???
「昔、誰だったかチェスのチャンプがインタビューで言ってたっけ……
 "この8x8の小さな盤上には人間の知恵をはかる全てがある"ってね
 この僕達二人が勝負を決めるのにこれ以上ふさわしいゲームはないと思わないかい!?
 ドクター・ティリングハースト…… どちらが"世界一の天才"かをな…」
「そうか…おまえがチャペルの子供達でナンバーワンの座に君臨していたという双子の一人が……」
「さっきも言った通り、負けた人間が己の知る"真実"を全て吐き出すというルールでいいね…
 エグリゴリの秘密…ARMSの秘密…全てあなたの頭脳から引き出して見せるよ」
「フフフ……ええじゃろう、いい退屈しのぎにはなりそうじゃ!!
 まあ、お手柔らかに頼むよ、アル・ボーエン君!!」

ドクターはチェスのコマを持ち、不敵に笑う…

     <ARMS No.131 頭脳(ブレイン)>

その頃、グリーンはエグリゴリ本部にて独房に入れられていた様子で、ブラックがそこに顔を出す

「ブラック兄さん……なんでぼくがだまってこんな所に閉じこめられているのかわかるかい!?
 ぼくは…望めばいつでもこんな所から出る事ができる……ぼくにはそういう能力が備わっているからね……
 だけど…それをしなかったのもこれが兄さんの命令だからだ!!
 確かにぼくは私情に走ってカルナギ達に命令を下した…
 ぼくなりの理由はあるけれど…兄さんの意向に反する事をしたのは確かだ…
 ぼく達は兄弟だ……この敵意に満ちた世界にたった四人の家族なんだ!!
 だから…ぼくは兄さんに従う……」

だがブラックはグリーンを処罰する事はせず、見せたいものがあるとグリーンを連れて行く
巨大で厳重な隔壁に覆われた部屋、ブラックが言うにはそこは我々の"聖地"だという
その部屋にあったのは、ギャローズ・ベルで見たものとは比べものにならないほどの、超巨大なアザゼルだった…

43 :不思議の国のアラスジ:2015/07/26(日) 21:59:33.04 ID:???
「驚いたかい、グリーン!? これこそエグリゴリの中枢!全世界を覆う情報ネットワークのコア……
 身じろぎ一つで人類の命運すら動かしうる、意志を持った……超巨大コンピュータだ
 地球上で発見された全ての珪素生命(アザゼル)の集合体……
 始まり(アルファ)にして終わり(オメガ)のARMS"アリス"
 つまり…彼女こそが我々の偉大なる母なのだ!!
 だからグリーン、君はもう何も思いわずらう事はない……
 プログラム・ジャバウォックのシナリオは確実に侵攻しつつある 
 すべては母(アリス)の思い描いた通りに……」

隼人の方は、武士をつつむARMSを前にバイオレットの言葉を思い出す
思い悩む隼人の後ろから慶が羽交い絞めにする 一人で思い悩む隼人を締め上げる恵だが
隼人自身、頭の中で整理できていないことを多すぎるため、まだ話す事はできないというのだった

「まったく…仕方ないわね
 どこでどんな悩みを抱え込んで来たんだか知らないけど、あんたがいつまでもそんな状態でいると、こっちの生活リズムまで狂っちゃうわよ もう夜中の2時よ
 でも…私達四人は家族みたいなものでしょ… 自分でも、それがどうにもならないと思ったら、真っ先にリーダーの私に言いなさい!!」
「ああ…わかったよ恵……」

場面はアル対ドクターのチェス対決にうつる、が……
すでにチェス対決はアルの8戦8敗のボロ負け状態 チェス板をひっくり返して頭を抱えるアル
とはいえ、ドクターは敢闘賞をくれるという

「……ふん!同情票なんかこっちが願い下げ…… !」
「たった一つ…おまえの質問に答えてやる!!いいな!!
 これはわしからの挑戦じゃぞ!!おまえが本当の天才だったら、たった一つでエグリゴリの心臓を射抜く質問を放って見せい!」

44 :不思議の国のアラスジ:2015/07/26(日) 21:59:58.57 ID:???
一本指を立ててそう告げるドクター その言葉に思い悩むアル…
さまざまな問いが頭の中を交錯し…そして一つの問いを放つ "アリス"とは何か、と

「"アリス"とはエグリゴリの中枢だと、僕らは聞かされてきた
 高槻のジャバウォックの深層意識に住むもう一つの意識もまた"アリス"と名乗った…
 "騎士"<ナイト>"白兎"<ホワイトラビット>"ジャバウォック""ハートの女王"(クイーン・オブ・ハート)…
 ARMSのコードネームはみんなルイス・キャロルの"アリス"からの引用だ!!
 いったい"アリス"とはエグリゴリにとってどういう存在なんだ!?」

しばし黙し、ドクターはアルのパソコンに指定のURLを入力するように言う
すると、開かれたのは幼児教育チャットのページであった
馬鹿にしてるのかと抗議するが、子供はおしゃべりゲームで遊んでろとまで言いながら部屋を出てしまうドクターであった
[あなたは誰!?]と繰り返すアリスに、アルは律儀に名前を入力するが 次の瞬間、アルの顔が青ざめる

[ああ…チャペルの子供ね… あなたの事は、よく知ってるわ!!]
「な…なんだ、これは!? なぜ"チャペル"を…!?僕の事を知っている!?
 ……こいつ…人間じゃない…… 人工知能ソフトだ!!」

テラスでたたずんでいるドクターの元に、突如研究員から呼び出される 武士の容態が変わったという
部屋に入るとそこには、ARMSの殻から武士の上半身が形成され苦しそうな表情を浮かべている!
涼の呼びかけにも応える事はできず、始まる、と何度も呟く
同じ頃"アリス"も始まる、という言葉が何度も繰り返され、アリスの顔が歪む…





どこかで武士の目が覚める 目が覚めたところは
平原の一本道に、遠くに城のような物が見える…どこかおとぎ話のような場所であった…

<続く>

45 :マロン名無しさん:2015/07/27(月) 00:56:16.12 ID:???
この部に入ってから武士の扱いヒデェと思ってたけど、「白兎」の役割が来たって事なのか?

46 :不思議の国のアラスジ:2015/07/27(月) 22:07:24.09 ID:???
まるでおとぎ話のような世界に立ち、困惑する武士
そこに駆け足で歩いてくる一つの人影
急がなくっちゃと何度もいいながら、眼鏡をかけた二足歩行のうさぎさんが武士の横を通り過ぎていった…

     <ARMS No.132 幻界(ワンダーランド)>

ドクターによると、白兎が変形した物体は、電話線を通して外部と交信しているという
だがそれが誰かは知らない、とドクターはしらを切るが…

「"アリス"だろ!? ……ドクター、僕にアクセスさせたあのページは何なんだ!?
 あの"チャット・ウイズ・アリス"ってAIソフトにアクセスした途端、僕のパソコンはこの有様だ!!
 それと同時刻に巴武士は異変を起こしている!!
 ドクター!!人類最高の超天才であるこの僕をこれ以上ごまかす事は出来ないぞ!!」

"アリス"とは何か、との問いにドクターは静かに口を開く
彼の話では、エグリゴリの頭脳にして心臓部、全世界を覆う巨大ネットワークの中枢だという

「なるほど!!…となると巴武士は今、アリスの中に向かっているという事なのか!?」
「いや…そうとは限らんぞ…… あるいは……
 "アリス"の方から呼んだのかもしれん…… 巴武士をな……」

武士の方はうさぎさんの後を追うが、そこに槍が突き出される!?
突如現れたトランプ兵に、"悪しき者"の仲間だとして武士は城まで連れて行かれてしまう
城まで連行された武士は、ハートの女王の前に突き出されると、即座に首をはねろと言い出すが…
そこに森をなぎ倒す何かが現れる!トランプ兵はそれを見て"ドラゴン"がでたと叫ぶ

47 :不思議の国のアラスジ:2015/07/27(月) 22:08:00.73 ID:???
雄叫びを上げながら森を吹き飛ばすドラゴン
トランプ兵たちもドラゴンに立ち向かうが、いとも容易くなぎ払われてしまう!
武士も加勢しようと白兎<ホワイトラビット>で飛ぼうとするが…白兎<ホワイトラビット>が発動しない
そのまま階段を転げ落ちる武士の体 その目の前にドラゴンの巨体がそびえ立ち…
武士に向かって襲い掛かるドラゴンだったが、その目の前でドラゴンの首が切り落とされた!!

[少年よ、汝は悪しき者ではないな 非力ながらも力弱気ものを救わんとする勇気!!感じ入ったぞ!!
 我が名は騎士<ナイト>!少年よ!!汝が勇気を持つ者なら我とともに来たれ!!
 悪しき者の王!!我が宿敵にして世界の破壊者!!"ジャバウォック"を倒すために!!]

目の前の騎士<ナイト>は隼人ともまた別の存在のようだが…
なにがなんだかわからないが、武士は差し出された騎士<ナイト>の手をつかむのであった

<続く>

48 :マロン名無しさん:2015/07/28(火) 17:29:34.91 ID:???
ちょっと前まで隼人メインで言ってたから今度は武士メインでいくのだろーか

49 :不思議の国のアラスジ:2015/07/28(火) 22:03:55.83 ID:???
「教えてくれ!!騎士<ナイト>……ここは一体何処なの!?
 あなたは…隼人君じゃないの!?」
[少年よ!!何を言っているのかわからないが、汝が勇気を持つ者なら我とともに来たれ!!
 悪しき者達の王…我が宿敵にして世界の破壊者!!
 ジャバウォックを倒すために……」

     <ARMS No.133 伝説(サーガ)>

「この世界は絶え間なき侵略を受けている
 "我ら"は、"悪しき者"と呼んでいるが… ジャバウォックという魔王に率いられた侵入者によって滅亡の危機に瀕している!!
 少年よ…もし そなたが他の世界からやって来たというのが本当なら、"黒き森"に赴くがよい!!
 "悪しき者"は、みなこの世界の外からやって来たという…
 そなたの求める外の世界への門はそこにあるのかもしれない!!
 そなたに勇気があるのならば…… "審判者"ハートの女王の名においてジャバウォック討伐軍への同行を許そう」

飛んだことに巻き込まれてしまったが、ひとまず元の世界に戻るためには一歩一歩先に進むしかないようだ…

その頃現実世界、アルはドクターを問い詰めているところだった
のらりくらりその追求から逃れようとするドクターだが…ドクターはアルから巻き上げたMOを取り出す
これを調べる暇もほしいし、それにアルもある程度はジャバウォックの秘密を知っているはずだ、と返す
ギャローズ・ベルで放った砲撃の正体も、アルは反物質であると見抜いていた

「そう…高槻涼はただ生きているだけで人類を破滅に導く可能性を持っているというわけじゃ…
 だから…おまえ達とはまともに付き合えんという事じゃよ 所詮おまえ達のやっている事はママゴトにすぎんからな
 まったくあやつもそんな爆弾を抱えているのに、よくカツミとかいう女の尻を追っかけられるもんじゃ…
 だいたい、おまえもその事を高槻に告げる事は出来まい…!?」

50 :不思議の国のアラスジ:2015/07/28(火) 22:04:21.06 ID:???
「…… 教えたさ、高槻にな!! だけど…あいつは知っていたんだ…
 自分がどれだけの"力"を秘めているのかを…
 あいつ…言ってたよ、自分のせいで捕らわれたカツミを助けるまではその"力"を抑えつけるよう努力はする…
 だけど…それでもジャバウォックの制御がきかなくなった場合…
 ほかの仲間(ARMS)に殺される覚悟は出来ている…とね」

アルのその言葉を、物陰で聞いていた隼人が衝撃を受け
隼人の脳裏に騎士<ナイト>の言葉が、バイオレットの言葉がよぎる…

(くそっ、冗談じゃねえ!!どいつもこいつも勝手な事ばかり言いやがって…
 高槻…おまえまでが……この手でおまえをあやめろと言うのか!?おまえを……
 オレは…そんな事をするために今までおまえと行動してたってのか!? 
 武士、恵…教えてくれ!! オレは…どうすりゃいいんだ……!?)

武士の方は、騎士<ナイト>と共に森の中を進んでいた
そこに、木の上からあざ笑うような歌声が聞こえてくる、騎士<ナイト>が気にするなと言う

[それよりこいつらがここにいるという事は"ジャバウォック"の近くまで来ている…
 気を引き締めたほうがいい…ここから先は何が出てくるかわからんぞ!!]

そういった矢先、武士の馬が突如地中から剣を突き刺される!!
地中から亡者共が現れ、トランプ兵たちとの戦闘が始まる
武士も戦闘に参加し、持ち前の反射神経でどうにか対応するが剣を払い落とされてしまう!
亡者共が一斉に武士に飛びかかってくる…だがそれを、騎士<ナイト>の槍の一振りが亡者達をなぎ払う!!

51 :不思議の国のアラスジ:2015/07/28(火) 22:04:48.49 ID:???
[ふふふ…汝、なかなかいい目と反射神経を持っているな…!!
 だが、戦い方はまるでなっていない!! それでは、たとえいい物を持っていても宝の持ちぐされだ!!
 もっと鍛えよ、若者!!そうすれば汝こそ我をも凌ぐ『戦士』になれるやもしれんぞ!!
 もう夜だ、これ以上深入りしては危険だ…
 今夜はここを野営地にしよう 体勢を立て直して明日の朝には進軍するぞ!!]

夜の森で野営する一向、武士は木を寝床にして横になっていた
涼達に思いを寄せると…森の中から涼が現れた…!?
武士が飛び起き、声をかけるがそこを騎士<ナイト>に引き止められる

[離れろ、巴武士!!わからんのか!?こいつは"敵"なんだぞ!!
 そうだ……こいつはジャバウォックだ!!]

騎士<ナイト>の言葉と共に、涼の姿をしたものの顔にARMSの文様が浮かび上がる…

<続く>

52 :不思議の国のアラスジ:2015/07/29(水) 22:03:22.62 ID:h71WVZcj
涼の姿をした存在、彼こそがジャバウォックだと騎士<ナイト>は言う
武士には涼の姿に見えているようだが、騎士<ナイト>は違った
騎士<ナイト>の目にうつるジャバウォックは、凶悪な顔を浮かべる巨大な影の姿であった

     <ARMS No.134 運命(プログラム)>

騎士<ナイトはジャバウォックへと突撃するが、ジャバウォックが手をかざし放った衝撃波が、彼の体を吹き飛ばし
押し寄せるトランプ兵たちを、暴風をまといバラバラにしていく
その光景に武士も目の前の存在が涼ではないと確信し、剣を抜くが…
宙へと飛び、ジャバウォックが放った反物質砲が、全てを呑み込む……!!


闇の中、横たわる武士の元に声が響く 力が欲しいか、と
その言葉に、横たわる武士の目が覚める…

【どうだったかな!?今の世界は あの世界は、おまえのいた現実世界の影…
 そこでおまえが体験した事は、遠からずおまえの世界で現実となる… 見るがいい!!】

その言葉と共に闇夜の光景に光が差し、ギャローズ・ベルの反物質砲による大爆発の光景が写る
さらに場面は変わり、今度はグランドキャニオンでのジャバウォック対騎士<ナイト>の対決に写る

【我は騎士<ナイト>!! 我が母"アリス"の願いを受けて世界のすべてを守護せん!!】
【我が名はジャバウォック!! 我が母"アリス"の願いを受けて世界のすべてを破壊せん!!】

【破壊者と守護者―― 
 永遠の対立の運命(プログラム)――
 おまえ達はその真っ只中にいる!!】

「なんでだ!?なんで僕たちがこんな事に!? 一体誰がこんな運命(プログラム)を作り出したんだ!? !!」

その時突如武士の足元の地面が割れ―――

53 :不思議の国のアラスジ:2015/07/29(水) 22:03:48.90 ID:???
武士はジャバウォックと戦う以前の、黒い森に戻っていた…

【巴武士…汝にふたたび問う、"力"が欲しいか!?
 真実に触れる勇気はあるか!? あるのなら我が名を呼べ】
「こ…この世界はなんなんだ!? ARMSとはなんなんだ…!? 僕たちは一体なんなんだ!?
 答えろ 白兎<ホワイトラビット>!」

「……呼んでくれてうれしいよ、巴武士…」

その言葉と共に闇夜の森から姿を現したのは、武士が最初に出会ったあのうさぎさんであった

「僕は白兎<ホワイトラビット>、"導く者"!
 この"アリス"に引き込まれた時、僕と君は二つに分かれたんだ…
 さあ、見せてあげよう すべての始まり、この世界…アリスの真実を……
 君自身の運命を選択するために……」

白兎<ホワイトラビット>がそう告げると、武士と共に宙に浮き始めるのだった

<続く>

54 :マロン名無しさん:2015/07/30(木) 01:44:02.88 ID:???
これまで涼・恵・隼人を教え導いたサラリーマンさんもさすがにここへは通りすがらないよな。

55 :マロン名無しさん:2015/07/30(木) 02:19:45.39 ID:???
っていうか、白兎じゃなくてアリスのポジションやってどうするんだ武士よw

56 :マロン名無しさん:2015/07/30(木) 08:36:50.49 ID:???
白兎かわいい ほっぺたもふもふしたい

57 :不思議の国のアラスジ:2015/07/30(木) 22:04:47.67 ID:???
冒頭、どこかの通路…そこにはおびたたしい数の死体が転がっていた

「みんな死んでる… 誰だ、誰がやったんだ?」
【おまえだ、おまえがやったんだ!!その手でおまえが殺したのだ!!】
「ば…ばかな!!なんでオレがそんな事を…」
【じゃあその腕につかんでる娘はなんだ!?】

その言葉に、涼は血にまみれたカツミの姿を抱きかかえていることに気がつき……

     <ARMS No.135 天秤(てんびん)>

そこで、涼の目が覚めるのだった…

隼人はバイオレットとの人質交換について話してるところだった
信用できるのか、という李さんの疑問ももっともだが、バイオレットは敵だが所々で手助けはしてくれた
信用に足る提案だと涼も思っており、バイオレットだけはキースシリーズとは別の意志で行動している節がありそうだが…

「しかしどうしたものかしらね いま…対エグリゴリへの総力戦の準備をしている最中なのよ
 "ブルー"の指令でブルーメン各地の部隊がこのニューヨークに集結しつつあるわ、
 ドクター・ティリングハーストの誘拐は、そのための布石だったんだけど…」
「ええ…思わぬところから敵の喉元に迫るきっかけができたと言うべきかしらね
 あのキース・バイオレットの申し出をどう受けどう攻めるか…うーん、ここは悩み所ね」

隼人は悩む必要なんてない、カツミを取り返そうというが…
カツミを救うことを目的としていたはずの涼がそれを引き止めた

58 :不思議の国のアラスジ:2015/07/30(木) 22:05:12.75 ID:???
「だめだよ、隼人…あのじいさんは、あんな姿になっちまった武士を救える唯一の人物かもしれないんだぜ
 それに、カツミの件でブルーメンの連中に迷惑をかけるわけにもいかないし…
 どう考えてもバイオレットとの取り引きには応じない方がいいだろ!?」
「高槻…おまえ…… 本当にそれでいいのか!? せっかくのチャンスなんだぜ!!」
「ああ…たしかに残念だけどな……現状をはんだんするかぎりじゃそれも仕方ないさ」

この涼の言葉に隼人も目を丸くし…

「くくく…そうかい…仕方ない…ときたか
 おまえにとって"カツミ"とはその程度の存在だったんだな
 だったらもうオレは何も言わねーよ 勝手にどうとでも決めるがいいさ」

隼人は一人、部屋を出て行くのであった…
とはいえブルーメンとてカツミの身柄を軽んじているわけではない
だが、これから始まる総力戦は、そのままキースとの戦いになる…涼も覚悟はしていることである…


集結する部隊を上から見ながら、隼人は思い悩んでいた

「くそっ…なんであんな事言っちまったんだ、オレ…
 本当はあんな事を言うつもりじゃなかったんだが…これも、バイオレットの野郎にろくでもねえ話を吹き込まれたおかげだぜ」

(オレは…高槻のために絶対カツミの身柄を確保しておきたかったんだ…
 しかし… なんであいつはいつもあんなに普通に振る舞っていられるんだ!?
 どんな時でも、冷静沈着というか、自分がおかれている立場がわかっているのか!?)

そんな涼の振る舞いに、隼人はウインドの言葉を思い出すのだった…
 
その頃涼は武士の殻のそばに寄り添っていた
そこにユーゴーもお茶を入れて涼のそばにくる
涼もユーゴーも武士の声が聞こえるような気がする、とよく武士の殻のそばに寄り添っていたのだった

59 :不思議の国のアラスジ:2015/07/30(木) 22:05:38.36 ID:???
決戦を間近に感じ、ユーゴーもせめて少しでも戦えれば、と銃の訓練を行っていたそうだが
結果はこれ、と的にさっぱり当たらない紙を見せて苦笑い ユーゴーまで戦う事はない、と涼は言うが…

「私…逃げたくないんです………
 私も…かって自分の能力を呪い戦うことを避けてきた人間でした、
 でも…変わんなきゃいけないと思った…変えたのは、高槻君…あなた達です
 だからわかるんですよ……あなたは今悩んでいますね
 自分の中にある不安や恐怖から逃げたがっている」

「やれやれ……やっぱりユーゴーにはかなわないな…
 いつの間にか…オレ達の戦いは、ブルーメンの組織ぐるみの戦いになってしまっている
 大勢の命が関わる作戦の中心にオレ達がいる…
 これも…オレ達が生きていく以上避けては通れない道だと思うけど…
 オレの"力"…ジャバウォックはとても危ういんだ… みんなが…思っている以上に……
 もし…今度発動してしまったら…… オレは…みんな殺してしまうかもしれない…
 ブルーメンの連中や仲間達…… カツミ…… そしてユーゴー、君も……」

自らの力に恐怖し震える涼の体…ユーゴーがその手をそっと包み込む

「大丈夫です… 私が…そんな事させませんよ…
 あなたの心は今釣り合いのとれない大きな天秤のよう
 片方に乗っているのは、途方もない憎悪に満ちた破壊の力… もう片方には優しくてもろい心…
 その釣り合いを取るには… 私が…半分背負ってあげます!!
 もし…あなたがジャバウォックに飲み込まれてどうしようもなくなった時……
 私が…ジャバウォックを殺してあげます
 私はテレパシスト…ジャバウォックがどんな"力"を持っていようと関係ありません…
 私には…私にしかできない戦い方がある…… 私の精神が壊れてしまっても…」

ユーゴーの言葉に礼をいい、そっとユーゴーの体によりそう涼…改めて、カツミを助け出そうとその結束を深めるのであった

<続く>

60 :マロン名無しさん:2015/07/31(金) 01:08:11.44 ID:???
アルのように銃の扱いが上手でもARMSには無力だし訓練する必要ないと思うけどなぁ

61 :マロン名無しさん:2015/07/31(金) 06:15:34.80 ID:???
騎士とジャバウォックが対になる存在のように言ってるけど力の差でか過ぎやしませんか

62 :不思議の国のアラスジ:2015/07/31(金) 18:00:29.46 ID:???
深夜のブルーメン屋敷、一向は思い思いの形で休息を取っていた
だが、そこに見張りの兵士が襲撃を受け、屋敷に砲撃が撃ち込まれる!

     <ARMS No.136 離反(ベットレイヤー)>

突然の振動に驚く一行、李さんはかかって来た電話の内容に驚愕していた様子であるが…?

「久留間、何が起きた!?」
「しっ!!動かないで 砲撃と包囲… 寄せ手の数およそ30… 全員サイボーグよ
 それに… あれは……!?」

その時、森の中から三人の男がその姿を現した
真ん中の隊長らしき男が隊員達に待機命令を出しつつ、屋敷内に屋内放送を送る
男は竜<ドラッケン>のヨハン・ホルストを名乗る 彼はARMSとの交戦を要求しているようだ
そこに、涼の砲撃がヨハンを襲う!!

「ふん!!さっきの砲撃のお返しというわけか!!味な真似をするな、ジャバウォック!!」
「さっきの言葉そっくり返すぞ!!これ以上、お前たちが攻撃を継続させるつもりなら…
 おまえらの方がどうなっても知らないぜ!!」
「ククク…面白い!!きさまに果たしてそれが出来るかな… これをみても……」

その時、ヨハンの影から現れたのは…カツミ!?
カツミらしき少女が顔を出すと同時に、隊員たちが涼に襲い掛かる!!

63 :不思議の国のアラスジ:2015/07/31(金) 18:00:58.48 ID:???
だが涼はその包囲を振り払ってみせる!涼は彼女がカツミではない事を見抜いていたのだ
ヨハンの目には物陰で様子を伺っているユーゴーの姿が確認できた

「なるほど…テレパシスト、ユーゴー・ギルバートか… あんな奴がいてはこんなトリックは効きはせんな…
 もっとも、女の顔に動揺して仕留められる奴なら、私達がここに来る価値など、最初からなかったんだがな
 これから小細工はもう抜きだ!!いくぞ、ARMS!!」

ドラッケンとブルーメンの戦いが始まろうとしていたが…涼の声がそれを引き止める
どうやらドラッケンもブルーメンの一員という話だが…

「確かにそうよ、彼らは味方だった… "ドラッケン"部隊… "ブルーメン"ヨーロッパ所属特殊作戦作戦チーム
 これまでブルーメンでも一握りにしか存在を知らされずにいた部隊…
 さっき連絡があったわ… 合流予定だった"ドラッケン"がニューヨーク港に入るや、連絡員とのコンタクトを絶ったと…」
「く…それじゃあ裏切りか!?」
「…… 元々彼らはエグリゴリからの転向者よ でも…何故今になって……」

ヨハンの振り下ろしが涼を襲うが、涼もそれをARMSを盾にして防ぐ

「何故だと!?裏切りの理由か…?知りたければテレパシストの娘にでも読ませればよかろう」
「お断りだ、おまえ達が戦士なら、自分の戦う理由ぐらい……自分の言葉で吐いてみろ!!」
「ククク…予想以上に面白い奴だよ、おまえは…ならば……
 私も本気でお相手しなければいけないかな!!」

その言葉と共に、ヨハンの背中から四本のブレードが展開された!!

<続く>

64 :マロン名無しさん:2015/07/31(金) 19:59:02.97 ID:???
ブルーメンにもサイボーグ部隊いたのか
そこらの烏合の衆サイボーグより遥かに強そうだが

65 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 00:45:24.33 ID:???
なんかこう、「新参の若造なんかと一緒に戦えるか! 直接戦って見極めちゃる!!」ってタイプのツンデレっぽい気配が

66 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 01:17:39.27 ID:???
ドラッケンが反旗を翻がえした理由は何なんだろうな?

67 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 06:16:17.08 ID:???
歴戦のサイボーグって点ではガシュレーとかぶるな
涼の戦士って言葉が出てるあたり何かしらの関係はありそう、友人とかライバルとか

ヨハンのあのギミックはアシュラマンみたいでけっこう好きw

68 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 11:03:22.30 ID:???
装備だけ立派な敵の新型を旧式の老兵が蹂躙していく展開ですねわかります

69 :不思議の国のアラスジ:2015/08/01(土) 22:02:42.82 ID:???
涼の腕を押さえ込みながら、ヨハンの背中から新たに四本の腕が伸びる
その刃が振動をはじめ…涼に襲い掛かる!!だが涼もとっさにはなれヨハンのブレードから逃れるのだった

     <ARMS No.137 竜隊(ドラッケン)>

「さっきおまえは"戦士"と言ったな…昔…オレの友人に、その言葉にやたらとこだわっている奴がいたよ…
 後にそいつは日本の鐙沢村とかいう所でくたばったとか聞いたがな!!
 あいつは頭は悪かったが勇敢な戦士だった、おまえもいっぱしに戦士という言葉をつかうなら…
 その証拠を見せてみろ!!」

ラルフ達も見ていられず援護しようとするがそれをドラッケンの隊員が阻む

「あなた達…本当に反逆するつもりなの、"ブルーメン"に…」
「そう解釈してもらっても構わんよ 我々には『我々』のやり方がある…
 このさいはっきり言っておこう…おまえ達はARMSを今回の作戦に参加させるつもりらしいが…
 我々はその意志には従えん!!」

ヨハンのブレードが涼の首を切り落とそうとする寸前…その軌道が止まる 

「オレ達全員…いびつな殺戮兵器だ…どうだ!?醜かろう…
 遺伝子組み換えクローン…強化人間…そして…我々サイボーグ
 エグリゴリはあらゆる人体改造の実験を繰り返してきた…なんのためか知っているか!?」
彼は涼の体を持ち上げ、その首を締め上げる!
「すべて…貴様らARMSを研究するためだ!!おまえ達に分かるか!?
 オレ達が、自分は捨て石だと知った時の絶望が!!」

ヨハンの言葉に、涼は鐙沢村でみた実験体の姿が思い出される…

70 :不思議の国のアラスジ:2015/08/01(土) 22:03:09.32 ID:???
「だから…我々はブルーメンに身を投じたのだ!!エグリゴリに反逆するために!! なのに……
 そんな我々がおまえ達と仲良く手を組んで戦えると思っているのか!? どうしても認めることが出来ぬ貴様らと!!
 だから…我々はおまえ達に戦いを挑んでいるのだ!!
 こうなった以上、おまえ達か我々かどちらかが全滅するまで戦うしかなかろう!!」

だが、涼はブルーメンのメンバーとは戦えない、と言う… そんな涼の体をヨハンが踏みつける!
ヨハンは涼の態度に激昂し…捕らわれのカツミに話題を移す
彼はカツミもARMS適性者として、見つけ次第殺すと宣言する…
その言葉に、涼のジャバウォックが強烈な反応を見せる!!

「そうだ見せてみろ!!我々以上に醜い殺戮兵器の本性を!!そしておまえを殺してやる!!」

だが、涼はジャバウォックを押さえ込むのだった… 涼はここまでされて、なお戦えないというのだったが…
そんな涼の首を切り落とそうとブレードを振り下ろすが、その軌道を隼人が遮る
隼人が間に割って入ると、ヨハンは意外なほどあっさりと引き下がるのだった

「もうここには用はない!!全員退くぞ!! ミス李 今日の事は深く陳謝する
 だが…我々ドラッケンはブルーメンの指揮下を離れる!!
 ブルーとの約束だ!!今後予定されているエグリゴリとの総力戦への支援はする…
 だが…やはりARMS共と行動はできない
 ……私の友人は鐙沢村で戦士としての誇りを持ち続け死んでいったはずだ…
 だが…それも、とんだ無駄死にだったようだな…」

ヨハンは涼を一瞥し、殺す価値も無いと吐き捨てるのだった…

71 :不思議の国のアラスジ:2015/08/01(土) 22:03:34.96 ID:???
……あのドラッケンの連中の言っている事『なんとなく』わかるぜ……
 たしかに…今の高槻とじゃオレ達も戦えねえ!!たとえオレ達の中心的存在であってもな!!」

隼人は涼に手を出して起こしつつ、あとでつき合って欲しい、という

「どうせいつかは通らなければならない道だ… オレと勝負しろ!!」

<続く>

72 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 22:43:31.64 ID:???
ガシュレーの友人だったか
袂を分かっても筋の通った兵士同士だし
共感する点は多かったんだろう

涼は何というか前みたいに図太いんじゃなくて
他人を入らせないような壁作ってる感じになっちゃってる

73 :マロン名無しさん:2015/08/01(土) 22:59:57.20 ID:???
ヨハンの言い分もわからんでもない
捨て石にされてまでできた代物が今の涼みたいな腑抜けともなればそりゃあなー

涼は涼で無理にでもジャバウォックを押さえ込もうとするあまりに色々見失ってるな…
涼の迷いと言うか壁を隼人がぶっ壊すことに期待

74 :マロン名無しさん:2015/08/02(日) 14:52:35.91 ID:???
隼人はヨハンが戦闘続けるつもりだったら
全員斃すつもりだったのかな

75 :マロン名無しさん:2015/08/02(日) 18:53:28.20 ID:???
タイミングが悪かったなぁ
以前の涼だったら速攻「戦士」と認められ、気にいられたろうに

76 :不思議の国のアラスジ:2015/08/02(日) 22:51:25.63 ID:???
「隼人…いったいどういう意味だ!?昨日…おまえが言った……オレと勝負しろって…」
「高槻…覚えているか!?オレ達が初めて会った日の事を……
 その時、オレはおまえにこう言ったんだぜ…… "高槻涼…おまえを殺してやる"ってな」
「ああ… まだ1年も経ってないのに、妙に懐かしく感じるな……あの時は…… !」

昔を懐かしむ涼だったが、隼人は突然涼の顔を殴りつけた!!

     <ARMS No.138 決断(マインドセット)>

涼も隼人の一撃をどうにか受け止めるが、間髪いれず足払いで涼を転がす
そこに追撃を入れようとするが、涼も転がってそれを回避する
距離をとろうとする涼だったが、隼人はそれを許さず連撃を仕掛ける!
顔面を狙おうとする隼人の拳だがその動きを止め、無防備な腹部に隼人の拳が突き刺さる!!

「オレは…おまえがうらやましかった おまえは、オレなんかよりよっぽど肝がすわってて冷静で…強かった
 何をしてもおまえにはかなわないと思っていたよ だが…今は違う!!オレの方が圧倒的に強い!!
 みみっちく"力"を制御している今のおまえなんかに負けないぜ!!
 おまえが本来の"力"を発揮していれば、あのコウ・カルナギごときにてこずる事も、仲間が病院送りにされる事もなかった!!
 今のおまえは"戦士"でもなんでもねえ!!」
「くそっ!!好き勝手な事を言うな、隼人!!」
涼も激昂し、隼人に掴みかかる!!
「おまえに、何がわかるってんだ オレは…オレのARMSは……」
涼の、隼人のARMSの文様が体に広がっていく が

「引っ込んでろ、ARMS共!! これはオレと高槻だけの問題だ!!」

77 :不思議の国のアラスジ:2015/08/02(日) 22:51:51.09 ID:???
隼人が一喝すると、二人のARMSが引いていく…
それと同時に隼人の拳が涼を殴り飛ばす! 地面に転がる涼の胸倉をつかんで、無理矢理に起こす

「いいか…これはおまえの戦争なんだぞ 
 カツミをどうするか後回しにして、ブルーメンに気を使ってる場合じゃねーだろ!?
 そしてこれは、オレや久留間や武士それぞれにとっての戦争でもあるんだ…
 てめー一人で何もかも抱え込んで、それで済むと思ってやがるのか!?
 オレ達は…"同じ運命を背負わされた兄弟"…じゃなかったのか!?」
「オレだってカツミを助けたい!!たとえどんな犠牲を払ってでも…!!
 だけど…… 怖い……俺の中のジャバウォックは…日に日に膨れ上がっている
 オレの焦り、怒り…憎しみ…それを喰らってどんどん大きくなっている
 そして…それが臨界点に達して、弾け飛べば……」

涼の脳裏には、かつてみたカツミの亡骸を抱きかかえる夢の光景が浮かんでいた

「それは…カツミをも巻き込んで殺す… 隼人や久留間やユーゴー… そしてみんな…
 みんなオレが殺しちまうんだ!!」

そう叫ぶ涼に隼人のハイキックが襲う!!…だがそれは涼の後ろにあったバスケットゴールをへし曲げる

「ふざけんなよ、オレがジャバウォックに殺されるって…?
 冗談じゃねえぞ、まったく……オレはジャバウォックなんか、恐れちゃいねえ!!
 本当に怖えのは何もかも自分の中に取り込もうとするてめーの"心"だ!! おまえ…心まで"化け物"になりてーのか!?
 どっかの誰かがオレ達にとんでもねえ破壊の"力"を与えた
 だがよ…そいつを握り締めているのは、オレ達の意思だ!!
 もし…おまえのジャバウォックが暴走して、どうしようもなくなった時……
 そん時はオレが必ず止めてやる!!オレはジャバウォックなんかにゃ『絶対負けねえ!!』」

78 :不思議の国のアラスジ:2015/08/02(日) 22:52:22.41 ID:???
「本来、人間なんて弱っちい生き物だ、 一人じゃ絶対生きていけるわけがねえ!!
 だから…もっとオレ達を信用しろ……
 オレは覚悟を決めている… おまえも…覚悟を決めろ……」

そういって涼の下を去る隼人、一人残された涼がバスケットコートに座り込む…

「……いいのか!?あのまま放っておいて…… 久留間、おまえリーダーだろ!?」
「ふん!!リーダーだから放っといていいのよ 私達の言いたい事は、全部あいつが言ったし……」

納得いかない様子のアルだったが、恵にまでげんこつされてしまう
あとは涼次第…という恵 涼も決意を固めたように、昇り行く朝日を見据えていた

<続く>

79 :マロン名無しさん:2015/08/03(月) 00:22:28.20 ID:???
ジャバ|((( ・∀・) 力が…
ナイト|((( ・ω・) 力がほs

(#・A・) 引っ込んでろ、ARMS共!!

|;∀; )))
|・ω・`)))

80 :マロン名無しさん:2015/08/03(月) 00:26:30.58 ID:???
まだ物わかり良いナイト所かジャバさんまで引っ込むとか、隼人強くなったなw

81 :マロン名無しさん:2015/08/03(月) 02:51:53.59 ID:???
こんな物分かりのいい生命体が、人類に危機をもたらすとは思えない

82 :不思議の国のアラスジ:2015/08/03(月) 22:03:14.79 ID:???
ドラッケンの潜伏場所に一人乗り込む涼
涼は改めて、ドラッケンに協力を要請するが…

     <ARMS No.139 証明(プルーフ)>

当然ヨハンはARMSとは一緒に戦えない、と拒否するが

「……昨日あんたはオレを"戦士じゃない"と言った……
 だから今度は『本気』で戦いに来た!!」
「ほお…昨夜のリターンマッチというわけか、ARMSで私を叩きのめして従わせようと…」
「いや…違う!! ARMSの"力"は借りない 素手でサイボーグのあんたを制してみせる!!」

この言葉にヨハンの顔色が変わり…涼に向けて一気に飛びかかる!
裏拳で涼の体を吹き飛ばし、倒れこんだところを思い切り何度も踏みつける!

「ふざけんなよ!!生身の体でこの私を制すだと!! 貴様はまだ我々をあわれむつもりなのか!?
 たしかに我々はエグリゴリから自分の運命を奪われた!!
 戸籍を消され本名を奪われ家族を奪われ…記憶の大部分を消された!!
 だが、それもみんな貴様らARMSの研究のためだ!!」

だが涼もヨハンの足をつかみ、その巨体を倒れこませる!

「だからなんだってんだ!! 確かにこの前はあんた達に同情した だが今は違う!!
 オレ達だって…ブルーメンのみんなだってあんた達と同じだ、全員 奴らの犠牲者だ!!
 あんた達だけ不幸だと思うのは大間違いだ!!」

馬乗りになって幾度も殴りつけるが、ヨハンも掌低の一撃で涼を吹き飛ばす!

83 :不思議の国のアラスジ:2015/08/03(月) 22:03:44.29 ID:???
「見ろ このパワーを、我が子を抱けば紙細工のように潰してしまうほどのひどい肉体だ
 オレ達だけが不幸じゃない!?そんな事は百も承知だ!!
 エグリゴリをぶっ潰したところで何が戻ってくるわけでもない事もな!!
 我々は戦うことでしか"生"を見い出せない単なる殺人機械…
 奴らと戦い、それで朽ち果てるのも本望だと思っていた しかしおまえら(ARMS)と共に戦うことにだけはわかだまりがあった!!
 だから私は昨日おまえを試したのだ!!私の友人(ガシュレー)を倒したおまえが、戦士かどうかをな!!
 本気を出さずに戦ったおまえに深く失望した!!
 この上さらにARMSを使わずに素手で勝負を挑むだと!? どこまでこの私を愚弄する気だ!!」

さらにヨハンのラッシュが涼を圧倒する!!
だがその腕をつかみヨハンの巨体を投げつけ、フォークリフトに叩き付けた!!

「愚弄なんかしちゃいねえ!!オレは人間だ!!おまえだって人間だろーが!!
 だから人間として接している!!それの何が悪い!!」

その背中を何度も蹴り付けるが、強烈な打撃が涼を追い返す!
コンテナに叩きつけられた涼の体を見て、ヨハンがその違和感に気がつく
ARMSは一切使わない その言葉通り涼はARMSの再生能力までも押さえ込んでいたのだ

「オレも…今までジャバウォックの恐怖におされて大事な事を忘れていた……
 だけど…仲間がこう言ったよ、おまえ"心まで化け物になりたいのか"ってな
 そうだ…忘れちゃいけなかったんだ… 
 オレは…一人じゃなかったんだよ…… もう二度と自分の未来に背を向ける事なんかしねえ!!
 オレは…ブルーメンの作戦より、カツミを取り戻す事を優先する!!
 だからあんた達には絶対"ブルーメン"に戻ってもらわなきゃだめなんだ!!
 だが…それでもあんた達がオレ達を拒むつもりなら…
 どちらかがギブアップするまでとことん戦うしかないだろう!!人間同士としてな……」

84 :不思議の国のアラスジ:2015/08/03(月) 22:04:21.72 ID:???
涼の言葉に、ヨハンは僅かに目を伏せ…地面に落ちたベレー帽を拾い上げた

「ふん…くだらん理屈だ、所詮おまえとはそりが合わんらしい 奴がてめえに敗れた理由がよくわかったよ
 一度だけだ!!一度だけくそったれARMSとブルーメンの作戦に参加してやる!!
 だからさっさとここから消えろ!! さもないと、今度は私の仲間達がだまっちゃいないぜ……」

ドラッケンのアジトを後にする涼を仲間達が出迎える
どうにか彼らの協力を得ることが出来たことで、ARMS一向はカツミの救出を目標とすることが出来た

「みんな、聞いてくれ… もし…オレが戦いの中で取り返しのつかない事になったら…
 ジャバウォックに完全に食われてしまったら…… このオレを…止めてくれよな!!」


「ふん…本当にバカな奴らだよ あの馬鹿共と何ヶ月も一緒にいてわかった事が二つある
 一つは、あいつらは馬鹿じゃなく大馬鹿だって事だよ つける薬もないほどね」
「二つ目は!?」
「わからないのかい、Drティリングハースト 考えるだけの天才より、行動する馬鹿が勝つって事だ!!
 ……だが、あんたは違うね!! ただ自分の殻の中に閉じ込もって何も受けつけようとしないしない!!
 あんたはただの臆病者だ!!
 いくら あんたがすぐれた科学者であろうと、そんな奴を僕は認めない!!
 あんたはそうやって数式とデータ相手に日向ぼっこしてるがいいさ!!」


ドクターは一人部屋に戻り薔薇を撫でながら、エグリゴリに立ち向かう彼らの姿に葛藤する…

「……そろそろ…時が来たのかのう……
 わしをあの子らに引き合わせたのも、白兎<ホワイトラビット>を自分の中に呼び込んだのも…
 おまえのそういう意志なのか!?
 そうじゃろ!?アリス… 我が娘よ……」

<続く>

85 :不思議の国のアラスジ:2015/08/04(火) 22:18:31.98 ID:???
雲の海をどんどん落ちていく武士と白兎<ホワイトラビット>
雲の切れ目を抜けて、たどり着いた先はとあるクレーター
ここがすべての始まりの場所だと、白兎<ホワイトラビット>は言うのだった

     <ARMS No.140 始原(オリジネーター)>

アルの方は涼達にドクターに教えてもらったチャット・ウィズ・アリスを見せていた
なんか色々すごいらしいけど隼人には人間語をしゃべれとゲンコツくらってしまう
もちろんただこれがすごいと言うだけで、夜中に叩き起こしたわけではない
アルがいうには、その"アリス"は30時間以上前から一つの言葉を繰り返してるという

        "白兎<ホワイトラビット>が来た" と

まさか武士のことでは、と涼も食いつく くわしい事はドクターが知っているはずだが…
そこに彼らの前にドクターが現れる…彼はついに全てを話す決意をしたのだ

「アリスは巴武士を引き込んだ……よもやわしの心の内にとざしておくべきではない……
 やはり…おまえ達も知っておかなければいけない事だったのだ…
 あれは…1946年の事…… すべては…あの"アザゼル"が発掘された時からの事…」

ドクターの口から涼達に、白兎<ホワイトラビット>を通じて武士に 全ての始まりが語られ始める…



ミスカトニック大学の地質学調査団が、約五年前に地球に落下した物質を調査していると
突如隕石が甲高い音をたてはじめ…アザゼルが人の顔を形成する!!

「こ…これはすごい発見だぞ!!こいつは実に不思議な物質だ 見たまえこれを… 
 構成物質の全てが無機物なのに、自己増殖・エネルギー転換と…明らかに生物固有の特徴を持っている!!
 こいつは明らかに地球外生命体だよ!!それもまだ生きている!!
 まったくあんたらもとんでもない物を発掘して来てくれたものだ!!」

86 :不思議の国のアラスジ:2015/08/04(火) 22:18:57.66 ID:???
この大発見に熱が入った言葉を続ける男、彼こそが若かりし頃のサミュエル・ティリングハーストである
彼は24歳の若さの時点ですでに物理学の博士号と生物学の修士号を持つ天才科学者であった
ここからの物語は、彼が大きく関わってくるという

「フフフ…若くて野心に満ちたこの頃の彼は喜びに満ちあふれていただろうね!!
 ところが…世の中そうはうまくいかないものさ!!」

白兎<ホワイトラビット>の言葉と共に、その場面が変わる
移り変わった場面は、科学者達に銃を向ける合衆国の軍人達の姿があった
その後、サミュエルはある人物の前に呼び出される…

「サミュエル・ティリングハースト24歳、1922年7月30日生まれ 血液型はOのRH+、ユダヤ系の移民
 君が今までに発表した28本の論文は、全て読ませてもらった……
 特に「生物進化の条件」と「胎児の脳髄」という論文は、この僕も舌を巻いたよ!!」
「おまえ…一体何者だ!?」
「君と同じ科学者さ!!ただし…陽の当たらない世界のね……」

その言葉と共にその男を邪悪な笑みを浮かべてみせる

「科学者は、心理を求めているだけだ!!なのに貴様は!?」
「我々も心理を求めているよ!! ただし我々は力ずくで真理をもぎとる!!
 なぜならあの隕石は…宇宙の真理そのものだ!!

 僕の名はキース・ホワイト

 君が"本当の真理"を求めたいのなら、僕と一緒に来るといい!!」

87 :不思議の国のアラスジ:2015/08/04(火) 22:19:27.44 ID:???
キース・ホワイトを名乗るその人物は、かつて涼がジャバウォックの中で見た、眼鏡をかけたキースであった…
サミュエルは彼の言葉に従い、彼についていくことになった

「ドクター…あなたは、正しい選択をしたよ 今まであなたが書き上げてきた論文は、所詮机上での絵空事だ!!
 危険を伴う大規模な人体実験など社会は容認しない!!
 君は一生真理をつかめなかったはずだ!!君が…あの場所(だいがく)にとどまっていたらね!!」

その後、彼の後ろで大学が爆発を起こす…!

「ね…言ったろ!!君は正しい選択をしたって… 心から歓迎するよ、サミュエル!!
 ようこそ、"エグリゴリ"へ!!」



「その時…わしは後ろを振り向く事はしなかった…
 そして…後戻りは出来なかった… わしは…悪魔と魂を取り引きし、売り渡してしまったのだ…
 過ちと知っていながら、わしは…科学と真理を選んだのじゃ…」

震える手と共に、うつむくドクター…

「そして…これはほんの始まりに過ぎなかったのだ!!本当の悲劇への…」

<続く>

88 :マロン名無しさん:2015/08/04(火) 23:33:09.75 ID:???
こいつがオリジナルキースか…
もうこの時点ですさまじくゲスの匂いがするわ

89 :マロン名無しさん:2015/08/05(水) 01:53:46.33 ID:???
オリジナルキースは「白」できたか……
普通にある名字だし、これはいいチョイスだ
こいつが出世して今のエグリゴリのトップなのかな?

90 :不思議の国のアラスジ:2015/08/05(水) 22:13:26.10 ID:???
「"核"の実用化に成功した瞬間から、人類は"種"として新たな段階に入りました……
 自分自身を惑星ごと滅ぼせる種族になってしまった……
 だが…現状の人類では未来に二つの選択しかあり得ません!! 滅亡か…時間をかけての適応か…… 
 しかし…第三の選択として、我々は人類の飛躍的な人工進化をめざしたい!!
 あの隕石…"アザゼル"がいいターニングポイントになりました
 地球外生命体が我々に大いなる未来を与えてくれるかもしれない
 我が組織はこれから本格的な活動開始を宣言します!!
 神の摂理に反逆し、進化を手中にしようとする我々にふさわしい…… "エグリゴリ"という名のもとに!!」

     <ARMS No.141 誕生(バース)>

"エグリゴリ" その名の由来はヒトに知恵をもたらした堕天使達の名である
エグリゴリはドクターが加入する以前から、数々の人体実験が行われていた
そして…ドクターもアザゼルに取り憑かれたかの如く、その存在に魅せられていった…

アザゼルとのコンタクトを取るべく行われた実験が始まり、低周波パルスをアザゼルに向けて発信するが…
しばらく何も起こらず、ちょっと残念そうにする武士 だが、すぐにそれは起こった

アザゼルから突如触手が伸び、部屋の機材を、壁を、実験室のガラスを貫く!!
そして、その触手は研究員達とつながり、その体がボロボロと崩れていく… その光景に武士も愕然としていた

「ま…こういう結末さ!!アザゼルは人との融合を欲していたんだ!!」

この事件以降、このアザゼルは何をしても二度と活動する事はなかったという
その活動を再開するのは、涼達がギャローズベルを訪れる未来のことである…

91 :不思議の国のアラスジ:2015/08/05(水) 22:14:00.94 ID:???
結果として実験は、実験場にいた9人がアザゼルに呑まれ、8人が死亡の大事故となってしまった
全ての責任は自分にある、とサミュエルが言うがそれに意を唱えたのがキースであった

「一人…生存者がいたのですよ!!それだけで今回の実験は大成功といえるのではないでしょうか!!
 つまり…人間の中にも…あの金属生命の侵食を受けても死なずにすむ――
 そういう『適性因子』を持つ者がいるという事ですよ!!
 よく考えてみてください あの"アザゼル"という珪素生命には我々炭素生命のような"死"はない
 いわば完全生命という事です!!
 私は最高議会に提言したい!! あの"アザゼル"の生命力を人類が得れば、"神"にも等しい超人類を生む事が出来ると!!」

このキースの言葉に反発しようとするサミュエルだが
キースも元々エグリゴリはこういう組織だと涼しい顔で言ってのける
しかし、それを実行しようにもあのアザゼルは死に、二度と活動する事はないはずだが…
だが、すでに第二、第三のアザゼルは発見済みと言うことであった

「たしか君の論文の中に、一つ興味深い内容のものがあったね… 人間の脳細胞は全て胎児期に作られ、以後は増殖しない
 ならば人工的に胎児の脳に干渉する事で、知的能力の高い人間を意図的に生み出す事が可能であると……
 たしか"チャペル計画"というものだったね、新たな人類への祝福の鐘をならす礼拝堂……素晴らしいネーミングだよ
 これを僕のプランで試させてほしいね、次の世代の人類は、肉体も頭脳も旧人類より優れていてしかるべきだ!!
 当然、君にも協力してもらうよ 君だって今回の実験の失敗で8人もの研究員の犠牲を出してしまった以上……
 それなりの責任をとるべきなのさ たとえ悪魔に魂を売ろうとね……」

92 :不思議の国のアラスジ:2015/08/05(水) 22:14:33.51 ID:???
それから10年たって1957年、エグリゴリの人体実験研究室
ここでエグリゴリはあらゆる人体実験を行っていた、金属生命の侵食に耐えうる遺伝子を見つけ出すために…

「鐙沢村で…僕はこれと同じ物を見た…… 人間が…こんな事していいわけないだろ!!」
「彼もそれを悩んでいたはずだよ だけどこの実験の結果、一人の完全適応者を作り上げたんだ それが…」

それこそが、アリスと呼ばれる一人の少女である…

<続く>

93 :マロン名無しさん:2015/08/06(木) 07:22:01.41 ID:???
アリスはチャペルの子供達とARMS因子との合いの子ってところか
これもうエグリゴリに出てきた奴らは大体この二人が作ったものなんじゃないか

94 :不思議の国のアラスジ:2015/08/06(木) 22:02:42.01 ID:???
ドクター・サミュエルこそがチャペルの子供達の生みの親であった
そしてアリスを生み出したのも彼と知り、ドクターを罵る隼人の言葉を恵が遮る

「すべては…キース・ホワイトが推進していた、アザゼルを使った超人類を製造するためのプロセス……
 そこまでは理解したわ しかし…私達が知りたいのはそれからよ!!
 その…"アリス"って子についてね!!」

     <ARMS No.142 成長(グローイング・アップ)>

涼はすでに自分の中でアリスを何度も確認している 特にジャバウォックの支配権は完全にアリスにある様子
アリスとはなんなのか…その問いはドクターの部屋で話すと言う

「どうじゃ!!澄みきった空のような美しい色の薔薇じゃろう……
 こいつの名は"ブルーウィッシュ"という…… アリスも…この薔薇が大好きじゃった…」
「こ…この薔薇……ちょっと待て!!この世に『青い薔薇』など存在するわけがない!!」
「それはそうじゃ こいつは、アリスが品種改良で作り出したこの世に一つしかない薔薇じゃよ
 この薔薇の色こそ…アリスそのものじゃ!! まるで…あの娘の心を映し出したかのように…
 見事に咲き乱れておった……」


薔薇の世話をするアリスの様子を後ろで見ながら声をかけるドクター
アリスの言葉にドクターは罪悪感を感じるものの、アリスはそんなドクターを気遣ってくれた 良い子である

「"アリス"はやさしい子だった…  彼女は実験体達の管理責任者であり、彼らの心のケアまで行っていたよ」

実験体の子供達に、アリスは絵本を読み聞かせてくれた
その絵本の内容に、子供の一人がまるで僕たちみたいだ、と言う
彼らは生まれた時から、研究所に閉じ込められ、そしてここで死ぬ運命である
死ぬ前に空が見てみたい、アリスの薔薇みたいな青い空の景色を その言葉にしょんぼりする子供達

95 :不思議の国のアラスジ:2015/08/06(木) 22:03:07.63 ID:???
「心配しないでゴーシュ いつかはみんなを"外"にも適応できるような体に私が直してあげるから
 私は…この「不思議の国のアリス」って本が好きよ
 だって…私と同じ名前の女の子が"不思議な世界"で大冒険するなんて、ステキだもの
 私達も…いつかは"外の世界"で思いっきり大冒険したいね この本に出て来る"アリス"のように……」

その時突如研究室内に警報が響き渡る アザゼルが暴走状態だという
鎮圧活動をする警備隊だったが、即座にアザゼルの触手に潰されてしまう
その光景に青ざめるサミュエルとキース   そこに、アリスがアザゼルに向かって近づいていく…!?
呼び戻そうにもすでに手遅れ… アザゼルの触手がアリスへと伸びる!!
……だが、その触手はアリスを叩き潰さず、その一本の触手がアリスを模したような形に変形し、細い触手がアリスに向けて伸びる


「な…」
「見たかい!?武士…キース・ホワイトとティリングハースト博士が人工授精で生み出した…
 金属生命の適性因子を持ち、最初に作られたチャペルの子供… それが…"アリス"だよ!!」


そして、アザゼルはアリスの胴体を模した小さい球体となる

「アザゼル…なぜそんなに暴れるの!? なぜ人と融合したがるの!?

 そう…あなたが欲しがっているのは"心"…なのね……
 わかったわ、私が…あなたのために作ってあげる…… 人間の"心"を…」

そう言ってアリスは、小さくなったアザゼルに抱きつくのだった

96 :不思議の国のアラスジ:2015/08/06(木) 22:03:33.36 ID:???
そしてアリスの手でアザゼルをコントロールするための人工知能の開発が始まったという…
ドクターとアルの会話にやっぱり付いていけない隼人、理不尽にアルにゲンコツ
とにかく、アザゼルとアリスがいたからこそ、それは可能だったということである


「アリスはアザゼルの中に膨大なデータを送り込み続けたよ…
 それは…まるでアリスがもう一人の自分をアザゼルの中に作り出そうとしているかのように……
 でも…」

―アリス…おまえはこれからの人類のための雛形として生まれて来たんだ…
 その事をよく理解することだな…―

「どんな優れた能力を持っていようと、所詮はまだ9歳の子供…
 見ていてごらん、武士… 彼女がどこまでこの環境に耐えられるかをね!!」

<続く>

97 :マロン名無しさん:2015/08/06(木) 23:26:17.66 ID:???
以前エグリゴリはアザゼルを制御不能と結論付けたんだよな

98 :マロン名無しさん:2015/08/06(木) 23:32:29.36 ID:???
アリスちゃんええ子や…
でも白兎の言い方からするとアリスはどんどん壊れていっちゃうんだろうな… 

99 :マロン名無しさん:2015/08/06(木) 23:39:58.64 ID:???
キース・シリーズより先にアリス・シリーズがいたのか?

100 :マロン名無しさん:2015/08/07(金) 00:05:53.27 ID:???
青いバラか……
キース・ブルーはアリスの中の善意や優しさを受け継いで来たのかね

101 :不思議の国のアラスジ:2015/08/07(金) 18:01:53.08 ID:???
「ねえアリス…お空ってどんな色をしているの!?」
「ブルーよ、ドロシー… この花と同じね…」
「ブルー?そう…ブルー…私大好きよ アリスが作ってくれたこのお花もきれいなブルー……
 海も…ブルーなんでしょ!? 見たいなあ、目の前一杯のきれいなブルー」
「……見れるわ、いつかきっと…… まだ見たことのないブルー……」

そういってアリスは、ベッドで横たわる実験体の手を抱きしめる…

     <ARMS No.143 青花(ブルーウィッシュ)>

「珪素生命アザゼルは、何故人に惹かれ暴れるのか…… それは、彼らが持っていない物を我々が持っているからです
 それは…ヒトが持つ"心"というものです 
 ヒトは死を待つ有限の生命…もろくて弱い…… だからこそ"心"という複雑なソフトウェアを進化させてきたんです!!
 ヒトは事故でも死ぬ、だから危険を回避するために"恐怖"を持った…
 寿命が来ても死ぬ、だから種を存続させるために愛情を持った…
 しかし何万年も生きる不死の金属生命には、"心"などを進化させる必要はなかったのです!!
 しかし…我々は"アザゼル"と出会った!!」

サミュエルの言葉と共に、アリスがアザゼルとのコンタクトをこころみる
すると、岩のような物体だったアザゼルが見る見るうちにアリスを模した姿に変わり、アリスに話しかける
その光景に驚愕する高官たちであった


ドクターの言葉に驚愕していたのはアルも同じであった あの時代にどうやってアザゼルに心なんてものを入力できたのか
その言葉にドクターは一種のエキスパートシステムだという話である 
様々な他愛ない情報でも何十億も積み重ねていけば、やがて情報が一つの形を成す…と言うことである
ちなみに隼人はもう理解するのは諦めました

102 :不思議の国のアラスジ:2015/08/07(金) 18:02:19.18 ID:???
武士達もアザゼルの心が一つの形を成していく様子を見ていた

「どうだい!?重力に捕らえられた宇宙の塵が星になるみたいだろう!?」
「こ…これがアザゼルの心…人工知能なの!?」
「いや…ただの人工知能じゃない!!
 アザゼルはアリスの心の断片を食らいながら、貪欲に自らの意志で進化を始めている!!
 君は、それを知っているはずだよ!! 正確には君達4人にはね……」

そういって白兎<ホワイトラビット>は、自分自身の体を開いて、その中に存在する銀河…自身の心のかたちを見せる

「これが…僕達ARMSの人工知能なのさ!!
 しかし…サミュエル達はとんでもない過ちを犯していたよ、
 たとえ人類最高の頭脳を持つ超人類アリスといえど、まだ9歳の子供…
 壊れやすいほどに純粋な子供だという事をわかっていなかったのさ!!」


その日、実験体のドロシーの死亡が確認された
大人達はドロシーの死を割り切ることが出来るが、まだ幼いアリスにそれは出来なかった
彼女に空の色を見せることが出来なかった…その残酷な現実がアリスに涙を流させる…

そこから少し時は進み、アリス10歳の誕生日
たくさんのプレゼントと、アリスを祝福する声たち アリスもキースとサミュエル、二人の父に感謝する
さらにキースは10歳のお祝いに願いを一つかなえてくれるという
…だが、アリスの願いを聞いたキースは、アリスに平手打ちで応えるのだった

「いいかいアリス、君は全人類の未来を担う、希望そのものなんだ!!
 私もサミュエルも、そしてここにいるみんなが君を愛している!!
 君がそんな無理を言えば、みんなが悲しむんだよ 二度とそんな事を言って私を困らせないでおくれ」

103 :不思議の国のアラスジ:2015/08/07(金) 18:02:44.64 ID:???
「キース、どういう事だ!?なぜアリスを殴ったんだ!?」
「なに…くだらんおねだりをするもんでね…ついカッとなった!!
 地下の実験体どもを外に解放してくれとさ!!実にくだらん事だろ!?」
「…… だけど…あの子の気持ちも考えてみろ!! 彼らとはずっと兄弟として育てられて来たんだぞ!!」
「……そうだな…… アリスは人類の進化を導く奇跡の子だ!!
 彼女がこれ以上余計な事に気をとられるのは困る 
 用済みの実験体は僕の方で処理しよう それも…近いうちにな!!」

キースのその非情の決断を、アリスが聞いていた
そして…始まりにして終わりのときが来た、と白兎<ホワイトラビット>が言う
アザゼルの元には、実験体と共に集まったアリスの姿があった…

<続く>

104 :マロン名無しさん:2015/08/07(金) 23:25:08.79 ID:???
人類の希望とか奇跡の子とかいうんならもうちょっと待遇と言うかアリス本人の精神のケアのほうをだな…

105 :マロン名無しさん:2015/08/07(金) 23:36:47.89 ID:???
キースにそんな気配りを期待するほうが間違い

106 :マロン名無しさん:2015/08/08(土) 14:39:38.55 ID:???
気遣いと気違いは一見似てる

107 :不思議の国のアラスジ:2015/08/08(土) 18:03:23.46 ID:???
予定時間よりはるかに早いアリスの接触を疑問に思うアザゼル
アリスはアザゼルにセキュリティに捕捉されずに施設から脱出するルートを教えて欲しいと頼む

[…… 該当は…一件あります… 私の計算では…あなたは96.2%の確率で当施設からの不許可の外出…
 つまり…"脱走"をくわだてているのですね]

     <ARMS No.144 悲劇(ゴート・ソング)>

[アリス…あなたは、私にとって重要な存在です あなたは私に"心の断片"を与えてくれました
 それは私の中で再構成され、新たなプログラムを形成しつつあります
 しかし…あなたが私に全ての"心"を入力する作業は、まだ完了していません!!
 あなたは脱走を実行した後、ここに戻って来て作業を継続する予定はありますか!?
 答えてください…アリス……」

アリスは、その問いにはっきりと答える 私は帰って来ない と

[アリス…… 『真実』を…ありがとう……
 東棟A3プラントの換気口から地下水道に通じる道があります… この施設から抜け出すベストポイントはそこです
 アリス…あなたは私にとってとても重要な存在です なのにあなたは非論理的な選択をしました…
 しかし…私はあなたをここにとどめる事を拒否しました…
 それは…今まで私の中に存在しなかった新しいプログラムがそうさせたのです…]

…サミュエルがその脱走計画を目撃していた 彼はセキュリティの受話器に手を伸ばすが…
彼は、その受話器をつかむ事はできなかった……

[アリス……あなたを…… 愛しています]

108 :不思議の国のアラスジ:2015/08/08(土) 18:03:58.37 ID:???
実験体達の先頭を歩くアリス 子供達は本当に外に出られるのか、外で生きてけるのか不安な様子
そんな彼らを元気付ける言葉をかけるアリス      だが、突如部屋内に明かりが点り
彼らの前に、キース・ホワイトと兵士達が立ちはだかる…!

「キ…キースお父さん…なぜ…!?」
「歴史上…すぐれた要塞には一つだけ弱点があると言われている なぜだと思う?アリス…
 答えは…一網打尽にできるからさ!! 仕組まれた弱点に集まって来た敵をね!!
 データベースはあくまで情報…いくらでも手を加える事ができる
 おいで アリス… 君さえ帰って来るなら、決して実験体達を罰したりしない…
 君は頭のいい子だ… 君は…お父さんの誇りなんだよ…」

そういって手を出しだすキースだが、彼は顔は下卑た笑みを浮かべていた

「……… …… …どうして……… どうして自由にしてくれないの!? 私達は何のために生まれたの!?」
「…アリス……君はすでに君だけの存在ではないんだ… 君はこれからの人類のため…」
「そんなのわからない!!なにが人類なの!?私には…そんなものを背負う事ができない…
 私は…私でいたいの………
 みんなも同じよ たとえ生命と引き換えても一人の人間として地上に出てみたいの!!」

泣きじゃくるアリスを、キースが抱き寄せるが…その指に力がこもる

「そうか……… どうやらお父さんの考え方が間違っていたようだ
 たしかに君達の扱いに関しては修正していく必要がある だがアリス、これだけは理解してほしい…
 君は進化という大義のため… 人類という種のためにのみ存在する…
 道 具 だという事をね!!」

109 :不思議の国のアラスジ:2015/08/08(土) 18:04:35.75 ID:???
そして、実験体達を兵士達の銃弾が貫く…!
薔薇の花畑に倒れていく子供達、そしてアリスはキースの手を振り払い子供達に駆け寄り
アリスの体も、その銃弾に貫かれてしまう…



「私に…私だけに止める事ができたんだ…アリスの謀反も…キースの愚考も…
 私だけに…止める事ができたはずなのに……」

後悔がドクターの胸を貫き、そして彼はその場にうずくまる……
その光景に武士も涙を流していた だがこれはまだ序章に過ぎない
全ての始まりは、ここからだと白兎<ホワイトラビット>が語ったその時

【"力"が…】

【"力"が欲しいか!?】

アリスが倒れたことに呼応するかのように、アザゼルが弾けた!!

<続く>

110 :マロン名無しさん:2015/08/08(土) 18:18:13.43 ID:???
ホワイトのゲスでアホなところ、なにげにグリーンが一番よく引き継いでるな

111 :マロン名無しさん:2015/08/09(日) 09:15:35.85 ID:???
ここで初めての 力が欲しいか 
これでアザゼルが憎しみを学習した結果がジャバウォックの誕生ということなのかな

112 :不思議の国のアラスジ:2015/08/09(日) 23:10:33.34 ID:???
薔薇の花畑に倒れるアリス…

【"力"が… "力"が欲しいか…!? "力"が欲しければ…… くれてやろう!!】

それに呼応するかのようにアザゼルがカプセルから飛び出す…

     <ARMS No.145 果実(フルーツ)>

目の前の惨状に、武士もくずおれ涙を流していた

「あの時と一緒だ… 僕は前にもこれと同じような光景を見たことがある…
 あのグランドキャニオンでの大虐殺 あの時も…あいつだったんだ…
 キース!! この名前を持つ男!! 僕は…あの人だけは許せない!!」

倒れたアリスに駆け寄るサミュエル、アリスはどうにか息はあるようだが…
そのアリスの生命力に感心するようなキースの言葉に、サミュエルは彼の顔を殴り飛ばす!!

「キース、貴様!! 貴様には人間としての"心"というものがないのか!?」
「くだらんな…ヒューマニズムなど無用の代物だ 我々は科学者としてあらゆる事柄を切り捨てなければいけない…
 すべては『人類』のためなのだ!!」

(人類!?本当は私は『人類』なんて… 人類なんて!!)

その時、突如中庭の床が崩れ落ちる!!崩れ落ちた中庭の下から現れたのは
アリスの顔に変化した巨大なアザゼルであった…

113 :不思議の国のアラスジ:2015/08/09(日) 23:10:58.56 ID:???
【"力"が… "力"が欲しいか!?】

「こ…これはアザゼル…?」
「そうさ、君がキースに抱いた怒りは彼とて同じ… あのギャローズ・ベルの時も…
 怒りだけに支配されたアザゼルの発動の姿だ!!」

どうにかキースとサミュエルの二人はアザゼルの暴れる中庭から退避する

「い…いったい何が起きたというのだ」
「すべては貴様のせいだよ、キース!! 貴様のエゴのため、アリス達の怒りがアザゼルに乗り移ったのだ!!」
「ふん、さっきもそうだが、君はずい分非論理的な事を言うようになったものだな
 この宇宙に生命が発生して以来、もし"神"という存在がいるのなら、それは"進化"という現象そのものだよ
 「旧約聖書」の創世記には、ヒトは禁断の知恵の木の実を食べたために、神の怒りを受けて、エデンに追われたと書かれている…
 なぜ"神"は怒った!?
 ヒトがもう一つの"生命の木の実"を食べて"神"と等しい存在になる事を恐れたからさ!!
 "アザゼル"を知った時僕は思ったよ これこそが…その"生命の木の実"だと…
 だからアリスをつくり上げた その実をもぎ取るための"イブ"として…
 だが…もはやアリスは不要だ!! すでにアザゼルと共存するための特定因子は抽出できた!!
 計画はすでに次の段階に進んでいる!!」
「な…なんだとぉ、貴様…それでも!?」

その時、彼らのいる通路が激しい振動に襲われ 巨大なアザゼルが、隔壁をこじ開けてくる…!
アザゼルは、アリスにその手を伸ばしその体を包み込む

114 :不思議の国のアラスジ:2015/08/09(日) 23:11:27.77 ID:???
【アリス…今わかりました…… 私は…心が欲しかった ヒトになりたかったからです…
 しかし……今は違います アリス…… 私は… あなたになりたい!!】



そして、アザゼルの中でアリスが分解され、アリスとアザゼルが一つになっていく…
その光景に、白兎<ホワイトラビット>の瞳からも涙が零れ落ちていた
そしてアザゼルは一つの大きな球体と、4つの小さな小さな球体…オリジナルARMSのコアを産み落とすのだった

<続く>

115 :不思議の国のアラスジ:2015/08/10(月) 22:10:54.25 ID:???
「それは、まるで星のようだった…… 一つの大きな球体とそれを周回する4つの小さな球体……
 金属生命アザゼルと、実験体の少女・アリスの融合によって誕生した――
 後に君達に移植される…… オリジナルARMSと呼ばれる4つのコアとなってな……」

     <ARMS No.146 呪縛(カース)>

ドクターの話に、突如ARMSが強烈な共振反応を起こす
ろくでもないこと話すからARMSが怒ってると隼人が言うが

「いえ、違うわ!! 私にはわかる… ARMSは…泣いている…… 涙が…止まらない……」

そこから少し進み、サミュエルとキースはエグリゴリの幹部会にて、研究所とアリスを失った件で罰せられようとしていた…

「キース・ホワイト… サミュエル・ティリングハースト…
 ここは君達両名の責任を追及する審問の場だ!!
 死者25名、重軽傷者38名、四層に渡って破壊されたあの地下施設も廃棄されることが決定した
 そして、貴重な実験体"アリス"まで破壊してしまった!!
 もはやこれは天文学的レベルの損失だ!!
 我々エグリゴリは人類の進化をコントロールし、種全体の未来を導く崇高な使命を持つ!!
 それに対する背信はどんな罪よりも重いと知りたまえ!!」
「ククク…崇高な使命か…とんだ笑い話だ」
「なにっ!? 何がおかしいのかね、発言を許可しよう」

116 :不思議の国のアラスジ:2015/08/10(月) 22:11:19.96 ID:???
「青い薔薇ですよ 過去千年以上も昔から、ヒトは薔薇の品種改良を行い一万種以上の薔薇を作り上げてきた…
 しかし青い薔薇だけはこの世に存在していませんでした
 なぜなら、もともと薔薇には青い色素を作る遺伝子がないからです
 しかし…青い薔薇は生まれました、その名もブルー・ウィッシュ 
 アリスが作り出した遺伝子組み換えによる品種です
 だが…それは欠陥品だ……ひどく生命力の弱い短命な品種…
 しかも ほとんどが一代限りで、種子もわずかしか残さない…
 果たして薔薇は青い色を与えられる事を望んだろうか!? それは…薔薇にとって幸福なことだったのだろうか!?
 私達は…とんでもない過ちを犯していたんじゃないだろうか!?」

サミュエルの言葉に次第にざわめきの声が出始める

「なにを言っているサミュエル…我々の質問に……
「うるさい!! この上、さらに私の言葉までさえぎるつもりか…!?おまえらはいったい何様だ!!
 貴様らエグリゴリは"人類の進化"なんてお題目を掲げながら、一人一人の人間に思いをめぐらす事を知らない!!
 何が審問だ!!何が種全体を導く崇高な使命だ!!
 おまえ達は秘密結社きどりのただの権力の亡者だ!! おまえらこそ地獄に落ちろ!!」

サミュエルの身柄が取り押さえられる中、キースの笑い声が高らかに響いていた…
その後、サミュエルはどうにかエグリゴリを放逐される程度の処分で済んだ
エグリゴリで見たもの聞いたもの、一切の秘密を厳守するように、との誓約こそ受けてはいたが
その後サミュエルは仲間を捨てた大学に戻るが、大学はサミュエルをすんなり受け入れてくれた

「ククク……それもエグリゴリの情報操作のおかげでな……
 すべては『なかった事』にされていたのさ、ヒトの記憶さえも……
 おまえらにもそういう経験があったじゃろう!?
 それからわしは大学でそこそこの論文を書き、ひっそりと生活していたよ、
 まあ、それでも世間からみれば大きな評価を得ていたがね
 しかし…あの日以来ずっとわしの心の中は空虚だった… そして…あっという間に10年の歳月が流れて言った…
 あの日が来るまで……」

117 :不思議の国のアラスジ:2015/08/10(月) 22:11:52.07 ID:???
雪の降る市街地、サミュエルの目の前に一人の人影…キース・ホワイトが眼前に立っていた

「君の事は風のたよりでは聞いていたよ、相変わらず大学では めざましい活躍をしているようじゃないか
 私も…ついにエグリゴリの最高幹部にまで昇りつめたよ」
「なに!?おまえ、まだ!?」
「ふふふ…私があの失態の責任から放逐されたとでも思ったかね!?
 あるいは、あの第三十五代大統領のように消されたとでも!? あいにくと私はしぶとい!!
 と言うわけで私は君を連れ戻しに来た、
 君の魂は二十五年前に私が買い取っているからね……」
「なにぃ!?ふざけるな!!私はいまさら何故おまえに!?」
「それに、君が言う事を聞かざるを得ない 魔法の呪文を私は知っている

 アリスは生きている……」

この言葉に、サミュエルは目を見開く その言葉にキースに向き直ると
キースの周囲には、キースと同じ顔の子供のキース達がいた
『ARMS』が待っている、といってキースはサミュエルを導くのだった…

<続く>

118 :マロン名無しさん:2015/08/11(火) 01:33:37.01 ID:???
>キースと同じ顔の子供のキース達がいた
これがキース・シリーズだよな

119 :マロン名無しさん:2015/08/11(火) 07:23:04.33 ID:???
ブラックだけはキースの実子かと思ってたけどこの感じだとそういうわけでもなさそうかな
このホワイトの教育ならブラックがあんなマジキチ少年なのも納得がいくわ…

120 :マロン名無しさん:2015/08/11(火) 18:59:54.05 ID:???
サミュエルもキースの胡散臭い話をよく信じられるな

121 :不思議の国のアラスジ:2015/08/11(火) 22:01:45.78 ID:???
「旧約聖書偽典「エノク書」を読んだ事があるかね!?
 神はエデンを追われしヒトの末裔を監視するため一族の天使達をつかわした
 それがエグリゴリと呼ばれる存在だ しかしエグリゴリは神の使命を忘れた
 彼らはヒトの娘を妻にめとり、禁じられた神の知識をヒトに与えたんだ
 神は激怒した ヒトにはノアの箱舟で知られる大洪水の罰を下した
 そしてエグリゴリ達を捕らえ、その長であるアザゼルを地の底に永遠に幽閉した

 ようこそサミュエル ネバダ州エリア51へ ここが"神"への反逆の砦さ」

     <ARMS No.147 巨人(ネフィリム)>

エリア51で行われていた研究は、エグリゴリが行っていたそれよりもさらに狂気に満ちた世界であった…
サイボーグの製造過程 廃棄処分されたサイボーグの機械と死体の山 その死体を淡々と処理する研究員達
それはまさに"地獄"のごとき光景であった… サミュエルはキースの胸倉をつかみ上げるが、すぐに引き剥がされてしまう
サイボーグや強化人間、脳改造と薬物洗脳等等、それらを危険でバカげた行為とはき捨てるサミュエル
キースのほうはそれらを政治的理由の一言で片付ける

「じゃあその子供達はなんなのだ!?彼らは貴様自身のクローンじゃないか」
「なにを言う!?彼らはただのクローンではない!!
 アリスのデータから抽出した、金属生命の適応因子を組み込んだクローン…
 "キースシリーズ"と呼びたまえ
 サミュエル……すべては人類という種全体の進化のための布石なのだよ 
 そして…… すべてはARMSのためのね!!」

キースシリーズの一人が、威圧的なサイボーグに見下ろされ、脅えて泣きじゃくっている
その光景にすぐにやめさせるようサミュエルが叫ぶが、誰一人としてその言葉に耳を貸さない
そして、サイボーグ兵士が少年キースにその拳を振り下ろそうとした時
少年キースの腕が、ジャバウォックの腕に変化しサイボーグの体を握りつぶした!!

122 :不思議の国のアラスジ:2015/08/11(火) 22:02:12.39 ID:???
キース・ホワイトは少年キース…ゴールドに賛辞の言葉を送るが、ゴールドは涙を流しながらホワイトをにらみ付ける

「アザゼルが……人間と一体化!? ど…どうしてそんな事が!?」
「ふふふ…さすがに興味がわいてきたようだな それもこれもあの日がきっかけになったのさ
 あの…アリスがアザゼルに飲み込まれた日に……
 
 アリスがアザゼルに飲み込まれた時に形成された4つの金属球……
 君が去った後の研究で、あれはアザゼルが生み出した"種子"のようなものと結論づけられた
 我々はこれを"コア"と呼んでいる そしてこの"コア"を適性者に移植してみたところ……」

フィルム資料で見せられたその衝撃的な光景に、サミュエルも驚愕の表情を浮かべていた

「見たまえ、心臓付近に移植されたコアが、移植者の遺伝子を読みとり……
 欠損した右腕を金属生命によって再生していく様がよくわかるだろう!?
 文字通りこれが金属生命の群体を統括する"核"(コア)…… これがARMS!!
 これこそヒトの知性と金属の生命体を持つ新たな人類の姿だ!!」

その後、サミュエルは大型の球体コアの前に案内される 大型コアからは、アリスの歌が聞こえてくる…
実験体アリスは完全に消滅したわけではなく、アリスはアザゼルの中で生き続けている…
16年間の間アザゼルは眠り続け、呼びかけに応じることはなかった
だが、アリスを愛していたサミュエルならばアリスとの接触もできるのではないか…というのがホワイトの考えであった…

123 :不思議の国のアラスジ:2015/08/11(火) 22:02:53.19 ID:???
ホワイトの言葉に、葛藤していた 確かにアリスを救うことはできるかもしれない
だが、それは地獄のようなこの場所で悪魔に魂を売ることになる…

同じ頃、キース・ゴールドの体の全身にARMSが広がり、もだえ苦しんでいた
そして歌声を上げるばかりだったアリスが、サミュエルに声をかける

[ザー 久し…ぶり… ザーザー サミュエル…]
[ザーもうすぐ…ピー…やって…ザー…来る…ザー…チューン…
 ジャバウォックが…ピュー…やってザーくる…]

アリスのその言葉と共に、キース・ゴールドの身体がジャバウォックへと変わり、研究員の一人を握りつぶす…!

<続く>

124 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/08/12(水) 19:29:15.89 ID:???
[助けて… ……ザー… お父さん… ……お願い…ザー…ピー…
 ジャバウォックを…ザー…ピー…止めて…]
「ジャバウォック!?なんだそれは!?」
[ジャバウォック…ザー… は… もう一人の……私……]

     <ARMS No.148 破片(フラグメント)>

ジャバウォックに変化したゴールドが研究場内で暴れだす 歩兵ではまるで歯が立たない…
その見知った姿に武士も驚いていた


「ジャ…ジャバウォックがいる…!?ここは!?」
「アリスが死んでから17年後、つまり1976年の仮想世界……
 今、我々のいる所はアメリカ、ネバダ州エリア51実験場
 ここでは、あのアリスとアザゼルから生まれた4つのコアの研究をしていた……
 この事で彼らはようやく知る事になる 自分達の愚かさを… 触れてはならぬものに触れてしまった事を……」


ジャバウォックの装甲は銃も爆弾も歯が立たず、口から吐き出した火炎放射で歩兵達を一掃してしまう
キース・ホワイトが研究員を連れて、サミュエルにも対比するように言うが
サミュエルは手元にあった資料をホワイトの頬に投げつける

「キース・ホワイト!!おまえは度し難いほど愚か者だ!!
 ARMSの暴走はこれが初めてじゃないそうだな…
 この3年で12回… いずれも実験体が侵食されて怪物化… 最後には死亡という結果だ!!
 ARMSというシロモノは、コントロールなど不可能なんだ
 人の浅はかな知恵など、及びも付かないものが宿っている!!」

125 :不思議の国のアラスジ:2015/08/12(水) 19:29:49.70 ID:???
「ほう…もうアザゼルのコンタクトを成功させたのか さすがサミュエル、私の目に狂いはなかった」
「アザゼルの側からアクセスして来たんだ!!わしの手柄じゃない 見ろ!!
 1958年 あの日の記憶にアクセスしたところ、画像データが出力されて来た!!」

その画像データには大きい丸の中に入ったアリスと、それと線でつながれた4人のアリス…

  (アリス)―――――       ―――――(アリス)
<White Rabbit>   \     /      <Knight>
             ( ア リ ス )
              /     \ 
  (アリス)―――――       ―――――(アリス)
<Queen of Heart>               <Jabberwock>

「白兎<ホワイトラビット>、騎士<ナイト>、ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>、そしてジャバウォック!?
 ルイス・キャロルの「アリス」の登場人物だな!? だが、それぞれアリスの姿をしている……
 これはいったい何を意味している!?」
「アリスが教えてくれたよ これは…あの4つのARMS(コア)だ!! アリスのアザゼルから生まれて来た… 
 わしの結論を言うぞ!!あの4つのコアはそれぞれアリスの一部が宿って分化したもの…
 何らかの理由でアザゼルから切り離されたアリスの破片だ!!
 自由意志を持ち自我すら持つ、人口知能などという枠には収まり切らない存在だ
 それどたかだか人類の科学で制御できるなどと思うな!!
 見ろ これを… 今アリスは"ジャバウォックが来る"とリフレインし続けている
 もうじき…奴(ジャバウォック)もここに来る、あれは…」
 

        JABBERWORK HAS COME 


          「アリスの憎悪!!」

126 :不思議の国のアラスジ:2015/08/12(水) 19:30:18.73 ID:???
サミュエルのその言葉と共にその部屋が激しい振動に襲われ
ジャバウォックの高熱の爪が扉を引き裂き、彼らの前にその姿を現す…!
そしてその爪をキース・ホワイトに振り下ろそうとするが
振り下ろした爪はホワイトの一歩手前に落ちる そしてジャバウォックはキース・ゴールドに戻り…
ゴールドの身体は崩れ落ち、全身をARMSに侵食されて砕け散った…


「オレは…これまでに二度アリスに出会った事がある
 一度目は、深い闇の中で泣いている独りぼっちの少女…
 二度目はジャバウォックが意志すら支配する激烈な憎悪を持った黒い影だった…
 ようやく…わかったよ… ジャバウォック…おまえは… 
 アリスの深い絶望から生まれた… アリス自身の『憎悪』の影だったんだ……」

アリスの絶望、アリスの憎悪の正体を知り、涼は涙するのだった…

「くそっ どうしろってんだ!? アリスはオレの中にもいるって…!?
 そんな事言われたって、オレ達には、もうアリスは救えねえじゃねーか!!
 そんなヘドの出る話聞きたくなかったぜ!!」

「話…続けて、ドクター… 私達はちゃんと最後まで聞かなければいけない
 なぜなら…… そのアリスって娘が、私達の究極の敵になるかもしれないから……」

<続く>

127 :マロン名無しさん:2015/08/13(木) 18:16:20.66 ID:???
これ、キース・ゴールド以前からジャバウォック達が発動して暴走してたって事だよな
こんなんこれ以前に12回もやらかしてよく生きてたな、ホワイトたち…

128 :マロン名無しさん:2015/08/13(木) 19:59:21.91 ID:???
サミュエルとホワイトがいた実験場に隔離してたんだろ

129 :不思議の国のアラスジ:2015/08/13(木) 22:02:43.58 ID:???
「ドクター、この前あなたはこう言ったわね、"アリス"こそはエグリゴリの中枢だと……
 キース達を操りその意志を決定する超巨大コンピュータ、そして……
 私達もまたその"アリス"の手の中で踊らされている!!
 あなたの話次第では、私達はアリスを殺さなければならない
 私達が…これから生きていくために!」

     <ARMS No.149 叛意(リベル)>

「そうか!!わかったぞドクター!!
 あんたが、アザゼルとアリスが融合したその物体を巨大コンピュータとして作り上げたんだな!!
 人間になりかわってエグリゴリを支配する巨大な頭脳として…」
「…… ふふふ…たしかにそうだったな…
 わしは信じていた、アリスの復活を…… これで罪の償いができると……
 それが大きな間違いだった事に気づくまで…」


ARMSコアはアリスの絶望と憎悪の結晶 
人の手ではとてもコントロール不可能、というのがサミュエルの考えだったが
オリジナルがコントロール不可能ならば、より進化したコントロール可能なARMSを新たに創ればいい、というのがキースの考えであった

「アザゼルから新たなコアを取り出すための複雑なコード解析
 新たな人工知能プログラムの構築 手応えのある研究だとは思わないか!?サミュエル……」
「私が…それを引き受けると思うか!?キース…」
「引き受けるさ!!報酬はそこにある"アザゼル"だからな!!
 ……あの4つのコアが『制御不能』というのはとっくに出ていた結論だ
 だが私は誰にも無理強いはしない主義だ!!
 君の愛したアリスが眠るアザゼルを、このまま放置しておくつもりならここを立ち去るがいい」

130 :不思議の国のアラスジ:2015/08/13(木) 22:03:11.37 ID:???
「"アザゼル"と呼ぶな "アリス"だ たった今からこのアザゼルの正式呼称を"アリス"と変更する」
「それでいい 私もまた君とコンビを組めるのはうれしいかぎりだ
 これからの君の活躍には期待している」

「……アリス…おまえはあの時こう言ったな… "父さん 助けて"…と ならば…この選択も運命なのか!?」

物思いに耽るサミュエルだが、キースクローンたちが声をかける… あの人に協力するのはやめて、と
彼らもまた、一人の人間として生きることを望んでいる…

それから二年後、サミュエル達科学者は新たなコアを作り出すために試行錯誤を繰り返していた
そしてその果てに、ついにアザゼルから一つのARMSコアを作り出すことに成功する
人為的な意志が介在しない純粋なコア アドバンスドARMS
だが人体への移植成功率はきわめて低く、多くのキースクローンが犠牲になっていった

「遺伝子情報の他にもARMSとの適応性を左右する後天的因子があるのかもしれないな…
 血液のPG値で今度 試してみないか!?」
「いや…それより脳波のパターン比較の方が有意義だと思うね!!」

「西海岸のラボが破壊テロを受けたそうだ、例のエグリゴリへの復讐の組織だっていうぜ」
「ふん…しょせん烏合の衆、気にする事はねえ!!またシークレットフォースの連中が叩き潰すさ!!」

「ダンウィッチで、水道水に放射性物質を混ぜた実験結果が上がってきたらしいな
 早くレポートをあげてくれ なかなか面白そうだ」

研究所内でそこらじゅうから聞こえてくるそんな声に、サミュエルはほとほと嫌気がさしていた
アリスも一向に目覚める様子がなく、途方にくれていたが…そこにキースクローンの一人が手元の資料を広げながらサミュエルに声をかけた

「M−71、こんな所でなにをしている そのファイルを返すんだ!!」
「僕をナンバーで呼ばないでほしいな 僕の名前は"エドワウ"だ」
「"エドワウ"!?それは自分で勝手につけた名前だろ!?」
「ふん…生まれた時からまわりは同じ顔のクローン!!全員がナンバーで呼ばれる!!
 それがどんな気分かあなたにわかるかい!?」

131 :不思議の国のアラスジ:2015/08/13(木) 22:03:50.00 ID:???
用がないなら出て行けとサミュエルは冷たい態度だが、エドワウは次のARMS移植に僕を推薦するように売り込みに来たのだ
ナンバーで呼ばれることを嫌うエドワウは、どうしても正式なキースシリーズとしてのカラーネームを欲していた
だが、サミュエルはARMS移植者の選定に加わる気はない、とやはり冷たい態度であった

「そうかい… でも…あいにくと僕はしぶとい
 次の移植者に与えられるカラーネームを知ってるかい!?ブラックだ!!
 僕は手に入れて見せるぞ!!キース・ブラックの名前を…」
「…おまえ… ARMSとなり名前を手に入れていったいどうしようというんだい?
 死ぬかもしれないんだぞ……」

その問いに、エドワウは邪悪な笑みを浮かべてこう言い放った

「決まっているだろ!?僕と同じ顔をした兄弟達を殺し、僕を生み出した奴を殺すんだ!!
 あのキース・ホワイトをね!!」

<続く>

132 :マロン名無しさん:2015/08/13(木) 22:28:43.94 ID:???
こいつが若き日のブラックか、ちょっとアルっぽい性格だ

133 :マロン名無しさん:2015/08/13(木) 22:37:12.69 ID:???
> 僕の名前は"エドワウ"だ

キャスバル兄さん!?キャスバル兄さんでしょう!?

冗談はともかく、ついにブラックも出てきたあたり過去編もクライマックスが近い感じかな…

134 :マロン名無しさん:2015/08/13(木) 23:55:33.43 ID:???
次号はシルバー、バイオレット、グリーンが登場するのか?

135 :マロン名無しさん:2015/08/14(金) 00:01:42.70 ID:???
カレー大好きキース・イエローはいないのか。

136 :マロン名無しさん:2015/08/14(金) 00:11:09.23 ID:???
ゴールドが出た時点でお察し

137 :マロン名無しさん:2015/08/14(金) 01:16:11.75 ID:???
アメリカ人はカレーライス食べないからいない

138 :マロン名無しさん:2015/08/14(金) 18:30:07.99 ID:???
ブルーがキャスバル、シルバーがシャア、グリーンがクワトロ、バイオレットがアルテイシアか?w

139 :アラスジ@土曜も早出し:2015/08/14(金) 18:43:40.18 ID:???
「キースシリーズこそは人類の進化のプロトタイプ、僕達は今までずっとそう聞かされて育てられた……
 その通り…僕は超人類!エリートだ!!そんな僕をこれ以上ナンバーなんかで呼ばせやしない
 この世に生まれた証として、キース・ブラックの名を手に入れてみせる!!
 そして…僕と同じ顔をした兄弟と…僕を生み出したキース・ホワイトを殺すんだ!!」

     <ARMS No.150 素体(マテリアル)>


その人物こそが、後のキース・ブラックなのであろうか…
キースシリーズに対し憎しみを露わにするエドワウの言葉に、隼人達も驚いていた

「…… キースシリーズは全員がそうじゃったよ 傲慢で自尊心が高く、そしてエゴイスト
 まさしくキースの血を受け継いだクローンチャイルド…だが…
 わしは…エドワウに他のクローンとどことなく違う空気を感じた」


キースクローンの一人が、他の大勢のキースから袋叩きにされていた頃
サミュエルが科学者達からエドワウの資料をいただいていくと足早にその場を立ち去る
その態度に科学者達も面白くないような感じであった

アリスの元に戻ると、キースクローンの一人がアリスの前に座っていた エドワウとも別人のようだが…

「僕は…マテリアル−83…… お願い…エドワウと"アリス"を話させないで!!」
「お…おまえ…今…なんと言った!?おまえはアリスと会話が!?」

その言葉にサミュエルが彼の肩に手をかけてその体を回すと
彼の顔は頭や口から血を流して、目も腫れあがっていた…
医務室で彼の怪我の治療をしつつ、その名前を聞くと彼はセロを名乗るが
誰にやられた傷かを聞くとセロは押し黙ってしまうのだった
セロの話では、エドワウは彼のたった一人の兄弟だという

140 :不思議の国のアラスジ:2015/08/14(金) 18:44:08.01 ID:???
「キースシリーズは全員が兄弟じゃないのか!?そう教育されているはずだ!!」
「シリーズの誰もそんな事信じていないよ!! でもエドワウは人工子宮が同じβグループ… お互いに名前を交換したんだ」
「互いに自分達だけの名前を名付けあったと言う事か…!?
 エドワウを"アリス"と会話させないで!! セロ…おまえはさっきそう言ったな
 それはいったいどういう意味だ!?おまえ達はアリスの事を…」 「セロ!!」

そこにエドワウが血相を変えて医務室に飛び込んでくる 
怪我をしたセロの姿を見て怒りが頂点に達したが、はさみを持って飛び出そうとするのをサミュエルが止める

「馬鹿な気を起こすのはよさんか、エドワウ!!今、おまえが問題を起こしてみろ
 危険な素材として移植者の選定からも外されるぞ!! まあ…わしにはどうでもいい事だがな」
「キースシリーズは…互いに憎しみあっているのさ!!
 あんたにはわからないよ!!毎日毎日、自分と同じ顔のクローンと顔を付き合わせ、ナンバーで呼ばれる気分なんか…
 だが…そんな日ももう終わる!!この僕がARMSを手に入れさえしたら……
 "アリス"も…そう言ってたからね!!
 僕には…アリスの声が聞こえるんだ 僕らにはアリスの遺伝子が組み込まれている そのせいかもしれない
 誰も信じやしないけど…僕には聞こえる!! "力が欲しいか"って……アリスはそう僕に呼びかけている
 当然さ、僕は欲しい!! ここから抜け出して自由になる"力"を!! 僕は…絶対に手に入れてやるんだ!!」

二人きりになり、エドワウのARMS移植手術を引きとめようとするセロ
エドワウはそんなセロに砂時計を差し出す 自分だけのものを持たないセロへのプレゼントだ

「で…でもこれエドワウの……」
「いいんだよセロ!! 僕達は兄弟、他の連中とは違う… だから…いいんだ…
 砂時計は…僕達そのものだ!! 他人に詰められたガラスの中の"生"
 いずれ時が来たら砂は止まり…死ぬ…
 僕達に与えられた時間は少ない こんな闇の中でうずくまってるヒマなんかないんだ!!
 僕らを閉じ込めてるガラスを砕くまで!! だから…僕は……」

141 :不思議の国のアラスジ:2015/08/14(金) 18:44:34.38 ID:???
(アリスは…彼らには呼びかけているというのか!?
 わしがこれだけ呼びかけてもなんの反応もないというのに… アリスよ、おまえはいったい…)

こうしてエドワウのARMS移植手術が始まる その動向を見守るサミュエル…
そして手術は成功し、エドワウ…キース・ブラックの目が覚める
キース・ブラックの誕生を祝福し、手を差し出した研究員の顔が、突如驚愕に変わる…!

(呼んでいる!! アリスが… 呼んでいる……)

<続く>

142 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 03:39:06.67 ID:???
最近読んだけど、恵ちゃんをもうちょい戦闘面で活躍させて欲しかったな
白兎ですら終盤は戦闘で活躍してたのに...

143 :不思議の国のアラスジ:2015/08/15(土) 17:59:45.14 ID:???
ARMS移植手術は成功したかに見えたが、エドワウにはARMS適正はなかった
胸に着けたリミッターがARMSの増殖を抑えているものの、2,3日中には廃棄処分にされる運命である…

     <ARMS No.151 少年(エドワウ)>

サミュエルは自分の行為を嘆き、自分の頭を壁に撃ちつけていた…
エドワウが"ブラック"ではなかったという事実に、武士の心境も複雑そうであった
だが白兎<ホワイトラビット>はこれから歯車が回りだすという 彼らとキースの運命が…

「アリスは…僕に呼びかけたんだ…… 私の4つの魂(コア)を解放してくれ…
 オリジナルARMSをこの地の底から解き放てって… それが…"アリス"の望みだった……
 でも…僕にはもう"力"はない… アリスの声に…聞こえないんだ…… 僕の砂時計は…止まった……」

力を失い、絶望の底にあったエドワウ… 絶望に嘆いていたのはサミュエルも同じであった

「私も…同じだよ、セロ… 私には…なんの"力"もない……
 たった一人の子の"生命"も救う事ができないんだ… 私には……  !」

そこに、突如階段からサイボーグ兵士が血まみれ転がり落ちてくる
何事か近づいてみると、その喉もとにクナイが突き刺されていた!
セロにじっとするように言ってサミュエルが様子を見に行くと、通路は一面サイボーグの死体だらけであった
歴戦の兵士に強化改造を施したサイボーグ兵士をいとも容易く…それも警報すら鳴らすことすら許さない、そんな芸当をだれが
そう疑問に思うサミュエルだが、突如彼の背後に立つ刺客から、首にクナイを押し付けられる…!

(わしは…ここで死ぬのか!?     ふん…それもいいじゃろう…このまま生きていても……)

……すると刺客は、サミュエルを殺さず、その身柄を解放する

144 :不思議の国のアラスジ:2015/08/15(土) 18:00:13.41 ID:???
「な…」「そのまま動かないでもらいましょうか、科学者さん!!」
「お…おまえ達…たった3人!?たった3人でここの警備を突破したのか!?」
「なに…忍術を少々使ったまでさ!?」

どうやら彼らは傭兵でこの施設の調査を行いに来たと言う
ならばなぜ自分を殺さない、とサミュエルが言うと…

「…… あなた、さっき"やっと楽になれる"と思って体の力を抜いたわね
 そでに自分の罪を悟っている人間を裁けるほど、私達は傲慢じゃない…
 自分の行いを知る者が、生き方死に方を自分を決められないわけないでしょう!?
 罪を償いたいのなら自分で償う事ね……」

その言葉にサミュエルは僅かに目を伏せる…刺客たちはその場を立ち去ろうとするが サミュエルがそれを引き止めた
そしてサミュエルは絶望の底にあったエドワウの元にふたたび立つ

「エドワウよ…生きる気力を失ったか…!? 名前も未来も失い…魂すらも……
 生と死の境界で悟っただろう… お前ひとりの存在の無力さを
 エグリゴリは巨大な鋼鉄の歯車だ!! 無力なものをつぶして回り続ける
 おまえはそこから逃れようとあがいて、失敗した敗北者… わしと同じ…敗北者なのだ…

 おまえに… 前からほしがっていたカラーネームをくれてやる… ブルーだ!!

 唯一キース・ホワイトがカラーネームに採用しなかった奴の嫌いな色だ
 この名前を抱いておまえは"外の世界"で生きろ!!
 4つのオリジナルARMSを……この地の底より解放する事が"アリス"の望みとおまえは言ったな!!
 ならば…わしはすべてをおまえに託す!!
 エグリゴリが20年かけて全世界から集めたARMS適性者の遺伝子サンプル…
 そのほんの一部だが4つの凍結受精卵とともに…ここから出て力を集めろ!!
 お前やわしのような敗北者の力を一つ一つ拾い集めるがいい!! そして…『望み』を果たすんだ!!」

145 :不思議の国のアラスジ:2015/08/15(土) 18:00:39.79 ID:???
(償いならぬ償い… それは単なる自己満足だったのかもしれない… だが…わしはそうした……
 わしがお前に与えたのは救いや哀れみではない ブルーは絶望の色… 悲しみと憂いの色……
 おまえが歩む苦難の道の色だ!! だが…ブルーは…… アリスの夢見た自由の色…
 生き延びろよ ブルー…)

こうしてエドワウ…キース・ブルーは彼らの手により外の世界へと連れ出される
彼がこの後様々な苦難、困難を乗り越え…反エグリゴリ組織「ブルーメン」を作り上げるが、それはまた別のお話…

サミュエルとセロが、その背中を見送り…サミュエルは研究所に戻る
砂時計を握り締めるセロの顔を武士が覗き込むと…武士の顔が凍りつく
セロの、その歪んだ笑みを浮かべた顔に…

<続く>

146 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 18:05:18.79 ID:???
>なに…忍術を少々使ったまでさ!?
20年前から変わってないね高槻巌

147 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 18:47:16.74 ID:???
・エドワウはブラックじゃなかったのか…

・ニンジャは昔からニンジャだw 

・ええぇブルーのほうだったのかエドワウ!

・うわああああブラックそっちかよぉぉ!!?

今回すごい大盛り回だったわw

148 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 19:00:53.35 ID:???
ああ、マジでアルと似たようなコース辿って今があるのか>エドワウことブルー

しかしブラックがセロの方とは……初登場時等の穏やかな性格と、シルバーと初対面したとき等の凶暴さの二面性があると思ったら

149 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 19:58:30.84 ID:???
エドワウはブルーだったのか…これはいいフェイント。
リーマンと主婦まで係わってくるとはなかなかやるな。3人目の傭兵は誰だろう。

150 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 22:11:24.79 ID:???
隼人の親父じゃないかな、刀持ってるし

151 :マロン名無しさん:2015/08/15(土) 23:58:57.94 ID:???
未だにブルーには一抹の猜疑を持っていたのだが今回の背景からすると何か別の企みが
あったり裏切るタイプのキャラじゃ無いようだな。
それなりに狂気は孕んでるようだが最後までエグリゴリ打倒に本気で邁進してくれるだろう。

152 :マロン名無しさん:2015/08/16(日) 00:19:28.36 ID:???
サミュエルが現在まで生きてるということはこの件バレず不問にされたのか

153 :マロン名無しさん:2015/08/16(日) 05:58:07.91 ID:???
オリジナルARMSが制御不能なら

*オリジナルの不要な、制御できるコアを創ればいい(エグリゴリ

*オリジナルに耐えられる、制御できる人間を創ればいい(ブルーメン

ホワイトを憎悪していても、このあたりはやはり同じ『キース』の考え方なんだな…

154 :不思議の国のアラスジ:2015/08/16(日) 22:04:44.44 ID:???
「成功だ!!これで340時間拒絶反応は検出されていない!!
 目を開きたまえ、マテリアル−83 君が、ARMS移植成功第一号だ!!
 おめでとうキース・ブラック、それが君の名前だ!!」

M−83…セロとしての砂時計は落ち切り、そしてキース・ブラックを刻む砂時計が動き始める…

     <ARMS No.152 金枝(ゴールデン・バウ)>


(エドワウがこの基地から離れて数ヶ月…… セロの移植手術は成功した……
 エリア51がこれだけの歓喜の渦に包まれたのは、これが初めての事だったらしい
 その日、この暗い穴ぐらのような場所が、まるでどこかのパーティー会場のように様変わりした……
 それだけ、みんなこの日を待ちわびていたのだろう… 
 誰もが、その堅苦しい仮面を脱ぎ捨てたかのごとく晴れやかな顔をしていた…

 だが私は…素直に喜ぶ事はできなかった…
 珪素生命(アザゼル)と炭素生命(人間)の融合… 人類の新たなる進化……
 エグリゴリの歴史と共に生き、すべてを見て来た私にとって…
 ここにたどり着くまでに、いったいどれだけの犠牲をはらってきたかを考えると、とてもそんな気分にはなれなかった)

キース・ホワイトと共に歩く、新たに生まれたキース・ブラックを皆が祝福していた
だがサミュエルはその光景に背を向け、一人アリスの元へと戻るのだった
アリスにこれでよかったのか、と問うサミュエル そこにキース・ブラックが彼に声をかけた
アリスに呼ばれた、と言うブラックの言葉と共に、突如アリスがその活動を開始する

「ドクター……あなたはパーティーから席を外してくれてよかった… あなたは役に立つ人だ!!
 今から『歓喜』の宴は『狂気』の宴に変わる…
 ここの残りのクローンは、僕の手で全員殺さなければいけなかったんだ… ここの職員も…キース・ホワイトも…
 エドワウがオリジナルARMSを持ち去ったのは計算外だったけどそれも修正可能な事」
「セロ…いったい何を… おまえ…アリスに何を命令されたんだ…!? おまえはエドワウと…」
「そう…たしかに僕はエドワウとは違う命令を受けた… 僕の聞いたアリスの声は……
 『滅ぼせ』だ…」

155 :不思議の国のアラスジ:2015/08/16(日) 22:05:10.17 ID:???
ブラックが、サミュエルに見せ付けるかのようにその歪んだ笑みを浮かべる
それを皮切りに、研究所の各部が爆発と炎に包まれる…

「もちろんアリスは僕をまもってくれる この基地の最先端のセキュリティーは、すべて彼女が支配している
 そして…… いつか、その支配はアメリカはおろか全世界におよぶ…」

業火に包まれる研究所内、その炎の中をブラックのARMS体がゆるやかに歩み
炎を背に、その身体がブラックのものへ戻っていった

「世界は……僕達のものだ!!」

アリスはすでにエリア51基地は元より、国防総省やホワイトハウス
北半球全域をカバーする核自動報復システムまでもハッキングしていた
サミュエルの叫びも届かず、アリスは[プログラム"ハンプティーダンプティー"]と言う言葉を連呼するばかり…
そこにキース・ホワイトからの内線通話がサミュエルに送られる

「サミュエル…人類の歴史上最も多くの人間を殺した科学者は誰だと思う!?
 ダイナマイトを作ったノーベルでも、原子爆弾を作ったアインシュタインでもない…
 答えは"進化論"のダーウィンだ!!
 環境に適応した勝者だけが生き残り、敗者は自然淘汰で死滅する…
 このダーウィンの進化論を人類社会に当てはめた社会ダーウィニスト達がやがてドイツ優生学を生み……
 あのアドルフ・ヒトラーを生み出す事になる!!
 私はかつて"ヒトラーの子ら"と賞賛される子供の一人だった… ヒトラーの言う地球上で最も優秀な純潔アーリア人種…
 私は誇らしかった!!世界のすべてが自分の物だと思えるほどに!!
 だが…ヒトラーが死んでからそれは全て幻想だという事を思い知らされたよ…
 だから私は自らの手で、血で、生み出そうと考えたのだ
 幻想ではない、人種や民族と言うものを超えた根源的に進化した人類を…
 そして…それは成功した…… 今、私の誇るべき息子が父を殺しにやってくる!!」

156 :不思議の国のアラスジ:2015/08/16(日) 22:05:43.52 ID:???
その言葉と共に、ブラックがホワイトの前に姿を現す…
その姿に、ホワイトは僅かに笑みを浮かべているかのようにも見えた…

「父さん…すべては"アリス"の意志の通りに……」

そして、ホワイトの顔にARMSの爪が伸びる……

(キースよ…今、初めてわかった…… おまえは、卑小で哀れな人間だ… 
 これだけの"死"を振りまいて、おまえが玉座に得たものは…… ただの…『虚無』だよ……)

<続く>

157 :マロン名無しさん:2015/08/16(日) 23:03:21.08 ID:???
スプリガンにもヒトラー復活の話あったけどARMSにも登場するのか

158 :マロン名無しさん:2015/08/17(月) 00:25:16.77 ID:???
なんとブラックのARMSはあのハンプティーダンプティーか…
確かにアリスの物語でもインパクト抜群の有名キャラだが一体どういう能力やねん。

159 :不思議の国のアラスジ:2015/08/17(月) 23:21:36.87 ID:???
(キース・ホワイトは死んだ…… のちの報告によれば死体のカケラも残らなかったという………
 この日集まったエグリゴリの最高幹部達もこの世から消えた
 抵抗か……… 服従か……… 『抵抗』できる人間など誰もいなかった……)

     <ARMS No.153 肖像(イコン)>

服従を選んだのはアメリカ政府も同じであった 
核発射システムをハッキングされた以上、これまで通りの関係を維持する以外にはなかった…

その後、キースブラックは他のラボから異なる設計思想で育てられた二人のクローンを副官に置いた
一人は戦闘型… 後のキース・シルバー もう一人は女性型… 後のキース・バイオレット
更に幾人かのクローンを幹部候補として選抜している その中には後のキース・レッドの姿もあった

「覚えておくんだ…キース達もまた君達と同じだという事をね……
 ふふふ……今までのいきさつでわかるだろう!?
 エグリゴリを統べる彼らもまた、何者かに運命を縛られてもがいている存在だって事さ!!」

「1979年7月5日……皮肉にも独立記念日の翌日…… エグリゴリは現行人類の支配下を離れた…………
 表面的には何も変わって見えはしなかった…… だが……エグリゴリは変わったんだ
 エグリゴリを動かすのは、最高幹部会でもシンクタンクの科学者集団でもなくなっていた……
 それは……… アリスだ………!!
 この二十年というもの エグリゴリのすべての計画と活動はアリスが生み出したもの……
 増殖を繰り返し、超巨大コンピュータとして生まれ変わってな!!
 すべては……"アリス"がキース達に与えたプログラム"ジャバウォック"と呼ばれるたった一つの計画のためにな……」

プログラム"ジャバウォック"…涼達の戦いの中には、常にその言葉が中心にあった
ARMS達もその存在を知る、プログラム"ジャバウォック"の正体… 雷雨の中、ドクターが静かに口を開く…

160 :不思議の国のアラスジ:2015/08/17(月) 23:22:04.78 ID:???
「第一段階…… オリジナルコアの移植者から"ジャバウォック"を覚醒させる
 これはすでに日本の鐙沢村で達成………

 第二段階…… 移植者を絶え間ない戦闘状況におき、戦闘生命としての進化を促進させる
 これは藍空市とギャローズ・ベルを経てグランドキャニオンで達成されたと聞く

 そして……これから来る第三段階……
 現行人類を抹殺するためのプログラムである"ジャバウォック"を…
 巨大コンピュータ"アリス"に取り込む事じゃ!!」

そうすると、一体どうなるのか…ドクターにも判らないが、彼はその恐ろしさに震えていた…
全世界を覆う"アリス"が、ジャバウォックという力を手に入れた時のことを考えると……

「……… ……… ………ドクター、正直言ってオレにもわかんないよ
 エグリゴリ…… アリス…… キースシリーズ… 突然渡された情報が多すぎて、今のオレには……
 そんな話を……… 今になって……どうしてオレ達に明かす気に!?」
「………わしは……臆病だった… おまえ達はただのコマに過ぎない…そう思っていたよ
 だが……おまえ達と生活を共にして……ようやく悟ったんだ!
 おまえ達が今ここにいるのは、無数のプログラムに逆らい、自分自身の運命を切り開いてきた結果なのだと……
 おまえ達ならできるかもしれない…… この狂ったプログラムをぶち壊せるかもしれない!!
 だから頼む…… アリスを……… 私の愛した娘を……… 殺してくれ!!」

161 :不思議の国のアラスジ:2015/08/17(月) 23:22:34.40 ID:D5U0qgaz
こうしてドクターと白兎<ホワイトラビット>から語られる昔話は幕を閉じることになった
白兎<ホワイトラビット>と共に歩み見てきた道も、その先…未来はまだ決まってはいない

「ここから先に何が待つのかそれは僕にもわからない…… 運命はすべて4人の少年少女と4人のキースにゆだねられた……」

その言葉と共に、白兎<ホワイトラビット>の身体が崩れ落ち…その中からアリスが姿を見せた

「私は……アリスが残した想いのかけら………
 ここから先……… 未来を決めるのは、 あなた達一人一人の選択なのよ」

武士の方を向いて笑顔を向けるアリス、そして突如武士の立つ床が崩れ落ちるのだった

「あなたにも……鍵は託されている!! さあ……みんなの元へ行きなさい…… 私の…息子よ……」

<続く>

162 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 17:27:05.93 ID:u02UaBRb
> キース・ホワイトは死んだ…… のちの報告によれば死体のカケラも残らなかったという………

いかん、その台詞は生存&暗躍フラグだ

163 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 17:32:43.68 ID:???
あれだけのド外道がこんなあっさり退場は勿体なすぎるし、普通にブラックがエグリゴリ最高権力者というのもちょいツマラン
キースクローンの中にはホワイトの記憶チップが埋め込まれてて、グリーンあたりがホワイトに乗っ取られるだの、人格をデータ化してアリスの中に潜んでるだのしそう

164 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 17:37:49.95 ID:???
ARMSの人工知能に自分の人格入れてるとかそういうアレ

165 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 17:58:20.36 ID:???
ホワンあたりもあからさまに怪しいけど、あからさますぎてなー
サミュエルやブラックとも顔合わせてるし、ホワンが名前と顔を変えたホワイトっていうのはないだろう

166 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 19:21:47.14 ID:???
ブラックのARMS能力もどんなものか不明だしな

167 :不思議の国のアラスジ:2015/08/18(火) 22:02:57.17 ID:u02UaBRb
雷が響く激しい雨 そんななか、カツミの前に
雨でずぶぬれになったグリーンが顔を見せる…

     <ARMS No.154 超絶(トランセンデンス)>

グリーンの姿を心配してタオルを持ってこようとするカツミをグリーンが引きとめ、その体に抱きついた

「カツミ……カツミ!!お願いだ………僕と…… 僕と…いっしょに……」

同じ頃、コウ・カルナギ達三人のアジト
隼人に完膚なきまでの敗北を喫したコウは、とても動く気にはなれない様子
そうはいかない、とホワンがワームを起動させようとするが、ラヴィニアがそれを横から掠め取る!

「ふふふ……うかつだったなホワン…… あとはてめーをぶっ殺せば、てめー得意の"占い"で追跡される心配はねえ!!
 そして晴れてオレ達は自由の身だ!! 死ねぇ!!」

ワームを奪い、ホワンを始末せんとコウが飛びかかる が
コウはホワンのサイコキネシスを食らい、その場に倒れこんでしまう 

「……君達は本当にバカだねぇ 僕のデマを完全に信じているとは……………
 君達をRC(リモートコントロール)するナノマシンなど最初から仕込まれていないよ!!
 ま…こっちもこうなる事はだいたい予想はしていたけど」

よろける体で、コウはホワンの体にしがみ付く

「ホ…ホワン…貴様…… 貴様なんぞに…オレ達は…利用されていたのか……!? 貴様ごときに!!」

しがみ付くコウを見下ろすホワン するとマンションが激しい振動に襲われる!!

168 :不思議の国のアラスジ:2015/08/18(火) 22:04:27.64 ID:???
「な…… ジェ…ジェームズ・ホワン…… おまえ…今…何を……」
「さぁてね……彼の生涯の黒星が1から2になったことだけは確かだ……
 …やれやれ……また君は僕の心の中をのぞこうとしてる!!この前もそうだったね!!
 んん――ん!?僕が何者なのかをそんなに知りたいの……!?」

愕然とするラヴィニアを前に、ホワンがサングラスを外し彼女をにらみつける

「……じゃあ好きなだけのぞいてごらん!? この僕が………『何者』であるかをね………」

ホワンの瞳に睨まれたラヴィニアが悲鳴を上げる それに駆けつけた研究員達が部屋に入ると
部屋の中は、壁に押し込まれ貼り付けにされたコウの姿と、うずくまって震え上がるラヴィニアの姿があった…

「な…何……あれ……!? あれは…あれは……!!人間じゃない……!!」

降りしきる雨の中、ホワンは一人町を歩き、その姿が雷に照らされる…

そのころ涼達、ドクターにアリスを殺すことを頼まれた一行
アリスを止められるのは彼らの"ARMS殺し"のみ…彼らでなければアリスは殺せないのだ

「ドクター 悪いけど今はそんな約束はできないよ…
 さっきも言った通り与えられた情報が多すぎて混乱している しかし……
 オレにわかっているのは、そこに"カツミ"がいるという事だけ…
 まずオレ達がやれるのはカツミを救い出すための戦いだ!! "アリス"をどうするか考えるのはそれからだ!!」
「うむ……今はそれでいい……… だが、いずれおまえ達はキースシリーズと全面的に争う事になる
 それは…長く険しい戦いになるかもしれない…… だが、わしはすべての歴史の清算をおまえ達に委ねた!!
 だから頼むぞ… "アリス"の息子達よ………」

169 :不思議の国のアラスジ:2015/08/18(火) 22:04:58.68 ID:???
グリーンとカツミは雨の中、庭園を走り抜けていた
ここから逃げるといったグリーン、その脳裏にブラックの言葉が浮かぶ…

「わかるかい!?グリーン!! プログラム"ジャバウォック"はターニングポイントを迎えたのだ!!
 そろそろおまえの屋敷にかくまっている赤木カツミを使う時が来た……
 我々とアリスの理想郷実現のため……… 高槻涼の前で赤木カツミを殺す!!」

庭園を走る二人の前に、一人の男がその行く手を遮る 

「いけないなあグリーン…… ブラック兄さんは、そのアカギ・カツミをアリスのもとに連れて来いって言ったはずだろ!?
 兄さんの命令には従うものだよ そうすればこの僕が手をわずらわす事もないからね!!」

グリーンの前に立ちはだかるのは、ジェームズ・ホワンであった

<続く>

170 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 22:35:50.34 ID:???
ほんと何者だホワン、ベタに超能力者ボディに脳を移し替えたホワイトとかでも納得できるが、それにしちゃブラックと懇意過ぎる
ブラック兄さんとかいってるし、やっぱコイツが真のキース・グリーン?

171 :マロン名無しさん:2015/08/18(火) 23:32:14.46 ID:???
ホワンはユーゴーの兄クリフを強化した念動力じゃない?

172 :マロン名無しさん:2015/08/19(水) 17:31:30.83 ID:???
ホワンとホワイト…名前は似てはいるがな。
何らかの方法で死後も意志を継がせてるなら数いるクローンたちのほうが適任そうだが。

173 :不思議の国のアラスジ:2015/08/19(水) 22:13:37.09 ID:???
「そうか…ジェームズ・ホワン…貴様、雇い主を兄さんにかえたか……」
「ま…そんなとこかなグリーン坊や 悪いけど僕は有利な方にしか動かないタイプなんだ!!
 ま…お手やわらかに頼むよ」

グリーンはカツミを一人逃がし、ホワンとの対決に挑む

「へえ…彼女を先に逃がすとはあんたにしては弱気だな」
「別に!女の子に凄惨な場面を見せるのは趣味じゃないだけさ」
「……まあいい あんたのそういう青臭いプライド、嫌いじゃないぜ!!
 ………いくよ…グリーン坊や
 アサイラム危険度A級収容者 ジェームズ・ホワンの力見せてあげるよ」

ホワンもサングラスを外し、グリーンを迎え撃つ…

     <ARMS No.155 仮面(マスク)>

エグリゴリの心臓部"アリス"の場所はニューヨークのマンハッタン島
プログラム・ジャバウォックを発動させる為の鍵として、カツミもいずれはそこに連れて行かれる
だがアリスの元につれていかれては手遅れになるため、その前に手を打つ必要がある
バイオレットとの提案によるカツミとドクターとの人質交換 ドクターはそれに応じるべきだという

「なにぃ!?で…でもよドクター!!あんたがいねーと武士は……!?」
「残念じゃが……巴武士は今のこのわしの力ではどうにもならんよ あとは……彼の力次第じゃないかな……
 それに……知りうる限りの事を全て話したこのわしにはもう用はないはず……
 さっきも言った通りあとはおまえ達次第じゃよ……… そうじゃろう!?"ブルーメン"共!!
 今までずっと盗聴していたのはわかっておる!!そういう事だからこれでおまえらともお別れじゃ!!
 おまえ達も犬死にだけはするなよ!! "ブルー"に……よろしく言っといてくれ」
「あちゃ……あっちの方が一枚上手だね!!」

(………カツミ…… 今頃 今頃どこで何をしているんだ……………!?
 たとえどこにいようとオレが必ず迎えにいく…… 待ってろよ………カツミ………)

174 :不思議の国のアラスジ:2015/08/19(水) 22:14:09.43 ID:???
グリーンの空間の断裂が、ホワンのサングラスを切り裂くがその体には傷一つない
にやけ面で見下ろすホワンに、グリーンは空間の断裂の連激を放った
だが、ホワンは明らかに空間の断裂を見切っているかのような動きを見せ、レンガの壁に飛び立つ

「……始めに言っておいた方がフェアだったかな
 僕には視力はないけれど、かえって見えないものほど、よく見えるんだ……………
 この遠透視能力(リモートビューイング)のおかげでね……」

三度空間の断裂を放つが、レンガの壁から飛んで回避 グリーンは続けてテレポートで背後を取るが
グリーンの放った刃を、ホワンもまたテレポートで回避してみせ、ホワンは彼の背後にたつ

「そ…そんなまさか!?   !!
 ……貴様………!!」
「そっ……これが僕の能力ってわけ……… あんたのARMSと同じさ……
 空間干渉できる"特異能力者"ってね……」
「そ……そんな能力を持ちながらなぜ………!?」
「ハハハハハ!なぜ"アサイラム"に閉じ込められていたかって!? 僕は別に捕まってたわけじゃないんでね……
 ブラックとの『取り引き』で隠れ場所にさせてもらってただけさ
 僕は裏の世界では有名すぎてね……… 身を隠し、経歴をリセットする必要があったんだ!!
 当然ジェームズ・ホワンというのは偽名……この顔もニセモノさ!!
 この顔は四つめか五つめぐらいだったかな…… グリーン坊や、一ついい事を教えてやるよ! 
 ニューヨーク沖の特殊収容所"アサイラム"にどうして超能力者や突然変異体、特殊な遺伝子の持ち主が集められたと思う!?
 君達のアドバンスドARMSに取り込ませ、能力を進化させるためさ!!
 考えてみたまえよ、坊やのARMSの能力がどこから来たと思う……………!!

 そう……そのまさかさ……… 君の その能力は…この僕の遺伝子情報から来たんだよ

 本家本元にコピーごときがかなうわけないだろ!?」

175 :不思議の国のアラスジ:2015/08/19(水) 22:14:43.73 ID:???
愕然とするグリーンを、ホワンの放った空間の振動波がその体を吹き飛ばす!

「フフフ……でも僕と君とじゃ能力の使い方は大分違うね!! 僕の得意なのは空間を揺さぶって衝撃波を作り出す
 空間に裂け目を作って刃にする方法も面白いけど、僕のやり方のほうが効率はいい!!」
「ククク……コピーが………かなうわけないだと……………!?
 僕を……誰だと思っている…………… 僕は最強のARMS、チェシャ猫(キャット)のキース・グリーン……
 たとえ異能力者であろうと人間ごときに負けるわけがない!!」

その言葉と共に、グリーンのARMSが解放
背中を鋭い棘に覆われた虎のごとき姿が雷に照らされる…

「僕を本気で怒らせた事を後悔するがいい……
 貴様ごとき……触れる事すらかなわぬと教えてやる!!」

<続く>

176 :マロン名無しさん:2015/08/19(水) 22:59:18.10 ID:???
盗聴器仕掛けられていたのに恵見えなかったの?

177 :マロン名無しさん:2015/08/19(水) 23:22:26.60 ID:???
シルバーの粒子砲とレッドの超振動攻撃はどっからきたんですか

178 :マロン名無しさん:2015/08/20(木) 00:41:39.85 ID:???
言われてみれば確かにグリーンの能力だけメカっぽくないガチ超能力系だが、ホワンが天然物でこれって格が違いすぎるだろ
そりゃユーゴー兄とかいらん子や

179 :不思議の国のアラスジ:2015/08/20(木) 22:01:10.36 ID:???
「ほお……それが君のARMSの解放された姿ってわけかい……
 こりゃまたずいぶん可愛らしい子猫ちゃんになったもんだ……」
「ホワン…おまえが何者であろうと構いはしない… このチェシャ猫のキース・グリーン………
 この僕を怒らせた事を後悔しろ!!」

グリーンの言葉と共に、チェシャ猫の三つの尻尾が伸び始める…

     <ARMS No.156 断裂(クラック)>

ARMS体を解放された姿を見ても、余裕を崩さないホワン
だが、その尻尾…魔剣"アンサラー"が甲高い音を立てると、空間の断裂が雨の如くホワンに降り注ぐ!!
これにはさすがのホワンも顔色を変え、テレポートで逃げ込もうとするも、その右腕を切り落とされてしまう

「…やるな坊や…… 物理特性に左右されずすべての物体を切断する"空間の断裂"の巨大ブレード……
 レーザー砲の乱射より始末におえないね…………」

するとホワンは、懐から注射器を取り出し、自らの首筋に差し込む

「しかたない………僕も奥の手を使わせてもらうよ… こいつを使うのはもっと先だと思ってたが…
 君は僕を本気で怒らせた…………!!」

息を切らせながら、グリーンの身を案じるカツミ…
ホワンが注射器を突き刺すと、突如共振反応がグリーンを襲い
切り落とされたホワンの腕がARMSとなって再生した!!

「ウソだ……ウソだ!!貴様なんかに!!」
「いい加減認めろよな……この僕も………ARMS適性者だっていう事を!!」

「 う ぅ そ だ あ あ 」

180 :不思議の国のアラスジ:2015/08/20(木) 22:03:45.29 ID:???
腕だけでなく、目も再生しその顔も昔の顔に戻ったというホワン
グリーンは叫びながら空間の断裂を放つが、それをホワンが同じく空間の断裂を振るいそれを弾く!

「なるほど…僕に与えられた『能力』は君と同じだ!! 利に敵ってるよ……………」

空間の断裂の刃に刻まれ、崩れる建物の瓦礫の中、グリーンはホワンの姿を見失ってしまう
同じ頃、カツミは雨の中でうずくまりながらグリーンの言葉と、涼の言葉を思い出す…

―僕の名はグリーン…… 君を救うためにやって来た……―

―約束する!! カツミはこの僕が絶対に守ってみせる!!―

―待ってろカツミ…… 昔のように…………平和な生活に戻るんだ……―

「戻りたい………… 戻りたいよ…………涼………」

そんなカツミの背後から、ホワンが忍び寄る…

「グリーン、君はひとつ大きな戦略ミスをしたよ……… 僕を倒せると錯覚し、あの少女と別行動をとった……………
 君にとって最良の戦略は、あの子を連れて空間転移で遠くに逃げることだったんだ
 でも……もう遅いね…………!! 僕も空間転移ができるって事を忘れてたかい!?
 君の魔剣に死角はないって……………… あるのさ!例えば……… この少女とかね!!」

ホワンはカツミを人質に取り、グリーンの前に姿を現す…!

<続く>

181 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 00:16:09.58 ID:???
このまま本家にボコられると思ったが、思った以上にグリーンがチート能力

……を同じくチートで返すか、なんなんだコイツ

182 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 00:26:05.42 ID:???
カツミを別の場所に逃がしてもリモートビューイングで見つけられてしまうし
なんか最初からグリーンの勝ち目ゼロだったじゃないか

183 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 00:42:36.07 ID:???
ド外道なグリーンには悲惨な末路を迎えて欲しいと思ってたけど、これは違う……
ピエロ過ぎてむしろグリーンが哀れだ

184 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 00:54:39.04 ID:???
>>183
グランドキャニオンの非道忘れたの?

185 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 03:53:17.65 ID:???
>>184
だからこんな風にグリーンに対して哀れという感情を持たせる展開でなく、スカっとザマァwて言える最期迎えて欲しかったなと

186 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 17:31:14.67 ID:???
外道相手にさらに外道な手段を用いて倒すって言うのはたまにあるけど
それが許されるのは、そのさらに外道が味方だからこそ と言うことなのだろうかね

あとはグランドキャニオンの件があるからこそ涼に決着つけてもらいたい、と言うのは確かにある

187 :不思議の国のアラスジ:2015/08/21(金) 18:00:24.67 ID:???
グリーンの叫びが響き渡るが、カツミはグリーンの姿に動揺していた
カツミの反応に、グリーンは自分自身の今の姿を思い出す 水溜りにうつった化け物のごとき自分の体を…

     <ARMS No.157 絶叫(シャウト)>

「見ないでくれ!! 見ないでくれ………… 僕の姿……… 見ないでくれ…………」
「お嬢さん、教えてあげようか…………!? 彼の名は『キース・グリーン』…………
 君のボーイフレンド高槻涼を追っている、巨大組織エグリゴリのナンバー4の地位にある人物だ!!
 なぜ彼が君を今日まで大切に保護してきたか知ってるかい!?
 君はね……人質だったんだ 高槻涼を苦しめるためのね…………
 君は見たんだろ?高槻涼の体の中に住んでいる怪物をね!!
 彼も同じだ、超兵器ARMSを体の中に飼っている………………
 金属生命と融合させられるために作られた人間なんだよ!!
 彼らはみんな……バケモノさ!!
 そしてカツミ!!もう一ついい事を教えてやるよ 君も知らなかった君自身の『真実』を……………」
「や…やめろホワン!!それを言うな!!」「いいかいカツミ……君は……」

「 言 う な あ あ 」

グリーン…<チェシャ猫>が飛びかかりホワンの言葉を遮ろうとするが
 
彼の四肢、尻尾は空間の断裂に切り刻まれた…!

「君も………… 作られた人間だ!!」

188 :不思議の国のアラスジ:2015/08/21(金) 18:00:50.33 ID:???
―ねえ…いいでしょグリーン、この髪型……―

―え…切った髪を人房くれって……!? 変な人ね…………グリーン……―

四肢を失い、地に滑り落ちる<チェシャ猫> その光景にカツミが悲鳴を上げるが
ホワンがその首筋に当て身をぶち込み気絶させてしまう

「……ふん…… やはりARMSとはとんでもない化け物だ
 コアを破壊しない限り死なないし、一時間もたてば新しい腕や足がトカゲの尻尾のように生えてくる…
 まあ、ブラックの指示通り君を殺したりはしないがね……」

そしてホワンは、グリーンの頭に手をあて 空間の振動をぶち込んで気絶させる

「言っただろ!?相手の戦意を喪失させるなら僕の技の方が効率がいいってね!!
 過ちを犯したのも君が若すぎるからさ 僕には絶対勝てないよ!!
 しばらくは雨に打たれて頭を冷やすことだねグリーン坊や……」



気絶して人間体に戻ったグリーン… その傍らにバイオレットが寄り添う…

「………… アリス… ………… これもあなたの意志だというのですか…………!?
 …………私達は…… あなたの意志を代行するために作られた………
 私達の心はあなた自身の葛藤を映して相互に矛盾する意志を持たされている
 未来は………まだ決まっていない………
 だからこそ私は滅びを避けるための道を探し続けてきた…………
 なのに……今夜あなたがだした運命はなんだ!?
 私達はあくまでヒトを滅ぼすための歯車なのか…………!?
 …………だとしたら………… なぜ私達に"心"なんか持たせたんだ!?
 お願い……答えて…………… アリス………」

バイオレットの慟哭が、雨の空に響く… その光景を少し離れた所でシルバーが見ていた…

189 :不思議の国のアラスジ:2015/08/21(金) 18:01:15.96 ID:???
「やっぱり……考え直す気はないようね……」
「うん!! これがベストな選択だと思ってるから…… ゴメンね 李さん」
「ま…言い出したら聞かないのはあんた達だってわかってるわ 定時連絡だけは忘れないでね」
「ありがと………… おかーさんみたいに思ってるわよ、李さん」

「…… ……… せめておねーさんにしといてね……」

涼達一行は、一旦武士と別れ、エグリゴリ本部 ニューヨーク・マンハッタンへと向かう カツミを取り戻すために…

「……オレ達行くぜ武士…………
 おまえがどうしてこんな姿になっちまったかさっぱりわかんねーし、すげえ戦力ダウンだってわかっちゃいるけどよ、
 でも行かなきゃいけねえ!!」
「ああ……そうだな………… 武士……おまえは…… もし……オレ達がダメだった時……
 残ったおまえがたった一つの"希望"だ!!」

<続く>

190 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 19:44:49.07 ID:???
>その光景を少し離れた所でシルバーが見ていた…
あれ、シルバー生きてたの?
ギャローズ・ベルで惨敗して粛清されたと思ったのに

191 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 23:09:15.86 ID:???
ジャバウォックを圧勝しあと一歩だったのがウソのように弱体化したグリーン
自分の必殺技をくらい止め刺されホワンに再戦しても勝てないな

192 :マロン名無しさん:2015/08/21(金) 23:51:59.84 ID:???
ところでバイオレットのARMSって何なの?

193 :マロン名無しさん:2015/08/22(土) 00:26:15.98 ID:???
三月兎とか言ってなかったか。
キースシリーズは一応みんな生かされてるみたいだから後で全員揃う必要のあるイベントがあるのかもな。

194 :マロン名無しさん:2015/08/22(土) 00:36:38.46 ID:???
>>193
ラスボスのブラックはともかくバイオレットの能力はまだ披露されてないから不明なんだよな

195 :マロン名無しさん:2015/08/22(土) 07:28:37.31 ID:???
シルバーがビーム脳(ブリューナクの槍)でグリーンが斬撃系(魔剣アンサラー)だから…
バイオレットは…打撃系 トールの槌 あたりとか?   ないな

196 :マロン名無しさん:2015/08/22(土) 08:10:09.99 ID:???
バイオレットは探索系と言うか、恵に近いタイプじゃないだろうか?
紅一点的な意味で

197 :不思議の国のアラスジ:2015/08/22(土) 22:06:01.88 ID:???
「ひさしぶりだね 静かなる狼<サイレントウルフ> また会えてうれしいよ」
「その名前はやめてください…… 傭兵時代の二つ名です」
「じゃあ"ウインド"の方がいいかな!? 世界最高のエージェントにふさわしい名だ!!」
「…………… ただの海外在住の日本のサラリーマン 高槻巌………… それで結構ですよ…………
 ジェイムズ・フリント大統領閣下(ミスタープレジデント)」

     <ARMS No.158 会見(ミーツ)>

リンカーン記念館にて、顔を合わせたのはリーマンさんとアメリカ大統領であった
大統領曰く、この場所は自分の肩に背負っているものを見つめなおすにはふさわしい場所と言うことである

「……… ……… "エグリゴリ"には手を触れるな…… これが私が、前任者から受けついだルールだった……
 アメリカ合衆国が半世紀にわたって抱え込んできた巨大なる罪の遺産エグリゴリ……
 それは確かに有効な組織だった…… たとえその主導権を我々合衆国が握れなかったとしても…………
 この国は大きすぎる 私自身の知らないところでも無数のプロジェクトが動いている
 だが…すでに事態は我々の想像を絶する地平にまで進んでしまった!!」

そう言って大統領はノートパソコンを開き[チャット・ウィズ・アリス]を起動させる

[こんにちは 大統領閣下 お会いできてうれしいわ!!]
「30時間ほど前 北米全域をフォローする核防衛システムが、何者かのハッキングによりコントロール不能に陥った………
 間違いない………… 原因は…… アリスだ!!」

同じ頃、涼達一向はバイオレットとの人質交換に応じるため、マンハッタンのブルックリン橋(たぶん)にたどり着く

「海を渡って来た白い肌の詐欺師が、先住民からこの巨大な河に囲まれた島を買いあげた………
 そして誰かが一個のレンガを置き、その上にまた誰かがレンガを積み……
 ウォール街、世界貿易センター、コロンビア大学、ロックフェラーセンター……………
 その島はいつしか世界最大の都市になっていた………
 それが……ニューヨーク マンハッタン島じゃ そして………ここにはあの"アリス"がある……」

198 :不思議の国のアラスジ:2015/08/22(土) 22:06:36.03 ID:???
四方を河に囲まれて橋をかけられた町 そのシチュエーションに藍空市に似たものを感じる隼人
スケールが段違いと恵は言うが… と、そこにバイオレットも姿を現す、だが……

人質交換は中止だというバイオレット、その言葉に激昂する隼人だが
カツミはすでにキース・ブラックの手に落ち、すでにバイオレットにも手が出せない…
彼女が言う破滅を回避する方法はただ二つ

一つは涼、隼人の持つ"ARMS殺し"でアリスを破壊すること
だがこれではブラックの狙い通り アリスの元にたどり着いた時、"プログラム・ジャバウォック"は発動する

もう一つは、涼がアリスにたどり着く前に、涼を殺すこと…

「…………さようなら少年達…… たしかに私は"エグリゴリ"人間………
 しょせん私とあなた達は敵同士!!次に会う時は戦いの場よ!!
 すべては……そこで決しましょう……」
「待て!!それでいいのかバイオレット!? ………おまえに……そんな事ができるのか!?
 たった一人で破滅を避けようとしてきたおまえに…………!?
 おまえ達をずっと見てきたわしは知っておる…… おまえは…………優しすぎる娘だ……」
「…………もう……だめなの…… アリスの人類に対する憎悪は限りなく大きい……
 それは……止められないの………… このままじゃ…………なにもかも……
 
 今から一分後…… "アリス"の力をあなた達は見る事になるわ……
 そして……感じなさい アリスの……憎しみの大きさを……
 私は……二千人の部下の命を背負っている 今、ここで逃げ出すわけにはいかない
 人の足を止めるのは"絶望"ではなく"達観"… 人の足を進めるのは"希望"ではなく"意志"…
 私の意志は…戦いを選ぶ!!」

その頃大統領サイド、エグリゴリ中枢はアメリカ政府の呼びかけに答えず沈黙を守っているという
大統領はこの沈黙に恐ろしさを感じていた 
エグリゴリ制圧のためデルタフォースとCIAを動かしたが、全チームが連絡を絶ってしまったという

199 :不思議の国のアラスジ:2015/08/22(土) 22:07:01.91 ID:???
「…………助けてくれウインド…… 私はもう君しか頼れる人物を知らない………
 もし……48時間以内にこのハッキングが解かれない場合、私は最終的な決断をする事になる…
 私は…ニューヨークに核を使用する!!」

同じ頃、アルは[チャット・ウィズ・アリス]の正体がわかったという
その内容が馬鹿馬鹿しくてもそれこそ真実でしかない、とアルは言うが…
そのときユーゴーが突如肩を抱えて震えだす

「…………気をつけて…………アル…… 来る…アリスが…………
 アリスが……やって来る……」

アリスが来る、と言うユーゴーの言葉 それと共に涼のARMSが強烈な共振反応を示す…! 

<続く>

200 :マロン名無しさん:2015/08/22(土) 23:11:12.03 ID:???
あーあとうとうバイオレットが敵になってしまったか

201 :不思議の国のアラスジ:2015/08/23(日) 22:18:34.33 ID:???
強烈な共振反応に苦しむ涼 涼もアリスが来る、と言うことを感じ取っていた

     <ARMS No.159 震撼(ショック)>

[みなさんこんにちわ 一緒にお歌を歌いましょう!!]

[リンゴのカゴがぐらぐら揺れる♪]

チャット・ウィズ・アリスが歌いだした同じ頃
黒人ヤンキーが警察に取調べを受けていたが、不意にヤンキーと警官が地震の様な揺れを感じ取る

[一つ残らずこぼれ落ちる♪ こぼれて落ちる♪]

その時マンハッタン島に強烈な地震が襲い掛かる!!

[すべての塔が崩れ落ちる♪ すべての橋が崩れ落ちる♪]

アリスの歌に連動するように、ビルが倒壊し、瓦礫が町に降り注ぐ
橋を押さえるワイヤーも千切れ、恵の横すれすれを掠める

[つまずいて転んだのだーれ?]

大統領もマンハッタンの地震の報告を受け、絶望に頭を抱える…

「な……なんという事だ………… おお……神よ……
 あなたは一体我々をどうするおつもりなのですか!? 我々はどうすれば…………」

202 :不思議の国のアラスジ:2015/08/23(日) 22:19:03.30 ID:???
「東部時間午前七時二十四分、ニューヨーク州マンハッタン島を中心にマグニチュード6.5の大規模な地震が発生……
 市街地を中心に火災など二次災害が相次いでおり、地下鉄および鉄道は運行を停止
 道路も寸断されており、警察・消防の救出作業は難航……
 死傷者多数…… 死傷者は多数!!」

崩れ落ちたマンハッタンの光景に、バイオレットも儚げな表情を浮かべる…
グランドキャニオンの時と同様に、アリスの声を感じるとジャバウォックも共振しすさまじい地震が引き起こされた
だがなぜ地震が…その疑問にアルが口を開く

「ドクター、あんたはまだ僕らに言ってない事があるね!! 超天才である僕にはもう予想はついている!! 
 アザゼル…いや ARMSは地球そのものと『共振』する事ができる!! 違うかいドクター!?」

ドクターもまた、アリスの憎悪に絶望していた バイオレットの言うように、アリスの憎しみはもはや止められないのか…

「そんな事はないと思うよ、ドクター オレは…アリスの魂が『憎悪』だけだと思っていない だって……
 オレ達ARMSが四人いるのはなぜなんだ!?」


「大統領閣下、「パンドラの箱」というものをご存知ですか?
 開ける事を禁じられていた箱を開けてしまい、災害や疫病などの災いを世に放ってしまうパンドラという美女の話です
 しかし、箱の中にはたった一つ"希望"も入っていた
 いつも不思議に思います "神"はどうして災いと希望を一緒にしまっておいたんでしょうね
 いまニューヨークに数人の少年達がいます まだ若いですが、私やあなたの想像を超えた地獄をかいくぐって来た歴戦の勇士です
 彼らは決して希望や意志を捨てたりはしない!! そしてその一人は私の息子です
 彼らがいる限り私も"希望"を捨てはしません!! 絶対にね、大統領閣下!!」

203 :不思議の国のアラスジ:2015/08/23(日) 22:19:28.71 ID:???
「なぜオレ達ARMSは四つある!? オレ達のARMSはそれぞれがアリスの思いの断片!!そういったのはドクターだ!!
「ジャバウォック」がアリスの憎しみだって言うのなら「騎士<ナイト>」はなんだ!?
「白兎<ホワイトラビット>」は!?「ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>」は!?
 人類を滅ぼしていいのかどうか、"アリス"の中にも迷いはあったんだ!! だから……オレは最後まで希望は捨てない!!」

僅かながら、確かに存在する"希望" それを胸に、高槻 涼   高槻 巌は、戦場へと向かう…

<続く>

204 :マロン名無しさん:2015/08/24(月) 17:25:11.28 ID:???
親子共闘来るか 二人が一緒にトラップ仕掛ければキースシリーズもいけそうw

205 :マロン名無しさん:2015/08/24(月) 21:17:53.34 ID:???
流石のニンジャでもARMS相手じゃ分が悪いだろうし、トラップで援護くらいかねぇ

206 :不思議の国のアラスジ:2015/08/24(月) 22:07:22.84 ID:DRCRsghZ
白兎<ホワイトラビット>内部の武士もまた、アリスの地震が起こした強烈な力を感じ取っていた
外の世界で何が…すると武士の周りの光景が、揺れるマンハッタンとそれを見下ろすアリスを映し出す…

     <ARMS No.160 集結(アセンブリ)>

「午前八時、事態を重く見たニューヨーク州知事により、非常事態宣言が出されました
 現在 州軍が出動して救出活動ならびに治安維持に……」

マンハッタンの被害は甚大、これ以上やられる前に"アリス"の元に急ごうと隼人が言う
それ以上に、ARMSが地球との共振を起こした、とはどういう意味なのか…

「……… ……… ドクター、あなたが何も語ってくれないなら僕の口から言っていいかい!?
 これは……"シューマン共振"だろ!?
 導体である地球と電離層の間に、雷の放電によって励起される低周波の電子波が常に発生している現象だ
 つまり、地球という惑星が常にある波長の電磁波も帯びているって事さ!!」

涼も隼人も、たぶん読者も難しくて何言ってるか判らないのでかいつまんで言うと
"シューマン共振"と言うのはいわば地球が発する脳波のようなもの
その波長は平均して7〜8ヘルツ この数値はARMSの共振波とほぼ同等である
つまり、ARMSと地球は互いに意志の疎通が可能なのではないか…と言うことである
それにもしかすると…とアルが言いかけるがそれを途中で止める 
その話の切り方が生意気なので隼人にげんこつぶち込まれた

(ふん…こんな推論僕の口から言えるか!!
 鉱物生命であるARMSと、宇宙に浮かぶ巨大な岩の塊の地球が………
 同じ起源を持つ"生命"だなんて………… いくら僕が超天才だからってこんなバカな説…………)

207 :不思議の国のアラスジ:2015/08/24(月) 22:07:51.85 ID:???
マンハッタンのビル群が崩れ黒い煙を立てる中でありながら、その建物は威容を誇っていた
彼らの目的地、カリヨンタワー 
エグリゴリのバックにある軍事企業 カリヨン・コーポレーションニューヨーク本社ビル
超高層ビルの立ち並ぶマンハッタンではそこまで目立つビルと言うわけではないが、それは外見だけ
ブルーメンの情報に寄れば、地上施設のおよそ十倍の施設が地下に存在しているという

「あそこにアリスが……いる!!」
「キースもいるぜ!!」
「そして……… カツミさんも…………」
「とりあえずブルーメンと連絡を取りましょ 私達が動くのはそれからよ!!」

その頃、ニューヨーク病院 地震の影響で怪我人が並ぶ中、李さんは兜おじさんに面会していた

「……兜…… 鎮痛剤のせいかよく眠っているみたいね あの地震で起きないなんてたいしたものだわ……
 ま…その方が都合がいいわ

 ……… ……… 私の故郷はね…… 中国福建省の小さな村なの……
 裕福な家というわけじゃなかったけど、静かで幸せな生活……
 その日…あいつらが空からやって来た
 私達の村がエグリゴリ実験場として政府に売られていた事知ったのはだいぶ後……
 住民はそうとは知らずモルモットにされていた……
 あの日……エグリゴリの情報封鎖にほころびが生じ、外部への機密漏洩の疑いがもたれた…
 たったそれだけの理由で村は地図から消えた……
 私の…父も母も………… まだ小さかった弟も………
 私は三日間冷たくなった弟の体を抱えて山の中に隠れて生き延びたわ
 テレビや漫画に出てくるような正義の味方は現れない そんなの……この世にいないんだって知ってしまった…
 私の中の時間はたぶんあの時に止まったままよ…… 今でも時々夢にうなされて自分の悲鳴で飛び起きるのよ……
 これが私が"ブルーメン"に参加してる理由…… まあ、ブルーメンにいる者のほとんどがそんな経験の持ち主ばかりだけどね

 ………… 戦場に行く前に誰かに話したかった……
 …………私を身を挺して助けてくれた時……あなたが正義の味方に見えたわ…………
 ありがとう…………兜………」

208 :不思議の国のアラスジ:2015/08/24(月) 22:10:09.14 ID:???
兜に別れの言葉を告げ、彼女もまた戦場へと向かう
……李さんが出て行くと、兜おじさんの目が開く 兜おじさん寝たふりをしていたのだった

恵達に指示を出し、ブルーメンメンバーをマンハッタンに集結させる李さん
エグリゴリとの全面戦争が始まろうとしていた

カリヨンタワーを<ハートの女王>で下調べしようとするが、その視線が通らない構造になっているようだ
さらに脅威はカリヨンタワーだけではない タワー周囲のビルはエグリゴリの軍事企業が密集している
ビル群は非常時にはカリヨンタワーを守るための城壁ともなり、さらに最先端のハイテクセキュリティが稼動している
まさに一つの城塞都市とも言うべきその一角は、こうよばれていた

         「カリヨン要塞(フォートレス)」と

やはりアリスまでの道のりは遠そうだ だがアリスとの交信はすぐにできると言うアル
そういってアルが一向に見せたのは、あの[チャット・ウィズ・アリス]であった

<続く>

209 :不思議の国のアラスジ:2015/08/25(火) 21:58:48.19 ID:???
「あの日…あんたはたった一つでエグリゴリの心臓を射抜く質問をしろと言ったね…
 僕は質問した!!「アリス」とは何だ……と そして…あなたの答えはこれだった
 幼児教育サイトに開設された、人工知能を使ったチャットページ"チャット・ウィズ・アリス"
 あの直後は巴武士に異変が起きたり、うやむやになってしまってたけど……
 この数日間、僕はこのページについて調べまくったよ 徹底的にね!!

 僕の出した結論はこうだ
 このページはエグリゴリの中枢部、巨大コンピュータ"アリス"に直接つながったホットラインだって事さ!!」

     <ARMS No.161 招待(インビテーション)>

「ホットライン…ってまさか"アリス"と直接会話が出切るって事か、アル!?」
「そのまさかさ… 核防衛システムすら自由にできるエグリゴリの中枢コンピュータが、
 全世界の子供達とインターネットでおしゃべるしてるなんて誰が想像出来る!?
 まったく…タチの悪いブラックジョークさ!!
 このページ、カルトな人気があるらしいね… ファンサイトやメーリングリストがいくつも見つかった
 一種のデジタルアイドルってわけだ!!
 そして、このページを作らせたのはあんたなんだろ、ドクター!?」

そのページを通してアリスと交信ができるなら、と隼人が言うがアリスは数日前からまともな反応を示さない
意味不明な歌のような言葉を繰り返すばかり…

「……… ………じゃあ、この意味はどういう事!?
[私からあなたにプレゼント…][おっきなおっきな焼きリンゴ]…って……!?」
「動き出したんじゃよ…人類抹殺へのカウントダウンが………… 何が起こるかはわしにもわからん……
 じゃが… 急いで"アリス"を止めないと…どうしようもない事態になりかねん!!」

"アリス"が何を始めようとしても、彼らは前に進むしか道はない ブルーメンとの合流地点に向かう恵達であった

210 :不思議の国のアラスジ:2015/08/25(火) 21:59:29.68 ID:???
「息をひそめて時を待つ日々は終わったわ…
 これまで何人もの同士の生命を飲み込み、機密を明かさなかった敵本拠地・カリヨンタワーの情報を我々は手に入れた
 米国内のいずこかにあると噂されてきたエグリゴリの中枢…………
 巨大コンピュータ"アリス"がそこにある!!
 最高指導者"ブルー"よりの指令よ!! 今夜20時、我々ブルーメンはエグリゴリに対して…………
 全面戦争を開始するわ!!」

李さんの言葉に、ブルーメンの一向も沸き立つのだった

アルには合流地点で帰るようにいう隼人 文句いおうとするがげんこつが飛びそうなのでとっさに隼人から逃げ出した
ユーゴーはカリヨンタワーの方に、何かを感じ取っていたようだが…

(……… ……… なんだろう…歌が聞こえる…………
 "音"じゃなく"思念波"… 私にしか聞こえない歌………… 
 でも…… とてつもなく悲しい歌…)

そこに一人の男が陽気な声で彼らに声をかける
顔こそ変わっているが、涼は彼がジェームズ・ホワンであることに気づく

そんな彼らの上空を飛行する二機の戦闘機 パイロットもその下の凄惨な光景を嘆いていた
そこに特別機がこの空域に侵入するという報告をうけ、護衛任務に就くように命令を受ける
どこのバカ政治家だ、と愚痴を言うパイロットだが そのコールサインを受けパイロットの顔色が変わる

<"利腕"、りょ…了解した!!ただちに護衛任務につく!! 全機、ただちにコース変更!!
 護衛対象のコールサインは………… 大統領専用機(エア・フォース・ワン)だ!!>

211 :不思議の国のアラスジ:2015/08/25(火) 22:00:28.46 ID:???
大統領専用機には、同乗するウインドの姿もあった

「聞かせてくれ、"ウインド" 君はこの十数年、フリーのエスピオナージとして世界中を駆け回って来たが…
 家族と平穏に暮らしたいとは思わなかったのかね?」
「……… ……… この数年…一人の男をずっと追ってましてね… そいつは今ニューヨークにいると思います
 大抵の人間は、自分自身の過去のあやまちを忘れることで人生を前に進めますが… 私は不器用でしてね… 
 送っていただいて感謝しますよ、大統領…」

そういってウインドは、パラシュートで大統領専用機から降り、戦場へと向かう…

「大統領…あの男…何者なんです!?」
「かつて… 我が国の情報機関が総がかりで敗北した男だ!!
 そして私の…………友達さ…」

(ふん…ジェームズ・ホワンか……… 今はそう名乗っているそうだな…
 長年の決着…今度こそつけようじゃないか!!)

どうやらウインドとジェームズ・ホワンの間には何かしらの因縁があるようだが…
その頃、涼達に姿を現したホワン 彼はキース・ブラックからの招待状を渡すために来たという

「今夜のディナーを君達とご一緒したいとさ カリヨンタワー最上階で待ってるとの事だ!!」

<続く>

212 :マロン名無しさん:2015/08/25(火) 22:59:44.40 ID:???
何者かと思ったらニンジャの仇敵とは>ホワン
しかしいくらなんでも分が悪いわ、ここは親子タッグか?

213 :マロン名無しさん:2015/08/25(火) 23:19:38.36 ID:???
スーツ姿で降下すれば風圧で上着が脱げるんですがこれも忍術ですかリーマンさん?

214 :マロン名無しさん:2015/08/25(火) 23:23:08.09 ID:???
>[私からあなたにプレゼント…][おっきなおっきな焼きリンゴ]

20XX年、地球は核の炎に包まれた!!

いや、まじでこの歌はこれくらいしか意味が思い浮かばない
地球をリンゴとして、それを世界中の核ミサイルおいしく焼き上げる的な

215 :マロン名無しさん:2015/08/25(火) 23:48:54.04 ID:???
>>214
>地球をリンゴ
ニューヨークはBig Appleのニックネームで呼ばれている

216 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 00:27:58.72 ID:???
武士はいつ目覚めるんだ?

217 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 18:17:07.63 ID:???
そういや武士結局復活してないな
あの思わせぶりなボッシュートはなんだったんだw

218 :不思議の国のアラスジ:2015/08/26(水) 22:00:58.08 ID:???
キース・ブラックからの招待状…露骨な罠だが恵はその招待に応じる

「もう…覚悟は決まってる………
 いずれは対面しなきゃならない運命だった…あなた達のボス、キース・ブラックと面会するわ!!」

     <ARMS No.162 要塞(フォートレス)>

ブルーメンの各部隊は、すでにカリヨンタワー周辺に布陣
合流地点に姿を見せなかった恵達に何かあったのか心配するラルフ
とはいえ予定の変更をするわけにもいかない 今は彼らを信じるだけ、と李さんがいうのだった

カリヨンタワー最上階に向かう涼達、ブルーメンとの作戦はどうするのかと隼人が恵に耳打ち使用とするが
ユーゴーのテレパシーがそれを止める
敵の本拠地ではどこに耳があるかわからないため、ユーゴーが作戦会議の仲介を行ってくれるようだ

("ブルーメン"はアマチュアじゃない… 私たちと連絡が絶えたからって作戦を中断することはないはずよ!!
 だから私達も決して冷静さを欠いてはだめ!! これから先はどんな事態が起こりうるか想像もできない…
 なにしろ自ら怪物の口の中に飛び込んだんだから…)

「よく来てくれた兄弟達… 日本の藍空市で出会って以来、これで二度目の顔合わせだね
 私がシリーズの長兄…キース・ブラックだ 
 席につきたまえ 今宵、すばらしい晩餐のひとときを過ごそうじゃないか」

ディナーの準備を乗せた長いテーブル、その奥に座っていたキース・ブラックが彼らに挨拶の言葉を交わす
会食の場で晩餐会を交す、その前に恵は人質、赤木カツミの無事の確認を要求
その言葉に、ブラックはホワンに指で合図  隣の扉を開けると、座り込んでいるカツミの姿があった
その姿にカツミに駆け寄ろうとするが、恵がそれを止める カツミの姿は立体映像のものだった

219 :不思議の国のアラスジ:2015/08/26(水) 22:01:41.27 ID:???
「安心したまえ 今の映像はリアルタイムのものだ… つまり、彼女は我々の手の中で生きているという事だ!!
 見たまえ この砂時計を……… プログラム"ジャバウォック"が動き出してから落ち続けてきたこの砂も、もうじき止まる…
 つまり… この私と"アリス"が作ったゲーム盤上で踊らされていた君達も、ついにチェックメイトされる時が来たという事さ!!」
「……ケッ!!なに言ってやがる、陰湿キザ野郎 さっきから見てりゃあてめーの言動はいちいちムカつくんだよ!!
 こんな根の暗ー事をしたいがためにオレ達をメシに誘ったのか!? 友達少ねーだろ、てめー!!」
「…フフフ…神宮隼人か… 君だけにはさっきの言葉を訂正しよう
 君と会うのはこれで三度目だったな…」

そういって、ブラックが左腕を変化させて見せたのは…キース・レッドのARMS、グリフォン…!?

「……… ……… これを見てもまだ思い出せないかね…!?
 貴様の左腕で… 育ての親の血を吸ったこの腕を!!」

その変化した腕を目にしたとき 隼人の怒りが弾けた!!

       「 て め え か あ あ あ 」

飛び掛る隼人を涼が抑えようとしたその時、会食ホールに突然壁がせり上がる!
涼と隼人 恵、ユーゴー、アル、ドクターは互いに壁で分断されてしまった

「く…なによ、この壁!! 私達を閉じ込める気!? 涼、隼人!!無事なの!?」
「……… ……… キース・ブラック… 我々を…分断して何をするつもりじゃ…」

「キース…てめえ…これはなんの真似だ!?」
「言っただろう!?君達は最初から私とアリスが作ったゲーム盤の上で踊らされていると…
 そして…これが最後の試練だよ… 憎しみを増大させたジャバウォックをさらに憎しみの権化にするために…
 さあ、最後の晩餐を存分に楽しんでくれたまえ!!
 君達<ARMS>も…外でうろちょろしてる"ブルーメン"ともどもね!」

<続く>

220 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 22:51:41.69 ID:???
いろいろ話が大きくなって来てすっかり忘れてたが隼人の親父の仇はブラックだったのか。
しかし隼人はあれから仁愛と水の心を得たのに、昔と反応がまるで成長していない…

221 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 23:02:59.30 ID:???
・完全にブラックの使用人と化したホワン
・隼人の小学生レベルの煽り あと仇の確定
・戦力的に厳しすぎる恵チームがこの後どう切り抜けるか

とはいて恵チームも恵チームでアル、ユーゴーはここではまだまだ死なないだろう
逆にサミュエルは結構危ない感じはするけど

222 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 23:09:19.14 ID:???
こんな簡単な罠に嵌る隼人って一体?

223 :マロン名無しさん:2015/08/26(水) 23:17:16.17 ID:???
とはいってもこれで怒りを抑えられるようならそれもう隼人じゃねーしなぁw
最近落ち着いてきたけど、このブチキレでやっぱり隼人だなってちょっと安心したよ

224 :マロン名無しさん:2015/08/27(木) 01:20:31.90 ID:???
ああそうか、消去法ですっかりブラック確定したつもりになってたけど、明言されたのは今回初めてか
そういやブラックのARMSってハンプティダンプティだよな? グリフォンっぽいブレード系の腕はなんかイメージが合わない
もしや、全てのキースシリーズの能力を内包してるパターンか? 卵っぽいし

225 :マロン名無しさん:2015/08/27(木) 01:30:22.80 ID:???
つかシルバーがレッドは初期不良品と言ってたからブラックの左手は別物だろ?

226 :マロン名無しさん:2015/08/27(木) 15:01:30.06 ID:???
水の心持ってたってゴリラはゴリラだしな。かしこさとはまた別の話しよ

227 :不思議の国のアラスジ:2015/08/27(木) 22:07:41.58 ID:???
「高槻涼…君はすぐには殺さないよ… このビルは私と"アリス"が作り上げたゲーム盤…
 壁の向こうの女、子供、外のブルーメン… 無力な仲間はどんどん死んでいく…
 そして…最後に君のその憎しみのこもったコアをえぐり出す "殺戮の晩餐"のはじまりだよ!」

     <ARMS No.163 戦端(アウトブレイク)>

壁に分断され困惑する恵たち その時恵のハートの女王に映った光景は…

その頃市街地では、暴徒化した市民が略奪行為に走っていた
警察の静止も聞かず暴れまわる 警察の手ではすでにどうしようもないところだったが
そこに戦闘ヘリや戦車がものものしい様子で彼らの上を横切る その光景に警察も暴徒も唖然としていた

ブルーメンの部隊も、静かすぎる様子に不信感を感じていたが
そこに李さんの通信機にコールがかかる 敵の襲撃を受けたという報告を受けるが
その通信が切れるとほぼ同時に、激しい爆発が起こる!!
そして、カリヨンタワーから戦闘ヘリ群と歩兵部隊がブルーメンを包囲し始める…!!

「こ…こいつら、エグリゴリの米国内最強の極秘部隊<シークレットフォース>"イプシロン"
 虐殺部隊<ジェノサイドフォース>か!?」

イプシロンフォースが動きを見せると同時に、ブルーメンの各部隊からも被害の声が出始める…!
恵もその光景を、涙を流しながら見ていることしかできなかった…
その時、恵達の閉じ込められた部屋がエレベータのように動き出す
涼が壁を破壊するが、すでにそこに恵達の姿はなかった

「フフフ…いかがなもんかな、我がビルの仕掛けは…!? 
 彼らは生贄さ… このビルから早く彼らを見つけ出さないと一人一人死んでいく事になる…
 そして… それをジャバウォックは"憎しみ"として喰らい続ける…
 まったくもって君達は私の望んだシナリオ通りに動いてくれるよ」

228 :不思議の国のアラスジ:2015/08/27(木) 22:08:10.55 ID:???
隼人がブラックに殴りかかろうとするが、その拳をホワンのARMSが遮る!

「だめだね坊や… それじゃあ、いつまでたっても僕達には手も触れられないな
 あのコウ・カルナギをぶっ飛ばした時には少しは見所のある奴だと思ってたけど…
 『進歩』のない奴は嫌いだね!!」

そしてホワンは、隼人を空間の振動で弾き飛ばす!

「ハハハ…こんなところで晩餐会を終わらせるつもりかい!?
 せっかくいろいろな料理を用意してるのに… もっと楽しんでもらわなければ困るよ…
 僕達は地下で待ってるよ… まだまだメインディッシュは先の事…
 もう一度、僕達やカツミちゃんに会いたけりゃ、用意した料理を全てたいらげる事だね!!」

ブラックの肩に手をかけると、二人は空間に溶けていく…
そして、部屋の中にロケット弾が打ち込まれ、隼人がその爆発に巻き込まれてしまう
さらにそこにエグリゴリの高速機動サイボーグ<HMCT>の部隊が押し寄せる!
高速移動で散開するサイボーグ部隊、涼も隼人を守りながら戦うが数が多すぎてさばききれない
サイボーグ部隊が隼人に飛び掛るが、隼人は騎士<ナイト>の一閃でなぎ払う!!

「高槻…おまえの言う通りだぜ… こんな所で死んでる場合じゃねーや…
 さっきの爆発ですっかり目が覚めたぜ!!早く恵達やカツミを助けに行かねーとな
 もうこれ以上ブラックのシナリオ通りに動かねえ!!
 てめーらが何百人何千人来ようと… このオレがまとめてカタつけてやらあ!!」

<続く>

229 :不思議の国のアラスジ:2015/08/28(金) 18:03:38.85 ID:???
「さあ どうしたよ! オレ<ナイト>のコアをほじくり出すんじゃなかったのか!?
 オレは、まだくたばっちゃいねえぜ!! ていうか、てめえらごときにやられるつもりもねーけどよ!!
 このビルにどれだけの罠を用意しようとな…
 奴(ブラック)に一太刀入れるまでは、止まるつもりはねーぜ!!」

隼人のARMSの文様が全身に広がり、その身体に闘気がほとばしる…!

     <ARMS No.164 怪物(モンスター)>

その姿に怯む高速サイボーグ部隊だが、加速装置の出力を限界まで上げ、3人一気に攻めかかる!
―――水の心が、高速機動のサイボーグを捉え… 三人まとめて、一気に壁に叩きつけた!!

「な… バ…バカな!? 我々は人類の動体視力をはるかに超えるスピードで動いてるんだぞ!!」
「止まるな!マグレに決まっている!! 攻撃を続行しろ!!」

サイボーグ部隊が全員で隼人に襲い掛かるが、隼人はその大群を次々とさばいてみせる!

(ふん…こりゃあ面白いもんだぜ! 今まで、あれだけクソの訳にも立たねえと思ってた神宮流(じじい)の技が…
 おっさん(ウインド)から教わった"水の心"で相手の心技を投影すりゃ、めっちゃ無敵だぜ!!
 ったく、じじいめ、ガキの頃からつまんねー事教え込みやがって…
 少しは感謝してやるぜ!!) 

その無敵の戦闘力を披露する隼人の姿に、涼も背筋を震わせる思いでいた
最強の相棒(パートナー)と共に、サイボーグ兵達を片っ端からなぎ倒す!!

230 :不思議の国のアラスジ:2015/08/28(金) 18:04:23.31 ID:???
ようやく打ち止めになったようで、部屋一杯にサイボーグ兵士が倒れる中一息つく涼と隼人

「悪かったな高槻…つくづくバカだぜオレは… オレが、あのキザ野郎(ブラック)の挑発に乗らなけりゃ…
 あの時…オレの目の前が真っ赤な炎に染まらなければ…恵達と分断されることなんてなかった…
 まったくよ…ホワンの言う通り進歩のねえ…」

だが涼はそんな隼人を責める事はせず、恵達を助ける為に立ち上がる
隼人も恵の事になるとなんだかちょっと意地を張った態度になるが、非戦闘要員ばかりの向こう側を気にかける

恵達のほうは、ようやく部屋の動きが止まった様子 
当然内部もハートの女王の視線、テレパシー能力の妨害効果が働いているようだ
戦力的に不利なメンバーなのは否めないが、その中で真っ先に覚悟を決めていたのはユーゴーであった

「ここにいる誰一人 自分を非戦闘員だなんて思ってませんよ… 
 私達は、その覚悟があったからこそ虎の口に飛び込んだはずです
 あとは…先に進まなきゃ虎は倒せません…」
「………そうね… たしかにこんな所でじっとしてても何も始まらない」
「ふん!エグリゴリめ、この超天才アル・ボーエンをのみ込んだ事を後悔させてやる!!」

戦闘準備を整え、涼達と合流するべく部屋の外に出るが
カリヨンタワー内部の通路はおびたたしい数のパイプやケーブルが延び、まるで心臓の鼓動のような振動音を響かせる…

「な…なによ、これ…!? この音は!?この振動は…!?
 私達…まるで本当に生き物の腹の中にいるみたい…」

231 :不思議の国のアラスジ:2015/08/28(金) 18:04:55.36 ID:???
涼達もそのいかがわしいレベルをはるかに超えた通路を進むが、涼が何かの気配を感じ取る
扉の向こうで、鼓動音に足音のようなものが混じり、警戒を強めるが隼人のほうは考えなしに前進前進
そんな隼人に注意を促そうとする涼の真横に光が掠め――― その光は隼人の右腕と太股を消し飛ばす!?

[やあ…ようこそカリヨンタワーへ…
 ハロー、僕の名はボビー 君達をここでおもてなししろと言われているんだ…]

そういって扉が開き、涼の前に姿を現したのは
見るからに重装甲、重武装のロボット兵器であった

<続く>

232 :マロン名無しさん:2015/08/28(金) 18:11:29.58 ID:???
>ホワンの言う通り進歩のねえ…
>隼人のほうは考えなしに前進前進
えっと三歩進めば忘れる鶏並みの頭ですか

233 :マロン名無しさん:2015/08/28(金) 18:20:19.47 ID:???
カリヨンタワーのマップ構成で3Dダンジョンやったら楽しそう

234 :マロン名無しさん:2015/08/28(金) 18:53:42.69 ID:???
高速サイボーグ部隊ってギャローズ・ベルにもいたよね
あの時も最初だけ驚かせたけど気配読まれ惨敗したのに何で再度登場させるの?

235 :マロン名無しさん:2015/08/28(金) 19:24:21.01 ID:???
全滅したあとの部屋を見る限り数の暴力で圧倒したかったんだろう
それ以上に水の心がチート性能だっただけで

カリヨンタワーは再生怪人全員集合かね
ボビーもアルジェフ兄弟のプラス、マイナスっぽいし

236 :不思議の国のアラスジ:2015/08/29(土) 22:00:43.42 ID:???
ボビーのビーム砲に腕と足を貫かれ、悲鳴を上げる隼人
ボビーのほうはふざけた態度とも思えるような口調で、ゆっくりと距離を詰めてくる…

     <ARMS No.165 鋼鬼(ボビー)>

「隼人、しっかりしろ!」
「く…くそぉ、なんだ、このふざけたブリキは!?
 ブラックの野郎、サイボーグだけじゃ飽き足らず、こんなロボットまで作ってたのか!?」

隼人の言葉に、ボビーの顔のモニターが点灯し、禿頭の少年が映し出される

[……… ……… 今…なんて言った……!? 僕はサイボーグだ… ロボットなんかじゃない…
 僕は人間だ!!心を持った人間なんだぞ!!]

激昂したボビーがビーム砲を放つ!!
涼もビーム砲から逃げつつARMS砲で反撃を試みるが、その厚い装甲に弾かれてしまう…
遠距離での戦闘ではまるで勝ち目がない、逃げ回る二人は食堂ホールで一度身を隠しながら消し飛んだ太股を治療中

「くっそーっ!ARMS<ナイト>が破損した部分を再生してくれるのはいいが、いっしょに痛みもとっ払ってくれよなぁ!!」
「無茶いうな、これ以上人間離れするってのも考えもんだぜ
 とにかく、奴が思った以上に鈍足で助かったが…」
「ああ…だが、この場所が見つかるのも時間の問題だ
 ここは袋小路だ ここであのバケモノを仕留めないと、後がないぜ」
「そうだな、あんな強力なレーザー砲を急所にくらえば、さすがのARMSもひとたまりもない…
 あの装甲にあの火力…ロングレンジの戦闘ではあいつの独壇場だ となると、やはり接近戦にもちこむしかない!
 問題は、あいつにどうやって近づくか…うかつな真似をすればレーザーの餌食に…」

237 :不思議の国のアラスジ:2015/08/29(土) 22:01:35.04 ID:???
涼の言葉に、隼人はバーカウンターを支えにしつつ立ち上がる 隼人が囮になってひきつけるというのだ
右足がまだ動かない状態では無茶だと涼が止めようとするが、隼人の意志は固い

「へっ!まだオレ達が出会ったばかりの時に、おまえよく言ってたよな…
 "なんのためにその左腕があるんだ"って… 左腕で右足を補う事ぐれーわけねえや! それより………
 あの"ボビー"とかいう奴、まだ子供の声だったよな しかも、不自由な体を改造してもらったとか…
 にしても、あの姿はねーだろ!?」
「ああ…それにまだ、その体にも慣れていない様子だった…
 わざわざオレ達を出迎えるためだけに急きょ造られたものだとしたら… !!」

そこにボビーも壁を破壊してホールに乗り込んでくる
その姿を現すと、隼人が囮になってビーム砲の狙いを自分に向けさせる!
…物陰に潜む涼が、ボビーの腕を破壊しようとするが、ボビーもそれを読んでおり、涼をビーム砲で追い返す!
更に隼人もビーム砲で追いたて、その眼前にビーム砲を突きつける…!

[ハハハハ!チェックメイトだよ、ARMS諸君!
 僕は無敵なんだ!! はなっから君達に勝ち目なんかないんだよ!!]

(くそっ、一瞬でいい!!奴のレーザーを封じて、懐に飛び込む方法はないのか!?
 なにか…いい方法が………)

そこで涼は、酒瓶に目をつけ、次々とボビーに酒瓶を投げつける!!
大量の酒を浴びせられたボビーの装甲が燃え上がるが、その程度ではボビーの装甲には通用しない
だが、燃え上がったボビーに反応し、スプリンクラーが作動してボビーに大量の水を浴びせる!!
そこに涼が飛び掛り、ボビーがビーム砲で迎撃するが…涼のARMSを貫けない!?

「レーザーだって光だ!!雨や水の中では弱くなる!! ほんの1秒ARMSが耐えられればそれでいい!!
 チェックメイトをかけていたのはオレの方だ!!」

ジャバウォックの爪が、ボビーのビーム砲を引き裂いた!

<続く>

238 :マロン名無しさん:2015/08/29(土) 23:50:43.27 ID:???
シルバーと闘った時と同じ戦法じゃないか

239 :不思議の国のアラスジ:2015/08/30(日) 22:00:58.71 ID:???
ボビーの右腕のビーム砲を破壊する涼、返す刀で左腕も破壊する!!

     <ARMS No.166 陥穽(スネア)>

これでボビーの武器はすべて引き剥がした…だが、ボビーはサブアームを展開させ涼を捕獲する

[ふん、捕まえたよジャバウォック おまえ達は勘違いしている
 僕のことを単なるノロマな砲台だとおもってるだろう… だが…それは大きな間違いだ
 僕は誰よりも速いぞ!!]

そういうとボビーはローラーダッシュで涼の体を壁に押し付ける!!

[ふん、なにがARMSだ! なにがジャバウォックだ!!
 おまえ達さえ殺せば、僕は自由になれる!! 特にジャバウォック!!おまえもな!!]

ボビーの言葉から、彼は他の戦闘員とは受けている命令が違うのかと不審に感じる隼人
その時、ジャバウォックが涼を侵食し、ボビーのサブアームを引きちぎる…!

(ま…まさか!! わかったぞ、ブラックの野郎!!
 こいつ(ボビー)を高槻に殺させるためにわざと…)

隼人の制止を無視し、ジャバウォックがボビーの装甲を引き剥がすと
ボビーの内部には、ARMS実験体の姿があった… 
ボビーの装甲は彼のリミッターと連動しており、それが外れたことで彼の身体はARMSに侵食され砕け散った…
さらにボビーの自爆装置も作動し…彼の死にショックを受け、立ち尽くす涼を、隼人が無理矢理に引き連れて逃げ出す!

カリヨンタワー上部の階が爆発で吹き飛ぶが、涼達二人はどうにか難を逃れる…
だが、涼のショックは予想以上に大きい…

240 :不思議の国のアラスジ:2015/08/30(日) 22:02:57.19 ID:???
「オ…オレは…ARMS実験体を……それも子供を殺しちまった…
 いくらブラックの差し金とはいえ、オレの手はどんどん血で染まっていく…
 このままじゃ……… このままじゃオレのせいでカツミまで…」

精神的に動揺する涼の顔を、隼人が殴りつけた!!

「目を覚ませ高槻!! おまえまであいつの手にのるんじゃねえ!!
 あいつの目的はおまえの精神をめちゃくちゃにすることだ!! お前の中に憎しみの心を育てるためにな…」
「…… …… ああ わかってる……… だが…正直… オレは…本当にここに来るべきだったのか………!?」

だがそこにエグリゴリの新たな刺客がその姿を現す
新たな刺客は開口一番辛辣な言葉を吐きかける、二人のハゲを従えた男
彼はカリヨンタワーの最高責任者、ヒューイ 
涼達に姿は現したが、彼自身はARMSと戦う気はなく、その相手を部下達に任せるようだ

「ケッ、顔のわりによくしゃべる奴だ… いちいちうるせーんだよ!!」
「おまえがこのビルのボス的存在なら話は早い もうオレ達はこんな虚しい戦いを続けるのはまっぴら御免だ!!
 これ以上オレに血を流させるな!!」

「…やはり…口で何を言おうと理解できん低能どものようだな
 仕方ない、挨拶ついでに教えといてやる… お前らとオレの力の差をな!!」

そういってヒューイが彼らに手をかざすと…強烈な衝撃波が二人を襲う!!

<続く>

241 :不思議の国のアラスジ:2015/08/31(月) 22:25:27.25 ID:???
「だから言っただろう!? おまえ達の力じゃこのオレにふれることも出来んよ…
 しかし本当にもろいぞおまえ達 この程度の超振動にも耐えられんとは…
 それでも究極の戦闘生命ARMSなのか!?」

ヒューイの放つ超振動を受け、涼のARMSもその装甲がボロボロ崩れていく…

「………まあいい いずれにせよこのビル内ではおまえ達は我々の管理下にある!!」

     <ARMS No.167 機人(ネクスト)>

ヒュ−イ達はより進化したパーフェクトな存在"ネクスト"を名乗る

「そうだ!!今までおまえ達が出会ってきたサイボーグはARMSでいうところの"ボビー"と同じ
 いわば"実験体"ということだ!!
 サイボーグとは肉体組織を機械に置き換えただけの強化人間…
 奴らの身体には必ず、血液を流し、酸素と栄養を補給しなければならない弱い箇所がある!!
 それは… ここ(脳)だよ! だが、我々"ネクスト"にはそんなもの(脳)など存在しない!!
 すべての記憶をデジタル化して移植した高性能コンピュータが搭載されているのだ
 我々の記憶は常にバックアップが保存されている いつ死んでも同一人物を復活させることが可能…
 つまり我々は"死"から解放された存在であり無敵!!
 エグリゴリが今まで長年研究してきたサイボーグ達は、すべて我々"ネクスト"を創造するための布石!
 おまえ達ARMSとはまた違った形の進化した人類!
 我々はミスター・ブラックが掲げる、エグリゴリの理想の体現者なのだ!!」

このヒューイの物言いに、怒りを露わにする隼人

「ふざけんなよてめーら 人を殺しまくることがてめーらの理想ってことか!?
 だいたい"アリス"って何なんだ!?
 ニューヨークに地震を起こしてみたり、ジャバウォックの力を使って何をしてーんだか知らねーが…
 てめーらの、そのロクでもねえ理想とやらのせいで、オレたちゃすっげえ迷惑してんだよ!!
 この先てめーらは何人ぶっ殺せば気がすむんだよ!?」

242 :不思議の国のアラスジ:2015/08/31(月) 22:25:52.79 ID:???
「有機物生命である人類が、今までどれだけのことをしてきたか考えてみるがいい!
 食料を得るために無数の生物を虐殺し、密林を焼き払う
 いたずらに人口を増やし領土と食料を求めて戦争を起こす
 自分達の私利私欲のためには、自分の住む家も食いつくす白アリのような存在… それが現行の人類だ!!
 しかし、エグリゴリによる人類の粛清が行われた時、地上を支配するのは我々機械人類!!
 感情や欲望、あらゆる精神活動をもプログラムとして調整することの可能な理想的人類だ!!
 まったくもって素晴らしい… その時、初めて地球は本来の美しい姿にかえるのだよ」

自画自賛するかのように目を閉じるヒューイ そんな彼に溜息をつきつつ、臨戦態勢を整える隼人
だがヒューイの方は彼らの相手をお付きのハゲに任せてその場を去ろうとする
涼は、ヒューイの言葉が本当にアリスの理想だというのであれば、アリスを破壊すると宣言
そんな涼を侮蔑の眼差しで睨みつけるヒューイであった

「……つくづく失望したよ 高槻涼…
 おまえは我々の指導者ミスター・ブラックの理想に近い立場にいながら、そのことをまるで理解していない

 人間の顔とは面白い 痛みに歪み、苦しみに歪む…
 特に、コントロールされていない感情を持つおまえ達は実に興味深い
 おまえ達には今、分断された戦闘能力を持たない脆弱な仲間がいる
 あいつらをこのオレの手で叩き潰してきた、また来てみるのもいいな
 ジャバウォック…その時におまえの顔がどんなふうに歪むのか楽しみだ……」

ヒューイの言葉に、涼と隼人 二人の顔色が変わる…
ヒューイを止めようとする二人だが、それをハゲ二人が取り押さえ、遮ってしまう

「クラーク、ミスター・ブラックの指示通りジャバウォックは生かしておけ
 殺していいのは騎士<ナイト>だけだ!! こういう時、別れの挨拶はどういえばよかったか?
 ちょっと待て…人間だった頃の記憶を検索してみる… あ…そうか、そうだった…

 また…会おう… それまで元気でな、ジャバウォック…」

243 :不思議の国のアラスジ:2015/08/31(月) 22:26:21.42 ID:???
ハゲの拘束を振り切り、騎士<ナイト>のブレードで切りかかるが、隼人の体が突如弾かれ、吹き飛ばされる!
倒れこむ隼人のARMSをハゲが掴みかかり、かん高い音を立てると隼人のARMSが崩れていく!?
ハゲの腕を振り切ろうとするが、その胸に手を押し当てられ 隼人の体は壁を破壊しながら思い切り吹き飛ばされる!

(ばかな!?ただ押しただけで隼人が壁ごと吹っ飛んだ… なんなんだあの力は!?)

涼の目にはハゲの身体がぼやけたようにみえるが、その攻撃の正体は…

「やれやれ、今頃わかったみたいだな、クラーク」
「ああ…遅すぎるな、クラーク 我々はエグリゴリサイボーグ実験計画の最終バージョン"ネクスト"」
「今までおまえ達が戦ってきたサイボーグとは出来が違う
 我々は全身が超振動兵器…つまり我々にふれることは自殺行為に等しいのだ
 だが…命令どおり、おまえ(ジャバウォック)は殺しはしない ここでおとなしくしていてもらおう」

そういうと、涼を拘束するハゲが超振動で涼を昏倒させてしまう
そして、隼人を殺すべく彼の元に向かう…

「今からおまえには素敵なショーをお見せしよう 騎士<ナイト>が無惨に殺される様をな!
 これからおまえの足元には次から次へと仲間の死体が並べられる
 それがミスター・ブラックのお望みなのでな!」

倒れこむ涼と隼人、涼はもうろうとした意識の中で恵達の姿が浮かび…
涼の脳裏にブラックの姿が浮かんだ時、涼のジャバウォックが全身に広がり、涼の叫びが響き渡る…

【力が…"力"が欲しいか…
「ブラック…  ブ ラ ア ア ッ ク !!」

<続く>

244 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 22:33:51.86 ID:???
>やれやれ、今頃わかったみたいだな、クラーク
>ああ…遅すぎるな、クラーク
何このやりとり、どちらか片側違う名前にしろよ

245 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 22:54:17.37 ID:???
もしかして:レッドキャップス

246 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 23:07:06.63 ID:???
それを言うならキース・レッドのARMSグリフォンでは?

247 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 23:20:46.83 ID:???
死を超越したとか言っといて、ブザマに切り捨てられてたからなあレッドキャップス
隼人を圧倒するあたり実力は確かなようだが、ネクストはその威厳がどこまで持つかちょっち不安

248 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 23:43:50.71 ID:???
スプリガンで朧が機械は99.99パーセントの力しか出せない
100パーセント以上の能力を引き出せるのは人間だけって
台詞あったから今回も同様の展開だろう

249 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 23:47:20.93 ID:???
もうサイボーグとか出る幕じゃないはずだがな。
そろそろキースシリーズと決着付けてアリスと最終決戦する時期じゃね。

250 :マロン名無しさん:2015/08/31(月) 23:49:21.86 ID:???
人工知能を搭載した機械型ロボットをアンドロイドと呼ぶがヒューイは違うよな

251 :マロン名無しさん:2015/09/01(火) 13:37:18.99 ID:???
エイトマンだな

252 :不思議の国のアラスジ:2015/09/01(火) 22:01:36.30 ID:???
超巨大アザゼル、アリスの前にはブラックとホワンの姿があった
ホワンは自らの体に新しく宿ったARMSから、ジャバウォックの共振を感じ取っていた

「これが…この共振が……… あんたの言ってた『やつ』なのか!?」
「そう…"アリス"から生まれた巨大なる憎悪のプログラム… ジャバウォックの発動だ!!」

     <ARMS No.168 渦巻(ボルテックス)>

「フフフ…高槻涼が揺れている まるで振り子のように…
 やがて、この揺れが"アリス"…貴方の目覚めを呼ぶ!
 その時こそ…世界は貴方の手に! 何者もこれをはばむことは出来ない…」

隼人の方は絶体絶命の状況、ハゲが掴みかかり止めをさそうとしたとき…隼人が騎士<ナイト>の声を聞くが…

【"力"がほしいか!?"力"がほしいのならくれてやる!】

「お…おい、本当(マジ)かよ!?いきなり言われても心の準備が…
 でも騎士<ナイト>様、お願い… !! お…おいこら騎士<ナイト>!!ちょっと待て!!
 おまえ…どっちと戦うつもりだぁ!?」
「なにを言っている 人間の考えることはよくわからん 死ね!」

ハゲが隼人に止めをさす寸前… その身体がジャバウォックに掴まれる!!
そのまま雄叫びを上げ、ハゲAの身体を天井に叩き付ける!
さらに、その爪を振り下ろし追撃をかけようとするがこれは回避されてしまう
ハゲAは天井に叩きつけられた衝撃で顔の皮膚がはがれるが、さして行動に影響はない様子…

253 :不思議の国のアラスジ:2015/09/01(火) 22:02:02.42 ID:???
「計算外だ ここで魔獣<ジャバウォック>の発動を見るとは…クラーク」
「だが、状況は修正範囲内だ、クラーク 攻撃目標をジャバウォックに変更!戦闘力を奪うだけでいい
 全員加速装置最大ゲイン! 破壊の渦(デイストラクティブ・ボルテックス)にかける!!」

ハゲAが指示を出すと、3人は一気にジャバウォックの身体に取り付く!
そして、3人は一気に超振動でジャバウォックの体を破壊してしまう!!
そう、彼らは外見だけでなく記憶データも同一のものを移植した完璧な同一人物
故に完璧なコンビネーションを容易くとることが出来るのだ
そして、彼らは倒れたジャバウォックの再生力を封じるべく、一斉に超振動攻撃を仕掛ける!
超振動攻撃に苦しむ涼だが、騎士<ナイト>は逆に、ジャバウォックが新たな力を手に入れてしまうと言うが…
その言葉が示すとおり、ジャバウォックは超振動攻撃に晒されながらも立ち上がり始める…!
ジャバウォックは自分自身で超振動を放ち、クラーク達の超振動を中和しているのだ

【愚か者ども!我の再生力を超える破壊の力だと!?
 このジャバウォックを何者だと思っていた!! 我こそが破壊の王なり!!】


その頃恵達のほうは、電子ロックの隔壁をアルが解除し先に進もうとするところ
恵が涼達二人のARMSの共振に苦しんでいたが、そこにユーゴーが敵意を感じ取る
薄暗い通路の先には、虎のような野獣が彼女達を待ち構えるように身構えていた…

<続く>

254 :マロン名無しさん:2015/09/01(火) 23:20:45.19 ID:???
ネクストは金谷率いるC.O.S.M.O.S.と同じく統率されているんだな

255 :不思議の国のアラスジ:2015/09/02(水) 22:02:51.25 ID:???
この奥に敵意を持った何かがいる、というユーゴーの言葉
それを示すとおり、彼女達の前には鋭い牙を生やした獣が立ちはだかる…

     <ARMS No.169 絶滅(モア)>

それを見てアルが身構えるが、恵がそれを止める どうやら目の前のそれはただの彫像のようだが…
彼女達の前にある獣の彫像はサーベルタイガー およそ1万年前に滅んだアメリカ大陸最強の肉食獣である
なぜ滅んだのか、というユーゴーの疑問にアルが答えるがやっぱり一言多いので恵にゲンコツされた
恵に文句の一つもいいたくもなるアルだったが、それをユーゴーがなだめてあげるのだった

先に進む恵の前には、新たに巨大な動物の彫像…ステラー大海牛がそびえ立つ
全長9メートル 体重4トン 
ベーリング海に生息する最大の哺乳類だったが、18世紀頃に発見されてから20数年後に絶滅してしまった、とドクターが説明

他にも様々な絶滅動物の彫像が並び立つミュージアムのその奥に、カリヨンタワーセキュリティを制御する端末が存在していた
あまりに露骨な存在に一向も罠を警戒するが、目の前のシャッターはそのセキュリティを解除しないと開かないようだ

「ここはキース・ブラックのルールで作られたゲーム盤…
 我々は、いたぶり殺されるために、そこに乗せられたゲームのコマ…
 さて、どうする!?ワナと死ってそいつにアクセスするかね?」
「……… ……… ………オーケーよ どのみち私達に選択の余地はないしね」
「ふん、キース・ブラックめ…そのゴーマンな思い付きを後悔させてやるぞ!!
 この人類最高の頭脳にして超天才、アル・ボーエンをコマ扱いしたことをな!!」

そんなアルのゴーマンな物言いに呆れたような恵
一方ユーゴーは、敵意が感じられながらその所在がつかめないことにどこか不安感を覚える

(まるで…まだ眠っているような…)

256 :不思議の国のアラスジ:2015/09/02(水) 22:03:20.04 ID:???
セキュリティのログインに成功するアル  セキュリティ解除を行おうとするが、音声コードが必要だという

「音声入力システム!? "開けゴマ"とでも唱えろっていうのか!?」
[第一の問いに答えよ 朝に四本足、昼に二本足、夜には三本足となる、足が多いほど弱い生き物はなにか!?]
「おいおい、ギリシャ神話のスフィンクスの謎かけか!? この僕をバカにしてるのか!?
 小学生でも知ってるぞ、そんな問題… !!」

そこに、突如アルに向けて何かが体当たりする!!恵がとっさに引き込んでかわすが…
彼女達の前に、絶滅動物の彫像達が明らかな敵意の眼差しを向ける…!

「ちょ…彫像が動き出した!?」
「来るわよ、みんな気をつけて!! くっ…カモフラージュにすっかりだまされた!!
 こいつら、みんな機械仕掛け!! サイボーグアニマルよ!!」

サイボーグアニマルに対し、銃撃で抵抗するが弾が尽きてしまう
サイボーグ・サーベルタイガーの爪が恵を引き裂く寸前…!

「こ…答えは… "人間"だああ!」

………サイボーグアニマル達の動きが止まった…

「そんな……… まさかと思って答えを言ってみたら…」
「……… ……… なんて強い敵意! 微塵のスキもない…」

「やはり…… こいつらはプロジェクト"モア"…
 わしは直接関与しておらなんだが、エグリゴリが進めていたプロジェクトの一つ…
 地上から姿を消した生物群を、遺伝子工学によって再びこの地上に蘇らせる… 絶滅動物再生計画じゃ!」

257 :不思議の国のアラスジ:2015/09/02(水) 22:03:46.64 ID:???
エグリゴリが、絶滅動物を再生する事にどのような理由があるのか…
詳しいことはドクターにも判らないが、その時第二の問いが読み上げられる

[訪れる姿は羊の如く、すれ違う姿は鷹のごとく、去ってのちは石のごとく!! これはなにか!?]

第二の問いが読まれると、サイボーグアニマル達が活動を再開する!

「ルールはわかった!! こいつらは"謎かけ"をしてから"答え"が出るまでの間だけ攻撃するように命令されているんだ」
「来るわよ、アル!! あんた天才だったらもう答えはわかってんでしょ!?」
「え!? ちょ…ちょっとまて、考える時間をくれ!! 天才もたまには悩むんだ!!」
「 バ カ ぁ !! なに寝ぼけたこと言ってんの!?
 なんでもいいわ!早く第二問に答えて!!」

<続く>

258 :マロン名無しさん:2015/09/02(水) 22:12:04.81 ID:???
サイボーグなのに遺伝子工学なのか?

259 :マロン名無しさん:2015/09/02(水) 22:35:01.28 ID:???
>朝に四本足、昼に二本足、夜には三本足

えっ 答え”超人”だってキン肉マンで言ってたぞ

260 :マロン名無しさん:2015/09/02(水) 23:14:11.30 ID:???
ゆでの事は忘れろ、そうすればお前は強くなる

261 :マロン名無しさん:2015/09/03(木) 00:16:57.26 ID:???
水の心を身に付ければたとえジェロニモが同時に2人いようと戸惑うことなく受け流せる。

262 :マロン名無しさん:2015/09/03(木) 00:27:02.48 ID:???
いや、恵/アル/ユーゴー/サミュエル博士グループにそんな能力今更身につけられない

263 :不思議の国のアラスジ:2015/09/03(木) 22:04:12.44 ID:???
[訪れる姿は羊の如く、すれちがう姿は鷹の如く、去ってのちは石のごとく…
 これは何か!? これは何か!?]

突然の難題に、アルも考えがまとまらない
そんな事はお構いなしに、サイボーグアニマルの群れが恵達に襲い掛かる…!

     <ARMS No.170 謎宮(リドル)>

突撃を仕掛けるサーベルタイガーの目を、恵がうまく狙い撃つ
これで正確な補足はできないはず…だが目を潰されても平然と向かってくる!?

「答えは"時間"じゃ!!」

そこにドクターが答えを叫び、サイボーグアニマル達の動きが再び静止する

「ゆっくりだが着実に訪れ、一瞬で過ぎ去り、その後は二度と手を加えることのできないもの…
 それは"時間"しかなかろう…
 チェスで対戦した時も言うたろ!? おまえさんは、もっと柔軟な頭をもてとな」

ドクターの手厳しい言葉に、アルも顔を赤らめつつ負け惜しみ
それよりもまずは、第3問が来る前にこの包囲から抜け出して体制を整える必要がある

「しかし…あのサーベルタイガー、なんで私達の位置が把握できたの!?
 光学センサーは潰したはずなのに… 嗅覚や超音波センサーは搭載してないはず…」
「うかつだぞ、小娘…上を見てみい!!」

ドクターの言葉に上を見上げれば、その上には鳥達が静止せず飛びまわっていた
おそらくはこの鳥の目を通して、敵の位置を正確に把握しているのだろう
その時、第三の問いが読み上げられた

264 :不思議の国のアラスジ:2015/09/03(木) 22:06:02.72 ID:???
[月曜に煮え湯を飲み、火曜に水を飲み、水曜に風を飲み、木曜に土を喰らう
 これは一体何か!?]

サイボーグアニマルも三度動き出して襲い掛かる!
抵抗を続ける中で、ユーゴーは 自分の"力"の無さを不甲斐なく感じていた

(くっ…こんな時に私は何の役にも立てない… 拳銃の扱いも、あれほど恵さんに教わったのに全然だめ!!
 でも…私はみんなの足手まといにはなりたくない!! 高槻君達が来るまで死ぬわけにはいかない…)

ユーゴーが涼に想いを寄せる中…涼のジャバウォックはクラーク達の超振動をものともしない

【貴様ら…ずい分我にくだらん攻撃を与えてくれたな… 我こそは破壊の王… 究極の戦闘生命なり!!】

ジャバウォックの放つ超振動が、クラーク達を砕き始める…!

【神宮隼人よ!!早く我を発動させよ!! ジャバウォックが新たな力を手に入れてしまう!!
 これ以上奴を進化させるわけにはいかない!! 我にジャバウォックを破壊させよ!!】
「うるせー!! いつもはオレが呼んでも出てきやしねーで、こんな時だけ出しゃばるな!!
 あいつはまだジャバウォックにのみ込まれちゃいねえ!!
 たしかに、オレはあいつがジャバウォックに喰われちまったら、止めてやるって約束した!!
 だが、それは今じゃねえ!!   今じゃねーんだよ!!」

もはやジャバウォックの超振動攻撃はクラーク達を圧倒していた
そして、ジャバウォックの爪の一撃がクラーク達を一斉に両断する!!
……クラーク達を撃破し、ジャバウォックの身体が涼に戻るが、涼の顔は……

「隼人…オレは…大丈夫だ… ジャバウォックに………のみ込まれずに戦えたぞ…
 隼人…急ごう…奴が…ヒューイが恵達の元に行ってしまう…
 もう…やらせはしない…これ以上キース・ブラックの思い通りにさせてたまるか…」

265 :不思議の国のアラスジ:2015/09/03(木) 22:06:57.80 ID:???
お…おい、高槻!! ちょっと待て!!  !」
【神宮隼人、汝に問う… 高槻涼はジャバウォックに凌駕されずに戦っているように見えたか…!?
 さっきの戦いで奴(ジャバウォック)はまた新たな"力"を身につけてしまった…
 我の"ミストルティンの槍"と同等の"力"をな!】
「そ…そんなバカな!!じゃあ、ジャバウォックは攻撃を受ければ受けるほど強くなっちまうってことなのかよ!!」
【そうだ!!このままだと我の"力"では及ばぬ領域まで奴は進化する!!
 高槻涼の心の中の"憎しみ"が強ければ強まるほどその"力"も増大していくのだ!!
 神宮隼人よ… 汝は判断を誤ったやもしれぬ…】


その頃恵達のほうは、ドクターが再び回答

「答えは"生命"じゃ!!
 最初の生命は煮えたぎる原始の海で発生した
 最初は海洋に生きていたが、やがて植物が地上に大気をもたらすと地上に上がり、
 ついには大地を耕して生きる人類が生まれる!
 つまり…これこそまさに"生命"そのものじゃろう!?」
「ド…ドクター、あなたから後光がはっきり見える!! どこかの口だけの奴と大違い!!」
「ふん…だんだん、この問題を考えた人間の思考がわかってきたわい
 これ以上こんな謎かけは愚問じゃよ」

と、そこに最後の問題も読み上げられようとしていたが
そこに突如現れたヒューイが、問題を読み上げるスピーカーを破壊してしまった!!
謎かけの問いがわからない状態で、果たして答えられることが出来るのか…

<続く>

266 :マロン名無しさん:2015/09/03(木) 23:27:05.12 ID:???
ユーゴーに死亡フラグが立ったのは気のせい?

267 :不思議の国のアラスジ:2015/09/04(金) 17:59:59.77 ID:???
問題を読み上げるスピーカーを破壊して、恵達の前にヒューイが姿を現す
恵はそんなヒューイを卑怯者と罵るが、そんな言葉もどこ吹く風

「忘れるな!!このカリヨンタワーは、おまえ達の希望の最後の一滴までも絞り尽くし…
 深い絶望の中で果てさせるためにのみ用意された場だということをな!!」

     <ARMS No.171 断罪(コンヴィクション)>

サイボーグアニマル達の敵意が増していくのを感じるユーゴー
このまま彼らの審判に屈するのか… そこにドクターが口を開く

「思い出したよ、"ネクスト"のヒューイ… 記憶までもデータ化した完全なる機械人類だそうじゃな
 そして開発者はドクター・デューイ・グラハム つまり…おまえの父親だったな」
「記憶まで!?じゃあ、あいつは100パーセント機械だってのか!?」
「そうじゃ ドクター・グラハムが中心にエグリゴリが進めていた、サイボーグ研究の究極の進化形が彼だよ
 自分の息子までをも犠牲にしてきた異常な研究も、奴の突然の失踪によって、とんと話は聞かなくなったがな」

「………父の名とともに"ネクスト"を記憶いただけてるとは光栄ですな ドクター・ティリングハースト
 しかし、あなたに与えられた情報は作られたものだ 父は今もなお生き続け、プロジェクトは進行している…」

絶滅動物再生プロジェクト"モア"もまた"ネクスト"同様にドクターグラハムの研究によるもののようだ
グラハムの真意をヒューイに問いただそうとするが、彼はそれに応えず
ヒューイは涼達に話したネクストの目的…
現行人類を粛清しその後の世界をネクストとモアが管理するという計画を話すが、この話に恵もドン引き

「ヒューイよ、おまえはさっきドクター・グラハムが生きていると言っておったな
 ならば、グラハムをわしの前に連れてくるがいい!!
 ここの謎かけの答えは、わしにはもうわかっておる わざわざ、おまえがスピーカーを壊すまでもなくな
 このゲーム…わしらの勝ちじゃ 奴に話がある グラハムを連れてくるんじゃ!!」

268 :不思議の国のアラスジ:2015/09/04(金) 18:00:27.51 ID:???
だがヒューイはドクターのその言葉を無視し、サイボーグマンモスをけしかける
マンモスの鼻に吹き飛ばされるドクター 息はあるものの唯一の正解を知る術を失ってしまう…

「残念ながらおまえ達を父に会わせるわけにはいかない
 我々のシナリオでは… この場に用意されているのは、おまえ達の"死"のみ!!」
「ちっ!!まったくエグリゴリの奴らはやることなすこと、ブラックそっくりだ!!
 脳までチップのくせに!!」
「なんとでも言うがいい おまえ達の生き長らえるときは過ぎ去った…
 おとなしく彼らの断罪を受けるがいい!!」

サイボーグアニマル達が迫る中、恵とユーゴーは残ったアルに希望を委ねる
泣き言をいいかけるアルの肩を恵がつかむ 大丈夫、と恵は言うがその肩をつかむ手に力がこもる…

―言うたろ?おまえさんは、もっと柔軟な頭を持てとな…―

―この問題を考えた人間の発想がわからんのか!?―

―大丈夫…落ち着いて考えれば解けるわ!!―


「答えは…「進化」だ!!」

アルの出した答えに、サイボーグアニマルの動きが止まる…

「問題を作り上げた人間の考え方が僕にもわかった!!
 このフロアのワナは僕達をはばむためでなく、試すために仕組まれている!!
 最後の謎かけのヒントはとっくに与えられていたんだ!!
 これまでの三つの問いの三つの答えがそれだよ!!」

269 :不思議の国のアラスジ:2015/09/04(金) 18:00:58.05 ID:???
アルの答えを証明するように、サイボーグアニマルの敵意が引いていく…

「 「人間」 「時間」 「生命」 …
 その全てが"エグリゴリ"という組織の核である一つの言葉を導き出している…
 それが… 「進化」 だよ!!」

目の前の隔壁も開き、見事謎かけを突破した一行だが、ヒューイはそれを認めない
サイボーグアニマル達に、恵達を引き裂くように命令をするが 
逆に恵達を守り、ヒューイを阻むような行動を見せていた その動きに、ユーゴーは何かを感じ取る…

(………暖かい… 妨害装置で封じられている私の精神感応にたくさんの意志が流れ込んでくる…
 私に触れるのはあなた達? なぜ…私達を守るの!?   !! 後ろに誰かいる!?

 あなたは………!? あなたは誰……!?)

ユーゴーの精神には"アリス"の姿が浮かんでいた…
ヒューイのほうは、サイボーグアニマル達の行動に怒りを露わにしていた

「おまえ達…… 人類の愚考を忘れたのか…!? 
 おのれのエゴイズムをかえりみず、大地を汚し、森を焼き…… おまえ達を狩り、殺し、滅亡に追いやった!
 そんなおまえ達をサイボーグとして蘇らせ、次の地球の管理者たる使命を与えたエグリゴリの理想に逆らうのか!?
 『完璧な人類』としておまえ達を導くこの私に逆らうか!?」
「ふん!完璧な人類だぁ!?笑わせるな!!
 "人類"なんてもんは不完全のシンボルみたいなもんだ!!
 だからその不完全さを埋めようと、絶えずあがき続けて進化しているのが人類なんだよ!!
 人類をエゴイストとののしるおまえこそ、まさにエゴイストの人類そのもの…
 このアル・ボーエンが教えてやる!! おまえはそこらの凡人にも及ばないナメクジ並の低能だ!!」

「ふん…旧人類が調子に乗っていられるのも今のうちだ… どのみちおまえ達がこの先進むことはない…」

270 :不思議の国のアラスジ:2015/09/04(金) 18:01:26.33 ID:???
そういうとヒューイは、サイボーグアニマル達に向け超振動攻撃を放つ!!
次々と恵達の盾となるサイボーグアニマル達を、次々に分解していく…!

(く…なんでよ!? なんで私のARMSには戦う力がないのよ!?
 私は…みんなを守る"力"が欲しかった! 私は…」

          【"光"が… "光"が欲しいか!?】

その時、突如ヒューイの身体が、何かに弾かれる!?
ヒューイの前には、ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>が立ちはだかっていた…!

【下がるがいい、傲慢なる機械よ!!
 我が名は、審判者ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>…
 断罪の"光"は我が手にあり!!】

<続く>

271 :マロン名無しさん:2015/09/04(金) 19:31:11.52 ID:???
ハートの女王って物理防御できるのか?

272 :マロン名無しさん:2015/09/04(金) 19:59:47.13 ID:???
脳まで機械の癖にヒューイが短気と言うか脳筋すぎるw

273 :マロン名無しさん:2015/09/04(金) 21:17:10.49 ID:???
そうか、今まで出てきた機械化兵が軒並み単気脳筋傲慢自信過剰だったのは、生みの親であるこいつの父親に似たんだなw

274 :マロン名無しさん:2015/09/04(金) 22:54:03.89 ID:???
クイーン・オブ・ハートも2度目の登場だから進化するんだろ?

275 :不思議の国のアラスジ:2015/09/05(土) 22:01:55.63 ID:G2YHK1wT
ARMS発動後の着替えも終わり、再び先を急ぐ涼と隼人
隼人が声をかけるものの、涼の顔つきは険しい その時、恵の発動したARMSの共振を感じ取る…!

     <ARMS No.172 神楯(アイギス)>

恵の肉体は、ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>に包まれ、宙に浮かんでいた
その光景に、ヒューイも困惑した様子であった

【"光"が欲しいか!? "光"が欲しいのなら…与えましょう!!
 我が名は審判者ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>…
 これ以上汝の力、何者も傷つけることかなわぬと思え!!】
「ふん…審判者だと!? たかだかホログラムに過ぎんおまえに何ができる!!
 カリヨンタワーでの審判者は、このオレ… 超人類"ネクスト"のヒューイだ!!」

ヒューイの超振動攻撃がハートの女王を襲うが、ヒューイの攻撃がその前で弾かれる!?

「こ…この手応え…ただの"ホログラム"ではない… 力場(フィールド)か!?」
「力場(フィールド)だと!? そんなバカな……!! そんなエネルギー源が一体どこからきているんだ!?」
「バカ者!!おまえには理屈一辺倒だけで物事を考えるなと言っておろう
 これこそARMS… わしらの知らぬ宇宙の真理の体現じゃ!!」

だがヒューイも超振動を最大出力にして対抗 その威力に周囲の壁も崩れていく

「な…なんなの!?こいつの破壊力!!」
【おそれるな!!汝に与えられし"光"を信じよ!! 真実の心で我に力を与えよ!!】

だが、超振動を放つヒューイが逆に分解されていく!?

276 :不思議の国のアラスジ:2015/09/05(土) 22:02:27.23 ID:???
「バカな…超振動…!? 貴様も超振動を使うのか!?」
【否!!我に攻撃の力は『まだ無い』!! 我が究極の楯"アイギスの鏡"!!
 汝自身の敵意… 汝自身を砕くと知れ!!

 久留間恵よ…汝の"護りたい"という純粋な想いが我を呼び起こした!!
 覚えておくがいい…ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>は他の三体のARMSとは目的を異にする…
 その時が来た時汝は……汝はその純粋さゆえに、心引き裂かれるかもしれない… 我は…それが悲しい…】

どういう意味なのかクイーンに問いただす恵だが、その答えが帰ってくることは無かった…

「どうやら、ヒューイは逃げたようじゃな 奴の残骸が残っておらん
 じゃが、相当の深手は負ったはず… しばらくはわしらの前に姿を現せんじゃろうて
 しかし、油断は禁物じゃぞ これからもどんな刺客や罠が配置されているかわからん
 今回わしらが助かったのも、奴(ブラック)のシナリオ通りかもしれん…
 キース・ブラックは恐ろしい男じゃ!!」

同じ頃、カリヨンタワー最深部のブラックとホワン…

「キース・ブラック…あんたの書いたシナリオは見事なもんだよ
 状況を与えて巧妙に誘導し、まるで、それが自分の意思で選択したかのように次のアクションを誘う…
 まったく狡猾にして巧妙な罠だよ
 だが…あのハートの女王<クイーン・オブ・ハート>の覚醒は、あんたのシナリオ通りだったのかい!?
 知っているかい!?
 複雑で周到な仕掛けほど、歯車の一つ欠けただけで予想も付かないことが起きるもんだぜ…」

ホワンの言葉に、ブラックは微かな笑みを浮かべるのであった…

277 :不思議の国のアラスジ:2015/09/05(土) 22:02:53.50 ID:???
サイボーグアニマル達が歩く先についていく恵達、どうやらどこかに導いてくれているらしいが…
そこに何者かが、恵達の前に姿を見せる 彼こそがドクター・デューイ・グラハム
ネクストやサイボーグアニマルを作りあげた、サイボーグ開発の総責任者である
姿をあらわしたドクター・グラハムに銃をむけるアルだが、それを恵が止める
どうやら目の前の姿は立体映像にすぎないようだ 本当はどこにいるのか、という恵の問いに

「心配はいらない 私は最初から君達とともにいた 君達の…本当にすぐ近くにね!!
 このカリヨンタワーそのものが、私自身の巨大なサイボーグボディーなのだから!!
 つまり、君達は私の腹の中に飲まれた小魚なのだよ!!」

グラハムの言葉に驚愕する恵… 一方涼達は深い縦穴を見つけた
ここを使えば一気にショートカットできそうだが…

「しかも、こんなところにいきなり近道が見つかるなんて、誰かの意思…あるいは…
 罠か…」

その言葉と共に、涼の顔が一瞬ジャバウォックのものに変わる…

「だが、たとえ罠だとしても飛び込む価値はある」
「そうだな 恵達の身に何かが起きた… ちまちま階段を下ってる場合じゃねえ!! 行くぜ!!」

覚悟を決め、二人は暗い縦穴に飛び込むのだった

<続く>

278 :マロン名無しさん:2015/09/05(土) 23:18:40.96 ID:???
女性なのに一人称が我はおかしくない?

279 :マロン名無しさん:2015/09/05(土) 23:44:12.90 ID:???
じゃあ妾(わらわ)のほうがいいのか。
「妾(わらわ)はクィーンなるぞ 女王さまとお呼び!」

280 :マロン名無しさん:2015/09/05(土) 23:51:02.35 ID:???
ちょっとSMチックだけどそのほうが違和感ない

281 :マロン名無しさん:2015/09/06(日) 00:42:44.02 ID:???
うん、やっぱりグラハムパパもこの性格かw

282 :マロン名無しさん:2015/09/06(日) 09:54:36.25 ID:???
ハートの女王はカウンター特化型か
…水の心習得隼人と性能がかぶってやしないだろうか

283 :マロン名無しさん:2015/09/06(日) 11:12:11.33 ID:???
当て身投げと流影陣の違いやと思えば……

284 :不思議の国のアラスジ:2015/09/06(日) 21:59:34.60 ID:???
[肉体はとうに捨てた… 人としての生も捨てた…
 ………心は… もっと以前に捨てていたと思う…

 このカリヨンタワー全体が、私のサイボーグボディー… 諸君らは私の体の中にいる!]

     <ARMS No.173 理想(アイデアル)>

[医学者だった私は、人間は肉体も精神も進化の行き詰まりにあると信じていた
 間違った進化を遂げた種だったと信じていたのだ
 そうでなければなぜ人類のみが他の種族を絶滅させ、自然環境を激変させて緩慢な自殺の道を歩むのか…
 理解できないと思わないかい?
 だから、エグリゴリのかかげる"人類の人工的な進化"こそが、この世の絶対的な理想だと信じたのだ
 人は不完全な存在だが、科学によって完璧な存在に近づくことができる…とね!!
 君もそうだろう?サミュエル… だから"チャペル計画"や"ARMS計画"を推進してきたはずだ]
「………ふん…わしは、おまえとは違う!! わしはとうの昔に………」

ドクターの言葉と共に、その脳裏にはアリスの笑顔が浮かぶ…

「その考えの愚かしさに気づいたわ
 間違っておるよ、貴様は… 自分の息子までもサイボーグ化するとは…」

[フフフ…ヒューイか… たしかに私のたった一人の息子だ
 あいつは…ティンダロス症候群だったのだ…
 悪性腫瘍が緩慢に全身の組織をむしばんでいく… 現代医学では救えない病魔に冒されていた
 そして、その病状が脳にまで至ったとき…
 私は得意とする人工臓器(サイボーグ)の技術をすべてつぎ込んで、息子の生命を永らえようとした

その結果、脳の記憶を最先端の量子コンピュータに移しかえ、人と機械の融合体"ネクスト"が誕生した…

285 :不思議の国のアラスジ:2015/09/06(日) 22:00:08.61 ID:???
[だが…私はその時から自分の理想に疑問を抱き始めた…
 果たして私は正しかったのか!? "心"すらプログラムできるこのヒューイが、本当に"人間"といえるのか!?
 キース・ブラックは旧人類を断罪することがエグリゴリの使命だと言うが…
 裁かれるべきは私自身やエグリゴリではないのか…と…
 サミュエル……君がオリジナルARMSの少年達とともにエグリゴリに反旗を翻したと聞いて、私は衝撃を受けたよ
 最高科学顧問だった君が何を見たのか… 何を知って、そんな無謀な行動に出たのか…それを知りたくなった
 だから、君達を試したんだ私自身の体の中で…私の生み出した子供たちを差し向けて…]

そして、その答えが出るかどうかはこれからの行動次第…
そういうとグラハムは、カリヨンタワー中枢部へ導く 中枢を破壊すればタワーの機能は停止しアリスへの道は開かれるという…
涼と隼人に道を開けておいたのも彼の仕業だったようだ 中枢部にたどり着ける"力"があるかどうか… それが最後の関門である

[さあ、行きたまえ!!もし君(サミュエル)の考えが正しければ、私の元にたどりつけるはずだ
 その時には…私を殺すがいい!! そして………私の息子、ヒューイ・グラハムをな!!]

涼と隼人の二人もまた、中枢部へと進んでいく 
その動きに、ネクストも全装備、全戦力を解放しARMS達との総力戦に挑む…!

その頃カリヨンタワー周囲の戦闘 ブルーメンの部隊は完全にエグリゴリに包囲されてしまったようだ
李さんも両足に重傷を負ってしまい、自分をおいて逃げるようにラルフに言うが、ラルフは当然それを拒否

「なにを言ってんだよリーダー
 この状況じゃ、どこへ逃げてもいっしょだよ それに、リーダーがいなければチームは成り立たねえ!!
 俺達ゃ全員家族も故郷も失い、復讐心だけで生きてきたハグレ者だ
 そんな奴らがでけえ組織(エグリゴリ)に対抗するにゃ強固な団結力が必要だといったのは、あんたやブルーだぜ!!
 今も…それは同じだ… ただじゃ終わりゃしねえ!!
 奴らが突入してきたら、このビルごと吹っ飛ばしてくれる!!」

もはや道連れも覚悟の上のブルーメン部隊 互いにその瞬間を待ち構える…

286 :不思議の国のアラスジ:2015/09/06(日) 22:00:44.60 ID:???
(………ごめんね恵… あたし達……… どうやらここまでみたい…)

李さんが諦めたその瞬間、包囲するエグリゴリに向けてロケット弾が放たれる!?
そこに現れたのは、重症の体でありながらブルーメンを助けに来た兜おじさんであった

「すまねえなみんな…体の調子がかんばしくなくて、少し到着が遅れちまったぜ
 おい、李!!まだ生きてんな!? おまえは正義の味方はいないって言ってたよな!!
 バカ言っちゃあいけねえ!! 正義の味方がいなけりゃあなあ…
 『てめえ』で正義の味方になりゃあいいのさ!!」

こちらに砲塔を向ける装甲車を、ロケットランチャーの一撃で撃破する兜だが
たった一人で何ができる、とエグリゴリも対抗する
…その背後をドラッケンの部隊が捉え、音もなくその首をかっ切る!

「御苦労、兜!!見事な陽動だった…」
「なあに、姑息な戦術とハッタリはオレの十八番だ!!」
「ブルーメン・ヨーロッパサイボーグ特殊部隊"ドラッケン"!!
 これより、ミス李の指揮下に入りカリヨンタワーに突入する!!」

ドラッケンの部隊も参戦し、彼らもまたカリヨンタワーの突入を開始するのであった

<続く>

287 :不思議の国のアラスジ:2015/09/07(月) 23:25:14.14 ID:???
ドラッケンの活躍で周囲のジェノサイドフォースは一掃されたようだ
ヨハンは調達した武器も差し出して、陣形を整えるようブルーメンの部隊に言う

「周辺部隊を突破するのに手間取らなければ、もっと早く来れたんだが…
 それにあの小僧との約束もある
 指揮官はあんただ、ミス李… 我々をカリヨンタワーに突入させるための命令を出してくれ

     <ARMS No.174 死地(ブレイス・トゥ・ダイ)>

 エグリゴリのメンテナンスのない俺達の体はとっくに耐用年数を過ぎている
 おそらく、これが我々の最後の戦いになるだろう もはや生還は望んではいない!!
 さあ、命令を出してくれ!! 我々に……ふさわしい命令を!!」
「……… ……… 現在、イプシロンは、散ったブルーメンを掃討するために陣形を広げているわ
 これを崩せるのは機動力と突破力に特化した部隊による強力な槍の穂先…
 一点突破の強行突破のみよ!!」

李さんのその命に、ヨハンは僅かに笑みを浮かべていた
兜おじさんには重症の李さんを任せてブルーメンの部隊とともに前線の強行突破に向かうドラッケン部隊
前線は彼らに任せ、自身も重症ながら李さんの体をおぶさり、李さんの足を担当する兜おじさん

「ああ、それと病院での件だがな…」「!」
「今度からああいうことは麻酔がきれてる時にしてくれ…」「……… ……… ……バカ……」

「しかし あの"ドラッケン"って連中は何者なんだ!?
 エグリゴリのサイボーグでさえ、奴らにとっちゃ赤子同然だったぜ
 とても同じサイボーグとは思えねえぐれえだ おかげでオレも助けられたんだが…」
「当然よ…彼らがエグリゴリ在籍中には無敵部隊(インビンジブルチーム)"ドラッケン"として有名だったわ
 あらゆる戦場を駆け巡り、困難な状況下で戦果を上げてきた まさに歴戦の猛者!!」

288 :不思議の国のアラスジ:2015/09/07(月) 23:25:49.99 ID:???
ドラッケンの参戦により、エグリゴリの部隊にも動揺が広がっていた
それをサイボーグ部隊の隊長らしき男がそれを一喝する

「バカ者、何をびびっている!! 裏切り者(ドラッケン)を叩けば名を上げられるではないか!!
 どんなに噂に名高くとも、しょせんは旧式サイボーグの烏合の衆…
 イプシロンフォース 最新鋭重装甲サイボーグ部隊を率いるこのベッケンハイム!!
 そんなボロ屑部隊など、片っぱしからこの 超 絶 ボ デ ィ ー のえじきにしてくれる!!
 この私の必殺技、シュツルム・ウントドランクで…… (バババッ)  え…」

のんきに仁王立ちで待ち構えていたベッケンハイムは、あっさりドラッケンに首を切られてしまった

「だけど、ブルーメンには彼らの身体をメンテナンスするような技術者も設備もない…
 自分達で自らの体を直すしかなかった… それなのに彼らは私達に参加している…」

自らが最新鋭のボディに身を包んでいるのに、旧式のドラッケンに歯が立たないサイボーグ部隊…

「ふん…なにが最新鋭の体だ おまえ達とは背負っているものが違う…
 私のボディーの半分は志半ばに倒れた仲間の流用パーツ…
 しがみつく亡霊どもが我々に楽な死に場所を与えてくれんのだよ…
 神に祈るな!心くじける!
 過去を思うな!!敵は前にあり!!
 これより我々ドラッケンは 死地に生きる!!」

その頃涼と隼人… 奥に誘われていく感じがかなり露骨になってきた
さすがに隼人も警戒心を強めるが… そこに、彼らの前にアリスがその姿を現す…
初対面の隼人は、この少女がアリスだと知って驚きの反応を見せる
その姿を現したアリスは、彼らを奥に導くように手を差し出し
彼らの脳裏に、ARMSをとおしてアリスの声が伝わって来る…

289 :不思議の国のアラスジ:2015/09/07(月) 23:26:18.10 ID:???
同じ頃、カリヨンタワー内部に潜入したドラッケンの部隊
彼らの前に現れた人影… "ネクスト"の姿に、ヨハンは驚愕の表情を見せる
どうやらネクストのハゲ軍団、クラークはヨハンの元上官であったようだ…

「ほう…この旧式のサイボーグ 我々の名前を知っているようだぞ、クラーク」
「たしかに、この男見覚えがある 記憶を検索してみよう、クラーク

 そうか、わかったぞ この男は、ヨハン・ホルスト元大尉…
 エグリゴリからブルーメンに寝返った裏切者"ドラッケン"の隊長…そして…
 元は、このオレの副官だった男だ しかし…おまえも満足だろう、ヨハン・ホルスト
 おまえ達旧式サイボーグの実験データをステップに、我々"ネクスト"という完成品が生まれたのだ!!
 それも、おまえが最も信頼していた上官の記憶を移植されてな!!
 さあ、もうおまえ達に用はない… このクラーク自らの手で解体してやろう」

「俺の友の顔で… ……声で…… それ以上、俺の名を呼ぶな……
 オレ達は肉体を失った亡霊だが、おまえ達はそれでさえない…
 オレ達はこんな魂の抜け殻を作り出すための捨て石だったのか!?」

その姿に、ヨハンも怒りの形相で背中のブレードを展開させる!!

「このドラッケンのヨハン・ホルスト!! 全身全霊を上げて貴様らを破壊する!!」

<続く>

290 :マロン名無しさん:2015/09/07(月) 23:34:50.65 ID:???
サイボーグをメンテする技術がないのに涼たちARMSを誕生させたのは無理がありすぎじゃね?

291 :マロン名無しさん:2015/09/07(月) 23:52:18.80 ID:???
技術がない、とか言われるよりは高価なサイボーグを整備できるほど資金と資材に余裕がない、の方がしっくりくるかもね
しかし水の心といい、今回のベッケンハイムといい、ミナガーは案外Gガンが好きなんかなw

292 :マロン名無しさん:2015/09/08(火) 00:48:51.46 ID:???
涼達のは遺伝子的なやつで、サイボーグ技術は別とか何とか

293 :マロン名無しさん:2015/09/08(火) 20:13:58.50 ID:???
ベッケンハイムはボー・ブランシェと似たようなにおいをかんじる 脳筋的な意味で

294 :不思議の国のアラスジ:2015/09/08(火) 22:00:42.96 ID:???
「おまえらはクラーク・ノイマンの単なる抜け殻だ!! それ以上我が友の顔や声でしゃべるな!! 
 元戦友のよしみで、我らが手で葬り去ってやる!!」

ヨハンはクラークたちに向けて突撃、背中のブレードを振るうが
クラークは超振動の一撃をドラッケンの部隊に向けて放つ…!

     <ARMS No.175 交差(ジャンクション)>

超振動に阻まれ、クラークたちに近づくことができない
倒れたドラッケンの隊員に手を押し当て、超振動でその体を押しつぶしてしまう…!

「馬鹿な奴らだ おまえ達はただの通過点にすぎない
 我々"ネクスト"こそが…君達の『到達点』なのだよ!!
 未完成のおまえ達が我々に立ち向かうなどしょせん愚かしい行為!!
 身をもってそれを知るがいい」
「ふん、ほざけ… 戦いはまだまだこれからだ!!」

ヨハンはクラークAに向けて殴りかかるが、容易く受け止められ、超振動でヨハンの腕を分解させる!だが…

「あばよ、ジョージ…」 「なんだ、その名前は…」

ヨハンの背部ブレードが、クラークAの首を切り落とした!!

「ジョージ…アベル…コレン…ハリー…ロイス…シュワルツ…
 オレにパーツをくれて死んでいった部下達の名だ 我々には見た目以上の兵士が付いている
 総員 戦闘開始!!」
「ふん、一人倒したくらいでいい気になるな おまえ達などたとえ何人いようが同じことだ!!」
「そいつはどうかな!! 我らは行き場所を捨てし、ドラッケン!!もう何も恐れるものはない!!
 ここが我々の死に場所だ!!」

クラーク達の超振動がドラッケンの兵士を次々に分解させてしまうが
ドラッケンもその屍を乗り越え、クラーク達に切りかかっていく!!

295 :不思議の国のアラスジ:2015/09/08(火) 22:01:21.49 ID:???
同じ頃、アリスと対面する涼と隼人…

「おい…おまえがアリスだっていうなら、教えてくれ… オレにゃさっぱりわからねえ!!
 地震を起こさせニューヨークを破壊したのはおまえだな!!
 エグリゴリの全ての計画を動かしたのもおまえ!!
 キース・ブラックに命令を与えてオレ達を追い込んだのもおまえだ!!
 なのに、なんでオレ達に情報を与えるんだよ!!
 これもオレ達を追い込むための罠なのか!? 答えろアリス!!」

だが、アリスは隼人の言葉に答えず、僅かに笑みを浮かべ…闇の中へと消えて言った…
アリスの消えた通路の向こうで、シャッターの開く音が聞こえた 
そりゃないぜと隼人も頭を抱えるのだった
だが、そこで涼から殺気が消えたことに気づく 
恵達が無事と聞いて落ち着いたのか、それともアリスが…

曲がり角に出たところで涼はレーザー砲を放たれ、その行く手を遮る!

「ARMSどもよ…ここから先は一歩も進ませはせんぞ これより我ら"ネクスト"は、エグリゴリの最上層部の命令を破棄し…
 ジャバウォックを破壊する!! 我が父、ドクター・グラハムのために…」

296 :不思議の国のアラスジ:2015/09/08(火) 22:02:09.38 ID:???
彼らの行く手を遮るのはネクストのクラーク達と、それを率いるヒューイの右腕はレーザー砲に差し替えられていた
おびたたしい数のハゲ軍団の姿に、隼人も笑いがでてくる 
そこに恵達の声も聞こえ、ここで分断された一行は再会を果たす
隼人の無事な姿に恵も安堵の表情を浮かべ…る暇もなく、ヒューイのレーザーが横をかすめる!
まずはジャバウォックと騎士<ナイト>を破壊すべく、クラーク軍団が高速移動で迫ってくる!!
だがそこに突如グレネード弾が打ち込まれると、クラーク軍団は急にその動きが崩れだした
クラーク軍団に撃ち込まれたのはチャフ・グレネード 細かいアルミの薄片を撒き散らして電波障害を起こさせるものである

「エグリゴリの高速機動サイボーグは、小型レーダーで互いの位置を把握しているから、あのスピードで連携行動ができる…
 それさえ妨害してやればこんなもんだ 一度だけおまえ達の作戦に協力してやる…そういう約束だったな…
 この機械人形はオレ達が引き受ける!! おまえ達は先に進め!!」

そこに現れたのは、すでにボロボロながらもネクストに立ち向かう、ヨハンたちドラッケンの部隊であった

<続く>

297 :マロン名無しさん:2015/09/08(火) 22:46:41.80 ID:???
ネクストはサイボーグと異なるんだけどヨハン理解してないね

298 :マロン名無しさん:2015/09/09(水) 19:11:44.25 ID:???
まあでも弱点は一緒だ

299 :不思議の国のアラスジ:2015/09/09(水) 22:07:02.12 ID:???
「さっさと行け、ARMSども ここは、オレ達ドラッケンの戦場だ」
「ホ、ホルスト…しかし!!」
「邪魔だというのだ!! こいつらこそ我々の本当の敵!
 おまえ達の力など借りる気はない!! ましてやオレ達は、ARMSを憎んでいる

 生身でオレに殴りに来た馬鹿者は、おまえが初めてだったぜ
 さあ、行け!!自分達の意思を貫き通せ!!」

ボロボロになりながらも、自らの意思を通すヨハンの姿に涼と隼人もその言葉に従うのだった

「わかった、ここはまかせた!!」
「簡単にくたばんなよ、おっさん!!」

     <ARMS No.176 中枢(ピポット)>

「さあ、私達も行くわよ!」
「おい、おまえ達わかってんのか!? 狙いはカリヨンタワーを制御する中枢コンピュータだぞ!!」
「おおっ!!とにかくぶっ壊しゃいいんだろ!! やってやるぜ!!」

無論ネクストもそれを阻止すべく、クラーク軍団を差し向ける
激化するドラッケンとネクストとの戦い、その間隙を縫って涼と隼人もその戦場を駆け抜けていく

「くそぉ、力の差が歴然じゃないか!! ドラッケンの奴ら、こんなやり方自殺行為だ!!」
「止まるな、隼人!!彼らの志を無駄にするな!!」

そこにクラークの一体が隼人の前に立ちはだかるが、クラークは背中からヒューイのレーザー砲に撃ちぬかれた!?

300 :不思議の国のアラスジ:2015/09/09(水) 22:07:26.73 ID:???
「な…なんて奴だ!?オレ達を殺すのに、味方まで平気で殺すのかよ!!」
「殺す!?"死"など我々には存在しない 我々は、バックアップデータで、いくらでも再生は可能…
 くだらん感情など『無用な代物』なのだ
 おまえ達のような不完全な存在など、虫けらのように死にたえるがいい!!」

ヒューイの容赦ない砲撃とクラーク達の超振動に阻まれてはヒューイに近づくこともままならない…
……次々と犠牲が増えていくドラッケン隊員の姿に、涼のジャバウォックが顔を出し始める…!!

【力が… "力"が欲しいか!?】

だが、ジャバウォックが発動をはじめる涼の前に、アリスがその姿を見せ
その瞳に見つめられると、涼のジャバウォックが引いていく…

(教えてくれアリス… 君は、いったい何を望んでいるんだ!?
 さっき君の目を見た時、オレは気づいた…
 力への不安とキース・ブラックの度重なる罠で、自分自身を見失っていたことを…
 君に見つめられると、オレの中の憎悪が支配を弱めていく… これはどういうことなんだ!?
 ジャバウォックは、君の憎悪から生まれたんじゃないのか…!?
 人類そのものの滅亡を望む、巨大すぎる絶望の化身じゃなかったのか…!?
 だが今…君はこうしてオレの中の憎悪を、沈めてくれる…
 アリス…君はオレ達に何をさせたいんだ?本当の望みは…!?
 答えてくれ!! アリス!!)

涼の問いかけに、アリスは微笑を浮かべて両腕を広げ…

301 :不思議の国のアラスジ:2015/09/09(水) 22:08:12.95 ID:???
(……… ……… 自分を信じろ!? 自分の意思を… "力"を!!
 すべては……… まだ決まっていない!!)

レーザー砲を向けるヒューイにむけ、涼は高速移動でヒューイに急接近する!!

「バカな…高速移動!?なぜ奴に!?」
「なんてこった!ジャバウォックがまた新たな"力"を…」
【いや 違う!! これはジャバウォックの意志ではない!!
 奴のすべてをのみ込み取り込んだ… 高槻涼自身の"力"!!】

高速移動で肉薄する涼は、クラーク三体を一蹴し、ヒューイのレーザー砲を握りつぶし!!

「ヒューイ、おまえはオレに勝てない!!
 オレには前に進まなきゃならない理由がある… 
 ヒトの感情を捨てたおまえにはそれがない!! そんなおまえに…
 オレを止めることは出来ない!!」

涼の一撃が、ヒューイの体を吹き飛ばした!!

<続く>

302 :マロン名無しさん:2015/09/10(木) 21:19:03.46 ID:+6cvsdhk
隼人が様子のおかしい高槻に熱い心で接してる時に、
「おまえがちゃんとしてればコウカルナギごときに武を病院送りにされることはなかった」
とか言ってたけど
なんとなくその場の熱い雰囲気に流されてしまったけど、
あれ完全におまえがヘタれたおまえのせいだろw

303 :不思議の国のアラスジ:2015/09/10(木) 22:07:55.32 ID:???
「ヒューイ、勝負は決まった おまえはオレに勝てない」
「ARMS… おまえ達に我らを阻む視覚があるのか!?
 人類の理想を…地球の未来を… 我らのように背負って立つ大義があるのか!?」
「ケッ!!そんなアホらしいこと考えたことあるか!!」
「オレ達はいつもエグリゴリの用意したまっ暗闇にいた 前に進まなきゃ何も見えなかった…
 ただ…それだけだよ……」

     <ARMS No.177 崩壊(ブレイクダウン)>

ヒューイとの決着も付いたことを確認し、恵達もカリヨンタワー心臓部に向かう
敗北を認めないヒューイが、軋む身体で涼達を追おうとするが、そこにボロボロのヨハンが立ちはだかる…

「できそこないのサイボーグが何を言う オレは完成形… "ネクスト"のヒューイだ!!」

ヒューイはヨハンに殴りかかるが、それを残った左腕で受け止められる

「ふん、やはり超振動はもう使えまい!! その壊れた体で使えば、きさまの方がもたないはず…
 しょせん完成形といっても、その程度のものだ!!
 ここで我々(サイボーグ)の歴史にもピリオドを打つとしようか…
 時代は我々を必要としていない これからは……………」

そして、涼達 恵達はカリヨンタワー中枢部にたどり着く

[よくここまでたどりついたな 勝負は君達の勝ちだ
 わかったろう、諸君… 私もまた、記憶のすべてをデジタル化し、人間の思考プログラムを動かしている"ネクスト"なのだよ
 この階と下の階にある2台のコンピュータは、人間で言えば右脳と左脳…
 このビルのシステムを止めるには、この私…2台を同時に破壊すればいい
 そうすれば地下のアリスへの道が開かれる!!]

304 :不思議の国のアラスジ:2015/09/10(木) 22:08:22.20 ID:???
涼は中枢コンピュータにARMSの爪を突き立てるが、アルは引き金を引くことをためらっていた
そこに、ドクターがアルの銃を取り、中枢のモニターを撃ちぬいた

[ありがとうサミュエル…ARMSの諸君…
 これで…カリヨンタワーの自壊機能が動き始めた…
 あと10分で…すべてが崩壊する… そこのメンテナンス通路を抜ければ外に出られる…
 さあ行くがいい!!これからは……… 正しき道を選べる若者の時代だ…]

デューイの言葉通りカリヨンタワーが鈍い音をたて、崩壊を始める…!

[ヒューイ…クラーク…私が生み出した"ネクスト"の子供達よ…
 愚かな父、デューイ・グラハムからの最後のメッセージだ… 私はおまえ達に詫びなければならない…
 私は"ネクスト"を作り上げる時に大きなミスを犯した…
 完璧なヒトを作ろうとして、ヒトの最も大事なものを見失ったのだ…
 心…感情……悲しみや喜びを生み出す最も大事なものを…
 おまえ達の記憶のバックアップデータは消去した…もはや、おまえ達は"不死"ではない!!
 戦おうと、逃げようと欲するままに生きよ!!今そこにある"生"、それがおまえ達の全てだ!!]

崩れ始めるカリヨンタワー、瓦礫の雨にクラークたちが飲み込まれる
そんななか、ヒューイの前に父デューイがその姿を見せていた

[ヒューイ…私の本当の息子よ… 愚かな父を許してくれ…
 私は、おまえをとんでもない運命に導いてしまった…
 『人間として』永眠できるはずだったお前を再び狂気の世界へ呼び戻した…
 おまえは…あの時、死んでいたほうが幸せだったのかもしれない…]
「………父さん… 父さん…オレにはわからない… 父さんは一体何を間違えたんだ…!?
 答えてくれ…こんな時、オレはどう感情を表現すればいいのだ…!?」

だが、ヒューイのその問いかけに父は答えず、その姿が薄れ消えていく…

305 :不思議の国のアラスジ:2015/09/10(木) 22:08:49.76 ID:???
「……… ……… 父さん… そうだ…記憶を検索してみよう…『人間』だった時の記憶を…

 そうか…"泣く"か… 残念だ…涙を流す機能が僕にはない…  僕は…」

父の言葉を思いながら立ち尽くすヒューイ、彼もまたカリヨンタワーの崩壊に巻き込まれる
彼は最後に、『人間』に戻れたのかもしれない……

恵達も急いで崩壊するカリヨンタワーから逃げ出す真っ最中
だがそこに突如目の前のシャッターが閉じられてしまう
行く手をふさがれた恵達の前に姿を現したのは、キース・ブラックのホログラムであった

「カリヨンタワーの突破おめでとう ようやくオードブルをたいらげてくれたね
 しかし…これで満腹してもらっては困るよ メインディッシュはこれからなんだから…」

<続く>

306 :マロン名無しさん:2015/09/10(木) 23:03:48.16 ID:???
結局ヒューイも散々見下してたサイボーグと大差なかったというわけか

307 :マロン名無しさん:2015/09/10(木) 23:24:23.21 ID:???
デューイパパ、初登場時はいつものエグリゴリの皆さんの総本山的性格かと思ったら、えらくしんみり締めたねぇ

308 :マロン名無しさん:2015/09/10(木) 23:34:55.77 ID:???
この世とオサラバしたくても出来ずブラックの目を誤魔化すにはこれしかなかったのだろうか

309 :不思議の国のアラスジ:2015/09/11(金) 18:03:53.12 ID:???
「キース・ブラック…あなたの考えはお見通しよ
 私達を分断し、高槻の中の無力感と憎悪をあおってジャバウォックの発動を促すのが目的…
 だけど、あなたの目論見がはずれた!!
 高槻は自我を崩壊させてないし、私達も全員生き残った!!
 私達は、あなた達のコマじゃない… もう、あなたやアリスの思い通りにはならないわ!!」

     <ARMS No.178 死生(デッド・オア・アライブ)>

「ふふふ…それはどうかな 私を、高所より眺めるだけの傲慢な存在と思われるのは心外だね
 こと"アリス"の意志のもとにおいては… 私もまた…チェス盤の上に置かれた、コマの一つに過ぎないのだから…」

そういってブラックは、どこか自傷気味に笑みを浮かべていた…

「セロ…」
「……… ………  その名前で呼ばれるのはずいぶん久しぶりですね、ドクター…
「………セロ… おまえがやっていることは、本当にアリスの意志なのか…!?」
「そのことを誰よりも知っているのはあなたのはずです」
「わしは…もう誤りに気づいた "アリス"もまた迷っている…
 深い絶望を抱えながら、同時に希望を抱いて… 葛藤し続けている…
 だとしたら… わしは、かぼそくともその希望にすがりたい…
 だから、この子供達に全てを託した…」

アルが隔壁を開かせると、ブラックもその姿を消そうとする…

「ま…待て、セロ!! 答えろ!!」
「ドクター…ギリシャ神話で災厄がいっぱいに詰まったパンドラの箱に、どうして一緒に希望が入っていたと思います!?
 希望こそが……… ヒトにとって最も恐ろしい災厄だからですよ…」

310 :不思議の国のアラスジ:2015/09/11(金) 18:04:58.21 ID:???
涼達のほうも隔壁が閉じられようとしていたが、涼はジャバウォックの一撃で強引にそれを遮る!
それを見て、隼人もいつもの高槻に戻った…むしろ以前よりもさらに逞しさを感じる
何があったかを隼人が知る術はないが、騎士<ナイト>の言うように涼の意志がジャバウォックを凌駕したのであれば
ジャバウォックと騎士<ナイト>がぶつかりあう心配もないが…
脱出の最中であちこちに火災も発生し始めるが、丁度よく縦穴を見つける
隼人は微妙に怪しさも感じるが、涼は即決で飛び込むことを決意し、ともに縦穴に飛び込む!

恵達のほうも目の前の隔壁が閉じられようとしていた
このままでは間に合わないが、それをサイボーグアニマル達がその身を挺して隔壁を遮る!!
彼らも分かっているのだ この時代に自分達の居場所がない事を…
サーベルタイガーに見送られ、恵達は先へと急ぐ…!

最後のシャッターをアルが開こうとするが、そこに爆発の炎が一行を襲う
爆発に伏せるように恵がいうが、アルの行動は致命的に遅れてしまう…!

(セロよ… 『希望』こそがヒトにとっての災厄だと!?
 わしは中途半端な希望と絶望の間で罪にまみれた人生をおくってきた…
 だが…もう迷いはせぬ!!)

アルが爆発に巻き込まれると思われたが、その体をドクターがかばうのだった

(わしは最後の最後まで『希望』にしがみついてやる!! この少年達に…)

カリヨンタワーの崩壊に、外のヘリも巻き込まれてしまう
その光景を外から見ていたエグリゴリ兵も愕然としていた…

「なんてことだ… 難攻不落の我々の聖地が… カリヨン要塞が…
 我々エグリゴリはこれからどうすればいいのだ!?
 カリヨンタワーが… 沈んでゆく…………」

<続く>

311 :マロン名無しさん:2015/09/11(金) 22:04:37.63 ID:???
ドクターこれで退場かちょっと勿体なくない?

312 :マロン名無しさん:2015/09/11(金) 22:34:08.61 ID:???
ブラックが足止めしなければ早々に脱出できたよね

313 :マロン名無しさん:2015/09/12(土) 00:45:18.77 ID:???
まーアルを庇ってと言うのはベタだが一番らしい退場ではある

314 :マロン名無しさん:2015/09/12(土) 00:58:47.98 ID:???
デューイ博士も脱出させたいのならシャッター閉じないよう開けとけよ
最後の最後でこれも致命的なミスだぞ

315 :マロン名無しさん:2015/09/12(土) 19:21:19.99 ID:???
サーベルタイガーがイケメンすぎる ここだけのぽっと出のくせにw

316 :不思議の国のアラスジ:2015/09/12(土) 22:07:39.13 ID:???
崩壊したカリヨンタワー跡地、ユーゴーは李さんとブルーメン隊員の無事を確認
そして、跡地に残ったタワー地下への道も開かれる
涼と隼人はすでに進入しているはず 恵達もそれに続くのであった

     <ARMS No.179 脈動(パルセーション)>

戦闘準備を整える恵達だが、ドクターはもう限界、とここにとどまることにした様子
アルにもう教えることは何もない、と言ってアルから巻き上げたデータを、ドクターのデータを添えて彼に返すのだった

「ドクター…これが片づいたらチェスの決着をつけるぞ!!いいな!!」

「ふん…何度やっても返り討ちじゃて… ………だが…次の勝負…わしの…不戦敗じゃな…」

瓦礫に腰掛けるドクターの背後には血がべったりと張り付き…その身体が倒れこむ…

「進むがいい… 子供達よ… わしが行けなかった真理の地平まで……………」

倒れこむドクターの前に、一人の男が目の前に立つ
かつてドクターがエドワウと"希望"を託した男…高槻 巌であった

「……………そうか… おまえはあの時の忍術使い…
 あの時…おまえ達は私に言ったなあ…
 自分の行いを知る者が、生き方死に方を決められるわけがないと…
 わしは… 自分の罪を償えたじゃろうか…」
「それは…あなた自身がよく知っているはずですよ、ドクター」
「……… ……… そう…じゃな…」

そして…ドクター・サミュエルの前には、アリスが迎えに来てくれた…
ドクターはそのまま、静かに息を引き取る 巌はその亡骸に深く頭を下げるのであった

―……………… アリス… …………… アリス…来てくれたのか…
 さあ…行こうか…………… 誰も私達を束縛しない… 自由へ………―

317 :不思議の国のアラスジ:2015/09/12(土) 22:08:15.18 ID:???
その頃…地下にて拘束されているグリーンの姿があった

(…………だめだ… 体も精神もまるで重い鎖につながれているようだ…
 ブラック兄さん…僕はいつまでこの檻に閉じこめられているの!?
 あの時…僕に"力"はなかったばっかりに… 僕はカツミを守れなかった…
 カツミ…ごめんよカツミ…)

そこにシルバーが現れると、グリーンを拘束しているであろう機材を片っぱしから吹き飛ばしてしまう

「兄さん… なぜ…僕を…!?」
「……… ……… オレ達キースシリーズは"作られた人間"だ
 兄キース・ブラックと母"アリス"によって運命をプログラミングされた存在…
 オレに与えられたのは"闘争"のみだった…
 オレはその運命から逃れようとあらがったが、破れた… アリゾナでジャバウォックと戦い…初めて"敗北"を知った…
 エリア51の深い闇の中で治療を受けながら、オレは自分自身を理解した…
 オレ達は作られた人間だが、一個の意志としてこの世に存在している…
 どう生きるか死ぬか、それを決めるのはオレ達自身だ!!
 ブラックの闇に縛られて生きるのはオレ一人で十分だ!!
 おまえはまだ若い…まだこの運命から抜け出すこともできる」
「シルバー兄さん…一体どこへ行く気なの!?」
「"闘争"の場へ!!たとえプログラムでもそれはオレを形作る真実の一つ!!
 おまえにも…自分が心から欲している何かがあるはずだ… 人間ならばそれをなすがいい!!」

318 :不思議の国のアラスジ:2015/09/12(土) 22:08:46.60 ID:???
タワー地下の司令部、エグリゴリ隊員が指示を求めるとバイオレットがそれに応える
全部隊にマンハッタンから離脱するように指示を出し、受話器を置くバイオレット

(ついに…この時がきてしまった… 私は…自分の中の葛藤とも決着をつけなければならない…
 すべての決着は… ARMS自身の手でつける!!)

監視モニターに映る巌の姿を見て、ホワンも決着をつけなきゃならない相手が来たといって、彼もまた闘いに向かおうとして…

「……………なあ…それは一体誰のためだい!?
 これまで死んだ誰かのためか…今死んだ誰かのためか…
 それとも………… これから死ぬ誰かのために流す涙なのかい!?」

「……… ……… このキース・ブラックにも、わからないことくらいあるさ、ホワン…」

ブラックが流す涙は、誰のためか、何のためか…


涼と隼人も、どうにかタワー地下への進入を果たす
すべての決着をつけに、彼らもまた奥へと進むのであった

<続く>

319 :マロン名無しさん:2015/09/12(土) 23:12:01.07 ID:???
シルバー自ら死亡フラグ立ててどうする?

320 :マロン名無しさん:2015/09/13(日) 01:12:06.87 ID:???
最初にバイオレットと争い、次いでシルバーの順に闘うのか

321 :マロン名無しさん:2015/09/13(日) 06:49:11.51 ID:???
グリーンはどうなるんだろうね、とうてい戦えるような状態に見えないが…

322 :マロン名無しさん:2015/09/13(日) 19:41:43.43 ID:???
グリーンが脱出できないよう装置にARMSの力封じ込めているのだろうがどういう原理なんだ?

323 :不思議の国のアラスジ:2015/09/13(日) 22:10:39.82 ID:AShnP6nc
地下への進入を果たした涼と隼人 彼らのは溶鉱炉のごとき、すさまじいARMS…"アリス"の反応を感じ取る

「ドクターが言ってたな… エグリゴリの意志をつかさどる世界最高の巨大コンピュータ… 始まりのARMS"アリス"!!
 外宇宙から来た金属生命アザゼルが、人類に絶望して死んだ少女アリスを呑み込んで生まれた存在…
 その息吹一つで世界中のあらゆるコンピュータを操り、その身じろぎ一つで惑星の地殻変動すら引き起こす…
 …………そして… "アリス"を破壊できるのはオレ達のARMSが持つ"ARMS殺し"のみ!!」

     <ARMS No.180 銀光(シルバー)>

だが、すんなりと"アリス"のもとまでいけるほど道のりは甘くない その行く手には間違いなくキースシリーズが待ち構えている…

「あの悪魔の科学者キース・ホワイトが自らの遺伝子をベースに生み出した…
 人工的に造られたコア、アドバンスドARMSを移植したクローンチャイルドの精鋭4人!!
 荷電粒子砲を持つ戦闘用ARMS"マッドハッター"のキース・シルバー!!
 空間を自由に操る"チェシャ猫"のキース・グリーン!!
 シリーズの中でもいまだに敵か味方かわからない存在…"三月兎<マーチ・ヘア>"のキース・バイオレット!!
 そして…シリーズの長兄にしてエグリゴリの支配者…
 オレ達をずっと罠にかけ続けてきたこの戦いの中心人物、キース・ブラック!!」
「ああ…あの野郎だけは許せねえ!!なんせオレの義父と義母をぶっ殺した奴だからよ!!

 でも、その前にあのバイオレットとだけは戦いたくなかったぁ…!!
 オレって年上の女性にゃ弱ぇーんだよ」
「……… ………」

ため息をついて頭を抱える隼人 とりあえず気持ちを切り替えて先に進む二人であった 

地下の広間にて、エグリゴリの兵士達が迎撃体制を整えていた
指令のキース・シルバーに敬礼をし、指示を仰ぐ兵士達 
シルバーはギャローズ・ベルでの苦い敗戦と、ブラックの言葉を思い出していた…

324 :不思議の国のアラスジ:2015/09/13(日) 22:11:09.41 ID:???
「心配はいらん、私自らの手で仇は討ってやる 外の連中… おまえ達…
 死せる戦士達の魂のために、私は全力で報いる!!」
「し…指令…お言葉ですが我々はまだ生きて…」

シルバーがその腕をARMSに変化させると、牙をむき出しにしたような笑みを浮かべ…

涼と隼人が広間にたどり着くと、覚えのある匂いに顔をゆがめる キース・シルバーのビームによるオゾン臭である

「……………遅かったな おまえ達…
 地球上に最初の生命が発生した時、その生命がまず覚えたことは、生き延びるために他者を食らうということだ!
 何億年も生命は果てしない進化と淘汰を繰り返したが、そのシステムだけは変わらなかった…」

広間の煙が晴れると、そこにはマッドハッターを解放したシルバーと、その足元にはおびただしい数の兵士の焼け焦げた死体…!

「すなわち…闘争とは、生命の最も純粋な状態だということだ!!
 オレは、ずっと悩み続けてきた… 戦いの中でのみ"生"を実感できる戦闘生命の自分が…
 はたして"人間"と呼ばれるにほさわしいのだろうかと…
 だが…オレにはもう迷いはない… オレは…自由だ!!」

シルバーはマッドハッターからバチバチと音を鳴らし、すでに臨戦態勢
そのシルバーの様子に隼人も困惑するが、涼はシルバーとの対決を決意

「闘争が生命の純粋な状態だと!?ふざけるな!!
 オレ達が戦いの中で見続けたのはどこまでも続く死体の山と悲しみだけだ!
 オレは…戦闘生命なんかじゃない!! ………オレは… 人間としてお前を倒す!!」

325 :マロン名無しさん:2015/09/13(日) 22:11:18.66 ID:???
絶えずマタタビの香りが漂ってくる機械や、全自動ネコジャラシ

326 :不思議の国のアラスジ:2015/09/13(日) 22:11:44.84 ID:???
高速移動でシルバーに肉薄する涼 シルバーもとっさにビームを放つが容易く避けられ、その腹にARMSの一撃を叩き込む!!
ジャバウォックの一撃で思い切り吹き飛んだシルバーは、ジープに叩きつけられ爆発に巻き込まれるが
シルバーもジープの残骸をいとも容易く吹き飛ばす!!

「ふん…人間として戦うだと!? 見よ、ギャローズ・ベルで貴様の砲弾が刻んだ傷を…
 永遠に人の姿に戻らぬこの左腕こそが、貴様が戦闘生命であることの証だよ!!
 いま再び目にするがいい!! 我がARMS"マッドハッター"の力を!!」

シルバーの左肩…鎖骨辺りの部分はジャバウォックの反物質砲に貫かれた影響で痛々しくえぐれていた
そして、シルバーは再びマッドハッターへの変形を始めようとしていた…

<続く>

327 :マロン名無しさん:2015/09/13(日) 23:05:26.97 ID:???
>>325
グリーンが急に可愛く見えてきた、どうしてくれるw

328 :マロン名無しさん:2015/09/14(月) 00:21:05.11 ID:???
シルバーの攻撃は直線的だし避けるの簡単だよね

329 :不思議の国のアラスジ:2015/09/14(月) 22:07:45.43 ID:???
マッドハッターが放つ"ブリューナクの槍"の一撃がマンハッタンに天高く伸びる
その光景に愕然とするブルーメン隊員… そして、恵の居る場所すれすれにもその光の槍が貫く

「こ…これは…」
「ええ…ギャローズ・ベルで見たものと同じよ キース・シルバーの荷電粒子砲… ブリューナクの槍!! 
 戦いは、もう始まっている… 地の底で…」

     <ARMS No.181 戦鬼(マッドハッター)>

溶岩の海のごとき、圧倒的なパワーを前に隼人も入り込む余地がない
圧倒的なパワーを相手に涼はどう立ち向かうか…
マッドハッターのビーム攻撃を掻い潜りながら、ARMS砲を放つがまるで通用しない
ARMSの放つ磁場でビーム攻撃を防ぐが、その隙を突きマッドハッターの腕が涼に掴みかかる!!

「強力な磁界でビームを湾曲させる… これも、この前と同じだ!!
 オレが見たいのはその先だ!! なぜ完全体に変身せぬ!!
 ジャバウォック…限りなく進化を続ける戦闘生命よ!! 戦う"意志"あらば全力でオレにのぞめ!!
 さもなくば…"死"あるのみ!!」

シルバーの脳裏に、少年時代の自分とブラックの姿が浮かぶ…
ブラックに連れてこられたのは、かつてシルバーが育った研究所であった
ブラックの話では実験体と職員の反乱により占拠され、その鎮圧にシルバーが選ばれたということである
やり方はシルバーに任せるというブラック…

―そうだ…みんなも僕が行けばわかってくれる… 僕は誰も殺したくないんだ…―

そうして彼らの前にでたシルバーだが、彼らの返答は銃撃であった

―僕は…僕は誰も…   殺したくはなかった!!―

銃弾に貫かれ、倒れるシルバー…
目が覚めた時彼が目にしたのは、燃え朽ちる研究所であった…

330 :不思議の国のアラスジ:2015/09/14(月) 22:08:34.83 ID:???
「転がる死体の中に、オレを可愛がってくれた看護婦や教師の姿があった… だが…涙は出なかったよ
 奴らの手の中には銃があったからな!!」

そう言いながら、マッドハッターは涼を押さえる腕からビームのチャージを始める…!

「おまえはオレに似ている!!縛られた運命の中で、自分自身の意志を選択し続けてきた!!
 生き延びるために!!」

だが、涼もおさえつけるマッドハッターの腕を強引に引きちぎった!!

「違う!!オレは、オレを呑み込もうとする"力"と必死に戦ってきた!!
 だが…おまえは戦わなかった!! その"力"に魂まで呑み込まれたんだ!!」

再生したマッドハッターの腕がビーム砲をなぎ払うが、それを掻い潜り、マッドハッターの懐にもぐりこみ
そしてその体に零距離砲撃をぶちこむ!!

「完全体のARMSにも弱点はある!! リーチが大きすぎることだ!!」

これで仕留めたかと思われたが、コアは外れてしまった様子

「ククク…オレの身体を砲弾に変えたか… だが、残念ながらコアは外したようだな…
 コアがやられぬ限り、オレ達は不死だ!!

 オレとおまえ(ジャバウォック)は似ていることはもう一つある…
 戦えば戦うほど…痛みを受ければ受けるほど… その"力"は無限に進化し続ける!! 
 より強大にな!!」

その言葉通り、マッドハッターの身体は巨大化し業火の如く赤熱化を始めていた

<続く>

331 :マロン名無しさん:2015/09/14(月) 22:48:43.28 ID:???
ブリューナクの槍が発射されるまで若干ラグがあるからこの弱点を突きシルバー敗北すると予想してみる

332 :不思議の国のアラスジ:2015/09/15(火) 22:01:49.08 ID:???
「見ろ ジャバウォック…このオレを!! オレもさらに進化する!!
 何人たりとも近づけぬ…何人たりとも触れられぬ…
 オレは絶対の"力"の手に入れる!!

巨体化し、赤熱化した体でマッドハッターは涼に迫る…

     <ARMS No.182 溶解(メルトダウン)>

そこに恵達も合流…彼女達は今のマッドハッターに見覚えがあった
藍空市スタジアムでの、全身を赤熱化させ、すさまじい爆発を放ったジャバウォックの姿
今のマッドハッターの力はそれに近い…むしろそれ以上の力かもしれない

涼はARMS砲を撃ち込み、その巨体を吹き飛ばすが…

「ハハハハ…貴様の右腕もまた進化したな!! 圧縮空気でなく、電磁誘導で砲弾を飛ばすレールガンか…
 それも…このオレの左腕を喰らってな!!」

それを受けたマッドハッターは、更に巨大に、更に高熱化する…!!

「まったく…おまえは素晴らしいよ、ジャバウォック… だが…オレは貴様を超えてやる!!
 オレは…"破壊の神"としてこの世に生を受けた おまえもそうだろ、ジャバウォック!!
 この世に神は二人もいらん!!」

マッドハッターの振り下ろした右腕の一撃が、床を溶かし大穴をあけてしまう
それを飛び上がってかわし、レール砲を撃つがあまりの高熱に砲弾が気化してしまう

333 :不思議の国のアラスジ:2015/09/15(火) 22:02:23.50 ID:???
「ハハハハ…そんな攻撃、もうオレには通用しない!! オレが見たいのはその先だ!!
 貴様があの日(ギャローズ・ベル)に見せた破壊の力… "反物質砲"を!!
 本来、我々の世界には存在してはいけない究極の破壊を生み出す『反物質』…
 おまえはそれを生み出す"力"を手に入れた!!
 今再びオレにその力を見せろ!!そして… オレがその"力"を超えている!!」

だが、こんな所で反物質砲なんて撃てば隼人達一向も巻き込んでしまう
何とかしろというアルの言葉を、隼人がゲンコツで無理矢理黙らせた

「バカヤロー!!んなことできるなら、とっくにやってる!!
 それに…今の高槻は違う… "力"<ジャバウォック>なんかにゃのみ込まれやしねぇよ
 それを一番わかってるのは高槻自身だ!!」
「ええ…たしかにあんたの言う通り… "力"にのみ込まれたシルバーの方が崩れてきている!!
 見てみなさい、あの姿を!! 完全にARMSと本人との意志の統制がとれていない!!
 もはや、あの姿を保つのさえ精一杯だね」
「…………… シルバーの思念が伝わってきます
 彼の精神は強制的に作り上げられた鎧のようなもの…
 その重く頑丈な鎧で自らを縛って生きてきた…

 だけど……… その鎧が壊されたとき… 彼自身が生きる意味を失うことを知っている…」

恵とユーゴーの言葉通り、マッドハッターの身体は次第に溶け始め…

「オレに…"力"をくれ… 何者にも…負けぬ"力"を…」

マッドハッターは溶けていく手を伸ばし…その身体が崩れていく!
崩れたあとに残ったのは、溶岩のごときマッドハッターの残骸とそこに沈んでいくキース・シルバー…
そんな状態でありながら、マッドハッターのエネルギーは更に上昇しているという

334 :不思議の国のアラスジ:2015/09/15(火) 22:02:57.07 ID:???
「教えてくれ、恵!!奴はどうなったんだ!?」
「"力"がARMSの耐久力と再生力を上回ったのよ!!
 自分で自分を焼き尽くそうとしている… 原発でいえばメルトダウン!!
 このままエネルギーが上昇し続けたら、地殻に沈み…
 この地下基地はおろか、マンハッタン島ニューヨーク全市をのみ込む…
 ミニサイズの恒星と化す!!」

涼はその溶鉱炉のごときシルバーを見下ろし、涼の顔にARMSの文様が浮かび…

「ARMSを止められるのはARMSだけだ
 オレの"ARMS殺し"であの奥にあるマッドハッターのコアを破壊すれば全てが止まる…
 やるしかないんだ!!」

そして涼は、その中へと飛び込んだ!!

<続く>

335 :マロン名無しさん:2015/09/15(火) 23:37:38.60 ID:???
何これシルバー自滅ってこと?
涼も一体何をするつもりだ?

336 :マロン名無しさん:2015/09/16(水) 00:53:30.55 ID:???
シルバーのコア潰さないとメルトダウンしちゃうから飛び込まなきゃどうしようもなかろう

337 :不思議の国のアラスジ:2015/09/16(水) 22:05:42.65 ID:???
「ARMS…おまえは移植者の生命に危機が及んだとき、超絶の再生力と防御力を発揮する!!
 ならば…砲弾すら気化するこの高熱の中…オレを守ってみせろ!!」

涼がその穴に飛び込むと、その穴から火柱が上がる…!!

     <ARMS No.183 炎熱(バーニング)>

(すべてを焼き尽くし、すべてを呑み込む… まるで…太陽…)
「高槻…燃え尽きちまったか?」
「……… ……… ……………いいえ… 高槻君は…生きている!
 彼(キース・シルバー)よりもずっと強い精神力で!!ジャバウォックの"力"を従えて!!」

溶鉱炉のごとき穴底で、うずくまるシルバーを見下ろす涼…
涼を見上げ…シルバーは自らの敗北を認め… その言葉通り、涼は彼の身体を貫くと
涼の目の前に、キース・シルバーの精神世界の光景が広がる… キース・シルバーが研究所を焼き尽くしたあの日…

―………ベティおばさん…―

「アレックス…………… 許しておくれ… 怖かったんだよ、みんな…
 ここで育てられたあんたがエグリゴリのトップエリートになってここに差し向けられたと聞いてね…」

―僕は…シリーズなんかになりたくなかった… だから…死のうとさえしたんだ!!
 でも…今の僕はキース・シルバー…―

「それは…"あの男"(キース・ブラック)がつけた名前だろ!? おまえの名前は…私達がつけた…アレックス…
 覚えておいで………… ここで死んだ人間も、おまえも同じ… "力"を手にしたのは、ただ怖いから…」

空の向こうからカナリアが飛んできて、伸ばした手にカナリアが止まり…
それをつかむとカナリアは、キース・シルバーのARMSコアとなるのだった…

「その"力"に飲み込まれてはいけないよ… おまえは……… 優しい子なんだから…」 

338 :不思議の国のアラスジ:2015/09/16(水) 22:06:11.80 ID:???
「貴様は…前進しろ… 貴様の心が…今求めていることをなしに行け… オレに…できなかったことを…
 ブラックのARMSに気をつけろ… "ハンプティ・ダンプティ"… 底知れぬ"力"を秘めた強大なARMSだ…
 あばよ…兄弟…」

シルバーの共振が消えると、涼の肉体がシルバーの"炎"を吸収する…!

*いつものARMS後の着替え中

そんななか、アルはシルバーの炎が開けた大穴跡を見下ろしていた

「……… ……… 蛇は毒牙で自分を刺さない… 蜘蛛は自分の巣にはかかりはしない…
 どんな生物だって、自分で自分を殺すような能力を持ちはしない!!
 それは、その生物が永い歴史の中で進化をするからだ
 自分自身の能力とせめぎあって、適応性を手に入れてきたからだ
 だが…ARMSの進化は急激で強烈過ぎる!! ちょっとバランスを崩しただけでこの有様だ!!
 こんなめちゃくちゃなものが進化なんていえるのか!?」
「ああ…オレにもよくわからない… 
 ただ一つ言えるのは、自分の精神にスキを作ると、ARMSはいくらでも暴走を始める…
 人のいきすぎた欲求に呼応するように… これは…オレ達の運命なのかもしれない…」

涼はシルバーのコアを砕くと、大穴の中に投げ入れる 今となってはこれがシルバーの墓標である…
アルはこれだけの力がどこから出るのかを疑問に思い…シルバーの炎が開けた空を見上げるのだった


「……… ………」
「どうしました!?」
「見えたんだ…カナリアが… こんな所にいるわけないのに…
 この手から……… 飛び去ってしまったよ…」

<続く>

339 :マロン名無しさん:2015/09/16(水) 23:21:43.80 ID:???
シルバーも涼にブラックのARMS名だけでなくどんな力なのか説明しろよ

340 :マロン名無しさん:2015/09/17(木) 00:31:34.61 ID:???
名前だけだと落ちたら割れるショボ性能にしかw
シルバーは完全に涼のIfキャラだったねぇ

341 :マロン名無しさん:2015/09/17(木) 17:05:13.60 ID:???
ヒューイもそうだったけどカリヨンタワー編は敵の最後にしんみりさせられてしまうな…

342 :不思議の国のアラスジ:2015/09/17(木) 22:10:50.32 ID:???
「大統領閣下…軌道上のイーグルアイ2が目標座標に到達――
 ニューヨーク上空の写真を撮影しました
 州軍と哨戒機の報告どおり、カリヨンタワーは崩壊しております
 しかし、依然として核防衛システムに対する"アリス"のハッキングは、停止しておりません
 "アリス"は、いつでも望んだときに、世界中に核ミサイルを発射することができます」

その言葉に、アメリカ大統領は苦悶の表情を浮かべていた

     <ARMS No.184 予言(プロフェシー)>

「私自身が設定したデッドリミットまでにもし間に合わなかったら… 最後の切り札、システム"AA"を使う!!」
 核防衛システムから切り離されたたった一機の中距離核ミサイル…
 マンハッタン島を"アリス"ごと吹き飛ばすための…」
「……… ……… "AA"とは何の略称かね? アンチ・アリス?アンチ・ARMS?」
「アンチ・アメリカの略です 自国を攻撃するために用意された、あってはならない極秘ミサイルです」

大統領は、エアフォースワンの窓から上る朝日を見ていた

「ニューヨークは…まだ夜だな… 今我々が目にしているこの日の光を、彼らは見ることができるだろうか…!?
 時が来たら…………… 私は微塵もためらうことなくそのボタンを押すつもりだ!!
 後の歴史に悪魔の名前で刻まれようと!!」

大統領は、残された希望… 高槻 巌に思いを寄せるのであった…

とあるアメリカの家庭、[チャット・ウィズ・アリス]で遊ぶ車椅子の少女キャシーと、そんな光景をほほえましく見ている父親
アリスの例の言葉"焼きリンゴ"の言葉がどういう意味なのか疑問に思う少女
その疑問に父親がテレビをつけ、その疑問に答える

「"アリス"が言っている大きな焼きリンゴは、昨日起きたアメリカのニューヨーク大地震についての予言だっていうのは…
 "リンゴ"はニューヨークのシンボルなんだ それで、ニューヨークには"ビッグ・アップル"っていうあだ名があるんだ
 あの地震の時に、あちこちで火事が起きたって言ってたろ…」

343 :不思議の国のアラスジ:2015/09/17(木) 22:11:18.61 ID:???
と言うわけで、"焼きリンゴ"の疑問が解けたところでパパはお仕事に行ってきます
[チャット・ウィズ・アリス]を切って、お勉強もしなさいといいながらスーツを着込むパパであった
地震で崩れ、あちこちで火災が起きているニューヨークの光景をテレビで見るキャシー…

「でも…"大きな焼きリンゴ"じゃないよ… まだ…」

そのころ涼達一向は、シルバーの語ったブラックのARMS…"ハンプティ・ダンプティ"に関して話していた

「確か…"鏡の中のアリス"に登場する知恵者の卵の名前ですよね」
「もとはマザーグースさ
 "ハンプティ、ダンプティ塀の上、ハンプティ、ダンプティ落っこちた、
 王さまの馬と王さまの兵士ぜんぶでも、二度ともとにはもどせない"
 なぞなぞのわらべ歌さ 落っこちて割れてしまったら二度と戻らないものはなーんだ?
 答えは"卵"ってわけだ」

カリヨンタワーに入ってから、なぞなぞばっかり絡んでアルはすっかりうんざり気味
愚痴りつつも、ドクターから渡されたデータのチェックにいそしむアルだが
やっぱり一言多いので恵と隼人にダブルげんこつぶちこまれた
そんないつものやり取りの横で、涼はユーゴーからお水を貰っていた
お水をのんで一息つく涼…、そこにユーゴーが一つ質問をする カツミとはどんな人なのか

「うーん カツミかあ…しいてあげればあいつはお袋よりうるせーかな!?
 誕生日がオレより早いからって、お姉さんぶっていつも怒ってたよ
 毎日ケンカともいえないようなケンカをしたり…冗談言いあったり…
 何の変哲もない平凡な毎日をすごしてたなぁ…

 そして…今になって気づいたよ… そんなありふれた"現実"がオレにとってどれだけ大切だったのかってね…
 オレは変わった…戦いにも慣れてしまった… いつの間にかARMSの"力"で敵の命を奪う事だって…
 カツミは………… あの日に失ったオレの大切な"現実"そのもの…
 カツミを取り戻さない限り、オレは絶対に明日を迎えられない!!
 たとえエグリゴリを潰そうと、キースを倒そうとね…」

344 :不思議の国のアラスジ:2015/09/17(木) 22:11:45.92 ID:???
涼達の"現実"を取り戻すためにも、ここからが正念場と再び最深部を目指す一行
まんまとブラックの手に乗ってしまった隼人に棘のある言い草の恵に、隼人もばつがわるそう

「…………親父に似ちゃったのかなぁ、オレ… 親父の口ぐせなんだよ
 人生には必ず一度は"明日"を迎えるために踏み止まらなければならない"昨日"があるってね」
「高槻君のお父さんて、どういうお仕事をしているのですか!?」
「うーん…オレにもよくわかんないんだよ なにしろ、ほとんど家にいないし…」
「フフフ…高槻君が今こんなところにいるって知ったらびっくりするでしょうね」
「まあねぇ… ……… ……… 親父かぁ…………
 今どこで一体何をしているんだろうなぁ…」

…涼も自分の父親が同じくエグリゴリの最深部にいるとは思わないであろう…
地下通路を歩く巌の前に立ちはだかるのは、ジェームズ・ホワン いや…

「久しぶりだな"崖"(たかし)…」
「ああ、本当に久しぶりだね 僕としては一生会いたくなかったんだけどね」
「……… ……… 決着をつけるためにここに来た…
 十年以上、おまえの足跡を追って今日まで世界中をさまよってきた…」
「へえ、そりゃまたご苦労なこった」
「我が一族の故郷、鐙沢をエグリゴリに売り… 幾多の死を招いたその落とし前…
 つけさせてもらうぞ、崖… わが弟よ!!」

高槻 巌の言葉に、ホワン… 高槻 崖はにやりと笑みを浮かべて、スーツを脱ぎ捨て臨戦態勢に入る

「いいよ…僕も今までみたいに逃げも隠れもしない… 僕は、さらに凄い"力"を手に入れたんだ!!
 今からその"力"…見せてやるよ 来なよ兄貴!!」

<続く>

345 :マロン名無しさん:2015/09/17(木) 22:47:45.90 ID:???
リーマンとホワンが兄弟なのが意外な展開だ顔も全然似てないし
グリーン戦でホワンがARMSの力を得たとリーマン知らないだろうから
この不利な状況をどうするかが見物だな

346 :マロン名無しさん:2015/09/17(木) 23:31:53.18 ID:???
ここの勝負はなかなか読めないな
かたや一度も苦戦らしい苦戦もしたことがないリーマンと
仮にもキースシリーズのグリーンを一蹴したホワン 
更に兄弟ともなると互いの手の内はわかってるだろうしどっちもチート性能だし…

ただ強いて言うならそろそろ苦戦、までは行かなくても互角の勝負になるリーマンは見てみたいw

347 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 00:06:26.89 ID:???
J( 'ー`)しタカシ…

348 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 00:15:59.55 ID:???
カツミに嫉妬しないユーゴーは大人だな
それに引き換えアルの言動に一々腹を立てる隼人と恵はまだまだ未熟

349 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 13:04:14.82 ID:???
ホワンの正体はリーマンさんの弟なのか。一体何者なのかと思ったが微妙な所に着地したな。
弟が素で空間を断裂する能力持ってたなら、リーマンさんにも何か超能力ぐらいあるんじゃね。

350 :不思議の国のアラスジ:2015/09/18(金) 18:48:50.14 ID:???
地下通路でしばしにらみ合う巌と崖
来ないのなら…と先に仕掛けたのは崖 空間の振動波を巌に向けて放つ!!

<ARMS No.185 宿命(ディスティニー)>

「突然変異体(ミュータント)… 僕のDNAを調べたエグリゴリの学者どもはそう言ってたぜ!
 僕達、高槻一族は乱波(忍者)の出自 
 古くは役子角(*えんのおづぬ 修験僧の開祖)を祖に持つ、熊野山系の修験者の系譜だ!!
 如何なる遺伝子のいたずらか、数百年に一度特異な能力の持ち主が生まれる… それが…この僕さ!
 
そういって崖は空間の断裂に潜り、巌の背後に出現して飛び蹴りを放つが
巌もそれを回避したかと思うと、さらに背後を取りその背にクナイを放つ!
だが崖もそれを寸前で空間の断裂に逃げ込み、それを回避する

「ハッハーッ、相変わらず鋭いぜ、兄貴はよ… この僕の"力"をかわせるなんて、あんたぐらいなもんだ!!」
「……… ……… 己のために"力"を振るうなかれ!それが一族の掟だったはずだ…」
「ケッ!今どき、そんなの流行るかよ!"刃"に"心"と書いて"忍び"なんてよ!!
 今の世の中じゃ、ただの下働きの傭兵じゃねーか ブルーメンに協力してどれだけの稼ぎになったよ!?
 僕は運命に選ばれた人間…だからこそ"力"を与えられた!! だが、一族の奴らは兄貴を党首に選んだ!!」
「"忍び"は時として 金のため 仕事のために人を殺める… だが…貴様は楽しみのために殺める!
 貴様は………"力"の暗闇に魅いられた哀れな男だ!!」

その言葉に、崖は憎悪の表情をあらわにする… 

「"力"のある者がない者を淘汰して何が悪い!? 自然界の摂理だろ!!
 昔から大嫌いだったよ したり顔で僕をかばい、里から外の世界に逃がしてくれまでした兄上殿がよ!!
 だから殺してやったんだ! みんな死んじまいやがった!!親父もお袋も…鐙沢にいた連中はよ!!
 "エグリゴリ"にちょっと情報を漏らしてやるだけで全部焼きつくしてくれたぜ!!」

351 :不思議の国のアラスジ:2015/09/18(金) 18:49:17.86 ID:???
鐙沢村が焼かれたのは、崖の差し金であった…
そして、炎に包まれる鐙沢村… そこから巌は、倒れた一人の少年を抱き上げた

「あの光景…忘れはしない! 私の魂はいまだに、あの時あの場所にいる… あの時…誓った!!
 全ては、おまえを外に解放した私の責任… 地獄の果てまで追って、この手で始末をつけると!!」

その言葉と同時に放たれたクナイが、崖の腕を貫く!!
だが、ARMSを発動させた崖はその程度の傷をものともしない

「モデュレイテッドARMS… あの男(ブラック)はそう呼んでいた
 こいつは量産を前提に調整(モデュレイト)された、実戦配備用のARMSだとよ
 実際、こいつは素晴らしい!! オレに無敵の身体を提供し、能力を何倍にも増幅してくれる
 もう兄貴の影に怯えることはない… 受けてみるがいい… 空間の断裂!!」

その腕を振るい、空間の断裂を放つが… 巌はそれをかるがると回避して見せた

「なるほど………… ケーキを切り分けるには便利そうだな」
「ば…馬鹿な… 音も光も持たぬ空間の断裂をなぜかわせる!?」
「見えるからさ 闇の中に白々と… おまえ自身が放つ、殺気の射線が!!」

崖の放つ空間の断裂を次々と掻い潜り、その懐にもぐりこんで脇腹に一撃をぶちこむ!!
その強力な一撃に、崖の身体は軽々と吹き飛び、肋骨は折れ、内臓も破裂の重傷を負うがそれもARMSが再生する…が

「これが…何だかわかるか!? グランドキャニオンで私が回収したものだ
 半ば化石化しているが、原形を保っているところをみると、まだ生きているのだろうな…
 元々これ貴様に使うはずのものではなかったのだが…」
「そ…それはまさか…!?」
「そう…ジャバウォックの爪… ARMSの再生能力を無効化する"ARMS殺し"の爪だ!!
 これで傷を負ったARMSは、二度と再生しない!!」

その言葉に崖の顔が青ざめ、悲鳴を上げながら空間の断裂に逃げ込むのを、巌がジャバウォックの爪を投げつける!
…逃がしはしたが、崖の肩にはジャバウォックの爪が深々と突き刺さっていた

352 :不思議の国のアラスジ:2015/09/18(金) 18:49:46.40 ID:???
「……… ……… また逃げるか…
 崖、聞いているはずだ!!私は世界を牛耳るエグリゴリの最深部まで入ってこれることを証明してみせた
 今後、貴様に安全な場所はない!!おまえは一生背後に忍び寄る死の影に恐怖して生きるのだ!!
 いつか私がおまえの心臓にこれを突き立てるその時まで!!

 ……… ……… 人間は… ARMSには負けんさ!
 そのことを私の息子達が証明してくれる…」

<続く>

353 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 19:19:52.63 ID:???
ホワンがあっという間に道化に……リーマンさん無敵すぎる
エグリゴリも珪素生命よりこの人を調べたほうが人類の進化に近かったんじゃないのか

354 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 19:46:33.15 ID:???
>ば…馬鹿な… 音も光も持たぬ空間の断裂をなぜかわせる!?

おめーもやってたことだろw

355 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 19:47:27.67 ID:???
リーマンがグランドキャニオンにいたのは伏線だったのか
まさかここで回収するとは誰が予想できただろう

356 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 20:07:40.28 ID:???
>倒れた一人の少年を抱き上げた
これ隼人じゃなく涼だよね

357 :マロン名無しさん:2015/09/18(金) 23:02:15.58 ID:???
リーマン完封。当たらなければどうということはない

358 :マロン名無しさん:2015/09/19(土) 03:18:32.24 ID:???
>>356
いや隼人だろ、涼を託された時期だと鐙沢村はエグリゴリの手に落ちてねーし

ってかリーマン兄貴おかしいだろw なんであのホワンがこんなザコ扱いなんだ……

359 :マロン名無しさん:2015/09/19(土) 19:26:04.54 ID:???
見返してみたがたしかにグリーンがジャバウォックの片腕落としてたな
おそらくリーマンさんはそっから回収したのであろうか

…だとすると残弾5だぞ
クナイ感覚で貴重な一本もう投げたけど大丈夫かリーマンさん

360 :マロン名無しさん:2015/09/19(土) 20:12:56.45 ID:???
ホワンこと崖の敗因は殺気丸出し過ぎというところか
エグリゴリのサイボークと同じく自信過剰になってるとこもそっくり

361 :マロン名無しさん:2015/09/19(土) 20:30:51.87 ID:???
ジャバウォックの爪でジャバウォックを攻撃したら効くんだろうか
何れにしろエグリゴリにARMS殺しのサンプルを渡すのは危険だな

362 :不思議の国のアラスジ:2015/09/19(土) 22:01:44.46 ID:???
ARMS一行の歩く通路は、パイプや機材がむき出しの無骨な雰囲気から一点
どこかの屋敷の通路でも歩いてるかのような雰囲気に変わるが…その先から一行は共振反応を感じていた
キース・グリーンかキース・バイオレット…どちらかがその扉の向こうで待ち受けている…

     <ARMS No.186 幻境(アルカディア)>

バイオレットが相手となるとすると、隼人は急に腰が引ける有り様だが、恵は覚悟を決めその扉を開けると…

目の前には、見渡す限りの大自然が広がっていた…

その光景に呆気に取られる一行
入ってきた扉まで消えているが、これはテレパシーによる幻影ではなく間違いなく実際に映っている光景だという
その足元には、アリスの作った"ブルーウィッシュ"がきれいに咲き誇っているが…

「おかしい…あまりに不自然だ!! 日差しの強さは真夏なのに、春の花と秋の花が一緒に咲いている…
 それに枯れた草が一本も見当たらないなんて… こんな光景、地球上にあるわけがない!!」
「みんな…だまされないで これは実像じゃないわ… これは立体映像(ホログラム)…
 この私の目<クイーン・オブ・ハート>をもってしても、やっと判別ができるぐらいの…」

足元の感覚は、確かに先ほどと変わらない床の上だという
踏んだ草が倒れたところまで再現する高精度のホログラムにアルも驚きの声だが
そこに声をかける一人の人物… この場所で彼らを待ち受けるキース・バイオレットであった
バイオレットは木陰のテーブルで彼らをマッド・ティー・パーティーに招待する…

「………キース・バイオレット… これは一体なんの真似!?
 この立体映像(ホログラム)はあなたが用意させたものでしょ?
 こんな幻想の世界を私達に見せて、何をたくらんでいるの!?
 これもあなたが主催の、マッド・ティー・パーティーの演出だとでも?」

363 :不思議の国のアラスジ:2015/09/19(土) 22:02:16.99 ID:???
「……… ……… "アリス"の世界………
 見てわからないの!?これは巨大コンピュータ"アリス"のヴィジョンなのよ
 一歩も外の世界を見ることなく死んだ"アリス"という少女が夢想し続けていた外の世界…
 ここには争いもなく、死もない… 平穏で生命に満ちた理想郷(アルカディア)…
 でも…ここは、とても悲しい場所… 私達人類にとっては…

 ここにはヒトがいないの… ヒトが滅ぶことでしか生まれない、"完璧な世界"(パーフェクトワールド)なのよ…

 悲しいことだと思わなくて…?そこまで深い絶望を、ヒトが抱くことができるということが…
 私は…これまでずっと破滅に至る運命を避けようとしてきた
 あなたたちと殺し合う運命を変えようと、答えを探し続けてきた…」
「だから、オレ達もここまで来た!!"アリス"を破壊し、運命を変えるために…」
「もう手遅れよ… キース・ブラックの目論見は、高槻涼…
 あなたが"アリス"のもとに到達した瞬間に、赤木カツミをあなたの目の前で殺すこと!
 これまでで最大級の憎悪と絶望に身を焼かれ… ジャバウォックを発動させるあなたを"アリス"に取り込んで、その破滅の力を解放する!!
 その運命を回避する方法はたった一つ…"ジャバウォック"のコアをあなたからえぐりだし、それを破壊すること!!」

バイオレットの言葉に、隼人はテーブルを叩いて激昂する

「ふざけんな!! たしかにオレと武士のARMSには、ジャバウォックの破壊を目的とするプログラムが与えられていた!!
 オレ達が…どんな思いでそいつと戦ってきたか… あんたにわかるか!?」
「……………… わかるわ… 信じてくれないでしょうね…死んだレッドもシルバーも…
 そしてグリーンもブラックも… 私にとっては家族!愛していた…
 だから、仲間同士で殺しあえとか、自分で命を絶てなんてもう言わない…
 この私の"力"で高槻涼…あなたを消滅させる!!
 さんざん答えをさがし続けたあげくの結論が…シルバー兄さんと同じ"戦い"だったなんて皮肉なこと…
 こんなまずいお茶ははじめて…」

364 :不思議の国のアラスジ:2015/09/19(土) 22:02:52.60 ID:???
吐き捨てるようなバイオレットの言葉とともに、突如周りの風景が第二次大戦の戦争時の光景に変わる!!

「ここであなた達を待ち、"アリス"の精神世界をみせた理由はただ一つ…
 ごめんなさい……………… そう言いたかったから…」

いつの間にかバイオレットもその場から消えてしまっていた
恵がこの世界の実像を探ろうとするが… 背後から現れたバイオレットが、電撃で恵を昏倒させてしまう!!

「卑怯なようだけど、最初にリーダーの"目"を潰させてもらったわ
 "バロールの魔眼"に飲み込まれたあなた達にはもう勝機はない!!」
「やめろ、バイオレット!!あんたとは戦いたくない!!」
「……… ……… もう…どちらかが死ぬまで誰にも止められない…
 遠慮はしないわ ジャバウォック!!我がARMS三月兎<マーチ・ヘア>が、あなたを世界から消滅させる!!」

バイオレットの衣服が破け、彼女のARMSもその真の姿を現す…!!

<続く>
 

365 :マロン名無しさん:2015/09/20(日) 06:36:19.33 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚

366 :不思議の国のアラスジ:2015/09/20(日) 22:20:08.06 ID:???
バイオレットとARMSとの戦いが始まったころ、グリーンはとある場所の階段を下りていた
疲弊しきった身体では、<チェシャ猫>を発動することすらままならない…

「"共振"が教えてくれた… シルバー兄さんは戦って死んだ… バイオレット姉さんも今…生命をかけて闘っている…
 僕も…闘わなきゃ… カツミ…を守るために…」

     <ARMS No.187 死王(バロール)>

「カツミ…   ブラック兄さん… させないよ!! カツミをこの暗い地の底で殺させなんてするものか!!
 たとえこの僕の生命にかえても!!」

その頃涼達一向 恵は気絶はしてるだけで息はあるようだ
だが、目を潰された以上バイオレットがどこにいるのかまるでわからない
バイオレットと戦う、となって隼人も頭を抱えるがこうなっては覚悟を決めるしかない
だが戦争光景の立体映像は、爆発の映像も混ざり視界すらままならない
共振を頼りにバイオレットを探そうにも、四方八方から共振を感じる…

「どうなってんだ!?あらゆる方向にヤツがいるみてーだ!!」
「くっそー、これじゃどうにもならんぜよ!!」

その背後に静かに立つのは、水晶細工の人形のような姿のキース・バイオレット…三月兎<マーチ・ヘア>

【"力"が…"力"が欲しいか!?】
「……… ええ…欲しいわ ジャバウォック…彼を消滅させる"力"が… 私は欲しい!!
 この"バロールの魔眼" の中、あなた達はどうすることもできない…
 なぜなら、あなた達の見ているその世界… 全ては私の"武器"そのもの!!」

バイオレットが手をかざすと、その空間が歪み…突如放たれたレーザーが涼の体を貫く!?
一体バイオレットのARMSとはどんな能力で攻撃をしているのか、今だまったくつかめないが…

367 :不思議の国のアラスジ:2015/09/20(日) 22:20:39.72 ID:???
「……… ………バイオレットは"バロールの魔眼"と言っていたな
 ケルト神話の死の神バロール…その眼にみつめられた者は"死"あるのみ…
 
 そうか、わかったぞ!!三月兎<マーチ・ヘア>の能力の正体が!!
 なぜ共振波が四方八方から来るのか!?なにがこの立体映像を生み出しているのか!?
 なぜ最初にハートの女王<クイーン・オブ・ハート>を持つ久留間を狙ったのか!?
 "光"だ!!三月兎<マーチ・ヘア>がコントロールしているのは、"光"そのものだ!!
 気をつけろ!!この部屋全体が三月兎<マーチ・ヘア>の結界だ!!
 バイオレットが散布した大量のナノマシンが埋めつくされているはずだ!!
 ナノマシンの一つ一つがまるで光ファイバーのように光を屈折させて、この立体映像を作り上げているんだ!
 そして…それは任意の場所から光をレンズのように収束… 
 エネルギーを増幅させ、位相を揃え… レーザー光線と化す!!
 結界から脱出しない限り、レーザーから逃れることは不可能だ!!」

アルのそのその言葉通り、レーザーの雨が涼と隼人二人を貫く!!

「ご名答よ、天才少年君!しかし…それがわかったところで、あなた達にはなす術はない…
 なぜなら………… あなた達はこの部屋に飛び込んだときから…私の体内にいるも同然なんだから…」

バロールの魔眼で受けた傷は深く、涼のジャバウォックが強制発動を始めるが…

「高槻涼…私は、あなたを気に入ってたわ
 だから…これ以上は苦しめない 次の一撃で… コアを破壊してあげる!!」

バロールの魔眼のレーザー攻撃が、涼を貫こうとするが…それを隼人がかばい、涼がレーザーから貫かれるのを遮る!!

368 :不思議の国のアラスジ:2015/09/20(日) 22:21:11.06 ID:???
「へ…へへ…そうはいかねーんだよ オレは約束してんだ…
 何もかもこいつ一人に背負わせたりしねーってな オレは…あんたとは戦いたくなかった…
 女、子供に手を出すのはオレの主義に反するからな             \…それは嘘だ!!/
 味方だったらいいよなっていつも思ってた… だがよ…もうそうも言ってられねえ!!
 オレの親友(ダチ)をぶっ殺させるわけにゃいかねーんだよ!!」

隼人もついに戦う決意を固め、その身体を騎士<ナイト>に変化させる!!

<続く>

369 :不思議の国のアラスジ:2015/09/21(月) 22:05:42.63 ID:???
「高槻がどれだけ苦しんで、耐えて、ここまでたどり着いたか…
 一緒に戦ってきたオレ達は良く知っている… だから…こいつをあんたに殺させるわけにはいかねえ…
 いくら、あんた(バイオレット)であろうと容赦しねぇぞ! いくぜ!!」

     <ARMS No.188 神槍(ミストルテイン)>

うっすらと見える三月兎<マーチ・ヘア>に槍を突くが回避され、その身体が再び背景に溶けていく

(騎士<ナイト>…オリジナルARMSの中では、ジャバウォックと並んで戦闘に特化して進化した個体…
 その存在目的は… 覚醒したジャバウォックに対するカウンターだったはず…
 その騎士<ナイト>が今、ジャバウォックを護るために、私の前に立ちはだかっている…
 人の意思は、こうまでたやすく歯車をくるわすのか…!?
 しかし…私にためらいは許されない あくまで私の前に立つならば…バロールの魔眼で討ち倒すのみ!!)

騎士<ナイト>にも、あらゆる場所から高速で放たれるバロールの魔眼を回避するのは至難の技
肩にそのレーザー攻撃を受けながらも、その光景がまたも変化を始めていた

(この結界の中、あなた達の目の前に映されるものは、みな私の記憶の断片…
 最初にみせたあの理想郷は、"アリス"から受け継いだ記憶だけど…
 今あなた達が目にしているのは…私自身の記憶―――
 私がこの身で知りこの身で知りこの身で学んだ人類の歴史…愚考の記憶…
 記憶達が…その記憶達が常に私に問いかけ続けている…
 私の選択は、正しいのか否か…!? 答えは後の歴史が決めてくれる!!

四方八方から放たれるレーザー攻撃に騎士<ナイト>もなすすべなく片膝をついてしまう
その姿を心配した涼が駆けつけようとするのを、隼人の言葉が涼を止める

370 :不思議の国のアラスジ:2015/09/21(月) 22:06:17.90 ID:???
「てめーはなぁ、いちいち人のことばっか気にかけてんじゃねーや!!
 少しは自分の身を守ることを考えやがれ!!
 もし、てめーがジャバウォックになってみろ!!オレと騎士<ナイト>は迷わずてめーに攻撃目標を変えてやるぜ!!

 …しかし、騎士<ナイト>!!てめーは少しトロいんだよ!! オレにてめーの全感覚をよこせ!!目も、耳も、皮膚も!!
 このままじゃ奴(バイオレット)の居場所もつかめやしねえ!!オレの好きに戦わせやがれ!!」
【な…何だと!? 本気か!?それは我が受けている破壊の痛みを、人間である貴様が直に味わうということなのだぞ!!】
「うるせー、ぐちゃぐちゃ言うな!!てめーの鎧に護られてちゃ、奴を追い詰めることなんか、できねーんだよ!!」
【……… ……… わからぬ…我にはわからぬ… そんな行動はプログラムにはない!!
 我に与えられているのは破壊を回避するために、ジャバウォックを破壊するプログラム…
 なぜ汝はジャバウォックを護ろうとする!?】
「うるせー!!なにがプログラムだ!!
 あいにくと人間って奴は、自分の運命は自分で決めるようにできてんだ!!
 てめーもオレに移植されたのが不運だと思いな!! さあ、とっととてめーの体をオレによこせ!!
 てめえにプログラムじゃできねぇ"人間"の戦い方ってヤツを見せてやる!!」

騎士<ナイト>の感覚を隼人が直に受けると聞いて、誰もが驚愕していた
…だが、バロールの魔眼にその身体を貫かれ、悲鳴を上げながらごろごろ悶える騎士<ナイト>

【やめろ!!このままだと人が耐えられる苦痛の限界を超えてしまう!!
 早く意志を我に戻せ!! 恐ろしくはないのか?】
「へっ…苦痛なんか怖くねーや 怖えのはオレがこの苦痛に屈することだけ…
 高槻はな…ジャバウォックを制して、これに耐えてきたんだ…
 あいつにできて、このオレにできねーわけねーだろ!?
 じゃなきゃ、最悪の時、あいつの命を絶って救ってやるなんて約束…おこがましくて口に出せるか!!」

371 :不思議の国のアラスジ:2015/09/21(月) 22:07:04.90 ID:???
体中を貫かれ、傷跡から煙を出しながらも、槍を支えにして立ち上がる…
一方ユーゴーは、バイオレットからのこぼれた感情がこの空間を満たしていることに気がつく
ユーゴーが感じ取れたのは、バイオレットの『悲しみ』… 彼女もまた、泣きながら戦っている…

【わからぬ…我にはわからぬ!!
 こんな戦い方、我のプログラムにはない…あまりに非論理的だ…
 だが…このみなぎる"力"はなんだ!?これが………"人間"というものか!?】

バロールの魔眼に幾度も貫かれながら、水の心が三月兎<マーチ・ヘア>を捉え…
ミストルテインの槍が発動すると、その一振りがナノマシンの結界を切り裂いた!!
結界を破られ、ついに三月兎<マーチ・ヘア>のその姿を露わにするのだった

「さあ、どうする!?てめえの結界破れちまったぜ
 三月兎<マーチ・ヘア>…もう逃げも隠れもさせやしねえ!!」

<続く>

372 :不思議の国のアラスジ:2015/09/22(火) 22:18:31.98 ID:???
冒頭、炎とスクラップと、何者かの死体が埋め尽くすどこかの工場… そこには少年時代のブラックの姿があった

「……………すごい"力"だな… まさか、これほどの発動を見せてくれるとは思わなかったよ
 おめでとう 君は"ARMS"の移植に成功したばかりか… 僕達が使えるべき"彼女"(アリス)との共振にも成功した…
 君は夢の中で聞いたはずだ… 彼女の言葉を!!
 彼女に選ばれた者だけが、僕達とともに歩む資格を持っている…」

【アナタハダレ!? ワタシハダレ!?】

「君は、キース・バイオレット…僕の妹だ そして僕は…
 キース・ブラック… 君の兄にして…僕らの母たる"アリス"の意志を代行する者だ!!」

     <ARMS No.189 記憶(リメンブランス)>

一瞬、三月兎<マーチ・ヘア>の結界の映像にそのキース・ブラックが映るが、それはすぐに消えてしまった…
ナノマシンの結界を切り裂いたのは、"ARMS殺し"を持つミストルテインの槍であった
だが大気を埋め尽くすナノマシンは、切り裂かれたその隙間をすぐにふさいでしまう
そうはさせまいと、騎士<ナイト>はミストルテインの槍を振り回し、ナノマシンの結界を弾き飛ばしていく!

(なぜだ!!なぜ、私の邪魔をする!? 神宮隼人…"騎士"<ナイト>よ!!)

ついにバロールの魔眼もほぼ剥ぎ取り、一気に三月兎<マーチ・ヘア>を追い込むチャンス
…だったはずだが、それにも拘らず放たれたレーザーが騎士<ナイト>の左腕を打ち抜く!!

「馬鹿な!?立体映像が消えたのに… 
 そうか!!あいつは自分のボディーでレンズのように光を操り、風景の中に溶け込むことができるんだ!!
 つまり、あいつ自身が…高性能な光学兵器!!
 バロールの魔眼がなくとも、三月兎<マーチ・ヘア>の戦闘力は微塵も衰えない!!」

373 :不思議の国のアラスジ:2015/09/22(火) 22:19:16.16 ID:???
レーザー砲が騎士<ナイト>の右肩を打ち抜くが、隼人はその激痛に耐えバイオレットに意識を集中、そして…
一滴の"水"と化した騎士…隼人<ナイト>が、そのレーザーを回避してみせる!!
偶然だ、ともう一度レーザーを放つがその軌道を完全に見切って見せていた

「もう無駄だよ…見えるんだ… てめーの放つ"殺気"がくっきりはっきりとよ!!
 おまえ...たしかマリアばーさんに会ったことがあるって言ってたよな
 あのばーさん、おまえにそっか殺気立った人間でいろって教えたのか?」

隼人の言葉に、バイオレットの脳裏にママ・マリアの姿が浮かび…結界の映像にも彼女の姿が映る

―おまえがママ・マリアだな… 触れるだけで人間の心の奥まで読み取る"リーディング"能力を持つ女…
 ハーレムの聖母と呼ばれるママ・マリア…
 だったら、私の問いに答えてもらおう!! 私は父も母もなく試験管の中で生まれた…
 遺伝子を操作され子供を作る能力を持たない、ただ一代だけの生物…
 私を作った人間達は、私には心や感情すら無いと言っていた…―

そう語り、ママ・マリアの元を訪れるバイオレット その手は血で濡れていた…

―たしかに私に心があるのなら、人を殺せば胸が痛み、涙を流すはず…
 私は今…ここに来る前に九人殺した… だが…涙は出ない…
 答えろ!!私は"ヒト"なのか?
 私は人生をプログラムだけに支配された、戦闘兵器じゃないのか? 私は…
 私はいったい…何なのだ!?―

バロールの魔眼によるレーザー攻撃が、隼人<ナイト>の髪を掠め…
蹴りの一撃が三月兎<マーチ・ヘア>の両腕を砕く!!

374 :不思議の国のアラスジ:2015/09/22(火) 22:19:53.49 ID:???
―私の盲いた目に見えている、傷ついて泣いている小さな女の子だけ…
 ヒトは、生まれつきヒトなんじゃない… 自分で"ヒト"になってゆくものだよ…―

倒れた三月兎<マーチ・ヘア>に、隼人<ナイト>はミストルテインの槍を突きつける

「よお、バイオレット…おまえ、オレ達にいつもこう言ってたよなあ…
 人の足を止めるのは絶望ではなく"達観"、人の足を進めるのは希望でなく"意志"だとな!!」

―ヒトは絶望するから足を止めるんじゃない 絶望から這い出ることを"諦め"てしまったから足を止めるんだ
 ヒトは希望があるから前に進むんじゃない 希望を探そうという"意志"で前に進むんだ―

「オレ、この言葉の意味よくわかんねーけど、その意志で選んだのがこの闘いなのか!?
 "諦め"ちまってんのはてめー自身の希望じゃねーのかよ!?」

血まみれの手を、ママ・マリアは優しく握り締めてくれた
血まみれの手に、バイオレットの涙が零れ落ちる…

「……… ………私の… 私の…負けだ…」


<続く>

375 :マロン名無しさん:2015/09/22(火) 23:34:34.29 ID:???
流石にリーマン程ではないが隼人も大概になってきたな

376 :マロン名無しさん:2015/09/22(火) 23:46:04.11 ID:???
ようやくバイオレットが味方になったな
これからブラックを倒す為共闘するが最後に消滅するんだろうな

377 :不思議の国のアラスジ:2015/09/23(水) 22:03:02.38 ID:GaqInNZO
* 涼と隼人、本日の着替えタイム
予備の着替えもたらふく調達すると、バイオレットが"アリス"へと案内してくれるようだ

     <ARMS No.190 聖餐(サクラメント)>

とはいえ、バイオレットは場所を教えるだけで、彼らとは同行するつもりはないようだ
キース・シリーズと戦う彼らとは、一緒に行くことは出来ない
バイオレットは隼人に礼を言うと、どこか穏やかな笑みを浮かべていた
そのバイオレットの笑顔に隼人は顔を赤らめ…後頭部を恵にバッグをぶん投げられた
そんなやり取りを、バイオレットはほほえましく見ていた

(希望を探す意志か…この巨大なパンドラの箱の中…
 希望が一かけらでも残っているのなら、それに賭けてみるのも悪くない…
 しかし…この先はあなた達にとって最も絶望に近い場所…
 はたしてあなた達がそれに打ち勝てるか… 今の私には…その結末を見届けるしかない…)

同じ頃、カツミはキース・ブラックからすべての真実を見せられていた
エグリゴリとは何か キースシリーズとは何か ARMSとは何か そして、カツミ自身が何者か…

「ショックかね? 全ての運命は、君と高槻君の意志の外ですでに決められていたという事実は…
 これは"アリス"が生み、私が実行した、完全なるプログラムだ ヒトの意志では到底書き換えることなどできない」
「……… ……… だから…どうだっていうの!?
 涼を私の家の近所に住まわせたから?同じ学校に通わせたから?
 お母さんを使って私と涼が仲良しになるように仕向けたから?
 私が涼を好きになったことは、あなたのプログラムとは全然関係ないじゃん!!
 私と涼が"人間"同士だからよ
 ただそれだけのことじゃないの!? あなたの考えてるような難しいことじゃないわ!!」

378 :不思議の国のアラスジ:2015/09/23(水) 22:03:26.99 ID:???
「……… ……… ふふふ…"人間"か
 そんな"人間"という種に我が兄弟達もさんざん悩み、振り回されて、敗北を喫しているな…」

そして、グリーンもまた一人の"人間"のために戦う決意をしていた…
息を切らしながらも通路を進むグリーン その脳裏に、カツミを救助した時のことが浮かんでいた

―わかったよ、兄さん… その女の子を回収すればいいんだね…
 それにしてもつまらない任務だよ その子は僕らと同じ適性者といっても、進化種としての自覚もないくだらない人間なんだろ!?
 まあ、せいぜい丁重に扱ってやるよ 丁重にね…―

ブラックの命令で、鐙沢村からカツミを救助するグリーン
だがこのころは彼も傲慢な選民思想の塊だったが…
カツミを保護してからしばらくたったある日、屋敷の庭に平手打ちの音が響く
カツミの腕の中には、亡くなった子猫の姿があった

―な…なぜ怒る? 所詮そんなものは生命活動が停止したぬけがらじゃないか!?
 後でメイドに処理させると言ったことのどこが…―

「…で…でも…この子はさっきまで生きてたのよ
 一生懸命頑張って"死"と戦ってたの… それを…そんな言い方ひどいよ…」

―なぜ…!?なぜ泣くんだ!?カツミ…―

「そんなの………… そんなの人間だからに決まってるじゃない…」

人間、というカツミの言葉に困惑するグリーン…その後、二人で庭に猫の墓を作り墓の前でカツミは手を合わせる

「ありがとう、グリーン 庭にお墓を作らせてくれて… これで、この子も安らかに眠れればいいな
 さっきは叩いてごめんね グリーン…あなた、やっぱりいい人ね」

379 :不思議の国のアラスジ:2015/09/23(水) 22:04:18.10 ID:???
―いい人?いい人間? それは一体なんだ?僕は…そんな人間を知らない…
 ガラスの向こうから僕を見つめる人間の目は…恐怖、畏怖、嫌悪…
 ヒトを支配するもの、キースシリーズ… 誰も僕に触れることはない… 誰も……―


「どうしたの、グリーン?すごくうなされてたよ?外まで聞こえた!!
 なんか悪い夢でも見たの!? んー、どうやら熱はないわね
 安心して眠って…落ち着くまで私がそばにいてあげる」

―彼女の手は暖かい…人間…これが人間…!?―

カツミとすごすうちに、グリーンは"人間"を知ることになるが

「……… ……… ………だけど………
 君の中に僕の場所はない… そこに刻まれている名前は…」

カツミの中には、常に涼と言う存在があった グリーンの脳裏にも、涼の姿が浮かび…

「……… ……… いいさ…それでも… 僕は…君のおかげで人間になれた…」

そして、グリーンは長兄ブラックと対峙する…!

「グリーン…おまえは私に反発し戦うことを選んだ
 壊れたプログラムは修正しなければならないな」
「わかったんだ…僕が何をすべきなのか… カツミ…君を殺させやしない…

―カツミ…君を… 君を……愛している!!―

 行くよ兄さん… あなたを倒し、プログラム・ジャバウォックを止めてやる!!」

<続く>
 

380 :マロン名無しさん:2015/09/24(木) 00:52:06.90 ID:???
グリーンに勝ち目あるように見えない
そもそもARMSを倒せるのはARMS殺しを持つオリジナルのみだろ
それともシルバーが言ったコアを破壊すればARMS殺しがなくともいけるのか

381 :マロン名無しさん:2015/09/24(木) 02:07:31.59 ID:???
それで言うとブラックにもグリーンを倒す術が

……普通にありそうだなぁ

382 :マロン名無しさん:2015/09/24(木) 19:46:52.09 ID:???
アドバンストの方々は皆火力が半端ないから
シルバーのブリューナクの槍は直撃すればコア云々の前に蒸発するし

383 :マロン名無しさん:2015/09/24(木) 20:12:45.14 ID:???
バイオレットはママ・マリアから人間を知って割りと理性的な感じになったのに
グリーンの方はなんでしっと団になっていたんすかね…(困惑)

384 :不思議の国のアラスジ:2015/09/24(木) 22:01:48.94 ID:???
「ブラック兄さん… カツミを殺させやしない…
 この僕の存在の全てをかけて…」
「………グリーン、良い目だ 自分のなすべき事を見つけ、微塵の迷いも振り払った"戦士"の目だ…
 来たまえ…我が弟グリーン… おまえが真の戦士であるならば、その証を、この私に見せてみるがいい」

     <ARMS No.191 神卵(ハンプティ・ダンプティ)>

グリーンは初手から全力でブラックに挑む
空間の断裂による刃が、ブラックを切り刻む…かに見えた
だがグリーンの放った空間の断裂は、ブラックの背後の壁を切り刻みながらも、ブラックには傷一つない…!

「な…なぜだ!?たしかに…手ごたえはあったのに!?」
「…………残念だ… 物理特性に関係なくあらゆる物体を切断する"空間の断裂"をもってすら…
 私に"死"をもたらすには足りぬというのか…」

そう語るブラックは、笑みを浮かべながらもその瞳からは涙が溢れる…

「我々キース・シリーズも、あのオリジナルARMSと同じだ…
 母たる"アリス"の四つの意志を体現するために生まれた…
 我々は家族でありながら、決して一つの線に重なることはない
 四つの選択肢から一つの運命を選び出すために存在している
 そして…私には絶望が託され… グリーン…おまえには希望が託されていた…
 だからこそ…おまえは赤木カツミに心ひかれたのかもしれない…
 だが…今、我ら兄弟の闘争はここに終わり、選択はなされた… 残念だよ…………」

グリーンに手をかざし、放たれた攻撃は…キース・シルバーの"ブリューナクの槍"!?

「おまえは…まだ知らなかったんだな… この私…"ハンプティ・ダンプティ"の力を…」

385 :不思議の国のアラスジ:2015/09/24(木) 22:02:30.59 ID:???
さらに、キース・バイオレットの"バロールの魔眼"がグリーンを貫く!!

「これが私の"力"だよ、グリーン… この手で触れたARMSの"力"を内に取り込み。自分のものとする
 私の中にはこれまでに生まれたアドバンスドARMSの"力"のほとんどが存在している
 これが"ハンプティ・ダンプティ"… "神の卵"… 大いなる器!
 あらゆるエネルギーをのみ込み、進化の糧とする…
 金属生命ARMSの特性を最も純粋に体現した、最も始原的な存在…

 ………… 終わりだ… 弟よ……」

そして、"グリフォン"の腕がグリーンを貫き、その身体を壁に貼り付けにしてしまう…

(カツミ…ごめん… 僕の"力"じゃまた君を助けられそうにない… 今の一撃で…僕のコアは…
 でも…ようやくわかったよ… 最後の"力"をどう使うべきか…)

悲鳴を上げて涙を流すカツミを前に、グリーンは気丈に笑って見せ…どこかへと転移する

涼達一向も強烈な共振を感じたかと思うと、その目の前には血まみれのキース・グリーン…!
その姿に、涼はグランドキャニオンでの虐殺光景が浮かび…涼の顔は怒りでARMSの文様が浮かぶ…

「……… ……… 高槻涼……… 君が僕のことを殺したいほど憎んでいるのはよくわかっている
 だけど…僕には選択肢がない… おまえを連れていってやる… 赤木カツミのところまで!!
 さあ… この手をつかめ!!」

そういって、涼に手を伸ばすグリーン 仲間達は当然、罠だと決め付ける
瀕死のグリーンを前に、涼がグリーンに下す決断は……

<続く>

386 :マロン名無しさん:2015/09/24(木) 22:30:54.85 ID:???
ブラックのARMSはコピー能力か
この場合力を蓄えるキャパシティがオーバーし自滅するか
オリジナルがそれ以上の力を出し敗れるのが定番だよね

387 :マロン名無しさん:2015/09/25(金) 03:10:23.72 ID:???
ブラックがグリフォンと同じ腕してたのはやはりこういうカラクリか

ブラック=絶望
グリーン=希望
シルバー=怒り

はてバイオレットさんなんやったっけ?

388 :マロン名無しさん:2015/09/25(金) 07:19:43.45 ID:???
>>387

多分"達観"か"悲しみ"じゃないかな、バイオレット戦での心の内を見るに

389 :不思議の国のアラスジ:2015/09/25(金) 18:07:55.47 ID:???
(まぶたに…いつまでも焼きついている…
 キース・グリーン… オレ達は…この名前を忘れない…
 オレは… おまえを許すわけにはいかない…)

涼の脳裏に浮かぶグランドキャニオンの大虐殺… それを行った男が、目の前に…

     <ARMS No.192 転移(テレポーテーション)>

カツミの元に連れて行ってやる、と言うグリーン
仲間達は罠だと言っグリーンを殺すように言い、アルが手にかけようとするが
それをユーゴーが止める 涼の決断を見守ろうといい、恵もしばしその動向を見守るように言う
恵の目にも、グリーンが瀕死であることが見て取れ、とても小細工ができるような状態ではない…

「そうだ…僕にはもうほとんど"力"は残っていない…
 せいぜい、貴様を連れて、たった一度転移するぐらいだ…」
「キース・グリーン…なぜだ!?
 あのグランドキャニオンであれだけのことをオレ達にしたおまえがなぜ今、手を貸そうとする…
 オレは...どうしてもおまえを…」
「……… ……… 憎んでくれても結構 僕も…君のことが嫌いだ…
 僕のことが憎いのなら、僕をその爪にかけろ!! 思う存分引き裂け!!
 それで貴様らの心が晴れるのならな…
 そのかわり…その爪が僕の身体にかかった瞬間に… 僕は…おまえをカツミのところに転移させてやる!
 カツミを…………
 カツミを救えるのは、もうおまえしかいないんだ…」

グリーンの、本心からの言葉であった… 涼も僅かに思い悩み…ユーゴーは何も言わずに頷いてくれた
そして、涼はその手を握る…!

390 :不思議の国のアラスジ:2015/09/25(金) 18:08:28.95 ID:???
キース・ブラックは、チェシャ猫の"力"も自身の中に取り込む グリーンの命と引き換えに…
グリーンの血の跡にうずくまるカツミは、ブラックに向き直るとその頬に平手打ちを当てる

「私が…憎いかね? 仕方あるまい 君も、私も、他のARMS達も…
 すべては、このプログラムのために作られ、生まれた
 すべては我が母"アリス"の意志のままに…」
「違う違う!!アリスはそんなこと、望んでいない!!
 人間はただ憎しみだけを望むようにはできていないわ!!
 憎しみがあるってことは、感情も優しい心もあったからじゃない!?
 あなた達兄弟はなぜ4人生まれたか…涼達ARMSはなぜ4体生まれたか…今わかった気がする
 "アリス"は自分の憎しみを止めて欲しかったのよ!!
 あなたのやっていることは"アリス"をより深い悲しみに追い込むだけだって、どうしてわからないの!?」
「……… ………ふふ…たしかにその通りかもしれない…
 しかし…こうして私が生きている以上、全ては決した… もう…私は…」

―――その時、涼とグリーンがブラックの眼前に転移して現れた!!
ブラックの身体に体当たりして、カツミから引き剥がす
そして…涼とカツミは、ついに再会を果たす 涙を流し、カツミは涼に抱きつくのだった

(カツミ…高槻涼…僕がもしこんなことを口にしたら、君達は笑うだろうか?それとも怒るだろうか…?
 僕は……君達と…まったく別の形で出会っていたなら… ………… 僕は……)

そして、グリーンの身体は塵となって消えていった…

「…… …… グリーン… これがおまえの選んだ"希望"の答えか…
 ……… ……… ようこそ"アリスの間"へ…高槻涼…
 さあ…来るがいい… 君がこの私を止められるか…私がプログラムを遂行できるか…
 それが…世界の選択だ」

涼とブラック、ARMSの最後の戦いが始まろうとしていた

<続く>

391 :マロン名無しさん:2015/09/25(金) 18:15:24.50 ID:???
グランドキャニオンの行為反省せずまま一人悦に浸り逝きやがったグリーン最低最悪だな

392 :マロン名無しさん:2015/09/25(金) 20:11:29.95 ID:???
バトルジャンキーであることを強要されたシルバーと違い、グリーンは素でクズだったからなぁ
こういう可哀相的な末路はちょっと納得いかんね

>>387
バイオさんが悲しみで銃が武器な銀のメタル野郎が怒りだと……

393 :不思議の国のアラスジ:2015/09/26(土) 22:07:35.28 ID:???
「ここに、プログラム・ジャバウォックを構成する最後のパーツが揃った…
 45億年前… この惑星が誕生したときに書かれた黙示録のページがすべて揃った…
 あらん限りの"力"を振り絞って闘え!!高槻涼… その結果が世界の選択となる!!」

     <ARMS No.193 撃震(バイブレーション)>

塵と化したグリーンの姿に、涼もどこか複雑な思いであった

「カツミ…ここで待っていてくれ これで終わらせる… なにもかも……………
 そして帰ろう… オレ達の世界へ!!

 ジャバウォック、これが最後だ…"力"を貸せ!! "力"が欲しい!!
 ここで全てを終わらせるぞ、ジャバウォック!! いくぜ!!」

右腕のジャバウォックを発動させ、キース・ブラックとの決戦に挑む涼
恵達もその共振を感じ取り、彼女達も決戦の場へ急ぐ…

ブラックの放つ"ブリューナクの槍"が火柱を上げるが、涼もそれを受け止め、ブラックに向けてその腕を伸ばす
それを横っ飛びで避けると、次は"バロールの魔眼"が涼の体を貫く
だが、涼の振るジャバウォックが"バロールの魔眼"の結界を振り払う!

「無駄だ、キース・ブラック…オレ達はこれまでおまえの用意した全ての壁を越えて、ここまでやってきた…
 今さら、おまえが人真似などしようともうオレには通用しない!!」
「ふふふ…私はうれしいよ、高槻涼… よくここまで"力"を育てたものだ…
 ジャバウォックに支配されずに、人間の意志を保ったまま…
 感じるだろう!?この共振を… "アリス"が呼んでいる… "アリス"が目覚めようとしている!!
 さあ!!もっと"力"のボルテージを上げろ、高槻涼!! ジャバウォックの"力"を私に向かって解放しろ!!
 そして… 私を… その爪<ARMS殺し>で殺してみろ!!」

394 :不思議の国のアラスジ:2015/09/26(土) 22:08:01.13 ID:???
アリスの激しい共振に包まれながら、ブラックはグリーンに見せた、涙を流した笑みを見せる…
その時、恵達一行に強烈な、地震と思わせるような激しい共振反応が襲いかかる!!

(ああっ… だ…駄目よ、高槻君… ブラックと戦っては!! ブラックを殺しては!!)

ユーゴーのその声も虚しく、ジャバウォックの爪がブラックの身体を貫く…!

「ありがとう 高槻涼… 待っていたよ、この時を…
 "ハンプティ・ダンプティ"はあらゆるエネルギーを喰らう、より純粋なARMS… どんな攻撃でも破壊できない
 だが、唯一の例外はお前達(オリジナルARMS)の持っている"ARMS殺し"!!
 さあ、そのまま私を引き裂け!! "ハンプティ・ダンプティ"の中にいる者を!!
 さもないと… とりかえしのつかないことになる…」

ブラックのその言葉が示すとおり、ジャバウォックの爪に貫かれたブラックの身体がメキメキと音を立て始める…

<続く>

395 :マロン名無しさん:2015/09/26(土) 23:33:40.48 ID:???
涼は魔眼と戦ってないのに瞬殺できるのね。黄金聖闘士超えたか

396 :マロン名無しさん:2015/09/26(土) 23:45:34.80 ID:???
隼人の闘い間近で観戦してたからじゃね?
それよりブラックが意味不明なこと言ってるのが気になる

397 :マロン名無しさん:2015/09/27(日) 00:16:58.40 ID:???
おい、まさかホワイト登場か?

398 :マロン名無しさん:2015/09/27(日) 17:34:24.53 ID:???
中にいる者って誰なんだ(棒)

399 :マロン名無しさん:2015/09/27(日) 20:57:21.06 ID:???
中の人などいない!

400 :不思議の国のアラスジ:2015/09/27(日) 23:29:03.32 ID:???
このときを…待っていた… さあ、早く貴様の"ARMS殺し"で私を引き裂け!!
 "ハンプティ・ダンプティ"の中にいる者を…殺せ!!
 ずっと私の中に眠り…私の意志に干渉し…すべての絶望を生み出した存在を…殺せぇ!!」

だがブラックを貫くジャバウォックが、何かに押さえられたかのように動かない
その時、突如ジャバウォックが砕けブラックからその爪が離れてしまう
しばし、ブラックは呆然と立ち尽くし…

「待っていたのは私も同じだよ、M−83ブラック…
 "ジャバウォックの爪"で"ハンプティ・ダンプティ"<神の卵>の殻が破れるときをね…」

ブラックの長髪が切れ落ち、ブラックの姿をした 何者か は邪悪な笑みを浮かべる…

     <ARMS No.194 帰還(リザレクション)>

「……… ……… キ…キース・ブラック…おまえは…!?」
「私はキース・ブラックではない…ブラックなどもう自由にはさせない…彼はすでに私の支配下にある…
 私の肉体が死滅し、この"ハンプティ・ダンプティ"の中に吸収されてから二十数年…
 ようやくこのときがやってきた!
 君達はサミュエルからすべてを聞いているはずだよ この私が…何者で、どのような存在なのか…」

その言葉に、涼は一人の人物を脳裏に浮かべる…

401 :不思議の国のアラスジ:2015/09/27(日) 23:29:47.96 ID:???
ま…まさか…」
「そのまさかさ ARMS計画の提唱者…そして… 君達のすべてを生み出した偉大なる父…

 私は… キース・ホワイトだよ!

 あらゆるエネルギーを取り込んで我がものとする"ハンプティ・ダンプティ"の特性が、私をこの時代に蘇らせた…
 高槻涼…君は最高の駒だったよ 君のおかげで、私は有史以来最高の人類になれた
 私自身が…理想とする進化の究極の形態となった
 あとは、私の理想の世界を作り上げるだけだ ブラックや"アリス"が考えていたものとはまた違う世界を…
 そのためにもプログラム・ジャバウォックの発動は必要不可欠!!
 赤木カツミの"死"は、絶対条件だ!!」

そうはさせないと、涼はARMS砲をキース・ホワイトに放つ
それを避け、ホワイトは"アリス"の上に飛び立つと涼もその後を追う

「貴様なんかにカツミを殺させるか!!」
「ふふ…勘違いをしているようだね 『私は』カツミを殺しやしないよ カツミは…………」

ジャバウォックの爪をホワイトに伸ばすが、ホワイトの姿は空間転移で霞み…
ホワイトが引き込んだカツミの体を、ジャバウォックの爪が貫いてしまう…!!

「君が… 殺すんだよ…」

402 :不思議の国のアラスジ:2015/09/27(日) 23:30:14.59 ID:???
ジャバウォックの爪に貫かれ、口から血を溢れさせるカツミ…
それを見て、ホワイトは下卑た笑みを見せる

「君が殺した…」

カツミを貫いた爪が引き抜かれ、アリスの上に倒れこむ

―おまえが殺した!!―

涼の脳裏に、ボビー、キース・シルバー、キースグリーンの姿が浮かび…

―おまえが殺した!!―

鐙沢村の、炎に飲まれるカツミの姿が浮かび…

―殺した…!!―

カツミの身体は、アリスの中に沈んでいく…

(涼…大好き…だよ…)


絶望が 悲しみが 嘆きが 涼を覆い包む……!!

<続く>

403 :マロン名無しさん:2015/09/27(日) 23:32:54.26 ID:???
何この超展開......涼がカツミに手をかけ絶命って......絶句

404 :マロン名無しさん:2015/09/27(日) 23:52:41.96 ID:???
うわぁ、やっぱりホワイトキター! 過去パートだけで終わらすには惜しい諸悪の根源っぷりだもんなぁ
アリスの「絶望」を受け継いでるとは言え、セロがあんな外道化はちょっと釈然としない部分あったし
外道部分と穏やかな部分に差が有りすぎると思ってはいたが、やはりホワイトの仕業か

登場早々にカツミ殺させるとか、やはりラスボス相応しいわ

405 :マロン名無しさん:2015/09/28(月) 20:13:03.28 ID:???
しかしどこまでがブラックでどこまでがホワイトだったのだろうね、こうなると
とりあえずゲス笑みしてるときはホワイトが出てきてると思ってよさそうだけど

406 :不思議の国のアラスジ:2015/09/28(月) 22:14:23.03 ID:???
涼の中の精神世界…ジャバウォックを眼前に、涼は空ろな表情であった…

【高槻涼… かつて我は、"汝とともにあろう"と言った…
 そして、いま選択はなされた… 我が汝の意志に従おう!!

 "母"よ… "力"が欲しいか!?】

そして、"アリス"の上で涼の肉体はジャバウォックへと変貌する…

     <ARMS No.195 黙示(リベレイション)>

その頃ウインドは核自動報復システムを侵食する"アリス"の触手の前に立つ
そしてそれを、"ARMS殺し"を持つジャバウォックの爪で切り裂いていく
アリスの触手を切るうちに、ジャバウォックの爪が共振反応で激しく震えていることに気がつく
ウインド…高槻 巌は息子、涼に思いを寄せる…

同じ頃、バイオレットもその共振の影響からか、静かに伏せた目から血が流れ出る…

(始まってしまったか…)

隼人達がアリスの前に駆けつけたときには、すでにすべてが終わり…
いや…"アリス"の目覚めが始まろうとしていた

(巨大すぎる絶望と憎悪… 自分自身への…
 もう…止めることはできないの?)

そして、ジャバウォックの眼前に巨大なアリスが姿を現し
母の胸に抱かれるように、ジャバウォックの身体が"アリス"の中に取り込まれようとしていた

407 :不思議の国のアラスジ:2015/09/28(月) 22:15:01.41 ID:???
その場面に立ち会う人物が、隼人達以外にもう一人…ブラックの肉体を支配したキース・ホワイトである

「フフフ…"ハンプティ・ダンプティ"はあらゆるエネルギーをくらう"神の卵"!最も始原的な姿のARMS!
 M−83…奴の過ちは"ハンプティ・ダンプティ"を発動させたとき、最初に吸収したものが私の残留思念だったことだ!!
 奴は"アリス"の純粋な代行者として、ヒトを滅ぼそうとしてきたが…
 どこまでが自分の意志で、どこまでが私の干渉によるものだったのか、気づいていなかった…」

ジャバウォックを取り込み、突如ベキベキと形を変える"アリス"を前に、キース・ホワイトは話を続ける

「奴が私に気づいたのは、ごく最近のこと… 必死に抗い、自らを滅ぼす力を求めたが、時すでに遅かった…
 ブラックも"アリス"もそして君達も… すべては、復活する私のための道をならす道具に過ぎなかったのだよ!!」

この言葉に、怒りを露わにした隼人が騎士<ナイト>を伸ばして攻撃するが
ホワイトは宙に飛んで回避すると、その背から朽木のごとき羽根が展開された
巨大化し変形を始める"アリス"が天井に開けた大穴から、ホワイトは外へと飛び始める

「だが…いまから全ては変わる! "ヒト"という種は、ここに終焉を迎える!
 そして…私の意志が世界を満たす!!
 この私が創造した、有機生命と無機生命の融合種ARMS… それが新しい世界の支配種…
 "地球"(ガイア)と共振し、コンタクトすら可能な最強の生命だ!
 この私の意志が地球の意思となる!!」

エグリゴリ最深部の天井を突き破り、そしてニューヨークの大地を突き破り現れたのは
ニューヨークのビル群をさらに上回るほどの、超巨大なジャバウォックの姿であった!!

               「私は…"神"となる!!」
 
<続く>

408 :マロン名無しさん:2015/09/29(火) 00:47:46.08 ID:???
>その頃ウインドは核自動報復システムを侵食する"アリス"の触手の前に立つ
>そしてそれを、"ARMS殺し"を持つジャバウォックの爪で切り裂いていく
ホワンに貴様に使う予定ではなかったの台詞はこうことだったのか

409 :マロン名無しさん:2015/09/29(火) 20:51:32.57 ID:???
神とかいいだす奴って大体自分の慢心が原因で負けるんだよな
ホワイトも相当傲慢なタイプだから慢心しまくって醜態さらすんだろーなぁ

410 :マロン名無しさん:2015/09/29(火) 21:30:26.02 ID:???
そらまあエグリゴリのみなさんの総元締めなんだから、やっぱそうでないとw

411 :マロン名無しさん:2015/09/29(火) 21:48:38.38 ID:???
キースシリーズもほとんど倒れて最終決戦の様相を呈してきたが…そういや武士はどうした?
そろそろ起きないと忘れかけていたぞ。

412 :不思議の国のアラスジ:2015/09/29(火) 22:02:25.51 ID:???
ニューヨーク上空のエアフォース・ワンに、"アリス"の核防衛システム進入停止が報告される
奇跡だと、乗員達は歓声を上げる 大統領は、これがウインドのおかげだと確信していた

(奇跡なのではない…あの男は約束を果たしてくれたのだ 
 "静かなる狼"(サイレントウルフ)高槻巌… ありがとう)

だが、まだ脅威は去っていない… ニューヨークに巨大ジャバウォックが現れたのだ

「神よ… 滅亡の危機は… いまだ去っていないというのか!?」

     <ARMS No.196 地上(オン・ジ・アース)>

突如現れた巨大ジャバウォックに、ブルーメンの隊員も困惑していた

【空…大地…人類(ヒト)…】 【 憎 い !!】

ジャバウォックの雄叫びが、周囲のビル群を一気に破壊する!!
さらにその雄叫びが地震を呼び、その大地を破壊しつくす…!
その影響が地下の隼人達にも出る、このままでは地上に脱出する前に瓦礫の下敷きになってしまう

【神宮隼人よ…立ち止まっている時間はないぞ!! 我にはなさねばならぬプログラムがある…】
「わかってるよ、"騎士"<ナイト>…とっくに覚悟はできている…
 だがな…約束しろ!! 感覚も行動もオレに渡せ!! すべての意志がオレが握る!!」
【わかった…従おう!! 汝は我が「剣の主」なり!!】

騎士<ナイト>に変身した隼人が、恵達をその身体にしがみ付かせ一気に地下からの脱出を図る
こうなってしまうと、今だ眠っている武士がうらやましいと一人ごちる隼人
そのとき、屋敷で武士の繭が僅かに反応を起こす…?

413 :不思議の国のアラスジ:2015/09/29(火) 22:02:53.85 ID:???
「ブラックよ…旧世界を浄化するだと!? 理想の世界を作るだと!?
 おまえが見ていたのは、ただ母たる"アリス"の"絶望"と"憎悪"のみ!つまらぬ少女の夢想だけだ!
 そんな子供の夢想では、世界は変わらぬ! かつて、理想国家を築こうとして大失敗を演じたあの男(ヒトラー)と同じだ!!
 しょせん、おまえ達などこの私の道具… 全ては私が"神"になるための布石にすぎん!!
 さあ、"力"を振るうがいい!私の掌の上でどんどん成長するがいい!
 惑星の意志にさえコンタクト可能な最強の生命よ… 私が作りあげた愛しの破滅の子よ…
 その素晴らしき"力"を私が吸収しよう!!この"神の卵"…"ハンプティ・ダンプティ"の力で!!
 この私が進化の頂点、地球<ガイア>となるがために…」

地上へ脱出した一行だが、巨大ジャバウォックの姿に驚愕していた

「な…なんだあれは!?あんなもの、どうやって倒せっていうんだ!?」
「……… ……… 巨大ARMS"アリス"を媒介に、"力"を解き放ったジャバウォック…
 あれを倒す手段があるとしたらたった一つ… "ARMS殺し"のみ!!」

その言葉とともに、隼人<ナイト>はミストルテインの槍を解放させる

「じゃあ、みんな… 言ってくるぜ…」
「……… ……… おい…本当に高槻を殺すのか!?」
「……… ……… あいつが最悪の事態に陥ったら…オレの手であいつを止める!! そう…約束したんだ」

恵もリーダーとして、対ジャバウォックに参加する
あまりにも強大な敵を討つために 変わり果ててしまった友を止める為に
恵と隼人<ナイト>は、決戦の地へと向かう…

<続く>

414 :不思議の国のアラスジ:2015/09/30(水) 22:16:38.08 ID:???
アメリカ空軍のヘリ部隊が、崩壊したニューヨークに立つジャバウォックの姿を捉える
ミサイル攻撃をジャバウォックにむけ、一斉に発射する!!

     <ARMS No.197 激突(ショックダウン)>

ミサイル攻撃は見事に直撃、爆炎がジャバウォックを包む
だが、爆風が晴れたときヘリのパイロットが目にしたのは、ジャバウォックの鋭い眼光…!
そして、ジャバウォックの口から放たれた火炎放射がヘリ部隊を、ニューヨークの街を焼き尽くす!!
炎に包まれるニューヨーク、その光景はまさしく"大きな大きな焼きリンゴ"であった

「くそっ、米軍め…余計なことしがやる!!
 ただやみくもにジャバウォックに攻撃を加えたら、どんどん"力"(エネルギー)を蓄えて強くなっちまう!!」
「急ぐわよ、隼人!!ジャバウォックがこれ以上強大化する前に…」
「ああ…わかってるさ… あいつは…オレの始めての親友だ オレは、あいつにいろんなことを教えてもらった…

 昔のオレは鞘のない刀だった… やたらとんがって、触れる物をみな傷つけることしか知らなかった…
 でもな…おまえはオレに言ったよなぁ オレ達は… 同じ運命を抱えた仲間だって…
 あの時からオレは変わった!!
 武士…久留間、アルのガキに、ユーゴー… ウインドのおっさん…兜のおっさんにブルーメンの連中…
 このわずかの間にいろんな奴らに出会って、いろんなものをもらった…
 そんなオレが…おまえやみんなのためにしてやれることは…

 おまえをこれ以上破壊の使者なんかにしてやらねえことだ!!」

恵を肩に乗せ、ミストルテインの槍の出力をあげてジャバウォックへと飛び掛る隼人<ナイト>

「そうね…それを言うなら私も同じ… あんた達と出会えてよかった…
 クイーン、頼むわよ!攻撃の力をそのまま相手に返す究極シールド…アイギスの鏡!!
 私達を… 守って!!」

415 :不思議の国のアラスジ:2015/09/30(水) 22:17:04.89 ID:???
ハートの女王<クイーン・オブハート>を眼前に展開し、ジャバウォックの吐く火炎放射を跳ね返す!
そしてジャバウォックの胸を、ミストルテインの槍が縦に切り裂くが、コアには届かない
そこにジャバウォックの巨大な腕が、隼人<ナイト>を叩き落し、その身体を押さえ込ませる
身動きが取れない中、恵はハートの女王<クイーン・オブハート>の声を聞く

【我は審判者 ハートの女王<クイーン・オブハート>… 久留間恵!!私の最後のプログラムを発動させるか!?】
「最後のプログラム!?何よ、それ…」
【"アリス"より生まれしすべてのARMSに"消失"をもたらす滅びのプログラム…
 "実行"のキーとなるのは汝の決断なり!! さあ、久留間恵…審判を下せ!!】

突然のハートの女王<クイーン・オブハート>の言葉に、恵の下す決断は…

<続く>

416 :マロン名無しさん:2015/10/01(木) 10:00:58.58 ID:???
もっと早い段階で最後の審判を発動できれば、皆丸く収まっただろうな

417 :不思議の国のアラスジ:2015/10/01(木) 22:07:01.11 ID:???
【私に与えられし"力"は、"アリス"より生まれしすべてのARMSに"消失"をもたらす滅びのプログラム…
 "実行"のキーは久留間恵…汝の決断のみ!! 一言"滅びよ"とつぶやけば審判は下る!】
「ちょ…ちょっと待って、クイーン!!それって、涼だけじゃなく隼人や武士まで!?」
【そうだ、キースシリーズや我々も、全て滅びる!!
 汝の審判のみが、このARMSにより引き起こされた人類の危機を救うことが出来る!
 久留間恵…残念だが私達は最も残酷な使命を与えられた存在なのだ!!】

     <ARMS No.198 侵食(エンクローチメント)>

突然の言葉に恵は戸惑いの表情を浮かべる

「そ…そんなこと、急に言われたって…私には…」
【汝は人類でありながら、"アリス"の分身たるARMSとして今日まで生き、全てを見てきた…
 汝には下せるはずだ!! 罪深いのはARMSか!?人類か!?】

ハートの女王<クイーン・オブハート>の言葉に涙を浮かべる恵
彼女はその審判を下すことが出来ずに、気を失ってしまう…
恵が気絶してしまったことでハートの女王<クイーン・オブハート>のシールドが消え、ジャバウォックの手が迫る…!
だが、隼人<ナイト>も槍を一閃してその腕を吹き飛ばす!
拘束から抜け出し、飛び上がるとジャバウォックに向けて突撃を仕掛ける
迫る隼人<ナイト>にARMS砲で対抗するジャバウォック、それを回避するとその背後で大爆発が起こる!

(誰かが…泣いている…子供みたいに… ………隼人… 私を抱いて…高槻と戦っている…
 ………そうか……… 痛いんだ… 高槻を斬るたびに… 自分自身も斬っているから………………)

ジャバウォックの胸を切り裂いていく隼人<ナイト> その瞳からは涙が滲む…

(私も…痛いよ… 隼人…)

418 :不思議の国のアラスジ:2015/10/01(木) 22:07:35.76 ID:???
隼人<ナイト>の攻撃に、ついにジャバウォックもその巨体が倒れる…
倒れたジャバウォックにとどめをさそうとするが… そこに、突如"アリス"がその姿を現す
すると、突如ジャバウォックの身体が隼人<ナイト>と恵を侵食していく!?

「ば…ばかな!"アリス"…オレ達まで侵食するつもりか!?
 "アリス"!!てめえは… てめえは一体何がしたいんだぁ!!」

…隼人と恵がジャバウォックに侵食されたのをユーゴーが感じ取る…
倒れたジャバウォックも再び立ち上がる ラルフももはや人間の手に負える戦いではないと声を上げる

「本気であそこに戻る気なの?ユーゴー…」
「な…なんだって!?何かんがえてんだ、ユーゴー!?
 おまえまであんな馬鹿どもと同調することなんかないだろ!?」

「私はテレパシスト……… 私には…私にしかできない戦い方があります
 約束したんです… 高槻君を………… 殺してあげるって…」

戦う決意を固めたユーゴー、アルはユーゴーの身体に抱きつく…

「ア…アル…」「読めよ…うまく言葉にならないから………… 僕の心を…読んでくれ!」

そんなアルの頭をユーゴーが優しくなでてあげた

「大丈夫ですよ… 隼人君も恵さんも生きて帰ってきます…
 みんな…生きて帰ってきます…」

その頃エアフォース・ワン ジャバウォックを破壊するためにシステムAAを発動させるかどうか葛藤していたが…
突如エアフォース・ワンに異常が起こる 強力な電磁波の干渉を受けているようだが…
その時、システムAAが勝手に起動する!? そのモニターには"アリス"の顔が映し出されていた

<続く>

419 :マロン名無しさん:2015/10/01(木) 22:48:50.49 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚ おねショタ!おねショタ!

420 :マロン名無しさん:2015/10/01(木) 23:33:10.60 ID:???
アルはギャローズ・ベル脱出洞窟内の出来事あってからユーゴーの前だと素直になっているな

421 :不思議の国のアラスジ:2015/10/02(金) 18:01:09.05 ID:???
あらゆる回線から独立したはずのシステムAAを"アリス"はたやすくその主導権を握る
モニターには、顔にARMSの文様が刻まれ、邪悪な笑みを浮かべるアリスと BAKED APPLE の文字…
そして、とうとうニューヨークに向けて核が放たれてしまう…

     <ARMS No.199 繭玉(コクーン)>

教会のような場所で、その光景を見ていることしかできない武士
そこに、アリスと白兎が武士の前に姿を見せる もう私にも止めることはできないというアリスの肩を武士がつかむ

「"アリス"…君は僕に何をさせるためにこんな所に呼びよせた?
 僕はただみんなの様子を見続けるだけ… こんな所に閉じ込められてちゃどうすることも出来ない… こんなの…残酷だよ!!」
「……… ……… あなた達4人のARMSは、私の心から生まれた分身…
 武士君…あなたの白兎<ホワイトラビット>にはジャバウォックを止める使命を与えていたの…
 騎士<ナイト>が倒れてしまった今、あなたは最後の希望…
 最悪の事態になった時の切り札となってもらうためにここに留めたの」
「"アリス"…僕がわからないのはそこだよ!! もともとジャバウォックだって君から生まれた存在なんだろ?
 だったら、なんでそれに対抗するプログラムが、僕達に与えられたんだ!?
 僕達は"人間"だよ!!"友達を殺せ"なんてプログラム、あまりにひどすぎるだろ!?」

422 :不思議の国のアラスジ:2015/10/02(金) 18:01:42.72 ID:???
アリスの肩を掴み、そう詰め寄る武士 その横から白兎が口を開く 
ジャバウォックは、『もう一人』の"アリス"から生まれた存在だという
"アリス"がアザゼルに取り込まれたことで、アリスはヒトを愛するアリスと、ヒトを憎む"アリス"の二つに分かれてしまった
超巨大アザゼル"アリス"の中で二人のアリスの葛藤が合ったが、キース・ホワイトの復活でそのバランスは崩れた
"アリス"の世界…即ち今のジャバウォックの中にあるのは、破壊を望む"黒いアリス"のみ
今武士と話している"白いアリス"は"黒いアリス"に押さえられる前に白兎の中に逃げて来たのだという
分かれていても、"黒いアリス"もアリス自身 自分を自分でとめることはできない
だからアリスは、それをARMS達に委ねたのだ もう一人のアリスを殺す為に…

ニューヨークの町並みを破壊し、焼き尽くすジャバウォック… その光景にキース・ホワイトも見惚れていた

「滅びの光景はただ美しい… なぜなら、それは新たな創造の過程だからだ
 そうは思わないか?バイオレットよ…」
「ブラック兄さん… これがあなたの望んだ種の進化だというの!?
 これがARMS計画<プロジェクト・アームズ>の帰結!? くだらないわ…
 私の目にうつるのは、破壊と混沌…ただそれだけよ」

バイオレットもそれを見ていたが、彼女はそれをくだらない、と目から涙を滲ませながらそういうが
バイオレットの胸はホワイトの放つビームに貫かれてしまう!!

「バイオレット………… それが父に向かって言う言葉か!? お前達の生みの親であるこの私(キース・ホワイト)に…」
 どのみちおまえなど用済みだがな」

さらにバイオレットの身体を衝撃波で吹き飛ばす!!

(迂闊だった…そうか、そういうことか… "アリスの間"で何が起きたのかこれで全て合点がいったわ…
 私の兄さん…キース・ブラックはもういないということね…)

423 :不思議の国のアラスジ:2015/10/02(金) 18:02:23.23 ID:???
そのままビルの天井から落ち行くバイオレット… その身体を高槻巌が横から拾い上げて救出する!

「父親が娘に折檻するには、少し行きすぎの感がありますな
 もっとも、そういう人間だから、世界を焼き尽くそうなんて考え付くのですかな、ドクター・キース・ホワイト…」
「おまえ…何者だ!?」
「高槻巌…あなたがワナにはめた少年の父とでも言っておきましょうか」
「ほう…では、この私に復讐でもするつもりか!?」
「いえ…今はあなたの相手をしている相手ではないので… 後日、また改めてお伺いします
 それまで、あなたはお山の大将を気どるがいいでしょう この廃墟の町の王様としてね…」
「……… ……… ヒトという種の分際で、ずいぶん勇ましい物言いをする男だ…
 "神"として君臨するこの私に… その愚かな言動、後悔するがいい!!」

ホワイトは巌に向けてビームを放つが、それを横っ飛びで回避するとホワイトにジャバウォックの爪を投げつける!!
それをとっさに腕で受けて凌ぐホワイト

「私は…今まで何度も問われ、その都度同じ言葉で返してきた…」

怒りの形相で腕を振るい衝撃波を飛ばすがすでに巌の姿はないのだった

「人間(ヒト)は… 決してARMSに負けはしないと!!」

424 :不思議の国のアラスジ:2015/10/02(金) 18:03:01.81 ID:???
その頃武士サイド 教会内にはいくつもの武器が床に突き刺さる
どれも白兎<ホワイトラビット>に"力"を与える代物 
"黒いアリス"にどこまで通じるかはわからないが、地上のどの兵器よりよ強大な"力"だという
ただし、持ち出せるのはただ一つだけ…

「ごめんなさい… 私の願いがこんな形になってあなた達に大きな迷惑をかけてしまった… 私は…」

うつむいた表情でそういうアリス… 武士はそんなアリスの手をつかんだ

「"アリス"… 僕は持ち出せるものは『たった一つ』って言ったよね
 僕はかつて情けないほど弱虫だった… でも… 仲間と出会うことで変わったんだ…
 わかったんだ…人間は一人でいることは良くないことだって…
 人間は…他の人と出会うことで変わることが出来るんだって!!

    だから… 一緒に行こう!! 外の世界へ!!」

<続く>

425 :マロン名無しさん:2015/10/02(金) 18:06:21.43 ID:???
サラリーマンの無敵感とホワイトの雑魚っぽさがすごい

426 :マロン名無しさん:2015/10/02(金) 18:38:14.87 ID:???
ここまで溜めに溜めまくって、ついに武士活躍の時がくるか

427 :マロン名無しさん:2015/10/02(金) 19:39:53.46 ID:???
武士だけ女っ気無かったが、ここに来てロリ落としとは……

428 :マロン名無しさん:2015/10/02(金) 19:48:18.05 ID:???
アリスを導くは白ウサギの役目というわけか。ここまで引っ張っただけのことはあるな。

429 :マロン名無しさん:2015/10/03(土) 01:46:01.81 ID:???
何というか本当にラスボスかおまえはと言うほど小者っぽいなホワイト

430 :マロン名無しさん:2015/10/03(土) 07:56:44.08 ID:???
でももうホワイト以外にラスボス候補いないだろうしなあ
リーマンにボロ負けしたホワンはすでに落ち目だし
ジャバウォック(=黒アリス)とはこの決戦で決着付きそうだし

431 :マロン名無しさん:2015/10/03(土) 17:20:07.00 ID:???
まさにエグリゴリの中のエグリゴリ!って感じで良いじゃないかホワイトw

432 :不思議の国のアラスジ:2015/10/03(土) 22:09:35.21 ID:KCDdPa6v
ブルーメン屋敷にて、武士の繭に異変が発生したという
武士を包む繭に亀裂が入り…それが砕け散ると勢い良く白兎<ホワイトラビット>が飛び出した!!

「行くよ…白兎<ホワイトラビット>!!」

そして、彼もまた音速を超えて、ジャバウォックの元へ向かう…!!

     <ARMS No.200 羽化(エマージェンス)>

白兎<ホワイトラビット>の中には、宿主の武士と…もう一人、アリスの姿があった

「"空"…"風"… "太陽"… 写真でしか見たことがなかったけど…
 外の世界がこんなにも素晴らしいものだったなんて…
 武士君…あなたは"力"より私なんかを選択してしまった… 後悔はないの!?」
「いいんだ…僕なんかが"力"に頼ってもたかがしれてる
 そんなことより君の喜ぶ姿を見る方がよっぽど"力"が沸いてくるよ」

武士の言葉に、アリスは涙を流しながら武士に礼を言う

【巴武士よ… 汝の行動は、一切予想されていないプログラム外の事態だった…
 まさか"アリス"を連れ出すことが可能だなんて… それがどんな"進化"を生み出すのか我にも予想すら出来ない!】
「白兎<ホワイトラビット>、頼むよ…僕達を連れていってくれ!
 みんなが…いる場所へ!!」

433 :不思議の国のアラスジ:2015/10/03(土) 22:10:28.08 ID:???
ニューヨークの空に、核ミサイルが向かっていくのが見える
さすがに巌にも核を落とすには手持ちの武器が心もとない為、バイオレットに協力を頼む
彼女もそれを承諾、三月兎<マーチ・ヘア>の姿を解放し、"バロールの魔眼"で核を落としにかかるが…
キース・ホワイトも当然それを妨害しにかかる! "バロールの魔眼"のナノマシン結界を空間振動で散らしてしまう
だが、それでも強引にレーザーを放ち、核ミサイルを貫く!
起爆装置はどうにかしとめ、後は本体をどうにかすれば…と思われたが
なんとジャバウォックはその腕を伸ばし、墜落する核ミサイルを体内に取り込んでしまった!!

「ハハハハハ… ついに取り込んだな!! 人類が生み出した史上最強の"力"を!!
 ジャバウォックよ!それが"アリス"と人類からの贈り物だ!! より莫大な破壊を生む糧にするがいい!!
 あのギャローズ・ベルで見せた"力"… シルバーのビームを取り込んだときを思い出せ!!」

その光景に、さしもの巌の額にも汗がにじむ…

「"核"は起爆剤にすぎぬ… おまえが、巨大なエネルギーを生み出すための呼び水!!
 人類では決して生み出せぬ破壊の"力"… 反物質を生み出せ!!
 今ふたたびこの地を浄化するために…」

その時、空を見たユーゴーは涙を流していた ついに駆けつけてくれた、武士のその姿に…

「行くよ"アリス"…」
「ええ…私の大好きなこの世界を守るために!!」

<続く>
 

434 :マロン名無しさん:2015/10/04(日) 20:22:26.48 ID:???
>さすがに巌にも核を落とすには手持ちの武器が心もとない為

余裕さえあれば核も平気な顔で落とせそう
勿論そんなわけないんだろうけど…リーマンだしなあw

435 :不思議の国のアラスジ:2015/10/04(日) 21:59:37.82 ID:???
ジャバウォックが核を取り込んだことで、その腕に反物質を精製しつつある
強大な粒子加速器と化した今の巨大ジャバウォックから精製される反物質の威力は、もはや想像もつかない
もはや止めるすべは無く、絶望するバイオレットだが…

「……… ……… いや…あきらめてはいけない、ミス・バイオレット…
 希望の光はまだ… 消えていない!!」

巌の目には、空を駆け抜ける白兎<ホワイトラビット>の姿を捉えていたのだった

     <ARMS No.201 光翼(ウイング)>

白兎<ホワイトラビット>も、反物質を精製するジャバウォックの姿を捉えていた
早くジャバウォックを止めなければ行けないが、あの巨大ジャバウォックにどう立ち向かうか…

「作戦なんて…当たって砕けろでいくしかない!!
 白兎<ホワイトラビット>…君は前に、こう言ってたよね 
 ARMSは人の純粋な願いに呼応して"力"を生むと…
 "アリス"…二人で願おう!! 
 僕らはジャバウォックを止めたい!! 僕達は…みんなを助けたい!!」

武士とアリス、二人の願いを受けた白兎<ホワイトラビット>
その願いを力と変え、白兎<ホワイトラビット>は風を超え、音をも超えて
その身を一本の光の矢に変えて、反物質を精製するジャバウォックの腕を貫いた!!

「す…凄い!!なんだ、この"力"は!? それに全身を包むこの光は…」
【我にもわからぬ… わかっているのはこれは"アリス"とともにいることで生まれた"力"だということだけだ…】
「行きましょう、武士君!! みんなを助け出すの 
 そして… 終わりにしましょう… 私が生んでしまった… このくるった世界を…」
「……… ……… うん…思い出したよ
 "アリス"を異世界に導くのは… "白兎"<ホワイトラビット>の役目だった!!」

436 :不思議の国のアラスジ:2015/10/04(日) 22:00:50.76 ID:???
ふたたびその光速の軌道ですっとぶ白兎<ホワイトラビット> だがキース・ホワイトもその阻止にかかる
空間の断裂を放ち、白兎<ホワイトラビット>を切り刻もうとするが、逆に空間の断裂が砕け割れる!?
そのままの勢いで、キース・ホワイトは白兎<ホワイトラビット>の体当たりで地に落ちていってしまうのだった

「な…なぜだ…!? なぜおまえがそこに… "アリス"…」

そして白兎<ホワイトラビット>は、ジャバウォックの身体に思いっきり体当たりをぶちかました!!
周囲がその衝撃で光に包まれ、そして…

その頃、ジャバウォックに取り込まれたはずの隼人<ナイト>…
だが、気がつけば隼人<ナイト>は燃える森の中にあった 
困惑する隼人<ナイト>の前に、涼の姿をした何者かが姿を見せ、その牙をむき出しにした笑みを浮かべる…

白兎<ホワイトラビット>もまた、ジャバウォックの中…"不思議の国"へと降り立つ

「"不思議の国"…今度は呼ばれて来たんじゃない! 自分の意志でやって来た!!
 "黒いアリス"からみんなを助け出すために… そして…見つけ出すんだ!! 高槻君を!!」

この世界のどこかで、ガレキの十字架に貼り付けにされた涼 その側には"黒いアリス"の姿もあった…

<続く>

437 :マロン名無しさん:2015/10/04(日) 22:46:05.65 ID:???
>作戦なんて…当たって砕けろでいくしかない!!
猪突猛進な武、リーマンが知ったら哀しむぞ

438 :マロン名無しさん:2015/10/05(月) 07:20:15.46 ID:???
まさかの涼がピーチ姫ポジションか、ある意味これも王道ではあるな

439 :マロン名無しさん:2015/10/05(月) 18:57:26.90 ID:???
>>437
ほら、武士だけニンジャレッスン受けてないから……

初期値一番低かったのに真っ先に成長し切っちゃった、ここまで出番飛ばされたんだろうねぇ

440 :マロン名無しさん:2015/10/05(月) 21:17:47.53 ID:???
白兎ににARMS殺し搭載してたら最強やん…あんなの絶対避けられない

441 :不思議の国のアラスジ:2015/10/05(月) 23:26:21.23 ID:???
ジャバウォックに白兎<ホワイトラビット>が激突した現実世界
白兎<ホワイトラビット>が消えてしまったように見えたが、ユーゴーがその存在を感知
武士はアリス、うさぎさんと共に"アリス"の中に降り立っていたのだった

    <ARMS No.202 鏡界(スルー・ザ・ルッキング・グラス)>

不思議の国の森で、涼の姿をした何かと対峙する隼人 騎士<ナイト>は隼人にここはアリスの世界だと注意を促す

【我らが母たる"アリス"の心を映す「不思議の国」にして外界を映し出す「鏡の国」!
 覚えている… 我らARMSはこの世界で生まれたのだ!!】

涼の姿をしたものは、牙をむき出しにして笑い、隼人に襲い掛かってくる!!
こんなところでも涼と闘わなくてはならないのか、隼人の心に迷いが生じるが…

「隼人君、目を覚まして!」

その時、突然放たれた突風に涼の姿をしたものは紙切れのように千切れてしまった

「だまされちゃだめだよ! それは高槻君じゃない!! 高槻君の"影"だ!!」

帰ってきた武士…白兎<ホワイトラビット>の姿に、隼人も喜びの顔であった
そのころハートの女王の城では、悪しき者の軍勢の苛烈な攻めを受け、落とされるのも時間の問題…
だが世界が崩壊してもハートの女王に逃げる場所はない、そう語る彼女の側には恵の姿があった

442 :不思議の国のアラスジ:2015/10/05(月) 23:27:09.92 ID:???
「私は…"アリス"自身に対する"審判者"として生を受けた…
 ヒトを憎み、また愛する二つの感情を引き裂かれた"アリス"は、ARMSと生みの親たる自分自身に深い疑いを抱き、私を生んだ…
 裁かれるべきはARMSか!?人類か!?

 しかし、久留間恵… そなたは結局何者への裁きも下さなかった…
 そなたを責めているのではない…許してほしいのだ…
 私も"アリス"も…人間の心をわかってはいなかった…」

空からの攻撃に塔も崩れようとしており、恵に逃げるように言うハートの女王
女王はその誇りからか、自身が逃げることを許さなかった

「じゃあ、私も逃げない!!
 あなたと私は一心同体よ あなたが"女王"なら私は"リーダー"としての誇りがある!!
 ARMSに見込まれたときから覚悟はできてるわ!!
 私は…ヒトかARMSかを裁けるほど傲慢な人間になれない…
 でも、私は逃げない!! 最後の一瞬まで戦い続けるわ!!
 それがあなたと私に与えられた本当の運命じゃなくて?」
「……… ……… その言葉こそ私に対する真の"裁き"なのかもしれぬ…」

その言葉と共に、ハートの女王が光り輝き…

【久留間恵よ… 汝と出会えたことに感謝する… 我が運命… そなたに委ねよう!】

ハートの女王は一個の玉となり、恵と一つになる…
その時ついに塔が崩れ落ちるが、そこに飛び出せという隼人の叫びが響く
外に出ると恵は涙が一筋零れ落ち 武士の元へと飛び込んだ!!

間一髪の所で恵の救出に成功した一行
全員揃い、一行は"黒いアリス"を探して涼の救出へと向かうのであった

443 :不思議の国のアラスジ:2015/10/05(月) 23:27:51.99 ID:???
……瓦礫の十字架に磔にされた涼が目を覚ます
涼の前には"黒いアリス"の姿があった…

「……… ……… なんだ…ここは!?」
「目を覚ましてしまったのね ごめんなさい
 あなたを目覚めさせて、辛い思いをさせるつもりはなかったわ
 さあ、もう一度眠りなさい そして…
 まどろみの中、私と一緒にここで暮らすの… 永久に… 永遠に…
 この惑星のすべてを破壊し尽くすまで…」
「だめだ!!そんなこと… !?」

"黒いアリス"の言葉に抵抗しようとする涼だが、涼を縛る鎖が突如強烈に涼を締め付ける!!

「無駄よ… その十字架と鎖は、あなた自身が生み出した憎しみそのもの…
 壊すことなどできやしない… 私は…この暗闇の中、ずっと独りぼっちだった…
 覚えてる? かつてジャバウォックの魂の奥底で、あなたは私を見つけてくれた…
 あの時は嬉しかったわ もし、あなたが私と一緒にいてくれるのなら…」

"黒いアリス"がそういうと、闇の中からカツミがその姿を現す…

「涼… いつまでも… いつまでも一緒だから…」

カツミの言葉に…涼は、自らを縛る鎖から必死に抵抗する!!

「涼…なぜ…!? なぜ出てこうとするの!?」
「どうして?カツミと一緒にいたくないの?」
「どうしてだって? カツミは………… オレの知っているカツミは…
 決してそんなオレを望んだりしないからだ!!」

そして、涼はその鎖を無理矢理に引きちぎった!!

<続く>

444 :マロン名無しさん:2015/10/06(火) 00:43:28.68 ID:???
これは黒いアリスの仕業?

445 :不思議の国のアラスジ:2015/10/06(火) 22:01:58.48 ID:???
「涼…どうして!? どうしてあたしと一緒にいてくれないの?」
「おまえはカツミじゃない ただの…幻影だ!
 オレの知ってるカツミは、人類の滅亡を考えるほど複雑な奴じゃねえよ」

鎖から解放された涼だが、カツミの姿をしたものは邪悪な笑みを見せる
…すると、カツミのその姿が別のものに変わっていき…

「オレは……… おまえを殺すために生まれた!
 愚かな奴だ… 永久に鎖に繋がれていれば、死なずにすんだものを…」

そして、その姿が涼と同じものに変わり、周りの風景が鐙沢村のものに変わる…

「オレは…おまえ自身だ!!」

     <ARMS No.203 黄泉(パンデモニウム)>

涼に変化した何者かが、涼に一撃をぶち込む!!

「フフフ…それは幻影なんかじゃなくてよ
 そこにいるのは本当の貴方… 貴方自身が生み出した、憎悪の化身よ!!」
「おまえは、オレに勝てはしない… なぜなら…………
 ジャバウォックはおまえじゃなく… オレとともに在るからだ!!」

その言葉が示すとおり、涼の『憎悪』がジャバウォックへの変形を始める…!!

446 :不思議の国のアラスジ:2015/10/06(火) 22:02:24.76 ID:???
その頃武士たちご一行、黒い森の中心地にある黒いアリスへの入り口へとたどり着く
その入り口は、まるで活火山のごとき煙の瘴気を放ち、さながら黄泉の国の入り口であった
厄介なところに閉じ込められたものだが、あの中に涼がいるなら飛び込むしかないが…

「……… ごめんなさい…… 私が…あの日、人類への憎悪なんて抱かなかったらこんなことには…
 みなさんをひどい運命に巻き込んで… 外の世界の人達に迷惑をかけて… みんな…私のせい…」
「ああ…まったく迷惑な話だ
 でもなぁ、これだけは言える! もしオレがおまえ(アリス)と同じ目にあったら…
 人類を憎みまくって速攻でぶっ潰す自身があるぜ!!
 だいたい、悪いのはろくでもねー計画を思いついた、キース・ホワイトの野郎の方だ!!
 だいたいなぁー、人間って、都合よく自分の心をどうにか出来るもんじゃねーだろ?」

(…隼人君が言うと説得力あるなぁ)

「あたし達は、もともとARMS計画がなければ、生まれなかった人間よ
 自分の存在そのものを裁くことなんて出来やしないわ あなただってそうよ、"アリス"…
 大事なのは過去がどうだったかじゃなくて… 未来をどうするか、じゃないかしら?」

アリスの肩をつかみ、恵はそう言ってくれた アリスは恵の腕に手を添えて、涙を浮かべる…

(アザゼル…わかりますか? これが…"人間"です
 外宇宙から来たあなたが惹かれた"人間の心"です…)

うさぎさんの案内で、一行は黄泉の穴、"黒いアリス"の玉座へと向かう…

その頃、ジャバウォックに変化した涼の憎悪…その圧倒的な力に涼もなす術がない
そしてジャバウォックの一撃が涼の腹に突き刺さる!!

447 :不思議の国のアラスジ:2015/10/06(火) 22:03:12.34 ID:???
【これが…現実だ… カツミはオレが殺した… みんなも…
 オレは…オレが憎い!! 全てを…破壊し尽くしてやるんだ!!
 だから…おまえはオレに殺されろ!! それが… おまえに出来る罪ほろぼしだ!!】

ジャバウォックが涼の頭をつかみ、その頭を握りつぶそうとするが…突如その場に強烈な光が差しこめられる
光と共に現れたのは、自らの精神を"アリス"の中へダイブさせたユーゴーであった…

「高槻君…約束しましたよね… もし、あなたが"力"にのみ込まれたときは、あなたを殺してあげます、と…
 この世界は精神体の世界… 私の精神エネルギーすべてを使えば…
 高槻君… 私は貴方を…」

そこでユーゴーは言葉を止め、涼に笑顔を向ける
そして、ユーゴーはジャバウォックにしがみ付くと、自身の精神エネルギーそのものを燃やし、ジャバウォックもろともに燃え上がる!!

―私はテレパシスト… 私にしか出来ない戦いがあります…―

燃え上がるユーゴーとジャバウォックを前に、涼の叫びが響く…!

<続く>

448 :マロン名無しさん:2015/10/06(火) 22:54:42.73 ID:???
え…ユーゴー…?え……?

449 :マロン名無しさん:2015/10/07(水) 00:55:39.63 ID:???
やはり逝ってしまうのね…

450 :マロン名無しさん:2015/10/07(水) 01:01:52.46 ID:???
毒ガス浴びながら生きたえたのはこの為だったのかもね

451 :マロン名無しさん:2015/10/07(水) 09:54:52.32 ID:???
ここまで最終決戦が迫って来てる中に脇役がしゃしゃり出るのはマズい、非常にマズい。

452 :不思議の国のアラスジ:2015/10/07(水) 22:15:10.47 ID:???
燃えさかるユーゴーとジャバウォック、自らの生命を使ってもろともにジャバウォックを滅ぼしにかかる…!
ユーゴーの名を叫ぶ涼の姿は、その炎で歪んで見える…

     <ARMS No.204 憎悪(アニムス)>

涼の脳裏に浮かぶのは、ユーゴーの言葉 自らの腕に貫かれるカツミ ブラックの言葉と、カツミの血で濡れる自らの腕…

(じょ…冗談じゃねえ!!)

その時、涼の身体もまた強烈な光を放つ!!

(カツミもユーゴーもオレに命がけで教えてくれている… 立ち止まってはいけないと…
 これ以上、オレの心を利用させはしない!!
 もう… 誰も… 死なせやしない!!)

光り輝く涼の一撃が、ジャバウォックを吹き飛ばした!!
そして、鐙沢村の風景が黒く塗りつぶされ、瓦礫の十字架のもとに戻る…
涼の呼びかけでユーゴーも目を覚まし、ひとまずは一安心…

「ユーゴー…すまん… 君に救われたのは、これで何度目だろう…?」
「いいえ… 私の力ではありません… あなたの思いが"憎悪"を消し飛ばしたのです
 高槻君… あなたには、まだやるべきことがあります
 私がこの世界に来る時…一瞬でしたが、カツミさんの存在を感じました…
 カツミさんは…この世界のどこかでまだ生きています!居場所は…その子が知っているはず…」
「そんなことはない!! 赤木カツミは死んだのよ!あなたのせいで!!
 さあ、憎みなさい!絶望しなさい!! あなた自身を!!」
「……… ……… オレは…二度と自分自身に絶望しない…!
 それより…こんな悪夢は終わりにしよう、"アリス"… カツミ…返してくれ!」
「だめよ!! カツミは死んだの!!もういないの!! カツミは私のものなの!!」

黒いアリスがそうわめきながら、その姿が闇に消えていく…

453 :不思議の国のアラスジ:2015/10/07(水) 22:15:41.57 ID:???
ユーゴーはさすがにここで離脱する様子 強烈過ぎる精神内では自分の姿を保つだけでも精一杯だという

「わかった… ユーゴー、ありがとう
 オレ…奴ら(エグリゴリ)にずっと振り回されっぱなしで、君のこと、なにも知らなかった…
 現実に戻ったら… もっといろんなことを話したい…」

涼の言葉に微かな微笑を見せ、涼を見送るユーゴー 

「ええ… カツミさんを… 現実を取り戻して…」

…瓦礫の十字架にもたれるユーゴーの身体が、風化するように崩れ去っていく…

(私が…生まれて初めて愛した人… 私は… いつでもあなたのそばにいます…)

先に進む涼の前に、キースシリーズのARMS完全体たちが立ちはだかる…!
たった一人での勝ち目のない相手、絶望的な状況でありながらも涼はあきらめない
だが、その時何者かがARMS完全体をぶっとばす 駆けつけてくれた隼人と武士であった

「やれやれ、危ないところだったな、高槻!
 こいつらの相手はオレ達にまかせろ!! みんなでこの世界から脱出するんだ!!
 こんな場所に来んのはもう二度とごめんだぜ!!」

その姿に黒いアリスも動揺を見せると、彼女の前に白いアリスが姿を見せる
"アリス"の世界を壊し、全てを終わらせるために その時、涼の右腕にジャバウォックの強烈な反応が起こる!

【高槻 涼… 我はかつて誓ったはずだ!! 我は汝とともに生き、汝とともに滅ぶと…
 我は汝の中に棲まうことにより様々なものを知った…"人間"を知った…
 あの誓いはプログラムではなく… 我自身の"意志"だ!!】

涼の腕が、ジャバウォックを発動させる!!

<続く>

454 :マロン名無しさん:2015/10/08(木) 16:36:28.25 ID:???
生き残ったと思ったらやっぱり死んでしまった件
…いや、そうみせかけてまだワンチャンあるか?

455 :不思議の国のアラスジ:2015/10/08(木) 22:11:44.64 ID:???
ニューヨークでは、巨大ジャバウォックが残った左腕で再び反物質の生成を始めていた
もう誰にも止められないのか… だが、巨大ジャバウォックの中でARMS達は今も戦っている…!

     <ARMS No.205 世界(アリス)>

【高槻 涼、わかるか?汝が爪を振るうべき敵は誰なのか…
 この世界を破壊するのはどうすればいいのか…
 
 母よ…"アリス"よ… 我は貴方の"憎悪"と"絶望"から生み落とされたプログラムに過ぎなかった…
 だが、今は違う!! 我が意志は我がものなり!! その意志が命じている!!
 貴方を包む地獄を"破壊"せよと!】

ジャバウォックの爪がその空間を切り裂くと、黒いアリスの身体もその爪痕に引き裂かれる…!!

「……… ……… 涼の"ARMS殺し"がこの世界そのものを引き裂いた…!?」

引き裂かれた空間から、カツミがその姿を現し、涼はカツミの元へ飛び込む!
黒いアリスがそれを止めようとするが、爪痕の影響で動くことが出来ない
そこに白いアリスがその肩をつかみ…

「な…なにをするの!?」
「テレパシストのユーゴーさんが戦い方を教えてくれた…
 あなたの生命を消せるのは私の生命だけ…」

そして自らの命を燃やし…二人のアリスは激しく燃え上がる!!

「武士君…ありがとう… ほんのわずかだったけど、私は外の世界を知ることができた…
 どこまでも広がる青い空… 頬にあたる風… 世界って本当にきれい…
 私はこの星が… あなた達が… 大好き…!」

燃え上がりながら、建物から落ちる二人のアリス…

456 :不思議の国のアラスジ:2015/10/08(木) 22:12:17.56 ID:???
【いや…消えたくない! 助けて!!独りぼっちは… いや!!】

朽ちていく黒いアリスに、カツミが手を伸ばし… その手を掴むと…
現実の巨大ジャバウォックの激しい咆哮がニューヨークに響き渡る!!

「"アリス"ー!!」
「泣くんじゃない、武士… "アリス"は死んだわけじゃないんだからね
 僕達は"アリス"の子供… "アリス"はいつで君達とともにいる!!
 だから、君達は精一杯生きてくれ… この…世界を…」

巨大ジャバウォックが塵となって消えていくと、白兎も光の中に消える… そして…

「……… ……… どうなったんだ…!? 我々は… 助かったのか…!?」

朽ちていった巨大ジャバウォックに困惑するアメリカ政府

「礼を言うぞ、高槻巌… おまえの息子達は… やってくれた…
 私の中の絶望と諦観までも…消してくれた…
 あの4人の少年達は…運命<エグリゴリ>に勝った!!」

涙を流し、巌に礼をいうバイオレット …キース・ホワイトはその場に座り込みながら、不敵な笑みを浮かべていた

「なんでだよ………?なんで、あんな馬鹿どものためにおまえが生命をかけるんだよ!?
 なんで…あの時… 帰ってくるって約束しなかった…!?
 なんとか言ってくれ… ユーゴー…」

ユーゴーの亡骸を前に、アルは涙を流す……

そして涼達とカツミも現実世界への帰還を果たす そこにブルーメンも彼らを迎えに来てくれた

「……… ……… みんな…長い道のりだったね… 帰りましょう…私達の世界へ…」

457 :不思議の国のアラスジ:2015/10/08(木) 22:13:53.18 ID:???
              A  R  M  S
           
                  アームズ

               第四部  「アリス編」
 
                    完
           
              The Fourth Revelation

                 “ALICE”

                   E N D

          to be continued...   The Last Revelation

458 :マロン名無しさん:2015/10/08(木) 23:27:47.70 ID:???
あれっ?ブラックまだ生きてるから一旦完結させ第五部に引き延ばし?
この章でいなくなっても違和感ないのに

459 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 00:12:28.57 ID:???
>>458
焦るでない・・・ 生きてる理由はちゃんとある

460 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 00:28:43.05 ID:???
もうちょっとだけ続くんだよですね分かります

461 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 10:02:39.98 ID:???
ここで最終決戦して良いふいんきなのにもう一波乱あるのか。
ユーゴーまで殺しておいて引き延ばしはツラいぜ。

462 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 14:30:22.07 ID:???
まあさすがにホワイトがひき逃げで退場と言うのはちょっとアレだし…
それにまだARMS体もお披露目されてない以上は仕方あるまい

463 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 15:27:46.24 ID:???
それにもう一人残ってるキースシリーズがいるし

464 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 16:40:21.85 ID:???
バイオレット? あれはもう完全に味方っしょ

それともブルーことエドワウに今更敵になれと?

465 :マロン名無しさん:2015/10/09(金) 16:46:01.64 ID:???
ブルーとは一体何だったのか。セロとの関係も含めて重要人物もいいとこなのに空気オブ空気。セロも消えたし

466 :不思議の国のアラスジ:2015/10/09(金) 18:01:53.55 ID:???
           "力"が欲しいか…!?

           いいや、オレは…
          "力"なんていらない!!

藍空市の学校前…日常の光景に涼、隼人、武士、カツミの4人の姿があった

     <ARMS No.206 予兆(サイン)>

武士のほうはサッカーの試合で大活躍のようす

「へえ…やるもんだな、武士」
「っていうか、あいつの場合、あれくらい出来て当然じゃねーの!? 反射神経が並じゃねーからなぁ…
 知ってるか?あいつ、サッカー部からスカウトされたらしーぜ
 人間って変わるもんだよなあ 初めて会った時は、陰気な、いじめて君だったのによ!」
「……… ……… 変えたのは、武士自身の強ささ あれがきっと地なんだよ
 おまえだって、初めて会ったときは、"おまえを殺す"ってオレに言ってたじゃん!
 こんな目してよ」(目の端むにー
「もういい… 過去のことは忘れよーぜ」

武士の活躍を見ている二人が、カツミに後ろから怒鳴られた
カツミに言われて涼と隼人の二人はゴミだしに行くと、隼人が女生徒たちに呼び止められた
クッキーを作ったので食べて欲しいとのこと 意外とモテるようだ

「知らなかったの?転校してきた頃はおっかなかったけど…
 "語学留学"から帰ってきてから、人当たりが良くなったって評判なんだよ」

取り戻した"現実"の姿に、涼も自然と笑みがこぼれる
涼に見つめられて、照れながらも早く掃除を済ませるようにいうカツミ 今日は約束の日、らしいが…

467 :不思議の国のアラスジ:2015/10/09(金) 18:02:31.65 ID:???
花束を持って涼達を待っていた恵とキャロル、アル
毎度のことながら、憎まれ口をたたくのでやっぱり隼人にゲンコツぶちこまれるアル
李さんと兜おじさんはこれないようで、代わりに花束を任されたとのこと
今は一人暮らしのカツミには、同居人のスタッフが送られるという話を恵がしつつ
訪れた先は、ユーゴーの墓前であった…

「ユーゴー… みんな揃ったわ… 
 今日はあなたの命日でもなければ、特別な日でもない… だけどみんなで決めたの
 たまに集まって、あなたに会いに来ようって…
 みんな元気でやっているわ あなたと私達が命がけで勝ち取ったこの"世界"で、懸命に生きてる
 だから、心配しないで…」

一行がユーゴーとの挨拶を済ませるが…涼はみんなを先に生かせて、一人ユーゴーの墓前に残る

「ユーゴー………… 君が今、オレのそばにいないなんて、いまだに信じられない…
 きっと一生… 思い出してときどき泣くんだろうな…」

そう語る涼の手に涙が落ちる…  顔に泣き跡が残る涼の手に、鳥の羽が一枚落ちてきた

「けれど… オレはもう絶望して自分を憎んだりしない…
 君が教えてくれた… どんな深い絶望からでも這い上がる"力"が、人間にはあるんだってことを… オレは…」

ユーゴーの墓前から去り、その帰りをカツミが待っていてくれた

468 :不思議の国のアラスジ:2015/10/09(金) 18:03:04.32 ID:???
「しっかしよぉ、あいつらもよくわからんよなぁ… 高槻もあれだけ苦労してカツミを救い出してだよ!?
 日本に帰ってきて超ラブラブにでもなるのかと思いきや、そうでもねえ!!
 逆に、なんかよそよそしさまで感じるぜ」
「無理もないわよ 普通の男女交際を再開するにしちゃ、いろんなものを見過ぎたんだもの
 そんなものは、時が解決してくれるわ」
「まあなぁ………… たしかにレンアイなんてのは、他人が首突っ込んでも仕方ねぇ…
 結局、決めるのはあの二人だ!!」

二人乗りで自転車帰宅中の涼とカツミ
カツミはまだ、本当に現実に帰ってこれたのか不安な様子だが
涼がそんなカツミの言葉を否定しようとすると、うっかり原チャリを見落として慌ててよけるが
二人は坂に転げ落ちてしまった カツミがその手をすりむいてしまうが…

「カツミ!見てくれ!! ほらっ、"ケガ"だ!!
 前まではARMSの再生能力のおかげで、どんな怪我もすぐに治ったのに…
 オレ達のARMSは"アリス"が消えた時に、眠りについたんだ
 二度とあの"力"がよみがえってくることはない! オレ達が…自分の世界に帰ってきた証拠だ!!」

さわやかに傷口を見せ付けられ、カツミもさすがに呆れ気味 
すると、カツミがなにかに気づいたように目を丸くして…

「ん…ううん…なんでもないよ

 変ねえ… 傷が… 消 え て る …

 ……… ……… ま…いいか…」

<続く>

469 :マロン名無しさん:2015/10/10(土) 01:26:17.03 ID:???
みんな本当にあの外道ホワイトを放置して普通に帰国してんのな。
隼人なんかは仇討ちとかしなくていいのか。

470 :マロン名無しさん:2015/10/10(土) 01:27:49.75 ID:???
轢き逃げされて墜落死したと思われてんじゃw

ってカツミっおまっ

471 :マロン名無しさん:2015/10/10(土) 01:33:31.22 ID:???
ユーゴーの遺体空輸したのだろうか
費用はバイオレットが負担したんだよね
あと墓石の英語が読めない何と書いているんだろ

472 :マロン名無しさん:2015/10/10(土) 09:52:40.97 ID:???
今回はカツミの最後のセリフが全部持っていったな
下手なホラー漫画より背筋が凍るわ…

473 :不思議の国のアラスジ:2015/10/10(土) 22:07:24.60 ID:???
―お母さん… お母さん、どこ行くの…?―

―待って…待って、お母さん!!一人にしないで!!―

どこかの研究所のような場所、おびただしいカプセルの並ぶ通路でカツミの母親がカツミから離れて…
母親に手を伸ばすカツミ、その腕を、頭から血を流したグリーンが掴み…

―グリーン? どうしたの?グリーン!?―

          【逃げられないよ…】

その声にカツミが振り向くと、突如カツミの身体が空間に握り締められる!?

【逃げられないの… おまえは"私"が作ったんだから… 逃がさない!! おまえは…私のものだ!!】

そこで、カツミの目が覚める……

     <ARMS No.207 胎動(インディケイション)>

もう恐ろしいことは起きない… 涼のそんな言葉もカツミの脳裏に空しく響く…
そのころ涼の家 美沙ママがキャベツの千切りをしているその後ろで涼が顔を洗いに起きてきた

「おはよう、母さん」
「早く顔洗ってらっしゃい 三人で朝御飯にしましょう」

「……… ……… 三人?」

美沙の言葉に顔を洗う涼の動きが止まり 居間に入ると、涼の父親…巌パパが新聞広げて座っていた

「ずいぶんゆっくりだな、涼……
 日曜日だからといって、こんな時間に起きるとはいかんな お父さんがいない間、ずいぶんたるんでいたとみえる」

474 :不思議の国のアラスジ:2015/10/10(土) 22:08:01.18 ID:???
そのころ神宮道場では、アルとキャロルが稽古をしていた様子
キャロルのほうはだいぶ上達したようで、うかうかしてたら隼人も危ないぞと十三がおどかす
アルの方は二度とやるか、と道場から出て行ってしまうが…

「ふむふむ…アルも成長したのう
 考えてもみい 今日は、あいつが自分から早朝稽古に加わりたいと言い出したんじゃぞ
 おまえ、あいつをしょっちゅうこづいておろう!?
 あいつには必要だったんじゃよ そういう、スキンシップをとれる親なり兄弟なりがな」

そんなもんかねー、と言う隼人の肩を十三が掴み、隼人も乱取りに加わらせようとする
隼人の悲鳴が道場に響く傍ら… アルは外で一人稽古をしていたのだった

その頃高槻親子は二人で散歩中 
父に聞きたいことは一杯あるのだが、何から聞けばいいのか涼も悩んでいる様子

「なあ、涼… 今、私に言えることが一つだけある
 "帰るべき場所"だよ… 私は10年以上世界中を旅してきたが、それは一つしかない
 人によってそれが何なのかは異なるがな… 私にとっては妻の美沙であり、息子のおまえ… つまり家族だ
 おまえにも"帰るべき場所"はもうあるはずだぞ…
 何かに思い悩んだときは、そこに戻って物事を考えてみるといい」

ニヒルな笑みを見せてそういう巌 と思ったらとぼけた様子で買い物を母さんに頼まれていた、と思い出した

さらに場面は変わって、カツミのマンション
ブルーメンから来た、というルームメイトの姿に目を丸くするカツミ その人物とは恵のことであった

475 :不思議の国のアラスジ:2015/10/10(土) 22:08:40.80 ID:???
と、言うわけで恵と一緒にお食事タイム カツミの元には、母親からの手紙が届いてるという
今はブルーメンに保護されているそうだが、だましていたことを気に病んで謝罪ばかりだという

「向こう(アメリカ)にいた時は気を張ってた気づかなかったけど… 私も同じかもしれない…
 不安なんだ… 自分のいまいる場所が… よくわからないの…

 ご…ごめん 恵さんにこんな話…」
「いいわよ…ある意味、高槻にはしにくい話でしょ
 ……… ……… 実は同居のこと、あたしが李さんに頼んだのよ
 エグリゴリとブルーメン… それぞれ生まれた場所は違うけど…
 私達は同一人物の遺伝子から生み出された、いわば"双生児"なんだって
 変な形で出会ってしまったけど… 私達は正真正銘の"姉妹"よ
 まあ、どっちが姉か妹かなんてよくわからないけどね… これからは妙な遠慮はしないし、してほしくないわ
 ニューヨーク騒動のあと、ろくに話をするヒマも無かったけど… あなたとはじっくり話してみたかったの
 とにかくよろしくね、カツミ!!」

恵の言葉にカツミも応え、二人でハイタッチをするのであった
形は変われど、みんな現実へもどってこれた
皆も望んでいた世界を一歩一歩進んでいる カツミも前へ進む決意を固め…

テレビでは麻薬組織の末端メンバーが逮捕されたというが
そんな嫌なニュースに、恵がテレビのチャンネルを変えようとして…

「……………… しまえばいいのに…」
「えっ!?」

「みんな…  殺 し て し ま え ば いいのに…」

カツミのなかで、なにか歪みがが顔を出し始めていた…

<続く>

476 :マロン名無しさん:2015/10/11(日) 03:35:46.92 ID:???
ARMS適合者をただジャバウォック持ちへの精神攻撃用に使うってなんか無駄だなぁって思ってたけど
やっぱ、なんか仕込まれてるよな、これ……

477 :不思議の国のアラスジ:2015/10/11(日) 23:20:59.47 ID:???
学校の窓際で、一人たたずむカツミ だがその様子がおかしい
休み時間の喧騒に不快感を露わにし… 女生徒の一人がカツミの背にぶつかってしまう
あやまりつつ話を再会しようとする女生徒の顔すれすれに花瓶が投げつけられる…!?
突然の事態に、騒然となる教室内… 生徒達の視線が不穏なカツミに集中していた

     <ARMS No.208 傷跡(スカー)>

その後どうにか落ち着いたようで、側を歩く涼にあやまるカツミ
まだまだエグリゴリでの事件に巻き込まれた影響があるだけだと涼は言ってくれたが
カツミが言うには何日前から何者かの視線を感じるそうだが…

「大丈夫だ!エグリゴリは消え失せたんだ!完全に!!
 何も恐れることはない、カツミ オレ達がついている」

―もう…終わったんだ… なにもかも…―

だが、涼のその言葉も虚しく その夜もカツミは激しくうなされていた
カツミは憔悴した顔で心配する恵に謝る…

「カツミ… 今日、学校終わったら、買い物に行こ!!
 ちょっとした気分転換にさ!! いろんな所見て回って、衝動買いしまくれば結構、ストレス発散にもなるしね

 無理もないよ… 自分の存在が、根こそぎひっくり返される体験をしたんだもの
 でも、あわてることはないわ 徐々に今の生活に慣れていけばいい…
 恐れる必要はない!! 今のあなたには、私達がついている!!」

478 :不思議の国のアラスジ:2015/10/11(日) 23:21:38.52 ID:???
学校も終わりおうちに帰る涼だが、巌パパは早速次の出張に出て行ったという 滞在期間2日であった
涼にはトレーニングを怠らないように、との言葉を残していたようだが…
ついでに駅に巌パパの友人が来ており、しばらく高槻家にホームステイするので涼に迎えに行ってほしいとのこと
なんでも涼にとっても知った顔らしいが… と言うわけで駅までその客人を迎えに行って… 涼はその人物に驚く

駅前の通行人が誰もが振り向くその人物は、キース・バイオレットであった

道行く人からの視線が気になるバイオレット 外国人が珍しいのか疑問なようだがたぶんそういうわけではない
それよりバイオレットがなぜ高槻家に来ることになったのか(ほかにもいろいろ)疑問な様子の涼

「……… ……… 目的はいくつかある 一つはおまえ達に警告するため…
 気をつけろ!! エグリゴリは、まだ消滅していない!!
 残存勢力がこの日本に移動した動きがある 奴らの狙いはこの藍空市だ!
 詳細は不明だ 一つわかっているのは彼らが遂行している作戦の名前… プログラム・バンダースナッチ!!」

その頃恵とカツミはショッピングの帰り道、その前をヤンキーたちに通せんぼされ
ヤンキーたちは一斉にカツミたちに襲い掛かる!! 
カツミの身柄を引きずるヤンキー達、さらに恵の首に後ろからナイフを押し付ける、が
恵はアッパー一発でヤンキーをぶっとばし、さらにヤンキー達を次々とのしていく!!

「あんた達…これ以上、私を怒らす気!? どこの誰に頼まれたんだか知らないけど…
 早くどかないと、あんた達の報酬以上の病院代を支払うことになるわよ!!」

479 :不思議の国のアラスジ:2015/10/11(日) 23:22:04.02 ID:???
だが、カツミのほうは今にも拉致されてしまう寸前…泣きながら涼に助けを求めるカツミだが…
その時、恵が妙な共振を感じる そこに涼も駆けつけカツミの助けに向かうが

涼と恵がその場に入ると… その場には座り込むカツミと血まみれのヤンキー達の死体…!!

「…りょ… 涼… ………私… 私…何をしたの!?」

カツミの手には血がべったりと張り付き… その壁にはまるでジャバウォックの如き爪痕が残っていた…

―その作戦名は… プログラム・バンダースナッチ…―

<続く>

480 :マロン名無しさん:2015/10/11(日) 23:56:42.18 ID:???
バイオレットほどの人ならば米軍に日本へ行くと言えば協力してくれるだろ
なのにわざわざ民間人と同じく旅客機と公共交通機関に乗り藍空市に来たのか面倒な事するね

481 :マロン名無しさん:2015/10/12(月) 02:04:01.55 ID:???
>バンダースナッチ(Bandersnatch)とは、ルイス・キャロルの詩『ジャバウォックの詩』と『スナーク狩り』で言及される架空の生物

これがカツミのARMS名か……ヤバイヤバイ、さしずめエグリゴリ側で用意しておいたもう一つのジャバか?

482 :不思議の国のアラスジ:2015/10/12(月) 22:07:51.00 ID:???
ブルーメンの部隊は、エグリゴリ施設を強襲していた
メンバーの中にはラルフと、すっかりブルーメンの一員としてなじんでる兜おじさんの姿もあった
兜おじさん、今月に入ってからいくつエグリゴリの施設を潰しただろうかとうんざり気味
だがラルフはこれでもまだまだ氷山の一角だという そこにエグリゴリの生き残りが口を開く

「ククク… まさにその通りだよ しかし、おまえ達はとんだ勘違いをしている
 こんな空家を潰しても、なんの意味もないってことさ
 我々の主力は、"真の計画"のために日本に移動しているのだからな
 我々は今、一つの言葉に導かれ、日本に集結しつつある
 プログラム・バンダースナッチは動き出した… もう…誰にも止められない!」

そういうと男は、身体にくくりつけた時限爆弾を見せ付ける…!!

「神への反逆者、エグリゴリに栄光あれ!!」

     <ARMS No.209 寄生(パラサイト)>

場面はふたたび日本に戻り、カツミはブルーメンの研究所に収容された様子だが
検査の結果、カツミの体にはARMSコアが確認されたという李さん
正確に言えば、ARMSがカツミの体内で生まれようとしている、とのことだが…
それ以上に、カツミの身体に"異常侵食"の兆候が出ているという 
このままではカツミは鐙沢村の実験体と同じ運命が待っている… 李さんの言葉に涼の顔色も青ざめていた

だが、カツミは恵と同じ遺伝子の持ち主 ARMS適正はあるはずだが…
とはいえ異常侵食の兆候が出ている以上無視は出来ない…
……李さんはカツミに全てを話したという カツミは今、自身の意志で隔離室に閉じこもっていた…

483 :不思議の国のアラスジ:2015/10/12(月) 22:08:30.71 ID:???
厳重に封印された、隔離室のカツミと面会する涼 隔離室のカツミは憔悴しきった顔をしていた…
気丈に振る舞うカツミだが…やはり不安なのか、カツミは震える身体で涼に抱きつく…

「だめだ…やっぱ怖い… 自分の中に得体の知れない"何か"が宿って、じわじわ大きくなってくことが…
 こんなに不安で…怖いなんて… 涼は…ずっと、この不安に耐えてきたのに…」
「カツミ…約束したよな! "オレがついている"って…!
 絶対にあきらめるな!!絶対に…!!」

バイオレットの話では、エグリゴリの残存勢力が集結しつつあるということである
涼はその勢力を探すことを決意する 残党の中はARMSを研究していた科学者もいるはず…
ARMSを作ったエグリゴリの科学者なら、カツミの治療法もわかるはずだが…
だが恵はそんな涼に冷静になれとその行動を引き止める 涼のARMSはその"力"を失っている…
だがそれを知ってなお涼はカツミを助ける、という意志は固い
恵もそうなるだろうとは思っていたようで、恵もそれに付き合うのであった

「もともと、私もそうするつもりだったのよ 別に、あんたが動くからじゃないわ
 まったく…私のたった一人の姉妹を、こんなろくでもない目にあわせて…
 今度は完膚なきまでにたたき潰してやるわ! エグリゴリのすべてをね!!」

それから夜になって…… カツミを保護する研究所が、突如襲撃を受ける!!
炎に包まれ、研究員の死体がそこかしこに転がる研究所内…カツミの元にも炎とともに何者かが姿を現す

「君を迎えにきたんだ… 昨日の夜の覚醒は見事だったよ 我がエグリゴリの新たなる導き手にふさわしい…
 ニューヨークの破壊撃から2ヶ月…首を長くしてこの日を待っていたよ…」

そう言ってカツミの前に現れたのは、キース・ホワイトであった…!

484 :不思議の国のアラスジ:2015/10/12(月) 22:08:58.25 ID:???
「赤木カツミ………… いや…"アリス"…
 私は君の望むがままに我々(エグリゴリ)を日本に集結させた
 君の声をニューヨークからずっと聞いていたよ」

キースの言葉に、カツミの表情が空ろに変わり…

「さあ行こう、我が娘よ… 我々エグリゴリを導くのだ!!」

カツミの顔にARMSの文様が浮かぶと…その顔が黒いアリスのものに変わる!!

「ふん!導くだって…!? そんなことを私が望むわけないでしょう!?
 私が蘇った理由はただ一つ… この"世界"を破壊すること!!」

そして、キースと黒いアリスの二人は球状のオーラに包まれ、宙に浮き始めるのだった

<続く>

485 :不思議の国のアラスジ:2015/10/13(火) 22:04:23.71 ID:Ult8cDzM
キース・ホワイトと黒いアリスは、ヘリに乗ってどこかへと飛んでいく
ホワイトが言うには、今から行くところは全ての"始まりの地"だという

「……… ……… ふん!よく私をとなりにすわらせておけるものね
 知っていたかしら!? 私が、この地上でもっとも憎んでいるヒトは、他ならぬ貴方だということを
 ねえ、『お父さま』…」
「……… 知っていたかい?"アリス"… 私こそが君を誰よりも深く愛していたことを…」

     <ARMS No.210 始地(ビギニング・プレイス)>

学校にて、消えたカツミの行方について涼に問いただす隼人と武士
そこにカツミの行方を教えてやる、と二人の男が涼達に話しかける

「"バンダースナッチ"… それが赤木カツミの中に目覚めたARMSの名前さ
 僕達、エグリゴリに、未来をもたらすためにね…」

突然現れ、そう語る二人の男 またカツミを利用するつもりか、と涼が怒りを露わにする
そんな涼に、大男の方が涼にハイキックをぶち込む!!
ガードはするが吹き飛ばされる涼、更に細い男のほうが隼人の攻撃をかいくぐり、隼人の腹に膝の一撃が突き刺さる!
そこに武士も大男の一撃で殴り飛ばされてしまう
たわいない、と吐き捨てる二人の男 だが隼人も反撃の拳で細い男の方の頬を切り裂いた
体勢を立て直し、まだまだ勝負はこれからだが…
本気を出すという細い男の言葉とともに、二人の腕がARMSに変化する!?
彼らはホワンと同じ量産型のARMS モデュレイテッドARMSを移植されたものたちである…
ARMSを解放し涼達にもARMSを解放し、その"力"を見せろというものの…

486 :不思議の国のアラスジ:2015/10/13(火) 22:04:49.25 ID:Ult8cDzM
「やはりな…あの方の言った通りだ 白い"アリス"が消滅したと同時に、君達のARMSプログラムは消滅したわけだ」
「ああ そのようだ 今なら彼らを生かすも殺すも自由ってこと…  !」

だが、細い男の前にレーザーが掠める!? そこに現れたのはキース・バイオレットであった
怒涛の展開の連続に隼人もすっかり混乱気味であった 
とはいえ、バイオレットの介入により彼らはここは立ち去るようだ

「高槻涼… 僕らの指導者、キース・ホワイトからのメッセージだ!!
 赤木カツミの身柄は、すでに我々(エグリゴリ)のもとにある
 確かめたければ、ブルーメンの富士研究所に行ってみるがいい そこに行けば全てがわかるはずだ!!」

突然の彼らの言葉に困惑する武士と隼人 ひとまずはカツミの収容された場所へと向かう一行であった
……崩壊した富士研究所、カツミがいた部屋の壁には (始まりの地で待つ) と書いてあった
カツミを守れなかったことを謝罪する李さん だがブルーメンもカツミが運ばれた場所はつかんでいるとのこと
今度こそエグリゴリをたたき潰してやる、と闘争心を露わにする隼人だが

「いえ…あなた達は戦ってはならない
 ARMSの"力"を失ったあなた達を、戦場に近づけてはならない―――
 それがブルーメンの意志決定者、"ブルー"の命令よ!
 あなた達はもう平和な現実に帰ったのよ 二度と地獄に送り込みたくない…
 それが、ブルーの意志なの わかってあげて…」
「平和な現実だって…!? そんなものはもうありはしない!
 カツミがさらわれた時点で、もう…
 ARMSがあろうとなかろうと…関係ない!! あんた達(ブルーメン)が何と言おうと、オレは行く!!」

カツミを救うという決意は固い涼 その言葉に李さんもうつむき涙を流していた

487 :不思議の国のアラスジ:2015/10/13(火) 22:05:17.24 ID:Ult8cDzM
「……… ……… そう言うと思ったからこの情報を知らせたくなかった…
 あなた達はもう十分に地獄を見てきた… そう思ってるのは、ブルーだけじゃない… 私もよ…
 でも、お願い、これだけは約束した! 命を粗末にしちゃだめよ…」

そして、彼らは"始まりの地"へと向かう 彼らにとって"始まりの地"…それは一つしかない
同じ頃、キース・ホワイトたちも"始まりの地"へと到着していた

「ようこそ、エグリゴリへ… 君は、この場所をよく知っているはずだよ
 そう…4人のオリジナルARMSの生誕の地にして、"ジャバウォック"覚醒の地…
 鐙沢実験場(エクスペリメント)… ここが、新たなる"神"の誕生の地となるのだよ!」

<続く>

488 :マロン名無しさん:2015/10/13(火) 23:29:35.68 ID:???
これはカツミにバンダースナッチが移植されていたのではなく、消滅前の黒アリスがカツミに寄生し難を逃れ
覚醒したってことなのか?

489 :マロン名無しさん:2015/10/14(水) 19:19:41.22 ID:???
おそらくはそういうことなんだろうね
4部ラストでカツミが黒アリスの手を掴んだときにカツミの中に入ったということであろう
…そうなるとまさかのカツミがラスボスか なかなかにえぐいな…

490 :不思議の国のアラスジ:2015/10/14(水) 22:05:18.93 ID:???
「奴らは、誘っているんだ… オレ達に"来い"と――― "始まりの地"…
 オレ達が生まれた場所… 全てが始まった場所… それは…  鐙沢村だ!!」

隼人もその誘いに乗ってやろう、と強気な発言だが涼がそれを拒む
涼はたった一人で鐙沢村に向かうというのだった…

     <ARMS No.211 包囲(シージ)>

隼人がそんな涼の胸倉を掴む それでも涼の決意は固い…

武士は、サッカー部に退部届けを出していた
先生はそんな武士の決意を残念に思い、何のためにサッカー部をやめるのか問いただす
武士は自らの兄弟のために、と答えるのだった…

隼人のほうは胴着を着こんで、十三と対峙する
叫び声を上げながら、隼人は十三に突っ込んでいき…道場に鈍い音が響く

涼は眠る美沙ママに置き手紙を置いて、一人始まりの地に向かおうとする…
そんな涼の前には、隼人(十三にやられたのかボロボロ) 武士 恵の三人が待っていたのだった…

「文句は言わせないよ、高槻君…」
「てめーだけで行くだなんて二度と言ってみやがれ…
 オレみてーなこんなツラじゃすまさないぜ!!」
「ふん… 私はさんざん止めたんだけど… !」

だが、そこにブルーメンの部隊が彼らを取り囲む…その中にはキース・ブルーの姿もあった
ブルーメンはARMS一行を拘束し、鐙沢村には行かせないと言う

「君達は、これまで十分戦ってきた… だから…もう我々ブルーメンに全てをまかせてほしい!!
「へっ、冗談じゃねえ カツミは現に奴らに連れ去られただろーが!!
 金輪際オレ達にかかわるな!!」

491 :不思議の国のアラスジ:2015/10/14(水) 22:05:49.48 ID:???
だが、ブルーメンの兵士の一人が、そんな隼人の足を撃ちぬく!!
太ももをかすめる程度の傷だが、それでもARMSが存在しない隼人は激痛に悶える

「わかっているのかい?これが今の君達の現状だ… 君達のARMSは、すでに完全に休止している
 ARMS再生能力もないそんな生身の身体で、エグリゴリに戦いを挑むのは、無謀すぎる!!
 君達も接触したそうだね… 相手は我が父(キース・ホワイト)が作り上げた究極の軍隊、"量産型ARMS"…
 今の君達ではそいつらはおろか、サイボーグ部隊にすら太刀打ち出来まい!!」

ラルフも震えながら彼らに銃口を向けていた… 出来るなら彼らも引き金を退きたくはないが…
だが隼人も恵を支えにしてどうにか立ち上がる

「くそ…てめえら好き勝手ほざきやがって!!
 てめえらに何がわかるってんだ!? オレ達がARMSを移植されて、どれだけの地獄をみてきたかなんてよ!!
 オレだって、本当なら普通に学校行ってお気楽な時間をすごしたかったぜ
 だが、そんな未来は最初っから奪われていた… てめーらブルーメンとエグリゴリの手でな!
 オレ達はずっと、その""運命とやらをぶっ壊すために戦ってきたんだぜ
 はっきり言っておく このオレに命令できるのは、地上でただ一人、このオレだけだ!
 おまえ達もひとの人生にこれ以上勝手に関わってくんじゃねぇ!!」
「ああ…そーだな 隼人…武士…オレが一人で行くって言ったのは、一人で全てを背負うためなんかじゃない
 ARMSの"力"を失ったオレが生き延びる可能性だ、ブルーの言った通りゼロだ!!
 でも…おまえ達が残れば希望はつながる… そう思ったんだ
 だから、答えは変わらない… おまえ達が、たとえ足をふきとばそうとも、『オレ達』は行くぞ!!」

やむを得ず、ブルーも涼達に向けて攻撃の指示をしようとするが
突如ブルーメン隊員の銃がレーザーに貫かれる!?驚く間もなくブルーの顔に、美沙ママが銃口を突きつける
銃口を突きつけられ苦悶の表情になるブルー だがブルーとてARMSの身を案じてのことである
自分の息子を戦場に立たせるのか、とブルーは言うが…

492 :不思議の国のアラスジ:2015/10/14(水) 22:06:22.46 ID:???
「あら、あなたもずいぶん臆病になったものね
 死ぬとわかっていても引くわけにはいかない時もある…
 明日を迎えるために踏みとどまらなければならない今日がある…
 その時を見極められなかった者は、生命より重いものを失い、敗北者となる
 そのことをよく知っているのは貴方のはずよ、『エドワウ』!」

「……… ……… ふん… その名前で呼ばれるのはずいぶん久しぶりだ…」

美沙は、ブルーに会わせたい人物がいるという そういって現れたのはキース・バイオレットであった

「始めまして、ブルー兄さん 貴方と会って話がしたかった…
 でもその前に… 包囲を解いてほしい…
 わかっているはず…彼らは決して縛れない…」

バイオレットの言葉に、ブルーも目を伏せて… ブルーメンに撤収命令を出すのだった
その後美沙ママは涼に何かを手渡す 巌パパからの預かり物ということらしいが
その包みを開けると、中に入っていたのは…ARMS殺しを持つジャバウォックの爪だった

「0パーセントを1パーセントにできるかもしれない切り札… 残り二つしかないもの一つをあなたにって…
 そのかわり、それを手にするなら約束しなさい… 生きて帰るって!!

 私は母親よ 息子が死にに行くなんて許せるわけないでしょ!?」

<続く>

493 :マロン名無しさん:2015/10/15(木) 15:48:20.87 ID:???
久々に出てきたと思ったらとことん損な役回りだな、ブルー

バイオレット(菫=青みを帯びた紫)の名にふさわしく、どちら側か悩んだ末にやはりブルー側に来たか

494 :不思議の国のアラスジ:2015/10/15(木) 22:24:52.16 ID:???
一夜明けて神宮流道場、隼人がいないとキャロルが慌てて駆け出した
だが十三は盆栽に水をやりつつ、仕方ないと一言言うのみ
十三もアルもあまり隼人の身を心配している様子ではないが…

「でも、隼人兄ちゃん、今はARMSの能力、全然使えないんだよ
 そんな体でエグリゴリに勝てると思う!?ナンセンスよ!!」
「んー、そうとは限らんぞ はるばるアメリカまで行って、あやつも少しは成長したようじゃ
 このわしを手こずらせるほどにな それに…あやつの口からあんな言葉が出るとはなぁ…

 人間は… ARMSには負けんとな!!」

     <ARMS No.212 信念(フェイス)>

鐙沢村に到着した一行… 日がくれてから村に潜入しようとする一行だが
村は特に警戒している様子もない どう考えても罠だろうが…
だが、カツミの救出を目的にする一行にはこれは都合がいい 
が、そんな一行にサーチライトが向けられ、モデュレイテッドARMS達がその姿を現し
そして、一行を『丁重にお出迎え』するべく、そのARMSを一斉に展開させる!!
真っ向勝負は不利と判断し、一行は一度山の中へと逃げ込む 
それを追うモデュレイテッドARMSの兵士達、その目に武士を捉えて一気に攻めかかろうと飛び出すが
飛び出した身体に、涼のトラップが突き刺さる!! 
突然の傷にうろたえるが、それを叱責する兵士の背後から、恵がスタンガンを浴びせた!!

「あらぁ、これ凄いわ!! あんたたち対策にアルが作ってくれた超強力スタンガン…
 電撃に弱いARMSといえど、一撃で気絶するなんて… ブルーメンの正式装備に申請しようかしら」

トラップで受けた傷もARMSが治癒し、もう一人の兵士が恵に向かっていこうとするが
その背後から隼人がその首を締め上げる!! 生身の部分を締めつけられ気絶する兵士であった

495 :不思議の国のアラスジ:2015/10/15(木) 22:25:21.16 ID:???
武士のほうは、兵士達に崖際に追い詰められるが… 武士は兵士達に向かっていく!!
その反射神経で兵士達の攻撃をすり抜け、トラップを発動させると兵士達は一気に空に投げ出された
その後も立て続けに兵士達はトラップと不意打ちを受け、彼らの陣形は総崩れであった

「しかしこの程度では決め手にはならない これが人間の限界だ!!
 僕達はARMS!! 君達が失った超絶の再生力と戦闘力の持ち主!!
 この爪で引き裂いた生身の獲物の数は、君達より多い!!
 だから断言できる!! 劣等種の生身の人間が、ARMSである僕らに勝てるわけがない!!」
「……… ……… そいつはどうかな?」

モデュレイテッドARMSのリーダーらしき細い男が、涼に向けて突撃するが
涼はその一撃を掴み、背負い投げで池に投げ飛ばす!!その程度ではものともしないが…

「オレ達には、おまえ達にないものがある!! それは………」

だが池に落ちた彼に向けて、スタンガンの電撃を浴びせた!!

「ARMSとして生きる苦しみ… ARMSとして戦う悲しみ…
 それが教えてくれる… 人間は決してARMSに負けないと!」

こうしてモデュレイテッドARMSを下した一行…
彼らが合流した頃、モデュレイテッドARMSの細い男、ハインツが目を覚ました
そんな彼にイヤミたらしく声をかける一人の男… 
モデュレイテッドARMSの隊長を務めるその男は、ジェームズ・ホワンであった

<続く>

496 :マロン名無しさん:2015/10/15(木) 22:38:17.45 ID:???
アルめ、なんて頼りになる……

497 :マロン名無しさん:2015/10/15(木) 22:47:32.07 ID:???
モデュレイテッドがいくらなんでもしょっぱすぎる件
こんなんがラス雑魚で大丈夫か…

498 :マロン名無しさん:2015/10/16(金) 17:20:56.56 ID:???
主人公チームは一応生身だからな

499 :不思議の国のアラスジ:2015/10/16(金) 18:02:04.58 ID:???
鐙沢村に潜入した一行 兵隊一人いないその内部に不信感を感じるが
罠とわかっていても仕方ないが… さらに、彼らを誘い込むように入り口のシャッターが開いていく…

     <ARMS No.213 神獣(バンダースナッチ)>

そして地下基地へと潜入するが、武士がふと疑問が思い浮かぶ

「高槻君…なぜホワイトは僕達をここに呼び出したんだろう!?
 これまでエグリゴリがとってきた作戦には目的があったよね
 僕達を絶え間なく戦いに追い込むことで、僕達のARMSの"進化"を促してきた
 最終的な目標は高槻君のジャバウォック!! その進化させた破壊プログラムを"アリス"に吸収させることだった
 でも、今の僕達のARMSの機能は、完全に消えてしまっているみたいだ
 モデュレイテッドARMSと戦ったときですら、結局何も起きやしなかった…」
「モデュレイテッドの連中、本格的な制圧任務じゃなかったな
 むしろ、今のオレ達を試すのが目的という感じだったぜ!」
「僕達に利用価値は無いって、奴らも知ったはずだよ

 僕達は、 『もはやARMSではない』 ってこと…」

武士は、今だ戦う相手が何なのかつかめないことに不安を感じていた…
エグリゴリは彼らに何をさせようと言うのか……

そこに開けた空間に出ると、その中央には豪華なベッドに眠るカツミの姿があった
カツミの姿を見つけ、駆けつけようとする涼を恵がとめる
周囲を警戒させて、カツミの様子は恵が伺う カツミは眠っているだけのようだが…
そこにカツミが目を覚ます 恵はカツミに声をかけて起こそうとするが…

500 :不思議の国のアラスジ:2015/10/16(金) 18:02:49.10 ID:???
(なぜ…エグリゴリは僕達を鐙沢村に呼び出したんだろう? ここにはもう戦略的価値なんかないはずなのに…
 彼らは、ここを"始まりの地"と呼んでいた… 
 確かに、ここは僕達4人が人工子宮から生まれ落ち、ARMSのコアを移植された地だ…
 
 隼人君にとっては、両親を殺され、復讐の旅が始まった地…
 高槻君にとっては、カツミさんを失い、ジャバウォックが完全に覚醒した地…

 だ…だめだ… 僕は今…とてつもなく恐ろしい想像をしている!!)

カツミを抱き起こした恵…その身体が突如血を流し崩れる…!
カツミの腕はARMSに変化し、その腕は恵の血で濡れていた…
恵はカツミの身を案じながら、その場に倒れこむ……

「涼…助けて… 私の中に… "アリス"…が…」

そして、カツミの体がARMSに変化していき…!

【そうよ……… あなたは自分の双子の姉妹をその爪にかけた!!
 もう…戻れない!! あなた(カツミ)は私のものよ!!】

その身体が、白いジャバウォックに変わる!!
その光景を基地内のどこかで、キース・ホワイトたちが見ていた

「始まったね…"プログラム バンダースナッチ"… あんたの書いたシナリオ通りだ
 キース・ブラック… いや、今はキース・ホワイトか…」
「フフフ…君は雇い主の人格が入れかわっても気にしないようだね、ジェームズ・ホワン…」
「ハン、さしたる問題じゃないさ オレを好きに遊ばせてくれる度量をもった雇い主ならね
 さあて、今はARMSを失ったオリジナルの坊や達…
 滅びの神獣"バンダースナッチ"を前に、どう生き延びるかな?」

<続く>

501 :マロン名無しさん:2015/10/16(金) 19:49:12.70 ID:???
ホワン大物ぶってるけどお兄ちゃんにフルボッコだったのにたくましいね・・・

502 :マロン名無しさん:2015/10/16(金) 21:02:31.33 ID:???
リーマンがおかしいだけでグリーンはフルボッコだったから(震え声)

503 :マロン名無しさん:2015/10/16(金) 23:13:31.41 ID:???
ホワイトは黒幕に相応しい人物だが最終決戦の相手としちゃ微妙、ホワンもそれは同じ
ここでカツミかつ黒アリスかつ白いジャバってのはラスボスらしくていいねぇ

504 :不思議の国のアラスジ:2015/10/17(土) 22:05:28.55 ID:???
カツミの身体が白いジャバウォックに変化したことに驚愕する一行

【愚か者め…我はそんな名ではない!! 我が名は…バンダースナッチ… 
 "滅びの獣"なり!!】

バンダースナッチの一撃が涼にむけてその拳を振り下ろし、その床を砕く!!

     <ARMS No.214 生贄(サクリファイス)>

武士がとっさに涼をかばい、逃げるように言う武士
バンダースナッチの顔が一瞬カツミに戻るが…すぐにバンダースナッチの顔に戻ってしまう…
変り果てたカツミの姿に涙を流しながら、武士に引っ張られその場から逃げ出す涼達だった…

どうにかバンダースナッチを引き離し、恵の応急処置を施す
どうにか止血も済み、恵の意識もあるものの医者に見せないと恵の命も危うい…
バンダースナッチに変り果ててしまったカツミの姿に憤慨する隼人
涼は、たとえ一人ででもカツミを助けに向かうと言い出し、二人には恵を連れて脱出するように言うが…
だがそんな涼の顔を武士が殴り飛ばした!!

「少しは冷静になってよ、高槻君!! 高槻君が今出て行ってどうする気?
 エグリゴリが僕達を呼び寄せた真の目的が、まだわからないの!?
 思い出してよ!ニューヨークでキース・ホワイトが高槻君に何をしたか… あれと同じことをやろうとしているんだよ!!
 カツミさんに僕達を殺させることで彼女を絶望の縁に追い込み… バンダースナッチの"憎悪"を進化させる…
 今の僕達はただの無力な生贄のヒツジだ! キース・ホワイトはそれだけのために僕達をここに呼んだんだ!!
 
 高槻君…その手でカツミさんを殺せるかい!? その覚悟がなきゃ行っても無駄だよ!」

武士の言葉に一行は衝撃を受ける…涼の手で、カツミを殺せるのか…

505 :不思議の国のアラスジ:2015/10/17(土) 22:06:09.85 ID:???
その頃キース・ホワイトの方は兵士からの報告を受け、ホワイトはニヤリと笑みを見せる

「ククク… ホワンよ、このパーティーは盛大になるぞ!!
 ゲストが大挙してご登場だ! ブルーメンの連中だよ!!
 愉快じゃないか! 我が息子(キース・ブルー)が父を殺すためにやって来た!!」

鐙沢村に向けてブルーメンのヘリたちが大挙し、地上にもブルーメン兵士達の姿があった
キース・ブルーも直々に指揮を取り、エグリゴリとの最後の決戦に望む

その時涼達の側に、バンダースナッチが壁を破壊して現れる!!
壁を破壊されて飛んできた瓦礫に頭をうち、ひるむ武士の前にバンダースナッチがそびえ立ち…
バンダースナッチが、その爪を振り下ろす!!

―高槻くんの手で… カツミさんを殺せるかい!?―

だが涼がその振り下ろす掌に、ジャバウォックの爪を突き立てる!!
雄叫びを上げるバンダースナッチ、涼はその眼前に対峙する

―カツミさんを…殺せるかい!?―

武士の言葉が涼の脳裏に響く…

<続く>

506 :マロン名無しさん:2015/10/17(土) 23:38:16.71 ID:???
武士達も悩んだもんな…

507 :マロン名無しさん:2015/10/18(日) 00:40:23.06 ID:???
武士がイケメン過ぎて困る

508 :不思議の国のアラスジ:2015/10/18(日) 22:09:18.13 ID:???
ジャバウォックの爪を突き立てられ、その手のひらから血が流れ出るバンダースナッチ
共振に震えるジャバウォックの爪を持ち、涼の脳裏に浮かぶのは…

―もし、おまえのジャバウォックが暴走して、最悪の事態に陥ったら… そん時は、オレの手で止めてやる!!―

―もし、あなたが"力"に飲み込まれたときは… 私があなたを殺してあげます!!―

隼人も、ユーゴーも、自分が力に飲まれた時、全力で涼を止めてくれた だからこそ、涼は決意する

(オレが… オレが!! カツミを止める!!)

     <ARMS No.215 修羅(カーネイジ)>

その時、バンダースナッチの腹から黒いアリスが顔を出す

「高槻涼…あなたはひどい人ね… 我が子"ジャバウォック"に私を裏切らせ、私の願いを踏みにじった!!
 そして今、そのジャバウォックの爪を、私に突きたてようとしている!!
 ここにはあなたの大切な人も一緒にいるのよ!!」

そういうとバンダースナッチの左腕にはカツミの顔が浮き出てくる

「あの時…この子(カツミ)だけが…私に手を指しのべてくれた…
 この子だけが…私の声を聞いてくれた… もう…離さない!!
 この子(カツミ)は… この子(カツミ)だけは…私だけのもの!!」

その時突如通路が激しい振動とともに崩れ落ちる!?
ブルーメンの攻撃が始まったのだ バンダースナッチの姿は崩れた通路の瓦礫に飲まれていく

509 :不思議の国のアラスジ:2015/10/18(日) 22:09:52.54 ID:???
地上ではブルーメンの奇襲を受けて浮き足立つエグリゴリ イプシロンフォース
装甲車を出撃させようとシャッターを開けた途端、ブルーメンからの集中砲撃を受けてしまった
表玄関の制圧を完了し、李さんに支えられつつ、ブルーも前線に出るのであった

ブルーの手際に、キース・ホワイトも感嘆の声を上げる そこにエグリゴリの大佐がホワイトの前に顔を出すが…
彼が言うには、ホワイトがブルーメン接近の情報をなぜか握りつぶしたという 
この言葉にホワイトはしれっとこう言い放つ

「知っていたかね、大佐 ブルーメンというのはエグリゴリの実験用工作の犠牲者やその遺族会の集まりなんだ
 どうだね? せめてもの懺悔がわりに、君達(イプシロン・フォース)の首を彼らに差し出してやっては…」

この言葉に大佐は憤慨し銃を向けようとするが、ホワンのARMSに貫かれた
部屋の隅に転がしてあったエグリゴリ隊員の死体の山に、大佐の死体を投げ出すのだった…
話題を変えて、バンダースナッチとARMS一行の距離が大分開いてしまったことに気づくホワン
とはいえ、それに関してはホワイトはさほど気にしていないようだ

「現時点で予想以上の進化速度だ 最終的にあの少年達の死体をカツミと言う少女の前に転がせばいい
 "プログラム・バンダースナッチ" は、カツミの絶望を喰らって次の段階へ移行する
 私の演出通りに、舞台はすでに自分の意志で動き始めている」
「そうか…じゃあ奴らの始末は、オレの生徒どもにやらせるとしよう
 もう、さっきのような醜態をさらす真似はさせない…」

510 :不思議の国のアラスジ:2015/10/18(日) 22:10:18.29 ID:???
どうにか地上近くまでたどり着いたARMS一行、だがその前にモデュレイテッドARMS達が立ちはだかる…!
前回の敗北で、プライドを傷つけられたモデュレイテッドARMS達は全力で彼らの首を狙う!
だが、その背後で突如爆発が起こると、そこからブルーメンの部隊が乗り込んでくる その中にはブルーの姿もあった

「そうはさせない… 彼らを死なせるわけにはいかないのだよ 彼らは私にとって大事な息子達だ… 
 そんな得意毛にARMSを…"力"を誇示したいのなら、私が相手になってやろうか!? このキース・ブルーがな!!」
「キース・ブルー 話には聞いてるよ 反エグリゴリ組織、ブルーメンのリーダーである、キースシリーズの不適応者!
 リーダーがこんな所に出しゃばって、死ににでも来たのか?笑わせるな!!
 不適応者(できそこない)のきさまが、ARMS適応者の我々に勝てるとでも!?」

ハインツのその言葉に…ブルーはその衣服を破き、身体に埋め込んだARMSリミッターを見せ付ける

「言ったはずだぞ…我が名はキース・ブルー 誇り高き地獄の住人、キースシリーズの一人…
 貴様らごとき量産型が驕るなよ!! 最初で最後の私の力を思い知らせてやる!!」

<続く>

511 :マロン名無しさん:2015/10/19(月) 00:24:32.76 ID:???
ついにブルーの見せ場が! しかし量産型相手に最初で最後はチト勿体ないな
かといってホワイトは隼人がケリ付けなきゃいかんし、ホワンはニンジャが居るし

512 :マロン名無しさん:2015/10/19(月) 00:26:15.19 ID:???
>大佐は憤慨し銃を向けようとするが、ホワンのARMSに貫かれた
銃弾なんかじゃ絶命させられないのに頭に血が上り冷静な判断できなかったのか?

513 :不思議の国のアラスジ:2015/10/19(月) 22:00:57.73 ID:???
場面は少し戻り、ブルーメン本部のブルーとバイオレットが話していた

「私は、かつてあの子達に頼んだのだよ キースと名付けられし者を全員殺してほしいと……
 なんとも傲慢だろう? 笑うかね、バイオレット…

 だが、今になって気づいたよ あの子達をARMSという運命で縛り上げた私もまた…
 我が父キース・ホワイトと同じだったのだと…
 リミッターなくしては数分と生きられる失敗作といえど…
 私も父の妄執からは逃れられなかったということだよ」

そういってブルーは自身のリミッターを掴み、苦悶の表情を浮かべていた

「ブルー兄さん… 私もかつては同じだったわ… でも、あの子達に出会って考えは変わった
 たしかに私達は作られた人間かもしれないけれど… ここに確かに意志を持って存在している!
 ここからどこにでも行くことが出来る! 何者にでもなることが出来るわ!!

     <ARMS No.216 青魂(ブルー)>

「バイオレット… 君に会えた運命に感謝しよう これで、心おきなく決着をつけにゆくことが出来る…
 私は… あの子達だけはもう戦場へ行かせたくはなかった…

 高槻涼 神宮隼人 巴武士 久留間恵

 彼らの前ではとうてい言えなかった言葉がある
 彼らに地獄の運命を背負わせてしまったこの私には…」

場面は鐙沢村の決戦に戻る ブルーは李さんと兜おじさんにあとを託し…

(……… ……… 生きよ!! 私が生み出した… 子供達よ!!)

そして、ブルーは胸に埋め込まれたARMSリミッターを引きちぎった!!

514 :不思議の国のアラスジ:2015/10/19(月) 22:01:24.25 ID:???
【見るがいい! 我が生涯ただ一度きりのARMS発動を!!
 かつて"アリス"の声が私に与えてくれたこの"力"… 私の中で二十年間封印されてきたこの"力"…

 見よ、我がARMS"眠りネズミ"<ドーマウス>!!】

自らのARMS、<ドーマウス>を解放したキース・ブルー 
その姿は、ネズミのような長い顔で、所々に鋭い棘が伸びる甲殻がその肉体を形作っていた

【私は多くの同志を実験で殺し… 多くの同志を死地に送り出してきた… その全ての罪…
 我が生命をもってつぐなおう!!】

キース・ブルーはその身を挺してARMS達を逃がそうとする
押し寄せるモデュレイテッドARMS達を、その腕の一振りで吹き飛ばす!!

【言ったはずだ… 彼らや私の部下には、指一本ふれさせはしないとな!!】
「くそっ!! まずはこのできそこないを排除しろ!!」
【排除するだと!?この私を!?】

…すると<ドーマウス>はその装甲から針が飛び出し、飛び出した針が兵士達につきささる
その程度の傷ではどうと言うことは…そういった矢先、その針が爆発を起こす!!

【ふふ…我に宿りしこの"力"… "魔弾タスラム"とでも名付けようか…
 いくぞ、モデュレイテッドARMSども!! このできそこないの"力"を… とくと味わうがいい!!】

515 :不思議の国のアラスジ:2015/10/19(月) 22:02:21.75 ID:???
ブルーの決意を受け…ARMS達はやむを得ずその場から脱出するのだった
<ドーマウス>に向けてARMS砲を放つ兵士達だが、その程度はものともせず
両手を組み合わせ<ドーマウス>の、"魔弾タスラム"の一斉射撃がモデュレイテッドARMSに甚大な被害を与える!!

「く…我々だってARMSだぞ! なのになぜ…!? なぜ我々は第一形態止まりなんだ!?」

…だが<ドーマウス>の肩にひびが入る ブルーに残された時間は少ない…
そんなブルーの前に、キース・ホワイトがその姿を見せるのだった

「おまえ達、ここは下がれ!! おまえ達のかなう相手ではない… それに…
 彼は、この私に会いに来たのだよ!! なあ? M−71、エドワウ!!
 父と子、二十年ぶりの再会だ… 感動的な光景じゃないか!!」

<続く>

516 :不思議の国のアラスジ:2015/10/20(火) 22:13:08.81 ID:???
「どうした、エドワウ? 目的があってここに来たんじゃないのか!?
 私を探していたんじゃないのか!?この父に… このキース・ホワイトに会うために!!」

彼の言葉に、ブルーはかつてのキース・ホワイトの姿を思い浮かべ…
<ドーマウス>の両腕を組み合わせ、ニードル弾を一斉に展開する!!

【"セロ"と呼ばれる人格は、完全に消えてしまったようだな…
 まあ、それもよかろう…たしかに、私はこの時をずっと待ちわびていた…
 長かった戦いに終止符を打つ時を!!】

     <ARMS No.217 生命(ソウル)>

<ドーマウス>の攻撃が炸裂するものの、ホワイトは"魔弾タスラム"の一斉掃射を受けてなお平然としていた

「フフフ…それでいい 百万の言葉よりも我が親子にふさわしい挨拶だ
 私はうれしいよ… さあ…あらんかぎりの力を使って戦え、エドワウ!! 私の命はもう目の前だぞ!!」

地上では重症をおった恵の応急処置をしつつヘリに乗せようとしているところ
涼は何も出来なかった、そのことが自身の心に深い心を落とす そんな涼に兜おじさんが辛辣な言葉を投げつける
そんな兜おじさんの言葉に言い返すことも出来ず、敗北感に打ちひしがれる…
だが、涼の胸倉を兜おじさんがつかみあげる

「いいか!よく聞け、ガキども!!世の中ってのはな、簡単にベストな結果が出せるほど甘くできちゃいねえんだよ!!
 オレはな… おまえらが再度鐙沢村に向かうことを止めやしなかった だが、今はそのことを後悔しているぜ…
 へたり込んだままの野郎には、誰も助けることなんか出来やしねえ!!」
「おっさん…」
「おおよ、たしかにオレはおっさんだ!!   まだ29だが…
 だが、てめーらより長く生きてる分だけ少しは度胸も座ってるぜ!!
 感じるか!? この下の振動を… ブルーはなあ…生命を捨てててめえ自身のケジメってヤツをつけに行ったんだ!!
 誰にもそれを邪魔することは出来ねえ いいか、おまえ達はまだ生きている!
 今いる場所、やるべき事をちゃんと見極めろ!!」

517 :不思議の国のアラスジ:2015/10/20(火) 22:13:34.77 ID:???
場面はブルー対ホワイトに戻る "魔弾タスラム"の攻撃が通路とホワイトの肉体を炎に包むがそれでもなおホワイトは涼しい顔
その圧倒的な"力"にその戦いを側で見ていたモデュレイテッドARMS達も驚愕の表情を見せていた
そして、ホワイトはついにそのARMS体を解放させ、その身体が卵の殻を剥くかのごとくひび割れていき…

自身のARMS<ハンプティ・ダンプティ>の真の姿を現す 
…その姿は全身を影に覆われた、なんとも形容し難い姿をしていた 
そして、<ハンプティ・ダンプティ>のその瞳が妖しく光り輝く…
<ドーマウス>その身体に向けて"魔弾タスラム"を放つが、<ハンプティ・ダンプティ>の影の身体を素通りしてしまう

【よくわかっただろう、エドワウ… 私のARMSはどんな攻撃をも吸収する そして…】

<ハンプティ・ダンプティ>の影の腕が<ドーマウス>の物に変わり"魔弾タスラム"を撃ち帰す!!

【おまえの"力"は、すでに私の手中だ もうおまえには何も残ってはおらぬ!】
【ふん、まだだ! 私はまだ生きている!! この命こそが私に残された… 最後の武器!!
 私は屈さぬ!!】

<ハンプティ・ダンプティ>に向け突撃を仕掛けるが
その腕をグリフォンのブレードに変えて<ドーマウス>の肉体を貫く…!

<続く>

518 :マロン名無しさん:2015/10/20(火) 22:24:02.58 ID:???
折角の対面だけどセロはもう一切残ってないのか
ブルーが攻略の糸口掴んで隼人が倒す展開かね
しかし、いくらハンプティ・ダンプティだからって格好悪すぎる……

519 :不思議の国のアラスジ:2015/10/21(水) 21:59:41.69 ID:???
グリフォンの腕に貫かれた<ドーマウス> その肉体が人間体のブルーに戻ってしまう…

「ゲームは終わった… エドワウ…いや、キース・ブルーよ…
 ブルー…私の嫌いな色だ… 憂鬱の色…悲しみの色… サミュエルもつまらん名前をつけたものだ」
「ククク…ごまかすなよ、"父さん"… あなたがブルーを嫌いなのは、そんな理由ではない!
 ブルーはあなたの娘…"アリス"が夢見た、自由な世界の色だからだ!!」

その言葉とともに、ブルーは自らを貫くグリフォンの腕を力を込めて掴む…

     <ARMS No.218 魔弾(タスラム)>

「ブルーは空の色…海の色… 私はこの名前を誇りに思うよ」
【くだらん!『そんなもの』は大気と水のスペクトルが生んだ自然現象に過ぎん!!】
「そうかもしれない…だが、人間はそんなものにでも心をふるわせ、立ち上がることが出来る生き物だ…」

ブルーはその言葉とともに、決戦前のバイオレットとの話を思い出す…

―バイオレット、君に託したい… 私につき、従ってくれたブルーメンの同志達… そして…私の"子供達"を…
 私は、この生命を武器に果たさなければならないことがある 意思を誰かに託して次の未来へつなぐ…
 それが"人"という種の強みだろう?
 バイオレット… 我が妹よ… 私は今ごろ気づいたようだ…―

―世界とは… 美しいものだな…―

「…そして人間は、『そんなもの』のために生命をかけることも出来る!
 それが、この惑星に誕生した"ヒト"という種の力… 金属生命アザゼルがひかれた… "心の力"だ!!」

その言葉とともに、グリフォンのブレードから肉体を引き抜き、<ハンプティ・ダンプティ>の腹を貫く!!

520 :不思議の国のアラスジ:2015/10/21(水) 22:00:23.59 ID:???
【ふん…これがおまえの言う"心の力"か!? 無駄なあがきにすぎん!!
 そんなもので我が"神の卵"は揺るぎはせん!!】

だが、ブルーの狙いは別の所にあった 
ブルーの真の狙い、それは自分の肉体そのものを巨大な"魔弾"と変えてはなつ自爆攻撃であった!!
そしてその強烈な爆発が<ハンプティ・ダンプティ>を吹き飛ばす…!!
激しい爆発に包まれる<ハンプティ・ダンプティ> その"神の卵"のどこか奥で…うつむくセロと誰かの影…

―セロ… セロ…僕だ…  ほら… 綺麗だろ?砂時計って言うんだ…
 僕達はこの砂時計と同じだ… ガラスの中に閉じ込められ、限られた"生"を流れ落ちるだけの存在…
 でも…いつか僕はこのガラスを壊す! そして、自分自身の"生"を… 自由な"生"を取り戻すんだ!!
 一緒に行こう、セロ… 僕の…弟… ガラスを…突き破って… 自由な世界へ―

誰かの影が砕け散っていく… セロがその影に手を伸ばし…
場面はキース・ホワイトの元へと戻る
…しばし呆然として、傷一つない自らの肉体に高笑いをあげるキース・ホワイト
だが突如、その目から涙が溢れてくる… 体の中のどこかにいるキース・ブラックの精神が涙を流させるのだろうか…
そのとき突如地響きが起こる… ついにバンダースナッチが追いついて来たのだ
ARMS一行にも強烈な共振反応が襲い掛かる

「呼んでいる… "アリス"が…カツミが… 地上に這い上がってきたんだ… オレ達を殺しに…
 全てを破壊しに!!」

鐙沢村の地上研究所を吹き飛ばし、バンダースナッチが姿を現す…

<続く>

521 :マロン名無しさん:2015/10/22(木) 20:45:48.93 ID:???
ブルーが無駄死に…ではなかったと思いたい
これはブラックが精神を取り戻すか干渉して妨害サポートあたりもあるか
……っていうかそうでないとこの無敵防御どうしようもないんじゃないか…?
少なくとも正攻法で攻略できる相手には見えんなー…

522 :マロン名無しさん:2015/10/22(木) 20:57:44.49 ID:???
ARMS殺しは効くのかそれすら無効でパクられるのか

とおもったけどジャバウォックにぶっ刺されてたなパクったか

523 :マロン名無しさん:2015/10/22(木) 21:59:52.72 ID:???
やはり隼人と決着つけるだろうし、あのブルーが打ち込んだ楔が勝因になると信じたいわな

524 :不思議の国のアラスジ:2015/10/22(木) 22:01:40.08 ID:???
燃えさかる研究所に、バンダースナッチが涼達の乗るヘリを見上げる

【聞こえる… "憎悪"の声… "絶望"の声… この地に満ちるものが我に流れ込む!!】

戦場の"憎悪"と"絶望"を取り込み、バンダースナッチが雄叫びを上げる…!

     <ARMS No.219 氷結(サブ・ゼロ)>

【我に"力"を!! 我に"力"を!! その"力"が我に命じる… "全てを滅ぼせ"と!!】

その言葉とともにバンダースナッチの右腕が変化を始める…!
その掌の変化と、そこに集まる莫大なエネルギーに 一行は反物質砲による超破壊を浮かべる
……掌に集まる莫大なエネルギーを、地面に向けて放つバンダースナッチ
すると、鐙沢村の大地が白く染まっていく 
白く染まる大地が広がり続け、ついには鐙沢村をまるごと飲み込み、地上に残った隊員たちを氷付けにしてしまう

「そ…そんな… すべてが一瞬のうちに凍りついた…
 あ…あれが… カツミさんと"アリス"が生んだ… バンダースナッチの"力"!!」

氷結地獄と化した鐙沢村、その地には防寒着を着込むホワイト一行の姿があった
ホワンが凍りついた人の手に軽く触れると、簡単に砕け散ってしまった

「あらあら、こりゃ凄いねえ まるで液体窒素でもぶちまけたみたいだぜ 地上にいたらオレ達もやばかったわ
 さしずめ"白い地獄"ってとこか… 火を操るジャバウォックとは対照的な"力"だな」
「こ…これが『ARMS』の"力"…」
「ああ、そうだ… その気になりゃあ、地球をひっくり返すことだって可能だぜ
 これがおまえら(モデュレイテッド)にはない、真のARMSの"力"ってわけだ!!」

525 :不思議の国のアラスジ:2015/10/22(木) 22:02:07.04 ID:???
オリジナルARMSの力を目の当たりにし、目を丸くするハインツ達
そこにキース・ホワイトも顔を出し、彼らに声をかける

「フフフ… 鐙沢村での作戦は終了した 多くの生贄の血を流した甲斐があった
 目覚めたのだよ… もはや赤木カツミでも"アリス"でもない… いや…ヒトですらない!
 ジャバウォック以上の破壊神… "氷の女王"バンダースナッチの誕生だ!!」

人間体に戻ったバンダースナッチの、その表情にさしものホワンも背筋を凍らせる

「彼女の言葉に従いたまえ 全てを滅びに導く死の女神…
 もはや、誰にも止められない!!」

…ヘリに乗り鐙沢村から脱出する涼達一行は、肉体的にも精神的にも憔悴しきっていた
涼は、ジャバウォックの爪を見つめながら思い悩む
力を失った自分にバンダースナッチを倒せるのか… 何より、涼はカツミを殺せるのか…

<続く>

526 :不思議の国のアラスジ:2015/10/23(金) 17:59:53.96 ID:dFLMLkVu
冒頭、恵はどこかの廃墟を歩いていた
恵にはその廃墟に見覚えがあった ジャバウォックの中で見た"アリス"の世界…
その目の前に竜巻が巻き起こり、竜巻が晴れるとそこからカツミ…<バンダースナッチ>が恵の前に現れる…

     <ARMS No.220 集合(ギャザリング)>

彼女の冷たい瞳に睨まれ…その絶望の一端に触れ、恵の目が覚める
丸三日寝込んでいたようで、隼人が鐙沢村で見た<バンダースナッチ>の力を恵に伝える
万が一のことを考え、一行はブルーメン基地、富士研究所に身を寄せるのであった
研究所内の隊員の動きがずいぶんと慌しいことに恵が気がつく
涼が言うには、鐙沢村から消えたキース・ホワイト達の追跡に追われているようだ
バイオレットの口ぞえもあって、自衛隊、警察、在日米軍、CIAら総出でその行方を追っていた

「そう… バイオレットが…… でも… 私達に止められるのかしら… 
 ARMSの"力"を失った私達に… あの強大な"力"を持つARMS<バンダースナッチ>を…
 私達は… カツミを救うことさえ出来ないの!?」

恵の言葉に、涼の表情も曇る…

そのころ、東京にあるどこかの港に泊められたエグリゴリのタンカー
何者かがそのタンカーに潜入したようで、コンテナの上に座り込みながら乱暴な言葉を投げかける一人の男
だがエグリゴリのサイボーグの目で見るその人影はただの人間でしかない
どのみち積荷を見られるわけには行かない、とサイボーグ達が襲い掛かり…

タンカー内にはボロボロにやられたサイボーグ達が転がっていた
エグリゴリの科学者が首を掴まれ悲鳴を上げる それを行うのはあの"牙"<ファング>コウ・カルナギであった
科学者を締め上げながら、涼達4人のARMSとホワンの居場所を聞き出そうとするコウだが
その横から突如クナイが飛んでくる コウはそれを造作もなく掴むが…
さらにその場に現れたのは、"猟犬"<ハウンド>を率いるスティンガーであった
積荷と科学者を引き渡すように言うスティンガーだが、光コウはその言葉を無視し科学者の首をへし折ってしまった

527 :不思議の国のアラスジ:2015/10/23(金) 18:00:20.51 ID:???
「ふん、聞いたことがあるぜ 体力も感覚もケダモノなみの強化人間の話はな…
 相手にとって不足はねえ… クナイ返すぜ!!」

コウがクナイを投げ返すが、スティンガーもそれを素早い動きで回避し、コウの背後を取る
その背後からクナイを投げるが、それをよけその後を追うコウ
投げつけるクナイをものともせず突撃するコウ、その拳を振るとスティンガーが飛び乗ったジープを弾き飛ばす!!

(このパワー…危険すぎると判断する!)
(このスピード… 放っておくと後でウゼえな!)

「こいつは…」「いま殺す!!」

互いに二人を強敵と認識し、本気でぶつかり合う!

そこにリーマンさんが、そんな二人の間に割って入り、二人をまとめて投げ飛ばした!!

「よしたまえ 君達が争っても何の意味もない…」
「て…てめえ… 何者だ!?」
「私か? 私は"風"<ウインド>… なに、ただの通りすがりのサラリーマンだ」

そういってリーマンさん…ウインドは帽子を指で上げてニヒルに笑うのだった

<続く>

528 :マロン名無しさん:2015/10/23(金) 20:28:59.68 ID:???
コウとスティンガーにまだ出番があったとは…
どうやら残存戦力を掻き集めての最終決戦となるようだな。
他にも生き残りで戦力になりそうなやつはいたかな。

529 :マロン名無しさん:2015/10/23(金) 20:39:05.57 ID:???
コウ・カルナギは硬気功の人かと思ったらボー・ブランシェポジに落ち着きそう

530 :マロン名無しさん:2015/10/24(土) 07:25:55.18 ID:???
>>528
ドラッケンの生き残りとネクストのヒューイあたりはワンチャンあるかも

531 :マロン名無しさん:2015/10/24(土) 12:18:57.62 ID:???
亡きユーゴーの遺志を受けて、キャロルが覚醒というのは。

532 :不思議の国のアラスジ:2015/10/24(土) 22:04:06.92 ID:???
突然現れた通りすがりのサラリーマンの姿に困惑するコウ
そんなコウをよそにリーマンさんが口を開く

「素手でサイボーグさえも引き裂く危険度A級異能者、"牙"<ファング>ことコウ・カルナギ…
 野生動物並みの感覚と体力を持つ強化人間、"猟犬部隊<ハウンドチーム>"のスティンガー…
 エグリゴリは今や我々の共通の敵… 互いに協力したほうが良いとは思わないかね?」

     <ARMS No.221 角笛(ホルン)>

さっそく行動と二人を先導するリーマンさん
コウはそんなリーマンさんのスキだらけの背中をぶん殴ろうとして… その動きが止まる…

(な…なんだ!?隙だらけで殺気もねえ… だが…
 このオレの背筋が冷たくなりやがる… どうなってんだ、一体…!?)

コウもスティンガーも、リーマンさんのただならぬ雰囲気に冷や汗を流す
ひとまず武器をしまい、スティンガーがリーマンさんの話を伺うのだった

ハウンド部隊の隊員がタンカーを制圧したころ、3人はとあるコンテナの前に立つ 
どうやらこのコンテナがリーマンさんの狙いだった様子 だがコンテナは厳重なシャッターに守られていた

「さて、カルナギ君… 君のそのあまりある"力"でこの扉を壊してくれないか」
「なにぃ!? 冗談じゃねーぞ!! なんで、このオレ様がてめえの使いっぱしなきゃ…」
「無論タダでとは言わんよ 4人のオリジナルARMSの居場所を教えると言ったら、どうかね?」

コウの協力で、シャッターはひしゃげてしまった 息を荒げるコウをよそにリーマンさんもさすがと声を上げる

533 :不思議の国のアラスジ:2015/10/24(土) 22:04:38.59 ID:???
「私の掴んだ情報では、この数週間で同じような荷が、最低7つは東京に運び込まれている
 エグリゴリの切り札として… そして、これが最終便らしい」
「な…まさか…核か!?」
「いや、核はほんのセキュリティだ 暗証コードなしでこの機密コンテナをうかつに開けると、小型水爆で船ごとドカンだ
 だから私が来た… よし、解除したよ
 ……… ……… 私の勘が正しければ… この中にあるのは"核"以上に危険な物だ!!」

その頃東京の渋谷、道行く人が誰もが振り向く、白い髪の女性…
渋谷の町並みのど真ん中に、バンダースナッチの姿があった
その喧騒に不快感を示すバンダースナッチの周りに風の音が起こり…

場面はタンカーに戻る 厳重に守られたコンテナから現れたのは"アザゼル"であった…

「ギャローズ・ベルにニューヨーク… あれだけじゃないとは思っていたがね
 外宇宙より来たARMSを生みしもの、珪素生命"アザゼル"…
 使い方によっては、地球をも動かす圧倒的な"力"を持つ… 危険度はまさに核爆弾をも凌ぐものだ!!

 やはり…人類の存亡を賭けた戦いが始まるのは避けられないということか…
 この都市で、今日か明日にも…」

その頃、ARMSを失った涼達はヘリの出迎えぐらいしか仕事がない事に、隼人が愚痴をこぼす
力のない今の自分が歯がゆい隼人だが、そこに声をかけるのは超天才アル・ボーe  さっそくゲンコツされた
アルを呼んだのはキース・バイオレットだということらしいが…

「ふん!鐙沢村で何が起きたのか、資料は見せてもらったよ
 今や安全な場所なんか、地球上のどこにも存在しない… だから僕が来たんだ!!
 僕が今まで遊んでたと思ったか!? 人間の叡智はARMSなどに負けはしないことを証明してやるよ!!」

そのとき李さんが血相を変えて飛び込んでくる ついにバンダースナッチが動き出したのだ…!

<続く>

534 :不思議の国のアラスジ:2015/10/25(日) 23:08:56.27 ID:???
[気象庁の発表によりますと、渋谷周辺の現在の気温は氷点下30度前後――
 目黒、表参道など周辺地域でも、氷点下10度以下を記録 被害エリアは急速に拡大しています
 現在、首都高は全面通行止め JR、私鉄各線も一部を除き運転を停止しており、
 道路、駅のホームは東京から脱出しようとする人々であふれかえっています
 この異常寒波の原因は、いまだ不明のままです すでに東京都知事の要請を受けた陸上自衛隊が救援要請に――]

テレビのニュースが流す東京の異常寒波 涼達をそれを神妙な面持ちで見ていた

     <ARMS No.222 覚悟(レゾリューション)>

その氷結地獄の如き光景を、カツミが引き起こしている… その事実が涼を青ざめさせる
しかしなぜ東京でそれをはじめるのか、武士は疑問に感じるが…
アルの話ではこの超低温を引き起こしているのは窒素によるものだという
どうやらバンダースナッチは三月兎<マーチヘア>同様ナノマシン散布型のARMSのようだ
ARMSの力で窒素を液化させ、液体窒素の影響により、理論上は−196度にまでなるという…
その言葉に隼人も愕然とする

「マ…マイナスひゃくきゅ…って、なんだよ、そりゃ!? 人間なんてひとたまりもねえじゃんか!!」
「だから言っただろ この地球上に安全な場所はないって
 まさしく"死"を撒き散らす滅びの神獣… それを止める方法は、一つしかない!
 "アリス"に乗っ取られたカツミ… バンダースナッチを殺すことだ!」

その言葉に、涼とバイオレットは僅かに目を伏せ…

ブルーメンの部隊が出撃する中、ARMS達はまだ基地内で待機している様子
ベッドで寝てる恵とともに茶会を開きつつ、バイオレットが口を開く

535 :不思議の国のアラスジ:2015/10/25(日) 23:09:21.89 ID:???
「……… ……… 高槻涼… 
 おまえが持つ"ARMS殺し"のジャバウォックの爪… この私に託すつもりはないか?
 私が引き受けようと言っているのだ 赤木カツミに手をかけることを… おまえが迷っているのならな」
「……… ……… バイオレット……… 正直、迷いがないと言えばうそになる
 でも…もし誰かがそれをしなきゃいけないのなら… それは、オレじゃなきゃいけないんだ
 隼人…オレがジャバウォックにのみ込まれた時… おまえはそうしてくれたぜ
 今度はオレがそれをする番だ!

 カツミに約束したんだ… オレがついているって…

 もうこれ以上…カツミを破壊の使者なんかにさせはしない!!」

そういって涼、隼人、武士の3人は戦場へと向かうのだった 
恵が横になる部屋で、バイオレットは紅茶を含みつつ…

「潔い決断をする… 彼が殺めにいくのは、自分の大事な人だというのに…」
「そうね でも… 深刻な時にただ深刻な顔をしているだけじゃ、一歩も前には進めないわ
 それが私達が戦いの中で学んだことよ」
「……… ……… わかったような気がする… キースシリーズが敗北した理由が…
 笑えるだろう、久留間恵… 私は今、生まれて初めて紅茶がうまいと感じている」

そういって、バイオレットは紅茶を持って、柔らかな笑みを見せるのだった

536 :不思議の国のアラスジ:2015/10/25(日) 23:09:57.36 ID:???
涼達のジープの運転、送迎を引き受ける兜おじさん
隼人は十三とキャロルの安否に思いを寄せ…
武士は家族や学校の皆の無事を祈りつつ、自分の命に代えても皆を守る決意をする
そして涼は、ジャバウォックの爪を握りながら、"力"を願う…

そこに見えてきたのは、道路の正面にエグリゴリにやられた先鋒隊
慌てて引き返そうとするも、制圧射撃を受けやむを得ず車から飛び出す一行
一行を取り囲む、エグリゴリの高速機動サイボーグが彼らに襲いかかろうとする
その瞬間飛び出してきたコウ・カルナギが高速機動サイボーグを蹴り飛ばし、一瞬の内にサイボーグ達を全滅させる!!

「ククク…あのおっさんの言う通りだったぜ この近辺で待機してりゃあ、おまえらが必ず来るってな…
 さあ、邪魔者は排除してやったぜ これで心おきなくてめえらと戦えるってわけだ!!」

そういってコウは燃えさかる車を背に、指の骨を鳴らし臨戦態勢…

<続く>

537 :マロン名無しさん:2015/10/26(月) 00:49:35.82 ID:???
ARMS無しでどうすんだ……って、こいつ水隼人に普通に負けてたっけw

538 :マロン名無しさん:2015/10/26(月) 10:24:03.53 ID:???
一応途中でナイト帰ってきて全身ARMSで殴り倒さなかったっけ

539 :マロン名無しさん:2015/10/26(月) 10:29:07.84 ID:???
すっかり雑魚掃除が板についたコウ

540 :不思議の国のアラスジ:2015/10/26(月) 22:20:54.25 ID:???
−80度の氷結地獄と化した渋谷の町並み そこにはモデュレイテッドARMS部隊の姿もあった

「……… ……… ホワン隊長………… 歌が…聞こえませんか?」
「ああ…呼んでいるのさ、女王様が…
 これから彼女を殺しに来る、憎くて愛しいあいつをな…」

     <ARMS No.223 祝祭(カルナバル)>

渋谷109の看板の頂上に座り、涼達が来るであろう方向を睨みつけるバンダースナッチ…
そのころ涼達は再会したコウ・カルナギによる襲撃を受けていた
その相手を隼人が引き受けようと身構えるが…アルの一喝がそれを止める

「噂は聞いている アサイラムの危険度A級異能者、コウ・カルナギ…
 NYじゃその馬鹿どもをえらく苦しめたそうじゃないか
 僕の名は、アル・ボーエン 人類最高の頭脳を持つ超天才だ
 おまえにいいことを教えてやる こいつらにはもうARMSの"力"は残っていないぞ」

アルの言葉に驚愕するコウ アルはそのまま話を続ける

「オリジナルARMSを生み出したNYの"アリス"が消滅してしまったからね
 今はただの無力でアホな人間だ そんな奴らをぶっ倒して、おまえの自慢にでもなるのか?
 図体のわりにずいぶんとせこい奴…」

そんな辛辣な言葉をさんざんにぶつけるアルのえりを掴んで持ち上げるコウ

「ふん、ガキだからってオレは手加減しねーぞ てめえ、何が言いたい?」
「もっと強い奴を僕は知っている… この寒波を引き起こしている元凶だ
 そいつに比べたら、ジャバウォックも騎士<ナイト>もかわいいもんだ!!
 その名は、バンダースナッチ… 君をコケにしたジェームズ・ホワンと一緒にいるはずだ
 僕らはそいつをぶっ倒しに行くところさ!」

541 :不思議の国のアラスジ:2015/10/26(月) 22:21:29.82 ID:???
ぷらぷらしてるアルの言葉に、コウはその手を離し…彼らのジープに乗り込むのだった

「ふん…面白え!! ジェームズ・ホワンか… あの野郎の居場所がこんな所で聞けるとはな
 さあ、オレを一緒に連れてけ、ガキども!!
 ホワンの野郎をぶっ殺し、その"バンダースナッチ"ってヤツをぶっ壊し、その後がてめえらだ!!」

ジープ内にゲンコツの音が響く 頭を押さえながら強力な味方もつけてやったと言ってのけるアルであった
おかしなことになっちまった、と兜おじさんも冷や汗物であった

その頃、藍空市を繋ぐ大橋を警備する自衛隊 その前にキース・ホワイトが姿を見せる
自衛隊がホワイトに銃口を向けるが…

「……… ……… 君達は運がいい…
 これから始まる大いなる祝祭の証人になれるのだからね…」

ホワイトが藍空市に向けて運んできたのは…巨木の如き姿のアザゼルであった

「アザゼル−Ω! 
 このキース・ホワイトの意志と大いなる地球(ガイア)と一体化させるために降臨した…最後の堕天使だ!!」

542 :不思議の国のアラスジ:2015/10/26(月) 22:21:59.87 ID:???
その頃港ではリーマンさんとスティンガーの姿があった

「あんたは不思議な男だな、"風"<ウインド>…
 行く手が地獄の戦場と知りながら、微塵の迷いもないようだ」
「ふふ… 覚悟は遠い昔に済ませてしまったよ
 決着をつけねばならぬ敵を、自らの手で生み出してしまったその日から… 
 私は身も心もずっと戦場の中に置いている… そして今は…
 自分の"帰るべき場所"を護りたい… 君もそうじゃないのか?スティンガー」
「息子がいる 血のつながりはないが、今はパパと呼んで信頼してくれる
 その子の未来のために戦いたい…」
「私にも息子がいる 君と同じく血のつながりはないが、心はつながっていると信じている…」

二人の言葉に、互いに笑みを浮かべ…それぞれの戦場に向かうべく、二人はそこで別れるのだった

「死ぬな」 「お互いにね」

<続く>

543 :マロン名無しさん:2015/10/27(火) 09:04:06.51 ID:???
形はどうあれコウ仲間化したな、これでモデュレイテッドも怖くない

544 :不思議の国のアラスジ:2015/10/27(火) 22:10:35.65 ID:???
凍りついた新宿にたどり着いた涼達一行
その死の都ともいうべき光景に愕然とする涼と隼人 コウは激戦の気配に背筋をぞくぞくさせていた
……そもそもこんな氷結地獄で、ARMSを持たない彼らが戦えるのか不安であったが…

     <ARMS No.224 死都(ネクロポリス)>

そこにアルが電撃銃を手渡す 対ARMS用の武器は一通り揃えてくれたようだ
それにくわえて、アルがこの被害の状況からキース・ホワイトの計画
"プログラム・バンダースナッチ"の全容にある推論を立てる 

「ギャローズ・ベルでの"チャペルの子供達"のアザゼル研究データ
 ティリングハースト博士が残してくれたARMSの研究記録
 それらの貴重なデータは僕の研究を大きく進めてくれた
 今の僕にはキース・ホワイトという男の考えが、手に取るようにわかる…
 あの男を動かしているのは、"進化"という現象に対する強い執着だ!!
 そう…"究極の進化"という幻想さ…」

同じ頃、キース・ホワイトはホワンに"究極の進化"とは何かを問う
ホワンはおおかた"神"あたりだろうと当たりをつける では"神"とは如何なる存在か…
キース・ホワイトにとって、その神と言う存在はすなわち"星"…地球そのものだという

「……… ……… へっ… じゃあ、あんたは"星"を支配しようってのか?」
「違うね…この私が"星"そのものになるんだ!!
 間もなく我がARMS"神の卵"<ハンプティ・ダンプティ>は…
 地球の意志"ガイア"すら支配下に置く新化の段階に入る」

545 :不思議の国のアラスジ:2015/10/27(火) 22:11:05.04 ID:???
その言葉とともにホワイトはアザゼル−Ωのケーブルを外し、アザゼルの触手が大地へと伸びる!

「新たな創造主が誕生した時、まずなすべき事は何だと思う?
 前の創造主が生み出したものを消し去る事だよ
 それはこの地で始まるのだ…
 彼女が愛し、帰りたがっていたこの場所で…」

地球そのものになる、というキース・ホワイトの発想に隼人も驚愕する
アルが言うには、ARMSと地球が無機物を起源に持つ同種の生命であれば可能なことだという

「NYでホワイトが高槻のジャバウォックに何をしたのか思い出せ
 "力"を強大にしたジャバウォックを巨大コンピュータ"アリス"と融合させ、より大きな"力"を生み出した
 この被害状況を検分してわかったよ
 今のバンダースナッチでは極低温をせいぜい直径数キロの範囲にしか作り出せないようだ…」
「じゃ…じゃあまさか…」
「ああ、間違いないね この混乱に乗じてどこかに用意しているんだ
 巨大コンピュータ"アリス"に匹敵するような巨大アザゼルをな!
 キース・ホワイトはNYで同じ事をまた東京でやろうとしている!」

コウもアザゼルらしきものなら船の中で見つけたが
彼が言うにはアザゼルは通りすがりのサラリーマンが持って行ってしまったという
その通りすがりのリーマンさんがバッグに入れていたアザゼルが、突如共振反応を起こし

(ついに始まったか… 破滅へのカウントダウンが…)

ARMS一行たちも、その共振に悶える! 共振反応を受けて、横になる恵も起き上がり…

「わ…私も寝ている場合じゃない… カツミを… カツミを…止めてあげなきゃ…」

カツミを止めるために、彼女もよろける身体で戦場に向かおうとするのだった

546 :不思議の国のアラスジ:2015/10/27(火) 22:11:34.44 ID:???
バンダースナッチもアザゼルの方向を見つめ、「よんでいる」と呟く…

ARMS一行のほうに、兜おじさんからアザゼルのありかがわかったと言う
全ての始まりの地、藍空市…キース・ホワイトはそこでバンダースナッチを待つ…

「ククク…来るがいい、バンダースナッチ…我が娘よ!!
 もっともっと憎悪と絶望を増大させるがいい その"力"をこの星の隅々にまで届ける器は、ここにあるぞ!!」

<続く>

547 :不思議の国のアラスジ:2015/10/28(水) 22:10:39.23 ID:???
東京の地図をノートパソコンに映し、アルが今の状況を簡単に説明する
バンダースナッチの影響で渋谷に異常寒波が発生したのが20分前
そして10分前、新たに異常寒波が藍空市に出現 これがキース・ホワイトの"アザゼル"であろう

「この二つは互いに共鳴してひかれあっている
 アザゼルが異常寒波を生み出しているのもその共鳴によるものだ
 あのギャローズ・ベルで君達も見たろ
 高槻のジャバウォックに共鳴したアザゼルは姿形だけでなく、そのエネルギーの発現の仕方までも共有しあっていた
 これは今までの僕の研究から導いた推論だが、
 純粋無垢なアザゼルは、強い自我を持つ同種の存在…すなわち、オリジナルARMSに最も影響を受ける!!
 そして現在…"バンダースナッチ"は藍空市の"アザゼル"に向かって移動を開始している
 わかってるな!!この二つを絶対接触させてはいけない!!」

     <ARMS No.225 火蓋(ファイアリング)>

もし、バンダースナッチとアザゼルが接触したら…地球全体が凍りつく死の星になるのは間違いない
なんとしても、バンダースナッチがアザゼルに到達する前に止めなくては…
ホワイトたちの方は、ホワンがちょうど戦場に向かうところであった
ホワン自身、涼の父親である巌とは因縁の相手 彼自身で決着をつけるべく、空間転移でその姿がかききえる…

(さあ、早く来い…我が愛しき娘よ!! ここは…おまえの望む破滅がある!!)

バンダースナッチの進む先に自衛隊が待ち構える
その少女の外見に戸惑う隊員だが、見かけに惑わされるなと一喝し、銃口を向けるが…
自衛隊の隊員たちは、その強烈な吹雪に一瞬で凍り付いてしまう…!

アザゼル側も自衛隊のヘリがアザゼルに向けて攻撃を開始するが…
その影響でアザゼルが巨大化し、ヘリ部隊はその触手になぎ払われてしまう…!

548 :不思議の国のアラスジ:2015/10/28(水) 22:11:11.98 ID:???
その光景に、キース・バイオレットも憤慨するがそれを李さんがなだめる
自衛隊も守りたいだけなのだ、自らの街を、国を…
さておき、こうなった以上はバイオレットも戦場へと向かおうとする、が…
そこに憔悴しきった恵がその前に現れ、自分も連れて行ってほしいと言う 
当然バイオレットはそれを許可できないというものの…

「声が… 聞こえるの…
 呼んでいる… 助けを求めているの…
 わ…私… 行かなくちゃ…」

その言葉とともに、バイオレットの身体にもたれる恵が倒れてしまう…
同じ頃、涼達の近くで砲撃音が響く あと少しでバンダースナッチと接触できるという時に…
そこにジープが突如砲撃を受けタイヤが外れてしまった
やむを得ずジープから脱出すると、彼らの眼前にモデュレイテッドARMS達が立ちはだかる…

「久しぶりだね、オリジナルの諸君! 今度こそ逃がさないよ!!
 どのみち君達は"彼女"の元に永遠に辿りつけない!! なぜなら…
 君達は、この場で僕達に引き裂かれて死ぬんだからね!!」

<続く>

549 :マロン名無しさん:2015/10/29(木) 19:11:37.48 ID:???
かませ軍団再登板
というか全身ARMS化の涼と互角以上に戦えるカルナギに
こいつらじゃ絶対に勝てないんじゃ

550 :不思議の国のアラスジ:2015/10/29(木) 22:00:22.51 ID:???
「わかっているだろう? 僕達は、鐙沢村の時のような醜態をもう二度とさらすわけにはいかないんだ…
 今、時代が変わろうとしている!古い秩序が崩壊し、新しい歴史が始まろうとしている!
 そこには君達のような劣等種に生きる場所はない!! これからの時代は…
 僕達ARMSが創造する!!」

その言葉とともにハインツが彼らにARMSを向ける…!

     <ARMS No.226 伏兵(アンブッシュ)>

迫り来るARMS部隊にスタンガンをぶち込み昏倒させる…はずが
ハインツはニヤケ面で平然と起き上がる ARMSの耐性により電撃はすでに通用しないのだった

「高槻涼… 君はジャバウォックの爪を持っているそうだね
 君達の力など我々にはなんの脅威でもないが、その爪だけは別だ
 その爪に"ARMS殺し"の機能が生きている以上、見逃すわけにはいかない!
 ホワン隊長にもおまえらの首を献上しろと命じられている」

ハインツの言葉に、コウが反応を示す

「ホワン…?今"ホワン"と言ったか!? 
 そうか…てめーら全員ぶっ殺せば、そのホワン隊長に会えそうだな」
「なにぃ!? ふざけんなよ!人間ごときに我々が…」

ARMS部隊の一人がARMSを発動させ、コウに襲い掛かるが
コウはそれを裏拳一発で思い切りぶっとばし、さらにもう一人のARMSをその怪力で握りつぶしぶん投げる!
それを皮切りにモデュレイテッドARMSとの戦いが始まる
飛びかかって襲い掛かるARMS兵士の腕を、涼がジャバウォックの爪で切り裂く!
"ARMS殺し"をもつジャバウォックの爪に兵士達もたじろぐが、数に任せて一気に攻めようとするが
その一人を隼人の神宮流柔術で投げ飛ばす!!

551 :不思議の国のアラスジ:2015/10/29(木) 22:01:10.75 ID:???
「ふん!てめーら、まだわかっちゃいないようだな…
 オレがARMSを発動させた時でも、うちのじじいには歯がたたなかった…
 その理由、今のオレにはよくわかるぜ!!」

涼達三人は、襲い来るモデュレイテッドARMSをものともせず、次々になぎ倒し

「なにをやってるんだ、おまえらは!!僕達はARMSだぞ!!
 僕達は無限の"力"を手に入れたんだ!! それなのに…

わめき立てるハインツの顔面を、武士が蹴り飛ばす!!

「戦いは"力"だけじゃねえ 不意打ちなんかしなくとも、オレ達は負けねーよ…
 "力"だけを過信しているてめーらにゃな!」

(だったら…なぜ… 僕達は…何のために… ARMSになったんだ…)

この戦場はコウが引き受けるようだ 
ARMS部隊をつぶしていけばホワンもそのうち出てくる、と言う考えの元ではあるが
ひとまずはその言葉場に従い、先へと急ぐ涼達… ホワンも高所からARMS部隊の醜態にニヤケ笑い
そして、手に取ったスイッチを作動させ…

「仕方ない… おまえ達には最後の"力"を与えてやる」

そのスイッチが入ると、突如モデュレイテッドARMS達がドクンと反応を起こし、ARMSリミッターが外れ

「もう後戻り出来ない最後の封印… おまえ達が求めていた究極の"力"! 思う存分発揮するがいい!!」

モデュレイテッドARMS達が、ARMS完全体へと変貌する!!

<続く>

552 :不思議の国のアラスジ:2015/10/30(金) 18:19:00.12 ID:???
冷たい大地に倒れるハインツ その身体に突如激しい共振反応による鼓動音が響く

(な…なんだ、この共振は? 僕の身体に何が起きているんだ…!?
 みなぎる… 僕の中に… みるみる膨れ上がっていく!!)

そして、ハインツもまた完全体のARMSに変貌するのだった…

     <ARMS No.227 潰乱(ラウト)>

(こうか…これが… これが僕達の求めていたもの…)

         (これが… "力" か!!)

ARMS完全体に変化したモデュレイテッドARMS達が、コウを取り囲む…!!

その頃涼達は、強烈な吹雪に苦しみながらもどうにか先へとすすむ…
だが、突如彼らの身にモデュレイテッドARMSの影響による共振反応が襲い掛かる…!
コウの身を案じる涼だが…

ARMS完全体に変異したモデュレイテッドARMS部隊に、コウも旗色が悪くなってくる
だが強敵相手にその闘志を燃やし、勇敢に立ち向かっていこうとするコウだが、その背中を撃ち抜かれてしまう
倒れるコウの前にホワンがコウの前にその姿を見せ…空間の振動でコウの身体を弾き飛ばす!!

「世の中には二種類の人間がいる 操り人形と、そいつを操る人間だ
 君は、僕の生徒の進化を促すのに立派に働いてくれた
 あばよ、カルナギ… 君はつくづく良い操り人形だったよ」

553 :不思議の国のアラスジ:2015/10/30(金) 18:19:46.84 ID:???
モデュレイテッドARMSが完全体になったとすれば、ARMSを持たない一行に勝ち目はない
追いつかれる前にバンダースナッチの元にたどり着きたいが…その背後に激しい爆発が起こる!
そして、モデュレイテッドARMS完全体が彼らの前に立ちはだかる…!

「ハハハハハ…逃がしはしないって言っただろう? 君達は、僕達に引き裂かれて死ぬんだから…
 やっとわかったよ これまでの僕達がどれだけ不完全な存在だったのか… 
 ずるいなぁ…君達は、この感覚を知っていたんだね さぞかし僕達が馬鹿に見えただろうね」

続々と集まるARMS部隊、真っ向勝負では勝ち目はなく、路地裏に逃げ込もうとするが
路地裏ではすでにモデュレイテッドARMSが待ち構える
そして、その刃がアルの身体を貫こうとして…
その身体を隼人がかばい、隼人の腹が貫かれてしまう…!

<続く>

554 :マロン名無しさん:2015/10/31(土) 15:06:09.07 ID:???
いよいよピンチになってきたな。
ブルー最後の変身はこっちのほうで使ったほうが良かったんじゃないか。
さて、この窮地をどう切り抜ける?

1.定番でARMS部隊たちがリミッター解除の代償として何らかの変調を来たす。
2.リーマンさんが来て助けてくれる。
3.助からない。現実は非情である。

555 :マロン名無しさん:2015/10/31(土) 16:31:05.86 ID:???
ARMSが復活するのは興ざめだからしないだろうと思いたい

556 :マロン名無しさん:2015/10/31(土) 18:17:32.00 ID:???
まだ出番のないスティンガーがここできてくれると信じてる
一度はARMSに完勝した男だし、本物の組織戦と言うものを見せ付けてやって欲しいわ

557 :不思議の国のアラスジ:2015/10/31(土) 22:04:54.13 ID:???
「かつては超越者たるARMSだった身で、無価値な人間をかばうとはな…
 ヘドが出そうだよ、オリジナル諸君! 手足をバラバラにしてくれる!」

隼人にもう片方の刃を向けようとするが
そこに涼が駆けつけ、隼人を貫く刃をジャバウォックの爪で切り裂く!!

     <ARMS No.228 絶望(デスペイア)>

"ARMS殺し"に切り裂かれ、悲鳴の如き声を上げながらビルをぶち抜きその中に逃げ込むARMS兵
屋外は不利と見て、どこか建物内部に逃げ込もうとするが
その背後にさっきのARMS兵がビルの壁を壊して現れる!!
そして怒りに任せてその刃を向け、涼も叫びながらARMS兵に立ち向かう…!

その頃、恵とバイオレットはヘリに乗って戦場に向かうところ
恵はカツミの"声"が聞こえる、と言うことらしいが…

「私達…双子みたいな存在だからかな?カツミの気持ちが伝わってくる…
 彼女は黒い"アリス"の中でもがいてる… とても痛くて悲しい声…
 ごめん、バイオレット… じっとしていられなかった…私がどうなっても…」
「わかっている だから私は、李の反対を押し切っておまえをここに連れてきた 戦場へな…」

とある空き地に作られた陣地に降り立つ二人 
『例のもの』は届いているという兵士の言葉とともに、いつもと変わらぬ笑顔で現れたのは美沙ママであった
美沙がカバンを開けると、リーマンさんが奪取したアザゼルを恵に見せる

558 :不思議の国のアラスジ:2015/10/31(土) 22:07:42.63 ID:???
「恵さん…単刀直入に言うわね このアザゼルとコンタクトしてほしいの
 あなたの中で眠っている"アリス"の力を使ってね」
「そ…そんな事…可能なの!? だって、私のARMSは…」
「あなた達は"力"は失ったけれど"共振"だけは失っていないと聞いているわ
 それが全てを打開する鍵だと私は信じている
 金属生命アザゼルは、本来無垢な存在… ホワイトはそれを野望のために利用しているの過ぎない…
 彼の支配下にあるアザゼルに、全人類を代表して意志を伝えて欲しいと… ヒトは滅びを望んでいないと!!」
「最初は私が頼まれたのだが…
 私のようなアドバンスドより、オリジナルであるおまえのほうが"アリス"の意志を濃く受け継いでいると思ってな
 だから、おまえに賭けてみたい!」

だが恵も本当にそんな事ができるのか不安なようだが、美沙はそんな恵を優しく諭す

「大丈夫よ、恵さん 絶望は終着点じゃないわ そこで諦めてしまうことこそが、全ての可能性を閉じてしまうの
 涼達もほんの少しの可能性を信じて戦っている あなたも自分自身の心を信じて! 自分自身の信念を!!」

その頃、涼達はショッピングモール内部に追い詰められていた
アルがモール内で隼人の治療をするが、腹からあふれ出る血をとめることが出来ず涙ぐむ
重症の身でありながら、隼人はアルに逃げるように言う… 
アルに隼人を見捨てることが出来ず、ごねるアルの頭を隼人がげんこつ

「るせーな!ごちゃごちゃ言ってると、今度は本気でぶん殴るぞ!
 おっさん…このガキ頼むぜ…
 へっ… ARMSがあった時には…こんな傷、屁でもなかったのによ…
 "力"がなくなった途端…ここでリタイアかよ… 高槻…武士… あとは頼む…」
 
涼と武士はARMS兵の火炎放射に追い立てられる 
涼はどうにか避けるが、武士の足は炎に焼かれ、その両足が失われてしまう…
さらにARMS兵たちの攻撃でモールの天井が崩れ、涼達はその崩落に巻き込まれてしまう…!!

<続く>

559 :マロン名無しさん:2015/11/01(日) 03:41:33.53 ID:???
これは追い詰められすぎてARMS復活フラグにしかみえんなw
本家の格の違い見せつけて

560 :マロン名無しさん:2015/11/01(日) 21:42:05.54 ID:???
最終章はたびたび言われていた『人間はARMSには負けない』を体現するシリーズなのかと思っていたが
こりゃさすがにARMS復活しないとマズいだろうな。

561 :不思議の国のアラスジ:2015/11/01(日) 22:02:14.48 ID:???
藍空市内でサイボーグ部隊と交戦するブルーメン部隊
猟犬<ハウンド>も防衛線を形成しているがすでに限界が近い
スティンガーが指示をだすが、突如そのすぐ横で激しい爆発が起こる!!
猟犬<ハウンド>部隊の前に現れたのは、キース・ホワイトであった

「ふん…引っ込んでいろ、虫ケラどもよ!!
 それとも、目の前に希望の一かけらなくとも、抵抗を続けるか?
 どうあがこうが、私の前に立ちはだかる者は灰燼に帰すだけだ!!
 このキース・ホワイトのARMS"神の卵"(ハンプティ・ダンプティ)の"力"でな!!」

     <ARMS No.229 呼声(ヴォイス)>

「貴様…虫ケラだと!?我々猟犬<ハウンド>部隊も、元々は貴様が作り上げたもの…
 それを今、虫ケラと呼んだか!?」
「そうだ…しょせん、おまえ達強化人間<ブーステッドマン>など、ARMS計画の単なる副産物にすぎんよ!!

 おまえ達は、この私の大事なアザゼルの断片を奪っていったそうだな 
 おまえ達の考えていることはわかっている それを通して私のアザゼル−Ωに干渉しようとしているのだろう?
 だが…そうはさせんよ!! アザゼルは返してもらう!!
 それで君達の抵抗の歴史に終止符が打たれるのだ!!」

その言葉とともに、ホワイトの腕が"ブリューナクの槍"と化し、空に光の槍が伸びる…
恵達もその光景を目撃し、ホワイトをとめるためにバイオレットも三月兎<マーチ・ヘア>を解放させる
サイボーグ部隊の接近も感じ、美沙ママも前線に出ようとする

562 :不思議の国のアラスジ:2015/11/01(日) 22:02:43.77 ID:???
「待って!高槻のお母さん!! 
 わ…私はどうすればいいの? このアザゼルとコンタクトなんて…
 "共振"なんて感じない… ただの…冷たい石…
 だめよ!!何も感じない!! アザゼルの声なんて聞こえない!!」

恵はアザゼルの声を聞くことが出来ず狼狽するが、そんな恵の肩を美沙ママが手を添えてあげる

「恵さん…自分自身を信じて! 今、私に言えるのはそれだけよ」

二人の側で爆発が起こり、爆風からエグリゴリのサイボーグ部隊が飛び出すがそれを美沙ママが撃ち落とす!

「私も…あなたを全力で守る! あなたには指一本ふれさせないわ!!」」

両腕を広げて宙に浮かぶキース・ホワイトに、バイオレットがビームを撃つが
放たれたビームは、キース・ホワイトを包む闇に吸収されてしまう

(どんな絶望の底でも、希望は捨てない!! それこそが…
 私達が生き抜くために学んできたこと…
 アザゼル…私の意思が伝わるのなら… 私達に…"力"を貸して!!)

その時アザゼルが光り輝き、恵の目にどこかの光景が映る
恵の目に映された光景は、モデュレイテッドARMSの攻撃に倒れる隼人と武士
そして、倒れこみながらもジャバウォックの爪に手を伸ばし…その目の前でARMS兵に爪を破壊される涼
キース・ホワイトのレーザーの雨に貫かれるバイオレット 倒れるスティンガーたちとブルーメン兵士…
絶望的な状況に、アザゼルに恵の涙が零れ落ちるが…

563 :不思議の国のアラスジ:2015/11/01(日) 22:03:19.18 ID:???
(もうやめて、アザゼル… どうして私にこんな光景を見せるの!?
 もうダメなの…?いや…そんな事はない!!私は…まだ…生きている…
 希望は捨てちゃいけない… 私は…)

そして、恵の目の前にキース・ホワイトがその姿を現し
恵に向けて"ブリューナクの槍"を放ち…

(私は…負けたくない!! みんなのために…)

             ("光"が…)
           ("光"が…欲しい!!)

ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>が発動し、光の巨人がホワイトの前に立つ…!!

<続く>

564 :マロン名無しさん:2015/11/02(月) 04:47:46.14 ID:???
ギリギリまで がんばって
ギリギリまで ふんばって
どうにも こうにも 
どうにもならない そんな時

"光"が…欲しい!!

565 :マロン名無しさん:2015/11/02(月) 18:57:06.05 ID:???
>>564
ARMSがーイヤー!!

566 :マロン名無しさん:2015/11/02(月) 20:09:59.87 ID:???
ウルトラマンアザゼル

567 :不思議の国のアラスジ:2015/11/02(月) 22:01:49.16 ID:???
光に包まれた空間で、恵が何者かの手に包まれる
その前には、アザゼル−Ωらしき高い塔がそびえ立つ…

(誰…!? 私の心に触れているのは誰!? あなたは… アザゼル!?)

     <ARMS No.230 輝光(シャイニング)>

【"光"がほしいか!?】
「"ブリューナクの槍"が吸収される! なぜおまえが…!?ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>!!」
【"光"が欲しいのなら… 与えましょう!!】

"アイギスの鏡"がホワイトの"ブリューナクの槍"を撃ちかえす!!
その衝撃でホワイトも吹き飛ばされる

ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>との再会に恵も涙を流す
恵の涙が、アザゼルにヒトの心を理解させ、ヒトを存続させるためにハートの女王を目覚めさせたのだ
そして、アザゼルが激しい光と共振反応を放ち… 
ハートの女王がその仮面を外し、現れた素顔は"アリス"のものであった

一方、モデュレイテッドARMSの猛攻に倒れた涼達三人…
ハインツにジャバウォックの爪を破壊され、もはや打つ手なしの涼の元に、羽根が一枚落ちてくる…

(ユーゴー… オレも…どうやら君のもとへ行きそうだ… もう…オレには…)
【諦めちゃだめですよ…】

568 :不思議の国のアラスジ:2015/11/02(月) 22:02:39.37 ID:???
だが、その瞬間涼の脳裏にユーゴーの声が聞こえ、その目の前にユーゴーが姿を見せた

「ユ…ユーゴー…どうして!?」
【私は死んでなんかいませんよ… 私は"アリス"に取り込まれたんです…
 いつでもあなた達のARMSの中にいたんですよ…
 聞こえるでしょう?"声"が… あなた達を呼んでいる…】

            "力"が欲しいか!?

【恵さんやカツミさんやみんなの声…】

            "力"が欲しければ…

【さあ、応えてあげて!!】

ユーゴーの声に ARMSの鼓動に 三人は目を見開き……!!

569 :不思議の国のアラスジ:2015/11/02(月) 22:03:35.26 ID:???
             【くれてやる!!】

            騎士<ナイト>が!!

             【くれてやる!!】

           白兎<ホワイトラビットが!!

             【くれてやる!!】

         魔獣<ジャバウォック>が復活する!!


         【"力"が欲しければ… くれてやる!!】

復活したARMSに驚愕するハインツ その顔面をジャバウォックの拳が殴り飛ばす!!

<続く> 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


570 :マロン名無しさん:2015/11/03(火) 03:03:54.05 ID:???
そいうえば連載も長いのに完全体3体が協力して敵に挑むことはまだ無かったんだな。
これで恵も合流して黒アリスを浄化。意識を取り戻したカツミも加えてホワイトをフクロにするのかな。

571 :マロン名無しさん:2015/11/03(火) 19:33:45.98 ID:???
見開き3連発なのにページ数稼ぎに見えない不思議

572 :マロン名無しさん:2015/11/03(火) 20:11:13.58 ID:???
そら見せ場に見開き使うのは当然ですし!

573 :不思議の国のアラスジ:2015/11/03(火) 22:01:56.16 ID:YciQceyH
復活したオリジナルARMSの共振を感じ、ホワイトは驚愕の表情を浮かべていた

「なんだ…この大地にみなぎる共振は…? ま…まさか…
 オリジナルどもが眠りから覚めたというのか!?
 貴様が発動させたのか!?ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>…"アリス"よ!!」

恵の下にも、ARMS達の"力"が感じ取れた
そして、閃光とともにハートの女王はあたり一面に弾けとんだ

     <ARMS No.231 圧倒(オーバーパワー)>

夜空に消えていくハートの女王 
何が起きたのかブルーメン隊員たちに知るすべはないが、きっと素晴らしいこと、と美沙ママは言うのだった

その頃兜おじさんとアルはARMS部隊の追撃から逃れようとするところ
泣きながら隼人の元へ戻ると言うアルの手を引っ張る兜おじさん

「いいか、よく聞け! あいつ(隼人)は、おまえにすべてを託したんだ!
 おまえが生き残れば、わずかでも希望はつながる! ARMSの謎を解明してくれる!!
 そう信じて、おまえを逃がすためにおとりに…  !!」

だが、そこにモデュレイテッドARMSが二人の目の前に現れ…
絶体絶命と思われた二人だが、突如騎士<ナイト>がモデュレイテッドARMSの身体を背後から砕く!!
復活した隼人の姿に、アルの涙はまた別の意味に変わっていた

オリジナルARMSの騎士<ナイト>が復活した事にモデュレイテッドARMS達も驚愕するが
力は劣ってはいないし数はこちらが上だ、と一斉に騎士<ナイト>にビーム攻撃を仕掛ける!!

【愚か者ども!わからぬか!?我と貴様との"力"の差が!!
 覚醒して間もないおまえらに見せてやる!! 本当の"力"というものを!!】

574 :不思議の国のアラスジ:2015/11/03(火) 22:02:31.59 ID:???
それに対し、騎士<ナイト>はミストルテインの槍を振り回し
盾の如く広がった槍がビーム攻撃を跳ね返す!!

同じ頃、白兎<ホワイトラビット>と対峙したモデュレイテッド
だがその超スピードにまったく対応できない

【どこを見ている!ノロマな奴らめ…
 おまえらと我らの決定的な違いを教えてやろう!!
 おまえ達がいう我々オリジナルは自らの"意志"を持つARMS
 そして、その"意志"こそがARMSの"力"! "意志"こそが無限の可能性!!】

その言葉とともに、白兎<ホワイトラビット>の身体が輝き、モデュレイテッドを一瞬で粉砕する!

崩れたビルの瓦礫に集中砲火を浴びせるモデュレイテッド
だがその攻撃をものともせず、瓦礫ごと吹き飛ばしジャバウォックが姿を現し!

【ARMSのなんたるかも知らず"力"のみを求めてきたおまえ達では… 我らには勝てん!!】

ジャバウォックの両腕のARMS砲がすさまじい爆発を引き起こした!!

モデュレイテッドを退け、合流する三人のARMS
だが、モデュレイテッド達の数はまだまだ大量に存在する様子
それを武士が彼らを食い止めると言う 
バンダースナッチを止めるためにも、モデュレイテッドARMSの大群を、白兎<ホワイトラビット>が引き受けるのだった

<続く>

575 :マロン名無しさん:2015/11/04(水) 01:38:05.59 ID:???
最終章蛇足とかよく言われるけどよくまとまってると思うわ

576 :マロン名無しさん:2015/11/04(水) 01:41:44.86 ID:???
>>575
連載中スレの楽屋裏 第34幕
2chスレ:csaloon

577 :マロン名無しさん:2015/11/04(水) 01:43:34.18 ID:???
訂正
http://n2ch.net/r/-/csaloon/1358072497/?srh=kohada&guid=ON 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:39828eafcc6c2073b074103bd7eecdc9)


578 :不思議の国のアラスジ:2015/11/04(水) 22:00:43.70 ID:???
モデュレイテッドの大群を引き受ける武士
涼と隼人は無茶だと引きとめようとするが
こうしてる間にもカツミはアザゼルに近づいている… 彼らに残された時間は少ない

「大丈夫!僕達を信じて!! 彼らを一歩たりとも通しははしないよ!!」

     <ARMS No.232 勇気(ブレイブ)>

やむを経ずここは武士に任せ、先を急ぐ二人
当然モデュレイテッド達もそれを阻止しにかかるが、光速の軌道で次々に撃墜していく!
だがその背後から砲撃で撃ちぬかれ、よろける白兎<ホワイトラビット>

「おまえ一人で我々全員の相手だと!? 驕るのもいい加減にしろよ、オリジナル!!
 我々は『エリート』だ!! ARMS計画の最終到達点として我々は生み出された!!
 "アリス"の意に従い、新たな地球を支配する指導者となるために生まれたのだ!!
 それをおまえごときに… 我々の未来は邪魔させん!!」

モデュレイテッドの猛攻に、白兎<ホワイトラビット>もボロボロになりながらも彼らに立ち向かい…!

そして、どうにか全員を潰せたと思われたが… その横からの砲撃が白兎<ホワイトラビット>の左半身を吹き飛ばす!

「まだだ!まだ戦いは終わっていない 
 僕は…負けるわけにはいかない… この体に…ARMSの完全体に進化した瞬間から…
 この僕にもう敗北は許されないのだ!!」

その言葉とともに最後の一人、ハインツが姿を現し腕からの触手で白兎<ホワイトラビット>を絡め取る

579 :不思議の国のアラスジ:2015/11/04(水) 22:01:10.42 ID:???
「なんのためにこの体になった? それは"力"のためだ!
 僕は…僕達は…ARMS適性者とわかった時から… 人間を超越した究極の進化…
 究極の"力"を得る事を使命として与えられた!!

 僕は知っているんだ… 僕達モデュレイテッドは、完全変形したらもう二度と人間の姿に戻れない…」

その言葉とともに、ハインツの顔がボロボロに崩れ始める…

「だが後悔はない…後悔なんてないはずだ!!
 ハハ…ハハハハハ… 今の僕には恐れるものなど何もないんだ!!」

(……… ……… ハインツ… 君達は僕ら自身の胸像だ…
 "力"に縛られ、自分を見失ってしまった哀れな人間だ…
 君達は…自分達の人生を自分で選択する勇気がなかったんだ… 君が今考えている事がぼくにはよくわかる…)

そして、白兎<ホワイトラビット>から放たれた閃光がハインツの身体を砕く!
バラバラになるハインツの瞳から、一筋の涙が零れ落ちた…

(せめて…人間の姿のまま死にたかっただろう…)

こうしてモデュレイテッドを退けた白兎<ホワイトラビット>
再生には時間はかかるが… 後は二人に任せよう、と武士に言う白兎<ホワイトラビット>であった

580 :不思議の国のアラスジ:2015/11/04(水) 22:01:37.76 ID:???
全滅したモデュレイテッドにため息交じりのホワン
あとはホワンが白兎<ホワイトラビット>を仕留めに…
そういって振り向いた矢先、コウの拳がホワンをぶっ飛ばした!!
だが、重症の身ではもはや一撃を入れるのがやっとのコウ 本番はこれから、といいながらその膝ががくんと折れる
そして、ホワンがその腕を<チェシャ猫>に変化させ、空間の断裂をコウに向けてはなつ

空間の断裂に切り刻まれるその寸前!コウを救ったのは通りすがりのサラリーマン… 高槻 巌であった

「やめろ 崖… この男にはもう戦う力は残っていない…
 おまえがこれ以上無益な殺戮を続けぬよう… この場で私が審判を下す!!」

<続く> 

581 :マロン名無しさん:2015/11/05(木) 01:43:25.81 ID:???
武士はとくに因縁の相手も居ないから、どうしてもこういう処理されてしまうなぁ
大群相手に十分な無双っぷりだったけど

そして残るはニンジャvsホワン、隼人vsホワイト、涼vsカツミの順か?

582 :不思議の国のアラスジ:2015/11/05(木) 22:15:34.89 ID:???
「ふん…ずいぶん遅かったじゃねーか、兄貴… "アリス"と"アザゼル"は、もう融合間近だぜ
 そうなりゃこの世界も今夜で終わりだ "アリス"の憎悪が地球を凍りつかせ、死の星に変えるんだ!」
「崖よ… 今夜が世界の終焉だと? そう思い通りにいくかな…
 おまえ達の計画は私の息子が必ず阻むだろう
 さあ、今日こそ我ら兄弟の決着をつけるのだ!!このジャバウォックの爪でな!!」

対峙する巌と崖 巌がそういってコートを脱ぎ捨て、その動きで巌の動きが霞む

     <ARMS No.233 贖罪(シン)>

そして巌はいつの間にか崖の背後に迫り、ジャバウォックの爪を振るうが崖も空間転移で回避
崖は、ブルーメンに押し付けられたARMS適性者…涼を息子と呼ぶ巌の甘さにヘドがでると吐き捨てる
崖の言葉に、かつてのブルーメンの出来事を思い出す

研究所でブルーに詰め寄る巌 エグリゴリと同じ真似をするブルーに憤慨する巌だが…
それでも「ブルーメン」がエグリゴリに対抗するための組織である以上、対抗できるだけの"力"が必要なのだ
そして、彼らは生み出した ブルーメンの"希望"となる4人のARMS適性者を…

……その日の夜、鐙沢村はエグリゴリの攻撃で炎に包まれるのだった

(一生忘れる事は出来ない… 私の迷いが生んだあの光景を…
 兄弟とはいえ、あの時、私がおまえに情けをかけなければ…
 鐙沢村から逃がさなければ… あんな悲劇は起きやしなかった!!)

エグリゴリの攻撃に倒れる村人達 その中にまだ少年の隼人も倒れているのが見えた…

583 :不思議の国のアラスジ:2015/11/05(木) 22:16:02.11 ID:???
病院内で、美沙は俯き泣きはらした顔で巌に謝る

「ごめんなさい…私がついていながら… 表向きはガス爆発事故と言われているけど、間違いなくエグリゴリの工作よ
 鐙沢を襲った時に、ブラックは知ったのよ 子供達にARMSがまだ移植されていなかった事を!
 ブルーの迷いをブラックは突いた 涼は…ARMSを移植しない限り助からないそうよ
 エグリゴリという巨大な歯車は、ブルーメンすらも利用して… ARMS計画を推し進めるつもりよ!
 この子達はこのまま乗せられてしまうの…? エグリゴリが作った冷徹な運命のレールに…」

(ふん!!そんなレールに乗せはしない!!私達がこの子達を育ててみせる!!
 "力"にのみ込まれず… 優しさを失わず… 一人の人間として大地を歩いていける…

 そんな本当の強さを持つ人間に!!

 崖よ…おまえの轍を踏むことなく、あの子達は立派に成長した! 崖…わかるか!?)

場面は巌と崖の対決に戻る 崖の姿を見失うが…突如その地面に亀裂が入り!
地下からの空間の断裂が巌を切り刻もうとする!! 巌もとっさに回避するがその脇腹に傷を負ってしまう
更に追撃に巌の上を取り、空間の断裂を放つ!

「元々は村の奴らが悪いんじゃねーか!! ちょっと"力"を誇示しただけで奴らはこのオレを殺そうとしやがった!!
 だから、殺してやったんだ!! "力"のない奴らから受けた屈辱で仕返しをして、何が悪い!!
 兄貴よ! あん時ゃ、あんただけがこの俺をわかってくれてると思ってたのによ!!」

(……… ……… 崖よ… かつては、おまえも生まれつき授かった異能の"力"に耐えてその宿命と戦おうとしていた…
 だが…おまえは…"力"にのまれた!!)

背後に回り、<チェシャ猫>の一撃を振るう崖 巌はそれをかわし崖の胸にジャバウォックの爪を突き刺した!

(おまえは…自分に負けたのだ!!)

584 :不思議の国のアラスジ:2015/11/05(木) 22:16:33.51 ID:???
腹に重傷を負い倒れる崖 ふらつきながらも崖は立ち上がる

「わかってるだろ、兄貴… オレは戻れない… 戻れないんだよ!!
 オレ達のモデュレイテッドARMSは、移植者の闘争心をくらって、形態と機能を生成する…
 そして一度リミッターを外して最終形態を解放しちまったら、二度と… 人間の姿にも戻れねえ!!」

その言葉とともに、崖は自らのリミッターを解除する…!
ARMSを解放させ、変化する崖の姿を前に巌もジャバウォックの爪を握る手に力を込める…

(崖… たしかに、おまえの言う通りだ… 全て私の責任なのだ…
 私に…もっと強い遺志があれば…

 崖…すまなかった… 私は…もう迷いはしない!!)

<続く>

585 :マロン名無しさん:2015/11/05(木) 22:57:16.64 ID:???
漫画だからリーマンが勝つの分かっててもどういう方法なのかが予測つかない
てかさホワン自身が負けフラグ立ててるようにしか見えないんだよなあ

586 :マロン名無しさん:2015/11/05(木) 23:33:04.42 ID:???
能力的にはいくらニンジャリーマンでも勝てるわけ無いからなぁ、本来そのくらいチートスペック>ホワン崖
精神面の差がモロに出てるというか、意外に普通の人間だねぇ

そして驚いた、お前等ARMS移植→大怪我→ARMS発動して修復って順番やなかったんか……
あれ、じゃあ武士は一体……

587 :不思議の国のアラスジ:2015/11/06(金) 18:23:11.48 ID:???
ARMS完全体を解放し、禍々しい姿を見せつける崖の、その瞳が輝く

「は…はははは…"力"がみなぎる!! これがオレの完全なる進化…
 感じるかよ、兄貴…? 今、この大地にみなぎる共振を!!」

雄叫びとともに、崖は空間の断裂で四方を切り刻む!!

     <ARMS No.234 決着(コンクルージョン)>

【聞こえるか、兄貴!! 戦え…戦え!!】「そう叫ぶ声がよ!!」

そして、崖は両手の爪を伸ばし、両腕の刃を解放させる!!

「少し癪だが、この技を見せてやる… もともとはあの坊や(グリーン)が命名した技だ
 死角はないぜ!! 絶対に逃れることの出来ない空間の断裂… 魔剣アンサラー!!」

崖がその両腕を振るい、無数の空間の断裂が壁の如く巌に迫る!!

「さあ!どうする、兄貴!? もう逃げる所もかわす隙間もないぜ!!」

(崖よ…!?わかるか!? ジャバウォックから切り離されたこの爪が、なぜ今まで我が手の中で生き続けてきたかを…
 爪<ARMS>はずっと叫んでいた…私の罪を…断ち切れと!! おまえを…破壊せよと!!
 その役目果たす時まで、我が手の中で朽ちるまいと!!)

巌の思いに呼応するように、ジャバウォックの爪にひびが入り…
それが砕け割れると、ジャバウォックの爪が一本の光の剣と化した!!

588 :不思議の国のアラスジ:2015/11/06(金) 18:23:37.96 ID:???
そして、光の剣が空間の断裂を次々に叩き割っていき
巌の一閃が崖の身体を切り裂いた…!

「へ…へへへ…遅ぇんだよ、兄貴… もう…とっくに人間やめちまったってのによ…
 あの時… なんでオレを村から逃がしたんだよ!!」

そして、真っ二つに裂かれる崖の肉体 その瞳からは涙が滲んでいた

―泣くな、崖! お兄ちゃんはおまえの"力"なんか怖くないぞ!! おまえは決して一人ぼっちじゃない…
 "力"にのまれるなよ… これからもお兄ちゃんがついている―

…自らの弟を手にかけた巌は苦悶の表情を浮かべ、手に持ったジャバウォックの爪が砕け割れる…

(さらばだ…崖…)

巌が帽子を拾うと、その後ろからボロボロのコウが巌を引き止める
体よく巌に利用されたことが気に入らないコウ 巌もそのことに関して謝罪するが
そんな巌にコウは悪態をつき、よろける体でいずこかへと去っていくのだった…

コウが去ると、巌は膝をつく 脇腹に受けた傷はやはり深いようだ

「甘っちょろいか… たしかにそうかもしれんな… 私は…」

そんな巌に背中からコートをかけたのは武士であった 
初対面ではあるが、武士は彼が涼の父親だとわかる様子であった

589 :不思議の国のアラスジ:2015/11/06(金) 18:24:04.78 ID:???
「武士君…私は今、考えている…
 人は、どれだけあがいても、決して過去を償う事は出来ないんじゃないかと…」
「……… ……… 僕は…そうは思いません
 僕は…生き延びるためにたくさんのエグリゴリの命を奪ってしまった…
 殺したいと思ったことなど一度もないのに…
 僕が償えるたった一つの方法は、彼らの目指した未来よりも良い未来を勝ち取る事だけ… そう信じています
 過去は変えられなくても… 現在を命がけで戦うことで未来は勝ち取れる…
 これが高槻君達とつかみ取った僕の命がけの信念です!」

武士の言葉に、巌は僅かに笑みを浮かべていた

「涼は…最高の友達を得たようだな 武士君… 一緒に見届けに行こうじゃないか…
 我らが勝ち取る未来の姿をね!!」

<続く>

590 :マロン名無しさん:2015/11/06(金) 19:58:16.00 ID:???
ホワンこと崖は魔剣アンサラーを放った後リーマンの背中に瞬間移動し
再度アンサラーを放ち挟み撃ちにすれば勝てたかもしれないのに
真正面から立ち向かわず姑息な真似をするほうがホワンらしさがあった

>ジャバウォックの爪が一本の光の剣と化した!!
これスター・ウォーズのライトセイバー?
フォースの力というよりARMS適正者のみに与えられた特権だけどね

591 :マロン名無しさん:2015/11/06(金) 21:15:59.74 ID:???
多分アンサラー放った後に即瞬間移動するだけの余力はないというか、全パワー放出して放つのがアンサラーなんじゃないか?

忍法ビームサーベルにフイタ

592 :マロン名無しさん:2015/11/06(金) 21:53:15.67 ID:???
力に飲まれた者はもはや姑息な小細工などしないのか、真正面から兄貴を力でねじ伏せて勝ちたかったのか、
戻れない所まで来てしまった自分をお兄ちゃんに殺して貰いたかったのか…今となってはもう誰にも分からない。

593 :マロン名無しさん:2015/11/06(金) 22:21:45.36 ID:???
持ち主のジャバウォックは物理爪のままでビームサーベル化の予定はなしか。しかたないないくら破壊の化身でも忍法は使えない

594 :不思議の国のアラスジ:2015/11/07(土) 22:06:28.90 ID:???
ブルーメン隊員達は、バンダースナッチの侵攻を阻止するべく全力で攻撃を仕掛けるが
指示を出す隊長もろとも、橋にいた部隊は大寒波で凍り付いてしまう

【無駄よ… 生命は凍る… 凍って滅ぶ…
 私の憎悪にふれるもの… みんな、凍って滅んでしまえ!!】

     <ARMS No.235 父親(ファーザー)>

キース・ホワイトも"アリス"が藍空市に入ったことを感知
同時にモデュレイテッドもホワンも、すでに戦死したことも感じ取っていた
そして今、キース・ホワイトの眼前に映るのは、彼の前に立ちふさがる者のみ
迫るジャバウォックと騎士<ナイト>に向け、"ブリューナクの槍"で一帯をなぎ払う!!
そして、ホワイトはハンプティ・ダンプティを解放させ、その力を見せ付けんとする

その腕から放たれる"ブリューナクの槍"を、騎士<ナイト>もミストルテインの槍を振り回して弾き返す!
涼はカツミを止めるためにこの場は隼人に任せ先へと急ぐ
ホワイトはそれを追いかけようとするが、その前に隼人が立ちはだかるのだった

「へへへ…相棒の邪魔はさせねーぜ おまえの相手はこのオレだ
 せっかくの彼女との再会に水をさすような野暮な真似すんなよな
 よく聞けよ!!てめーをぶっ倒すためなら、オレと騎士<ナイト>は最後の一滴まで"力"を絞り尽くす!!
 黒<ブラック>から白<ホワイト>に中身が変わろうが関係ねえ!!
 おまえらの陰謀で犠牲になった、親父やお袋達…てめーにぶった切られたオレの左腕…
 お返しはタップリしてやるぜ!てめーだけは、生かしちゃおけねーんだ!!」

「ふん…よかろう 神宮隼人よ、ならば、その"力"を見せてみろ!!
 おまえ達ARMSを生み出した… 偉大なる父の前でな!!」

595 :不思議の国のアラスジ:2015/11/07(土) 22:06:55.71 ID:???
そして、隼人<ナイト>とホワイト<ハンプティ・ダンプティ>の戦いが始まる
ハンプティ・ダンプティがその腕をグリフォンの腕に変化させなぎ払うが騎士<ナイト>も飛び退ける
射出ブレードを放つ騎士<ナイト>だが、空間の断裂にもぐりそれを回避すると

「私が全てを作り出したのだ…ARMS計画を!おまえ達の運命を!!
 過去も…現在も… そして未来をも作り出した!!
 このキース・ホワイトこそが運命を支配する絶対の父親なのだ!!
 愛しい子供達がこの父に捧げてくれた"力"を味わうがいい!!」

騎士<ナイト>の周囲をナノマシンの結界"バロールの魔眼"が取り囲み、一斉に放つレーザーに貫かれる!

【神宮隼人よ、奴は手強い!!
 奴は、今まで出会った全てのアドバンスドARMSの能力を持っていると考えた方がいい!!】
「ケッ…んな事はわかってらぁ!!
 ホワイトよ…てめーは、ただ奪い取ってるだけじゃねーかよ!
 "アリス"やキースシリーズから… 希望を!! 自由を!!」

だが、騎士<ナイト>もミストルテインの槍で結界を切り裂く!!

「親ってのは子供に何かを与える存在なんだよ! んな事もわからんてめーに、父親を語る資格はねえぜ!!
 てめーみてーな奴はなあ… ただのクズ野郎っていうんだよ!!」 

結界を切り裂かれ、ハンプティ・ダンプティの姿がさらされる
そして、そのどてっぱらをミストルテインの槍が貫く!!   …だが
確かにその肉体を貫いたはずが、その手応えがまるでない…?
そしてハンプティ・ダンプティはその隙に騎士<ナイト>の身体を押さえ込み…
その肉体から第三の腕を生成するハンプティ・ダンプティ
騎士<ナイト>に見せ付けたその第三の腕は、ARMS殺し"ジャバウォックの爪"であった…!

<続く>

596 :不思議の国のアラスジ:2015/11/08(日) 22:08:06.76 ID:???
ハンプティ・ダンプティはNYでジャバウォックでの爪を受けた影響で、その"力"を体内に取り込んだ
そして、ARMS殺しが騎士<ナイト>に向けて振り下ろされる…!!

     <ARMS No.236 亀裂(フィッシャー)>

兜おじさんとアルも藍空市に向かおうとしていたが、その方角にすさまじい火柱が上がるのを目撃する
彼らも早く駆けつけたいが、凍った路面をノーマルタイヤではなかなか速度が出せない

「戦っているのは騎士<ナイト>か!? ジャバウォックか!?
 いずれにせよ、間もなく決まっちまうんだな オレ達の運命も…」
「いいや… 全人類の運命が…決まってしまうんだ!!」

場面は隼人対ホワイトの場面に戻る ジャバウォックの爪に騎士<ナイト>は切り裂かれたかに思えたが

「見事だ、神宮隼人!! まさか、そんな逃れ方があったとはな
 左腕のブレードで我が腕ごと自らの槍を断ち… 槍のエネルギーが一気に炸裂する反動を利用する…
 さすがは我が子… 私が与えた幾多の試練を、くぐり抜けてきただけの事はある」

どうにかハンプティ・ダンプティの拘束から逃れた騎士<ナイト>だが、ミストルテインの槍を失ってしまう

「だが…この"神の卵"<ハンプティ・ダンプティ>の前では、いかなる攻撃も無力!!
 小細工などもう通用しない!!」

その言葉とともに、ハンプティ・ダンプティがグリフォンの腕"神剣フラガラッハ"を展開させ、騎士<ナイト>の左腕を切り裂く!!
さらに"ブリューナクの槍"で騎士<ナイト>を吹き飛ばし、倒れたその身体を掴み持ち上げる

そして、ハンプティ・ダンプティはその腕を騎士<ナイト>の"ミストルテインの槍"に変え、とどめを刺しにかかる…!

597 :不思議の国のアラスジ:2015/11/08(日) 22:08:33.29 ID:???
(冗談じゃねえ…こんな奴とどう戦えっていうんだよ…オレ達じゃこいつには勝てねえ!!
 高槻…みんな…スマン!! 悔しいが…オレはこいつを… 止められねえ!!)

……だがその瞬間、ハンプティ・ダンプティを包む闇に異変が起こる
その闇にひびの様なものが浮かび上がると、突如ハンプティ・ダンプティが苦しみだした
ハンプティ・ダンプティに何が起きたのか、隼人も騎士<ナイト>も困惑し…

「"神の卵"<ハンプティ・ダンプティ>が割れる!! なぜだ!? なぜなんだぁ!!」

『父よ…まだわかりませんか?』

その言葉とともに、ホワイトの精神世界に姿を現したのは、キース・ブラック…セロであった

『我が兄きーす・ぶるーが、あなたの"神の卵"<ハンプティ・ダンプティ>に致命的な一筋の傷を刻み込んでいた事を…
 兄(ブルー)は…たった一つの命を武器にして… この私を…あなたの戒めから解き放ってくれました』

(まさか…あの時… あの捨て身の"魔弾タスラム"にそんな"力"が…)

そこにキース・ブルー…エドワウもその姿を見せる

『父さん…時がきたんですよ 我々の命を積み上げて築いた、あなたのバベルの塔が崩れる時が…
 セロ…始めようか 僕達がすべき事を…』
『ああ 昔、僕達が約束した通りに エドワウ…
 僕達の閉じ込められた"時"を…』

その言葉とともに、セロが手に持った砂時計を地に落とし砕き割ると…

『"生"を解き放とう!!』

"神の卵"<ハンプティ・ダンプティ>の身体を包む闇の殻が砕け割れた!!

598 :不思議の国のアラスジ:2015/11/08(日) 22:09:08.62 ID:???
闇の殻が砕け割れ、中身が露わになったハンプティ・ダンプティの姿は細い骨組みのような姿であった

「な…なんだ、ありゃ!? あの貧相なのが、ハンプティ・ダンプティの正体!?」
【そうだ!ヤツの外皮…エネルギーを吸収する力場が取り払われた真の姿だ!!】
「なんてこった!!オレは、あんなラクガキみてーな奴に、屈服しかけてたのかよ!!
 前の手抜き姿の時より悔しい!!」
【油断するな!!ヤツはまだ"ARMS殺し"の腕を2本持っている…
 我の腕が再生するまでは勝負にならん!!】

闇の殻による絶対防御こそ失ったが、攻撃能力は今だ微塵も衰えない
"ジャバウォックの爪"と"ミストルテインの槍"のARMS殺し二刀流で騎士<ナイト>に再びとどめを刺しにかかる…!

<続く>

599 :マロン名無しさん:2015/11/08(日) 22:19:51.49 ID:???
きーす・ぶるーって書くとカワイイね
きーす・ほわいと だともっとカワイイ

600 :マロン名無しさん:2015/11/08(日) 22:28:09.15 ID:???
>なぜだ!? なぜなんだぁ!!

これエヴァンゲリオンが元ネタだろ?

601 :マロン名無しさん:2015/11/09(月) 04:06:31.22 ID:???
中の人ショボすぎw
ブルー最後の一撃はやはりここで効いたか

602 :不思議の国のアラスジ:2015/11/09(月) 22:05:42.51 ID:???
突然ですがアル・ボーエンと学ぶ宇宙歴史のお勉強の時間です

「四十五億年前… 原始の地球と他の原始惑星が衝突し、凄まじいエネルギーを解き放った
 これを"大衝突"<ビッグインパクト>と呼ぶ―――
 この"大衝突"<ビッグインパクト>のエネルギーこそが地球に有機化合物を生み出し…
 有機生命を発生させる原因になったと言われているんだ

 凡人にも解りやすく説明するとだな…
 地球が"ガイア"という一個の生命体だとしたら…
 その誕生は"大衝突"<ビッグインパクト>の瞬間に他ならない!!
 地球と激突した惑星は砕け散り、今は小惑星として漂っているんだが…
 ティリングハースト博士は、僕に託した未完成論文の中で、太陽系外延部の珪素を含む小惑星郡に注目している
 アザゼル隕石の故郷としてね…

 つまり、ARMSを生んだ"アザゼル"は… "大衝突"<ビッグインパクト>で生まれた地球の兄弟って事なんだ!」

     <ARMS No.237 起源(オリジン)>

場面は騎士<ナイト>対ハンプティ・ダンプティに戻る

「四十五億年前前、"大衝突"<ビッグインパクト>で生まれた異なる起源を持つ二つの生命…
 人類とARMSは、出会うべくして出合ったのだ!!
 この私の中で、より完全な"生命"として統合され進化するためにな!!
 これは何者も変えられない宇宙の摂理! おまえごときう小さな器では、変える事は出来ないのだよ!!」
「ふん、そーかい… まあ、オレ達にゃ、進化も宇宙の摂理とやらも知ったこっちゃねーや!!
 要は、てめーのジコチューな夢にいつまでも付き合ってられねーって事だけだ! 行くぜ!!」

両腕を失いながらも、ハンプティ・ダンプティに立ち向かう騎士<ナイト>
それを空間の断裂で迎撃しようとするが、水の心が空間の断裂の軌道を見切り
そのままハンプティ・ダンプティの背後を取り、その頭を蹴り飛ばす!!

603 :不思議の国のアラスジ:2015/11/09(月) 22:06:12.65 ID:???
両腕がなくともホワイトを圧倒する隼人だが、ホワイトは余裕な態度を崩さない
そして空間転移で騎士<ナイト>の上に飛び上がると、"魔弾タスラム"を展開させる!
"魔弾タスラム"の一斉発射による圧倒的制圧力に騎士<ナイト>も怯み
その隙を突きハンプティ・ダンプティは、騎士<ナイト>の身に"ミストルテインの槍"を突き刺した!!

「邪魔などさせない… これが四十五億年前から決められていたシナリオだ!!
 残念だったな、騎士<ナイト>… 私の… 勝ちだ!!」

ホワイトの手に討たれてしまった隼人… そう思われたが
貫いたはずの騎士の身体が掻き消えてしまう ホワイトが貫いたのはただの瓦礫の壁であった

「な…なにぃ!? 立体映像(ホログラム)だとぉ!?
 馬鹿な!!騎士<ナイト>が立体映像(ホログラム)を作り出せるなんて話は… !!」

そこに、いつの間にかバイオレットの三月兎<マーチ・ヘア>が側に立っていた

「バ…バイオレット!!貴様、いつの間に…
 じゃあ奴は…?騎士<ナイト>はどこだ!?」

騎士<ナイト>を探そうとするハンプティ・ダンプティだが、騎士<ナイト>はすでにその背後を取っていた

「ケッ!何が四十五億年前のシナリオだよ んなもん、生まれてもねえオレ達人間に、わかるわけねーだろ!?
 オレ達の目に映っているのは…」

そして、騎士<ナイト>は"ミストルテインの槍"の一撃でハンプティ・ダンプティを真っ二つに叩き割った!!

「"明日"につながる"今日"だけだ!!」

<続く>

604 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/11/10(火) 20:11:46.83 ID:???
騎士<ナイト>の一撃で、切り捨てられるハンプティ・ダンプティ…
瓦礫を転がり落ちながら、その身体がキース・ホワイトに戻る

(まだ…だ… まだ…終わっていない… 終わるわけにはいかないのだ!!
 私はキース・ホワイト… "神"として君臨するために、地獄から蘇ってきたのだから!!)

     <ARMS No.238 地母(ガイア)>

「地球と言う惑星は… その四十五億年の歴史の果てに、新たな進化を必要としているのだ…
 なぜわからんのだ!?馬鹿どもめ!! なぜ今になってARMSが人間に与えられたのかという事を!!」
 
 あの時…"アザゼル"の何たるかを知った時…
 私は、運命の命ずる声を聞いた… 究極の進化"神"になる道がここにある!!

 遠からず人という種は、地球すら食い潰す…
 人間は…滅びなければならないのだ! すでにその時期はきている…
 地球は…新しい"進化"を望んでいるのだ!!
 アザゼル−Ωよ…… 私の声が聞こえるのならこたえてくれ!」

その言葉とともに、倒れたキース・ホワイトはアザゼルに手を伸ばし…
ホワイトは、地球との共振を命ずる!!

「私は究極の進化を手に入れ蘇った!! おまえの…"地球"<ガイア>の意志を継ぐ者として!!
 "アリス"の憎悪とともに我が意志をおまえに託す!! 今こそガイアと融合するのだ!!」

バイオレットと隼人がそれを止めようとするが、もはや間に合わずガイア共振プログラムが…

605 :不思議の国のアラスジ:2015/11/10(火) 20:12:12.57 ID:???
「そんな事は不可能だ」

……プログラムは発動しなかった 倒れるホワイトに、アルがそう言い放つ

「キース・ホワイト…おまえは、一つ大きな間違いを犯している
 アザゼルはおまえの言う進化なんて求めてはいない アザゼルが惹かれたのは、常にヒトの心なんだ
 ティリングハースト博士が僕に託した未完成論文にこうあったよ

 アザゼルこそは四十五億年の孤独そのもの… だから寄り添うものを求めた…
 いろんな意志が互いに惹かれ合い、結びつこうとするのは生命としての本能…
 "宇宙の摂理"はそこにある…とな!!
 そんな事もわからんおまえに、アザゼルが心を開くと思うか?
 "進化"という幻想に縛られているだけの哀れな奴なんかにな!!」

アルの言葉に…ホワイトの脳裏には、かつてのサミュエルの言葉が浮かぶ

―人類の進化なんてお題目を掲げながら、一人一人の人間に思いをめぐらすことを知らない…
 おまえ達こそ地獄に落ちろ!!

 地獄に落ちろ!!―

そして、キース・ホワイトは狂ったような高笑いを上げながら、その身体が崩れ散っていく…

(サミュエルよ、笑うがいい!! アザゼルはこたえない…
 幻想(プログラム)に一番振り回されていたのは…この…私…)

606 :不思議の国のアラスジ:2015/11/10(火) 20:12:44.18 ID:???
残されたホワイトのコアが、突如光り輝く 隼人とバイオレットがその光に包まれると
二人の前に、キース・ブラック キース・ブルーの二人が姿を見せる

『ありがとう、神宮隼人… バイオレット…
 神の卵<ハンプティ・ダンプティ>閉じ込められていた運命が、すべて解放される時がきたようだ…
 バイオレット…もはや我々の"生"を閉じ込めるものは何もない… おまえはこの地上を生きるがいい!』

すると二人は、少年時代のセロとエドワウに戻り、遠くに見える人影に向かっていく
…向かっていく人影に見えるのは、シルバーやレッド、グリーン達キースの兄弟達…
その光景に、兄の言葉に、バイオレットの瞳から涙があふれ出る…

『一人の人間として… 私達の分まで!! 力強く!!』



キース・ホワイトが倒れ、エグリゴリもARMS計画も消え去った
残るはホワイトが生んだ最後の絶望の種、バンダースナッチ…
…バイオレットは、涼がバンダースナッチを宿したカツミを本当に殺せるのか、と言うが

「大丈夫だ!! オレはな、信じてるんだ
 知り合ってまだ一年もたってねーが、あいつの事はよくわかってる
 オレ達は一緒に地獄をくぐってここまで来たんだぜ
 あいつはオレの親友であり…… 最高の相棒(パートナー)だ!!」

…バンダースナッチがついにアザゼルの影が見える所まで到達するが
その前にジャバウォックが立ちはだかる…!

「信じて待とうぜ!! あいつが帰ってくるその時をな!!」

<続く>

607 :マロン名無しさん:2015/11/11(水) 01:25:50.00 ID:???
キースシリーズの最後は敵だったのに憎めないんだよな

608 :マロン名無しさん:2015/11/11(水) 08:55:46.72 ID:???
バイオレットは生き残ったか。ホワイトとの決戦に割り込んできた時はちょっとマズいと思ったが。

609 :不思議の国のアラスジ:2015/11/11(水) 22:00:02.87 ID:???
藍空東高等学校…ARMS達の運命が始まった地
そこにそびえ立つアザゼルを前に、ジャバウォックとバンダースナッチ、ARMS最後の決戦が始まる…

     <ARMS No.239 極冷(アブソルート・ゼロ)>

ジャバウォックを眼前に捉え、バンダースナッチもARMSを発動させる
そして極低温の嵐がジャバウォックを包み込む! その攻撃にジャバウォックの手足も崩れるが

(ジャバウォック… "力"が…  "力"が欲しい!!)

涼の思いに、ジャバウォックも即座に手足を再生させる!!
再び放つ極低温の嵐がジャバウォックもろとも街を破壊していくが
ジャバウォックもその手から放つ高熱で吹雪を防ぎながら、ARMS砲をバンダースナッチに放つ!

ジャバウォックの攻撃に、バンダースナッチの中の"アリス"も憎悪をむき出しにした表情を見せ
そして二体の戦いは更に激しさを増し…!!

その頃、バンダースナッチの内部にある"アリスの世界"
そこに花の冠と胸飾りをつけ、空ろな表情で座り込むカツミと"黒いアリス"の姿があった

「きれいよ、カツミ… あなたはがんばったわ 私の支配によくここまで抵抗したわね
 おかげで、アザゼルに辿り着くのにとても遅れてしまった… でも…もうおしまい
 あなたは私の夢に完全に完全に閉じ込められた… ジャバウォックもすぐに破壊するわ」

610 :不思議の国のアラスジ:2015/11/11(水) 22:00:32.16 ID:???
そういいながら花の胸飾りをもう一つカツミにつけるアリス アリスの言葉にもカツミは答えず…

「そうしたら、あんな汚い人間なんて、すぐに凍りつかせるの…
 海は氷河と化し、地表質量の急激な変化で自転軸がくるい、地殻変動も起こる…
 ヒトという種はそうして滅ぶ… あとの世界はあなたと私だけ…」

そしてアリスは、カツミのその背に抱きついた

「……… 『ママ』… 嬉しい…私の欲しかったものが、ようやく手に入った…
 この"夢の世界"<アルカディア>で いつまでも暮らしましょう」

アリスの言葉に、カツミは僅かに目を伏せ……

「ねえ、"アリス"… 涼 は …   涼は…あなたに負けないわ!!」

<続く>

611 :マロン名無しさん:2015/11/11(水) 22:29:11.87 ID:???
アリスって40年近く前に肉体が消滅したが精神は生きてるからもう50歳なんだよね?

612 :マロン名無しさん:2015/11/11(水) 23:02:40.34 ID:???
つまりロリババアか

613 :不思議の国のアラスジ:2015/11/12(木) 22:17:57.98 ID:???
(カツミ… ここから先へは行かせない!!)
(愚かな!!何者も私を阻めやしない!! この世界から人類を消し去るまで!!私は…)

ジャバウォックとバンダースナッチの戦いは更に激しさを増し、竜巻の如く荒れ狂う…!

     <ARMS No.240 極熱(アブソルート・ファイア)>

場面は再び"アリスの世界"に戻る 
すでにアリスの支配から逃れていたカツミに、アリスも衝撃を受け
アリスの悲鳴とともに、その花畑が崩れ散っていき
周りの景色がARMS研究所の、犠牲になった子供達が映し出される

「人類が私に何をしたと思う!? 私の兄弟に何をしたと思う!?
 自由を… 青空を… 生命を… 全て奪ったのよ!!」

花畑に倒れる実験体の子供 アリスもその頭が血に染まっていた

「私は…永遠に一人ぼっち… 誰も…私の心に触れる事は出来ない…
 人類なんか… みんな滅んじゃえ… 滅んじゃえ!!」

バンダースナッチの猛攻にジャバウォックも倒れ伏す その身体が極低温にキンキン甲高い音を響かせる

【我はバンダースナッチ…滅びの神獣なり!
 この冷気こそは"アリス"の憎悪! 世界を凍てつかせる"アリス"の絶望!!
 今や絶対零度にも達しよう! 何者にも抗えぬ破壊の"力"だ!!】
「……… ……… "アリス"… きみの絶望はこんなに深かったのか…だが…
 オレだって…ここで膝を折るわけにはいかないんだ!!

 オレは…カツミが好きだ!! このオレの全てを賭けても…
 カツミを破壊の化身にはさせねえぞ!!」

614 :不思議の国のアラスジ:2015/11/12(木) 22:18:36.48 ID:xAVFDy3p
涼の言葉とともにジャバウォックは立ち上がり…

【愚かなるバンダースナッチよ… 我を止められると思っていたか!?
 我はジャバウォック! 何者にも屈さぬ破壊の王!!】

ジャバウォックは両腕から放つARMS砲でバンダースナッチを吹き飛ばす!!

【我を動かすのはただ一つの誓いのみ!! 高槻涼とともに行き… 高槻涼とともに滅ぶ!!
 母(アリス)よ…我らは今まであらゆる修羅場をくぐって来た!
 我が高槻涼の強き意志とともにある限り… 我は不死身だ!!】

「な…なぜ…なぜ、みんな私の邪魔をするの? どうして…どうして私だけ…」

どこまでも立ちはだかるジャバウォックに、アリスもついに泣き崩れてしまう
そんなアリスの身体をカツミが抱きしめる…

「"アリス"…あなたに人類を許してなんて言う資格は…きっと誰にもない…
 でも、あなたは…決して一人じゃないわ!」

そして、バンダースナッチのその身体がカツミのものに戻っていく…

「私はもう何をすべきか決めているの… 私が…あなたと永遠にいてあげる…
 だから… もう悲しまないで… あとは頼むよ、涼…」

そしてカツミは、アリスとともに滅ぶことを決意する…
カツミの言葉に涼が下す決断は……

<続く>

615 :不思議の国のアラスジ:2015/11/13(金) 19:03:02.15 ID:C1IjcLsn
「カツミ…あなた、私と一緒に死ぬっていうの?」
「そうよ、"アリス"… もう…あなたを一人にしない… 誰もあなたをいじめない…
 だからもう… もう怖くないわ 怖くなんかないよ…」

     <ARMS No.241 暁光(ドーン)>

「さあ、涼… 私のコアを…あなたの爪で破壊して 
 私達を…憎しみのない世界へ! 連れていって…」

カツミの言葉に…ジャバウォックもその右腕を残して涼の姿に戻る…

【高槻涼、心を決めよ!! 我に命じよ!汝の意志は我が意志なり! 我は汝の意思に従おう!!】
「やっとわかったよ、カツミ… オレが…何をすべきなのか…」

その言葉とともに、涼はジャバウォックの腕を振り上げ…

(ようやくわかった… オレは…)

ジャバウォックの爪が、ARMS達の戦いの記憶を引き裂き…
振り下ろしたその腕で

(オレは!!)


カツミのその身体を 抱きしめた

616 :不思議の国のアラスジ:2015/11/13(金) 19:03:34.37 ID:C1IjcLsn
「"アリス"…君は今まで憎悪と絶望の中で、ひたすら人間を滅ぼすことを考え続けてきた…
 でも…もうそんな必要はないんだ 君の憎しみも…悲しみも… オレが全て飲み込んでやる!
 "アリス"!! これからはオレ達と一緒に生きていこう!!」

涼の言葉に黒のアリスは涙を流し… その前にもう一人の白のアリスが現れる

―ねえ…教えて? 私は…いったい何が欲しかったの? 滅びの前に… 憎しみの前に…―

白いアリスの向こう側に微かに見える人影…
セロとエドワウ、キースシリーズ達、ARMS実験体の子供達が、笑顔でアリスを迎えてくれた…

―私は…ただ誰かに…―

その時、アザゼルが強烈な共振反応を響かせる!?

「な…なんだ!? アザゼルが!!」
【高槻涼… 今度こそ本当の別れが来たようだ…
 我は…汝に出会えた事を誇りに思う!! さらばだ…我が友よ!!】

そして、アザゼルがその姿を一本の巨木に変えていく
その光景にブルーメンの隊員達も驚く最中、恵もまたARMSの声を聞く

「ハートの女王<クイーン・オブ・ハート>が言ったの… 「さよなら」って…」

617 :不思議の国のアラスジ:2015/11/13(金) 19:04:08.89 ID:C1IjcLsn
巨木のアザゼルが葉をつける光景を、隼人達、武士も見ていた

「おい、隼人!なにボーッとしてんだよ!?」
「……… ……… 騎士<ナイト>が…オレに言いに来やがった 「さらば」だってよ…」

(うん…僕達のことは心配しないで 君達は消えてしまうわけじゃない…そうなんだろ?)
「さようなら…白兎<ホワイトラビット>…」

アザゼルの巨木の側に立つ涼とカツミ、その傍らにユーゴーがその姿をみせ…
ユーゴーは、クリフたちX−ARMYと共に、彼らに別れを告げ

そしてアザゼルの巨木が弾け飛び、アザゼルの微粒子が雪のように降り注ぐ…

「みんな行っちゃったね…
 いったいどこへ行ったのかな…?」
「んー… きっと… オレ達の行く所と同じだよ… 帰るべき場所さ!!」

涼とカツミのもとに、皆が駆けつけてくれ 彼らを祝福するように、その前に朝日が昇るのだった…

<続く>

618 :マロン名無しさん:2015/11/13(金) 21:00:53.82 ID:???
次で最終回かな・・・

619 :マロン名無しさん:2015/11/13(金) 23:07:49.86 ID:???
黒いアリスがラスボスなのに全然苦戦せず終了とはこれいかに?

620 :マロン名無しさん:2015/11/13(金) 23:32:15.95 ID:???
まともに殴り合いしたって涼とズッ友になったジャバウォック先生の前に敵は居ないからなぁ

621 :マロン名無しさん:2015/11/14(土) 06:30:25.38 ID:???
ある意味一番ヤバイ神の卵をブルー&ブラックに押さえ込まれた時点でな
ホワイトじゃ案の定ガチったら水隼人の相手にならんし

622 :マロン名無しさん:2015/11/14(土) 10:01:04.63 ID:???
カルナギさんが結構モデュレイテッド相手に暴れる見せ場があったものの、スティンガーの方がなぁ
ほとんど出番もなくホワイトの前座にさせられて終わるとは思わなかったわ

623 :マロン名無しさん:2015/11/14(土) 10:23:08.74 ID:DARru0PU
ホワイトはブリューナクの槍と空間の断裂を同時に放てなかったのか?
ジョジョのスタンドみたいに制限ない筈なのにARMSの特性生かしきれなかったな

624 :マロン名無しさん:2015/11/14(土) 19:57:35.69 ID:???
所詮は科学者、バトルセンスは皆無なのさ

625 :不思議の国のアラスジ:2015/11/14(土) 22:02:04.86 ID:???
[ちょうど十年前の事でした 今まで地球上に存在していなかった"青い薔薇"が、この東京藍空市に咲き乱れたのは…]

             この地に眠る
              すべての人に
                この奇跡を

[その奇跡を引き起こしたと言われているのが、当時、藍空市にそびえ立った「巨樹」――
 その正体は、いまだに解明できず、多くの科学者を悩ませ続けています
 あの事件を境に生まれた青い薔薇をいつしか人々からこう呼ばれるようになりました]

       ["青い願い"<ブルーウィッシュ>と…]

どこかの家庭のテレビで、そう報じられる その前のテーブルにはブルーウィッシュが飾られていた

     <ARMS No.242 再会(アゲイン)>

[エルサレムで開かれたイスラエル・パレスチナ和平会議の席で、
 米国のバイオレット国務長官は、この"青い願い"<ブルーウィッシュ>を手に次のような演説を行いました

 この薔薇こそは、民族や宗教の違いを乗り越えられず、争いをやめない人類に"地球"からのメッセージに他なりません!!
 不変とされる大自然ですら、時には自らの意志で変われるのです!!
 私達も地球の一部です! 変われるはずです!意志あるならば!!]

長髪をバッサリ切って凛々しさを増したバイオレットを映し出すテレビ
それを前に朝ごはんをテーブルに並べるのは、可憐に成長したキャロル
そんな彼女に早朝稽古を済ませて声をかけるのは、ワイルドさを増した隼人であった

続いてテレビのニュースはスポーツの話題になり、テレビには武士が映されていた
イタリアのセリエAで活躍する武士が昨日日本に帰ってきたそうだ
そんなテレビのニュースを眺めつつ朝ごはんの神宮一家 十三はちょっと頭がさびしくなった

626 :不思議の国のアラスジ:2015/11/14(土) 22:02:35.21 ID:???
「ところで隼人兄ちゃんは…… いつになったら恵さんにプロポーズ?
 あんまり待たせちゃ、他に男、作られちゃうよ」
「んー…?んな事言ったって、奴もオレもいろいろ忙しいんだよ
 いいじゃねーか オレ達はオレ達のペースでうまくやってんだからよ」

場面は変わって恵サイド
どうやら恵の方は李さんと共にIT企業に努めている様子

「ランゲルハウス財団から、うちのセキュリティソフトを、ライセンス契約したいって返事がきたわ
 あなたの営業が効いたみたいよ」
「フフ…当然でしょう、李社長
 うちのソフトは超一流!なにせエグリゴリ相手の情報戦の蓄積ですものね!!」

恵は久しぶりに「彼ら」に会うからと、李さんが気を利かせて先に帰るように言ってくれた
ビルの外から、恵は彼らに思いを馳せて…

場面は更に変わり、どこかの大学では、偉い教授や博士がこぞってその大学の先生の講義を聞きにきたそうだ

「まあ無理もないさ 若干22歳ながら、ナノテク医療の第一人者で、超人的な心臓外科医
 おまけに、物理学と遺伝子工学の博士号まで持つ、世界最高の頭脳の講義だもんな
 知ってるか?あの先生、大企業や有名研究機関からの誘いを全部断って、この藍空医大に来たんだってよ
 患者を治療する臨床の現場を離れたくないってさ!! まったく"天才"ってのはどこか変… !」

そんな話をしてると、後ろからゲンコツされる生徒

「こら、凡人!!無駄なおしゃべるするなら、出て行け!!
 宇宙最高の頭脳にして超天才…
 このアル・ボーエンの叡智に少しでも近づきたければ、一言たりとも、僕の講義を聞き逃すな!!」

成長して凛々しくなったアルだが、そのゴーマンな内面はまったく変わってないようだった

627 :不思議の国のアラスジ:2015/11/14(土) 22:03:01.34 ID:???
そして藍空東高校に集まる一行、訪れた武士に挨拶代わりにへっどろっぐぐりぐり
そこにアルもやってくるが、相変わらずの言いようにさっそく隼人にゲンコツされた
あとは涼とカツミだけ…だがどうもちょっと遅れている様子だが…


「おーい、カツミ!!約束の時間、もう過ぎてるぞぉ!! おーい、何やってんだよ!?みんな待ってるぞ!!」
「涼ちゃん、あの子、全然降りてこないわ
 うーん、好奇心旺盛なのもいいんだけどね…
 もう5歳なんだから、もうちょっと女の子っぽくなってくれないかなぁ
 まったく…これって誰の教育のせい!? あなたが、毎月キャンプなんかに連れだしたりするから…」

カツミの厳しい言葉に涼ももちょっとこまり顔であった
二人が涼達の子供、亜里須(アリス)に声をかける その亜里須の側には鳥のひながピーピー鳴いていた

「パパ!!ママ!! この木で、とってもめずらしいものを見つけたわ
 アマツバメの巣よ!! 普通は高山や海岸線に巣をはるのに…
 こんな町中で見つけられるなんて… なんか、うれしくてうれしくて…」

そういって亜里須は満面の笑みを浮かべるのだった

「高槻達、今森林公園にいるってさ もうちょっとで来るそうよ」

――どこかの荒野で、巌パパは今日も単身赴任

「もうじき新学期だね 懐かしいなあ 高槻君達とはこの季節にここで出会ったんだ…」

――美沙ママはスーパーで本日の買出し中であった

「ふん…十年前の思い出なんざぁ、この校舎同様きれいさっぱりなくなって、新築されたぜ!!」

628 :不思議の国のアラスジ:2015/11/14(土) 22:03:39.67 ID:???
―――兜おじさんは警察に復帰したようで、ちょうどガサいれの最中であった
涼達も学校に向かう最中…

「でも…」

亜里須は空を飛ぶアマツバメを見るのだった

「あの時の気持ちは変わらない…   永遠に!!」

視点は空たかく舞い上がり、彼らの住まう地球を映し出し…

ジャバウォックの爪が、そんな一枚の光景を引き裂いた!!


            A Farewell To


             A R M S


            第五部「帰還編」
 
                完


         The Last Revelation

             "RETURN"

               END 

629 :マロン名無しさん:2015/11/14(土) 23:46:30.18 ID:???
不思議の国のアラスジ乙!色あせない面白さだったよ

630 :マロン名無しさん:2015/11/15(日) 00:36:36.66 ID:???
亜里須が涼とカツミのどちらにも似てない件

631 :マロン名無しさん:2015/11/15(日) 08:53:27.40 ID:???
アルが最後まで生き残るとはな…
もう一人、同じ顔と同等の頭脳をもったキャラがいたはずだがこの扱いの差は…

632 :マロン名無しさん:2015/11/15(日) 12:21:31.41 ID:???
アラスジ氏乙!
やっぱりミナガーにはサンデー本誌に帰ってきて欲しいなぁ

>>631
ほ、ほら、同じ顔したのが後6人以上居たけど一人だけ生き残った人もいますし……

633 :不思議の国のアラスジ:2015/11/15(日) 22:02:33.23 ID:???
 * さっくし楽屋裏タイム

間違いなく天下無敵の大団円なARMSだが
欲を言えばコウとスティンガーにも一コマでいいから出番欲しかったなー

634 :マロン名無しさん:2015/11/15(日) 22:17:59.68 ID:???
なんだかんだ振り返ってもアメリカ編の方が好きだな
くれてやる×3は激アツだったけど、ああなった段階で勝ち確定だったし

635 :マロン名無しさん:2015/11/15(日) 23:47:15.48 ID:???
五部も良いところは沢山あるが四部にそのまま組み込んじゃったほうが盛り上がっただろうな。

636 :マロン名無しさん:2015/11/16(月) 01:24:12.26 ID:???
アニメで5部カットも頷ける

しかし当時はキース・ホワイトに井上和彦ってのに驚いたけど、まさか十余年後になってカーズ様や後藤をやるとはねぇ

637 :マロン名無しさん:2015/11/16(月) 23:23:33.29 ID:???
今こそARMSはアニメ化で完走するべき うしとらもやってるしイケるやろ

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