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ARMS 連載中 [転載禁止]©2ch.net

1 :不思議の国のアラスジ:2015/03/18(水) 22:59:16.81 ID:???
『週刊少年サンデー』に1997年16号にて連載された ARMS
この漫画について色々語りましょう
尚、この漫画はナノマシンの驚異的な再生能力により1日1話のペースで連載されるようです
たまに電撃を浴びて変な時期に合併号が出来たり休載したりしますが、気にしないこと

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!


連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/

連載中スレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/comic/5124/

2 :マロン名無しさん:2015/03/18(水) 22:59:43.06 ID:???
力が欲しいか…   力が欲しいか!!

(……… 体が……… 動かない… ……… 何が…!? ………
 ……… そうだ… オレ たしか 工場前の空き地で… かくれんぼしてた…)

力が欲しいのならくれてやろう!!

(……… ……… もうすぐ… 死ぬのかな… オレ……
 ……い…… …いやだ… …死にたくない…)

力が欲しい!!



   <ARMS No.1  遭遇(そうぐう)>

学校の壁に巣を作る鳥を、上からロープをたらして眺める男が一人
下から女性に注意されると、ロープを掴みながら器用に壁を蹴って下へと降りる
そんな大声を張り上げると変なやつだと思われるぞ、とどの口で言うのか男…涼が言う
涼が言うには巣を作ってるのはめったに見れない珍しいツバメの巣だとか
思わず声をあげるが、ごまかされずジト目で涼を見る女の子…カツミであった
幼なじみとして、女で一つで育ててるお母さんにあんまり心配かけないように、と涼を咎めるが
気付けば学校の掃除の時間がもう余裕がない ぶつくさいいながら掃除に励むカツミであった

森で木の枝を手際よくまとめる涼 子供の頃父親からキャンプに連れて行かれたときに教えてもらったそうだ
火の起こし方とか、木の切り方とか、獲物のとり方……獲物?
と、涼が木の枝に混ざっていたガラスで手を切ってしまうが
連れの男が心配そうに手を見ようとすると、いつの間にか血が止まっていた それどころか傷口も何もない

3 :マロン名無しさん:2015/03/18(水) 23:00:12.16 ID:???
「…右手の傷口だけは…不思議にもすぐに消えちまうんだな…
 オレにもよくわかんねーけどよ…」

涼の右腕は幼稚園の頃に大怪我を負ったそうだ
きっと治してくれた人が名医すぎで右腕に神様が宿ってくれたと冗談まじりに言う涼
その時、急に右腕がビキっと妙な反応を見せる それを木陰から覗く鋭い目の一人の男…

「転入生を紹介する 神宮隼人君 昨日この町に引っ越してきたばかりだ
 いろいろとわからない事も多いと思うから君達が教えてやってくれ」

左手にギプスをした転校生、隼人は涼のそばの席になって、気さくに手を差し出そうとするが、隼人は急に涼の顔をひっぱたいた

カツミがなにかしたんじゃないのと心配するが、涼には全く見覚えがない
転校生として気が立ってるだけだろうと涼は思うが
そこに隼人が不良たちに連れて行かれたと、涼に仲裁を頼む生徒 カツミにも言われて仕方なしに屋上へと向かう

屋上で不良たちに絡まれる隼人 隼人のきつい言葉に息巻く不良たち
それをリーダーの後藤が止め、砂鉄グローブでヤキをいれてあげるつもりのようだ

「心配すんな、その怪我してる左手ははずしてやるよ
 そのかわりほかの箇所の保障はしかねるけどな」
「…… じゃあオレも、左手は使わないでいてやるよ」

涼が屋上へと到達すると、不良たちは既に全員ボコボコにされていた

「ハハハハ、なんていう偶然だ!! こんなゴロツキどもの相手をして、すっかり時間を無駄につかったと思っていたら…
 まさかおまえ自らオレの目の前に現れてくれるとは…」
「……おまえ…いくらなんでもやりすぎじゃねーの!?」
「何を言ってる、最初にイチャモンつけて来たのはこいつらだぜ
 しかし、こんな事でおまえと二人きりになれるとは思わなかった
 オレはおまえがここにいると聞いてこの学校に転入してきたんだ!!
 高槻 涼、おまえはここで死んでもらう!!」

4 :マロン名無しさん:2015/03/18(水) 23:00:42.39 ID:???
涼のほうは命を狙われる覚えはまったくないのだが、隼人は問答無用で涼に右フックをぶち込む!
だが、涼もそれを受け止め、続けざまのとび蹴りを側転で回避

「…その身のこなし… やはりきさま…特殊な訓練を受けているな…
 オレが探していた人物に間違いねぇ!!」
「バカじゃねーのてめー!!オレの格闘術なんてもんは、昔 親父に遊びついでに教わってただけだ!!
 買いかぶるのも… いい加減に………

隼人の蹴りをいなし、膝裏を蹴って態勢を崩すと、隼人の顔に蹴りをぶちこんだ!
やっちまった、とちょっと後悔しつつ心配そうに隼人に駆け寄ろうとする
だが、隼人は鼻血を出しながら笑い、本気を出すと言い出すと、不意に涼の右腕がしびれだす

「くくく… それがきさまとオレが敵である証拠…
 オレの左腕がそう教えてくれるんだ!!」

そういうと、隼人の左腕のギプスから鋭利な刃物のようなものが飛び出してくる!!

「き…きたねーの、てめえギプスの中にそんな凶器を隠してたのかよ!!」
「凶器!? …ククク 凶器か… 凶器といえば確かにそうだ…
 だがな… 神か悪魔かはしらんが、 こいつを与えてくれた者に感謝しているよ
 きさまのような化け物を殺す事ができるのだからな!!」

だがそこにカツミと教師も割ってはいる、邪魔が入ったことで隼人はいったん逃げ出す
入り口の教師を押しのけ、無理やり逃げ出す隼人だった

(…しっかし… なんだってんだ、あの奴の左手といい…、このオレの右腕の痺れは……
 ちくしょー、一体オレが何したってんだ!!」

<続く>

5 :マロン名無しさん:2015/03/18(水) 23:05:36.78 ID:???
>火の起こし方とか、木の切り方とか、獲物のとり方……獲物?
>オレの格闘術なんてもんは、昔 親父に遊びついでに教わってただけだ!!
父親は一体何者なの?

6 :マロン名無しさん:2015/03/18(水) 23:10:02.77 ID:???
たておつ

7 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 00:00:05.13 ID:???
神宮隼人はいつもギブスをしてるのか不便だな

8 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 00:07:40.36 ID:???
右腕に不思議な力が宿る主人公と、左腕に宿るライバルキャラの転校生って最初っから随分飛ばしてるなあ。

9 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 01:45:04.38 ID:???
リョウにハヤト? こりゃ3人目にタケシが来て途中で死ぬなw
腕は使ってるからタケシが右足、タケシ死亡後に来るベンケイが左足か

10 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 01:48:54.65 ID:???
タケシじゃねえ、ムサシだw

11 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 02:48:30.95 ID:???
涼の右手も武器化?したら
隼人みたくギプスしっぱなしで誤魔化さなきゃならんのかな
なんて不便そうな力なんだ……
力が欲しいかさんは戦闘能力しか考えない脳筋なようで……

12 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 10:31:19.36 ID:???
JESUS原作者の七月鏡一だけに期待が高まる

13 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 18:45:48.32 ID:???
>>11
流石に擬態し直せるんじゃないか? でないとあれじゃ作劇やりにくいし
もう終わっちゃったが寄生獣みたいな感じでさ

力が欲しいかさんもミギーみたいにデレそう

14 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 19:01:21.28 ID:???
アームズなんてタイトルなのにさっそく右と左手のキャラ使っちゃったらすぐネタ切れしないか。

15 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 21:12:28.54 ID:???
天津飯みたいに手が増える奴が出てくるでしょ

16 :不思議の国のアラスジ:2015/03/19(木) 21:52:40.31 ID:???
「高槻 涼!! オレはきさまを必ず殺す!! 首を洗ってまっていろ」

     <ARMS No.2 失踪(失踪)>

カツミにも聞かれるが、涼のほうはやはり襲われることは全く見覚えがない
まああんな暴力事件をおこしたんだから、もう停学か退学だろうと涼は言う
そんな涼をちょっと脅かすようにカツミが言って、背中をぽんと叩く
そのままカツミは友人と待ち合わせがあると言って涼と分かれるのであった

「…なあ お袋… 親父からなんか連絡あった!?」
「ないわよ… ズボラな人ですもの… 単身赴任をいい事に、羽のばしてるのね
 私は独身気分で気楽なものよ コブつきだけどネ!!」
「なんだよ、オレはコブか!!」

晩御飯の最中、カツミがまだ家に帰ってこないと電話が来る
涼はその辺寄り道してるんだろうとそこまで心配してないようだが…
それはさておき、母親の美沙ちゃんから買い物ついでにカツミも捜してくるように言うのだった

買い物帰りに自動販売機でジュースを買う頃には、既に夜の10時半
そろそろ帰るかと涼が思った頃、その後ろから突如男が襲い掛かってくる…!
だが涼は、それをあっさりと取り押さえるのだった

「なるほど…その若さにして大した手並みだ おまえ…高槻涼だな!!
 突然でなんだが、腕ずくでもおまえを拉致させてもらう!!」

突然のことに目を丸くする涼、彼等の話からカツミもこいつらがさらったのではと思う
おとなしく突いて来い、と男がいいだす前に涼が買い物袋で包囲をぶん殴り、原チャリで逃げ出す

17 :不思議の国のアラスジ:2015/03/19(木) 21:53:06.21 ID:???
「なにをしている 早く車で追え!! …いいか絶対ににがすなよ
 我々の手でオリジナルを捕らえる事ができれば、それこそ大金星だ!!
 ………だが… もし失敗でもしてみろ… その時は我々の命がないと思え!!」

森林公園に逃げ込んだ涼、その周囲を謎の男達が包囲していた
この状況に少々困り顔の涼だが、森林公園にあるゴミ置き場を見つけると、なにか思いついたようだ

茂みの中から物音を見つけ、三方から取り囲む男達 だが誰もいない…?
すると男の一人が急にロープで宙吊りにされ、さらに二人が勢いよく飛び出した看板でぶん殴られる
さらにそこかしこでトラップが発動しそれに巻き込まれる

「………な……」
「リ…リーダー、どういう事ですか!? こ…この公園はブービートラップの巣…ですよ…
 …奴が…特殊な訓練を受けているなんて聞いてませんでしたよ」

頭から血を流しながらそういわれ、苦悶の表情を浮かべるリーダーであった
涼が言うには仕掛けたのはイノシシやサル退治用の罠と言うことらしいが…
コーラを振りながら次の罠を仕込もうとすると、その背後からリーダーが襲い掛かる!
涼も腕で受け止めるが、電流入りのスタン警棒により倒れこんでしまう

「………く…くそう きさまら… オ…オレやカツミを捕まえて一体どうしようってんだ…」
「…ふん… カツミとか言う女の事はしらんが、おまえは我々にとって大事な体だ!!
 おまえを捕れば私は組織の英雄に……わっ!! ……あ…」

だが涼は、あらかじめ絶縁体の竹を体に巻きつけておいたのだ
そしてスタン警棒を奪い、男にぶちまけたコーラで塗れた体に、ちょいと警棒を押し当て
電撃音と男の悲鳴が公園に響くのであった

家に帰る頃には既に深夜の1時を過ぎてたが、肝心のカツミはまだ見つかってないらしい
その知らせを聞いた涼も、さすがに不安そうな表情を見せていた

18 :不思議の国のアラスジ:2015/03/19(木) 21:53:32.89 ID:???
日が昇り始めた頃、謎の組織の一員が、頬に傷のある男に昨夜の件で叱責を受けていた

「…まったく… とんでもない事をしてくれたな…
 これで奴に余計な警戒心を持たせてしまった 一体どう責任をとるつもりだね」
「…し…しかし… たかだか17歳の少年一人を拉致するのに、あなたの力は必要ないかと…」

だが、その言葉を最後に男は「消されて」しまう
男の立っていた壁には、鋭利な刃物のようなものでつけたような傷跡が残っていた

「…少し力を入れすぎたか… やはり加減は難しい…」

涼も一日中探し回っていたが、カツミの手がかりはつかめない
だが、不意に隼人の姿を見つける 彼の手にはカツミのリボンが握られていた

<続く>

19 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 23:09:57.32 ID:???
>茂みの中から物音を見つけ、三方から取り囲む男達 だが誰もいない…?
>すると男の一人が急にロープで宙吊りにされ、さらに二人が勢いよく飛び出した看板でぶん殴られる
>さらにそこかしこでトラップが発動しそれに巻き込まれる

>だが涼は、あらかじめ絶縁体の竹を体に巻きつけておいたのだ
>そしてスタン警棒を奪い、男にぶちまけたコーラで塗れた体に、ちょいと警棒を押し当て
>電撃音と男の悲鳴が公園に響くのであった

どこでそんな知識を得たのかさっぱり分からない

20 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 23:15:19.57 ID:???
隼人って顔はいいけどスカしてて好きになれそうにない

21 :マロン名無しさん:2015/03/19(木) 23:56:59.27 ID:???
涼を何処へ連れて行き何をするつもりなんだ?

22 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 05:40:44.94 ID:???
隼人は組織のメンバーなのか? それとも敵対関係?

23 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 06:37:54.37 ID:???
涼のパパ明らかに堅気じゃねえだろこれ

24 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 11:39:50.96 ID:???
一般の少年が謎の陰謀に巻き込まれて懸命に切り抜けていくタイプじゃなくて、もとから主人公ハイスペックなのね。

25 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 13:23:05.90 ID:???
御神苗とあんまり変わらない?

26 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 13:38:59.61 ID:???
罠の技術は御神苗の叔父から教わったのかも

27 :不思議の国のアラスジ:2015/03/20(金) 17:57:38.57 ID:???
カツミは隼人が身柄を押さえていたが、手は出していないと言う
隼人の目的はただ一つ 高槻 涼を殺すことだけだった

     <ARMS No.3 共振(きょうしん>

隼人は、カツミが目を覚ますとすぐに解放してくれた
するとカツミは即座に隼人に平手打ち!
涼にこんなやつさっさと警察に突き出したほうがいいとまで言い出す始末 無理もないけど
だが涼も、隼人がこんなことをする理由を問いただして、誤解も解きたいと言う思いがあった
当然カツミも反論するが、涼は一言謝るのみであった 
カツミは付き合いきれないとばかりに部屋を出て、涼と隼人が残される

「…ククク… お人よしか… 確かにそうだ……… 
 …だが… おまえは、オレのお袋や友達の命を奪った敵の一人…」

隼人がそういうと、突如その左腕が変形を始める…!?
それと同時に涼の右腕も痺れる反応が出る

「たとえ…おまえが何も知らなくても…オレの左手は許しちゃくれねぇ………
 おまえら”エグリゴリ”を全員ぶち殺すまでな」

そして、隼人の左手がまるで化け物のような腕となり、その腕から刃が伸びる…!
一方カツミは廃ビルから抜け出そうとする最中、頬に傷のある男とばったり出くわしてしまった

涼は隼人のブレード腕から逃げながら、エグリゴリなんて知らないと言うが隼人は聞く耳を持たない様子
その二人の間に、頬に傷のある男がカツミの首を拘束しながら割って入る

28 :不思議の国のアラスジ:2015/03/20(金) 17:58:04.55 ID:???
「…きさま… 何者だ!?」
「ハハハハ、名前など湾岸(ガルフ)で捨てたよ 両腕と一緒にね
 今では爪(クロウ)と呼ばれて、皆から怖がられているんだ!! ほら…」

そういってクロウは、手の甲から鋭い爪のようなものが飛び出すのを見せびらかす

「…神宮隼人君…君は私の仲間を五人も始末したね
 遺族からの依頼で、君は後でじっくりしめ上げる事にするよ
 まずは君と”同種”の高槻 涼君から説得するとしよう!!」

その言葉に隼人が驚く、隼人と涼の腕は「ARMS」と呼ばれた神の腕を持つものだとクロウは言う
おとなしく従えば命は奪わないしカツミも解放する、とは言うが…
だがカツミも一瞬の隙を突いてクロウをぶん殴り、逃げ出そうとするが、その身にクロウの爪が襲い掛かる!
クロウの爪を遮ったのは、隼人だった カツミを庇い肩から血を流す隼人

「バカヤロー、何している!? こいつはオレがかたづける
 それがおまえ達を巻き込んじまったオレの罪ほろぼしだ!! 早くどこへでも行きやがれ!!」

<続く>

29 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 18:07:13.03 ID:???
あのさ、クロウを倒すのはいいけどその前に負傷してどうするの?後々苦労するよ

30 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 18:10:59.44 ID:???
あれ、隼人意外といいやつっぽい? 普通にジャンの系譜か

まあ「神」宮「隼人」だしなw 

31 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 18:22:44.58 ID:???
湾岸戦争ということは元傭兵なのか
だとすれば戦闘のプロだヤバいじゃないか
文字通り絶体絶命のピンチをどう切り抜けるんだ

32 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 18:55:25.67 ID:???
もう隼人仲間入りかいな。
普通こういうのは一戦交えて主人公の腕に宿る力が明かされた後に拳で分かり合うものだが。

33 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 19:00:01.24 ID:???
ちょっと展開早いよね
3話目でもうエグリゴリという組織が判明するし

34 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 20:01:26.82 ID:???
主人公の涼が妙に冷静すぎるしトラップし掛けて追っ手撃退するしで普通の高校生っぽさ全然無いから
そういう展開似合わなさそう
かといって御神苗みたいに重大な過去背負ってて既にプロなキャラでもないから、ちょっとつかみ所無くてイマイチ

エグリゴリって組織に家族や友人奪われた復讐って明確な目的があって、クールで嫌なヤツかと思ったら
一般人巻き込んだ事謝罪したり、体張ってそれを守ったり、意外に熱血漢っぽくて隼人の方が主人公向きかも

35 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 22:54:44.58 ID:???
スプリガンじゃない御神苗って感じかな

36 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 22:59:10.43 ID:???
性格の似通ったキャラ出されると序盤なのに面白味が薄れるからね

37 :マロン名無しさん:2015/03/20(金) 23:19:01.64 ID:???
御神苗より主人公っぽくない涼と、ジャンより主人公っぽい隼人って組み合わせはそういう意味じゃ良いね

38 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 11:49:34.14 ID:???
>>14
武器の意味だろ

39 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 20:26:46.46 ID:???
俺もGアームズやワイルドアームズからそっちだと思ってたわ、だからこそ>>9を書いたし
しかし「神の腕」ってはっきり言われちゃったんだよねぇ、こりゃ腕オンリーじゃね?

40 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 20:31:53.53 ID:???
神の腕とか言われる割には何か弱い気がするぞ
機械化小隊に普通に負けそう
名前負けしてるんじゃね

41 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 20:39:02.12 ID:???
RPGのゲームと同じく経験値上げれば強くなるんだろ

42 :不思議の国のアラスジ:2015/03/21(土) 23:01:32.22 ID:???
「こいつはオレがかたづける とっとと逃げろ
 それがおまえ達を巻き込んじまったオレの罪ほろぼしだ」 

隼人の言葉通り、いったんはそこから逃げ出す二人だったが
涼は、隼人を助けに行くとカツミに言うのだった

     <ARMS No.4 発動(はつどう)>

当然カツミも無理だと反論する あの”腕”を見てもそれは明らかである
私達にできることは警察を呼ぶくらいしかないと、カツミは言うものの…

「…いや…そんな事も言ってられなくなった… 見てみろよ 奴ら…
 測量技師やそれなりの格好でカモフラージュはしてるけど…持っているものがぶっそうこの上ないぜ」

窓の外をみると、銃を持った男が廃ビルを取り囲んでいた 

「つまり……… 奴ら、オレ達をこの廃ビルから一歩も外に出す気はねえらしい…
 とりあえず今は奴を倒すしか手はなさそーだ…」

クロウの挑発に逆上して襲い掛かる隼人、だがそれをいとも容易くいなし、その爪で隼人の足を切り裂く!
倒れこんだ隼人の頭を踏みながら、キャリアの差を見せ付けるクロウであったが 突如クロウの足に、槍が突き刺さる!

「まったくいい加減にしやがれっ それ以上やったら死んじまうぜ…
 今度はオレが相手だ どこからでもかかって来いよ!!」

クロウはヤリを投げ返すが、涼もすぐに廊下に逃げて回避
その後を追うクロウだったが、廊下に出たとたん、とがった角材を突き刺したベッドがクロウに襲い掛かる!!

「く……なんだこれは……!? あの小僧… まさかこんな罠でこのオレを陥れようってのか
 ARMSも発動させずに…!? あのガキ、このオレをコケにするつもりか!?」

43 :不思議の国のアラスジ:2015/03/21(土) 23:01:57.77 ID:???
「…ねえ、これって現実に起こってる事だよね…
 今日の占いカウントダウンだったら、乙女座の運勢は間違いなく最悪の日になってるはずよ!!」
「ああ…蟹座もそーだろーな」

涼は廃ビルの一部屋で次の罠の仕込みを用意していた カツミのほうはその様子を部屋の隅っこで見ている

「…でもやっぱり涼はすごいよ こんな状況でもよくそれだけ落ち着いて行動できるよね
 私なんてもう怖くて何もできないよ」
「…ああ オレだってわけわかんねーよ
 だけど親父がよく言ってたぜ… 人間、冷静さを失ったらそこで負けが決まる!!
 勝機を見出すには周りを見渡すくらいのゆとりを持てってな
 しかし… 親父に教えられて来た罠や教訓がまさかこんな所で役に立ってくるとは、夢にも思わなかったよ
 まるで、こんな日が来るときの事を予測していたかのように…」

クロウも涼の罠をかいくぐりながら強引に先に進む
涼がカツミにそこから離れろと言うが、それよりも早くクロウがドアをぶち破って現れた!
クロウに向かって弓を放つ涼だが、大して効いてはいない様でカンタンに引き抜いて矢をへし折る
クロウの怒りは、涼の目の前でカツミを切り刻んでぶつけると言い放ち、その爪をじゃきんと引き出した!

44 :不思議の国のアラスジ:2015/03/21(土) 23:02:24.29 ID:???
【……力が…】

「知ってるか!?何枚も重ね合わせた刃で切った皮膚は縫合が難しい…
 このお穣ちゃんの顔には、一生消えない傷が残るんだ…」

【力が欲しいか!?】

「や…やめろ!」 「おまえのせいでな!!」

「 や め ろ お お お お 」

【力が欲しいのなら……… くれてやる!!】

クロウの爪がカツミの頬を切り裂く寸前、涼の右腕は

「………な…… なんだぁこりゃあ…」

隼人と同じ化け物の腕となって、クロウの腕を押さえ込んでいた

<続く>

45 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 23:26:01.59 ID:???
隼人は接近戦って感じだったけど涼は中距離型かな
主人公がダルシム系とは新しいな

46 :マロン名無しさん:2015/03/21(土) 23:34:20.98 ID:???
>【……力が…】
>
>【力が欲しいか!?】
>
>「や…やめろ!」 「おまえのせいでな!!」
>
>「 や め ろ お お お お 」
>
>【力が欲しいのなら……… くれてやる!!】
涼が望んでないのに発動しちゃったじゃないか

47 :マロン名無しさん:2015/03/22(日) 22:06:54.44 ID:???
押し売りだなw

48 :不思議の国のアラスジ:2015/03/22(日) 23:23:36.55 ID:???
―この右手のしびれが教えてくれるぜ―

―正体を現せ、このオレの左腕のように…―

―彼はARMS、神の腕を持つ子供だ… 共振の仕方でわからなかったのかね!?―

「ちくしょー そんなバカな… くそお、もどれ もどれぇ!!」

ARMSへと変貌した涼の右腕、だが涼はそれを制御できていない様子だった

     <ARMS No.5 暴走(ぼうそう)>

「…ハハーッ、ようやくARMSを発動させたか……
 …だが予想外だよ きさまはまだARMSを制御できていないようだな
 しかも奴もきさまもまだ『第一形態』にしか成長していない…
 こんな事だったらわざわざこのオレが出るまでもなかったな だがこれも任務だ…
 きさまらを捕獲してその腕にかくされた「チップ」をいただくまでだ!!
 我が"エグリゴリ"の発展のためにな、ハハハハハ…」

クロウは、隼人のARMSのように腕からブレードを出して笑う
冗談じゃないと思った矢先、涼の腕がクロウの腕を握りつぶす!

「な…なんだあ 手が…勝手に…!?」「バ…バカな… 第一形態に何故こんなパワーが…

涼の腕はそのままクロウを天井へと叩きつける!
荒れ狂う腕はそのままクロウの体を、何度も何度も壁に叩きつける
涼はそれを止める事もできず、自分の腕の圧倒的な暴力を見ることしかできなかった…

49 :不思議の国のアラスジ:2015/03/22(日) 23:24:02.12 ID:???
気絶したカツミが目を覚ますと、部屋は引きずったような血の跡でまみれていた
隅で震えている涼を見つけ、声をかけようとするが彼の目がカツミの足を止める

「…ふん…やっとおまえの右腕も発動したってわけか…
 でもずい分ハデにやったもんだな こいつはオレの発動時以上だ」

部屋の惨状をみて、隼人は軽くそういうが涼は応えなかった

「………おまえの気持ちもわかるさ
 オレも初めて覚醒した時は自分が化け物だと悲観したもんだ
 だがな……これも現実だ 現実である以上、目をそむけずにこのまま歩いていくしかねー
 たとえ……… オレ達のような化け物の腕を持っていたとしてもだ!!」

その後ろで、血まみれになりながらもクロウが口を開く
血反吐を吐きながらも減らず口を叩くクロウに止めをさそうとする隼人だが、その手を涼が引きとめる

「…なんだおまえ!? こいつはオレ達を殺そうとしたんだぜ
 今、こいつを殺さなければこれから先も狙われるだけだ!!」
「…ああ そうかもしれねー でもそれも現実なら仕方ねーだろ!!
 …オレが… 人殺しってもんを肯定しちまったらそれこそオレは現実が見えなくなっちまう………」
「……はぁ!?」
「…ク…ククク ハハハハハ、さすが平和な国でぬくぬくと育ってきた甘ちゃんだ!!
 これからどんな相手が刺客として送られて来るとも知らずに…
 …ARMSはおまえらのほかにあと二人… 合計四人いると言われている
 せいぜい残りの二人を我々"エグリゴリ"より早く探し出す事だな
 四人そろって共闘でもしない限り、おまえ達に勝ち目はないぜ…
 …だが…それもおまえらがここを脱出できればの話だ!!」

50 :不思議の国のアラスジ:2015/03/22(日) 23:24:53.79 ID:???
そういうとクロウが、外の仲間を突入させる合図を送るスイッチを押した
ビルの中に一斉にエグリゴリの兵がなだれ込んで来る…!

涼達のいる階に周囲を取り囲む音が響く、隼人が片っ端から片付けるとか言い出すのを涼とカツミが引き止める
何か手はないか、と考えているとダスとシュートの入り口に目をつけた涼
ダストシュートを滑り落ちる隼人とカツミだったが、エグリゴリの一員はそこにも見張りを立てていた
二人に銃を突きつけるが、その後ろからロープ伝いに壁を蹴って、男に延髄キックをぶち込む涼であった


………とりあえずオレ達は脱出に成功した…

………だけど… …オレ達の『現実』は一体どこに向かっていくんだろう…

<続く>

51 :マロン名無しさん:2015/03/22(日) 23:30:03.05 ID:???
『第一形態』って何だドラゴンボールか
「チップ」というのが引っ掛かる
実は涼もサイボーグだったりして

>さすが平和な国でぬくぬくと育ってきた甘ちゃんだ!!
これスプリガンにもあったよね

52 :マロン名無しさん:2015/03/22(日) 23:36:15.88 ID:???
四人か、やはりムサシとベンケイだなw

53 :マロン名無しさん:2015/03/22(日) 23:53:59.69 ID:???
え、この腕実は機械なんか
隼人も発動した時は周りを滅茶苦茶にしたのかな

54 :マロン名無しさん:2015/03/22(日) 23:59:08.41 ID:???
バオー来訪者のBAOHがBiological Armament On Help(生物による武装援助)の
頭文字だったようにARMSも4人揃えば意味のなす言葉になるかもしれないな

55 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 00:21:24.62 ID:???
野郎4人は微妙だなぁ、3人目を「巴」にして女性キャラにしようぜ

56 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 00:46:29.92 ID:???
バランス的には男二人に女二人だろう
つぎはきっと女

57 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 00:54:49.14 ID:???
隼人は退学にされ涼も自主退学し仲間を探す旅に出るのか

58 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 01:09:04.99 ID:???
>…ARMSはおまえらのほかにあと二人… 合計四人いると言われている
> せいぜい残りの二人を我々"エグリゴリ"より早く探し出す事だな
エグリゴリすら把握してないのにどうやって見つけ出すんだ?

59 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 02:07:28.53 ID:???
わざわざ組織への対抗方法を教えてくれるクロウさん親切すぎ。
黙ってりゃ2人ともそんなもん全然知らなそうなのに。

60 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 03:00:54.68 ID:???
ゴウ・ショウ・ガイの出番はありませんか……

61 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 14:45:10.78 ID:???
ARMSの1人は涼のオヤジだろう。そしてエグリゴリとやらの総帥にしてラスボス。

62 :不思議の国のアラスジ:2015/03/23(月) 22:56:03.64 ID:???
日常へと戻ってきた涼とカツミ
カツミは家に帰り、母親に抱きつくのであった

     <ARMS No.6 過去(かこ)>

その後、涼たちの証言で刑事達が廃ビルの調査を行っていたが
ある意味当然だが、"エグリゴリ"や"ARMS"のことを話してもろくに信じてもらえない様子だった

まあ涼たちもこの反応はある意味当然と思っていたようだ
まあ警察がしばらく涼たちのそばをついてくれれば"エグリゴリ"に狙われるよりはましだと思ってるようだが
そんな涼たちを甘いといいながら、隼人が顔を出し、警察なんて当てにしないほうがいいと言うのであった

「まったく…そんな考え方だから拉致とか平気でできるのね
 警察には黙ってたんだよ!!」
「……そういえば…おまえ…たしか家族や友人の命を奪われた…とか言ってたよな!!
 嫌な事思い出させるのもなんだけど… その件についてはどうなったんだ……」
「……ハン!! 思い出すも何も一生忘れることなんかあるわけがねー
 ………ああ…そうだ… ありゃあ…ひどかったんだ………

 ……今から10年前…だったな… 奴らとオレの住んでいた村になにがあったのか…未だにオレもわからない………
 気がついたらオレの村は"エグリゴリ"という組織に壊滅させられていた」

隼人の村がヘリによる襲撃をうけ、いたるところに死人が出てしまっていた
隼人の父親は、まだ少年の隼人を蔵の中に潜めさせる
だが、蔵の隙間から見えた光景は   自分の目の前で首をはねられる父の姿であった
「キース」と呼ばれた男は、その刃と化した腕で、蔵から飛び出した隼人の左腕も切り裂いた…

63 :不思議の国のアラスジ:2015/03/23(月) 22:56:29.71 ID:???
「それから…何があったのかは覚えていない… 
 奴(キース)が何故オレを殺さなかったのかはわからんが、気がついたらオレは親戚のじいさんの所にいたよ…
 ………そして… 切断されたはずのこの左腕も、元に戻っていたよ
 「ARMS」として生まれ変わってな………
 その後…オレの村で起こったあの惨劇は、マスコミには"山火事で村が全焼"と報道されていた
 オレはじいさんと共に警察やマスコミにいろいろ接触を試みたよ
 ……だけど… 誰もがその話題になると逃げる一方だった!!」

同じ頃、隼人の言葉を証明するかのように警察にも圧力がかかっていた
容易くマスコミや警察にも介入するエグリゴリとは、どれほどの組織なのであろうか…
隼人の親戚のじいさんは、その後隼人にARMSに関してのいろいろなことを教えてくれた
ARMSとは細胞ほどの小さい機械の集合体 つまり"ナノマシン"だということであった
そしてこのARMSは、同じナノマシンの反応を感知することで共振しあう
隼人にとっては、自身の腕が「キース」を探す唯一の手がかり、と言うことである
いきなり涼を襲ったのもそのあたりが理由のようであった
カツミもクロウの言っていたことを思い出す ARMSはまだ二人存在する、と…

「…ああ…そんなこと言ってたなあ」
「だったら残りの二人のARMSを持ってる人達を探してみるのが、今一番の得策じゃないの!?
 どうせこれからも狙われるんなら、二人で戦うより四人いたほうが心強いじゃない!!」
「…ふん…オレは仲間がいようがいまいが関係ねぇ!!
 もう、おまえらには迷惑かけねえよ これからはオレ一人でキースやエグリゴリを叩き潰してやるぜ」
「あのなあおまえ、人の事巻き込んどいて今さら何故そんな事が言える!?
 巻き込みついでに今度はおまえに付き合ってもらうぜ これからどんな奴が出て来るかわかんねーもんな!!」

こういわれると隼人も言葉に詰まる
気の遠い作業ではあるが、ひとまずは残りの仲間探し、ということで当面の目標を決めた面々であった

<続く>

64 :マロン名無しさん:2015/03/23(月) 23:08:48.34 ID:???
エグリゴリを嗅ぎまわる者は行方不明として秘密裏に処理されるんだろう
関わりたくないから逃げるような態度した取れないと

65 :マロン名無しさん:2015/03/24(火) 19:16:04.18 ID:???
エグリゴリ随分と強大な組織っぽいが
単なる高校生2人でどこまでやれるんだこれ
仲間探しは手がかりないし、エグリゴリに殴り込みかけるにも情報ないし
隼人みたく刺客を返り討ちにして情報聞き出すくらいしか手はない?

66 :マロン名無しさん:2015/03/24(火) 20:44:37.67 ID:???
共振か。となると涼たちは他の2人のARMSを探す為に泳がされてるということも有りうるか。

67 :不思議の国のアラスジ:2015/03/24(火) 22:54:32.64 ID:???
とある深夜の歩道トンネル内、エグリゴリの一員をボコボコにする謎の男(どうみても隼人
血まみれボコボコの男の顔をさらに足を押し付けながら情報を聞き出す

そうして手に入れた情報が、つまり高槻 涼のことなのであった 迷惑な話である

     <ARMS No.7 蠢動>

「だからさ!! これからオレ達を襲ってくる奴を片っ端からぶちのめして
 オレ達の仲間の情報を聞き出したほうが手っ取り早いってもんだぜ!!」
「………でもさ… そこで涼達が"エグリゴリ"の奴にやられて捕まったら…」
「ああ…そこで"ゲームオーバー"って事だな!!」
「………コンティニューなしか… ………シビアだよなあ…」

とはいえ隼人の提案が一番効率が良いと言うのも確かではあるのは涼も納得する
そんな話をしていると、不意に二人のARMSがかすかな反応をする
全く別の第三の反応を感じ、隼人はこれが「キース」の仕業だと思い至るが
涼がそれを諌め、ひとまずどんな奴かの情報収集に職員室に向かう
教師の話では隼人と同様の問題児で、それまで大きな暴力事件に何度もかかわっていて責任を問われたことがないという
そんな話に涼がせんべいを食べながら混じっていると、教師にたたき出されてしまうのであった

「…というわけだ!! どうやらその転校生ってのは、おまえみてーにデンジャラスな奴らしーぜ」
「…おい…誰がデンジャラスだよ!?」

そんな話にどうにもいかがわしさを感じる隼人、罠の可能性も考えていたが…
そこにカツミが転校生が見つかったとの報告を受けるが、(また)不良に連れて行かれたとの事

68 :不思議の国のアラスジ:2015/03/24(火) 22:55:05.02 ID:???
校舎の裏側で見つけた転校生は、どうにもひょろい印象を受ける人物であった
本当にあんなのがARMSを持ってるのかと疑うが、涼のARMSは確かに反応を見せていた
案外ああいうのが意外と達人なのでは、と思った矢先に不良にぶん殴られた


拍子抜けと言い放つ不良たちの陰湿な態度に、隼人がそこに割って入ろうとするがそれより先にメガネの女生徒がとめに入る
彼女は転校生 巴 武士の妹ということで、不良は彼女にもネチネチ嫌味たらしいことを言い放つ
そんな不良の頬をひっぱたく武士の妹 逆上した不良が彼女を押し倒す

(や…やめろ!!)

我慢できず隼人と涼が割って入ろうとすると

(やめてくれぇ!!)

武士の蹴りが、不良の体を空たかく蹴り飛ばした!?

「………やめてくれよ……… …もうたくさんだ!! たくさんだよぉ!!」

泣きながら足から空気を噴出す武士の足、武士のARMSは足にある…?
だがそれより、このままでは武士のARMSが一般人に牙を向いてしまう 止めないととんでもないことになる!

<続く>

69 :マロン名無しさん:2015/03/24(火) 23:05:03.38 ID:???
第三の仲間らしき男が脚なのはいいとして最後の人物はどんな能力の持ち主なんだ?

70 :マロン名無しさん:2015/03/24(火) 23:27:32.68 ID:???
残り二人は右足左足かと思ってたのに

71 :マロン名無しさん:2015/03/24(火) 23:43:25.21 ID:???
>オレ達の仲間の情報を聞き出したほうが手っ取り早いってもんだぜ!!
だからクロウが名前と所在地も把握してないと言ってたのにもう忘れたか
>…おい…誰がデンジャラスだよ!?
隼人自覚症状なし?やっぱり危険人物だ

72 :マロン名無しさん:2015/03/25(水) 01:54:38.29 ID:???
>巴 武士

やっぱり来たか! デブじゃなくてガリなのは意外だな
つーか「神の腕」はどこいったw

73 :マロン名無しさん:2015/03/25(水) 09:50:10.64 ID:???
登場人物の元ネタがあるみたいだが分からない

74 :マロン名無しさん:2015/03/25(水) 17:49:50.20 ID:???
ゲッターロボかな
流竜馬、神隼人、巴武蔵
涼はリョウしか合ってないけど、他二人はだいたい一致してる

75 :不思議の国のアラスジ:2015/03/25(水) 22:58:26.05 ID:???
「や…やめてくれよぉ… もうたくさんだ!!」

変化した武士の足を気味悪そうに見る不良の面々 蹴り上げられた不良は口から血を垂れ流したまま動かない

「僕のせいじゃない… ……… こうなったのも…おまえらの… おまえらのせいだからな!!」

     <ARMS No.8 接触(コンタクト)>

「お…おい!! あいつ、足にARMSがあるぞ "アームズ"つうぐらいだから腕にあるもんじゃねーのかよ!?」
「ば…ばかねぇ ARMSって多分"武器"って意味の方でしょ…」
「…そんな事より早く止めねーと……… 奴ら全員"その武器"(アームズ)の餌食になるぞ」

不良の一人が早く逃げようと連れの肩を掴むが、次の瞬間壁に押し花されてしまう
妹の制止にも耳を貸さず、転んだ不良を踏みつけようと足を上げたその時、隼人のタックルが武士を弾き飛ばす!
だが、反転してさらに襲い掛かろうとするのを、涼が押さえ込む!
押さえ込んでる隙に気絶させようとするが、武士も抵抗して涼を振り落とす
壁に叩きつけられた涼だが、とっさにARMSが発動してしまう

「や…やべえ!? また、変形しちまった!!」

涼はまだARMSを制御できず、その腕を壁に打ちつけぶんぶん振り回してしまう
その腕を見た武士は恐怖でその場で足踏みをするばかりであった
それを見た隼人があきれたようにしつつ、涼にARMSを拒絶するなとアドバイスする

(…そ…そうだよな… 考えてみりゃ、今までおまえずっとオレと一緒だったんだよなぁ
 もう恐れねーから言うことを聞いてくれ!!

 防御しろ!!)

その涼の思いに呼応するように、武士の蹴りに対しARMSが盾状になりその攻撃を防ぐ

「……… …ガ… ガードした…」

76 :不思議の国のアラスジ:2015/03/25(水) 22:58:57.60 ID:???
そこから飛びのいて離れようとする武士の足を掴むよう命ずると、その腕が伸び武士の離脱を遮る

「す…すげえ!! こいつ、すげえ能力だ!!」

向かってくる武士の攻撃をいなし、足のARMSを押さえ込む涼
そして武士の腹を殴り気絶させることで、どうにか取り押さえることができた
武士が意識を失うと、ARMSも普通の足に戻っていく…

その様子をビルの上から眺めている少年と仮面の大男
エグリゴリの次の刺客は、すでにそこまで近づいていた

「…さて!!これからがゲームの始まりだ
 フフフ…君達には楽しませてもらうよ 僕のゲーム盤の上でね」

<続く>

77 :マロン名無しさん:2015/03/25(水) 23:35:09.04 ID:???
武士ブサイクすぎる

78 :マロン名無しさん:2015/03/25(水) 23:59:25.10 ID:???
>や…やべえ!? また、変形しちまった!!
いつになれば制御できるようになるんだ?

79 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 00:05:18.20 ID:???
ARMSは名前の頭文字と予想したんだが外れた
高槻涼はR、新宮隼人がSだけど巴武士はAとMじゃないし

80 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 01:28:50.72 ID:???
単純にパワー差があまりなくてスピードは明らかに上回るから
脚のアームズめっちゃ強い気がする、使い手が弱いだけで

81 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 04:44:57.12 ID:???
しかし嫌でも目立つ事件起こすなマスコミの格好の餌食になる

82 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 20:24:50.70 ID:???
名前はムサシだけど、こいつ三人目の仲間って感じのキャラじゃないなぁ、顔ブサイクだし
むしろこう力におぼれてそれを誇示して喜ぶようなクソ野郎になりそう

83 :不思議の国のアラスジ:2015/03/26(木) 22:53:59.59 ID:???
「…せっかく… せっかく私達を受け容れてくれる学校に転入できたのに…
 なんでいつもこんな事に… これで…また…退学ね…」
「…麻耶さん…あなたが悪いわけじゃ…」
「……… …………いえ… 私が悪いの… 全部私が悪いのよ…」

     <ARMS No.9 選択(せんたく)>

校長室にて、武士にやられた不良たちの怪我の具合が病院から届けられる
大怪我ではあるが幸い命に別状はないようであった
なんにせよこれで武士を退学に出きる、と教師の一人が言うが校長がそれはできないという
当然教師たちから大顰蹙、生徒や生徒の親、教育委員会にも示しがつかないと反論しようとするものの…

「…… 教育委員会どころの話ではない、文部省が言ってきているのだ!!
 なにがあろうと彼らを退学にするな!!…とな…
 ………とにかくだ……… この件に関しては委員会がなんとかするそうだ…
 君達もこの件に関してもう触れない事だ………
 余計な事をすれば君達の首が飛ぶ事になるからね…」

保健室で横になる武士、以前の学校でいじめられていた記憶が夢の中で再生される
机の上は陰湿な落書きだらけ、中もゴミで埋め尽くされ
教師に相談しても聞き入れてもらえなかった

(に…憎い!!)

不良たちに因縁をつけられては財布からお金を抜き取られようとされて

(憎い!!)

気がつけば、不良たちは血まみれで地面に突っ伏していた

(ぼ…僕は… 僕は悪くない… 僕のせいじゃない!!)

84 :不思議の国のアラスジ:2015/03/26(木) 22:54:24.90 ID:???
汗だくになりながら目が覚める武士 横から武士の妹 麻耶が話すのが聞こえてくる

彼女の話では、十年前に武士は事故にあい、本来なら両足切断の大怪我をおったが
あの悪魔の足となって元に戻っていたと言う
自分のせいで武士はああなったと、自分を責める麻耶 目覚めた武士も露骨に麻耶に嫌味を言う
と、そこで涼が武士に大まかな事情を説明する

自分達も武士と同じARMSと呼ばれる腕を持っていること
エグリゴリと言う組織が自分達のARMSを狙っていること
それを踏まえて、武士に協力を求めるが 武士は自棄になったように笑いながら僕のことはほっといてくれと部屋を出て行く
武士は涼や隼人と違い、臆病で卑屈だった…

学校の傍にとめてある車から、学生達の下校風景を眺めているエグリゴリの刺客の少年
その少年は学校そのものを嫌っているようで、一度潰してみたかったと物騒なことを言い出す
運転手が余り派手な行動は控えたほうがいいのでは、といさめるもののエグリゴリの組織力は学校一つ消えても全てもみ消せる、と平然と言い放つ
三人のARMSを容易く一箇所に集結させたのもその証拠である

「しかし奴らに学校から逃げられても困るしね ここはまず"エサ"を捕獲しようと思うんだけど…」
「ふふ…そう思って僕がちゃんとチョイスしておいたよ」

そういって隣の男が見せたのは、武士の妹 麻耶のデータであった
それを見せた男も、少年と同じ顔立ちをしていた

「さーて、あとはあの三人の駒をどっちが多く取るか競争だよ、アル!!」
「うん、今度は負けないよ、ジェフ!! ふふふ、とりあえず明日が楽しみだよ!!」

<続く>

85 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 23:08:25.10 ID:???
涼、隼人、武士を捕獲する前に何故摩耶まで狙う必要があるんだ?

86 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 23:11:40.22 ID:???
人質は基本

87 :マロン名無しさん:2015/03/26(木) 23:19:29.44 ID:???
このアルとジェフって同誌で連載中の名探偵コナンみたいに青年だったけど少年に容姿変えられたのか

88 :マロン名無しさん:2015/03/27(金) 00:35:58.33 ID:???
鏡だかKYOみたいなもんだろ

89 :不思議の国のアラスジ:2015/03/27(金) 17:59:57.88 ID:???
学校帰りの麻耶、それを機械的な視界に捕らえ物陰から現れる男
麻耶の体を巨大な腕で握ると、電撃で麻耶を昏倒させてしまう…

     <ARMS No.10 襲撃(しゅうげき)>

どこかの拠点で学校の襲撃計画の用意をするアルとジェフ

「さて…と… 早速この学校をゲーム盤にするとしようか…」
「うん…今回は少々古くさい手だけど…」
「ハハハ、彼らもすでに登校して来て、あの手紙をよんでいるはずだよ
 とりあえず彼らがあれを読んでどんな行動をとるか楽しみだね」

同じ頃、涼と隼人の下には麻耶を人質とした脅迫文が送られていた
手紙を握りつぶし、手分けして探そうと隼人は言うが
わざわざ術中にはまるのはよくないと判断し、ここは一緒に行動することを提案し、カツミに武士を呼んでくる様に頼むが
廊下に立ち尽くしてる武士を見つけて声をかける、やはり彼の元にも脅迫文は届けられていた
一緒に麻耶を助けに行くぞと隼人は言うが、武士はそれを拒否 当然隼人とカツミがそんな武士を責めるが

「……… お…おまえらなんかに何がわかる… あいつは…僕の本当の妹じゃないんだ………
 この足で…僕が暴力事件を起こすようになってからだ…
 ………今まで両親だと思ってたのに… まるでやっかい者を見るような目つきで言うんだ…
 僕は、事故で死んだ友人から預けられた子だって…あんたなんか早くこの家から出てってくれって口調でさ…
 それもこれも兄弟でもないあいつに足をこんなふうにされたからだ!!」
「あーあーそーかよ、かわいそーだねぇ  ケッ!!これでわかったぜ
 てめえ…その腹いせにからんで来る不良どもをARMSを使ってコテンパンにのしてたってわけだな!!
 わかってんだぜ おまえが自由にARMSを使えることぐれーはよ!!」

90 :不思議の国のアラスジ:2015/03/27(金) 18:00:33.60 ID:???
隼人の言葉にカットなって言い返す武士、その言葉が隼人の目つきを険しくさせるが
その時、カツミの平手打ちの音が廊下に響く

「ちょっとあんたいい加減にしなよ なによ、"自分は全ての不幸を背負ってます!!"なんて顔しちゃって!!
 隼人君はあんたなんかよりよっぽど…
「やめろ!! オレをこんな甘ちゃんと一緒にすんじゃねえ!!
 とにかくオレはこんな奴と組むのはまっぴら御免だぜ!!」

そういって生徒を押しのけてその場を離れる隼人、カツミもその後を追い涼と武士が残される(あと野次馬

「…なあ巴君… 本当は君は、麻耶ちゃんを助けたいんだろ!?
 じゃなければ、麻耶ちゃんが近藤の奴に突き飛ばされた時、怒ってARMSを発動させたりしないもんな…
 君は、本当は自分のために犠牲になってる麻耶ちゃんを見ていられないんだろ
 だからわざと全てのものを邪険にして自分から遠ざけようとしてるように見えるんだな… …こーいうの苦手だなぁ
 だけどそんな君の気持ちを、麻耶ちゃんをよく知ってるから逆に自分の責任が重くのしかかってんだ!!
 だから…えーとオレ、何が言いたいのかっていうと…
 なんでもかんでも拒絶するんじゃなくて、少しは「受け入れて」みるのもいいんじゃねーかなぁ
 じゃないとおまえ、いつか自分ですら信じられなくなっちゃうぜ」

91 :不思議の国のアラスジ:2015/03/27(金) 18:01:04.30 ID:???
授業が始まったころ、アルとジェフが放った大男が学校のブレーカーに電撃を放つ
蛍光灯やパソコン、スピーカーがはじけとび、生徒達から悲鳴があがる
ひとまず教師の指示に従い非難を始める生徒達 涼はこの騒ぎをエグリゴリが起こすのを不審に感じていた

「前から考えてたんだ…なんで奴らが戦いの場を、人気のない所より学校を選んだのか…
 最初は人質として学校の生徒たちを使うと思っていたんだが、もしそうなら全校生徒を避難させるような事はしない!!」

ならばこの騒ぎは何の為に…?
同じ頃アルとジェフが学校の見取り図を指差しつつ、学校の非常口を全て破壊させたと説明
その言葉が示すように、非常口が開かない 仕方なく正面玄関の方に回ろうとする

「そしてこの学校の正面玄関は、二つの校舎とも拭きぬけになっている」
「そこに避難して来た生徒が集中したところで… 階段の下に仕掛けたナパームがドカーン…さ!!
 これなら遊び場をあまり壊さずにすむだろ!?」
「ハハハハハ、あの平和ボケした奴らが燃えさかる様が目に見えるようだ!!」

<続く>

92 :マロン名無しさん:2015/03/27(金) 18:15:08.45 ID:???
いきなり生徒大量死の鬱展開→ARMS覚醒or暴走フラグくさい
ナパームに気付きそうな雰囲気もあるけど、展開がスピーディーなだけに油断できないな

93 :マロン名無しさん:2015/03/27(金) 23:43:10.58 ID:???
やっぱ糞野郎じゃねーか!からの仲間キャラになりそうなフラグがはやすぎるw
これきっと涼の親父はまんま御神苗父みたいなのだな、武士の両親が実の親じゃないあたりからして
思えばあっちもトラップの達人だし
カツミは御神苗姉ポジで隼人とくっつきそうな気がする

94 :マロン名無しさん:2015/03/28(土) 00:22:31.22 ID:???
残りの一人も転校して来るんだよね

95 :マロン名無しさん:2015/03/28(土) 16:50:24.72 ID:???
血がつながってない妹とか捗るじゃないか

96 :不思議の国のアラスジ:2015/03/28(土) 23:06:39.33 ID:???
アルとジェフは学校の生徒を仕掛けたナパームで皆殺しにするつもりの様だ
正面玄関の階段の前に、涼と隼人が急行する!

     <ARMS No.11 迎撃(げいげき)>

階段後ろに、見るからに怪しいダンボールを見つけた二人
ガムテープをナイフで慎重に切って、ダンボールをあけると、中から爆弾の回路が姿を見せる
その代物に青ざめる涼と隼人 ここの爆弾は隼人に任せて涼は第二校舎のほうに向かう
アルとジェフは、生徒達が避難する様子をあらかじめ仕掛けた監視カメラで鑑賞していた

「ふふふ…連中ようやく動き始めたね 僕は第一校舎を…第二校舎はジェフにまかせたよ!!
 ……ケッ!!うじ虫共が!! 何の能力もない奴らは少しでも秀でた能力の持ち主を見ると、群れをなして潰しにかかる
 ……僕達も…その犠牲者だったね、ジェフ…」
「だから僕たちのボスは、こうしてうさをはらす場所を与えてくれたじゃないか」
「うん…だから僕、このボタンを押すまでドキドキしっぱなしだよ…」

ゴーグルをかけ、爆破ボタンに手をかけ、爆破はもうすぐ…
その時、校庭に爆弾を背負った涼と隼人の姿を見て、目を見開く
涼と隼人の二人がそのままダンボールを思い切りぶん投げた!
慌てて爆弾のスイッチを押して、校庭がすさまじい爆発に覆われる!!
窓ガラスが勢いよく割れ、生徒達が一斉に逃げ出すのをみて、隼人も間一髪とひとまず安心する

「しっかし、おまえ…なんでこの事にきがついたんだ!? エスパーか、おまえ!?」
「ああ!?なんだよ、そりゃ!?
 だって、オレ達だけを狙うんだったら故意にこんな人っ気のある学校でなんか襲わねーよ!!
 だとしたらほかに理由があると考えるのが普通だろ!?」

同じ頃、先生に涼と隼人、麻耶がまだ学校にいると先生に言うカツミ
それを傍で聞いていた武士も苦悶の表情を浮かべる

97 :不思議の国のアラスジ:2015/03/28(土) 23:07:05.88 ID:???
「おまえ(隼人)が巴君に対して言った事が気になってたんだ…
 巴君がいじめられた腹いせに、学校の生徒をこてんぱんにのしてたんじゃないのか!? ってな…
 最初は"まさか"って思ってたけど、このやり方を見て確信がもてたよ
 オレ達に挑戦状を送ってきた奴は、なんらかの理由で学校に恨みを持っている奴らだとな!!
 そして…"この学校を舞台にして楽しむ"って腹づもりだろう オレ達を使ってな!!」
「ケッ!面白え!!その挑戦状受けてたつぜ!!
 逆にオレ達の恐ろしさを思い知らせてやろーぜ! さっそく巴 麻耶を救出しに行くぜ!!」

ARMSを解放し、互いに臨戦態勢になる二人がその闘志を燃やす

<続く>

98 :マロン名無しさん:2015/03/28(土) 23:21:37.70 ID:???
涼が頼りになりすぎる

99 :マロン名無しさん:2015/03/28(土) 23:24:38.02 ID:???
涼はようやく意図的に変形できるようになったか

100 :マロン名無しさん:2015/03/28(土) 23:36:50.76 ID:???
このアルとジェフ、外国人なのに学校に恨みがあるって日本の学校に通っているのか?

101 :マロン名無しさん:2015/03/29(日) 00:01:43.93 ID:???
いや、普通に自分たちが通ってた学校じゃないかな
隼人は単細胞だから涼が手綱取らないと駄目だなw

102 :マロン名無しさん:2015/03/29(日) 07:34:49.58 ID:???
今更アームズかい
面白いけど

103 :マロン名無しさん:2015/03/29(日) 07:50:07.24 ID:???
>>102
連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/

104 :不思議の国のアラスジ:2015/03/29(日) 18:02:51.14 ID:???
涼と隼人は廊下を歩きながらその腕をARMSに変化させる

「ケッ!!面白いじゃねーか そんな屈折した野郎には逆にオレ達の恐ろしさを思い知らせてやろーぜ」

     <ARMS No.12 迫撃(はくげき)>

仕掛けたナパームによる爆発を妨害されいきりたつジェフ
アルの方は逆にわくわくしてきた、と余裕な態度を崩さない

涼と隼人が校舎内を探して歩いてくると、消防車がいまさら学校内に入ってくるのが見える
だが、二人の目の前で消防車が大男による砲撃を受けてしまう!
避難していた生徒達からも、黒煙が上がる様子に驚きつつ、公園で非難してよかったと安堵の声をあげる
しかし武士の脳裏には妹の顔がちらつき カツミと隼人の言葉が脳裏に繰り返される

(ちがう、ちがうんだ!! 僕は… ………僕は…怖いんだ…
 人間も… 愛情も… ありとあらゆる全てのものが… なにもかもが……信じられない……)

―………でも……… 本当は麻耶ちゃんを助けたいんだろ!?―

涙を流す武士が、涼の言葉を思い出す

―なんでもかんでも拒絶してたら、いつか自分すら信じられなくなるぜ―

(信じられなくなる……)

消防隊の通信を傍受するアルとジェフの二人が、その対応をあざ笑う
やはり警察や報道にもエグリゴリの圧力がかかっており、応援などくるはず無いというのだった

105 :不思議の国のアラスジ:2015/03/29(日) 18:03:18.23 ID:???
砲撃するようすをみて、隼人が急いで屋上へ向かおうとするが
その横からもう一体、白服の大男が、窓ガラスを突き破って現れる!!
隼人がARMSを大男に向けて振るうが、大男はARMSを掴むと電撃を放ち隼人を昏倒させてしまう
さらに涼の真上から黒服の大男が現れ、涼の体を押しつぶす
倒れこんだ量の襟首を掴み、君達は殺さないという その体に麻耶の体が縛り付けてあった

「…しかし…てんで期待はずれだったね、アル」
「………うん… 爆弾を見つけられた時は、歯ごたえのある奴らだと思ってたけど…
 まさかこんな単純な誘導に引っ掛かってくれるとは…」

(…子供の声… どういう事だ………)

「しかたない…ここはお互いドローという事で…チェックメイトにしようか」

黒服の大男がその大きな手で涼に掴みかかろうとしたとき
白服の大男の体を、突如現れた武士が蹴り飛ばした!!

<続く>

106 :マロン名無しさん:2015/03/30(月) 21:11:59.66 ID:???
人質くっつけて攻撃させないようにするとか
偉そうな割にむっちゃセコいなこの糞ガキ共

107 :不思議の国のアラスジ:2015/03/30(月) 22:56:04.14 ID:???
突如現れた武士に驚愕する黒服(アル)
つかまれた涼が武士の名を叫ぶ

     <ARMS No.13 反撃(はんげき)>

武士に気をとられた隙を見計らって涼が拘束から外れて反撃しようとするが…
麻耶を背負われたままではうかつに攻撃もできない さらに白服(ジェフ)が武士に反撃しようとするが
白服の顔を涼のARMSが押さえつけて遮る!

ここはひとまず逃げることを決める涼、二人の反撃を窓から飛び込んで逃げる
涼がARMSを壁に突き刺し、伸ばすことで無事に高所からの飛び降りに成功する(武は足がARMSなので無事

この対応にアルを手ごわいと彼らへの評価を改める
だがジェフのほうは三人いれば引き分けに終わる事は無いと余裕な態度を崩さない

「…ああ… たしかにこれで引き分けはなくなったわけだ
 …… だがあのARMSという兵器… 僕の予想以上の代物だ!!
 そのパワーと形状の変化の度合いは僕の見立てていた数値以上だ!!」
「……… 本当のところ… "ARMS"って一体なんなんだい!?」
「くわしくは知らないけどARMSは、"意志を持ったROMの集合体"だと聞いた事があるけど…
 …実は僕… 研究所においてあったARMSについての極秘ファイルを無断でのぞいた事があるんだ
 ARMSは一言で言うならば、それは生きる鉱物!! 
 有機物の特徴を持つ無機物… 独自の意志を持つ金属生命体と記されていたよ」

アルの話にジェフも目を丸くしている様子

「ARMSは、移植者の遺伝子情報を読み取って、移植部位の形状と機能を代替したカモフラージュをはかっている…
 移植者本人も気づかないほどのね……
 そして血液を循環させて酸素を取り込み免疫機能すらもあるという…
 だがARMSが真価を発揮するのは、すべてを統括するコアチップが起動し、カモフラージュを解いた時だ!!
 ナノマシンが、数秒で増殖し配列を変え戦闘にふさわしい形状と機能を獲得する…そして…
 それは経験により、どんどん形態も進化させるらしい…」

108 :不思議の国のアラスジ:2015/03/30(月) 22:56:30.07 ID:???
その話が事実ならARMSは完全なオーバーテクノロジーな代物である
とはいえ、ARMSが機械であることは間違いない であれば電撃攻撃は有効打となりうる筈

二人の言葉通り、隼人のARMSは変形したまま元に戻らない、ARMSが機械であることを思い知らされるのであった
とりあえず隼人ののんきな不安は置いといて問題は麻耶をどうやって救出するかだが、涼には一つ作戦があるようだ

「………え!? そ…そんな…できないよ、僕…」
「でもこうでもしなければ、麻耶ちゃんを助け出す事なんてできないぜ
 こいつはオレ達三人コンビネーションが重要だ… 少しでも失敗したら即アウトだぜ」

アルのほうはひとまず隼人のARMSがダウンしている隙に、一気にカタをつけようというものの
ジェフのほうはあくまで余裕な態度を崩さないようであった

「確かに相手はオーバーテクノロジーの産物を持っているけど所詮扱っているのはただの凡人だろ!?
 その凡人にこの僕達が負けた事なんてなんてないじゃないか…
 僕達"チャペルの双子"とプラス、マイナスコンビは無敵なんだ!!」

<続く>

109 :マロン名無しさん:2015/03/31(火) 09:16:53.75 ID:???
結構ゲスいな

110 :不思議の国のアラスジ:2015/03/31(火) 23:08:17.69 ID:???
(いいな武士、これはオレ達のコンビネーションが重要になってくる
 少しでもタイミングが遅れれば、即アウトだぜ)

ARMSの三人を見つけ突撃をかけるジェフ アルの方は涼の細工を警戒している様子ではあるが…

     <ARMS No.14 要撃(ようげき)>

一方、学校上空のヘリから双子の手並みを見ている一人の男
それはかつて隼人の親を斬殺したキースであった キースの話ではアルとジェフの双子は自分からARMS捕獲に志願したと言う
まだジュニアスクールに通う、7歳前後の双子はその頃から異常な天才性を発揮していたが
教師はそんな双子を認めず、精神的問題があるとして露骨な区別をしていたそうである
同時に同級生達からもいじめの対象にあっていたという

「だが…そんなある日………特殊な科学性物質により28人もの児童が死んだんだ
 警察やFBIの賢明な捜査にも拘らず、犯人はおろかその物質が何であるかも特定できなかった…
 だがあの双子は数日後に、毒ガスを調合して散布したのは自分達だと名乗り出てきたんだ」

―だれも僕達の頭脳の優秀さを認めようとしないから………―
―認められるようにしたまでさ… あの世でね…―

とはいえそんな話子供の狂言としか思われないであろうが、彼らの親は違った
双子の両親は責任をとって拳銃自殺してしまい、それが双子の中で大きなトラウマになっているらしい
そうして身寄りのなくなった二人をエグリゴリが引き取り、その後数々の軍事的価値の高い製品を生み出し、エグリゴリに多大な貢献をもたらした

「何よりも驚いたのは、自分達の遊び道具として、二体の軍人の死体を蘇生させる事に見事に成功し…
 自分の意志を伝達し思い通りに動かせる、プラスとマイナスというサイボーグを生み出した事だ
 それからのというものあの双子は実戦に出て、二体のサイボーグを使い次々とミッションをこなしていった…
 まるでゲームを楽しむようにな ……だが… いささかやりすぎのようだな!!」

111 :不思議の国のアラスジ:2015/03/31(火) 23:08:49.07 ID:???
ジェフの白服が部屋に入ると、その中は消化器で煙幕を張られていた
さらに扉が閉められ、双子のサイボーグは分断されてしまう
だがアルの黒服サイボーグには麻耶が人質になったままである その状態で涼はどう戦うか…
ジェフのほうは煙幕の影に向かって殴りかかるが、どれもこれもめくらましの石造ばかり
そうして時間を稼いでるうちに、涼は黒服の攻撃をいなし、至近距離で腕をつかみその動きを止める

「……どうだ…これじゃあ電撃は撃てないだろう!?
 おまえが、腕から強烈な電撃を流すには、それが自分自身に流れない工夫が必要…
 肩からこの腕にかけて絶縁機能が設けてあるはずだ!!
 つまり懐に入っておまえのボディーに接触すれば、電撃は出せないはずだ!!」
「ふん、それがどうした… だったらおまえをひっぺがすだけだ」

黒服に首をつかまれながら、涼が叫ぶ!

「武士!! 今だ!!」

涼の言葉で、武士が天井から飛び出す!!

<続く>

112 :マロン名無しさん:2015/03/31(火) 23:26:44.50 ID:???
もうキース登場?
まさか不人気でテンポ早くしないと打ち切られそうだからテコ入れのつもりかも

113 :マロン名無しさん:2015/04/01(水) 16:10:53.10 ID:???
最悪にゲスいとはいえ、不幸な過去のある子供……落とし前はどうつけるんだろ

114 :マロン名無しさん:2015/04/01(水) 20:31:02.49 ID:???
まあ死ぬだろうきっと
スプリガンのマクドガルも死んだし

115 :マロン名無しさん:2015/04/01(水) 22:19:13.11 ID:???
いくら不幸な過去が有ろうとさすがに犯した罪が大きすぎるな。
最後にちょっといい奴になって死後は主人公たちに涙してもらえるぐらいしかないだろう。

116 :不思議の国のアラスジ:2015/04/01(水) 23:05:51.80 ID:???
アルの背後から現れた武士が、麻耶の拘束をカッターナイフで切り裂く
それを食い止めようとするも、涼に阻まれ思うように動けないでいた

「おっとなによそ見してんだ!? おまえの相手はこのオレだって言ってんだろ!?」

     <ARMS No.15 進撃(しんげき)>

麻耶の救出に成功する武士、その暖かさに生きてると安堵の声を漏らす
そこにジェフも扉をぶち破って現れる 激昂していたところをその横から隼人が殴り飛ばす!!
人質を助けたことで、涼も遠慮なくARMSの力を黒服にぶつけ、全力パンチをぶちかます!!

「ザマーミロ!!救出作戦大成功!! まさか天井裏からもう一人が救出しに来るなんて、てめーら予想してなかっただろ」
「ああ…武士がよくやってくれたからな」

麻耶を抱きかかえ、武士の表情も自然とほころぶ
だがサイボーグ兵士はARMSの攻撃を受けて尚平気な様子
というわけで第二作戦に移行、三人は家庭科室へと逃げ込む
ジェフがその後を追うとその中も煙で煙幕を放っていた
電撃攻撃で一掃しようとするが、アルが小麦粉の袋を見つけた

「きさまらなど僕の最大級の電撃で…「よせぇ!ジェフ!! 電撃を使うなぁ!!」

ジェフの白服が電撃を放とうとすると   校舎が突然すさまじい爆発に襲われた!

ぼろぼろになった家庭科室、物陰に隠れた三人が顔を出す

117 :不思議の国のアラスジ:2015/04/01(水) 23:06:30.11 ID:???
「しっかしちびったぜ…いくら爆風が下にはこないっていっても…
 でもおまえ…いつこんな爆弾を作ったんだよ」
「…いや…オレが使ったのは、調理実習でパンを焼くのに使った小麦粉だよ
 空気に可燃性の細かい粒子が混合すると、ちょっとした火花で連鎖的に燃え広がって爆発を起こすんだ
 粉塵爆発って言ってな…昔は良く炭鉱事故の原因になった現象だよ」

涼はひょっとして隼人よりよっぽどデンジャラスな人物かもしれない
爆発でボロボロになったジェフの白服、そのはがれた皮膚から見える機械の体に隼人は驚愕の表情を見せる

「ずっと…変だと思ってたんだ…
 こんなバカでかい図体で子供の声だし、ARMSのフルパワーの攻撃でも全然平気だった」
「………という事は………」
「…ああ 多分… ……どこかにこのサイボーグを操っている奴がいる…!!」

だがその時、アルの黒服が瓦礫をぶち破って上にいた武士をひっくり返す!

「ふん!!今頃気づいても遅いよ!!
 君達がどんな攻撃をしようと、僕達が作ったこの無敵のおもちゃには通用しないのさ!!」

<続く>
 

118 : 【小吉】 :2015/04/01(水) 23:12:27.61 ID:???
最終的に学校が爆破されるんじゃないかと予想してみる

119 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 06:39:44.19 ID:???
粉塵爆発……そんなお手軽に恐ろしい爆発を起こせるのか、すごいな

120 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 09:28:15.28 ID:???
粉塵爆発はコータローまかりとおるでもあったぞ
ただしあちらは小麦粉ではなく麻薬だったが

121 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 17:45:11.63 ID:???
一部唐突でご都合的な設定 もあるが、よくよく考えてみるとそっちの方が自然だったりするから面白い

122 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 19:51:07.39 ID:EGqMJknl
進化しているのが人類なんだな

123 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 20:14:40.70 ID:EGqMJknl
進化しているのが人類なんだな

124 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 22:45:15.06 ID:???
フルパワーの攻撃通じないのにどうやって倒すんだろう

125 :不思議の国のアラスジ:2015/04/02(木) 22:52:37.32 ID:???
瓦礫をひっくり返したアルの黒服 麻耶を取り返され状況は再びふりだしに戻ってしまう

     <ARMS No.16 瞬撃(しゅんげき)>

双子のサイボーグ兵士は、銃弾や爆風程度ではびくともしない防御力を誇る
たとえARMSの力でも…  そういいながらジェフの白服も復活し、涼の体を殴り飛ばす!
残った隼人が復活したブレード腕で白服の首を叩ききろうとするが、その強靭な装甲に阻まれてしまう

「…ふん、たたき切るだって!? なめてもらっちゃあ困るなぁ…
 その程度の力でこのチタン合金製の装甲が…破れるかよ!!」

電撃を腹にぶち当て、倒れこんだ隼人の腹をさらにガシガシ蹴っていく白服
武士はその光景に倒れて震え上がるしかできなかった
隼人は、殴られながらも人形越しにしか戦えない双子を卑怯者と罵る
その言葉に、ジェフの昔の記憶が蘇る

―この卑怯者め!! まさか自分達の手を汚さず復讐するなんて…
 私はそんな事のするためにおまえ達に教育を施してきたんじゃないのに…―

双子の父親が二人に向けて銃をむける、母親が止めようとするがその頬をひっぱたかれてしまう
父親が双子に向き直ろうとすると、その眉間をアルに撃ち抜かれてしまった

―………悲しいよね、ジェフ… もはや肉親ですら僕達の能力を理解してくれないなんて…
 こんな悲劇が起こるのも、僕達の能力を認めようとしない凡人共が悪いんだ―
―…でも、…パパやママが…―
―ジェフ…そんな気の小さい事でどうするんだ… 僕達は天才だ!!恐れる事なんかなにもない…
 これからは、パパやママを殺した凡人共に、制裁を加えてやるんだ!!―

126 :不思議の国のアラスジ:2015/04/02(木) 22:54:00.07 ID:???
「 う わ あ あ あ 」
トラウマを刺激されたジェフが、すさまじい勢いで隼人を痛めつけていく 
その光景にアルもどこか困惑気味であった

(く…くそぉ、体が動かねぇ… このままじゃ隼人が…)

【力が欲しいか…】

頭から血を流しながら、涼のARMSがコンクリート片に手を伸ばし、覆いかぶせるように握り締める

【力が欲しいのなら…】

その時、涼のARMSに大砲のような穴が開き
撃ち出した何かが、白服の体を貫き、大きな穴を空けるのだった

<続く>

127 :マロン名無しさん:2015/04/02(木) 23:48:05.37 ID:???
>これからは、パパやママを殺した凡人共に、制裁を加えてやるんだ!!―
お前が撃ったくせに何言ってんだ?

128 :マロン名無しさん:2015/04/03(金) 00:20:37.89 ID:???
涼早くも第二形態に発動か

129 :不思議の国のアラスジ:2015/04/03(金) 17:43:03.39 ID:???
「プ…プラスが一撃で粉砕だと!? なんだ、あの腕は!?」

サイボーグ兵士を一撃で撃破するその威力にアルも驚きの声になる
そのまま涼は、アルの目の前で瓦礫を殴り飛ばした

     <ARMS No.17 砲撃(ほうげき)>

涼の腕が再びコンクリート片に手を伸ばしそれを取り込む

「コンクリートを生成して、弾丸を作っている "ARMS"とはそんな事もできるのか!?
 すごいぞ!? これはすごいオーバーテクノロジーだ!」

アルのサイボーグ(以降マイナスと呼称)にもコンクリート砲を向けるが、再び麻耶を人質としてそれを遮ろうとする が
涼のARMSは、涼の静止も聞かずコンクリート砲を撃ち出してしまう
そのまま壁にどんどん穴を空けられながらも、マイナスはなんとか逃げ出すことができた様子

「くっ…くそぉ、なんて事だ!!
 あの強大なオーバーテクノロジーの前では、僕達の作ったサイボーグでは歯が立たないのか!?
 ……… ………しかし… あのテクノロジーの謎をぜひ解明してみたい!!」

どうにか静まったものの、また勝手に暴走した自身の腕をにらむ涼
倒れた武士に声をかけようとするが、武士は来ないでくれと叫ぶ
臆病な自分を嫌悪し、武士は涙を流す 隼人も見殺しにしてしまったと思っていたが
隼人はぼこぼこの傷だらけになりながらもどうにか立ち上がる姿を見せた
とりあえずまた振り出しに戻った状況をどうするか二人で相談するが

130 :不思議の国のアラスジ:2015/04/03(金) 17:43:28.34 ID:???
「ちょっとまってよ!! …もう…いいよ… 元々…僕の妹の事なんだ…
 本当は僕が一人で助けなきゃいけない事なんだ
 これ以上僕達の事で君たちに迷惑はかけられないよ!!」
「…… 言いたい事はそれだけだな、じゃあ行くぜ!!」
「ちょ…ちょっと!! だ…だから君らはなんで僕達のためにそこまで…!?」
「おいおい なんで…って… そんなの『人間』だからに決まってんだろ!?」
「そうだよ、てめえオレ達をなんだと思ってんだ!?
 てめーだってオレ達の仲間なんだろーが だったらそのぐれー自覚してもらいてえもんだぜ!!」


とりあえずもう一人はどこに逃げたのか… 涼はあのサイボーグを操る以上どこか近くにいるはずと見ていた
すると武士が、カメラのようなものを差し出す どうやら無数に設置したこれで三人の動きを追っていたようだ
だがこの小さいカメラでは受信できるのはせいぜい半径100mが限度、つまり彼らはこの学校のどこかにいる

「で…でもこの学校の電気系統は全て破壊され…!!
 高槻君、この学校で"自家発電"できる場所ってある!?」
「…ああ…これで奴らのいる場所の目ぼしはついたぜ」

アルとジェフの双子は、体育館の道具室に拠点を作っていた 三人もすぐにここにやってくるだろう
涼のARMSはサイボーグ兵士を一撃で破壊するほど強力 まともに戦えば不利は否めない

131 :不思議の国のアラスジ:2015/04/03(金) 17:43:54.19 ID:???
「じゃあ逃げるの!?」
「ハハハ、そんなわけないだろ、ジェフ…
 僕達は天才なんだ これ以上"凡人共"にやられるわけにはいかないよ
 あの連中の中で手ごわい相手はただ一人だ!! 一人くらい殺ったところでうちのボスは許してくれるさ」
「…ま…まさか…」
「そう…両親を殺した時以来だね、ジェフ 僕達がみずから手を下すのは…」

懐から拳銃を取り出し、アルがそういうのだった

体育館に一行が到着すると、彼らを体育館の舞台の上からアルが出迎える
負けを認め、僕達は退散すると三人に言うアル   その物陰からジェフが涼を狙う…
同じ頃、キースも校庭に降り立っていた

「ふふふ まさかこんな形でARMSの連中と接触するとはな いずれにせよ楽しみだ」

<続く>

132 :マロン名無しさん:2015/04/03(金) 19:44:28.93 ID:???
サイボーグに勝てるのに拳銃持ったガキ程度で勝てるわけ無いだろう
相当切羽詰まってるんだな

133 :マロン名無しさん:2015/04/03(金) 20:07:49.43 ID:???
>僕達は天才なんだ これ以上"凡人共"にやられるわけにはいかないよ
自分から負けフラグ立ててることに気づかないのか

134 :マロン名無しさん:2015/04/04(土) 01:06:09.18 ID:???
こいつら結構救いようないな
ノアの箱舟のガキンチョはまだ可愛げがあったのに、こいつらガチクズだ

135 :不思議の国のアラスジ:2015/04/04(土) 23:06:06.58 ID:???
「君達の手並み、見事だったよ
 君達は僕の作戦を見抜いた上、あの屈強の兵士であるプラスまで破壊してしまった
 ………それに… その"ARMS"のテクノロジーはこの僕の予想を遥かに超えていた
 その能力はまさに"現代の奇跡"だ 敬意を込めてもう君たちにゲームを仕掛ける事なんてしないよ」

「多分…永遠にね…」

アルが三人の目を引き付け、物陰で(やたら老け顔で)ジェフが銃を構える…

     <ARMS No.18 銃撃(じゅうげき)>

涼がアルに対して一つの疑問を投げかける なぜそんなに学校を憎むのかと
その問いに答えるアル(詳細は前にキースが話したので割合)だが、隼人はどうにもそのやり口が気にいらない様子

「ケッ!!なに言ってやがる …ガキがえらそーに…
 てめーのその安直な腹いせで、危うく大惨事になるところだったんだ!!
 まったく節度を知らねーガキってのは困りもんだぜ」
「ガキ、ガキってバカにされても困るなあ… この情報過多の時代、大人と子供なんていう境があるわけがないだろう!?
 結局物を言うのは、その個人の持っている能力なのさ!!
 だが今の世の中、群れの中に特殊な因子が混じると、それを潰そうと襲いかかってくる
 特殊な因子は、自分を守るために周りに殻を作り、閉じこもるしかないんだよ」
(…この子…この僕と同じ…!?)

アルの言葉に、似た境遇の武士が反応を見せる
その時、物陰から狙うジェフの姿に武士が気づくが、涼の体はジェフの銃弾に貫かれる!!



だが、涼は何事もなかったかのように起き上がる
ARMSがとっさに反応し、銃弾を防いでくれたのだ

136 :不思議の国のアラスジ:2015/04/04(土) 23:06:32.15 ID:???
「ヒャー、危ねー危ねー "ARMS"がとっさに反応してくれなかったら死んでたところだぞ!!
 サイボーグは二体いたから、一体だけなのはおかしいとは思ってたけど…
 でもおまえら、オレ達を生け捕りにするんじゃなかったのか!?」

負けを認めておいていきなりだまし討ちをかます根性の悪さに隼人も憤慨
だが二人は、自分達が"選ばれた人間"だといって全く悪びれない
だが、不意に体育館にあわられた人物…キースの姿に隼人は驚愕の表情を見せる
隼人の脳裏に、親を殺された記憶が蘇る 涼のARMSも今までにない反応を見せていた

(あ…あれが隼人の親父さんを殺した…キース!?
 …ARMSが今までにない振動を起こしている…
 オレにはわかる…これは…… 恐怖から来る震えだ!!)

逆上した隼人がARMSを展開し、ブレード腕をぶちこもうとするが…
隼人のARMSは、いとも容易く止められてしまった

「………つまらん!! おまえのARMSは、まだこの程度しか成長していないのか!?」

そのままキースは隼人の顔に裏拳を当てる たったそれだけで隼人を昏倒させてしまった
隼人の元へ武士が駆け寄ろうとするのを止めるキース 今はARMSには用はないということらしい

「オレがボスから受けた指令はただ一つ…
 チャペルの双子達の暴走を止める事…つまり…アルとジェフ…
 おまえ達を始末することだ!!」
「な…なんだとぉ!!」

<続く>

137 :マロン名無しさん:2015/04/04(土) 23:08:50.63 ID:???
キースはラスボスじゃないんだ残念

138 :マロン名無しさん:2015/04/04(土) 23:13:59.17 ID:???
ここまでの隼人の戦績

クロウ ×(キャリアの差に敗北
プラス ×(装甲を通せない
キース ×(完全に一蹴

隼人の明日はどっちだ

139 :マロン名無しさん:2015/04/04(土) 23:22:00.18 ID:???
キースが強いのもあるが隼人が弱すぎる件
刀身付きアームズなのに相手をまともに斬れた試しがないぞ

140 :マロン名無しさん:2015/04/04(土) 23:26:38.55 ID:???
涼の腕が大砲に変形したように隼人も別の何かに覚醒するんだろ?

141 :マロン名無しさん:2015/04/05(日) 13:16:04.81 ID:???
刀身が飛ばせるんだな!(切れ味は据え置き)

142 :マロン名無しさん:2015/04/05(日) 14:31:29.63 ID:???
涼、隼人、武士を捕獲しなくていいのかキース

143 :不思議の国のアラスジ:2015/04/05(日) 23:31:01.61 ID:???
「我々エグリゴリは、おまえ達のの無茶な行動に今まで散々迷惑してきた
 しかも今回のように、こんな公共の場で好き勝手に暴れられたんでは、いくら我々でも隠蔽工作が不可能になってしまう
 したがってボスはおまえ達を始末する事にふみ切ったって訳だ
 我々はおまえ達の親ではない!!いつまでも子供の悪戯をかばっていられんって事さ!!
 
 さあ… 子供の遊戯の時間は終わりだ 覚悟してもらおうか」

     <ARMS No.19 衝撃(しょうげき)>

アルはマイナスをけしかけるが、キースのARMSはマイナスの堅牢な装甲を容易く切断する
さらに、その体にARMSを展開していない手を軽く押し当てただけで、マイナスは真っ二つに破壊されてしまった
その圧倒的な力の差に涼も震え上がる

「この愚か者共が… ただの技術屋だけでやめておけばいいものを…
 おまえ達は所詮こんなロボットを使わないと何もできない卑怯者だ!!
 そんな奴らが実戦に出ようなんざ100年早いんだよ!!」

その言葉にジェフのトラウマが刺激される
震えながらキースに銃口を向けるジェフ
アルの制止もむなしくジェフの体が、キースのARMSに貫かれてしまう

「…ア…ア…アル… …ぼ…僕達は… 僕達は卑怯者なんかじゃないよね… ……僕達…」

一瞬、アルの脳裏に かつてすごした親との記憶が呼び起こされる
が、ジェフの亡骸をアルの前に投げ出されて我に返る そのままキースはアルも始末しようとARMSを振り上げる
だが、それがアルの体を切り裂こうとする直前、武士がそこに飛び込み二人を引き離す

144 :不思議の国のアラスジ:2015/04/05(日) 23:31:26.71 ID:???
「…どういうつもりだ…!? こんな奴を何故助ける!!
 このガキ共は今までさんざんおまえ達を苦しめて来たんじゃないのか!?」
「だけど殺しちゃだめだ!! た…確かにこの子達は、とんでもない事をして来た…
 …でも僕にはわかる… 僕も…この子達と同じだから…
 この子達も『人間』にふれた事がないんだ!!『人間』とちゃん接するのが怖かっただけなんだよ
 だから… だからゆるしてあげてよ…」

だがキースは武士の言葉に耳を貸さないようだが、そこに涼も割ってはいる

「…… ………きさまら… おまえらごとき力でこのオレに勝てると思っているのか!?」
「ああ…勝てはしねーだろーよ さっきからオレもARMSも"恐怖"で震えっぱなしだ
 ……だけど… オレの『仲間』が命をはってるのを見すごしてられるか!!
 そんな仲間を見捨てて逃げるのだけは、御免だぜ!!」

呆れたようにしつつ、おまえらに用は無いというキース
だが、復活した隼人がかつての恨みをぶつけようとするが、キースはそれに対して覚えがないような反応を見せる
とぼけているというわけでもない様子だが… キースはそれに何かを察した様子でアルを見逃しその場を去ろうとする

「………神宮隼人… おまえは本当に…それが本当の親父だと思っているのか!?
 おまえの事はオレの方が良く知っている… なにしろオレはおまえ達の"兄"だからな!!」
「ふ…ふざけんな、なんでてめーとオレ達が…」
「ハハハハ、嘘だと思うのなら、おまえの親父が殺された鐙沢村に行ってみる事だ
 そうすればわかる事だ!! おまえの出生の秘密がな!!」

<続く>

145 :マロン名無しさん:2015/04/05(日) 23:41:36.62 ID:???
もしかしてキース怒ってる?

146 :マロン名無しさん:2015/04/05(日) 23:57:19.17 ID:???
ジェフの卑怯者に反応するの、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティが
「チキン(腰抜け)」と言われカチンとくるのが元ネタなのかな

147 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 00:21:58.83 ID:???
キースはARMS両手についてるのか
片方は隼人涙目の切れ味だしもう片方は何だ
変形もせずに触っただけで粉砕したぞ、衝撃波?

148 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 00:35:13.96 ID:???
ジョジョの吉良みたいにあらゆる物質を爆弾に変えられるんじゃない

149 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 03:54:21.40 ID:???
アルよりジェフのが迂闊な言動が目立ったから
一人だけ殺されちゃうのも順当な結果かな
アルは武士のおかげで改心・生存ルートに入れたか?
性格はともかく頭脳的には役立ちそうだし

150 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 19:19:40.76 ID:2eI8f/sx
☆ 日本の核武装は絶対に必須ですわ。
『憲法改正国民投票法』のURLです。☆
http://www.soumu.go.jp/senkyo/kokumin_touhyou/

☆ 日本国民の皆様方、2016年7月の『第24回 参議院選挙』で、改憲の参議院議員が
3分の2以上を超えると日本国憲法の改正です。皆様方、必ず投票に自ら足を運んでください。
私たちの日本国憲法を絶対に改正しましょう。☆

151 :不思議の国のアラスジ:2015/04/06(月) 22:02:16.51 ID:???
―た…助けて… 助けて… アル……―

キースに貫かれるジェフの姿が脳裏に思い出されるアル
ジェフの名を叫んだとき、アルはベッドの上にいた

     <ARMS No.20 共闘(きょうとう)>

夢だと気づきあたりを見渡すアル、その傍で涼が雑魚寝していた
アルの困惑した叫びで涼が目を覚ます  そのまま朝ごはん(オムライス)まで用意されるアルであった

「…一体どういうつもりだ!?高槻 涼…」
「朝飯は1日のエネルギー源だ 育ち盛りなんだから喰わないと大きくなれないぞ!!
 あ…そーか、お前箸の使い方知らねーんだな」
「どーして僕を助けたって聞いているんだ!? 僕はおまえ達の"敵"なんだぞ!!」
「うーん、よくわからん」
「わからないだとぉ!? 自分のとった行動に責任を持っていないのか!?」
「わからんのはおまえの考え方の方だ!!
 なんで世界を敵と味方の二つだけに色分けして考えるんだ!? 疲れんだろ、そーいうの!?
 おまえはもう"エグリゴリ"じゃない 組織に切り捨てられたんだろ!?
 これ以上オレ達と敵対する理由なんてないじゃんか ほれ喰え!!」
「……食べるよ」「よーしよし」

学校での双子の襲撃事件は、テロリストの反抗によるものとニュースで流されていた
涼は最初はアルを警察に保護してもらおうと思っていたが、エグリゴリの圧力がかかっている疑いがある以上、警察には任せられない
そこで涼がアルの保護を引き受けたわけである
アルにはエグリゴリがどういう組織なのか、ARMSを彼らが欲しがっているのかを聞き出そうとするが、アルは何も語らない
そこに隼人が涼の家に顔を出す 一度武士の家に集まると言う話をしてたらしく、母親にアルのことを任せて出かける涼であった

152 :不思議の国のアラスジ:2015/04/06(月) 22:02:41.51 ID:???
隼人、カツミと共に武士の家に向かう途中、アルを連れて帰って大丈夫だったのかと隼人が言う
涼が言うにはあまり細かいことは考えない人、ということらしい

「ハハハ、美沙ちゃんらしいね」
「まったく おまえのお袋さん、大ボケか大人物かどっちかだぜ」
「……… そーかなー ただの呑気な母さんだよ…」

そのころアルは美沙お母さんから可愛がられていた
涼のお古を着せようとすると、ぴったり合っている様子
そのまま色々着せようとすると、不意に美沙お母さんが自分の母親と重なる
トラウマを刺激されたアルは、逃げるように涼の家を出て行くのであった

武士がパソコンで調べた結果エグリゴリとは天使の名前だと言う
寝ずの番人と呼ばれ、金属の顔と閉じない目を持つ秩序の守護者
それがエグリゴリの由来ということらしい 意味深なようでよくわからない
それはそれとして、オーディオを大量に縦積みしたパソコン部屋にカツミも引き気味
父の趣味と言うことらしいが、パソコンの使える武士にエロ画像をせがむ隼人 ひとの家でなにする気だ
少しでもエグリゴリの組織に関する情報が引き出せればと思ったが、名前の由来以外はどうにも空振りの様子

と、そこにアルが部屋に入ってきた アルの話ではエグリゴリとは世界規模の超巨大な軍事企業ということである
だが、アルにもそれくらいのことしかわからないということだが…

「そこでだ!!この天才であるアル・ボーエンの力を君達に貸す事にした
 そうでもしない限り君達に勝ち目などありはしないからね
 もちろん『タダ』じゃなく条件はある
 君達ARMSはオーバーテクノロジーの詰まった"パンドラの箱"だ
 意志を持ち成長する鉱物など、実に興味深い研究対象だ!!
 つまり君達は、僕がARMSを研究するのに協力してくれればいいんだ!!」

153 :不思議の国のアラスジ:2015/04/06(月) 22:03:10.35 ID:???
この言葉に、隼人がアルの喉元にARMSを押し当てる

「おい、てめぇ…ふざけんじゃねーぞ "エグリゴリ"の連中はオレの友人や家族を皆殺しにした
 昨日まで奴らの仲間だったやつが、オレ達をモルモットに使おうなんざ冗談も度が過ぎるぜ!!」
「………冗談なんか言ってない… 僕の弟も…キースに殺された
 僕にはもう帰るところも家族もない…
 僕には、あいつらに復讐することと、ARMSを追うこと以外何も残ってないんだ!!」
「隼人…とりあえず手を離してやれよ 実験台にされるのはいやだけど…
 オレ達…目的は同じだろ… だったらぜひ共同戦線を張ろうじゃないか!!」

<続く>

154 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 22:55:36.08 ID:???
友人の家でエロ画像収集に勤しもうとする復讐者、隼人

155 :マロン名無しさん:2015/04/06(月) 22:59:34.63 ID:???
もう一人の仲間を探すのを忘れてない?

156 :マロン名無しさん:2015/04/07(火) 01:53:42.93 ID:???
名前ネタで考えると、武士が死んでから四人目合流だな
名前ネタだけでそこまで忠実にパロる訳はないだろうから
四人目は別格の強さのジョーカーポジションとかになるんじゃないかな

157 :不思議の国のアラスジ:2015/04/07(火) 22:02:03.44 ID:???
隼人の家は趣ある古い道場のような屋敷であった
祖父は神宮流古武術の師範ということだが、祖父は隼人がARMSと接触することを極端に反対だと言う

「そんなの引き止めて当然よ 危ないじゃないの!!」
「いや…本来そんな甘いじじいじゃねーんだ!!
 ところがあのじじい、おまえ達の事を話したらいきなり目の色を変えやがってな…
 "ぜひ連れて来い"なんて言いやがった ちょうどいい機会だ!!
 鐙沢村に行く前にあのタヌキじじいの知っている事を全部聞き出してやろーぜ!!」

     <ARMS No.21 決意(けつい)>

しかし、屋敷の中に祖父の姿は見えない様子
すると涼がなにやら誰かに見られているような感覚を覚える
まさか、と隼人が顔色を変える まさかエグリゴリが…!?

「いやちがう!! 家のじじいだ」「へっ!?」

アルが気の抜けたような声を出すと、急にその体が投げ縄で縛りとられ、部屋の中に引きずり込まれた!!
慌ててその後を追うが、部屋の中にすでにアルの姿はない
と、どこからともなく隼人の祖父の声が聞こえてくる どうもARMSの面々の腕試しを試みる様子
もしARMSの面々が祖父を捕まえれば知っていることは全て話す が、もしそれができないなら何も教えない
腕ずくでも鐙沢村に行くのを阻止するとまで言う

「隼人君、仕方ないよ 僕達がおじいさんを見つければ…」
「バカ!!おまえ達はあのじいいを知らないからそんな事が言えるんだ
 くやしいがあのじいいはめちゃくちゃ強えぞ
 オレがARMSを発動させたところでまるっきり歯が立ちゃしねえ!!
 つまりあのじじい、オレ達に教えるつもりなんか鼻っからねーんだ!!」
「…いや…そんな事もないんじゃないか、隼人
 おまえのじいさんは、オレ達に鐙沢村にいけるぐらいの力があるか試したいんだろ!?
 だとしたら鐙沢村ってのは恐ろしく危険な場所…って事だろ…」

158 :不思議の国のアラスジ:2015/04/07(火) 22:02:49.60 ID:???
とりあえずカツミを外にだして、三人でじじいの探索を始める

「あと、武士… …怖くてももうARMSは使うなよ 『オレ達』がついているからな」「……… …うん…」

すっかり日も暮れてしまい、涼の安否を心配するカツミ
一方、三人は一瞬の隙を突かれ、いつのまにか武士がしばられてしまっていた
そこに人影を確認し、隼人がその後を追う 涼も慌てて追いかけるが、すでに隼人の姿がない…
とりあえず部屋に入ると、白目をむいた隼人が宙吊りにされてしまっていた

(!! …気配を感じる…近くにいるのか!?
 まるで親父に山の中で一人置き去りにされた時みてーだ
 あの時も周りが狼の遠吠えが聞こえて怖かったなあ…)

―そういうときは神経を研ぎ澄ますんだよ、涼!!
 そうすれば自分の位置を知られるより早く、相手の行動を察知できる―

(…そうだ、ここはしばらく動かない方がいい 相手の動きをいち早く察知するんだ!!)

天井裏からその様子を伺う隼人の祖父 すると、涼に向けて鬼のごとき殺気が放たれる
その恐怖心からARMSが勝手に発動してしまい、その隙をついて隼人の祖父が天井裏から飛び出す!!
ARMSが隼人の祖父に向かうのを必死に止めようとする涼 だがそれを容易く回避され、関節を取って押し倒される

「ふぉほほほ、おぬし若いくせになかなかできるではないか
 その腕さえ勝手に発動しなければ、このわしとて危ないところじゃった!! …まだまだ未熟じゃな 少年よ!!
 このわしが、神宮流古武術の師範 神宮十三(じゅうぞう)じゃ!!」

こうして全員十三にのされた面々 やはり許可はもらえないかと武士が落胆するが
十三は引き止めたりはしないという ただし助言も一切しない
鐙沢村にはARMSの出生の秘密が隠されているかもしれない
鐙沢村を壊滅させた理由 ARMSが取り付けられた理由 それは自分の目で確かめることだ、と言うのだった

159 :不思議の国のアラスジ:2015/04/07(火) 22:03:39.34 ID:???
一向は神宮道場を後にする前に、涼が十三に話があると言い、一行を先に行かせる

「…さっきはすみませんでした… オレ…ARMSを発動させて、危うくおじいさんを………」
「ふふふ、嘘はいかんぞ少年… どうやらおぬしのARMSは制御がきかないらしいの…」
「…前にもあったんだ……… …こいつはオレの右手なのにオレの意志の外にある そして危うく…友達の妹を…
 オ…オレ、本当は隼人達と鐙沢村に行くにが怖いんです… もし…またこいつが暴走し始めたら………」
「…いや…おぬしこそ鐙沢村に行くべき……… 絶対に行かねばならん!!
 さっきわしはおまえさんのARMSを素手で制して見せたじゃろう!?
 人間は"ARMS"に負けたりはせんよ 全てはおぬし次第という事じゃ!!
 それより…親父さんの高槻 巌は元気にしておるか!?」
「ど…どうしてオレの親父の事を…!?」
「………ふふ…あいつもこの子を立派に育てたもんだ…
 うちの隼人はな…わしの育て方が悪かったのか、見ての通りの性格じゃ 危なっかしくて見ちゃおれん!!
 ………しかし… おぬしみたいな奴が友達になってくれて、少しは安心したよ
 高槻君… わしの孫の事…よろしくお願いするよ」

そういって涼に穏やかな顔を見せる十三
そんな様子を少し離れた物陰で見ているおじさんが一人…

<続く>

160 :マロン名無しさん:2015/04/07(火) 22:25:04.35 ID:???
涼にトラップやサバイバル術を教えたのは高槻巌というのかどんな人物だ

161 :マロン名無しさん:2015/04/07(火) 23:35:10.54 ID:???
スプリガンの暁巌と名前がクリソツなんだけど関係者?

162 :マロン名無しさん:2015/04/08(水) 00:14:31.41 ID:???
スターシステムじゃね?

163 :マロン名無しさん:2015/04/08(水) 21:28:13.43 ID:???
御神苗父でも朧でもなく暁巌かよw

隼人引き取ったのって親戚のジジイだったはずなのに、いつのまにか祖父になってるぞ

164 :不思議の国のアラスジ:2015/04/08(水) 22:03:43.05 ID:???
武士が鐙沢村に向かうのを妹の麻耶が心配そうにする
だが、僕はもう大丈夫と言う武士の言葉に、麻耶の表情も自然と柔らかくなっていた

     <ARMS No,22 帰郷(ききょう)>

電車に乗り鐙沢村へ向かう一行
カツミも付いていくといっていた様子だったが、涼の説得でどうにか折れてくれた様子
だがその面々に堂々と混じるアル アルの散々な言いように隼人にゲンコツされてしまう
そんなにぎやかな様子を、鉄拳王なスポーツ新聞を広げてみているおっさんが一人
おっさんはどうやら警察関係者のようで、廃病院と学校の事件について彼ら三人が何らかのかかわりがあるとにらんでいた
だが、露骨な圧力をかけられたため、彼は独自に捜査するつもりのようだ

(ふん…どこのどいつか知らんが、警察上層部に圧力をかけて事件を隠そうなんて今時流行らんぜ…
 この兜 光一が絶対に暴き出してやる……)

電車を降りてバスに乗り継ぐ一行 村はすでに壊滅してしまったため、近いところで降りて山道を歩くしかない様子
そこに、グラサンの男が涼達に声をかけた

「君達 鐙沢村に行くのかい!? うーん、残念だったねぇ…
 君達は鐙沢村に行く事はできないよ」

グラサンがそういうと、仲間がバスの運転手に銃を突きつける!
そのまま彼らをバスの中から引きずりおろし、エグリゴリの一団が彼らを包囲する

「なにしろ…… 君達はここで我々に拉致されるのだからね
 神宮隼人、 巴 武士、そして高槻 涼君!!」

銃口を突きつけられ、とりあえずは一般市民と離れてからどうにかしようと涼は言うが
乗客の中に、カツミの姿も紛れ込んでいた さらに口封じに皆殺しにするといわれ、一向はARMSを発動させる!!
散会し次々に兵士達をぶちのめし、どうにかこの場は無事に誰も怪我なく終るのであった

165 :不思議の国のアラスジ:2015/04/08(水) 22:04:08.69 ID:???
そんな光景に目を丸くするのが兜警部補であった
そして茂みの中から、彼らの様子をうかがう者たちもいた

「へへへ…あれがARMSか…やるやる!!
 とりあえず奴らを発動させることには成功したな、兄貴!!」
「しかしフェイス!!本当に奴らと一戦交えるつもりか!? キースからは、奴らに手を出すなと言われているはず…」
「へっ!!奴が何を言おうと関係ねえ
 奴らを捕らえれば、我々C・T(クリムゾン トライアッド)は一気に組織内での株が上がる!!
 こんなチャンスを逃す手はねーぜ!!」

<続く>

166 :マロン名無しさん:2015/04/08(水) 22:51:06.29 ID:???
あのっ、エグリゴリの下っ端は学習能力がないの?

167 :マロン名無しさん:2015/04/08(水) 23:13:13.13 ID:???
兜 光一。今度はマジンガーか。

168 :マロン名無しさん:2015/04/09(木) 00:37:23.95 ID:???
兜光一が最初の犠牲者になるんですねわかります

169 :マロン名無しさん:2015/04/09(木) 01:49:44.32 ID:???
ベンケイより先にマジンガーと共闘かよw
元エグリゴリ科学者のデューク・フリード氏とかも来そうだ

170 :マロン名無しさん:2015/04/09(木) 08:25:09.76 ID:???
今んとこキース以外みんな力に溺れた思い上がり連中ばっかりだな……

171 :マロン名無しさん:2015/04/09(木) 19:11:28.80 ID:???
何か武士の顔がかなり変わってる気がする・・・

172 :不思議の国のアラスジ:2015/04/09(木) 21:58:34.77 ID:???
10年前、隼人の目の前で壊滅した鐙沢村 そこに帰ってきたとき、隼人が見たものは
まるでそんな事件などなかったかのようにのどかな姿を見せる鐙沢村であった

     <ARMS No.23 異郷(いきょう)>

信じられない光景に目を丸くする隼人
再建したのではと武士が言うものの、だとすれば地図にも載ってない、バスも通らないのは明らかにおかしい
とにかく村に下りて調べてみるが 村の人達は誰も10年前の事件を知らない様子だった…
焼け落ちたかつての隼人の家と、現在の鐙沢村の様子にショックを隠せない隼人
隼人は一人にしてくれと、どこかへと走っていってしまうのだった
とりあえずもう日も沈んでしまう、ひとまずここで一夜を凌ぐことにする一行であった

涼とカツミは、山で木と山菜を拾い集めていた
カツミには明日はちゃんと帰るように言う涼 大丈夫とは言うが涼はダメだと聞く耳持たず
涼と一緒に薪を集めるとキノコを見つけるが、涼が毒キノコだとそれを止める

「ふふふ…こういうのもお父さん仕込みってわけね」
「まあねえ…年に3回は"キャンプ"とかいって山の中にこもらされていたからなぁ…」
「ねえ、涼のお父さんて…今みたいな事態が起こる事を予測して、涼にサバイバル技術を仕込んだんじゃないのかな」

その言葉に涼の表情も僅かに暗くなる

「………最近オレもそんな気がしてるんだ…
 知らぬ間に右腕に移植されていたARMS… それを狙うエグリゴリ…
 ひょっとしたら親父は、全てを知っていたのかもしれない
 …カツミ…オレ 怖いんだよ 学校の時も…隼人ん家の時もそうだった…
 オレの右腕はときたま制御がきかなくなっちまう… そして… ………
 このままだったら、いつかこの右腕は人をあやめかねないんだ!!
 だから…カツミ… おまえにはオレのそばにいてもらいたくないんだ…」

173 :不思議の国のアラスジ:2015/04/09(木) 21:59:25.50 ID:???
「…… な… なによ…私はそんな右腕、ちっとも怖くないよ
 右腕が暴走したってなによ そんなわがままな腕、この私が止めてあげる!!
 そんな脅えてる涼なんて涼らしくないよ ………それに…
 私はこれからもずっと涼のそばにいるんだから… 今までみたいに……… ずっと…」


というわけできょうの晩御飯は山菜とキノコ鍋
村のことは今日だけではまだ何もわからなかった様子、明日本格的に調べようと涼が言うが
アルがこんな怪しい村はどこにも無いと断言する

「これだけの規模の村で人口もそこそこあれば必ず目にするはずなんだけど…
 今まで全然見なかっただろ!?
 ………子供だよ この村には子供が一人もいなかっただろ!?」

その頃隼人は、かつて自分の友達が目の前で殺された場所で、砲弾のようなものを見つけた
やはり間違いなく、ここが自分の知る鐙沢村だと確信する隼人
同じ頃、村人達がたいまつを持ってどこかへと集まっている様子だが…?

【力が欲しいか!?】

今までもこの声のようなものはあったが、涼がその声を初めて自覚する

【――力が――欲しいのなら―― くれてやる…】

村人達の中にはC・Tの三人の姿も確認されていた
そして、その声に応えるように涼のARMSがひとりでに発動してしまう

<続く>

174 :マロン名無しさん:2015/04/09(木) 23:09:21.06 ID:???
カツミ気丈に振舞っているがクロウの一件で気絶していなければ付いて来なかっただろうな
それ以前に拳銃向けられたのも忘れたのか
無知と怖い者知らずほど後悔するぞ

175 :マロン名無しさん:2015/04/10(金) 00:02:06.60 ID:???
なんかこの展開最近やったFF7でみたぞw

あっちはエアリスが死んで幼なじみが生き残ったけど、こっちはカツミが死にそうだ

176 :マロン名無しさん:2015/04/10(金) 00:55:19.93 ID:???
>砲弾のようなものを見つけた
10年間放置されていたのか不自然だ
それとも部外者が来ないとタカくくってたのか

177 :マロン名無しさん:2015/04/10(金) 19:53:57.63 ID:???
完全に外部から隔離されてるような謎な村だな

178 :不思議の国のアラスジ:2015/04/10(金) 22:58:39.09 ID:???
夜の鐙沢村を歩き回る兜警部補
だが、村には人の気配がまるでなくなっていた 村人達はどこへ消えたのか…

     <ARMS No.24 挑戦(ちょうせん)>

突如暴走を始める涼のARMS それと同時に家の壁が叩き壊され、村人達が押し寄せてくる
アルが村人達は精神操作(マインドコントロール)されていると見抜く
ならうかつに攻撃するわけにも行かないが、涼のARMSはお構い無しに暴れ狂う
腕を振り回して村人達を一掃すると、武士に壁を壊させて家からの脱出を図る
そのまま森の中で追っ手を振り切る一行

「しかしアル…あの村人達マインドコントロールされてるのがよくわかったわね…」
「あの目つきを見れば一目瞭然さ…本人はほとんど眠っているようなもんだ
 外から何かの命令を受けて動かされているんだ」
「………詳しいのね」
「当たり前だ!!エグリゴリで僕も研究していた」

そのまま森を走っていると、隼人との合流を果たす一向
とりあえずアルとカツミは安全なところに隠して来たらしく、一度この村からの脱出を提案する涼
だが、再びARMSが勝手に反応を見せる すると突然現れた男にナイフ攻撃を受ける!
これはどうにかARMSで受け流すことに成功
武士の背後からも女性がかかと落としをぶち込もうとするもこれもどうにか回避に成功

179 :不思議の国のアラスジ:2015/04/10(金) 22:59:09.66 ID:???
「ふん…なかなかいい反射神経をしている
 フェイスとビイのファーストアタックをかわすなど、並の人間にできる事ではない
 さすが"ARMS"を移植された"人種"という事か…
 我々(エグリゴリ)の上層部が必死になって手に入れようとしているきさまらのARMS…
 私はぜひ戦ってみたかった!!」

その言葉と共に、隊長らしき大男の機械の両腕が肥大化する!!
さらに細い男は関節をゴキゴキ鳴らし、その関節が増えたような腕の動きをする
さらにさらに、女性はその背中から羽のようなものが飛び出した

「全員ノーマルモードを解除しろ!!
 この、戦闘目的のために改造と訓練を受けた完全サイボーグ…
 我々クリムゾン・トライアッドと、ぜひ手合わせ願おう!!」

<続く>

180 :マロン名無しさん:2015/04/10(金) 23:27:59.48 ID:???
隼人はどうした?

181 :不思議の国のアラスジ:2015/04/11(土) 16:54:49.36 ID:???
涼達が大丈夫かを心配するカツミ アルのほうは村人程度なら心配はないというが

「ただ…一つ気になる事がある 昼間…バスで僕達を襲ってきた連中が言っていた名前…
 まさか…あのC・Tがこんな極東にいるとは思えないけどね…」
「クリムゾン・トライアッド!?」
「そう…真紅の三兄弟………
 これまでに流した血の量が、あまりに多いためそう呼ばれている三人組だ」

     <ARMS No.25 魔境(まきょう)>

彼らの変形した姿に、武士がおもわず化け物とつぶやく
それに露骨に反発する羽の生えた女性、ビイ それを隊長が諌める

「ビイ!!おまえは巴 武士 フェイスは神宮隼人
 そして私は高槻 涼の相手をする
 戦闘の経験は、明らかに我々の方が豊富だ!! 殺さぬ程度に捕獲するんだ!!」

山の中を徘徊する村人、その様子を兜警部補が双眼鏡で観察する
彼は、村人達の中に見覚えのある顔が混じっているような気がしているようだが…
すると、兜警部補はかばんから拳銃を取り出した

(本来なら、非番で出て来たこのオレが、警察手帳や銃なんか持って来れるわけがないからな
 警察の押収品が一つ保管庫から消えてるなんて知ったら、あの署長、どんな顔すっかね…
 さて…と、そんじゃ本格的にあのガキ共を探すとするか!!)

ここからはアルがC・Tの解説をしつつ戦闘が展開される
C・Tリーダー 長兄のガシュレー 彼は涼のARMSでぶん殴られても平然としていた
全身をハニカム、チタンの複合装甲で覆ったヘヴィ級サイボーグ
その人知をはるかに超えたパワーで涼を殴り飛ばし、涼の体がまるで枯れ木のごとくすっとぶ
古強者の戦士 ガシュレーはうさぎを狩るにも全力を尽くす獅子のような男だとアルは評する

182 :不思議の国のアラスジ:2015/04/11(土) 16:55:15.10 ID:???
場面変わって武士対ビイ
NO.2のビイは超振動ジェネレータを実装した飛行試験型サイボーグ
その蜂のような目が武士を視界に捉え、その体を一気に加速させる
加速装置を搭載したビイの速度は、亜音速での行動を可能にしている
その最大の攻撃方法は、自慢のスピードを生かした音速の衝撃波である
武士はそれをすんでのところで避けるが、ビイの通った後は木が簡単になぎ倒されてしまっていた
ビイは化け物呼ばわりした武士に怒り心頭のようで、全員まとめて切り刻んでやると息巻く

続いて隼人対フェイス
No.3のフェイス、アルは彼のことを嫌っている様子であった
彼の体には関節が存在せず、隼人の攻撃をひらひらといなす
さらにARMSにフェイスの腕が巻きつき、隼人の態勢を崩す
フェイスは隼人を挑発しながらまるで蛇のように木の上に上っていく
その性格は狡猾 残虐 冷酷 卑怯 と嫌な所オンパレードである

フェイスの姿を見うしなった隼人 そこに涼が顔を出すが…
彼は顔すらも自在に変えることが出来、涼の顔で背中を向けた隼人にナイフを突きたてようとする…!

アルのC・Tの評価にカツミも青ざめる カツミには涼が無事に帰ってくることを祈るしか出来なかった…
だが、涼はガシュレーに首をつかまれ崖に押し付けられていた

183 :不思議の国のアラスジ:2015/04/11(土) 16:55:41.75 ID:???
「…所詮は子供か… いくらARMSを持っていようと、キャリアがなさすぎる
 おい、小僧…死にたくなければおとなしくARMSを解除して、我々の捕虜になることだ!!
 さもなくばおまえは、ここで押しつぶされて死ぬことになるぞ」

涼の脳裏に、カツミの笑顔が浮かび上がる

【――力が―― 欲しいのなら………】

「じょ…冗談じゃねえ カ…カツミが待っている… こんな所で…死んで…」

【くれてやる!!】
「たまるかぁ!!」

涼の叫びに呼応するようにARMSのパワーが増大し、ガシュレーの腕を握りつぶす!!

<続く>

184 :マロン名無しさん:2015/04/11(土) 20:45:00.87 ID:???
アル人のこと言えなくねw

185 :マロン名無しさん:2015/04/11(土) 23:26:35.92 ID:???
意外と正統派だなクリムゾン・トライアッド
通常だと1人捕えるのに3人がかりで襲い攻撃するのに一対一とまともな対応してる

186 :不思議の国のアラスジ:2015/04/12(日) 22:09:14.65 ID:???
ARMSが巨大化し、ガシュレーの腕を握りつぶす涼
その光景にガシュレーも驚愕の芳情を浮かべていた

     <ARMS No.26 変境(へんきょう)>

子供の頃のカツミが、泣きながら血を流す猫を抱き抱えていた
そこに虫取り網の少年がカツミの前に来ると、その猫の墓を作ってあげるのであった
子供の頃の涼と、ついさっきの涼の言葉がカツミの脳裏に浮かび、その顔が青ざめる

「もしC・Tがこの村に配備されていたとしたら、いくらARMSでも勝ち目は薄い…
 この僕らだって見つかるのも時間の問題だ 今のうちになんらかの対策を練っておくべきか…」

そういいながら、アルが震えるカツミに気がつく

「………涼… 涼は私の始めての友達… いつも私の近くに涼がいた…
 涼のARMSが目覚めてから、いつも嫌な予感がする…
 いつか涼が私の前から姿を消してしまいそうな気が…」

涼のARMSはガシュレーの機械腕をも取り込んでしまうが、涼本人にも重過ぎて扱いきれない様子
一方隼人は、フェイスの変身を見破りその腕を切り落とした!

「き…きさま… オレの変身(メタモルフォーゼ)を何故見破った!?」
「てめーさっき言ったろ "オレのARMSなら軽いもんだ"ってな
 高槻も武士も そしてこのオレも… 誰かの勝手な都合で『こんなもの』押し付けられてんだ!!
 そんなオレ達は、ARMSを鼻にかけたりしねーんだよ 出会ってからまだ二ヶ月ぐれーだけどな
 一緒に視線を潜ってきたオレ達に、安っぽい道化芝居は通用しねーよ!!」

武士のほうも、ビイの衝撃波攻撃を次第に見きれてきた様子

(………私を確認し、かわしている!? 亜音速で飛んでいるこの私を…!?
 これだけの短時間に私のスピードに対応できるなんて、人間では考えられない!! こ…こいつもまさか…)

187 :不思議の国のアラスジ:2015/04/12(日) 22:11:04.65 ID:???
アルのほうはカツミの言葉に露骨な不快感を示していた様子
アルにとって、信じられる人間などすでに存在しない 
両親やエグリゴリに裏切られ、ジェフまで失ったアルは自分ひとりまで生きていくんだ、と自分に言い聞かせるようにつぶやく
だが、そんな二人の傍にも村人達が迫っているのが確認される
カツミはアルを抱き寄せてじっと息を潜める  アルはそんなカツミに母親の暖かさを感じていた…

偶然涼とガシュレーの戦闘にでくわしてしまった兜警部補
銃を構えるものの、ガシュレーは猛然と兜に突っ込んでいく!
だが、涼のARMS砲がガシュレーの足を貫く! 片足を失い坂道を転がり落ちるガシュレーの巨体
手足を失ったガシュレーは、やむを経ず撤退の信号弾を打ち出すのだった
その信号弾に村人達も反応を示す 彼らの耳裏にはバーコードのようなものが刻まれていた

「…化け物の手を持つ子供と、機械でできた男!?
 もう何がなんだかわかんなくなっちまったぜ… おまえ…一体何者なんだ!?」
「……… …そいつを知りたいのは、オレ達の方だよ」

<続く>

188 :マロン名無しさん:2015/04/12(日) 22:35:15.01 ID:???
涼は勿論だが武士が何気にやばい
拳銃弾くらいなら目視で避けられるレベル

警部は味方になるのかな

189 :マロン名無しさん:2015/04/13(月) 00:01:49.10 ID:???
3人とも主人公たちの能力を強化させる引き立て役になってるじゃないか

190 :不思議の国のアラスジ:2015/04/13(月) 23:08:16.19 ID:???
「やはりあのC・Tがこの村に配備されていたのか…
 しかしあの三人を相手に、おまえ達良く無事に帰ってこれたな」
「たりめーだ、あんな大道芸人みてーな奴らにこのオレ達がやられてたまるか!!」
「でも気をつけなよ 話によると、奴らは今まで一度も敵に後ろを見せた事がないらしい
 そのプライドを傷つけたからには、君たちに本気になって襲い掛かって来るはずだよ
 今度は君たちを殺すつもりでね!!」

あんな奴ら何度でも返り討ちにしてやると強気な発言の隼人
アルがいわんこといってまたゲンコツ食らったのはおいといて、一向は一度村を出て態勢を立て直そうとする
だが、その道はすでに村人達によって封鎖されていた

     <ARMS No.27 天使(エグリゴリ)>

この様子では他の道もすでに封鎖されているだろう
さらに村人達の装備もずいぶんとごっつい ライフルや軽機関銃まで持ち出してある
とんだ事に巻き込まれ、ため息をつく兜警部補であった
どうやって突破するか思案していると、そこに村人が倒れこんでくる
随分と苦しんでいる様子だが…

「あ…青木!? 青木か、おまえ!!」
「な…なんだ、こいつおっさんの知り合いなのか!?」
「………何年か前にオレが逮捕した男だ!! 強盗殺人事件の犯人だよ!!
 し…しかしこいつは無期懲役になって… 二年前刑務所で病死したはず…
 …… 待てよ……… 思い出したぞ!!
 村の連中の顔にどうも見覚えのあるような気がしたんだ
 全員事故で死んだり行方不明になっている連中ばかりだ!!」

そのまま青木は息絶えてしまった 鐘が聞こえない、と言い残して…

191 :不思議の国のアラスジ:2015/04/13(月) 23:08:47.25 ID:???
青木の耳の裏に刻まれたバーコードを見て、村人達はマシンナリーインプラント…人間をリモコン操作しているとアルが言う
それが本当なら、エグリゴリは死亡、行方不明扱いの姿を消しても不審に思われない人間を集めて、モルモットにしているということである

「くそっ、この事を早く外に伝えないと…」
「伝えてどうするんだ!?」
「警察が放っておくわけには、こういう組織的犯罪をよ!!」
「ムダだね、こんな村ぐるみ偽装した実験場を作って堂々と人間を集めてこれるんだよ
 とっくに日本政府や警察上層部と話がついているに決まってるだろ!?
 そんな事も可能なんだよ 「エグリゴリ」は!!」

アルの言葉に青ざめる兜とカツミ
とりあえずアルのどたまにゲンコツ当ててさっさと洗脳を説く方法を教えろという隼人
アルの話では、特殊な波長の音波を流してそれで命令を伝えているというが
そうであれば音波の発信源を破壊しなければ村人達の洗脳をとくことは出来ないが、その発信源がどこにあるか…

「そうか…やっぱりあそこに突入してみるしかないな…」
「…あそこ…っておまえ、その発信源が何処にあるのかわかってんのか」
「この男が死ぬ前に一つ言い残したことがあっただろ!?」

―鐘が… 鐘が聞こえない………―

「あ… あ…あるじゃねーか!! 10年前から変わらず建っているあの教会がよ!!」

192 :不思議の国のアラスジ:2015/04/13(月) 23:09:14.96 ID:???
教会内部では、聞いた情報と違うとビイが研究員に当たるがガシュレーがそれを止める
キースの命令を無視して攻撃を仕掛けたのは我々のほう、と言うが
その上で彼らを無傷で捉えるのは不可能といって、メガネの研究員を跳ね飛ばす

「――死体にする以外はな!! さあ!!早くこの装備をオレにつけろ!!」

厳重に封印されたロッカーを強引に開けて、中の装備 ガトリングガンをつける様に言うのだった

「久しぶりの…骨のある獲物だ………誰にも渡しはしないぞ!!」

ARMS一行も教会へ向けて足を進める
もしかしたらあの教会にARMSの秘密が隠されているかもしれない
涼の後ろからカツミが声をかける 絶対に帰ってきて、と

「大丈夫だよ、カツミ… オレは『どこにも』行かない!!
 みんなでこの村から脱出しよう…そして…いつかこの『現実離れ』した世界から抜け出すんだ!!
 ………昔のように……… 平和な生活に戻るんだ…」

<続く>

193 :マロン名無しさん:2015/04/14(火) 00:04:04.62 ID:???
何か涼が死亡フラグを立ててる気がする
主人公死亡という展開だろうか

194 :マロン名無しさん:2015/04/14(火) 00:18:21.61 ID:???
アルは殴られないよう涼のそばにいろよ

195 :不思議の国のアラスジ:2015/04/14(火) 22:51:02.40 ID:???
教会への突入を開始しようとする一行
だが、彼らの前にクリムゾン・トライアッドが立ちはだかる
アルとカツミを兜警部補に任せ、ARMS対C・Tの最終対決が始まる

     <ARMS No.28 逆襲(ぎゃくしゅう)>

教会の研究所内では、メガネの研究員の大声が響く

「どういう事ですか、メアリー・カッツ!!
 コンピュータに保存されていたこの村の機密情報のほとんどが外部に持ち出された形跡がある…
 それもあなたのIDでね!! 科学班のリーダーとして、その辺をしっかりと説明して… !!」

彼女に追求しようとするが、不意に周囲のスタッフの鋭い視線に気がつく

「ここの研究員がみなここで行われている悪魔の実験を認めているわけではないのですよ 人間としてね!!」
「き…きさまら…裏切るつもりか、エグリゴリを!?」
「真実はいつか太陽の下にさらされる… その時が来たという事です
 あの三人の少年がこの村に入って来た時に…
 サイは投げられたわ… すべては三人のARMSの少年に委ねられた
 彼らがC・Tを倒してこの教会にたどりつけるか… そして、真実を受け入れられるのか…
 神の意思が勝るのか、悪魔の夢が叶うのか…!?」

ガシュレーは装備されたガトリングガンを乱射しまくり、涼もうかつに身動きが取れない
だが涼の仕掛けた大岩の仕掛けが、ガシュレーの横を通り、そちらに向けてガトリングを放つ
その隙を突き、涼がガシュレーの生身の頭部にARMSの全力を叩き込もうとするも、裏拳で追い返されてしまう

「そんなちゃちなフェイクにオレが引っ掛かるか!!おまえのARMSごと粉々にしてくれるわ!!」
「ア…ARMSが砕ける!!」

ARMSを盾にするものの、ガトリングの乱射に涼のARMSも破壊されようとしていた

196 :不思議の国のアラスジ:2015/04/14(火) 22:51:28.61 ID:???
武士のほうはビイの真空攻撃を完全に見切ることが出来た様子
いよいよ攻撃に転じようとするが、武士の背後にビイが回り込み、その体を羽交い絞めにする
そのままビイは空高く飛び上がり、空中で武士の体を投げ捨ててしまう

フェイスは木の上に上り隼人をかく乱する戦法をとる
声の方向からフェイスの位置を予測しブレードを振るが
目の前にあったのは、隼人の母親の顔であった これには隼人も思わずブレードを止めてしまう

「ひゃはははは どんなに憎い敵であっても自分のお袋は切れないってか!!
 そろそろきさまに引導を渡してやるよ おまえの母親の顔でな!!」

静かになった戦場に、心配そうな兜警部補
いざとなったら一人で突入するしかないかと言うが、アルがやめといたほうがいいと引き止める

「なにぃ、これでもオレは刑事だぞ!! おまえ全然オレをあてにしてねーな」
「でも僕達はただの人間だろ あんた達が今まで経験してきた捕り物とはあまりに次元が違うんだよ」

ガトリングガンの掃射を止めて、涼に向けて戦士らしく死ねと言い放つガシュレー
涼はただ普通の生活を取り戻したいだけと言うが、ガシュレーはそれをくだらんと一蹴

「おまえはARMSを装着された時点で『戦士』としての生活を余儀なくされたのだ
 そこで敗れた者には"死"あるのみ!! それを自覚して死ねえ!!」

再びガシュレーのガトリングが火を噴く 涼の脳裏にはカツミの顔が思い浮かぶ

(ち…ちがう… ちがう!! 戻るんだ、平和な生活に!!)

<続く>

197 :不思議の国のアラスジ:2015/04/15(水) 23:01:30.74 ID:???
「あの三人のARMSの解析が済んだよ、キース・レッド中佐」
「フフフ…ようやく調べがついたわけですね、ガウス殿
 あの三人に移植されているARMSのコードネームと仕様(スペック)について…
 そして、何故我々のボスが『彼ら』を生きたまま捕獲したがるかについてもね」

     <ARMS No.29 魔獣(ジャバウォック)>

「まずは巴 武士… コードネームは『白兎』(ホワイトラビット) 高速機動用のARMSだ!!」

ビイに投げ落とされ、その脳裏に麻耶の姿や、両親、過去の自分、涼と隼人が浮かぶ

(も…もしかしてこれって 走馬灯のように見える… 死ぬ間際の…)
「………い…… いやだ……… い や だ あ あ 」

死ぬ間際に見る走馬灯に、悲鳴を上げると足のARMSから一気に空気が噴出する!!
そのまま空中をすっ飛び、ビイの背後からその羽を蹴り飛ばす!!

「ホワイトラビットが目覚めた時、それは… 圧縮空気を一気に噴出させ、三百メートル以上の跳躍が可能だ!!
 そして神宮隼人のARMSは『騎士』(ナイト) 主にブレード状の近接戦闘形態を基本とする」

隼人のブレードが、腕ごと母親の顔をしたフェイスを切り裂く
怒りに燃える隼人のARMSが変形を始め、一本の巨大な剣と化す
逃げ出そうとするフェイスを、腕のARMSにつけられたナイフがフェイスに飛んで行き、その体を木に打ちつける
そしてその体をブレードで突きたてた!!
串刺しにされたフェイスが、その顔を再び母親の顔に変える

「隼人…どうして 母さんを… ………ひどいわ…」

そう言い残すとフェイスは絶命し、その顔が消えてなくなるのだった

「……ケッ オレがそんな事で潰れたりするかよ ……くそったれめ!!」

198 :不思議の国のアラスジ:2015/04/15(水) 23:01:57.56 ID:???
「巴 武士の『白兎』に神宮隼人の『騎士』 そして…この私の『グリフォン』
 まるでルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のようですな…」
「ククク…そうとも言える ………だが… …問題は高槻 涼に移植されたあのARMS…
 コードネーム『ジャバウォック』!!」

涼のARMSはもはや限界かと思われたが、突如ガシュレーの弾丸を吸収し始める
一瞬で自己修復する自分のARMSにしばし呆然とする涼だったが、ガシュレーはその一瞬の隙を見逃さない!
腕のARMSを押さえつけ、生身の体をその巨体で踏みつける!!
そのまま涼の体を押しつぶそうとするガシュレー  だが涼は、なんと生身の肉体でガシュレーの体を押し返す!!
さらに吸収した弾丸を撃ち返し、ガシュレーのサイボーグ体をバラバラにしていく…!

「『ジャバウォック』はブラックボックスが多すぎて、解析不能なんだ
 ましてや制御など不可能に近い!! なにしろ、我々の科学班をもってしても手に負えないと判断した代物らしい…」

ガウス将軍の報告に、ファイルを置き不敵に笑うキース

「ククク…面白い… 未だに正体をもつかめぬ魔獣『ジャバウォック』か…
 この私の血もひさびさに騒いで来たな!!」

こうして、クリムゾン・トライアッドを下した三人 ボロボロになりながらも涼はカツミの元へと戻るのだった…

<続く>

199 :マロン名無しさん:2015/04/16(木) 00:16:19.94 ID:???
新たな敵ガウスはキースより強いのか?

200 :マロン名無しさん:2015/04/16(木) 00:39:14.76 ID:???
武士と隼人は第二形態に変貌したがどこまで進化するんだ

201 :マロン名無しさん:2015/04/16(木) 01:45:33.94 ID:???
涼たちの各ARMSに名前が付いたか。
不思議の国のアリスから引用とは割と好きなセンスだが主人公にジャバウォックって随分マイナーなキャラを当てたな。

202 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/04/16(木) 21:14:49.96 ID:???
クリムゾン・トライアッドを倒し、無事カツミたちの下へ戻る三人
涼の無事な姿に、カツミも涼に抱きつくのであった

     <ARMS 30話 真実(しんじつ)>

早速教会へ殴りこみをかけようとするが、一応は敵地の中心部、涼と武士は慎重に行ったほうが良いという
だが、その時教会の扉が開く メガネの女性研究員 メアリー・カッツが彼らを出迎える
内部からもその様子が伺え、メガネのおっさんのほうがわめき立てる 
村人達はメアリーの手で洗脳装置の操作がされているようで、内部からでもどうすることも出来なかった

そのままメアリーに案内され、地下への階段を下りていく一行
さすがに隼人も罠を警戒している様子だが、涼はARMSが反応している様子を気にかけていた
シャッターの閉まった通路まで案内され、メアリーがその中を見せる

部屋の中には ARMSに全身を侵食された人間がいた その光景に涼が悲鳴を上げる
彼らはARMSの実験移植された人間達 その失敗作の成れの果てであった
そのあまりに残酷な光景に、メアリーの喉下にARMSのブレードを突きつける隼人

「きさまらがやったのか、こんなひでえ実験を!!てめえら、エグリゴリが!?」
「……ちがうわ… これはかつてこの鐙沢村を支配していたある組織がやっていた実験…
 反エグリゴリ組織「ブルーメン」がね…
 今から17年前の事………
 ここで…ヒトゲノムを解析し、ARMSと共生出来る特定の遺伝子を見つけ、その適正を持つ人間を創造しようとしていた…
 そして………ついに4人の『適任者』が生まれた… ………つまり…

 あなた達は…ここで生まれたの… ARMSを移植するために………

 ………そして…この実験を行っていたブルーメンの最高責任者の名は新宮修一郎…
 かつてあなたが父親と呼んでいた人… !!」

203 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/04/16(木) 21:15:17.66 ID:???
メアリーの言葉に、隼人が憔悴した表情で傍にあった機材を叩き割る

「………ふ… ふざけんじゃねーぞ!! オレ達がこんなバカげた実験室から生まれた試験管ベビーだと!?
 オレはそんなふかし話、信じねーぞ エグリゴリの奴らの言うことなんか信じられるかよ!!」

武士や涼も、彼女の言葉にショックを受けたように目を見開いていた

(じゃあ…オレの母さんや… 父さんはいったい誰!? そして………
 現実が……… 『現実』が崩れていく…)

と、そこにスタッフから突如外部への回線が切断されたと報告が入る
同時にメアリーに対しておっさん研究員(山賀班長)からの通信が送られる
彼の話では、鐙沢村はすでにエグリゴリの制圧部隊が包囲しているという
ヘリコプターで鐙沢村に急行する制圧部隊 その中には直接指揮をとるキースの姿も確認できた

「…まさかこんなに早く私たちの行動がばれるなんて… 私達のせいであなた達まで巻き込んでしまった…
 でも、せめてもの罪ほろぼしとしてあなた達に知っておいて欲しかった…
 "エグリゴリ"が…"ブルーメン"が…どれだけひどい事をして来たかという事を…
 あなた達がこれからの人生を歩んでいくために………」
「…じょ…冗談じゃねえよ オレ達の身体はオレ達のものだ……… オレの心もオレのものだ………
 誰が何と言おうとオレはオレだ!! 他人の押しつけた運命なんかに従うものか!!
 他人の勝手な都合で消滅なんかさせられるもんか!!」

<続く>

204 :マロン名無しさん:2015/04/16(木) 21:58:27.42 ID:???
涼や武士は実の子じゃないって感じだったが
まさか全員試験管ベビーだとは

205 :マロン名無しさん:2015/04/16(木) 23:15:03.92 ID:???
ドイツの都市ブレーメンと何か関係あるのブルーメンは

206 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 00:38:35.59 ID:???
メアリーはスパイだったのか

207 :不思議の国のアラスジ:2015/04/17(金) 18:09:29.79 ID:???
山の中、座り込むガシュレーの前にビイが顔を出す
地上に落ちる寸前で助けられたそうだが、フェイスはやはりあのまま死んだようだ

「仕方ない……… あいつはそうなると思っていた…
 それより…さっきから妙な空気が流れているとは思わないか
 この空気は…    戦場の空気だ!!」

ガシュレーがその空気の変化を感じ取ると、エグリゴリの制圧部隊による空爆がはじまるのだった

     <ARMS No.31 焼灼(しょうしゃく)>

エグリゴリは村の周囲をナパーム弾による炎で壁を作るつもりのようだ
メアリーは村人達の洗脳装置を解除し、彼らに逃げるよう命令を出す
教会のモニターにはクリムゾン・トライアッドの二人もヘリに向かって抵抗する姿が見えた
戦士として、無抵抗なものに銃をむけるその姿がガシュレーには許せない様子

メアリーは涼達に抜け道からの脱出を促す、まだやることがあると、メアリーも後からついていくというが…

「皆さん…覚悟はできてますね ………私達は…
 私達は研究の名のもとに人間の尊厳を踏みにじってきました
 その報いは受け入れなければなりません…」

教会から脱出した一行、その時、地下研究所に地下壕潰しの爆弾が炸裂する様が見えた
研究所が崩壊する様に、高笑いを上げる山賀班長 そのままトラックで村から脱出しようとするが
エグリゴリのヘリは、彼らにも銃口を向けるのだった…

208 :不思議の国のアラスジ:2015/04/17(金) 18:09:56.23 ID:???
涼は生き残った村人やガシュレー達に脱出口を教えにいくと言う 当然兜警部補がそれを止めようとするが
涼の脳裏に、地下研究所の実験体たちが浮かぶ

(もし目をそむけてしまったら… 人間じゃなくなる…)

ビイに化け物といってしまった負い目からか、武士も涼に付き合う
さらにカツミも教会で涼の帰りを待つと言い出す 反論しようとする涼の口を
カツミの口づけが涼の口をふさぐのであった

「約束したでしょ…いっしょに帰るって… やぶったら…承知しないからね……
 そして抜け出そうよ……… この狂った世界から…」

村人達の死体の山の中、ガシュレー達を見つける涼と武士 だがすでにその身体はボロボロだった

「私達を助けに来てくれたの!? やさしい坊やだこと…
 …あの時も… あの時もこんな状況だったんだ…
 無惨に殺されていく村人を見ていたら、また思い出したよ………
 両親を殺され体の大半を失い、こんな化け物みたいな姿に生まれ変わった自分の気持ちをね…」
「ご…ごめんなさい… ぼ…僕…」
「いいんだよ、いつのまにか機械の体が私の心までも覆い尽くしていたんだ…
 たしかに…化け物だったのかもしれない… …さあ… 早くお行き
 あんた達は自分の心をしっかり握りしめておくんだよ 決して私達みたいになるんじゃないよ」

「行けえ!!おまえ達は生き延びなきゃならん!! そしてこの惨劇を目に焼き付けておけ!!
 いつかおまえ達が"戦士"として生きざるをえない瞬間が訪れるまでな!!」

そのままビイとガシュレーの二人は、彼らの目の前でバラバラにされてしまうのだった…

「く…くそぉ、オレは死なねーぞ!! …オレは帰るんだ!!」

209 :不思議の国のアラスジ:2015/04/17(金) 18:10:53.19 ID:???
隼人はヘリに向かってブレードを振るものの、その刃がヘリまで届くはずもない

「くそっ くそーっ!! 10年前のあの時と同じだ!!
 オレのブレードが届くとこまで降りて来やがれ!!」
「おい、無茶はやめろ!! ヘリに抵抗しても無駄だというのがわからないのか、バカ野郎!!」
「くそーっ何故だ!!何故オレにもう一度こんな光景を見せるんだ!!」

兜警部補も拳銃で抵抗を続けるが、彼も隼人も自分の無力さをかみしめるだけでしかなかった

(消されるもんか!! オレはおまえら(エグリゴリ)の思いどおりにはならないぞ!!
 オレ達は自分の運命を取り戻すんだ!!)

カツミの元へと急いで駆けつける涼 教会の中から飛び出して涼の元へ走ろうとするカツミだが
涼の頭上を通り過ぎたロケット弾が、カツミの背後で爆発を起こし

カツミの体は、炎に飲みこまれた

燃えさかる炎を前に、立ち尽くす涼
涙を流す涼の顔を、ARMSが侵食していく……

<続く>

210 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 19:20:14.86 ID:???
容赦なく死んでいくなこの作品は
ヒロインも容赦なく退場
もしかして新ヒロインとかいるのかな

211 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 19:40:48.28 ID:???
えっ、何でカツミ退場させる必要あったんだよ?

212 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 21:52:04.40 ID:???
普通ならアルのほうが先に死ぬはずだが…
何でこんな大して劇的でもないところで初期メンバーを消すんだ。

213 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 23:04:57.24 ID:???
涼たちの怒りをブルーメンでなくエグリゴリに矛先向ける為なのか

214 :マロン名無しさん:2015/04/17(金) 23:53:47.88 ID:???
反エグリゴリ組織らしいからね、敵の敵は味方、とは限らんか
少なくとも涼たちにとっちゃ両方共敵に映りそう

しかし組織規模はまだ不明だけど他国に軍隊まで出して町一つ消せるなら
既に完全に世界の裏を支配してる感じだなあ
そんな組織がわざわざ狙うって逆にARMSはどんだけヤバイんだ

215 :マロン名無しさん:2015/04/18(土) 00:24:23.41 ID:???
次々と人が虐殺されてるな
スプリガンは数名程度だったがこれは数十人規模とケタが違う

216 :マロン名無しさん:2015/04/18(土) 07:25:13.42 ID:???
隼人と武士がキースに捕まりエグリゴリ本部に連行され涼一人で助けに行く展開なのかな

217 :不思議の国のアラスジ:2015/04/18(土) 22:52:52.46 ID:???
涼の目の前で炎に飲み込まれたカツミ 涼の脳裏にカツミとすごした思い出が浮かぶ

     <ARMS No.32 覚醒(かくせい)>

涼の頭上をヘリが通り過ぎ、憎しみにとらわれる涼

【力が欲しいか!!】

ARMSの声が響くと、突如涼の肉体が変化を始め、高笑いが響き渡る

【我はジャバウォック…
 我はジャバウォック!!
 我はジャバウォック!!】

高笑いをあげながら、ARMSが肉体に広がる涼の視界に見えたものは
悪魔のごときジャバウォックの顔であった

【力が欲しいのなら………   くれてやる!!】

そして、燃えさかる炎の中、涼の肉体は 

 魔 獣 <ジャバウォック>そのものと化した

少し遅れて武士も教会前にたどり着くと、炎の中から飛び出すジャバウォックを見る

<全機に告ぐ、こちらはキース・レッド この村の施設はおおかた焼きつくした
 後は生き残ったネズミ共の駆除をするだけだ ただし………
 予定通りARMSの連中だけはなるべく殺すなよ 以上だ!!>
「へへへ、まったく楽な仕事だったぜ!!なにしろほとんど無抵抗な奴らをぶっ殺すだけ… !!
 ど…どうした、やられたのか!?」

218 :不思議の国のアラスジ:2015/04/18(土) 22:53:28.75 ID:???
突如ヘリがゆれ、後部のパイロットに被害を確認するヘリのパイロット
しかし後ろのパイロットは唖然とした声をあげるだけ 前に向きなおると
目の前には、ヘリのキャノピーにしがみ付くジャバウォック…!

そのまましこたまヘリを殴りつけるジャバウォック
さらに取り込んだヘリの破片を撃ちこみ、雄叫びを上げながら次々に撃墜していく

一方、隼人たちはヘリに追い詰められてしまう
万事休すかと思われたが、その目の前でヘリが何かに撃ち落される
呆気にとられていると、彼らの目の前にジャバウォックが降りてくる
その腹部に、涼の顔が取り込まれている様子も見えた そのままどこかへと飛び去るジャバウォック…
隼人がアルの胸倉をつかみながら何が起こったかの説明を求める

「ぼ…僕にだってわかるもんか!! か…考えられるのは一つだけ…
 高槻 涼のARMSのリミッターがはずれたんだ!!
 ARMSの増殖能力をコントロールするためのプログラムが解除されて、奴の肉体を侵食してしまった…
 まさにARMSの暴走だよ     まったくなんて事すんだ…」
「……… …じょ… 冗談じゃねえぞ… あれじゃあまるで…まるで… ただの怪物だ!!」

<オートローテーション不能…うわあああ…><た…助けてくれえ!>
「…す…素晴らしい…あれが"ジャバウォック"!! 一切のコントロールが不可能な完全なる戦闘生命体か…
 まさかこれほどの… !!」

キースもジャバウォックの戦闘力に驚嘆の声をあげていると、近くのヘリが爆炎をあげる
そしてジャバウォックは、キースに向けてその爪で引き裂かんとする!!
すんでのところで回避するが頬を傷つけられ、キースのARMSもジャバウォックの爪で欠けてしまう

「ククク…ジャバウォックめ…味な挑戦状をたたきつけてくれる…
 その挑戦、次回は必ず受けて立ってやる」

ジャバウォックに受けた被害は甚大 エグリゴリの空爆部隊は撤退を始めるのであった

219 :不思議の国のアラスジ:2015/04/18(土) 22:53:54.86 ID:???
(オレの現実は崩壊した… 両親も…カツミも…失った…)

「…もしかしたら… 僕達人間の時代は終わろうとしているのかもしれない………」

(そして…現実は… 未来はいったいどこに向かっているんだろう…)


              A  R  M  S
           
                  アームズ

               第一部「覚醒編」
 
                   完
           
              The Fitst Revelation

               “The Awakening”

                   E N D

to be continued... The Second Revelation

220 :マロン名無しさん:2015/04/18(土) 23:25:05.25 ID:???
キースは偉そうなこと言いながら結局ARMS捕獲に失敗してるじゃねえか
本部に帰還すればボスから粛清されるんよな

221 :マロン名無しさん:2015/04/18(土) 23:37:49.74 ID:???
ジャバウォックすげー禍々しい……よくこんなの描けるなぁ
つかこれからどうなるんだこの漫画どんな物語進行するんだ

222 :マロン名無しさん:2015/04/18(土) 23:44:13.61 ID:???
涼はカツミを失ったことを学校や両親にどう伝えるんだ?

223 :マロン名無しさん:2015/04/19(日) 00:37:28.76 ID:???
どこかで見た感じだと思ったら豪鬼に似てるジャバウォック

>>222
普通に隠蔽されて行方不明で終わりそうな予感

224 :不思議の国のアラスジ:2015/04/19(日) 23:06:15.24 ID:???
力が欲しいか!!

(…… …… ……力が…)

力が欲しいのなら くれてやろう!!

("力"が…)

       <ARMS No.33 鼓動(ビート)>

力を欲する涼の脳裏に、鐙沢村のARMSと同化した人間が浮かび
悲鳴と共に涼は目を覚ました

(…… この頃毎日同じ夢を見る……… あの鐙沢村の一件から2週間…
 飽きもせず……… 相変わらずオレの頭の中を蝕んでくれる… 多分…これからも…)

と、そこにアルと隼人が涼の元に顔を出す
涼は廃ビルで身を隠しながら生活をしているようだが、母親からの差し入れをアルと隼人が引き受けてる様子
アルもアルで涼の母親に頼まれると断りにくいようだ そんな不平を隼人のゲンコツが止める

「なあ高槻…気持ちはわかるがいい加減家に帰ったらどうだ!? いくらあのお袋でも心配するぜ…
 言っておくが、オレはおまえのお袋に鐙沢村での一件は何一つ話していないぜ
 これはおまえ自身の問題なんだからな」
「…… …今さら帰るわけにはいかないよ… オレは…近所に住むカツミの両親に会わせる顔がない…
 …これから先 オレの周りはますます物騒になっていく… …これ以上大事なものは失えないよ…」

学校に通い、授業を受けている途中、鐙沢村で起きたことを思い出す
そんな上の空な様子の涼にクラスメイトが声をかける ついでにカツミの件で思い切り地雷踏みました
その言葉にARMSが発動しそうになるが、とっさに涼が教室を出て行くのであった

そのまま学校から出て行ってしまう涼 入り口で隼人と武士が顔を合わせる

225 :不思議の国のアラスジ:2015/04/19(日) 23:06:43.71 ID:???
「今の共振、高槻君のみたいだったけど… どうしたの………!?」
「…… 発作的にARMSが起動しかけて…慌てて飛び出していったよ… あいつ一体どうしちまったんだ!?」
「…… 仕方ないよ………
 今回の鐙沢村での事で、僕たちは変わらざるを得ないだけの経験をしてしまった…
 特に…一番ショックが大きかったのは高槻君…だったと思う… なにしろカツミさんを…救えなかったわけだからね…」
「………まあな… …なんだかんだいってもあいつはいつも冷静だったし、オレ達の要だった…
 そんなあいつが今じゃ見る影もねえ…」
「…でもこれから先高槻君がいないとやっていけないと思う…
 あの鐙沢村での一件以降…エグリゴリの攻撃もどんどん容赦のないものになってきている…
 …高槻君は、いつまでたっても自分の殻が破れなかったこの僕を救い出してくれた…
 そうじゃなければ今頃…僕は…」

―そんなの当たり前だろ!? 人間なんだから…―

「………だから… 今度は僕達が高槻君を救ってあげる番だ!!」

廃ビルへと戻る涼、そこにエグリゴリのサイボーグ兵士が周囲を取り囲む
涼はサイボーグ兵に打ちのめされ、血まみれでへたりこむ
サイボーグ兵が、そんな涼の胸倉を持ち上げ、拍子抜けだと言わんばかりであった
彼らの言葉に、涼はガシュレーの最後の言葉を思い出す……
そして、自分自身のどこか奥で ジャバウォックが笑みを浮かべていた

「…そうか ジャバウォック…おまえは『ここ』にいたんだな…
 きさまらは三つの考え違いをしている」
「な…なにい!?」

226 :不思議の国のアラスジ:2015/04/19(日) 23:07:12.47 ID:???
「一つ目、オレは逃げてきたんじゃない、待っていたんだ! おまえ達エグリゴリが手を出しやすいように…」

涼のARMSが、胸倉をつかむサイボーグ兵士の腕を握り締める

「二つ目、かわせなかったんじゃない、かわさなかった…
 一瞬で灰にされたカツミの千分の一も苦痛を味わわないと自分自身が許せなかった…」

涼の顔にジャバウォックの文様が浮かび上がり、カツミの最後がフラッシュバックされる

「三つ目… オレは、逃亡者じゃない!! 復讐者(リベンジャー)だ!!」

そのまま涼のARMSは、握り締めた腕を引きちぎる!!
その様子を隣のビルから見ている少女が一人…

―いつかおまえにもやって来る… 戦士として生きざるをえない時が…!!―

戦士として、復讐者としての道を選ぶ涼 だがその背には、ジャバウォックの影がつきまとう…


<続く>

227 :マロン名無しさん:2015/04/19(日) 23:11:48.23 ID:???
相変わらずエグリゴリの末端は頭悪すぎ
束になって襲撃すれば涼に勝てると思ったのか

228 :マロン名無しさん:2015/04/20(月) 02:07:44.92 ID:???
涼が荒れてる一方、武士がもう初登場時の面影ゼロな頼れる良いヤツに、誰だお前

229 :マロン名無しさん:2015/04/20(月) 02:16:21.74 ID:???
いまだに学校通ってられるだけでも凄い神経だな。3人とも。

230 :不思議の国のアラスジ:2015/04/20(月) 22:12:32.42 ID:???
「オレがこの廃病院に住んでいたのは、逃げ出していたわけでもおまえらを恐れていたからでもない…
 誰にも邪魔されずにおまえらを… エグリゴリの奴らを迎撃するためだ…」

(カツミのために…)

「……… オレは… 復讐者(リベンジャー)になるッ!!」

     <ARMS No.34 来訪(ヴィジット)>

兵士の一人(デコ)がワイヤーを打ち出し、さらにもう一人(チビ)が(やたらハイテンションで)足に仕込んだブレードで涼の腕を蹴る
だが涼は意に介さず、蹴りの一撃で吹き飛ばす
腕を千切られたハゲサイボーグもその拳を突き出すが、あっさりつかまれそっちも引きちぎられてしまう
悲鳴を上げるハゲの顔面を、涼の拳が思いっきり殴り飛ばす

(そ…そんなバカな… アレだけのダメージを受けながらなんともないのか!?
 ARMSならともかく、何故生身の部分にあんな力が…!?
 それにあいつ…あいつ…)「!!」

デコ兵士の腕も引きちぎられ、チビ兵の前にデコの腕が転がる
そして、眼前に立つ涼の形相は もはや涼なのか、ジャバウォックなのかも定かではなかった

隼人と武士があわてて廃ビルに帰ってきたが、部屋にはボロボロにされたサイボーグ兵士が転がっていた
そこにチビの首をつかんで壁に押し付ける涼の姿を見つける
慌てて隼人が止めようとするが、振り返った涼の形相に隼人も思わず後ずさりをしてしまう

231 :不思議の国のアラスジ:2015/04/20(月) 22:13:45.48 ID:???
「高槻君、だめだ それ以上やったら死んでしまう…」
「…そうさ…殺すんだ… カツミだってこいつらに…」

―そんなにおびえる涼なんて、涼らしくないよ…―
―涼らしくないよ!!―

「………おまえ… 本当に高槻か…」

カツミの言葉が脳裏をよぎり、我に返る涼 
だが隼人の言葉に、来るなといって逃げるように部屋から出て行ってしまう

「…まったく…えらい事になったぜ…
 あれじゃあ、まるで鐙沢村で見たあの化け物と同じだぜ…」
「でも隼人君、あんな言い方ひどいよ…」
「…ああ わかってるよ …とりあえず高槻を追うぞ あいつをこれ以上暴走させるわけにはいかねえ…
 あいつを止められるのはオレ達しかいないんだからな…」

そのころ涼は川原で座り込んでいた
自身の右腕…ジャバウォックをにらみ付け、何者なのか問いかける
すると急にARMSが共振反応を起こす 後ろから声をかけられ、振り返った先には

死んだはずのカツミが そこにいた

232 :不思議の国のアラスジ:2015/04/20(月) 22:14:10.82 ID:???
「…ふん…あんたの頭の中はカツミって子の事でいっぱいみたいね
 "ジャバウォック" 高槻 涼君… あんたにはいっぱい聞きたい事がある… !!」

と、そこに隼人と武士も追いつくが、武士もその女性をカツミだと思ってしまう

「………やれやれ… 私はよっぽどそのカツミって子に似てるのね…
 でもこれで、ARMSが4人そろったわけか…
 私は4人目のARMS 久留間 恵… あんた達と同じ"ARMS"の持ち主であり、そして…
 反エグリゴリ組織 "ブルーメン" の一員よ」

<続く>

233 :マロン名無しさん:2015/04/20(月) 22:23:40.03 ID:???
>オレがこの廃病院に住んでいたのは
その建物はあんたが所有してるのか?違うだろ不法侵入だぞ理解してないだろ

あの炎から奇跡的に生還し記憶を失ったのが久留間恵というわけではなさそうだな

234 :マロン名無しさん:2015/04/20(月) 22:43:34.75 ID:???
クルマ・(ベン)ケイか、こっちを上手いこと女にしてきたなー
主人公が交替でも武士死亡交替でもなく、ヒロインが交替パターンか?

235 :マロン名無しさん:2015/04/20(月) 23:00:24.82 ID:???
素朴な疑問なんだけど隼人と武士が涼じゃなく高槻と呼ぶのは何故だ?
普通親しくなれば姓より名前で呼び合うのに

236 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 00:01:58.55 ID:???
カツミ……に似てるかこれ?
似てるって設定は理解したが……似てるかこれ?

237 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 10:47:53.75 ID:???
カツミ殺して似たようなヒロイン投入ってテコ入れメンバー再編くさいな。これ人気ないのか?

238 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 20:39:34.84 ID:???
髪質以外似てるように見えない

239 :不思議の国のアラスジ:2015/04/21(火) 22:05:00.90 ID:???
涼達の前に現れた、カツミに良く似た女性 彼女、久留間 恵は"ブルーメン"の一員と名乗る
その言葉に隼人が敵愾心をむき出しにした表情を見せていた

     <ARMS No.35 魔眼(エヴィルアイ)>

武士のほうは4人目のARMSと聞いて喜んでいたが、隼人の方はとてもそんな気になれなかった様子

「……… いいか… オレ達はその"ブルーメン"とかいう組織に、どんな目にあわされたか忘れたのか!?
 おまえだって鐙沢村で見ただろう!?
 あの地下研究所で奴らが一体何をしていたかを!!
 数々の非人道的な実験を繰り返し…
 おまけにARMSなんて代物をオレ達に移植しやがったとんでもねえ組織だぞ!!
 たとえカツミに似ていようが、オレ達と生まれが一緒だろうが…
 オレは"ブルーメン"の一員であるおまえを仲間なんて認めねえ 絶対に認めねえからな」

とはいえ、恵は別に三人の仲間になると言うわけではなく、ブルーメンからのメッセージがあるそうだが…
隼人の方は露骨に嫌悪感を露にするが、三人が知らないことが多すぎるのも確か
とりあえず話だけでも聞くことにするのであった

恵に連れられた先はどこかの倉庫 そこで三人は私と戦ってもらうと恵が言い出す
三人はブルーメン管理下に置かれるとの事で、リーダーの座を賭けて戦ってもらうと勝手な言い草
当然隼人は帰ろうとするが、その時三人のARMSが勝手に発動してしまう

「ふん!!あんた達、ARMSについても何も知らないのね
 ARMSってメンバー一人の意志があればほかのARMSも発動できるのよ 強制的にね!!」

これに完全にぶちきれた隼人、恵に向けて突進するが
隼人の体は恵にかるがる投げ飛ばされてしまう 呆気にとられる隼人
さらに武士に向けてフランケンシュタイナーをぶち込む!

240 :不思議の国のアラスジ:2015/04/21(火) 22:05:33.40 ID:???
恵の挑発に、ブチギレで追い回す隼人 その攻撃を恵は軽々とさばいていた
涼のその様子を信じられないといった感じで見ていた

(そ…そんなばかな、あれだけの隼人の攻撃がまるでかすりもしねえ…
 まるで全ての技を見透かしているように…)

恵の戦い方を見て涼が気づく 恵のARMSは『目』であると
そして隼人もやられ、その体が涼のところへ滑り込んでくる

「ご名答、よくわかったわね さすがジャバウォック、高槻 涼君
 そこに転がっている騎士(ナイト)や白兎(ホワイトラビット)とは一味違うって事かしらね…
 でもこの私の目に移植されたARMS…   "クイーン・オブ・ハート"(ハートの女王)に勝てるわけがないわ」

そういって恵は勝ち誇るかのように涼を見下ろす

「私のこの目は周りの大気の動き、あなたたちの筋肉の収縮、さらに眼球の動きの全てを捕らえる事ができる
 だからあなた達の攻撃を見切ることなど造作もない事…
 そして私のクイーン・オブ・ハートはあなたのジャバウォックさえも凌駕している」

恵の言葉にジャバウォックが【馬鹿め】と反応を見せる

「つまりあんた達のARMSは、私のARMSによって一つに統合されるのよ!!」

【馬鹿め!】     

【馬鹿め!!】

ジャバウォックが恵に向けて拳を振り下ろす 外れはしたがその動きは恵ですら見ることが出来なかった
振りあげた涼のARMSには、ジャバウォックの顔が映しだされていた 
恵に向けて振るわれるジャバウォック 涼の叫びもむなしく、倉庫内に鮮血が飛び散る…

241 :不思議の国のアラスジ:2015/04/21(火) 22:06:05.68 ID:???
だが、涼は自身の生身の左手をジャバウォックに貫かせ、無理やりその攻撃を止めていた

「も…もうやめろ…やめるんだ…
 おまえにはわからないのか………オレ達は危険な火薬庫の番人なんだって…
 オレ達がARMSのためにどれだけ傷つきどれだけ色んなものを失って来たか…
 そして、これ以上オレにまだ失わせたいのか!?そんなのはもうカツミだけでたくさんだ!!」

涙ながらに訴える涼 そして恵の下から去ろうとするが……

「わかったわ………もうあんた達には手を出さない… …でも残念ね…
 私達"ブルーメン"はとっておきの情報を持っているわ… その"カツミ"って子の事でね!!」

恵の言葉に、三人は驚きの表情を浮かべるのであった

<続く>

242 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 22:16:23.88 ID:???
恵から全く協調性を感じない
こんな調子なのに仲間になるのか

243 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 23:06:31.47 ID:???
ブルーメンってスプリガンの第三帝国復活させようとした「ネオ・ナチス」みたいな組織なのか
ボー・ブランシェのような人物がいたりして

244 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 23:08:46.34 ID:???
初登場隼人より遥かに問題児に見えるんだが大丈夫かこの女

245 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 23:13:22.41 ID:???
事実上恵が負けたんだから涼がリーダーになるんだろ
あとは恵をいかに従えるかだが時間がかかりそうだ

246 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 23:13:49.80 ID:???
目がARMSって変形した時の絵面がグロいことになりそうだが・・・

247 :マロン名無しさん:2015/04/21(火) 23:57:55.56 ID:???
他のARMSもジャバウォックみたいに変化するとしたら恵も全裸に?

248 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 00:01:59.03 ID:???
大事な部分は悟空のように破れず隠します

249 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 03:01:03.45 ID:???
目がいいだけで格闘能力は人間レベルっていうんじゃ後方支援に徹した方がいいな……

250 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 10:07:34.67 ID:???
他作品だがゴクウみたいに世界中のコンピュータにアクセス操作できるという能力のほうがよかったんじゃない?

251 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 15:56:41.86 ID:???
目からビームでも出すんじゃね?

252 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 19:04:12.39 ID:???
しかし隼人がまたぶちのめされた件
隼人はアレか 程よく強いせいでかませになってしまうベジータポジか

253 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 19:25:26.81 ID:???
近接戦闘型だから必ず相手も手を出せるという最大の弱点
ポルナレフのようなポジションかもしれん
というか進化したけど大して戦力アップになってない気がする

254 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 19:37:57.49 ID:???
刃物使い(隼人)が勝つ=相手が重傷or死ぬ
って感じだし仕方ない
ジョジョ3部のポルナレフしかり、ダメージ描写をごまかせないキャラは割とかませ化する

255 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 19:41:18.69 ID:???
リロード忘れて書き込んだらポルナレフとポルナレフでかぶってしまった…

256 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 19:50:35.56 ID:???
何を言ってるのかわからねーと思うが

257 :不思議の国のアラスジ:2015/04/22(水) 21:59:15.50 ID:???
恵の言葉に、ひとまず一行はブルーメン本部へと向かう
カツミが生きているかどうかは、涼が自分で判断することではあるが…

     <ARMS No.36 組織(ブルーメン)>

ブルーメン本部は、表向きは巨大な製薬会社のビルであった
隼人は鐙沢村での光景から、ブルーメンもエグリゴリと同様に嫌悪感を露にしていた

「…あんた達…本当になにもしらないのね エグリゴリは各国政府と特殊な協力関係を結んでいるの
 法的に禁止されているBC兵器実験や、市民を対象にした極秘人体実験のデータ提供…
 また、政府の利益を守るため、第三世界に派遣する非合法な暗殺部隊の提供…
 "エグリゴリ"が滅ぶ時は、各国政府も共倒れ…って運命なの
 だから警察も政府も"エグリゴリ"には一切手を出せない状況なの まあ他にもいろいろあると思うけどね…
 だけど…そんなやり方に反発している人間は決して少なくはなかったわ
 彼らが裏でやっている人体実験や暗殺部隊の事を知った人間やその被害者はね…
 そして今から20年前の事…
 そうした人達が、エグリゴリが心血注いで開発を進めていた"ARMS"を持ち出し、この組織を作り上げた…」
「なんだって じゃ…じゃあまさか…」
「…"エグリゴリ”という強大な敵を相手にするにはまだ力不足だけど………
 あんた達が来てくれたおかげでみんなも活気付くと思うわ… ようこそ"ブルーメン"へ!」
 
恵がシャッターをあけると、ブルーメンスタッフからのクラッカーと拍手喝采が三人に向けられた
呆気にとられる三人 涼のかたを叩いてドレッドヘアの黒人が気さくに話しかける
そのままパーティー騒ぎになりそうだったが、涼がカツミの情報を求めることでとりあえずその騒ぎは収まる
カツミの行方は最高機密だった様子で、ブルーメンオペレーターの李春香(リーチュニャン)が恵を睨むのであった

258 :不思議の国のアラスジ:2015/04/22(水) 21:59:54.46 ID:???
パソコンから暗号を解除すると、画面にカツミの名前が映し出され、ゆっくりと現れる画像には
確かにカツミの顔が映しだされていた    その光景に涼も驚愕の表情を見せる

(そ…そんなバカな… たしかにオレは見た! …オレの目の前で…)

「………あの日、鐙沢村に向かったのはあなた方のほかにエグリゴリのメンバーであるアルと
 25、6歳の男性が一人…そして… アカギ・カツミという女の子…だったわね…
 それについては同志であるメアリー・カッツから確認してあります
 この人物があなた達の探すカツミさんなのかは我々にはわかりません」
「ば…ばか言うな、これはカツミだ間違いねえ!!」
「………そうですか ならなおさら不思議ですね…
 カツミ・Aという人物がARMS計画に大きな影響を与えるVIPとして
 どこかの国に運ばれたことは確かですから…」

カツミの最後は涼が確かにこの目で見たはず 死んでないにしてもエグリゴリの罠であることは間違いないと隼人は言うが
涼が部屋を出ようとするのを見て、隼人が引き止める

「おい、高槻!!どこへいくつもりだ!!」
「こうしちゃいられない…行かなくちゃ!!」
「行かなくちゃ…ってあんたカツミって子がどこにいるかまだわからないのよ」
「そうだ!!それに罠かもしれねーんだぜ!!」
「…… …たとえ罠でもかまわない… カツミがどこにいようとかまわない!!
 ただ…ほんの少しでも生きてるって可能性があれば…!! オレはカツミを探し続ける!!」

259 :不思議の国のアラスジ:2015/04/22(水) 22:00:22.88 ID:???
涼の顔にARMSの模様が浮かび上がる様子にさすがに隼人も困惑
だが、そこに突然彼らの周囲がシャッターで閉められ閉じ込められる
恵に問いただそうとするも、彼女も知らないことらしい そこに何者かからの声が送られてくる

<無礼であることは承知しているよ そのシャッターはARMSの力では破れない強度を持っている…
 君達を帰すわけには行かないのでね…>
「なにぃ!? ふざけんな!!てめー一体何者だ!?」

<…… フフフ…私は"ブルー"と呼ばれている "ブルーメン"の最高責任者だよ>

<続く>

260 :マロン名無しさん:2015/04/22(水) 23:28:31.13 ID:???
しかしカツミあの炎の中どうやって生きのこれたんだ?

261 :マロン名無しさん:2015/04/23(木) 00:51:04.36 ID:???
涼たちを誘き寄せるための偽情報だろう。
あの状況で何の特殊能力も無いカツミが生き残れるのは無理がある。
万が一生きていたとしてもまともな姿ではないはず。

262 :マロン名無しさん:2015/04/23(木) 01:10:15.10 ID:???
ブルー"メン"なのに女性がいるとはこれいかに

263 :不思議の国のアラスジ:2015/04/23(木) 21:57:39.63 ID:???
<(ジャバウォック)、高槻 涼君
 騎士(ナイト)、神宮隼人君
 白兎(ホワイトラビット)、巴 武士君
 そして… 我が同胞であるハートの女王(クイーン・オブ・ハート)、久留間 恵君
 ついにここに、4人のARMSがそろったわけだ 私は本当に嬉しい>

     <ARMS No.37 意志(ウィル)>

<改めて紹介しよう、私は"ブルー" 反エグリゴリ組織"ブルーメン"の指導者だ>
「ふ…ふざけんな、人の事を妙な名前で呼びやがって!! なんだかさっぱりわかんねーぞ!!」
<知らなかったのかね、これは君達 ARMSの一つ一つに付けられたコードネームだよ
 興味があるなら"ルイス・キャロルの本"(不思議の国のアリス、鏡の国のアリスの作者)を読んでみてはどうかな…>

ブルーの言葉に、隼人はちょっと顔を赤くしつつ、ここから出せと叫ぶ
さもなければ扉をぶち壊すというものの、目の前のシャッターはARMSの最大出力にも耐えられる強度を持ち、加えてARMSの弱点、高圧電流も流し込んである
隼人ははったりだと思っていたようだが、シャッターに向けてGショックを投げるが
目の前で電撃がはしり、あわれ隼人のGショックは黒焦げになってしまうのだった

<すでに気づいていると思うが、君達の町、藍空市にはエグリゴリの監視部隊が多数潜入している…
 君達がエグリゴリの手に落ちる可能性をこのまま見過ごす事はできない
 この20年の間、ARMSとその謎をめぐって、我々とエグリゴリは血で血を洗う戦いを繰り返してきた…
 君達の後ろには、数え切れないくらいの人間の屍が広がっているのだ…
 それというのも君達、ARMSが人類の未来…人類の進化にかかわる鍵だからだ!!
 ARMSはもはや、君達個人の意志を超えた重要な存在なのだ
 我々は、君達に個人的な感情でなく理性的な判断を望みたい…>

「…ずっと思っていたんだ… オレは…今のこの状況さえ脱出すれば、また元の日常に戻れると思っていた…」

だが、涼はブルーの言葉を無視してジャバウォックでシャッターをぶん殴る!

264 :不思議の国のアラスジ:2015/04/23(木) 21:58:05.27 ID:???
「けど…オレの目の前でカツミが消えた瞬間、全てを悟った!!
 オレ達は、生まれる前から切り替え不可能なレールにのせられていたんだってな
 おまえらエグリゴリや、ブルーメンによって!!」

そのまま涼は、高圧電流を受けながらも強引にシャッターをこじ開けようとする

「…おまえ達もエグリゴリと同じだ… 試験管の中だけで世界を語る人間だ…
 カツミ一人救えなかったくせに、なにが人類の未来だ!!

 二度と…オレ達の運命に……… 意志に… 触れるんじゃねえ…」

無理やりにシャッターをこじ開けることに成功するものの、涼はそのまま倒れこんでしまう
すると逆側のシャッターも開き、ブルーメンスタッフが彼らに駆け寄ろうとするが隼人の一喝が彼らの足を止める
涼の仇をうとうとする隼人がARMSを展開させるが、涼はちゃんと生きてます

彼らを閉じ込めたのはブルー本人の独断と言うことだが、スタッフ一同にとっても彼らはブルーメンの希望であった
スタッフ一同は一緒に戦おうというものの、涼はその申し出を断る

「確かに…ここに来るまではエグリゴリに復讐したい気持ちでいっぱいだった……… だけど今は違う!!
 ここに来てオレは、カツミを救えるかもしれないという『希望』がもてた!!
 それがたとえ罠であっても、百万分の一しか可能性がなくても…
 それは、オレが選んだ運命だから…」
<ばかな…おまえ一人で何ができるというのだ!!>
「違うよ!!一人じゃない…僕達も行く」
「そうさ…オレ達にはエグリゴリを倒して世の中を良くしようなんて大儀は、さらさらねーんだよ!!
 オレはただ"キース"の野郎を殺す!! それだけだからよ…」
「そして僕は、この二人の仲間をサポートしたいんだ!! 情報をくれたことは感謝しているよ 縁があったらまた…」

そう言って去ろうとする3人を恵が引きとめようとするが、ドレッドの黒人が恵の肩をぽんと叩く
黒人の茶化すような言葉に恵は慌てて否定する   そんな様子がブルーのモニターに映されつつ、李にデータの所得を確認する
彼らを帰すことになるが、ブルーはまた近いうちに自分の前に姿を現す、と不敵な笑みを浮かべるのであった

265 :不思議の国のアラスジ:2015/04/23(木) 21:58:31.04 ID:???
一方エグリゴリのキース・レッドの元にカツミの情報にブルーメンが食いついたとの報告が送られる

「しかし何故あんな情報操作を…管理部にしれたら懲罰ものですよ」
「…… ………追いつめられ… おびえきって牙をむいた獲物に追い込むのに、最も効果的なものはなんだと思う!?」
「…… …恐怖… でしょうか!?」
「…いや… 違うな… 希望だよ……… 希望こそが生きるための本能をゆり動かす最高のファクターだ!!
 ARMSを移植されたものは、不死身の超人と化す… 全身に散らばったナノマシンが生身の部分をも修復するからだ
 だが…例外が存在したよ高槻 涼のジャバウォック………
 奴につけられた傷だけは、この私のARMSをもってしても消すことができない
 奴のARMSこそはARMSを殺すためのARMS… 最強の戦闘用ARMS…だ…
 ククク…ブルーメンの奴らめ、とんでもないものを目覚めさせたものだ…」

キースの頬につけられた、ジャバウォックの爪痕に触れながら不敵な笑みを浮かべる

「…"カツミ"という名がおまえを走らせ、かすかな希望がやがて深い絶望を生む…
 そしてその瞬間を…私が自らの手で演出する…
 高槻 涼よ……… 最強のARMS"ジャバウォック"の持ち主は、私こそがふさわしいと思わないか…!!」

<続く>

266 :マロン名無しさん:2015/04/23(木) 23:50:14.76 ID:???
やはり罠か
今度はあっさり捕まるんだろうな

267 :マロン名無しさん:2015/04/23(木) 23:58:13.19 ID:???
キースの罠か
とするとやはりカツミは死んでるな

268 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 00:00:34.13 ID:???
そういやキースってレッドだったな。謎のブルーとは何か関係ありそうだ。

269 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 00:16:55.11 ID:???
そんな戦隊物じゃあるまいし

270 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 00:33:06.10 ID:???
キースが鐙沢村まで来たから今度は涼達が行く番として
どこの国どの場所か把握してないのにどうするつもりだ

271 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 15:38:56.08 ID:???
そういえばキース・レッドってそんなに偉い感じじゃないよな
キース・イエローやキース・ピンク、キース・グリーンもいて、頂点にキース・ビッグワンがいるとか?w

272 :不思議の国のアラスジ:2015/04/24(金) 18:06:43.46 ID:???
ARMSの一向は、町を出る前に各々が自分と向き合うために3日ほど考える時間を設ける様子
隼人の方も、涼にちゃんと顔を合わせるように言うのであった

「…… …ああ わかってる……… 『ケジメ』はつけてくるよ」

     <ARMS No.38 家路(リターン)>

涼にとっては辛いケジメである 母親のほかにも行方不明になってしまったカツミの家族にも合わなければならない
武士もカツミの情報はエグリゴリがわざと流していたのでは勘ぐるが
どちらにせよ涼にとっては、罠でも幻でも関係ない カツミを探すことが涼のケジメで、希望なのだから

「ま…でもオレはそれでよかったと思うぜ あいつはそのぐれー前向きの方がいい!!
 オレと違ってな… あいつには復讐なんて似合わねーよ」

カツミの家の前まで来たが、その部屋は表札がなく空き部屋となっていた
愕然とする涼の前にカツミが顔をみs      恵でした

「ふうん…ここが赤木カツミちゃんのお家だったわけね…
 死んだ彼女の彼女が何故、どこに引っ越したかは聞かないでね
 組織に必要のない情報だったし、知らないわよ!!」
「……カツミは死んでなんかいないよ… だいたいこれはおまえ達がつかんだ情報じゃないか」
「十中八九ワナよ、エグリゴリのね!! その情報で嬉々として走り出す大バカがいるからよ!!
 はっきり言って『迷惑なの』っ!!あんた達の勝手な行動は!! カツミって子だってあんた達の無鉄砲さの被害者じゃないの
 あんた達は要注意人物なの、これからも監視し続けるわ!! これだけは言っとくわよ…
 自分がARMSだって事、生きてる破壊兵器だって事、自分が疫病神だって事!!
 あんたが叩くドアはいつも拒絶だけが出迎えるのよ 良く覚えておきなさいな!!」

言うだけいって恵はカツミ家跡地を出て行くのであった
恵自身あんなきつい事をいうつもりは無かったようだったが…

273 :不思議の国のアラスジ:2015/04/24(金) 18:07:09.93 ID:???
―あんたが叩くドアはいつも拒絶だけが出迎えるのよ―
―自分が疫病神だって事、良く覚えときなさい―

恵の言葉に、涼は自分の家の戸を開けるのを躊躇する様子を見せる

(鐙沢で全ての事が発覚して以来…オレはお袋達を危険に巻き込まないためとか言って帰らなかった…
 だけどそれは違う…今ならわかる!! みんなの中でオレが一番真実と対面するのを怖がっていたんだ!!
 一番情けねーのはオレじゃねーか!!)

意を決して、戸を開ける涼 その中から涼の母親がかわらない様子で帰ってきた涼に目を向ける

「………あら… 涼なの!?」

「……あ…あの… ………着替え… アルに届けてもらった……から……」
「そう」
「…それから…差し入れ食べた… うまかった………」
「そう」
「…それから………オレ…… ………オレ…」

「おかえりなさい」

「た… ………ただいま………」

母親の言葉に、涼は涙を流すのであった…
一方アルも高槻家に帰ってこようとしてたところを隼人に捕まってしまう
今日から隼人の家で居候しろといわれるアル、当然嫌がるが無理やり引きずられるのであった

「いいから!!おまえはオレの家に来りゃいいんだよ ともかくな……… \い や だ あ あ/
 あいつには復讐なんて似合わねーよ」

母親の胸の中に抱きつく涼 隼人なりの涼への気遣いであった…   アルはご愁傷様デス

274 :不思議の国のアラスジ:2015/04/24(金) 18:08:47.80 ID:???
雨の降る夜の高架下、エグリゴリのサイボーグ兵の怒声が聞こえてくる

「なんだと貴様、寝ぼけてるんじゃねーのか!?
 ふざけやがって、もう一ぺんぬかして見ろ」
「そうか…この雨で僕の言葉が聞こえなかったらしいな もう一度言ってやるよ
 ARMSは僕達の獲物だ、サイボーグ兵は邪魔だからその監視地点から消えろ!! そう言ったのさ」

やたら強気な発言を見せる笑顔の青年だがその言葉遣いは相当に辛辣であった
青年の挑発にブチキレた兵士達が、青年に襲い掛かる


「…やれやれ…雨がまた大降りになってきた… 長居は無用だ、帰ろうかユーゴー!?」
「いいのですか、クリフ兄さん… こんな事はキース中佐の指令には…」
「ふふふ…あのキースがほしがっているジャバウォックを、我々X−ARMY(エグザミィ)が先にいただく
 実に愉快な話じゃないか… 組織内にもっと我々の存在をアピールするためにもね…」

高架下には、バラバラに引き裂かれたサイボーグ兵士達が転がっているのだった…
その壁にサイボーグの血で文字が書かれていた 

            We are X ARMY

           We   Kill  Jabawock

        (我々はエグザミィ…ジャバウォックを殺す)

<続く>

275 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 19:13:09.89 ID:???
いい話だ、お母さんはまだ謎な面もあるけど
愛情を持って育ててたのは間違いない

そして何か小物っぽい敵集団が

276 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 19:53:13.50 ID:???
えっと、ジェフ・アル兄弟好き勝手に暴れた時キースが隠ぺい工作不可能と激怒したのに
こんな派手なことして大丈夫なの

277 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 21:11:15.05 ID:???
だめだろう……こいつらもアルジェフの時みたいに敗北→キースによる粛正コースだろうな

つーかエグリゴリにはこういうヤツしかいないのか?w

278 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 21:59:02.65 ID:???
久留間恵が通っている学校は飯床野女子高校なのか

279 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 23:17:51.47 ID:???
恵は本当にカツミについてまったく知らない様子だな。完全に他人の空似設定なのか。

280 :マロン名無しさん:2015/04/24(金) 23:25:28.79 ID:???
つか自分によく似た人間がいたのに気にとめないのが不自然

281 :マロン名無しさん:2015/04/25(土) 19:28:33.79 ID:???
恵は新たなヒロインとしては性格悪すぎる・・・
世話女房なカツミは偉大だったなあ

282 :不思議の国のアラスジ:2015/04/25(土) 22:09:20.72 ID:???
先日のサイボーグ兵が惨殺された現場に警察と人だかりが出来ていた
その中に涼の姿も混じり、X−ARMYからの挑戦状を目にするのだった

     <ARMS No.39 超人(エグザミイ)>

武士の家では、家族に話を切り出そうとする 
その様子に、父親もいつかこういう時期が来ると思ってたようであった
涼も母親に町を出て行くと話をしようとするものの、どうしても後一歩が踏み出せない様子…

隼人の家では、アルと二人で寝ていたが突然の物音に二人して目が覚める
じじいの盆栽の棚でも壊れたかと冗談交じりに言いながら階段を下りる隼人の前に、サイボーグ兵が倒れこんでくる
庭の中は倒れたサイボーグ兵達でいっぱいだった 倒れた一人を持ち上げ、腕の折れ方からじじいにやられたんだろうと言う

「おいおい………君のじーさん生身だろ!?」
「あのじじいにサイボーグごときじゃ相手になんねーよ 前にもこんな事があったからな…
 わからんのはこっちの奴らだ…じじいならこんな悲惨な倒し方はしねーぞ」

すると突然、家の中から十三が何者かにやられたように吹き飛ばされる!
家の壁をぶち破って現れたのは立派な口ヒゲを蓄えた筋肉モリモリ、マッチョマンの大男であった
ちょっとオカマっぽいしゃべりの大男は、超人部隊X−ARMYのヴォルフと名乗る
ふざけた態度のヴォルフに、隼人がその体にARMSを突き刺し、心臓を貫く!!
だが、ヴォルフは何事もなかったかのようにブレードを引き抜くと、その目の前で胸のキズがふさがっていく…
ヴォルフが言うには、他のARMSの元にもエグザミイの刺客が向かっているという…

涼が電話を取ると、恵がその家はすでに囲まれていると警告が送られる
さらに言葉を続けようとするが、突然恵の言葉が途切れてしまう…
恵の言葉から、涼はそれが高架下に書かれたX−ARMYの仕業と確信する

(ジャバウォック…頼む!!今だけはオレの言うことを聞いてくれ!!
 何があろうと母さんだけは絶対に守る!! 絶対に守るんだ!!)

<続く>

283 :マロン名無しさん:2015/04/25(土) 22:58:49.07 ID:???
廃病院で失敗したのにまた同じことを繰り返すエグリゴリのサイボーグ
俺達は前の奴らとは違い隙を与えないなどと考えているのか?安直過ぎるぞ

284 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 00:15:54.46 ID:???
隼人の株ストップ安

285 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 00:21:38.81 ID:???
恵はどうして涼の家の電話番号を知っているんだ?

286 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 01:15:12.36 ID:???
電話帳に載ってたんだろう

287 :不思議の国のアラスジ:2015/04/26(日) 22:11:58.16 ID:???
涼が母親にどこかに隠れるように言う
どうしたのか聞こうとするが、涼のただならない雰囲気に母親も言うことに従う

(さあ来やがれ… おまえらの狙いはオレ一人のはずだ!! 母さんにはぜったいに手は出させない!!)

     <ARMS No.40 異能(ミュータント)>

ピッキングされ、家の鍵が開いていく様子に、涼もARMSを展開させて身構える
そして、その扉が勢いよく開けられ―――   
同じ頃、武士の家の窓からサイボーグ兵が突如吹き飛んでくる!?
地に転がるサイボーグ兵は首をへし折られていた そしてその庭先に傘をさした少女が一人
彼女…キャロルもX−ARMYの一員と名乗り、武士にはしばらく眠ってもらうという
すると武士の体に『何か』が放たれ、家族ともども昏倒してしまうのであった…

クリフからの連絡によると、すでに仲間が隼人と恵を捕獲に成功したという
そして、彼らをエサに涼のジャバウォックを発動させて、その上でX−ARMYが叩き潰す
そうすることで、組織内の地位を固めようとするクリフの目論見があった

一方、涼の家ではサイボーグたちを相手に涼が大立ち回りを見せる

(こんな姿を母さんに見られてもかまわない… オレのせいで…
 これ以上大事な人を失ってたまるか!!)

サイボーグ兵の腕を力かませに引きちぎる涼
だが、その目の前で母親がサイボーグに取り押さえられてしまう

288 :不思議の国のアラスジ:2015/04/26(日) 22:13:02.44 ID:???
「ふん…そこまでだ、高槻 涼 母親の命が惜しかったら、おとなしく投降する事だな
 それとも母親の命を引き換えにしても我々にたてつくつもりか!?」

涼の目の前で首を押さえられる母親 その命には代えられず、涼はやむなくARMSを解除する

「…母さんごめん… オレのせいでこんな目に… 
 …… もう誰も巻き込まないつもりだったのに…」
「…… ……まったく… ………しょうがない子ね… 父さんは一体この子に何を教えていたのかしら…!?」

そういうと、首を押さえつけるサイボーグ兵士の頭を 銃 で 撃 ち ぬ い た 
誰もが予想だにしなかった事態に一同驚愕、その隙に涼を押さえつける男の脳天に包丁を投げつける!

「お父さんに習わなかった……!? 何事もあきらめたら"そこで終わり"だって事を…
 だったらこの私がしっかりレクチャーしてあげるわ」

<続く>

289 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 23:01:08.37 ID:???
おい、何故拳銃を所持してる?
しかも一発で額に命中させ敵が驚いた瞬間すかざず包丁投げ
この10秒未満の間に2人仕留めるの腕前尋常じゃない

290 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 23:19:34.15 ID:???
ちょwおまw
カツミに続いて母親死亡は無いとは思ったがこの方向は予想してなかったぞ。
謎の戦闘技術を訓練して行った父親同様、母親も最初からグルだったのかw

291 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 23:35:35.03 ID:???
高槻巌と高槻美沙が普通の人間とは思っていなかったがまさかこんな急展開とは
X-ARMYが隼人たちをあっさり捕獲したな
日本の住宅街で外国人がうろつけば嫌でも目立つのに
クリフたちそんなことおかまいなしに行動してる
後先考えてないだろ

292 :マロン名無しさん:2015/04/26(日) 23:37:19.33 ID:???
あまりの出来事に目が点になった
いや普通の人じゃないとは思ってたけどさw

293 :マロン名無しさん:2015/04/27(月) 13:04:36.75 ID:???
顔もにこやかなままだし、絶対ヤバい人だこれ。
今は頼もしいけど、この人に今日まで気づかず育てられてたとか軽くホラーだな。

294 :不思議の国のアラスジ:2015/04/27(月) 22:08:56.50 ID:???
「よく覚えておきなさい、涼 どんな戦況下においても転機というのは必ず訪れるもの…
 そしてその一瞬のチャンスは逃さない これがレッスン1よ」

     <ARMS No.41 母親(マザー)>

だが、美沙の拳銃をサイボーグ兵のワイヤー拳が叩き落す
そのまま美沙に襲い掛かろうとするが   いとも簡単にサイボーグ兵はベランダの外に投げ捨てられた
生き残った一人を逃がしてしまうが、美沙はあわてず騒がず第二陣の迎撃準備をするのだった

「………え…!? あ…あいつら、まだいるの!?」
「あら…二,三日前からここの公団、囲まれているのに気づかなかったの!?
 もっと周囲の状況に気を配らないと、この先行きていく事なんかできないわよ、涼
 これ、レッスン2ね!!」

美沙の言うとおり、第二陣が駆け込んでくる 手傷を負った兵士は美沙に見覚えがあるようだったが…
部屋になだれ込もうとする兵士達だが、それを銃弾の雨が追い返す!!

「いいこと、涼…!?敵を叩く時は、徹底的に最大の攻撃力で攻めること!! これがレッスン3よ!!」

美沙は軽機関銃でエグリゴリの兵士を迎撃する どこに隠していたのか、涼もぜんぜん気づかなかった
止むをえず、兵士達は手榴弾での制圧を行う作戦に出る様子
だが、美沙もそれは読んでおり、涼に部屋から脱出するように言う

「手に詰まった相手は必ずこの部屋に手榴弾か催涙弾を投げてくる…その前にこの部屋から脱出するのよ!!
 戦いというものはいつでも流れを把握して、冷静に対処しなきゃだめよ これレッスン4ね」

そうはいっても3階からとび降りるのには躊躇する涼、だが手榴弾が部屋に転がってくると、やけっぱちで窓から飛びだす
二人が地面に降りると、美沙は華麗な動きの二丁拳銃で次々に兵士を撃ち抜いていく!
兵士達もその動きに驚きを隠せない様子でいた

295 :不思議の国のアラスジ:2015/04/27(月) 22:09:23.58 ID:???
「………… あの動き… M84の二丁拳銃… …ま、まさか…… …まだ生きていたのか………」
「おまえ…知ってるのか!? ありゃあ何者だ!?」
「早く!!全員引き上げの信号を出せ!! "笑う牝豹"(ラフイング・パンサー)といえばおまえらでもわかるだろう!?
 そうだ!!またの名を"地獄の黒魔女"(ヘルズ・ブラック・ウィッチ)…
 あらゆる戦場で幾人もの凄腕や要人を始末してきた、伝説の傭兵夫婦の片割れだ!! まさかこんな所に潜んでいたとは!!
 
部下に撤退の合図を急かすが、すでに部下二人は後ろ首に包丁を突き刺されていた
そして、いつの間にか背後に潜む美沙が最後の一人の首にワイヤーを巻きつけられ、頚動脈をプチっとしてしまうのだった

警察のパトカーがアパートに殺到する様子を、物陰に潜んでやり過ごす二人
色々ありすぎて動揺した様子の涼に、自分が傭兵だった過去を明かす美沙
同時に、涼がこれからやろうとすることもしっかり見抜いていたあたりはさすがに育ての親である

「…私達夫婦は、ブルーメンから赤ん坊のあなたを預り、傭兵の人生を捨て新たな人生を選んだ…
 いつか苦難に投げ出され、旅立たなければならないあなたに、必死にいろんな事を教えなければならなかった…
 生きのびる知恵、戦う力…勇気…そして優しさを… ふふふ…子育て以上に大変な戦場はこの世にはなかったわ…
 …確かにあなたは私がおなかを痛めた子じゃない… でも…これだけは覚えといてね
 あなたは私が生涯でもっとも心を痛めた自慢の息子よ!!」

美沙の言葉に涙を流す涼、その様子をクリフの妹、ユーゴーが見ていたが…?
すると突如二人に強力な精神感応、テレパシーがぶつけられる
涼の目に、倒れこんだ仲間達が映りこみ、その眼前にクリフの姿が映される
涼以外の仲間はX−ARMYに捕らえられてしまっており、助けたければ藍空遊園地まで一人で来いと言う
X−ARMYからの挑戦状を叩きつけられる涼であった

<続く>
 

296 :マロン名無しさん:2015/04/27(月) 22:52:05.35 ID:???
エグリゴリの雑魚も解説する暇あればさっさと撤退しろだからあっさり殺られるんだマヌケ

297 :マロン名無しさん:2015/04/27(月) 23:12:42.48 ID:???
サイボーグがただのかませ犬にまで成り下がったか
そもそもこいつら成功する前提で行動してるよな
命が惜しいのか爆弾抱え道連れにする気迫もないし

298 :マロン名無しさん:2015/04/27(月) 23:29:38.09 ID:???
単身赴任は世を忍ぶ仮の姿で実は傭兵だった父親
さらっと言ってるが凄過ぎだせ

299 :マロン名無しさん:2015/04/27(月) 23:59:15.62 ID:???
エグリゴリも数日前から待機せずさっさと突撃すれば勝算あったかもしれないのに無駄死にでしかない

300 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 00:03:56.01 ID:???
ラフイング・パンサー(笑う牝豹)
ヘルズ・ブラック・ウィッチ(地獄の黒魔女)
こんな通称付けられた高槻美沙はどんな心境なんだろうね

301 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 10:05:42.56 ID:???
かーちゃん強すぎワロタw
やっぱり涼くんには帰るべき日常なんてどこにも無かったんや・・・

302 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 13:01:35.56 ID:???
ま、まだカツミって希望はあるし…(震え声)

303 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 15:59:10.35 ID:???
ガシュレー「お前は戦士として生きる運命なのだ!」
涼「そんなの嫌だカーチャンやカツミの居る日常に帰りたい!」
母「私は凄腕の傭兵だぞ」

流れるように涼から日常を奪っていくスタイル

304 :不思議の国のアラスジ:2015/04/28(火) 22:01:13.43 ID:???
雨の夜中の藍空遊園地前、涼がその看板前にいた
途中で警察からの追求を受けるも上手いことはぐらかして内部への侵入を試みるのであった

      <ARMS No.42 楽園(インフェルノ)>

クリフの言葉に、静かに戦意をたぎらせる涼 その脳裏に美沙の言葉が思い出される

―涼…さっきの立ちあいを見ていてよくわかったわ あなたは自分の能力を全然生かしきれていないわよ…
 気づいてないかもしれないけど、私達夫婦はあなたが幼い頃から英才教育を施してきたの…
 生き抜くためのノウハウをしっかりたたき込んであるのよ
 これが最後のレッスン!! もっと今まで生きて来た自分に自身を持ちなさい!!
 そうすればあなたは誰にも負けないわ あなたは、私達が手塩にかけた自慢の息子なんだから…―

涼を待ち構えるクリフ、しかしユーゴーのほうは涼と戦いのはあまり乗り気ではない様子
クリフはエグリゴリの屈辱的な扱いから抜け出すためにもジャバウォックの首が必要と聞く耳持たない様子

「…… そうか…この前からおまえの様子がなにかおかしいとは思っていたが…
 おまえの精神感応(テレパシー)能力で高槻 涼の思考にアクセスしたんだな!!」
「…… ………彼も… 彼らも…私達も同じだったのよ ただ普通の生活がしたかっただけなのに…
 自分達の意思とは無関係にARMSを装着され、それによっていろいろなものを失ってきた…
 彼らも私達と同じエグリゴリのモルモットなのよ そんな同じ立場の人間を兄さんは殺そうとしている!!
 私は兄さんが言うがままに彼をここに呼んでしまった事を後悔しているわ…
 だからお願い!彼がここに来たら仲間を全員解放してあげて!!」
「…ふん…面白いじゃないか、 なおの事勝負が楽しみになって来たよ…
 どちらも同じ立場なら、どちらかが生き残るだけだ!!
 いいかユーゴー、これは生存競争なんだよ… 同じモルモット同士のな!!」

そして、涼がクリフの前に現れると、遊園地の照明がライトアップされる
その施設の各所に拘束された仲間達が確認されるのだった…

305 :不思議の国のアラスジ:2015/04/28(火) 22:01:52.11 ID:???
「どうかね…気にいってもらえたかな!?
 君の仲間が縛られている場所には、おのおの私の仲間が首を長くして待っている…
 仲間を助けたければ、彼らの相手をして勝つ事だ!!
 さあ、ショウタイムだ!思う存分楽しんでくれたまえ!!」

涼はまず隼人の元へと向かうと、X−ARMY第一の刺客、筋肉モリモリのマッチョマン、ヴォルフが立ちはだかる!!
ジャバウォックの爪を突き立てるが、それを容易く手でとめられ涼の体が殴り飛ばされてしまう
涼の目の前で、手についた傷が再生していく様に戦慄する涼だが、美沙の言葉に冷静さを取り戻す

(そうだ…落ち着け、冷静に考えろ… いくら無敵の体だろうが、人間の構造をしている以上弱点はあるはずだ…)

挑発するヴォルフに、隙を突いて一気に距離を詰める涼

(だったらまず人間の急所だ 脳の中枢神経をマヒさせるぐらいの… 強烈な打撃技だ!!)

ヴォルフの拳をかわし、その顎にARMSの強力なアッパーをぶち込む!!

<続く>

306 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 22:07:44.25 ID:???
ユーゴーが最初の死亡フラグ立ててしまったね

307 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 22:21:41.41 ID:???
夜営業前の遊園地から電灯が付けば何事かと騒ぎになるのにクリフ全く計算してないだろ

308 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 22:50:00.88 ID:???
ヴォルフの次は少女のキャロルが相手か

309 :マロン名無しさん:2015/04/28(火) 23:25:52.56 ID:???
まず隼人を解放すれば戦力的に有利と判断したのか。

310 :不思議の国のアラスジ:2015/04/29(水) 22:00:58.19 ID:???
涼のアッパーに吹き飛ばされるヴォルフ、ただの打撃技に拍子抜けとばかりに起き上がろうとするが
ヴォルフの視界が歪み、上手く立ち上がれない…

     <ARMS No.43 魔宴(ショウタイム)>

見下ろす涼にプライドを傷つけられたヴォルフ
起き上がって一気に攻め立てようとするが涼の動きを捉える事ができない
涼は美沙の言葉から、子供時代に父親と過ごした日々のことが思い出される

「なあ親父…なんでこんなキャンプとか格闘練習とか毎週するんだよ
 こんな事やってんの、 学校の中でもオレんちぐらいだぜ」
「ハハハハ、世の中何が起こるかわからないものだ…覚えておいても損はないと思うぞ
 覚えておくといい…どんな肉体を持った者であろうと、所詮は人間だ!!
 弱点なんて腐るほどある まず第一はここだ」

涼の父親が、頬からあご辺りに拳をあて―――

―――ヴォルフの顎にARMSの一撃をぶち込む!
その威力に視界が歪み、ふらつきながらも立ち上がるが、涼はヴォルフの背後に回り首を締め上げる
気絶する刹那、エグリゴリで冷遇される自分を思い出すヴォルフであった…

「…なるほど…脳の血行を止める戦法に出るとはな… あれではヴォルフの再生能力も役には立たない…
 さすがは高槻 涼…といいたいところだが… ヴォルフに止めを刺さないところがあいつの限界だ!!
 しかしそんな甘い考えが次の相手に通用するかな…」

隼人の元に向かう涼の前に、X−ARMY第二の刺客 千里眼のキクロプスが立ちはだかる!
涼に飛び掛り、両手に持ったナイフで切りかからんとする、その一撃がARMSすらも傷つける

311 :不思議の国のアラスジ:2015/04/29(水) 22:01:23.71 ID:???
<どうだ…スゴイ切れ味だろう このナイフは、エグリゴリの実験室から拝借した超振動ブレードだ
 まだ実験段階らしいが、君のARMSを切り取るぐらいたやすい代物だよ!!
 いいかい、高槻君 これはショウなんだよ そして君は主役の道化師だ!!
 泣きわめいて駆け回って、ショウを盛り上げてくれたまえ、ハハハハハ>

屋外での真っ向勝負は不利と判断したか、ジェットコースターのレーンから飛び降りる涼
どこかに潜もうとあたりを見渡すと、お化け屋敷を見つけそこに向かう
だがクリフがいうには、暗く入り組んだような場所こそがキクロプスの真価を発揮するということであるが…

内部の井戸に隠れてるかのように血痕を垂らし、キクロプスもそのあとを追う
涼は天井裏に潜んでおり、井戸を覗き込んだ瞬間に逆襲せんとするが

「ククク…キクロプスの本当の力は、透視能力… どんな迷宮も暗闇も、彼にとっては真昼の野原と同じだ!!
 そして…彼の最大の能力は…」

天井裏に潜む涼の姿を見て、キクロプスがニヤリと笑う
そして、そのゴーグルをはずし、その目を見開くと突如涼の潜む天井裏に火柱が上がる!!?

<続く>

312 :マロン名無しさん:2015/04/29(水) 22:19:01.88 ID:???
>ハハハハ、世の中何が起こるかわからないものだ
嘘つけ、エグリゴリが襲ってくると予測したくせに

313 :マロン名無しさん:2015/04/29(水) 22:24:58.88 ID:???
恵を拉致したのはキクロプスだったのか、名前出なかったから誰と思った

314 :マロン名無しさん:2015/04/29(水) 22:32:20.48 ID:???
エックスメンのサイクロップスみたいなものか、名前的に
それにしても涼が活躍すると他の面々の株がその分下がっていくような

315 :マロン名無しさん:2015/04/29(水) 22:41:02.54 ID:???
吊るされている隼人・武士・恵が意識を取り戻し、涼にそれぞれの力を与えキクロプスを倒す展開っぽいな

316 :マロン名無しさん:2015/04/30(木) 07:31:27.31 ID:???
っていうか元ネタエックスメンっぽいな、こいつら
ヴォルフも爪のないウルヴァリンみたいなもんだし、キクロプスはもう言うまでもないし

しかしこんな自分の肉体を過信しまくったような奴に十三じいちゃんが負けたのが納得行かん

317 :マロン名無しさん:2015/04/30(木) 12:40:59.17 ID:???
恵も目からビームでも出して対抗せえよ。
新キャラとして参入したら最初に挨拶がわりの一勝を挙げるのが少年マンガのマナーだぞ。

318 :不思議の国のアラスジ:2015/04/30(木) 22:10:20.89 ID:???
「ククク…キクロプスの目は特別製だ!!
 通常…人間の目には可視光線と呼ばれるごく限定された領域の光しか知覚されない
 だがキクロプスは、赤外線・紫外線はおろかX線・ガンマ線の領域にいたるまであらゆる光、電磁波を知覚できる
 つまり、どこへ隠れようが全てお見通しってわけだ しかし彼の本当の恐ろしさはその先にある
 彼の目は、光線の位相を揃えて放射し… 視界にあるもの全てを焼きつくす!!」

天井裏からいぶりだされる涼、さらにキクロプスの熱線が追撃をかける!!

     <ARMS No.44 灼熱(ヒート)>

熱線に怯んだ涼、その隙を逃さずキクロプスのナイフが涼の体を切り裂く!
ふらつく涼にさらに切りかかろうとするが、傍にあった鎧を投げつけてひとまず逃げ出す涼であった
態勢を立て直すものの、正面からでは圧倒的に不利を強いられていた
その時涼が、ジャバウォックの声を聞き、自身の影がジャバウォックのシルエットに変わる

【力が欲しいか!? 力が欲しいか!? 力が欲しければ我を呼べ!! くれてやろう!!】

涼の精神に介入するジャバウォックが、口端を吊り上げ邪悪な笑みを浮かべていた

【なに…簡単なことだ…おまえの意志を我に渡すがいい!! そうすればあの程度の相手など 我の力で簡単に消してやる!!
 さあ、おまえの意志を我に渡せ!!】

ジャバウォックの言葉と共に、涼の体が変形を始める…!

【我はエグリゴリを消すべくして生まれしもの… 我の邪魔をする者は、何人たろうと許さん!!
 潰し、壊し 殺してやる!!】

「や め ろ お お お」

319 :不思議の国のアラスジ:2015/04/30(木) 22:11:19.82 ID:???
しかし涼はジャバウォックへの変化をどうにか押さえつける

「……… はあ…はあ… はあ… はあ… も…もうやめろ、ジャバウォック…
 いいか…よく聞け… オレは捕らえられた仲間を助けにここに来たんだ 人殺しに来たんじゃねえ!!
 オレは人間だ!! オレはオレの意志でここにいるんだ!! だからきさまは引っ込んでろ!!」
扉を切り裂き、現れたキクロプスに飛び掛る涼
だったが、即効でおばけ屋敷から熱線攻撃で追い出されてしまった
倒れこむ涼の元に、突如その脳裏に謎の声が響き渡る

≪高槻 涼… 聞こえていますか!?≫
「!!」
≪キクロプスはX線のようにどこでも見透かす目を持っています
 そして、光線を自由に操り、火を作り出すこともできる能力者なのです
 だからあなたがどこへ隠れようと、すぐに発見されてしまうのです≫
(な…なんだ!?直接オレの頭に伝わって来るこの言葉は…)
≪しかしただ一つ彼の目から逃れられる場所があります あなたの正面にある部屋に飛び込むのです!!≫

罠の可能性も警戒するが、どの道真っ向勝負では手詰まりの涼 やむを得ずその言葉に従う
一方クリフは隣のユーゴーに平手打ちを放つ

「…どういうつもりだ、ユーゴー… 何故高槻 涼にテレパシーを送った!!」
「…もう…いやなんです、兄さん… …ジャバウォックを倒したところでなんになるっていうの!?
 …たしかに私達は人間以上の能力を持って生まれたわ… でも…ここから先へ進めば…
 私達は『人間以上』でなく『人間以外』になってしまう!!」

「………そうだな… 君の言うとおりだ、ユーゴー… しかし…その時は… 神にでもなってやるさ!」

突っ伏すユーゴーに、クリフは邪な笑みを浮かべるのだった
一方テレパシーに従った涼は、キクロプスの弱点がわかったと言う
無敵の戦闘力を持つキクロプスの弱点とは…?

<続く> 

320 :マロン名無しさん:2015/04/30(木) 22:19:46.44 ID:???
読者にヒント与えてくれたが何だろう?
遊園地でキクロプスの力が通用しない場所?
鉛は光線を通さないということかな分からん

321 :マロン名無しさん:2015/04/30(木) 22:49:28.15 ID:???
もう仲間割れかよ、ユーゴーの言動おかしかったんならクリフも有頂天にならず警戒しとけよ

322 :マロン名無しさん:2015/04/30(木) 23:10:43.11 ID:???
お約束のミラールームじゃね。
バトル物で遊園地に来たならジェットコースターお化け屋敷メリーゴーランドミラールームは定番メニュー。

323 :不思議の国のアラスジ:2015/05/01(金) 18:47:40.28 ID:???
涼を追って建物の中にはいるキクロプス その中は鏡張りの部屋であった

「キクロプス、おまえの弱点がようやくわかった… 
 おまえの目はX線のようにどこでも見透かし、光線を自在に操れると聞いた…
 だが、この鏡の迷宮(ミラーハウス)ではあらゆる光線が乱反射してしまう」

涼に向けて投げナイフを放つが、鏡が一枚割れるだけであった

「つまり……… ここではおまえの能力はまるで役に立たない!!」

     <ARMS No.45 迷宮(ラビリンス)>

ユーゴーはテレパシーでキクロプスに戦いをやめるよう説得するが
その言葉を無視し熱線を放つが、鏡に弾かれ自分の体を燃やしてしまう
キクロプスは子供の頃からエグリゴリの戦闘マシーンとして育てられ、薬物実験で超人的な視力を得るが
自分の声と人間的な生活を失ってしまったキクロプス エグリゴリはそんな彼を欠陥品と切り捨てる

「だからあいつは逃げるわけにはいかないのだ… ジャバウォックを倒し、エグリゴリの科学者を見返すまでな!!」

鏡を次々に割っていくが、キクロプスの目からは血が出始めていた…

「もうやめろ、キクロプス……… …おまえの負けだよ… おまえの目はもう限界だ
 これ以上ここにいたら、本当に失明してしまうぞ」

涼に向けてナイフを振るが、切り裂いたそれも鏡であった

「もうよせって言ってんだろ!!」

そして、涼の一撃がキクロプスを吹き飛ばす!!
ミラーハウスから吹き飛ばされるキクロプスを見てユーゴーがその光景に嘆く
キクロプスもやられたことで、第三の刺客キャロルがその出番を待つ

324 :不思議の国のアラスジ:2015/05/01(金) 18:48:06.23 ID:???
「…しかし私は、高槻 涼を見くびっていたようだ
 まさかジャバウォックになる前に、キクロプスまで倒されてしまうとは…
 …だが… もうお遊びは終わりだ こっちもとっておきの切り札を使うことにしよう」
ミラーハウスから涼も出てくると、宙高くに浮かされた恵を見つける
クリフの挑発に憤る涼、そこにX−ARMY第三の刺客、キャロルが涼に声をかける

「ウフフ、あなたも大変ね… でもね…残念ながら、愛しの彼女を助けるにはこの私と戦わなければいけないの
 自己紹介しとくね… 私の名は、キャロル みんなからは"螺旋"(ツイスター)って呼ばれてるわわ
 なんで私がそう呼ばれているか知りたい!?」
「…… おいおい、冗談じゃねえぞ… クリフの奴、こんな子供と戦わせようっていうのか!?
 おいクリフ、おまえこそ隠れてないで出てきやがれ いい加減きさまが相手に…」

その時突然、涼の足が嫌な音を立ててへし折れる

「人の話はちゃんと聞くものよ、お兄ちゃん… 子供だと思ってバカにしないで…
 私はね…どんな相手でも好きなように曲げられるの!!気にいらなければ壊す事だってできちゃう!!
 さ――て、ジャバウォックさん… 次はどこを壊して欲しいのかしら」

そういって涼を見下ろすキャロルの顔が、無邪気に歪むのだった

<続く>

325 :マロン名無しさん:2015/05/01(金) 19:42:22.81 ID:???
キクロプスもあっけなかったな
キャロルの善悪の区別の無さはアルと同等か

326 :マロン名無しさん:2015/05/01(金) 22:20:43.28 ID:???
クリフたち外国人なのに日本語話せるの、それとも涼が英語を聞き取り話しているのか

327 :マロン名無しさん:2015/05/02(土) 18:40:28.12 ID:???
この幼女めっちゃ強いぞ

328 :マロン名無しさん:2015/05/02(土) 21:58:08.35 ID:???
仮にもキャロルの名を冠してるからな。
性格悪そうだがこの作品ではむしろユーゴーみたいなのより生き残って仲間になる可能性も高い。

329 :不思議の国のアラスジ:2015/05/02(土) 22:03:09.83 ID:???
突然足がへし折れ、涼が激痛にのた打ち回る
キャロルも強力なサイコキネシスの使い手であり、それ故"螺旋"(ツイスター)と呼ばれているのだ

     <ARMS No.46 螺旋(ツイスター)>

キャロルが軽く手を振ると、それだけで涼の腕がベキベキに粉砕されてしまう
そして、涼のジャバウォックが強制的に発動を始める…

「どうやらショウもクライマックスのようだな みたまえユーゴー、ARMSが全身に侵食し始めた…
 ARMSは生物の特徴を持つ極小サイズの機械、「ナノマシン」の集合体だ
 移植者とは静止の運命を共にしている
 高槻 涼の肉体が破壊されればされるほど、宿主の生命を救わんと自動的に発動し始める
 つまり、いくら高槻 涼が拒もうと、ジャバウォックは強制的に顔を出し始めるというわけだ!!」

キャロルのサイコキネシスが涼の全身をへし折り、その体がジャバウォックへ変化していく  だが

「…言っただろ…これはオレの闘いだ… おまえはいちいち出しゃばるな!!」

立ち上がった涼の姿は、涼のままであった
キャロルの顔に脅えの色が浮かぶ その足をへし折るが、涼はジャバウォックの意志を押さえつける

「…オレはこの子を殺さないよ 何故なら……… 『このオレ』が殺したくないからだ!!
 …オレは戦士の道を選んだんだ… 自分の意志を自分で決めるためにな!!」

ついにキャロルのサイコキネシスにも抵抗を見せる涼の肉体にキャロルも動揺する

「…そ、そんなバカな事があるわけないわ… …この私の力が通用しないなんて………
 いつだってこの能力のおかげで、なんでもしてきたのよ」

(そうよ…みんながこのすごい力を認めてくれた… パパや…ママだって… だから私をエグリゴリに預けた…)

330 :不思議の国のアラスジ:2015/05/02(土) 22:03:35.57 ID:???
エグリゴリに入る前の自分が思い出されるキャロル
彼女の親は、キャロルの力に恐怖で顔を引きつらせていた

―仕方ない…あの子は我々の手には負えないんだ…―

―かわいそうにあの子、捨てられたんだ…     捨てられたんだ………―

「…… …もうやめよう、キャロル… おまえだって気づいているはずだ…
 力を振るうことに喜びを感じたら、その力に自分が食われるぞ…
 力は、恐怖や憎しみを生んだだけだっただろ!? 力で自分の心まで閉じ込めちゃだめだよ…」

涼の言葉に、キャロルは大きな泣き声をあげる…
そして、最後に残ったクリフとの対決に挑もうとする涼であった

<続く>

331 :マロン名無しさん:2015/05/02(土) 22:07:21.19 ID:???
キャロルはクリフ兄さんと呼んでたが血の繋がらない赤の他人か

332 :不思議の国のアラスジ:2015/05/03(日) 22:04:45.51 ID:???
キャロルとの対決にも決着がつき、高みの見物のクリフを卑怯者と罵る涼
その言葉にクリフは笑い飛ばすが…

「調子に乗るなよ、高槻 涼 せっかく人がおとなしくしてやっているものを…」

     <ARMS No.47 魔王(セイタン)>

その言葉と共に怒りの形相を向けると、地面の敷石が弾き飛ばす衝撃波が涼に向けて放たれる!
クリフもサイコキネシスの使い手だが、その威力はキャロルのそれをはるかに上回っていた

クリフはユーゴーと共に幼い頃からエグリゴリの実験体であった過去をつらつらと語り始める

「最初に力が覚醒したのは、ユーゴーだった… あらゆる人間の思考を読み取り、送り込む事ができるテレパシー能力…
 ゆえに妹は、"天使(エンジェル)ユーゴー"とまで呼ばれた
 …… でも僕の能力はしばらく覚醒しなくてね… おかげで散々な目にあわされたよ… しかしその結果………」

―なんだその目は… おまえ達はここでは人間ではない 物だ!!―

「人権なんか最初から持たない実験体… しかしそんな実験体に神はもっとも欲しかった力を与えてくれた…
 どんなものでも考えるだけで破壊できる圧倒的な力!!」

333 :不思議の国のアラスジ:2015/05/03(日) 22:05:12.35 ID:???
クリフが目を見開くと、遊園地の各所が崩れ落ち、その瓦礫がクリフの下に集まってくる

「その神にも近い力にエグリゴリの学者達も驚愕してたよ
 だから僕は奴らに…こう呼ばれるようになった…

    " 魔王(セイタン)クリフ"  とね!!」

宙に浮くクリフの背後に、瓦礫で出来た十字架が形作られる
そして、クリフの前に恵の体を運び、瓦礫と共に彼女を地面へと突き落とす!!
その光景に、カツミの最後がフラッシュバックされ、涼は恵の元へ全力で走る
カツミが炎に消えた光景が、ユーゴーにも流れ込んでくる…

(………痛い!!まるで身を引き裂くような… ………悲しみ…)

そして、涼と恵は瓦礫に飲み込まれると思われたが…


「言っただろう…オレは二度と仲間は殺させないって…
 おまえだってエグリゴリの学者と同じだ!! 平気で仲間を"物"として扱ってるじゃねーか…
 オレは負けない そんな奴に負けはしねーぞ!!」

血まみれになりながらも、恵を抱きかかえる涼の姿があった

<続く>

334 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/05/04(月) 19:57:04.77 ID:???
ブルーメンの一員 久留間 恵は組織の中でも鼻つまみ者の扱いだった
陰口を叩かれ、その言葉が恵の逆鱗に触れたか、彼らを病院送りレベルにボコボコにしては独房に送られる
仲間など要らない、と言う恵    そんな彼女を血まみれで抱きかかえる涼は、彼女の目にはどう映るのか…

     <ARMS No.48 兄弟(ブラザーズ)>

そんな涼をあざ笑いながら瓦礫を飛ばすが、恵の目にはクリフの念道力が見えるようで、涼に指示を出してその場を抜け出す
これに怒り心頭のクリフ、まさに魔王の形相で遊園地を片っ端から破壊していく
どうやらクリフの念動力は目に見えるものしか見えないようで、地下に隠れた涼達はひとまず息をつくのであった

よろめきながらも隼人と武士も助けに向かう涼、恵はそんな涼に苛立っていた
そもそも恵は自分も仲間だと思われるのが不愉快なようであった その根底には、一人で行きていくと言う恵の意志があったが

「……そうだなぁ… 仲間って言うとどうもニュアンスが違う… 隼人や武士と会って思ったんだ…
 オレ達…生まれた時から自分の意志とは関係なくARMSを移植されて、同じ運命を与えられちまっただろ!?
 つまりオレ達… 同じ運命の下で生まれた兄弟みたいなもんじゃねーかってね…
 たとえ血がつながっていなくとも… どれだけ過酷なことが起きようと、決して置き去りにはできない…
 それがオレ達が最後まで信じ合う事ができる絆だと思う…」

ひとしきり遊園地を破壊したがいまだ涼達を見つけられないクリフ
人質に目を向けるが、いつの間にか人質の姿がない 美沙ママ達がこっそり助けてあげたようだ
人質は助けはしたが、それ以上は涼の邪魔になるだけ、と美沙は言う

「…でもそれも、多分今回が最後になるわね…
 これから先、あの子達は、自分達の力だけで旅立たなければいけないのだから…」

335 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/05/04(月) 19:57:36.49 ID:???
恵は涼の言葉に露骨に嫌悪感を示し、恵は一足先に逃げると言い出す
涼が止めるのも聞かず外に出るが、その途端にクリフと鉢合わせてしまう
瓦礫の雨が恵を襲うが、それをとっさに涼がかばうが そのわき腹に瓦礫が突き刺さってしまう
クリフは一人残された恵を使ってジャバウォックを発動させるエサにするつもりのようだが、それをユーゴーがとめる
とりあえずはそれに従うが、その代わりにユーゴーにはテレパシーで涼を揺さぶってジャバウォックを発動させるよう命じる
重症の涼の肉体は、すでにジャバウォックへの変化を始めていた…

<続く>

336 :マロン名無しさん:2015/05/04(月) 20:05:57.94 ID:???
涼の精神力並外れてるな
普通の人間だったらとっくにジャバウォックに肉体を乗っ取られている

337 :マロン名無しさん:2015/05/04(月) 20:18:29.09 ID:???
しかしエグザミィはかませかと思ったらクリフだけ桁違いに強いな
キースはこれ以上に強いのか

338 :アラスジ@ちょっと早出し:2015/05/05(火) 21:19:12.87 ID:???
     <ARMS No.49 降臨(フォール)>

ジャバウォックへの変化に抵抗する涼の意志 その様子を見てクリフはチャンスと認識する
ユーゴーはクリフの命を拒もうとするが、ユーゴーと額をあわせるクリフ
こうすることでクリフもユーゴーのテレパシー能力を使うことが出来るという
そして、涼の脳裏にカツミが炎に消えた光景が浮かびだされる

涼はひたたびカツミが炎に消える光景を見せ付けられる 炎の中、自分の"弱さ"を後悔する涼
そんな涼の前にジャバウォックが炎から形成され、その邪悪な笑みを見せる

その時、ARMSの三人達が共振現象に襲われる それはヘリで藍空市に向かうキースの身にも起こっていた
ジャバウォックがつけた頬の傷から血がにじみ出て、キースはニヤリと笑う
強力な共振に恵は戸惑い、武士と隼人も寝てる間に何があったのか困惑する

(涼…あなたにはこれから生きていく上でどうしてもやらなければならない事があるわ…
 それは、あなたの中に潜むもう一人の敵を倒す事!! それが本当の戦いなのよ!!
 あなたが人間として生きていくための…)

そして、ついに涼の肉体は、ジャバウォックそのものと化した
その空気が震える雄叫びに、クリフも全力を出す その強力な念動力がクリフの周囲で渦を巻く
そして、ジャバウォックに向けて瓦礫の雨を降り注がせるが
ジャバウォックの肉体には、傷一つとして付いてはいなかった

<続く>

339 :マロン名無しさん:2015/05/05(火) 23:09:48.72 ID:???
ああついに肉体を乗っ取られたか
どうやって元の姿に戻るかが今後の課題だな

340 :マロン名無しさん:2015/05/06(水) 20:22:18.69 ID:???
なんかユーゴーいつの間にか美人になってない?
最初の頃と比べるとずいぶん顔が違う気がする

341 :不思議の国のアラスジ:2015/05/06(水) 21:57:55.66 ID:???
雨のように放った瓦礫が一つもあたっていないことに困惑するクリフ
もう一本瓦礫を飛ばすが、それを容易く防がれてしまう

【馬鹿め……… そんなトロい攻撃がこの我に通用すると思っていたのか!?
 …魔王(セイタン)クリフとか言ったな……… どちらが強大な破壊者か……
 どちらがより魔に近い存在か… このジャバウォックが教えてやる】

     <ARMS No.50 業火(ゲヘナ)>

地下通路を歩く隼人と武士、そこに恵と鉢合わせる
隼人が何故ジャバウォックが発動したのか恵に問いただす 恵は涼に助けられたことに後ろめたさを感じていた
万が一涼の精神が完全にジャバウォックに喰われれば、涼は二度ともとに戻れないかもしれない…

ジャバウォックがコンクリート砲を撃ちこむが、その砲弾はクリフの目の前で止まる
そして、ジャバウォックの体を宙に浮かせるクリフ 
ジャバウォックであろうと、クリフにとってはその身を意のままにできると豪語するが…
ユーゴーはジャバウォックの中に燃えさかる炎のようなものを感じ取っていた
それを感じたユーゴーがクリフを必死で止めようとするが、クリフは聞く耳持たない
そして、クリフのサイコキネシスがジャバウォックの肉体をバラバラに引き裂こうとする!!

武士と隼人は、こうしてはいられないと涼達を助けに向かおうとする
ころされに行くようなものだと恵が反論するが 武士も隼人も"兄弟"を見捨てることは出来ないという
涼と同じことを言う二人に恵は何を思うのか…

「……まったく… 戦略性のかけらもないあんたらが出ていったら、命がいくらあっても足りないわよ
 この作戦、あんたらは私の指揮下に入るのよ!! 口答えは許さないからね!!」

(………高槻 涼… 私は別にあんたの仲間になるわけじゃないんだから!!
 さっきの借りを返す それだけなんだから!!)

342 :不思議の国のアラスジ:2015/05/06(水) 21:58:25.71 ID:LBtlmaGc
クリフのフルパワーのサイコキネシスをジャバウォックはいとも容易く引きちぎって見せた
その光景にさしものクリフも驚愕の表情を見せる

「…兄さん…に…逃げて… ジャバウォックはAI(人工知能)や機械(ナノマシン)なんかじゃない………
 私は見た…高槻君を呼び覚まそうとした時、本当のジャバウォックの姿を…
 あれは… あれは… 人間では考えられないような憎悪や怒り… …闘争心といった感情に満たされた…
 全てを焼き尽くさずにはおかない業火…   悪魔の化身!!」

<続く>

343 :マロン名無しさん:2015/05/06(水) 22:36:42.56 ID:???
バトル物はどれもそうだがいつでも仕留められると余裕ぶり反撃にあい惨敗するんだよな

344 :不思議の国のアラスジ:2015/05/07(木) 22:00:51.08 ID:m3wa6M2t
いとも容易くクリフの拘束を引きちぎるジャバウォック
驚愕する間もなく、ジャバウォックはクリフめがけて殴りかかってくる!!

     <ARMS No.51 救出(レスキュー)>

空中に逃げるクリフとそれを追うジャバウォック
隼人たちがその壮絶な戦いの中を潜り抜け、倒れているユーゴーを見つけ出した
恵はユーゴーのテレパシー能力に目をつけ、涼を救うために協力を頼む
恵たち三人の精神をジャバウォックの中に送り込むように言うが
ジャバウォックの業火のごとき精神エネルギーの中で涼を見つけ出すのは不可能だという

「…… たとえ見つけたとしても高槻君が出て来るか…
 私達が…あんなひどい映像を見せなければ、高槻君はジャバウォックに取り込まれなかった…
 今、彼の精神状態は大きく揺れている……… 彼の意思なくして救出なんて不可能よ…」
「ふん…奴の精神が揺れ動いているのなんて前から知っているよ
 そしてオレ達がそれを救ってやらなきゃならん事もな!!
 いつかはやらなきゃいけない事だ! さあ、つべこべ言ってねーでオレ達を送れ!!
 どのみち高槻がいなけりゃオレ達の戦いは始まらねえんだ!!」

後を追うジャバウォックに脅えながらも、クリフはサイコシールドを貼る
さっきまで脅えてたのに一転して有頂天なクリフさん その様子にジャバウォックも不敵な笑みを見せる

同じころ、ジャバウォックの精神内部に入った三人 
恵のナビゲートのなか、燃えさかる精神世界を進んでいくと、倒れている涼を見つけだす
武士と隼人が涼のそばに駆け寄ろうとするが、彼らの眼前にジャバウォックの形を成した業火の壁が立ちはだかる…

345 :不思議の国のアラスジ:2015/05/07(木) 22:02:30.68 ID:m3wa6M2t
今までの炎とは比べ物にならない… ………これが…
 破壊と滅亡だけを望んで生まれた…悪魔!!
 …高槻… こんな化け物を抱えていたの!?)

【我は絶対の破壊者、ジャバウォック 全てを破壊し殺戮する為に生まれた…】

「無駄だといっただろう、ジャバウォック 僕の精神シールドの前では、おまえの攻撃など…

 バ…バカな… 念動力自体を引き裂いた……!?」

【我は魔獣!! 我を邪魔する者は、何人たりとも許さん!!】

ジャバウォックの爪はいとも容易くクリフのシールドを切り裂き、クリフの体を殴り飛ばす!!
そして、ジャバウォックの憎悪は、内部の隼人たちをも焼き尽くさんとする…

<続く>

346 :マロン名無しさん:2015/05/07(木) 22:58:03.54 ID:???
エグリゴリのサイボーグ同様自分の力を過大評価し惨敗したなクリフも
しかし恵たちどうやって精神世界から脱出するつもりだ

347 :不思議の国のアラスジ:2015/05/08(金) 22:01:20.77 ID:PwcTgYDo
ジャバウォックの拳に、血まみれの顔になってしまうクリフ
止めをささんとクリフの元へ降りるが、ユーゴーがクリフの傍に駆け寄る
もう戦えない兄を許して欲しいと、ジャバウォックを説得しようとするが…

     <ARMS No.52 解放(アンチェイン)>

その傍らに倒れている隼人達三人を見つけるジャバウォック

【…ふん…こしゃくな真似をしおって… こいつらを我の精神内に送り込んだのは貴様か…
 ………よかろう……… 我の行く手を邪魔する者は何人たりとも許さん!!
 燃やし、潰しひきちぎってくれる… そこにいるぬけがらと共にな!!】

ジャバウォックがその爪を立てて、クリフ達にその怒りをぶつけようとする…
それは精神内の隼人達にも同様であった 振り下ろした炎の爪に吹き飛ばされつつ、涼に声をかける
隼人の声に、精神内の涼も目を覚ますが、ジャバウォックの業火がそのいく手を遮る

【何故出ていこうとする!! おまえは我と力の契約を結んだはずだ!!
 今はおまえのような弱い人間の出る幕ではない!! 我らの邪魔をするものは全て排除してやる!!】
「冗談じゃねえ、オレはそんな事は望んじゃいねーぞ
 ここはオレの意志の中だ 勝手な真似をしてんんじゃねえ!!」
【笑わせるな おまえの意志だけでなにが出来る… だいたいおまえの望みとはなんだ!?
 カツミという人間を救うことか!? ならばあきらめる事だ… あの女はすでに死んでいる
 おまえの"力"が足りなかったせいでな… 所詮おまえなどひ弱な一人間にすぎないのだ!!
 力が欲しいのならおまえは我に従えばいい そしてカツミを殺した憎きエグリゴリを叩き潰すのだ!!】

その言葉と共に、ジャバウォックの炎が涼の顔を形作り、涼を追い詰める…
そんな涼を隼人達の説得が、現実の世界への帰還を促す

348 :不思議の国のアラスジ:2015/05/08(金) 22:02:32.21 ID:PwcTgYDo
(………そうだ… オレは一体何を迷っていたんだ…
 オレには待っていてくれる奴らがいる カツミの事だってもう迷わない…
 オレ達の『意志』はおまえの炎ごときで燃やされはしねーぞ!!)

現実のジャバウォックが 精神のジャバウォックが 隼人達にその爪をつきたてようとするが
涼が伸ばしたその手を皆で握り締めると、涼の肉体は現実への帰還を果たした
帰って来れたことによろこぶ一行だったが、恵はちょっと素直になれない様子

「…兄さん… 私達は…完全に負けたのね… 彼らはあのジャバウォックに勝った…
 彼らなら勝てるかもしれない …あの…エグリゴリに…」
「…… ………ああ… そうだな……… なんの恐れも不安もない… その力強い絆で…!!」

<続く>

349 :マロン名無しさん:2015/05/08(金) 22:32:51.25 ID:???
オールバックだったユーゴーはちょっと怖かったのに髪をおろしたら可愛い少女に変貌したのがいいね

350 :マロン名無しさん:2015/05/08(金) 23:10:31.46 ID:???
これだけの騒動起こしたんだから素早く遊園地から脱出しないと警察が駆けつけるぞ

351 :マロン名無しさん:2015/05/08(金) 23:15:36.80 ID:???
警察ごとき美沙ママひとりで楽勝っすよ

352 :マロン名無しさん:2015/05/08(金) 23:41:31.74 ID:???
>>349
いや、明らかに登場時より顔も可愛くなっている

353 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 07:33:30.70 ID:???
これはX-ARMY仲間化くるか?
…ヴォルフとキクロプスあたりは生き残るのは厳しいかもしれないけど
ユーゴーもなんかテレパシーが便利すぎるから死なないまでも重症で離脱、くらいはありそうだが

354 :不思議の国のアラスジ:2015/05/09(土) 18:02:08.59 ID:???
X−ARMYの面々はひとまず神宮道場にて匿われていた
クリフは一行にエグリゴリの実態を話す

「エグリゴリが巨大軍需資本を背景に生み出したものを考えてみたまえ
 世間が考えてるような現在の科学力など到底およびもつかないものばかりだ
 クリムゾン・トライアッドのようなサイボーグ達…
 遺伝子情報に直接干渉して作られた、僕達X−ARMY…
 そして………金属生命と人体を融合させた君達、ARMS
 エグリゴリの目的はただ一つ
 神の掟、自然の摂理に背き、ヒトという種の人工的な進化の可能性を探る事にあると思う」

     <ARMS No.53 別離(リスタート)>

美沙ママと一緒に紅茶を用意するヴォルフ そんな様子を隼人があきれたように見ていた

「…でも美沙ママ… 本当にあたし達を信じちゃってもいいの!?
 私達がいきなり後ろからあなた達を殺そうとするかも知れないって思わない!?」
「………その時は…」

すると美沙がみかんを宙に放り投げると、突然みかんが空中できれいに切り分けられる
そのまま切り分けられたみかんは、皿の上に盛り付けられるのであった

「……こうするだけね」(にっこり
「……よく…わかりました………」

エグリゴリの研究は無数のブロックに分かれているそうで、X−ARMYは『レッドキャップス』と呼ばれる計画のための捨て石でしかなかったことを明かされる
クリフはジャバウォックを倒すことで、X−ARMYの有用性を証明させることが、死んでいった仲間の無念を晴らすことだと思っていたが

「…だが…それはすべて間違いだったよ 僕はもっとも大事なことを忘れ、いつしか手段が目的にすり替わっていたんだ………
 僕は、君達に目を覚ましてもらったんだ!!
 ………うまい… 紅茶をこんなに落ち着いて味わうなんて何年ぶりだろう…」

355 :不思議の国のアラスジ:2015/05/09(土) 18:02:55.15 ID:di3bCXC3
X−ARMYとの別れ際、カツミの情報を求めるならアメリカに行くようユーゴーの助言を受ける
エグリゴリの中核はアメリカにあるそうだが、その詳細まではユーゴーにもわからない
暗号名"アリス"と呼ばれるところに、なんらかの手がかりがあるはずである
クリフたちは、残ったX−ARMYの仲間たちの解放のため、涼達とは別の戦いを始めるために別れるのであった

車を走らせていると、突如飛び出したトラックが行く手を遮る 
早くもエグリゴリの刺客がX−ARMYの始末に乗り出すようだが
なめられたものだと、まずはヴォルフとキクロプスがその露払いに向かうが
ユーゴーは何か、嫌な胸騒ぎを感じ取っていた…

さすがにブルーメンの一員である恵は涼達には付き合わない様子
…だったのだが、そこに突如隼人が慌てて走ってくる テレビを見るとブルーメン本部ビルで爆発が起こったという
すると、突然テレビが通じなくなる それと同時にラジオや携帯電話も通じなくなってしまう
この現象をアルが恐ろしく大規模な電波障害と見抜く すでに道場内も何者かに完全に包囲されていた

クリフたちのほうは、ユーゴーが突然二人の思考が切れたという
そこへ現れたのは、血まみれで首を吊られた姿のヴォルフとキクロプスであった…

「ククク…単なる捨て石の実験体の分際で、超人部隊などとほざきおって…
 おまえらの実験データから生み出された本当の超人部隊というものがどういうものか見せてやろう!!
 この、エグリゴリ特殊作戦部隊、"レッドキャップス"隊長のガウスがな!!」

<続く>

356 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 18:27:45.17 ID:???
>この、エグリゴリ特殊作戦部隊、"レッドキャップス"隊長のガウスがな!!
鐙沢村にそんな人物いたなすっかり忘れてた
それにしてもキクロプスはともかくヴォルフは再生能力あるのにどうやって絶命させた?
>ブルーメン本部ビルで爆発が起こったという
藍空市の治安は外国より悪いじゃないか

357 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 19:39:55.22 ID:???
心臓貫かれても平気な顔してたヴォルフがあっさりやられたのは何か違和感
首でも締められたのかね、吊り下げられてるし

358 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 20:39:26.36 ID:???
C・Tと同様全滅もありうるかもしれんね、これは
子供まで無惨に殺すのはちょっとアレだから、キャロルだけでも何とかして欲しいところだが…
ジェフも死んだしなー、ちょっと危ないかもしれん

359 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 20:57:47.70 ID:???
レッドキャップスはキース・レッド直属の戦闘部隊なのか?

360 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 21:21:26.34 ID:???
あの、アメリカ大陸は広大なんですがどの州のどこへ行くべきなのか
きちんと説明しないとわからんぞユーゴー

361 :マロン名無しさん:2015/05/09(土) 21:44:28.74 ID:t+arJFCE
この国は病んでいます。そもそも警察自体が犯罪組織になっています。
警察による集団ストーカー;犯行内容
盗聴、盗撮、尾行、待ち伏せ、家宅侵入、窃盗、器物破損、風評のばらまき、就職妨害、リストラ工作、
暴走族や暴走大型車両による騒音攻撃の繰り返し、住居周辺での事件のでっちあげ、音声送信の強要、
電磁波による触覚攻撃、思考盗聴、無言電話、無実の人間を犯人にでっち上げ、ヘリによる威嚇、
メディアを使ってのほのめかし・・・やればやるほど自身の評判を貶めるのに、本当わけわからん組織

362 :マロン名無しさん:2015/05/10(日) 00:49:09.07 ID:???
レッドキャップスはスコットランドの血塗られた帽子をかぶった悪い妖精だな
キース・レッドの部下、というわけではないだろう多分
キース確か丁寧口調使ってたしね

363 :不思議の国のアラスジ:2015/05/10(日) 21:59:59.86 ID:???
ヴォルフとキクロプスの変り果てた姿に驚愕するクリフ
それも、殺したのはクリフから見ればまだ子供のような人物にである
だが、彼らこそ真の超人部隊"レッドキャップス"であると目の前の人物、ガウスは言う

「所詮 おまえ達は、わしらの捨て駒……… つまりおまえ達の役目はここで終わりじゃ」

     <ARMS No.54 魔軍(レッドキャップス)>

レッドキャップスが完成したことで、残りのX−ARMYは全員廃棄処分にされたという
レッドキャップスの赤いベレー帽は、彼らの血で染めあげられているのだ
その言葉に激昂したクリフがサイコキネシスで車を飛ばし、レッドキャップスの包囲に穴を空ける
ユーゴーとキャロルを先に逃がし、クリフがレッドキャップスの相手を引き受ける
逃げる二人にボウガンの矢を放つが、クリフのサイコキネシスがその矢を遮る

「間違えるな!!きさまらの相手はこのオレだ!! 妹には指一本触れさせはしないぞ!!
 おまえら全員、そこに転がってる死体のようになりたくなかったら早く撤退することだ!!」

だが、車と共に燃えるレッドキャップス隊員達は、何事もなかったかのように立ち上がる
XーARMYのデータから作られた彼らは
不死身のヴォルフの再生力 
千里眼キクロプスの超視覚
天使ユーゴーのテレパシスト能力
その全てを兼ね備えた最強の兵士だと豪語するガウス

「だが…君の処理だけはわしらの仕事ではない
 遊園地でジャバウォックを発動してくれた功績を認め、"彼"が相手をする事になっておる」
「フフフ…そういう事だ おまえは見事にこの私の誘導に乗ってくれた」

そこに現れたのはキースであった クリフの独断行動も全てキースの手のひらの上だったのだ
だが、この場にキースが出てくるなら好都合と、魔王(セイタン)の力を思い知らせてやると息巻くクリフ

364 :不思議の国のアラスジ:2015/05/10(日) 22:00:44.52 ID:???
「……思い上がるのもいい加減にしろよ!! おまえごときの力でこの私を殺せると思っているのか!?
 貴様が遊園地で、貴重なジャバウォックのデータを引き出してくれた事には感謝する
 その礼として、おまえが死する前に体験させてやる…」

すると、キースの体がベキベキと音を立てて、ジャバウォックのように変形を始める…

「この私のARMS、最終形態…グリフォンの力をな!! さあ、受け取りたまえ!!」



そのころ涼達のほうは、拳銃を持った相手が入ってくると聞いて警戒を強める
玄関が開かれ、一斉に取り押さえると…入ってきたのは鐙沢村で行動を共にした兜警部補だった
遊園地の大破壊の件で涼達を訪ねに来たようだが…するとそこにユーゴーたちも慌てて涼達に助けを求める
その言葉に涼達も現場に駆けつけるが、クリフの姿はすでに無惨なものだった…

「…お…おまえ達…か…… …キースは…強かった… この魔王の力でも…このざまだ…
 ……… 高槻…よ… X−ARMYは………ここまで…だ…
 妹…や キャロルを… …たのむ…」

そう言い残して、クリフは息絶える…
その時、突如橋の方から爆発が起こる それはエグリゴリの レッドキャップスからの宣戦布告であった

<続く>

365 :マロン名無しさん:2015/05/10(日) 22:28:07.25 ID:???
クリフまでやられてしまった・・・
とはいえキースが最終形態出したから仕方がないか

ていうかガウス偉そうに言ってたし強いんだろうけど
こいつらじゃクリフとやっても絶対勝てない
だからキース呼んだんだろうが

366 :マロン名無しさん:2015/05/10(日) 23:42:46.79 ID:???
そうか、サイコキネシスで纏めて頸動脈圧迫してやれば一網打尽か
地味にこいつらってクリフやキャロルの能力はないんだな

367 :マロン名無しさん:2015/05/10(日) 23:43:57.82 ID:???
しかしキース、涼達の前では一人称オレなのにガウスがいるからなのか
クリフ相手だと私と呼び本気で相手にしてないな

368 :マロン名無しさん:2015/05/10(日) 23:44:39.37 ID:???
なんという女尊男卑、ユーゴーとキャロル両方仲間入りか?
唐突な美人化はこの為だったのねw

369 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 00:00:04.79 ID:???
キースまた生け捕りにこだわり抹殺したがるガウスと仲間割れしたりして

370 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 00:12:57.05 ID:???
基本的に戦う専門だらけだからテレパシーみたいな能力者は重要だよね

371 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 00:41:39.90 ID:???
しかし案の定兄弟の片方がキースに処分されたか、アルジェフと一緒やんw

372 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 01:01:17.73 ID:???
キャロルとユーゴー捕獲も簡単にできた筈なのにあっさり逃がしたのは何か企んでるのか

373 :不思議の国のアラスジ:2015/05/11(月) 22:00:08.26 ID:???
「東京都藍空市、人口52万―― 
 北部から流れる涙川(るいかわ)が、二股に分かれた三角州の中に立地する小都市だ…
 ふふふ、それが我々のチェスボードだよ、キース
 第一段階、ECMによる情報かく乱…10分前に完了
 第二段階、地下ケーブル爆破による連絡の途絶…2分前に完了
 第三段階 藍空市を物理的に外部とつなげる8ヶ所の橋梁の爆破………(ピッ
 ………たった今完了した」

     <ARMS No.55 狩場(スナークハント)>

橋が落とされる光景に愕然とする武士、川の周辺はヘリが巡回しており泳ぐことも不可能
覚悟を決めたほうがいい、と美沙が言うのだった
そして、下準備も終えてガウスもレッドキャップス達に指示を出す

「現時刻をもってオペレーションスナーク狩り(ハント)を開始する!!
 藍空市、目と耳と口をふさがれ、逃げ出す足を折られた!!
 邪魔する者はいない、思う存分やれ!!
 攻撃目標は、4人のARMSの少年少女の捕獲!! そして彼らに与する全ての者の抹殺!!
 真の超人部隊レッドキャップスの名にかけて任務を遂行しろ!!」

恵の目がレッドキャップスの布陣を確認するものの、美沙とアルはその布陣になにか違和感を覚える
ARMSだけを狙うならここまで大規模な包囲は不要であり、逆に効率が悪いだけである
ユーゴーも彼らが本気でない事が、テレパス能力で感じ取れた様子

「…… どうやら"演習"ね! ユーゴーさん…あなた レッドキャップスは出来たばかりの部隊…って言ったわね
 だとすると大規模な市街戦を想定した実戦訓練を兼ねている可能性が高いわ!!
 …それを作戦の一環に取り入れたね…」
「おい、ねーちゃん冗談はよせよ こんな何十万と人が住んでるこの街で実戦訓練だと!?」
「ま…ねーちゃんなんてうれしいわ(はあと)」
「エグリゴリは、この世にある全てを自分達のための実験装置としか思ってないよ…
 刑事さんだって鐙沢村でさんざん体験したじゃないか…」

374 :不思議の国のアラスジ:2015/05/11(月) 22:00:37.17 ID:???
「こういう状況の作戦に見覚えがあるわ… 87年のカダス革命戦争、オペレーション"スナークハント"…!!
 首都に反撃をかけた政府軍は、まず空爆で鉄道と主要幹線道路を破壊…
 精鋭部隊で革命軍首脳部を市街戦で捕獲した!! そして街は…」

美沙の話に、兜警部補はいてもたってもいられず、部屋を出て行くのであった
隼人もクリフの弔い合戦と闘志を燃やすが、それを恵にとがめられる
そのまま揉めに揉めるのを美沙の一声で納まる とりあえず、敵の司令塔に狙いを定める作戦で行く様子

「だとしたら、小回りの利く3つのグループに分かれて行動した方がいいわね まずは涼、あなたが第一隊よ
 敵の一番の狙いであり、脅威でもあるのはあなたのARMS、"ジャバウォック"…
 あなたには相当な数の部隊が群がって来るはずよ…
 だから…恵さんとユーゴーさん、涼についてあげて
 涼の力を発揮するにはあなた方の力が絶対必要よ 息子のサポート、よろしく頼むわね(はあと)」
「は…はい、わかりました!!」「ちっ!!まったく世話のやける…」
「第二隊は隼人君と十三さん そして、アルちゃんとキャロルちゃん」
「ゲーー!! ちょ…ちょっと待ってくれよ、こんなガキ二人も連れて歩くのか?」
「彼らはただの子供じゃないわ、頼りになるわよ 
 そして第三隊は、私と…巴 武士君 私達は、気になる事が別の行動をとります
 頼りにしてるわよ、武士君 この作戦にはあなたの力が必要なのよ!!
 いいわね、狙いは敵の司令塔がどこにあるかを探す事…
 ユーゴーさん、あなたのテレパシー能力を通じて逐一みんなの情報を交換していくのよ
 さあ、そうと決まれば長居は無用!!奴らに見つかる前に散開するわよ!!
 頑張って奴らをこの街から追い出しましょう!!」

ターゲットを確認したという報告を受けるキースとガウス
キースの目的はあくまでジャバウォックのみ、出番はまだまだ先のようだ

375 :不思議の国のアラスジ:2015/05/11(月) 22:01:04.48 ID:???
ガウス将軍のほうは、ジャバウォックの価値に懐疑的な様子
そんなガウスにキースは手のひらをナイフで傷をつけるが、それをARMSが修復していく
だが、ジャバウォックがつけた頬の傷だけは癒える事がなかった
このことから、ジャバウォックはARMSを殺す事が出来るARMS アンチARMSと言うべき代物と結論付ける

「…ククク…なるほどな… 最強の兵器ARMSの中でも、さらに最強のARMSか………
 それを手に入れておまえは、もっと高い所へ昇るつもりじゃな!!
 ………あいつらよりもっと上に…」

(高槻 涼よ、おまえのジャバウォックはこの私がもらい受ける…
 そして、明日の夜明けを見る事もなく………
 おまえらとこの街は地上から消滅するのだ!!)

<続く>

376 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 23:06:08.19 ID:???
>87年のカダス革命戦争
七月氏が原作したJESUSにもカダスが登場したがパラレルワールドなのか
新星高校と藍空高校が隣接してても驚かないぞ

377 :マロン名無しさん:2015/05/11(月) 23:39:29.24 ID:???
キースとボスの間にいるのが"あいつら"なのか
そいつらを蹴散らしエグリゴリのボスに君臨するのがキースの野望なんだろうな

378 :マロン名無しさん:2015/05/12(火) 02:40:22.25 ID:???
やっぱキースって結構格下なんだなぁ
これは組織内でどんどん這い上がっていくタイプのライバルキャラっぽいな
隼人との因縁もあるからここで終わりじゃないだろうし

379 :マロン名無しさん:2015/05/12(火) 02:49:16.61 ID:???
どんどん落ちぶれる黒騎士バーンになるか、どんどん出世するギャブレイ君になるか

キースも速水奨ボイス似合いそうではあるw

380 :不思議の国のアラスジ:2015/05/12(火) 22:00:50.89 ID:???
誕生日のプレゼントにくまちゃんを喜んで抱きかかえる女の子
そんなほほえましい日常は エグリゴリの手で打ち砕かれた
渋滞を起こす道路、その目の前で突如爆発が起こってしまう

     <ARMS No.56 危機(クライシス)>

その光景に美沙はこの作戦が"スナークハント"であると確信する
スナークハントが行われたのは87年、中東の小国カダス
民衆革命で奪われた首都を奪還する為に使われた 人間の恐怖を極限まで利用し、人の尊厳を叩き潰す悪魔のごとき作戦だという
その凄まじさは市民達から迎えられた革命政府を 市 民 達 の 手 で 潰させたというほどである
だが、作戦の立案者であるガウス・ゴール大佐はすでに80歳を超える高齢で引退したはずなのだが…?

一方、兜警部補のほうは警察署長を締め上げていた 署長がエグリゴリからの偽装工作を任されていることは明白である
その時、テレビが映ったと報告が入る 有線放送でつながったそうだがどうも様子がおかしいらしい

[藍空市の皆さん、今、この町は完全に外部から孤立しております 正体不明の軍隊によりこの街は制圧されました
 そして、市民の安全の保証は一切しかねると私に言っております その証拠をこれから皆さんに見せるそうです
 …… これで…いいのかね!?]

その言葉を最後に、市長は撃ち殺される その光景に刑事達の顔も青ざめる

[藍空市の諸君、今のが証拠だ!! わしの名はガウス…ガウス・ゴール大佐と覚えてもらおう
 お聞きの通り、君達の街はこの我々が制圧した!! つまり君達を生かすも殺すも我々次第という事だ!!]

「す…すげえ…やらせか!?」「おいおい、なんの冗談だあ」「え…本気なの、これ」

[我々の要求は実に単純だ ここに映した人物を、我々に引き渡してくれるだけでいい]

「おい見ろよ、高槻が映ってるぜ」

[以上9名の人間を午前3時までに引き渡せない場合…
 市内数百ヶ所に仕掛けた爆弾を一斉に爆破、市民の無差別虐殺を行う! 覚悟してくれたまえ!!]

381 :不思議の国のアラスジ:2015/05/12(火) 22:01:17.32 ID:???
藍空市全体を敵に回してしまった涼達 スナークハントの正体に愕然とする一行
さらに、標的と同じ数の9人の人質を見せしめに公開処刑するという
その中には、冒頭でくまちゃんを抱えた少女の姿もあった

「…硝煙と血の匂い…火に焦がされた戦場の空気を嗅ぐのは何よりの楽しみじゃ
 わしの老いた脳細胞の一つ一つが目覚めてゆく…」
(…まったくエグリゴリは素晴らしい このわしの理論を試すのにふさわしい機会と…
 若々しい肉体を与えてくれたのじゃからな!
 この肉体を得た我々レッドキャップスにもはや怖いものはない!!)

市民達もレッドキャップスの暴挙に反発しようとするが、即座に撃ち殺されてしまう
その光景に隼人も飛び出そうとするのをアルがとめる 人質が有効と知ればさらに大規模に行うことになる
耐えることとを学ぶように隼人に諭す十三だったが…

くまちゃんを抱きかかえながら涙を流す少女、父親が身代わりになるというが
レッドキャップスは問答無用で父親を撃ち殺してしまった
そのまま少女の髪を引っ張ろうとする兵士
その背中を、隼人のブレードが貫いた!!

「………て……てめえら… さんざん好き勝手な事やってくれるじゃねーか…
 やっぱりきさまらのようなクズ共をのさばらせとくわけにはいかねー…
 狙うなら、オレ一人を狙いやがれ!!てめーら全員、この神宮隼人がまとめてぶっ殺してやるぜ!!」

<続く>

382 :マロン名無しさん:2015/05/12(火) 22:11:50.75 ID:???
ガウス・ゴールは祖父の名前で孫が継承した三世なんじゃないの

383 :マロン名無しさん:2015/05/12(火) 23:45:10.01 ID:???
ここでホイホイ飛び出したら敵の思う壺
でもここで出て行かなかったら隼人じゃないし男じゃない

384 :マロン名無しさん:2015/05/12(火) 23:57:07.88 ID:???
スナークって蛇(スネーク)じゃないよね?

385 :マロン名無しさん:2015/05/13(水) 00:20:53.54 ID:???
>「す…すげえ…やらせか!?」「おいおい、なんの冗談だあ」「え…本気なの、これ」
緊迫感欠如の日本人らしい台詞だな

386 :マロン名無しさん:2015/05/13(水) 00:33:00.03 ID:???
あー、「ゴール」か!w 日本編のラスボスらしい名前だな
更にユラーが出てきそうではあるが

こりゃエグリゴリの首領はブライか?

387 :不思議の国のアラスジ:2015/05/13(水) 21:52:40.40 ID:???
エグリゴリに両親を殺された隼人にとって、目の前の暴挙は許せるものではなかった
生まれ変わった復讐の刃を携え、レッドキャップスに切り込む隼人であった

     <ARMS No.57 葛藤(トラブル)>

レッドキャップスを倒し、少女に声をかけるが 少女は隼人の腕を見て化け物と叫ぶ
それを見た市民達からも動揺の声が上がる
レッドキャップスはうまいこと言いくるめて市民達の彼らへの反発をあおり
市民の一人が隼人に石を投げ、声をあげる 
石を投げた市民がちらりとレッドキャップスを見て、互いににやりと笑みを浮かべた

「ガウス殿…扇動のために『サクラ』を何人潜り込ませたんです!?」
「フフフ…さほど多くはない…
 一人動けば三人動く… 三人動けば一ダースが動く… それだけで群集はネズミの群れと化す
 人間の冷静な判断力を失わせるには、"恐怖"と"怒り"… たった二つの感情を操作してやればいいのだよ!
 すでに奴らは、この街の市民を敵に回した… もはや逃げ場はない
 民衆のリンチに何の抵抗もできずのた打ち回るがいい………
 ククク… ククク… ハハハハハハハ」

市民達から必死で逃げ出す隼人、追って来る市民達をキャロルのサイコキネシスが信号機を曲げて遮る
そこにアルが車を調達し、ひとまずそこから逃げようとする
レッドキャップスも銃口を向けるが、キャロルがそれを曲げて暴発させる
そして、市民達から逃れる為にアルの運転で車を走らせ         事故った

「なによ!!全然だめじゃん!!」「むうう…」
「じゃがうまく民衆をまく事はできたぞ… しかし…これからがきびしくなりそうじゃな」

隼人は自らの血まみれの姿をみて自傷気味に笑う

388 :不思議の国のアラスジ:2015/05/13(水) 21:54:16.99 ID:???
「オレはよ…高槻や武士と出会う前から、エグリゴリと戦ってきた
 奴らののメンバーを見つけてはぶっ殺してきてんだ… …親父はおふくろの仇をとるために…
 オレはとにかく強くなりたかったんだ…だから…
 …実を言うと高槻がうらやましかったよ………
 あいつのジャバウォックの力なら、あのキースにも打ち勝てる!!
 復讐がかなうのなら、あんな力がオレにも欲しい…と心のどこかで思ってた…
 へへ…あいつがあんなに苦しんでいるのを見ていながらな…
 そんな…心の底まであの子に見透かされていたのかもな…
 オレは…心の奥底まで血まみれのバケモンだって事をよ…」


コンクリートの壁にひびをいれ、涙ぐむ隼人
そんな隼人の肩を十三がつかむ

「隼人!!もういい!! おまえはバケモノなんかではない…
 あらかじめ心の計算ができないのが『人間』というもんじゃよ
 おまえの気持ちはわしには痛いほどわかっておる… しかし…おまえは変わったわい!!
 今まで自分の復讐のためだけに動いていたおぬしが、まさか人のために動くとはな…
 今は…それでいいと思うぞ とりあえず…これからどうするかを考えるべきじゃ!!」

その言葉に、隼人も覚悟を決める
レッドキャップスの追跡を引き付ける役目に出るというのだ
その間に涼達が司令塔を潰してほしいという

≪…隼人君…それは最もつらい役割よ…≫
≪へへ…こーなったのもオレの責任だ もとより承知さ!!≫

389 :不思議の国のアラスジ:2015/05/13(水) 21:54:56.01 ID:???
「ふん…そろそろ追いついて来たみてーだな というわけでじーさん、子守はまかせたぜ」
「こらこら未熟者!!何を言っておる!! わしの道場の跡取りを放っておけるわけがなかろうが!!」
「…やれやれ…本当に頭の悪い奴だな!! 囮っていうのは数が多くなきゃ役に立たないんだよ!!」
「キャロルのサイコキネシスも役に立つわよ」
「それにおまえの頭じゃ、すぐ捕まるのが目に見えて…」(げんこつ

やっぱり一言多いせいで隼人にどつかれてしまうアル
だが、いつもの調子を取り戻した隼人にアルの表情も僅かに笑みが浮かんでいた

「まったく…どいつもこいつもバカばっかりだぜ!
 街一番のきらわれ者に志願するなんてよ!!
 んじゃ行くぜ!!日本一盛大な鬼ごっこをおっぱじめよーぜ!!」

<続く>

390 :マロン名無しさん:2015/05/13(水) 23:49:03.25 ID:???
心理的に追い詰めるのが上手いなガウスは

391 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 00:56:53.15 ID:???
隼人右手にもARMSが侵食しつつあるな
隼人も超人化するのか

392 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 19:03:17.74 ID:???
隼人たち3人も全身をARMS化させる最終形態があるのは確実だろうな。
基本的にはジャバウォックほど強くはない設定のはずだが。

393 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 19:39:59.63 ID:???
キースも影だけとはいえ全身ARMS化していた描写はあるから確実だろう
問題はそうなるとキースが誰と当たるかになるが…
キースが付けねらう涼か、因縁のある隼人か、どっちかになるかはまだわからんが

武士はまず無いだろう 正直キースとぶつかりあうようなとっかかりがなにも無い
それに美沙ママンが直々に指名したようだから、何かしらの飛行能力がいる作戦だろうしなー

394 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 19:53:56.16 ID:???
いやいや大穴で武士vsキースあるかもしれないぞ
ボスの命令に背きアルを生かした罰が語られ対決
まあ本命はジャバウォックと戦いたい涼だろうが

395 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 20:50:47.58 ID:???
候補にもあがらない恵(´・ω・`)
っていうか、涼いこうとすると自動的に恵もついてくるんだよな
目だけのサポート担当とはいえARMS二枚抜きとなるとは考えにくいし、本命隼人もありうる
…もしくは恵がやられたことでジャバウォック開放ルートもあるか

あとキースとはここで決着つくのかね
個人的には反エグリゴリ側の主人公が涼だとすれば
エグリゴリ視点での主人公がキースになる、とかだといいなあ >>378みたいな感じで

396 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 21:07:25.89 ID:???
恵も最終形態になって全脱ぎするなら神漫画認定する

397 :不思議の国のアラスジ:2015/05/14(木) 22:03:19.54 ID:???
市民達とレッドキャップスの追撃に、仁王立ちで待ち受ける隼人
隼人もARMSを発動させ、彼らに向けて吠える!!

     <ARMS No.58 巨塔(タワー)>

サクラが市民を扇動していると、キャロルが電柱からひょっこり顔を出し
レッドキャップスがのる武装車両のハンドルを曲げて盛大に事故らせる
レッドキャップスに切り込む隼人、そこに市民が日本刀をふりかぶろうとするのを十三が投げ飛ばす!
そのまま襲い掛かる市民達を十三が引き受けつつ、レッドキャップスの侵攻を市民達を使って阻む
そこへアルが武装車両からロケットランチャーを調達し、レッドキャップスに向けてはなつ!!

遠くでその様子を見ていた美沙達も行動を開始する
だが、武士はどうにも自分に自信がなく、なぜ美沙と行動を共にするのか
足手まといになるのではないかと不安な様子だった
もちろん美沙にはなんらかの目論見があって武士を直々に指名した様子だが
美沙達の目的は"ある物"を探す事ということであり、美沙は目の前にある高いビルを指差す
美沙が言うには、そこに爆弾を仕掛けてある、ということである

「87年の中東カダスでガウス・ゴール大佐が行った"スナークハント"には実は続きがあるの…
 独裁者、ガミン将軍は再び市民が革命を起こす事を懸念して、ガウス大佐に全市民の抹殺を命令したわ
 そして…彼はたった一発の爆弾で市民の九割を焼き殺した…」
「たった一発って…まさか…」
「そう…核爆弾よ
 正確には、威力を抑えた小型の"限定核"…
 爆発は通常の数分の一だけど、代わりに発生させる放射線量を数倍にした小型の水爆…
 建物や施設には何の影響も与えず、ただ生き物だけを焼き殺す究極の兵器… 中性子爆弾よ!!」

美沙の言葉に、武士は震えて脅えてしまう 自分にはできっこないと涙を流す

「…な…なんで…僕なんかこんな所に連れて来たんだ… ぼ…僕は…心臓が痛くなるほど…怖い…
 もし…僕が…失敗したら…街の人や…仲間が…全員…死ぬ……
 僕は…高槻君や隼人君のようにはなれないんだ… 勇気がないんだよ!!」

398 :不思議の国のアラスジ:2015/05/14(木) 22:03:44.39 ID:???
「ええ…たしかにあなたは涼や隼人君とは違う 戦い方も…戦う理由も…
 だから私はあなたを連れてきたのよ
 武士君…勇気なんてものは私にだってハナっからないのよ みんなを救ってやるなんて浮ついた責任感もね…
 でも私は、逃げるような真似だけはしたくない
 私は…私の息子やみんなが死んでいくのを、指をくわえて見てはいられないわ
 だって…私は涼やみんなを愛してるもの… 私はいつもそうやって戦ってきた…
 自分の持っているできるかぎりの力をみんなに注ぐことができればなんの後悔もないわ…」

一方、レッドキャップス本部、前線に出ているのが4人だけというのを不振に感じるガウス大佐
メンバー構成を調べていくうちに、ガウスの顔が青ざめる 美沙の存在を見つけたのだ
ガウスに言わせればサイボーグやエスパー一個大隊よりも恐ろしいという
さらに、知る限りでは過去に13回ほどは死んでいるらしい

「ククク…しかしまさかこんな形で"笑う雌豹"と戦うことになろうとはな…
 丁度いい…この女狐にも教えといてやる!! どちらがすぐれた『策士』かという事をな!!」

美沙の言葉に、武士も震えながら戦う決意を決めたようだ
その前に一旦隠れて様子を見ると、ビルの中からレッドキャップスが現れる
ガウスも美沙の正体に気がつき、警戒を強めたようだ

「武士君…さっきも言ったけどたしかにあなたは涼や隼人君と戦い方が違う…
 でもあなたの本当の戦い方を、私は知っているわ
 ついて来なさい、武士君!! あなたの真の力を私が見いだしてあげるわ!!」

<続く>

399 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 22:54:23.22 ID:???
>メンバー構成を調べていくうちに、ガウスの顔が青ざめる 美沙の存在を見つけたのだ
今頃存在知ったのか遅過ぎ、美沙ママはとっくに作戦見破ってるのに

400 :マロン名無しさん:2015/05/14(木) 22:56:50.54 ID:???
涼・恵・ユーゴーはどういう行動を取るんだ?

401 :不思議の国のアラスジ:2015/05/15(金) 18:14:02.15 ID:???
ビル内に配置したレッドキャップス兵からガウスにテレパシーで報告が送られる
"笑う雌豹"の屍をガウス大佐に捧げる、と高層ビルの防衛を任されたヒギンスは強気であった

     <ARMS No.59 飛翔(フライ!)>

レッドキャップス兵が玄関に集まると、隠れている美沙達にヒギンスが声をかける
すると美沙は後ろの茂みに向けて発砲すると、そこから背後を取った兵士が落ちてくる

「……ふん 正面に注意を引いて背後から隠密接敵(ストーキング)なんて古典的ね…
 体は若くても頭の中までは進歩しなかったようね、カール・ヒギンス少尉」

だが、撃ち殺したはずの死体が、超再生能力により復活を始める
さらに前線で戦う隼人達も、復活したレッドキャップス達により十三が負傷し、次第に押され始める

「ウワハハハハ、そうだよ 所詮傭兵あがりのおまえなど勇者の軍団である我々には、万に一つの勝ち目もないのだよ!!
 今までのうのうと生き続けて来たおまえも年貢の納め時だ!! ここをおまえの本当の死に場所にするがいいわ!!」
「…フフフ…勇者か… 笑っちゃうわね…
 どんなはぐれ者の傭兵だって戦う理由を持っているわ… 思想のため、お金のため、国の家族を守るため…
 だけどあなた達には守るべき人も大義もない… 普通の人間の生活に適応できず、ただ戦場で人殺しがしたいだけ!
 不死身の肉体に身を包んで弱者をいたぶる事によって勝利を得ようとするレッドキャップス…
 あなた達は、超人でも勇者でもない!! ただの臆病者の負け犬よ!!」
「な…なんだとぉ!!」

その時、美沙が閃光弾を放ち彼らの目を潰す 目が眩んだ隙に当て身で兵士達を気絶させる
美沙の動きと思考をテレパシーで読もうとするが…

「ふん、冗談じゃないわ 私を愛してくれた人…私の代わりに死んでしまった人……
 その人達の命と引き換えに私は今まで生きながらえてきた…
 あなた達のような人種にくれてやるわけにはいかない…」

402 :不思議の国のアラスジ:2015/05/15(金) 18:14:27.19 ID:???
美沙の動きは本能レベルでしみ込んだ戦闘経験が自然と彼女を動かすレベルであった
レッドキャップス兵も為すすべなく、美沙のワイヤーで首を切られてしまう

「さあ、武士君…次はあなたの出番よ これから一気にビルに突入する…
 そのためにはあそこに陣取ってる連中を蹴散らす必要があるわ
 大丈夫、あなたにならできるわ
 たしかにあなたのARMSは、涼のような力や隼人君のようなブレードがあるわけじゃない
 けど、あなたのARMSには、その誰にも負けないスピードがある!!
 もっと自信を持ちなさい、武士君 私もちゃんと援護するから
 その足で奴らの顔面を思いっきり蹴り飛ばしてやりなさい!!」

その言葉に、武士も覚悟を決めてレッドキャップスの前に一気に接近しようとする
当然レッドキャップス兵もその思考を読んでおり、迎撃しようとするが
銃口を向けた時、すでに武士は彼らの眼前にまで迫っていた
そして、その高速の動きで次々に兵士達を蹴り払っていく武士
これにはたまらずビルの中へ撤退を始めるヒギンスたちであった

(す…すごい…これは予想以上だったわ… あのスピードじゃ相手がトリガーを引くスキもないわね…
 それよりすごいのは、そのARMSのスピードに順応してるこの子のずば抜けた反射神経!!
 完全に人間の領域を超えているわ しかしこれで、おおまかな作戦のメドは立ちそうね…
 ガウス・ゴール大佐…あなたのもくろみはこの最高のパートナーと共に必ず潰してみせる!!」

<続く>

403 :マロン名無しさん:2015/05/15(金) 20:03:17.90 ID:???
武蔵ポジなのにマッハスペシャルか……

404 :マロン名無しさん:2015/05/15(金) 22:16:37.11 ID:???
最強と驕ってるせいかエグリゴリのサイボーグと変わらんじゃないかレッドキャップスも

405 :マロン名無しさん:2015/05/15(金) 23:46:56.07 ID:???
武士こんなに強かったのか・・・

そういえば音速に近い速度のビィを目視で対応してたっけ
武士もそのレベルのスピード出せるってことか
右ストレートでぶっ飛ばすと同じような状況だ、レベルが違う

406 :マロン名無しさん:2015/05/15(金) 23:50:09.75 ID:???
美沙がベラベラしゃべってる間に銃で撃てばよかったのに
律儀に最後まで聞くヒギンズたち馬鹿なの?

407 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 00:04:49.52 ID:???
最初はどんな凄い奴等なのかと思ったがキースが居なけりゃ今ごろクリフに皆殺しにされてたレベルだな。

408 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 00:14:16.81 ID:???
レッドキャップスはガウスが指揮を取らないと威力を発揮しない烏合の衆なんだろうな

409 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 16:12:46.58 ID:???
思考読みと超再生+一流の軍人で数がいれば
まあヴォルフやキクロプスレベルは倒せるんだろうが
クリフに比べると能力的に小物すぎる

410 :不思議の国のアラスジ:2015/05/16(土) 22:00:06.95 ID:???
前評判とまったく違った武士の実力にヒギンスも困惑していた
だが、レッドキャップスも鉄壁の布陣で彼らを待ち受ける
たった二人の進撃すら止められぬとあっては、超人部隊レッドキャップスの名折れである
彼らのプライドにかけて、決死の覚悟で迎撃の用意をするのであった

     <ARMS No.60 尊厳(ディグニティー)>

藍空ラディッシュタワー内部は中央部分を吹き抜けとした内装の高層ビル
レッドキャップスは各階層に兵士を動員し玉砕覚悟の物量作戦に挑むと美沙が読む
厳しい闘いが予感されるが…美沙はかえって楽になったという

「………なかなか動きませんね、ヒギンス少尉
 今のところビルの外に出た様子もないそうです 奴ら一体何処に隠れて…」
「うろたえるな、いずれにしろ奴らは上にのぼって来るしかないのだ!!
 のぼって来たらハチの巣にしてくれる!!」
「少尉!!二人がロビーに現れました!!   あ… バ…バカな!!」
「バカ者、なにをうろた…

その時、ヒギンス少尉の目に映ったのは、ロビーの吹き抜けを白兎<ホワイトラビット>ですっ飛んでいく二人の姿だった
慌てて撃ち落そうとするも時すでに遅く、最上階手前への進入を許してしまうのだった
二度もプライドを傷つけられたヒギンス少尉 憤慨しながらもヘリ部隊の要請を指示する

「武士君…あなたはさっき"僕は飛ぶことしか出来ない"と言っていたわよね!!
 だけど、飛ぶ事ができるだけでこんなに展開を有利に運ぶ事ができるのよ
 そしてそのスピードが加われば、もはや誰であろうと止める事はできないわ
 そのあたりをちゃんと自覚していれば、恐れるものなどなにもないわ!!」

一方、隼人たちのほうは、復活したレッドキャップスに十三が負傷 
かすり傷程度で済んだようだが、彼らも本気を出してきたと言う事か…
復活を始めたレッドキャップス達に、市民達からも困惑の声が上がり始めるが
隊員が目配せをすると、再びサクラが瓶を投げて市民達を煽る

411 :不思議の国のアラスジ:2015/05/16(土) 22:00:33.47 ID:???
だが、それを一発の銃声が引き止める 空に向けて拳銃を撃ち、市民たちを黙らせたのは兜警部補であった
今さら警察がでしゃばるな、と市民達からは非難ごうごうであるが、彼らの言葉に兜警部補は警察手帳を投げ捨てた

「ふん…オマワリが気に入らねーってんなら、こんなもんいつでも捨ててやるよ
 オレの名は兜 光一だ!!オマワリなんて肩書きじゃねえ!!
 オレは世界でたった一人の兜 光一として行動してんだ!! 
 おい!!てめえの名前はなんていうんだ!?」
「えっ!? た…田中淳一郎だ…」「じゃあ、そっちのあんたは!?」
「市原武法だが…それがどうした!?」
「あんたは?あんたは?そっちのおまえはどうなんだ?
 てめーらは一人一人がしっかり名前を持って、自分の人生の舵を握ってんだろーが…
 だったら一般市民なんて顔の見えない名前で自分を呼ぶもんじゃねぇ
 よく考えやがれ、さんざん追い回したこいつらが、おまえらの一人でも殺したか?
 こいつらが自らおまえ達に攻撃を仕掛けた事はなかったはずだ!!
 明日の朝、この街が開放されたとして、おまえらの手にナニが残るか考えてみろ!!
 脅されてじーさんやガキ共をぶっ殺して血まみれになった手だ!!
 おまえらは家に帰ってその手で自分の子供を抱き上げる気か?立派なことをしたって自慢するのか?」

兜警部補の言葉に、一人、また一人と手にした武器を捨て始める…

「敵の目的は、この町の人間一人一人の尊厳を踏みにじる事だ!
 街の中に仕掛けた爆弾や恐怖を目の前にぶら下げてな!!
 明日の朝日を人間として胸を張って拝みたかったら… 本当の敵が誰なのか思い出してみろ!
 最初におまえらを焚きつけたヤツがいるはずだ!!最初に"ぶっ殺せ"と叫んで飛び出したヤツだ!そいつはどこだ!?

 …なるほど、おまえらか… 今まで真っ先に叫んでたやつがどうしてそんな後ろにコソコソ隠れてんだ!?
 そんな態度じゃ、こいつらのサクラだって事を証明しているようなもんだぜ!!」

412 :不思議の国のアラスジ:2015/05/16(土) 22:00:59.13 ID:???
さすがにレッドキャップス兵も兜警部補に銃口を向けるが
その一人を横から刑事が手錠をかけて、後頭部を警棒でぶん殴り
それを皮切りに、刑事達が次々にレッドキャップスを取り押さえる
警察の介入もあって、レッドキャップスと市民達の脅威から開放された隼人達
だが、レッドキャップスも援軍がすぐそこまで近づいており、浮き足立つ市民達

「心配するな!!おまえらの命は絶対守ってみせる!!
 悪党共は、警視庁藍空署の全署員でお相手してやるぜ」
「よーし交通課、市民を誘導するぞ」
「捜査課、気をぬくなよ!!」
「敵は軍隊だ!!銃器を持って来たか!?」
「まかせてください、装備課の倉庫を総ざらいして来ました!!」
「よーしみんな、気合入れろよ!! あの無秩序なバカ共に、日本の警察の実力を思い知らせてやれ!!」

<続く>

413 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 22:11:02.51 ID:???
自衛隊じゃない人間が軍隊に太刀打ちできるわけないだろ死亡フラグ確定

414 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 22:28:17.57 ID:???
警察にのされる最強の軍隊 ;^ω^)
まあ正面対決だとさすがに勝ち目はないだろうけど、なんかこうもにょる
でもおっさんがかっこよかったから良し

415 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 22:37:48.30 ID:???
美沙ママが攻撃お見通しと助言したのに聞き入れず正攻法が通じるわけないのに
何かレッドキャップスの化けの皮が剥がれかけてきたな

416 :マロン名無しさん:2015/05/16(土) 22:52:17.39 ID:???
そもそも兜警部補たちはハンドガンしか装備してないだろ
レッドキャップスは中長距離用のアサルトライフル所持してるし
どう見ても不利なんだけどその辺計算してる?

417 :マロン名無しさん:2015/05/17(日) 01:14:52.90 ID:???
短期間ならともかく長期戦になったら不利だな
戦争目的の軍と犯罪者を想定した警察じゃ火力が違いすぎる
最近存在がわかった特殊部隊SATがいたとしても勝てないだろう

418 :マロン名無しさん:2015/05/17(日) 14:45:13.96 ID:???
"何事もあきらめたらそこで終わり"と、どこかの主婦がレクチャーしていた。
どんな戦況下においても転機というのは必ず訪れるもの。一発逆転でなくても流れを変えるのは大切だ。
その一瞬のチャンスを逃さない戦力が味方には何人かいるしな。

419 :不思議の国のアラスジ:2015/05/17(日) 22:12:53.71 ID:???
警察組織が作戦に介入したことで、作戦の影響を懸念したレッドキャップス隊
全力で彼らを排除しようとするレッドキャップス、それを警察たちが迎え撃とうとしていた

     <ARMS No.61 希望(ウィッシュ)>

兜警部補は、隼人達にほとぼりが冷めるまでどこかに隠れるように言う
だが当然彼らを知るアルが声を上げ、自分達の作戦を取り入れるように言うが

「ぼうず…たとえどんな相手であろうとやらなければいけない時もある…
 オレ達は警察なんだ!! 警察っていうのは、この街の市民の安全を間も守らなきゃならねー義務があるんだよ!!
 オレ達の事は心配すんな!!おまえらはおまえらの義務を果たせ!!」
「行くぞ隼人、この刑事の言う通りじゃ わしらはわしらのやるべき事を果たそう…」
「あ…ああ… おい、おっさん!! ………死ぬなよ…おっさん…」
「バーカ…いい男は死なねーんだよ おまえ達こそ『生き残る』義務をちゃんと果たせよ!!」

警察の介入に憤慨するガウス、キースもじれてきたか直々に出る
ジャバウォックの所在も不明のため、自分で前線に出たほうが速いと判断したようだ

「……… ククク…まだまだ若いな、キース おまえの方こそその若さが足元をすくうやも知れぬぞ」
(………わしには見えておるよ… あの女が、最も信頼できる者を司令塔のこのわしにぶつけてくるのがな…
 ククク…キースには悪いがジャバウォックの首はこのわしがいただく!!
 わしの戦歴にさらなる花を添えるためにもな!!)

公園に隠れてレッドキャップスの動きを伺う涼達の隊
前にレッドキャップス、後ろに扇動された市民がおり動くに動けずにいた
ユーゴーのテレパシー能力で司令塔の場所を補足出来ないか聞くが、精神シールドをはっている彼らの思考は読めないという
恵は恵で、ブルーメン本部が気がかりなのか、相当カリカリしている様子…
涼に向けてあたりちらす恵だったが、そんな恵の頬をユーゴーがひっぱたき無理矢理黙らせる
その光景にさすがの涼も困惑していた様子であった
それはさておき、レッドキャップス兵は気絶していれば精神シールドが外れるようだ
そこで涼が一度外に出て兵士を捕獲しようとする、その間かなり参ってる恵をユーゴーに任せるのだった

420 :不思議の国のアラスジ:2015/05/17(日) 22:13:24.52 ID:???
「………ふん…あんたなんかに私の気持ちの何がわかるっていうの!?」
「……… よく…わかります」
「あなた…テレパシーで私の心を読んだのね…!? 最っ低!!」

精神を読まれたと知って軽蔑の視線を向ける、だがユーゴーも読もうとしなくても勝手に流れ込んでしまうのだ
大人たちの汚い部分をも強制的に見せ付けられるユーゴーの幼少時代の辛さは、想像に硬くない
そんなユーゴーも、クリフと言う兄のおかげで支えられてきたが、そのクリフもすでにこの世にいない…

「でもいじけているヒマなんてない 私はこれから一人でも生きていける強さを持たなければいけない!!
 あの人を見ていると そう思えてくる…」

レッドキャップスの小隊を見つけ、涼が飛び掛る!
銃撃によるはげしい抵抗を受けながらも、涼はがむしゃらに前進する!!

「高槻君の心の中にも深く大きな空洞がある… 心がバラバラになりそうなほどの…
 だけど、カツミさんという人の記憶だけが彼の唯一の支えになっている…
 そのかほそい希望だけで、彼は前進しているんです!!
 そしてその信念は、なによりも堅く力強い!!
 もちろん高槻君だけじゃないわ…みんなだってそれぞれ心の痛みを持っている…
 けれどみんな…お互いの絆の中で精一杯助け合い前に進んでいるわ
 兄や仲間達の死を悲しむのは、この戦いが終わってから…
 そのためには私達だって前進しなければならないのよ!!」
「………わかったわ… 私が悪かったわよ… たしかに私…どうかしてたわ…」

恵も恵で、精神を読まれるユーゴーに対してはあまり厳しい態度は取れないようす
にこやかな笑顔で、しれっと涼に対する恋心なんかも洩らすユーゴーであった

(兄さん…私はこれから強く歩いていきます… この仲間達と共に…
 "天使ユーゴー"の名は捨て… 羽根ではなく日本の足で前進して行きます!!)

<続く>
 

421 :マロン名無しさん:2015/05/17(日) 22:20:07.65 ID:???
おいおい超人部隊怖いものなしと言ったくせに警察ごときにビビるって情けないね

422 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 02:03:54.38 ID:???
カツミそっくりな恵よりユーゴーの方がヒロインっぽいんだが……
まあこっちならヒロイン交替も納得できる、流石にあれで実はカツミ生きていた!を本当にやるとは思えないし

423 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 17:54:11.33 ID:???
恵が勝気な生意気娘な対比もあるせいかユーゴーのヒロイン力がすさまじく高い
それはともかくとして、そろそろ三部隊のマッチメイキングも決まってきたか

涼チーム=ガウス将軍&レッドキャップス本隊?
武士&美沙=ヒギンス&核爆弾
隼人=キース?

涼と隼人は展開次第では逆になるかもしれないが大体こんな感じだろうかね

424 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 20:14:33.21 ID:???
もしかすると原作者、ヒロインを恵に交替するつもりだったがイマイチ上手く動かせない&人気無いから
テコ入れでユーゴー追加した?
恵のカツミそっくり設定を全く生かせてない辺り

425 :不思議の国のアラスジ:2015/05/18(月) 22:16:04.81 ID:???
兜警部補たちと別れた隼人達は、ひとまず司令塔を見つけるために涼達との合流に向かう
囮もかねてる隼人達は、涼達とは反対方向から派手に暴れながら挟み撃ちにする計画の様子

「ふむ それでよい ようやくおまえにも"協力しあう"という心が芽生えたようだな」
「そうそう、少しは頭を使うようになったよな おバカにしては…(げんこつ

いつもの掛け合いをしていたところだったが…突如隼人のARMSが反応を見せる
その反応は、キースのものであった…

     <ARMS No.62 対決(デュエル)>

ジャバウォックを求めて共振反応を追ったキースだったが、その反応はナイトの物だった様だ
今こそ隼人は復讐を果たすため、ARMSを展開させてキースとの勝負を望む
だがキースも隼人は眼中にないと冷たい反応だったが、隼人をエサにジャバウォックを引き出す算段をつけるのだった

一方涼チーム、ユーゴーは、レッドキャップスから情報を引き出したせいかしばらく気を失っていたようだ
それでなくとも、テレパシーの中継役を何時間も行っているユーゴーの負担は尋常ではない
ひとまずユーゴーを休ませて、その体を涼がおんぶしてあげる 司令塔の位置も掴めたので、恵に誘導を任せる
とはいえ、テレパシーが途切れたことで、隼人達、武士達の安否を心配する涼だったが…

そのころ武士チーム、レッドキャップスがエレベーターで上に上ってこようとするが
それを上から手榴弾を投げて追撃を妨害する 逃げ場のないエレベーター内に兵士達の悲鳴が響く

「いいこと武士君、レッドキャップスには致命的な弱点があるわ それは彼ら自身の超人的能力そのもの…
 彼らは超視覚でいつでも敵を捕捉でき、超再生で不死身だと思っているから、恐怖心や警戒心が麻痺しているの…
 それを麻痺させた兵士はどんな訓練を積もうと決して勝てないわ」

426 :不思議の国のアラスジ:2015/05/18(月) 22:17:01.20 ID:???
兵士達は美沙が引き受け、武士に爆弾の処理を任せる
階段を上ってくるレッドキャップスだが、C4爆弾に気づき後退 爆発により階段が落とされる
階段前は美沙により、鉄壁の守りとなるのであった
屋上側はレッドキャップス兵が武士を待ち構える 扉が蹴破られると同時に一斉に銃撃を放つ
だが武士も上に飛び上がり銃撃を回避、そして兵士達を次々に蹴り倒しあっという間に全滅させてしまう
中性子爆弾を見つけた武士だったが、彼の前にレッドキャップスのヘリ部隊が立ちはだかる…!


ナイトのブレードで切りかかる隼人だったが、その一撃はキースの首に傷一つつけられない
ARMS最強の高度を誇るとされるナイトのブレードをいとも容易くへし折り、キースの一撃が隼人の胸を刺し貫いた…!

<続く>

427 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 23:13:48.71 ID:???
武士が大活躍してるのに隼人が死にそう

428 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 23:21:47.40 ID:???
ゴルゴが生きのこるには40パーセントの臆病さと語ってたがそれと真逆なのがレッドキャップスというわけか

429 :マロン名無しさん:2015/05/18(月) 23:40:33.29 ID:???
ハヤトなのにマッハスペシャルを取られたのが痛い……
逆にタツマキ起こして相手ホールドする技でも編み出すんだ

430 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 11:48:52.53 ID:???
それにしても形状は変化してても威力はあんまり変わってないのか
前回も今回も生身で防がれてしまった
キクロプスの超振動ブレードの方が切れ味ありそう

431 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/05/19(火) 17:43:26.37 ID:???
キースの刃が、隼人の胸を刺し貫く 貫かれた胸から血が噴出し、キースの目の前で倒れる隼人…

(死ぬ…… オレが…!? 死ぬのか…!?)

     <ARMS No.63 騎士(ナイト)>

キースの体をアルの銃弾とキャロルのサイコキネシスが襲うが、まるで意に介さない
そして、彼らも始末せんとその腕をARMSに変化させる だが、キースの前に十三が立ちはだかる

「……… なんのつもりかな、ご老体…」
「あいにくと"死ぬのは年寄りから"というのが、この世の決まり事よ
 未来ある若者を、おいそれと非道な悪漢の手にかけるわけにはいかぬわ!!」

十三は、自分を犠牲にしてでもアルとキャロルを逃がそうとする
だがその行為はキースの怒りを買ってしまう… 隼人は、その光景を倒れながら見ているしかできなかった

(…や…やめろ… 冗談じゃねえ…あの時と…同じだ… もうあんな光景は見たくねぇ…
 くそっ…死んでる場合じゃねえぞ… 頼む…体よ、動いてくれ…
 もう…復讐なんてどうでもいい…オレは、守りたいだけなんだ…
 オレの大事な人を守る力が… 欲しい!!   欲しい………)

涙を流しながら隼人は力を求めるが
その願いもむなしく心臓の鼓動が弱まり 彼の意識が 薄れ て い  く…





        【 力 が 欲 し い か !! 】

432 :アラスジ@風邪につき早出し:2015/05/19(火) 17:43:54.83 ID:???
突如聞こえたその言葉に、隼人は目を見開く 
隼人の目の前に、ジャバウォックとはまた別の ARMSの化身がその姿を現す…

【我は待っていた… 我が主君が仁愛の心を持つことを… 我が力を得るにふさわしい資格を持つことを!!】
「な…… なんだ、おまえは……!?」
【………我が名は…"騎士"(ナイト)!! 貴殿と血の盟約を結ぶ為に生まれし者…】


涼達のARMSにも強力な共振反応が起こる その反応がキースの歩みを止める
十三の困惑した声で後ろを振り返れば、隼人がいない!? 
その時キースの脇腹に突き刺さる槍 キースの前に、右腕を槍とした甲冑の騎士の姿をしたものが立ちはだかる!

「……… ………き…… 貴様は一体!?」
【我が名は"騎士"(ナイト)!! これより神宮隼人の剣となりて汝を滅ぼす!!】

隼人の守るための力に呼応し、仁愛の騎士がその真の姿を開放し、キースの前に対峙するのだった

<続く>

433 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 18:55:18.29 ID:???
うぉおお! 騎士カックいい! これが隼人のARMSの最終形態か。
これまではどうも涼の引き立て役ばかりでパッとしなかった隼人だが、
この登場ならジャバウォック戦の前座という事はあるまい。勝ったな。

434 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 19:01:26.95 ID:???
今週の展開でこの漫画は名作になると確信した
憎しみに囚われてた隼人がただ守りたいだけの一心で覚醒は熱すぎる

そして騎士物凄く格好いい
今まで刃を通さなかったキースの身体を軽々ぶち抜くとは

435 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 22:33:57.83 ID:???
残る武士と恵の最終形態がいつ発動するかが今後の焦点でもあるが
その前にキースもグリフォンに変形するだろう

436 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 23:09:25.78 ID:???
主人公なのに涼チームの活躍が全然描写されていない
もしかして作者存在忘れてる?

437 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 23:15:48.55 ID:???
武士たちの覚醒はまだ次シリーズかな。相応しいだけの敵がいないし。

438 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 23:22:24.62 ID:???
力が欲しいか
で隼人もジャバウォックみたく大暴れしてしまうのかと思ったら
すっごい人格者な仁愛の騎士さんがおいでなすった
今までで一番燃えたわ

439 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 23:45:51.90 ID:???
ジャバウォックがあのデカゴリラだったからあまり期待してなかったがナイトはカッコいいな
惜しむらくは隼人のARMS移植部位からしてもナイトの槍は左腕のほうが良かったと思うが
ゲッター2も確かドリルは左だったはずだ

440 :マロン名無しさん:2015/05/19(火) 23:50:19.26 ID:???
キースもそうだがARMSになると衣類全部破れんだよな
変身解けたら大変なことになりそう

441 :マロン名無しさん:2015/05/20(水) 02:59:40.78 ID:???
ジャバウォックはギリギリズボン残ってたけど
騎士は腰のアーマーで完全に破けとる

442 :マロン名無しさん:2015/05/20(水) 04:44:28.98 ID:???
「 力 が 欲 し い か !! 」きた!
ジャバさんと違って騎士はその名の通りの性格やねぇ、こっちはすごく頼りになりそう
隼人にこんな見せ場与える役回りになるあたり、キースさんは成長型ライバルにはなれそうもないなぁ

443 :不思議の国のアラスジ:2015/05/20(水) 21:49:48.73 ID:???
騎士<ナイト>へと変化した隼人の体 キースの眼前に仁王立ちで睨みつける

「お…おい、これは一体……!?」
「高槻のジャバウォックと同じだ…リミッターが外れて暴走…
 いや…ちがう、開放されたんだ!! ARMSの本当の力が…!!
 これが、ARMSの完全な戦闘形態なんだ!!」

騎士<ナイト>を前にしても、キースは不敵な笑みを浮かべていた
そして彼もARMS"グリフォン"の真の力を開放させる…!!

     <ARMS No.64 幻獣(グリフォン)>

「オレがおまえ達の"兄"だという言葉の意味を教えてやる オレもまたお前たちと同じなのだ…」

キースが両手を広げると、その肉体にARMSが広がり、肥大化した身体が衣服を破いていく

「選ばれた遺伝子のプールから誕生した存在…
 だが、オレの方が優秀な因子を持つゆえに、先行してこの地上に生まれ落ちた…
 おまえ達は所詮『二級品の種』でしかなかったのだ!!
 だから"ブルーメン"などという貧弱な組織がおまえ達を手に入れることが出来たのだ!!
 だがオレはちがう!!おまえたちのようなコントロール不全の"オリジナル"ではなく、より調整された完璧な実戦用ARMS…
 ジャバウォックに対するまで伏せておくつもりだった我が力…
 騎士<ナイト>よ!!存分に味わわせてやる!!」

鋭い棘に覆われた頭部 鋭い爪と刃 猛禽のごとき瞳の鳥人間と化すキース…<グリフォン>
真の姿を開放したARMS同士の戦いが始まる…!

444 :不思議の国のアラスジ:2015/05/20(水) 21:50:30.89 ID:???
一方高層ビルでの武士の戦闘、ヘリの機銃掃射に追い立てられ、追撃にミサイルを撃ち込む
だがそれを上昇して回避する武士、それをローターで追い返そうとするが
なんと武士は、ヘリのローターを潜り抜けた!!さらに二機目のヘリのローターに、ワイヤーを引っ掛けて墜落させる!

「フフフ、私の授けた秘策通りにやったようね、武士君…
 まさか彼らも、ヘリの最大の弱点であるローターを、素手でつぶしにかかるなんて想像もできなかったはず………
 戦闘ヘリが優れているのは、その小回りの利く機動性…
 だけど、ヘリが開発されてから誰も想定しなかったのが… ヘリ以上に小回りと速度に優れた相手との戦闘…!!」

そのまま武士は、ヒギンス機に狙いを定め、ヘリのローターを蹴り砕いた!
こうしてヘリ部隊の撃退に成功した武士、急いで中性子爆弾の処理にかかろうとするが
ヒギンス少尉は燃えさかる体で武士の前に立ちはだかる 中性子爆弾を起動させて、ヒギンスは息絶える…
藍空市を消し飛ばす爆弾のカウントタウンが始まる……

<続く> 

445 :マロン名無しさん:2015/05/20(水) 22:22:35.07 ID:???
ヘリのローターを破壊するのは典型的だが効果あるな

446 :マロン名無しさん:2015/05/21(木) 14:47:20.65 ID:???
槍でどうやって粉砕するのかという素朴な疑問

447 :不思議の国のアラスジ:2015/05/21(木) 22:00:10.54 ID:???
中性子爆弾のカウントはコードをはずしてもとまることは無い
止める方法は無いかと考え…… 武士は中性子爆弾を抱きかかえる

(方法が一つだけある!! こいつを僕の手で出来るかぎり遠くに運ぶんだ!!
 たとえ…僕の命と引き換えにしてでも…)

     <ARMS No.65 魔剣(ソード)>

一方、騎士<ナイト>のほうはグリフォンを相手に攻めあぐねている様子
グリフォンは圧倒的な攻撃力で矢継ぎ早に攻撃を仕掛けてくる!!その威力に十三も驚愕する
アルの話ではグリフォンの特性は超音波攻撃による分子分解攻撃、まともに喰らえば騎士<ナイト>の装甲でもひとたまりもない
ビルの上に逃れて凌ぐが、グリフォンの分解攻撃はビルの一角を一瞬で塵にしてしまう
崩れるビルから逃れる騎士<ナイト>だが、自警団の一団を巻き込んでしまう
追撃にかかるグリフォンから子供を庇う騎士<ナイト>だが、左腕の盾を失ってしまう
そしてその隙を見逃さず、グリフォンは騎士<ナイト>の槍を鷲づかみにする

「…おまえの負けだ… 強力な"力"を持ちながら、ゴミ共に気を取られる愚か者が!!
 おまえにARMSを使う資格などない!!」
「バカヤロー、人間はゴミなんかじゃねえ!! オレはおまえとは違う!!
 強い力を持つことの恐ろしさをよく知っている!!」
「ほざけ!!しょせんそんなものは弱者の戯言だ!! 貴様のような出来損ないは、あとかたもなく分解してやる!!」

槍をつかむグリフォンが、超音波攻撃の振動を始める だが、騎士<ナイト>の槍が突然光り輝く!!

【おまえの力…全て見せてもらった…そのていどの力では我を倒せはしない…
 見せてやる!!我の本当の"力"!!ミストルテインの槍の威力を!!】

白熱化する騎士<ナイト>の槍が、逆にグリフォンの腕をバラバラに分解させる!!

448 :不思議の国のアラスジ:2015/05/21(木) 22:00:35.97 ID:???
そのころ、武士は覚悟を決め高層ビルから一人、中性子爆弾を街から遠ざけようとする

(高槻君達に会うまで僕は…なんで生きているのかわからなかったんだ…
 いっその事死んでしまおうかと思った事が何度もあった… ………でも…
 そんな僕をみんなが救ってくれた… みんなには生きていてもらいたい…)

武士の脳裏に、涼達の姿 麻耶たち家族の姿が浮かび、屋上を猛スピードで駆け抜け

(たとえ僕の命と引き換えにしても… 僕の愛する人を守るんだ!!)

ビルから飛び出したとき、武士の体から翼が生え
武士の勇気に応えるように、彼のARMSもまた真の姿を開放させる!!

<続く>

449 :マロン名無しさん:2015/05/21(木) 22:52:36.39 ID:???
早くも武士まで覚醒したか。
デカいウサギになったらどうしようとか思っていたがどうやら飛行タイプのようだな。

450 :マロン名無しさん:2015/05/21(木) 22:56:51.71 ID:???
武士も覚醒したしこのまま恵も覚醒するのかな

しかし騎士のミストルテインの槍ってこれはどういう武器だろう
エネルギー波でも放出してるのか、破壊力は凄い
ジャバウォックが遠近どっちもこなせるのに対して
騎士は近接に徹底的に特化してるのか

451 :マロン名無しさん:2015/05/21(木) 23:58:48.04 ID:???
恵は取りあえず第二形態を発現して攻撃力を手に入れるぐらいで取って置きにした方が良いな
ここはまずはナイトとラビットのターン

452 :マロン名無しさん:2015/05/22(金) 00:25:16.02 ID:???
ウサミミが翼になってるんだよ!

武士はここで元ネタの特攻再現か、恵が登場済みじゃなかったら死んでたなw

453 :不思議の国のアラスジ:2015/05/22(金) 18:01:32.80 ID:???
「そ…そんなバカな… このグリフォンの腕が一瞬にして粉砕だと…!? なんだ、あの槍は!?」
【侮るなよ、キース・レッド… 今までの戦闘でおまえの能力は見切った…
 今こそ見せてやる 我が魂の槍、"ミストルティンの槍"の本当の力をな!!】

恐るべき槍の威力にたじろぐキース 槍を振ればその軌道も白い軌跡がつき、風切り音が響く

     <ARMS No.66 白兎(ホワイトラビット)>

この程度の傷すぐに再生すると強気だが、失われた腕はいっこうに再生する様子を見せない
騎士<ナイト>の槍には、ジャバウォックと同様に、ナノマシンの機能を停止させる事ができる
両腕を封じたことでアルも勝ちを確信するが、十三は手負いの獣ほど厄介と警戒を強める
するとグリフォンは、その髪を逆立たせて全身を超音波兵器と化し、騎士<ナイト>を粉みじんにせんとする…!!

一方武士のほうは、変化した自分の体に困惑していた そんな武士に白兎<ホワイトラビット>が声をかける

【心配するな 我が名は白兎<ホワイトラビット> 我が移植者の足となり翼となりて導く者…
 おまえは我が力を手にする資格を得た… 自分の命を捨てても、仲間を守る道を選択した…
 それこそが我が力を発動させる真の"勇気"だ 
 さあ…我が力をどう使うか、我に示せ!我はそれに従う!!】
「じゃ…じゃあ…君の能力の限界以上で飛んでくれ!!
 たしかに君も僕もこの世からきえてしまうけど…それでみんなが助かるのなら…
 だから…だからあと6分以内に誰もいない海の彼方まで…」
【ならばもっと願うのだ!!全ての可能性は願う事よりまず生まれる
 そして純粋な願いこそがARMSを動かす原動力だ!!】

武士の願いに応えるように、白兎<ホワイトラビット>はさらに加速を始める!

【そうだ、もっと願え!!どんな風や音よりも速く!光のように!!夜の闇を一気に飛び越えてしまうほどに!!】

そして白兎<ホワイトラビット>のスピードは音速の壁を容易く越えてみせた!!

454 :不思議の国のアラスジ:2015/05/22(金) 18:02:58.25 ID:???
(そうか…これがARMSなのか…)
【そうだ これがARMSだ 一点の曇りも無い純粋な願いが、我に音速を超える力を与えてくれた
 我々ARMSは… 無限の可能性を秘めた新しい人類の進化系なのだ!!】

場面はグリフォン 対 騎士<ナイト>に戻る グリフォンの超音波攻撃にたじろぐ騎士<ナイト>だが…

【ふん…愚かな奴だ…】
(キース…たしかにおまえは兄弟かもしれねぇ… 復讐鬼だったこのオレによく似てる…
 だが… ……… それも もう終わりにしよう………)

騎士<ナイト>はグリフォンへ向けて一気に踏み込み ミストルテインの槍が、グリフォンの脇腹を砕き
(あばよ…キース…)
グリフォンの身体は真っ二つに粉砕されるのだった…

<続く>

455 :マロン名無しさん:2015/05/22(金) 20:47:41.26 ID:rfw1wMDh
騎士つええええ、隼人もこんな成長しちゃって仇としての存在価値もなくなったし、キースさんここでお別れか
武士の白兎も性格いいし、ジャバさんだけアレだなぁ

456 :マロン名無しさん:2015/05/22(金) 21:46:46.05 ID:???
なんかこの覚醒ラッシュ、最終回近そうな感じがする

457 :マロン名無しさん:2015/05/22(金) 22:55:23.58 ID:???
騎士もARMS殺しが付いているということは
他の二人にもあるのかな

458 :マロン名無しさん:2015/05/22(金) 23:17:14.53 ID:???
先週まで均衡だったキースと隼人なのに両腕粉々になった途端弱体化した
キースはいただけないな、もっと粘り強って欲しかった

459 :マロン名無しさん:2015/05/23(土) 09:20:18.65 ID:???
両腕失ってるのに戦闘能力が一切低下しない方が怖いわw

しかしレッドキャップスのほうは、キースも爆弾もヘリも失って大丈夫か?
さすがになんらかの奥の手が無いとガウス将軍がなんの見せ場もないまま終わってしまう
…さすがにない、とは思うんだけどヒギンスが割とレッドキャップスの株を下げまくったからなー

460 :マロン名無しさん:2015/05/23(土) 19:05:03.12 ID:???
きっとレッドキャップスの黒幕としてユラーさんがでてきて……ガウス・「ゴール」と一緒に踏みつぶされる

461 :不思議の国のアラスジ:2015/05/23(土) 22:03:13.16 ID:???
海の彼方を駆ける白兎<ホワイトラビット> 爆発まではすでにあと一分を切っていた
すでに十分遠くまで運べたはずであり、やるだけの事をやり悔いは無いという武士だが…

【いや…おまえはまだやらなければならない…】

その言葉と共に、白兎<ホワイトラビット>は細い針のように体を細める

【小型とはいえ核爆弾だ!!至近距離だと、ARMSでも無事にはすまない
 とれる方法はただ一つ…放射線をできるだけ弱められる場所へ運ぶのだ…深い海の底へ!!】

そして、白兎<ホワイトラビット>は一気に海の中へと飛び込む…!

     <ARMS No.67 灰塵(アッシュ)>

隼人の方はアルに着替えを貰っていた 騎士<ナイト>に変化した身体が戻ったことで素っ裸だったのだ
とはいえ、キースを討ったことで隼人の復讐も終わったかに見えたが…
だが、上半身だけが残ったキースから告げられる事実は、隼人を困惑させる
隼人の父親を殺したのは、キースでは な い と言うのだ…

「ふざけんじゃねえぞ…この期におよんでまだそんなシラを切るつもりかよ オレの目にしっかり焼きついてんだよ!!
 親父やお袋、そしてこのオレの左腕をぶった切った、てめーのその顔がよ!!」
「…… ふふ…それがどういう事かいずれお前も知るだろう…
 この街での戦いに生き延びられたらの話だがな…
 ……オレは…あいつらの待っている高みへのぼるつもりだったが…
 "ジャバウォック"の力を手に入れ、より高みへ… ………だが…手は届かなかった………
 所詮…オレは… ………あいつらにおよばぬ『欠陥品』だったという事か…」

そういいながら、キースは悔しさに涙を流し、その顔が砕け始める…

「オレも…おまえ達もある人物の手にした試験管の中にいるモルモットだ…
 オレ達の行動も…オレ達の意思も… すべてがある目的のために蓄積されているデータに過ぎん…
 そこから出ようとあがいてはみたが、オレは失敗した…」

462 :不思議の国のアラスジ:2015/05/23(土) 22:03:52.02 ID:???
砕け散るキースの顔から、ビー玉くらいのガラス玉が零れ落ちる 
それがARMSの心臓部であり、これが砕かれた時がARMSの死ぬときである

「ククク…おまえはここでオレに殺されていたほうが幸せだったのかもしれん…
 おまえ達を待っているものは…… さらなる地獄…だ!!」

そして、キースの身体は灰のごとく砕け散り、あとにはARMSコアが残されるのみ……

「生きては戦場の修羅、死んでは一握の灰……か…… まさにこの男にふさわしい生きざまであり、死にざまだったな…」
「……ふん… 冗談じゃねえぜ… オレはおまえとはちがう!!
 もしオレ達が誰かのモルモットだというのなら、その試験管をぶち壊して自由になってやる!!」

勝利こそしたものの、キースの最後の言葉は隼人の心に暗い影を落とす…

一方、海底の白兎<ホワイトラビット> 爆弾のカウントはすでに1分を切る
30秒を切ったところで海底に爆弾を投げ捨て、急いで地上へと戻ろうとして
そして、海に大爆発が巻き起こった!!

爆風の衝撃に巻き込まれる白兎<ホワイトラビット>だったが… 武士はどうにか無事だった
海に浮かぶ武士、ARMSの機能は8割方停止していたが50%再生できれば飛行は出来るという

「………そうか… 再生でき次第ぼくらの街に戻ろう… ………みんなが待っている みんなが生きている世界… 仲間達のいる街へ…」

ユーゴーの元にも武士と隼人の声が届けられる、テレパシー機能もだいぶ回復したようだ
そしてレッドキャップスの司令部も見つけ出し、これからどう攻めるかの思案をしてるところであった
さすがに厳重な警備と待ち伏せ部隊が配備されており、まともにぶつかれば無事では済みそうに無いが…

「だが…それでも行かなければならないんだ この戦いを終結させるために… この街や仲間達を救うためにもな!!」

涼もARMSを展開させ、ガウス・ゴールとの決戦に挑もうとする…!

<続く>

463 :マロン名無しさん:2015/05/23(土) 22:43:21.58 ID:???
隼人の敵討終わったと思ったが、別人なのか?
確かにARMSの形状は若干違うけど進化して形状変わったわけではないのか

464 :マロン名無しさん:2015/05/23(土) 22:57:34.59 ID:???
あれっ、武士がAMRSに形態したのに隼人と涼と恵が共振を感じた描写無かったぞ?

465 :マロン名無しさん:2015/05/24(日) 00:36:16.80 ID:???
ええええええええええええええええええええええ、キースさん別人とか……
これ半ばネタで言ってたキース・ブルーやイエローがマジででてくるの?
レッドはもう使っちゃってるし、やはりトップはキース・ビッグワンか

466 :マロン名無しさん:2015/05/24(日) 00:44:44.14 ID:???
やっと涼の出番か登場しない回のほうが多かったからどうなるかと思った

467 :マロン名無しさん:2015/05/24(日) 18:53:01.96 ID:???
ARMSのコアってあんな玉っころなら武士や恵は両足両目にどうやって移植してんだろ。
隼人も左腕の盾が吹っ飛ばされた時にコアを失わなかったのだろうか。

468 :マロン名無しさん:2015/05/24(日) 20:52:05.84 ID:???
キースの身体の真ん中から転がって出て来た感じだし
コアは皆体の中なんじゃないだろうか
通常腕だけとかで発動してるから腕に入ってると思われてただけで

469 :不思議の国のアラスジ:2015/05/24(日) 22:17:03.86 ID:???
キースが敗れ、中性子爆弾による爆発も防がれたレッドキャップス
さらに、ジャバウォックもじきに本陣に向かってくる
キースですら勝てなかったオリジナルARMS その中でも最強といわれるジャバウォック相手に不安な様子の隊員だが…

「ククク…なにをくだらん事を……
 ナイフ相手にナイフで… 銃の相手に銃で立ち向かうのは、愚か者のやる事だ
 人類の歴史上、最も多くの生命を奪った武器は何だと思う!?」

そういいながらガウスは、ケースにしまっているスナイパーライフルを取り出す

「それは刃物でも銃でも核でもないのだよ ………見ているがいい…
 本当の勇者は、怪物共なんかに負けるわけが無いということを証明してやる」

     <ARMS No.68 虚無(ブランク)>

涼達がスタジアムに乗り込もうとすると、付近のレッドキャップスが露骨に下がり始める
そしてスタジアム入り口のシャッターも開く 内部で迎え撃つつもりのようだが…

不意に涼は自分達がカツミの行方を捜すために日本を出る話をすると
ユーゴーと恵も一緒にどうか、と二人を誘う

「…今夜レッドキャップスと戦ってわかったんだ…今までオレ達三人はただ力まかせに進んでいただけだった……
 だけどそれだけじゃこれ以上前には進めないってね
 恵のARMSの超視力、ユーゴーのテレパシー能力… これからオレ達が戦っていく上でぜひ必要なんだ
 もちろん今すぐ返答しろとは言わない!!
 久留間はブルーメンの仲間がどうなったか心配だろうし、ユーゴーは兄さんのクリフをなくしたばかりだ…
 だからこの戦いを無事に終えたら考えてもらいたいんだ」

さすがにそんな涼にずうずうしさを感じたか呆れた様子の恵
ユーゴーの気持ちも知りもしないでカツミカツミなのも相当面白くないようだが、うっかりそんなことを口走りそうな恵の口を平手打ち気味にユーゴーがふさぐ

470 :不思議の国のアラスジ:2015/05/24(日) 22:17:42.79 ID:???
「な…なんでもないんですよ、なんでも…
 ………でも… その話はしばらく考えさせてください」

ユーゴーの言葉に、申し訳なさそうにしつつも先に行く涼

「しかしあの男、こういう事にはとことん鈍いわね」
「うふふ… …でも…いいんです 今はとっても大事な時ですから… すべてが終わったら…きっと…」

スタジアム内は暗くて見にくいが、恵の目にはマウンド付近に4人のナイフで武装した兵士が見える
するとスタジアムのライトが照らされ、ガウスの声が響き渡る
涼の前には薄笑いを浮かべる4人の仮面の兵士達 彼らを倒せばガウスも姿を現すということらしいが…
とはいえ、超人部隊相手に真っ向からの勝負は不利 急所の当て身で気絶させる戦法を取るが
仮面の兵士はARMSの強力な打撃に耐え、ナイフで反撃をする
その戦い方と思考から、ユーゴーは彼らに思考や自我が一切ない事に気がつく まるで死人の如く…
その言葉が示すように、仮面が破壊された彼らの顔はしわがれた空ろな瞳の老人のようであった

彼らはレッドキャップスの失敗作 クローニング処置に耐え切れず自我が崩壊したリビングデッド達
自我がない故に、ガウスのテレパシー能力で操ることが出来る 痛みも恐怖も躊躇も無い無敵の超人…
だとしてもこの程度の相手で涼のARMSの相手が務まるはずがない事は恵も気がつく
そして、彼らの相手で気がそれたところを、ガウスの狙撃が涼を襲う!!

「くっ…こんな銃弾一発でやられてたまるか こんなものARMSの再生能力があれば… !!」

その時、涼のARMSが突如変形をはじめ

(ふふふ…この地上で最も多くの生命を奪った武器はなんだと思う!? ………それは… 毒だよ!!)

涼の肉体は、ガウスの放った銃弾によりジャバウォックへの変貌を遂げてしまう…!!

<続く>

471 :マロン名無しさん:2015/05/24(日) 23:57:09.42 ID:???
偽情報流したキースがいなくなったから何処にも行く必要ないぞ涼

472 :マロン名無しさん:2015/05/25(月) 02:36:28.38 ID:zm/J6osj
そういやそうだった、キースさんアッサリ死んだって事は、あれが流したカツミ生存情報なんて展開上無価値だわな
その事気付いて落ち込む涼をユーゴーが慰めて完全にメインヒロイン交替か?

473 :マロン名無しさん:2015/05/25(月) 09:45:38.68 ID:???
ていうかユーゴーこのエピソードで死にそうな気配が…

474 :不思議の国のアラスジ:2015/05/25(月) 22:08:14.31 ID:???
コンビニ内、肩と足を負傷した兜警部補が立て篭っていた
そこに一人の目つきの鋭い女性 ブルーメンの李が兜に声をかける

「なんだ…先客がいたのか… あんたも怪我で取り残された口かい!?」

     <ARMS No.69 猛毒(ヴェノム)>

彼女の話では暴徒達はだいぶ落ち着いてきた様子、これも警察の介入の成果であろう

「しかし随分無謀な事をしたものね レッドキャップスは軍隊…戦争のプロよ
 警察の対処できる相手じゃなかったわよ!!」
「…なあ、お嬢さんよ 軍隊と警察の違いがわかるかい!?
 軍隊は、敵軍に降伏してもいいんだ そのための国際条約まである
 だがな、警察は違うぜ 警察は決して犯罪者に降伏しちゃいけないのさ!」
「…それってあなたの哲学!?」
「へへっ、そんな大層なもんじゃねえや… ただの職業意識さ………  !!」

その時、レッドキャップスが隠れている兜たちを見つけるが
コンビニの奥から放たれたグレネード弾が逆にレッドキャップスを吹き飛ばす!
その光景に兜警部補もしばし呆然… そんな彼を横目に手に取った端末で兜警部補の情報を確認する李

「兜光一 二十八歳、血液型AB 国家公務員上級試験を優秀な成績で通ったキャリア組…
 けれど、たび重なる命令違反や上司への反抗的態度により、未だに階級は警部補のまま…
 昨年出した始末書は計十三枚…と…
 あらあら…小学生の時"将来なりたい職業は"のアンケートに『正義の味方』って書いたそうね」

子供の頃のプライベートまで暴露されて顔を真っ赤にする兜警部補 はさておき彼女は何者か問う

「私の名前は李 春香 そのアンケートに同じ答えを書いた女よ…」

そういって端末を閉じると、奥からグレネードランチャーを携えた兵士が顔を出す
ブルーメンの精鋭部隊に命を救われる兜警部補であった

475 :不思議の国のアラスジ:2015/05/25(月) 22:08:54.11 ID:???
一方、ジャバウォックに変化した涼だが様子がおかしい その身体がぼろぼろと崩れ去ってしまっている
恵も今までにない共振反応に涙を流し、ユーゴーもジャバウォックが激痛に泣き叫ぶのを感じる

【い…痛い!! 我が引き裂かれる 我が…消えていく…】

ガウスがジャバウォックに撃ち込んだのはナノマシン弾丸「VENOM(猛毒)」である
ジャバウォックも本質的にはAI、0と1の集合体 それを侵食して人工知能プログラムを破壊する
それがARMSを殺す"猛毒"のコンピューターウィルスである
そして、ジャバウォックを無力化したことによりレッドキャップスは恵達に狙いを定める!
恵が足を負傷し、彼女達にレッドキャップスが押し寄せてくる…!
だが、ナイフを掲げる兵士の横から、その腕を人形兵が切り裂き、レッドキャップスに襲い掛かる
ユーゴーのテレパス能力が、ガウスと同様に人形兵を操ることでレッドキャップスに抵抗する

「ふん…こいつは恐れ入った きさま、かわいい顔してよくもやるもんだ」
「私だってこんな戦い方絶対認めない、大嫌いよ!! けれどやるしかない
 これ以上恵さんを傷つけさせやしない!! あなた達の好きにはさせないわ!!」

だがガウスの余裕は崩れない、ユーゴー一人と人形兵だけで何処まで抵抗できるか…
そして涼は ジャバウォックはこの危機を乗り越えることが出来るのか…!

<続く>

476 :マロン名無しさん:2015/05/25(月) 22:46:48.73 ID:???
ユーゴーが戦闘力を手に入れたか。恵より頼りになるじゃないか。

477 :マロン名無しさん:2015/05/25(月) 22:51:41.22 ID:???
恵のARMSを発動させるフラグじゃね?

478 :マロン名無しさん:2015/05/26(火) 09:33:33.62 ID:???
恵はここで他のARMSと違って毒の解除とか身に付けるとかな

479 :マロン名無しさん:2015/05/26(火) 11:01:27.09 ID:???
痛い!ってなんかカワイイ

480 :不思議の国のアラスジ:2015/05/26(火) 22:14:09.85 ID:???
VENOMの影響で両腕が崩れ、膝をつくジャバウォック
その精神世界で、涼がジャバウォックを救うため、進入したウィルスを排除しようと試みるが…
ジャバウォックの深層まで足を踏み入れようとすると、その空間に穴が空き
涼はその中に吸い込まれてしまう…!!

     <ARMS No.70 幻影(ファンタズム)>

VENOMの予想以上の効果に歪んだ笑みを浮かべるガウス 
後は恵達 残りのARMSの捕獲をできれば、レッドキャップスの完全勝利である

スタジアムの一室に立て篭もるユーゴー達、足を打たれた恵も目を覚ます
ひとまずはユーゴーが人形兵を操り抵抗を続けている  それをみた恵が"ハートの女王"での援護を行おうとするが
人形兵の肩が撃たれると、ユーゴーの肩も傷がついてしまう…!?

「ククク…しかし愚かな選択をしたものよ… 
 たしかにおまえはX−ARMYで"天使"の異名を持つ世界最強のテレパシスト
 わしのそれよりも数段すぐれておる 人形の扱いに関してもうまく操りよるわ…
 だが…それがおまえにとって命取りになる…  テレパシスト能力が高ければ高いほど、その人形からのフィードバックも大きい
 深い催眠状態では、『これは焼きゴテだ』といって、木の棒を押し付けるだけで皮膚にミミズ腫れが生ずることもある…
 …今がその状態だ… つまり、4人分の苦痛がフィードバックして、すべておまえにのしかかっていくのだ!!
 ふふふ…おまえがそれにどこまで耐える事ができるか、見物だわ!!」

そんな無茶な戦いを見て、恵もユーゴーを止めようとするが彼女の意思は頑なであった
そしてついにユーゴーもレッドキャップスの凶弾に倒れてしまう…

481 :不思議の国のアラスジ:2015/05/26(火) 22:14:37.98 ID:???
そのころ涼はジャバウォックの人工知能 脳神経"ニューロン"に酷似した空間を飛んでいく
するとニューロンが崩壊していく様と、それに取り付く虫のようなものを見つけた
それらがガウスの撃ち込んだウィルスだと確信すると、虫達がジャバウォックの精神核に向かう
苦痛の叫びを上げる精神核、それをみて涼もその中へと飛び込んでいく…!

精神核の内部は、鐙沢村の教会の風景と同じであった
そして涼はその中で、カツミの姿を見る…!?


ユーゴーが倒れながらも、恵はまだあきらめない
彼女の意思を無駄にしないためにも、ライフルを構える恵であった

<続く>

482 :マロン名無しさん:2015/05/26(火) 23:10:10.51 ID:???
ユーゴーのタフさに驚愕、何の訓練もしてない人間がここまで持ちこたえられるものなのか?

483 :マロン名無しさん:2015/05/26(火) 23:52:05.20 ID:???
そりゃ普通の人生歩んでませんし……
ユーゴー、ヒロイン力強すぎて今度は死にそうだなぁ

484 :マロン名無しさん:2015/05/27(水) 00:08:50.54 ID:???
恵とユーゴーの百合展開になれば神認定する

485 :マロン名無しさん:2015/05/27(水) 04:33:25.27 ID:???
ユーゴーが肩負傷するシーンのイケメンっぷりに惚れた

486 :不思議の国のアラスジ:2015/05/27(水) 21:53:48.54 ID:???
(ユーゴー…私のことを身を挺して守ってくれた…私の…始めての親友…
 ………そして… 私を今まで育ててくれたブルーメンの仲間達のために!!)
「私はあなた達に負けるわけにはいかない!!」

"ハートの女王"でレッドキャップスの動きを先読みし、その頭を押さえる!

     <ARMS No.71 深淵(アビス)>

再び顔を出す兵士にもう一度射撃を見舞おうとするが、無情にも弾が切れてしまい
動かなくなった人形兵を軽く押しのけ、レッドキャップスが距離をつめてくる…
だが、その横から彼らに向けて銃撃が放たれる!
さらに飛び出したドレッド黒人が兵士の一人の首をへし折り、向かってきた兵士を機敏な足技で吹き飛ばした!
しばしその光景に、目が点とする恵にドレッド黒人のラルフがさむずあっぷ b
ブルーメンの一員によればユーゴーも命に別状はないという

(………みんな…)
「それにしてもよく頑張ったな、恵!! さあ、ここを脱出しよう!! ほかの仲間達も恵の事を待ってるよ」
(みんな!!よかった…みんな!!)

ブルーメン一員やユーゴーも助かったことで、張り詰めていたいろいろなものが切れたのだろう
涙を流しながらラルフに抱きつく恵であった
一方それに憤慨するのがガウスであった 第5,6部隊を集結させブルーメン部隊を殲滅させようともくろむ

ジャバウォックの内部でカツミと再会した涼 だが涼はそれをジャバウォック内の残像と決めカツミを突き飛ばす

487 :不思議の国のアラスジ:2015/05/27(水) 21:54:16.92 ID:???
「………邪魔だなんて、そんな… せっかく出逢えたっていうのに… 大体ジャバウォックはあなたにとってなんなの!?
 手のつけられない凶暴な魔獣じゃなかったの!?
 だったらこのまま破壊されてしまえばいいじゃない!!
 そうすればあなたは自由になれる… だから…ね、破壊しちゃおうよ!!」
そういいながらカツミの身体が、塵の如く砕けていく…
「そう……こんなふうに……… ………私は… 死んだ… ………」
驚愕する涼に ―私は…死んだの…― 追い討ちをかけるかのごとく
カツミが ―わたし… 死…んだ…― 増殖しては ―わたわた…私……私…― 砕け散っていく 
 ―死…死んだ…のの… ………― カツミの群れが涼を取り囲み、涼の心を追い詰める…

          (……カツミは……生きているんだ…)

その時、涼は燃えさかる鐙沢村の景色と共に、自分自身と対峙する

【うそだね……… おまえは心のどこかでカツミが死んでるかもしれないと思っている……
 カツミは…おまえが殺したんだ!!】

その言葉と共に、もう一人の涼がジャバウォックへの変貌を遂げていく

【………憎い!! 憎い!! ………だから… 我がおまえを殺してやる!!】

自分自身の奥底で、涼とジャバウォックとの戦いが始まろうとしていた…

<続く>

488 :マロン名無しさん:2015/05/27(水) 23:46:20.91 ID:???
ジャバウォックは遊園地の件まだ根に持っていたのか

489 :不思議の国のアラスジ:2015/05/28(木) 22:00:29.43 ID:???
ユーゴーのテレパシーから、隼人達もスタジアムへと向かう
ユーゴーのテレパシーが切れてしまったことからも急いで向かおうとする一行
スタジアムに向かう途中、隼人は騎士<ナイト>にジャバウォックがいかなる代物なのかを問う
…返事が無いのでちょっと顔を赤くしながら手をぶんぶんしてようやくナイトも口を開く
だがその言葉は、隼人を驚愕させる代物であった

【ジャバウォックは…我や白兎<ホワイトラビット>とは著しく異なる存在………
 …場合によっては…我々は… ジャバウォックを殺さねばならぬかも知れぬ… 貴殿の友 高槻 涼もろとも…】
「な…なんだとお!! …どういう事だよ…おまえにとってもジャバウォックは"敵"ということなのか…!?」

     <ARMS No.72 再誕(リボーン)>

「くそっ、冗談じゃねえ!!たとえてめえらが高槻を殺そうとしても、オレ達が絶対にそんな事させやしねえぞ!! 絶対に

ジャバウォックと対峙する涼だったが、その横から現れたウィルス虫の群れがジャバウォックにまとわりつく
雄叫びを上げながら両腕を振って虫を振り払おうとするものの、数が多過ぎてきりがない

【くそっ、我は…我はこんな事で死にはせんぞ!!
 我は…全てのARMSを破壊するために生まれた… 全ての人類を抹殺するために生まれた…
 それが限りなき絶望の底で我を生み出した母の意志!!
 それが…こんな所で… ………憎い… 我を憎むもの… 我を破壊しようとするもの…】

「……… …そ…そうか… やっとわかった… おまえが一体何者であるのか………」

そういうと涼はジャバウォックの元に飛び込み、虫たちを引き剥がそうとする
だがジャバウォックは涼の助けを拒絶するように裏拳を浴びせる

【何故おまえが我を助けようとする… おまえは我を憎んでいるはずだ!!】
「…ああ…たしかにオレにとっておまえはやっかいな存在だ!!
 その強大な"力"の使い方も考え方も、今のオレとは全然かみあわねえ!! だがわかったんだ!!」

そういうと涼は、再び虫たちをジャバウォックから引きはがしていく!

490 :不思議の国のアラスジ:2015/05/28(木) 22:01:02.62 ID:???
「オレの無念… オレの憎悪… オレの怒り… それが…おまえを目覚めさせた!!
 おまえは…『オレ』だったんだ!! だから…オレはもう二度とおまえを拒絶したりしねえ!!
 もう二度と自分自身から目をそらしたりしねーぞ!!」
【…… ………そうか… ならば…見るがいい… 我の…心の最深部を… 我の本当の姿を!!】

その言葉とともに、涼はジャバウォックのさらに奥へと導かれる


暗闇の中を沈んでいくと、その奥底では身を縮こませた少女が泣き声をあげていた

「泣き声……!? 子供…!? ……こんな所で…一人で…!?」
(絶対の…孤独…)
何もない闇の中の、たった一人の少女…その姿に涼も背筋を凍らせる思いだった
だが、その最深部にも虫たちが押し寄せ始める…!

「ジャバウォック!! オレと来い!! 早くここから脱出しよう!!
 オレはもうおまえを孤独にはしない!! おまえにどんな愛憎や怒りがあろうとかまわない…
 …オレは…おまえを受け入れて生きていく!! 
 だから…一緒に行くんだ!! 失ったものを…取り戻すために………」

そういって涼は、押し寄せる虫たちから逃れるため少女を背負う
だが、彼女は自分がジャバウォックではないという

491 :不思議の国のアラスジ:2015/05/28(木) 22:01:30.46 ID:???
「フフフ…私は…私は…架空の魔獣ジャバウォックの生みの親… 
 私の…本当の名は……… アリス」

そういってアリスは、涼に笑顔を向ける その時、アリスから放たれた業火がジャバウォックに巣くう虫たちを一掃してしまう
業火が晴れたとき、涼の目に映ったのは 片膝をつき頭をたれるジャバウォックの姿であった
 
【高槻 涼… これは誓いだ!! 我は汝とともに行き 汝とともに滅びる!!
 我は…汝についていく!! 失ったものを取り戻すために!!】

その言葉とともに、現実のジャバウォックも復活するようにゆっくりと立ち上がり始める…!

<続く>

492 :マロン名無しさん:2015/05/28(木) 22:25:26.49 ID:???
ジャバウォックが心を開いた?

493 :マロン名無しさん:2015/05/28(木) 22:37:23.29 ID:???
ジャバウォック実はいい奴っぽいな

494 :マロン名無しさん:2015/05/28(木) 23:27:04.30 ID:???
>私の…本当の名は……… アリス

???「強くなられた…恋のせいですかな?」

495 :マロン名無しさん:2015/05/28(木) 23:56:24.10 ID:???
それアリスちゃう、ノリスや!

496 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 03:53:05.49 ID:???
ジャバさん木の股から生まれたん?

497 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 12:23:37.78 ID:???
アリスはラスボスに持って来るかと思っていたがこんなところに居たか。

498 :不思議の国のアラスジ:2015/05/29(金) 18:02:30.52 ID:???
指揮車内のガウスの下に、驚愕の報告が送られる
ジャバウォックのAIプログラムが活動を再開したとの報告に、ガウスの表情が青ざめる…!

     <ARMS No.73 赤熱(レッドホット)>

スタジアム内の隼人と恵も、ジャバウォックの復活を感知
急いでスタジアムから離れたい恵だが、脱出ルートはレッドキャップスにより押さえられる
そのとき、恵達の目の前で壁が爆発し その体を燃えさかる業火の如く白熱化させたジャバウォックと出くわしてしまう…!
その姿にうろたえるレッドキャップス、銃撃を浴びせるがあまりの高熱で弾が当たる前に気化してしまう
そして、その腕を振り上げただけで火柱が上がり、レッドキャップスを武装ジープもろともに吹き飛ばす!!

「す…すげえ、なんて化け物だ!! 腕を振っただけで火柱が上がるなんて…」
「………でも… いつもと違うわ…なにかが…」
恵の言葉に、意識を取り戻したユーゴーが答える
「ええ…今のジャバウォックはとても冷静です 高槻君とこれまでにないほどシンクロして、安定しています
 ………私のテレパシーに応えてこう言っています…
 心配させてごめん… これからガウスと決着をつけに行く…と…」

武装ジープの弾幕にも怯みもしないジャバウォック
だが、戦闘ヘリのロケット弾の弾幕が一斉にジャバウォックに襲い掛かる!!
これでジャバウォックも終わりだ、と思われたが 着弾したロケット弾の煙の中からジャバウォックの手が伸び
白熱化した腕がかるがるヘリの装甲を引きちぎり、さらに残ったヘリにARMS砲を放つと
空中にとてつもない爆発が起こる その威力はヘリを 消 滅 させるほどであった
その尋常ではない爆発を隼人達も目撃すると、騎士<ナイト>も反応するかのように震えだす

「!! …騎士<ナイト>…おびえてるのか……!? ………まさか…!?
 …騎士<ナイト>…たしかにおまえの言う通りだ…
 オレ達…そして高槻は、とんでもないものと共存しているのかもしれない…
 敵に回ったときに、もっとも恐ろしい悪魔とな…」

<続く> 

499 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 18:04:24.05 ID:???
シンクロ率400パーセント?

500 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 18:06:36.17 ID:???
ミサイル集中攻撃受けた程度ではビクともしないのか凄いじゃないかジャバウォック

501 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 19:00:13.45 ID:???
それこそラスボスになってもおかしくない感じだったのに、意外とアッサリデレてるから、騎士と隼人のセリフがなんか浮いた感じ

502 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 19:27:54.59 ID:???
とりあえずもうレッドキャップスは完全に逆転の目はなくなったな…
あとはガウスがどれだけ意地を見せてくれるかor醜態を晒して惨めに死ぬか かな

503 :マロン名無しさん:2015/05/29(金) 19:30:47.02 ID:???
レッドキャップスもジャバウォックが銃弾程度で倒せると本気で考えていたのならどうしようもないな

504 :不思議の国のアラスジ:2015/05/30(土) 22:04:55.09 ID:???
病院と思わしきベッドの上で、戦争中継を見ている老人
二年前、彼の元にイラク軍が自分を雇いたいと言ったそうだが、今の老人の姿を見てその依頼を撤回されたという

「ふふふ…なるほど… "残忍なる知将"といわれた、元傭兵ガウス・ゴールといえども寄る年波には勝てないご様子で…」
「………きさま… このわしを笑いに来たのか!? なんの知恵も経験もない若造が!!」
「………ご無礼は謝罪します、大佐… ………しかし…
 もし…どこかの誰かがあなたに与えてくれるとしたらどうします!?
 あなたの戦場経験と才能を収める新たな肉体を…!!
 あなたが再び戦場の人生に舞い戻るチャンスを手に入れられるとしたら…!?」

「……… もし…そんな事ができるのならこのガウス・ゴール… 
 悪魔に魂すらも売り渡すじゃろう!!」

こうして、新たな肉体とともに戦場へと舞い戻ったガウス
だが、彼が相手にした存在も、また悪魔なのであった…

     <ARMS No.74 審判(ジャッジメント)>

呆然としている暇はない このままではレッドキャップスは全滅してしまう
そしてジャバウォックの元にもガウスの居場所がわかったと送られる
指揮車を走らせ、撤退ポイントに向かうガウス 自身の醜態に憤慨しながらもエグリゴリの情報が甘かったと責任転嫁
ジャバウォックもガウスに追いつき、核攻撃を想定したトレーラーの装甲をもやすやすと溶かしてしまう
だが、ロケットランチャーでジャバウォックを追い返し、レッドキャップス全隊員にジャバウォックの足止めを指示する

脱出ポイントに到着したガウスだったが、予定時刻を待たずに自分一人だけで逃げ出そうとするのだった

「くくく…まだわしには多くの時間が残っている… 部隊などいくらでも再編が可能…
 エグリゴリの、頭脳を移植する技術がある限り……… わしにとってチャンスは無限だ!!」

だが、その時突如ヘリがガクンと揺れる なんて操縦だとパイロットに文句をいおうとするが
ヘリのパイロットは血を吐きながらしわがれた老人と成り果てていた…
そして、ガウスを乗せたヘリは市街地へ墜落してしまう

505 :不思議の国のアラスジ:2015/05/30(土) 22:05:20.73 ID:???
炎上するヘリから、どうにか抜け出すガウスであったが…… そんな彼の周囲を市民達が取り囲む

「くっ… うう… き…きさまら、何を見ている!!さっさとわしの前から消えんか!! さもなくば全員撃ち殺すぞ!!」

わめき立てるガウスの下に、市民達はガウスに怒りをぶつけるかのごとく物を投げつける
追い立てられるガウスが、ショーウィンドウに写った姿を見て愕然とする
彼の姿もまた、しわがれた老人と成り果てていたのだ そして、血を吐きながらその場に倒れこんでしまう
倒れ込んだガウスの目の前に、くまちゃんを抱きかかえた少女が立つ 
ガウスは少女に助けを求めるが、少女は哀れな老人を冷たく見下ろすのみであった…

涙を流し、血反吐にまみれながら、ガウスは息絶える
数々の戦場を生き抜いてきた『勇者』の、あまりにも惨めな末路… だが、彼の胸には一片の後悔も無かった

(このガウス・ゴール……… 悪魔に魂を売り渡したのだから…)

<続く>

506 :マロン名無しさん:2015/05/30(土) 22:35:34.76 ID:???
>エグリゴリの情報が甘かった
これ違うだろ、ガウスが十年前の"スナークハント"作戦を焼き直しし
美沙ママに見抜かれたのが敗因

507 :マロン名無しさん:2015/05/30(土) 22:44:12.42 ID:???
結局脳の老化まではフォロー出来ませんでしたと

レッドキャップスもエグリゴリからすれば単なる出来損ないの実験体なんだろうな

508 :マロン名無しさん:2015/05/30(土) 22:50:12.68 ID:???
老人はただ引退すればよかったのに
悪魔に魂を売った挙句結局は醜態晒して退場か
全員責任転嫁みたいな言動ばかりの連中だった、まさに老害だな

509 :マロン名無しさん:2015/05/30(土) 22:55:52.33 ID:???
超再生の肉体、あらゆる物質を透視できる眼力、テレパシー伝達が何の役にも立たなかったレッドキャップス

510 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 09:41:54.66 ID:???
肉体強化してテレパシー使えても頭がパーじゃ役に立たんわな

511 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 22:25:41.56 ID:???
もし全盛期のままだったら新しい策や美沙ママンへの対抗策も思いついたんだろうけど、悲しいかな脳も老いる

512 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 22:54:04.17 ID:???
>彼の胸には一片の後悔も無かった
北斗の拳のラオウと異なり清々しさを感じない

513 :不思議の国のアラスジ:2015/05/31(日) 23:03:33.16 ID:???
スタジアム内でユーゴー達と合流するキャロル 彼女の無事な姿を見てキャロルも一安心
スタジアム内部でもレッドキャップス兵は一人残らず老衰死 
彼らとの戦いは、意外なほどあっけない形で終わりを見せるのであった

     <ARMS No.75 到来(アドヴェント)>

結局は彼らもエグリゴリにとっては捨て駒に過ぎなかった そのやり方に憤慨する隼人
涼と武士も合流しつつ、自らエグリゴリを叩く決意を固める一行だった
一方、ラルフのほうは美沙の姿を見て敬礼を見せる 
どうやらラルフが新兵だったころの付き合いだったらしく、そんなやり取りを見て目を白黒させる恵達であった
と、どうやら電波障害も復旧したようで、電気屋のテレビを見つつ李・兜たちのほうもスタジアムに向かうところであった

「…… ………まったく…本当にわからん事件だぜ!! なんでこいつら、いきなり老死しちまったんだ!?
 こんな事件どう報告書にまとめりゃいいんだよ!! ハァ…」
「ふふふ、そんなの簡単よ 報告しなければいいのよ!!」「はあ!?」
「とにかくあなた達警察は立派にこの街を守りぬいたわ!!
 そして…みんながそれぞれ自分のやるべき事を全うした結果、"勝利"を手にする事ができた…
 それで十分だと思うわ!!」

スタジアムの方に、一機のヘリが近づいてくる ブルーメン隊員も見たことがないヘリと言うが…
その時、ARMS達を強烈な共振反応が襲う!!

「くっ、この共振は……まさか……!?」
ゆっくりとヘリの扉が開き
「…嘘だ…嘘だ!!そんな事が…!?」
その中から姿を見せたのは
「…バカな…キースはオレが倒したはずだぞ!? オレと騎士<ナイト>が!?」

キースと同じ顔をした 4 人 のキース であった……

驚愕する涼達をよそに、女性のキースが何かを落とすとそのままヘリは何処かへと飛び去っていくのであった

514 :不思議の国のアラスジ:2015/05/31(日) 23:04:22.76 ID:???
「ふん…あれがARMSのオリジナル共か… 
 くだらんな…あんな奴らを見にわざわざ我々が出向く事などなかった!!
 しかし"レッド"もあんなガキ共にやられるとはいい恥さらしだ!!
 まあ所詮はシリーズにも加えられない初期不良品という事だな」

そう吐き捨てるワイルドな白スーツのキース… キース・シルバー

「しかしシルバー兄さん、レッドだって同じ遺伝子プールから生まれた兄弟じゃないか、そんな言い方は…」
「甘いな、グリーン あんな奴に弔辞を述べる必要はない」

シルバーの言い方を諌めようとする優男なキース… キース・グリーン 
だがシルバーの反応は冷ややかなものだ

「それにしてもあの坊や達、いい目をしていたわ… あの子達、必ず来るわよ 私達のいるアメリカまでね………
 私の招待状をあのジャバウォックの少年は受け取ったもの…」

壁際で腕組みしながらそう言う女性のキース… キース・バイオレット 
そんな彼女を物好きと評するシルバーであった

「フフフ…プログラムは動き出したのだよ……… 長い間止まっていた砂時計がひっくり返され、砂が流れ出した…
 プログラム"ジャバウォック"…誰にも止められない
 これはヒトが"知恵の木の実"を食べた時からの宿命だ この惑星に発生した"ヒト"という種の運命が、そこで決まるのだ!!」

そう語る長髪の黒服キース… 彼の名はまだ明かされないが 彼の容姿はガウスをスカウトした男によく似ていた
バイオレットが落としたエグリゴリの…キースたちからの招待状を拾う涼
その写真にはカツミが写されており、写真にはアメリカのアリゾナ州と書かれていた

「……オレがまず行く場所は決まった 
 多分、何かのワナなんだろうけど、そこに飛び込まなければ何も取り戻すことは出来ない!!
 オレは絶対にカツミのいるアメリカに行く!!」

<続く>

515 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 23:09:24.95 ID:???
シルバー、グリーン、バイオレットとボスらしき4人がキースの再三言っていたあいつら?

516 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 23:21:02.18 ID:???
ヘリの気流があるのに写真がスタジアムに落下するなんてありえない
せめて力一杯投げ着地させないと到達しないぞバイオレット

517 :マロン名無しさん:2015/05/31(日) 23:39:42.17 ID:???
高槻涼が英語圏に行けばリョウ・タカツキとなり名前性が逆になるのに
キースたちの名付けは間違えている

518 :マロン名無しさん:2015/06/01(月) 03:10:25.51 ID:???
ほんとにキース戦隊かよ……配色はベタなイエローやブルー、ピンクを外してきてるけど
髪型やポジション的にシルバーが隼人の真の仇、一番若輩者のグリーンが武士、女性のバイオレットが恵
リーダーらしきロンゲが涼の相手だろうか

519 :マロン名無しさん:2015/06/01(月) 07:26:44.63 ID:???
"ブルー"メンって… あっ…(察し

520 :マロン名無しさん:2015/06/01(月) 08:24:21.22 ID:???
>>516
そういう能力なのかも

521 :不思議の国のアラスジ:2015/06/01(月) 22:01:36.32 ID:???
涼はアメリカへ渡る決意を固めるが、恵や隼人は4人のキースの登場にうろたえ気味
そこに李さんが話を切り出す、どうやら4人のキースについてなにか知ってるようだが…

「…ついに時が訪れてしまったわね…
 とりあえず…あなた達ARMSに会ってもらいたい人がいます 彼も…それを望んでいたはずです
 我々ブルーメンのリーダー、ブルーもね!!」

     <ARMS No.76 告白(コンフェッション)>

藍空市はまだまだレッドキャップスによる傷跡は深い
その様子をテレビで見ていた隼人もしばらくこのあたりはうろつけないと冷や汗気味
さておき、ブルーの正体は恵でも知らず、李さんや極少数の人間しかあったことがないらしい
その謎だらけのブルーが、彼らと直接顔を合わせることになる
とりあえず恵は隼人が失礼なことをしないか不安であった…

教会内でARMS一行を迎えるブルー 涼達は微弱な共振反応を感じ取る

「よく来てくれた、"ARMS"の子供達… 私は君達と顔を合わせるのを楽しみにしていた
 私がブルーメンの創始者であり、リーダーの…

 キース・ブルーだ

 君達が倒したキース・レッド… そして藍空市で出会った4人のキース…
 私は彼らと同じ遺伝子から生まれたクローン、"キースシリーズ"の一体だ」

ブルーメンリーダーの正体、そしてキースという存在の実態に驚愕する一行
キースシリーズは、涼達より先にARMS移植に適応した最初の存在
だが…ブルーにはARMSの適応性が無く、欠陥品として廃棄された存在だと語り
上着をはだけさせて、ARMSの侵食した上半身とそれを抑えるリミッターを見せる
これが外れればブルーの肉体はARMSに侵食され死ぬだろう 鐙沢村で見た実験体のように…

522 :不思議の国のアラスジ:2015/06/01(月) 22:02:16.95 ID:???
「あ…あの実験はあんたがやった事なのか!?」
「そうだ!!私の命令で行った!! エグリゴリのテクノロジーに追いつくために…」

ブルーの言葉に、隼人は怒りの形相でブルーを見据える その拳にもぐっと力が入り

「まるで悪魔の所業かね…!?確かにその通りだ!! 私はいかなる罵倒も甘んじて受け入れるつもりだ
 私は、当時エグリゴリが研究していたARMS(オリジナル)の原種とその移植適応者のデータを盗んだ!!
 そして!! 自ら志願した者達とはいえ数々の人体実験を行ってきたのだ
 そしてついに私達は4人の適応者を生み出した… それが…」
隼人のブレードがブルーに向けて伸ばされ、その刃がブルーの横すれすれに突き刺さる!
「……君たちだよ」
ブルーもブルーで、隼人の行為に顔色一つ変えず言葉を続ける
「私が憎いかね…!?だが私を殺すのに、わざわざARMSを発動させる必要はないぞ!!
 いまこのリミッターを素手で外すだけで、私は死ぬと言っただろう!?
 私を殺したければ殺すがいい!! 私はその審判を受けるために君達の前に現れたのだからな」

だが、隼人はどうにか思いとどまる ブルーの所業は確かに隼人に許せるものではない
だからこそ自分のやったことにケジメをつけさせる、と隼人は言う ブルーもその言葉に思うところがあったか、わずかに目を伏せる…
それはさておき、涼はエグリゴリとは何をやろうとしているのか、ブルーメンが敵対しているのは何故かを問う

「今までや今回の事件にしろこれだけの騒ぎを起こしておいて、どの国家も逆らう事ができない…
 君達も疑問に思った事はあるだろう!?
 今や全世界に広がるコンピュータネットワーク… その全てが彼らエグリゴリの手に握られているとしたら…!?
 彼らの意思により、軍事バランスを崩すことも核を自由に発射することもできる…
 そんな事が現実に行われているとしたら、どの国家だろうと何もできやしないよ」
「そ…そんな巨大な組織が僕達の相手…!?」

523 :不思議の国のアラスジ:2015/06/01(月) 22:02:44.10 ID:???
「…過去にも彼らに戦いを挑んだ非公式な組織はいくつもあった…
 だが… そのほとんどは、"巨大な力"の前に壊滅させられた
 そして…その生き残りやエグリゴリを憎む者によって私はブルーメンを作りあげたのだ!!
 …私は…キースシリーズの中のいわゆる欠陥品だ しかし、君達が昨日出合った4人は、今や"エグリゴリ"のトップエリート達…
 君達のARMS(オリジナル)の秘密を誰よりも欲している!!」

彼ら4人のARMSに何の秘密があるのかは、ブルーにもわからないというが
エグリゴリの目的は単独種による人類統一、そのための旧世代人類の支配と排除である
その目的の為の鍵が、ARMSに隠されているのだろうか…
少なくとも、キースシリーズとの対決は避けることはできないであろう
ブルーは彼らに希望を託し、キースと名付けられた存在を討つ事を望むのであった



「神よ…ヒトはあなたに作られた… 私はヒトに作られた………」
(そんな私が、あなたに祈る資格があるかどうかはわからない…
 だが聞いてくれるなら一つだけお願いがある…
 あの少年達の前には一握の希望を………)

<続く>
 

524 :マロン名無しさん:2015/06/02(火) 01:23:42.57 ID:???
本当にブルーもキースだった
ブルーが隼人の親父を殺したとかも一瞬考えたがないな
やっぱりシルバーがやったと考えるのが妥当かな

525 :マロン名無しさん:2015/06/02(火) 02:10:01.04 ID:???
ほんと良い意味でそのまんま来るなこの漫
隼人の怒りも復讐じゃなくて非人道的行為に向けられた物なのが成長の証だ

526 :マロン名無しさん:2015/06/02(火) 20:19:52.04 ID:???
カツミによく似た少女を探したのかフェイスのように顔を変えるサイボーグかは定かでなないが
エグリゴリからすれば写真を合成するのはいとも簡単にやってのけるだろうな
キースシリーズがアメリカに来いと言っても素直に応じそうにないから
こんな回りくどいことをしたのか

527 :マロン名無しさん:2015/06/02(火) 21:32:03.55 ID:???
あー、もしかしたらこのカツミっぽいの、キースシリーズと一緒かも
エグリゴリ側にも涼や恵の元となった遺伝子データ残ってて、それ使って作ったクローンとか
これなら何故恵とカツミがソックリなのか説明が付く、カツミを作ったのはどちらかかは不明だが

このK(カツミ)’が嫌らしく涼に揺さぶりかけてきそう

528 :不思議の国のアラスジ:2015/06/02(火) 22:04:01.96 ID:???
涼はブルーメンから提供された新居にて、旅立ちの準備を始める

「……母さん… オレ…必ずここに帰ってくるからさ… ………だから…」
「…ええ…わかってるわ………
 私はいつでもここで待ってるわ だからがんばってきなさい」

     <ARMS No.77 離陸(テイク・オフ)>

藍空市で亡くなった人達のための慰霊碑が、ブルーメンの手で建設してくれるそうだ
クリフ達もこの地で安らかに眠ることができる ユーゴーの表情も柔らかくなる
キャロルの身柄は十三のじいさんが引き取ってくれるそうだ 
キャロルの肩をつかんで、第二の人生を幸せに暮らすように、とユーゴーは言うのだった

「…ユーゴー……… …ユーゴーも絶対生きて帰ってこなきゃダメだよ…
 わ…私…ずっと待ってるから…」
「………わかってる… だから私がいない間も、ずっとお兄さん達のお墓にお花を飾ってあげてね」

隼人の方も荷支度中、だがアルもついていくと言い出すが、隼人はそれを頭ごなしに拒否
十三の元でお世話になってればいいと言う隼人だが…

「……… …冗談じゃない… 僕にはまだやらなきゃいけない事があるんだ…」
「…ふん バカな事考えるなよ、てめー… 
 弟を奴らに殺された復讐のためとかそんなくだらねー事をほざいたら、オレの怒りの鉄拳が飛ぶぜ!!
 もしそんな事を考えてるならとっとと忘れな!! これからてめーはまっとうな人生を歩めばいいんだよ」
「ちがう、僕はそんな事は考えてない!!おまえなんかと一緒にするな!!
 ジェフは………ジェフは…僕が殺したんだ お父さんも…お母さんも…」

そう語るアルの目から、涙がこぼれる…

「だから…僕は…彼らのためにも… 戦いたいんだ………」
「…ちぇっ…勝手にしろ………」

529 :不思議の国のアラスジ:2015/06/02(火) 22:05:15.46 ID:???
武士の方も両親達に旅立ちを告げる それを聞いて彼の父親も武士を引き取った時のことを話し始める

「おまえは…医学の道をともに歩んできた親友が、私達に授けた子だったんだ…
 …娘の麻耶が生まれる一年前だったな… しばらく音信普通だった彼が血相を変えて私の家に訪ねて来たのは…
 一人の赤ん坊を胸元に抱えて…」

―この子の名は武士だ… サムライの武士と書いてタケシと読む…
 オレは おまえを無二の親友だと思うから、この子をおまえに預ける 私に何かあったら面倒を見てほしい…
 この子は常に何者かに監視される運命にある
 そしていつか身体のどこかに大ケガを負う事になるがすぐに癒えるという事件が起こるはず… ―

「それがこの子にとって大きな運命の変転の時だ…とな…
 私は彼にどういうことなのか問い詰めてみたよ
 しかし彼は、鐙沢村で働いているという事以外くわしい事は話してくれなかった…」
「それで…その人は今…何処に…!?」
「死んだよ………おまえを連れてきた次の日に…殺された… 
 …私も医者だ…おまえの身体の特異性にはすぐ気がついたよ
 私は…恐ろしかったが、にせのカルテを作成して私の病院でおまえを育てる事にしたんだ… 私の息子としてね
 だが…結局私にはわからなかったのだ… 
 彼が…… どのようにしておまえのような新人類を生み出したのかがな!!」
 
「ありがとう…お父さん…何もかも話してくれて………
 これで僕は、今度の旅で見つけなければならない事がわかったよ
 この僕が一体何者で…なんのために生まれて来たのかを… 僕は…それを知るために…」
「…勘違いするなよ、武士!! 私は決してお前を研究の対象として育ててきたんじゃない!!
 おまえがどんな人間だろうとかまわない これだけははっきりしている
 おまえは…私達 家族の一員なんだ!! お前の帰ってくる家はここしかないんだぞ!!
 私達は…いつまでも待っている… 気をつけて行って来なさい」

家族の暖かさを感じ、涙があふれ出る武士であった…

530 :不思議の国のアラスジ:2015/06/02(火) 22:06:03.12 ID:???
出発当日、学校前に集結する一行
振り返ってみれば、全てが始まったのはこの学校からだった あれからまだ2,3ヶ月だが感慨深い気分であった
そこに兜警部補も顔を出す、彼も同行するようで、すでに辞表も提出してしまったとの事

「ブルーメンの連中からおまえらのお守りを頼まれてな
 というより、警察機構に縛られてんのも少々飽きがきてた頃だったし…」
「正義の味方になるためにね!!」

李さんにからかわれつつも、ARMS一行を扇動する兜警b……兜おじさんであった
そんな様子をよそに、涼がアマツバメが飛んでいくのを見つけるのだった

「…アマツバメか…」
(みんなのそれぞれの思いを乗せて……… オレ達も飛び立とう………
 未来に向かって…)



               A  R  M  S
           
                  アームズ

               第二部「邂逅編」
 
                    完
           
              The Second Revelation

               “The Encounter”

                   E N D

           to be continued... The Third Revelation

531 :マロン名無しさん:2015/06/02(火) 23:04:52.79 ID:???
藍空市の騒動が沈静化するまで国外退避か
戻って来た頃忘れてればいいが

532 :マロン名無しさん:2015/06/03(水) 01:05:32.98 ID:???
兜甲児も正式に仲間入りか、なんかコンビっぽくなってる李さんはモトネタあるんだろうか

533 :マロン名無しさん:2015/06/03(水) 01:11:55.75 ID:???
キャロルは年上のユーゴーを呼び捨てにせずユーゴーお姉さまと呼べ

534 :不思議の国のアラスジ:2015/06/03(水) 22:09:09.81 ID:???
         力が欲しいか!?

       力が欲しいのなら くれてやる

アメリカ荒野の一本道を走る、1台のキャンピングカー
涼達ARMSの新たな旅が、幕を開ける…

     <ARMS No.78 月面(アリゾナ)>

見渡す限り岩と赤い砂の風景、最初のうちは面白みもあったようだがすっかりそんな光景も見飽きてしまった
このあたりは宇宙飛行士も月面での訓練を想定するほど、その地形が月面に酷似しているとの事
ただやはり一言多いせいで隼人にげんこつ喰らうアル そんな隼人とアルの言い争いをほほえましく見てる一行なのであった
そこに兜のおじさんが次の街に着くから準備しろと声をかける
ブルーメンの指示ではそこで連絡員と合流するとの事だが…

「今度はなんて町なんだ、兜のおっさん!?」
「だから、おっさん呼ばわりするなってんだろ!? えっとなんだっけ…
 たしか…ギャローズ・ベルとか言ったな」

その言葉にアルとユーゴーの目つきが変わる ギャローズ・ベル(絞首台の鐘)という嫌な響きに…
そうしてギャローズ・ベルに到着した一行だが、町の空気は露骨に余所者を嫌っている様子
そこに街の保安官が彼らに声をかける、観光なら20km先に設備が整ってると親切に教えてくれた
だが、ここに泊まるとなると保安官の目の色(グラサンで見えないけど)が変わる

「だったら言っておく この町は夜間9時以降外出禁止だ いいな!!
 さっきも言った通りこの町は観光地じゃないんでな 秩序を乱すとたとえ観光客だろうと鉛玉をぶち込むぜ!!」

そう警告を言い放ち立ち去ろうとする保安官だが、アルに目を向けるとその顔色が変わる
ユーゴーもアルを見た際の保安官に"恐怖"を感じ取った様子だが…?
一方でアルもギャローズ・ベルの雰囲気から鐙沢村に似た空気を感じ取った様子
そんなアルにゲンコツかまして反論する隼人 
単に余所者嫌いなだけで子供だってのどかに遊んでると隼人は言うものの、アルの疑念は収まらないようであった

535 :不思議の国のアラスジ:2015/06/03(水) 22:09:35.38 ID:???
夜も更けてベッドに寝そべり退屈をもてあます隼人
とはいえアメリカ開拓のダークサイドな歴史を示すギャローズ・ベルでは観光資源にもなりはしないので仕方ないだろうが
そこにブルーメンの連絡員からの電話を受け取る兜のおじさん
9時も近いがまだ余裕はある、合流に向かう兜だったが   気づけばもう9時になるというのにアルの姿が見えなかった
町の空気が重くなる最中、教会前に立つアル そして9時を示す鐘がなると、町から一斉に明かりが消える…

9時になってもあるが帰ってこないとなり、止むを経ず規則は無視してアルを探しに行こうとする一行
だが、そこにドアのノック音が響く ブルーメンの連絡員が迎えに来たと言うのだ
その言葉に警戒心を強める一行… その頃兜が目にしたものは、首を吊られたブルーメンの連絡員だった…!
そしてアルも、住宅の屋根を走り抜ける黒尽くめの男達の姿を目撃していた

「あ…あれは、"猟犬"(ハウンド)の連中… 僕の思った通りだ…
 ここはエグリゴリの施設に間違いない!!」

ブルーメンの構成員を騙る男達、恵の目では武装も無ければサイボーグでもない
ユーゴーも敵意は感じられないとは言うが… 意を決して扉を開けようとする涼
ブルーメンを騙る二人組の男の目が、怪しく光る……

<続く>

536 :マロン名無しさん:2015/06/03(水) 22:15:18.63 ID:???
街全体を使って何か実験してるのか
猟犬ってレッドキャップスの二番煎じになりそう

537 :マロン名無しさん:2015/06/04(木) 08:52:54.05 ID:???
アルはしょせんニコイチキャラの片割れですぐ死ぬと思っていたがすっかりメンバー定着したようだな。
恵がどうもブレインになれそうもないし、分析解説キャラが必要だろう。

538 :不思議の国のアラスジ:2015/06/04(木) 18:32:21.78 ID:???
ブルーメン構成員の無惨な死体を目の当たりにし、兜は町からの脱出を決意するが
保安官に、不意に後ろから殴られて気絶してしまう…

     <ARMS No.79 猟犬(ハウンド)>

その頃涼達は、ブルーメンを騙るスーツのデコ男から、ドアを蹴破る蹴りで不意打ちを喰らう
涼を蹴り飛ばし、くいっと親指を下に立てて一行を挑発
騎士<ナイト>を展開させそのブレードを伸ばすが、その巧みな体術に圧倒される
さらに武士の蹴りをも難なく回避し、その目が不気味に輝く…!
どうやらデコ男は特殊な訓練でテレパシストに思考を読まれないようにしているようだ
そこに、もう一人いた男がユーゴーをボディーブローで昏倒させ、窓から逃げ出す
それを追いかけようと窓から飛び出そうとする隼人を American Ninjaが襲い掛かる!!
さらに背後からもデコ男が飛びかかってくる、涼はそれをどうにかガードするも、男を外に逃がしてしまう
ユーゴーを取り戻すべく、その後を追う一行… 
その戦闘を少しはなれたところで見ていたアルは、彼らがエグリゴリ最強の実験部隊"猟犬"(ハウンド)と確信する

「フフフ…その通りだよ、アル… 君達一行をここにおびきよせるために手引きしたのは僕達さ」
「……… ………やっぱり…この町はおまえ達の巣(ネスト)だったんだな チャペルの子供達の!!」

アルの元に現れたのは、アルと同じであろう天才少年科学者の集団であった…
一方、ハウンド部隊の攻撃で隼人が足を負傷、さらに涼にも襲い掛かるが、それを武士が阻止
武士はハウンドの動きにも対応できているようだが、いざ攻撃に転じようとすると即座に後退されてしまう
距離を置きながら、クスクスと含み笑いを浮かべるハウンド部隊… ARMSをじわじわいたぶるつもりなのだろう
まごついていてはユーゴーを捕まえた奴が逃げてしまう 恵のいらだちが冷静さを欠いてしまっていた

(ククク…この群れは弱い!! "右手"と"左手"はパワーがあるが動きがバラバラだ
 "足"はかろうじてこっちの動きについて来ているようだが… しかし所詮は時間の問題だ!!
 このオリジナル達は、我々"猟犬"(ハウンド)部隊がチャペルの子供達に献上する!!)

539 :不思議の国のアラスジ:2015/06/04(木) 18:32:47.92 ID:???
チャペルの子供達が究極の兵士と称するハウンド部隊は、たしかにその優れた才能を遺憾なく発揮していた
彼らは人間の限界をはるかに上回る運動神経をと反射神経を持ち
さらに視覚、聴覚、嗅覚などの感覚を鋭敏に引き出すことに成功、さながら芸術品とまで言い放つ少年

「アメリカに来る前に君達は、あのレッドキャップスと一戦交えて壊滅させたそうだね
 しかし所詮あんなものは、退役した老人共に一時の夢を与えてやったもの… 奴らは戦士でもなんでもない
 しかし彼らは違う 地上に存在するあらゆる部隊の中で間違いなく最強だ!!
 レッドキャップスに勝ったからといってエグリゴリの本拠地になぐり込んで来るなんて、無謀というかなんと言うか…」
「…なにが言いたいんだ!?」
「…決まってるだろ!? あの4人のARMSオリジナルは、"猟犬"(ハウンド)部隊が必ず捕らえる!!
 そしてオリジナルの正体を僕達が解明してやるのさ!! もちろん君と一緒にね…!!」

武士は意を決して、一か八か先行してユーゴーの救出に向かおうとするが
飛び上がった武士を、ハウンド部隊の鎖がその動きを封じてしまう!!

<続く>

540 :マロン名無しさん:2015/06/04(木) 23:19:35.53 ID:???
おや、ハウンドはいつもの自信過剰バカじゃなさげ?
その代わりアルの同胞のガキどもはいつも通りだけど

541 :マロン名無しさん:2015/06/04(木) 23:40:49.07 ID:???
猟犬部隊強いな
自分の能力を鼻にかけずに確実に任務を遂行してる
そしてチャペルの子どもたちはまるで昔のアルとジェフを見ているかのようだ

542 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 17:11:14.30 ID:???
自分の実力に慢心してない部隊はクリムゾントライアッド以来か
今までそういう奴らばっかりだったせいかハウンド部隊がすごい強そう

>アメリカに来る前に君達は、あのレッドキャップスと一戦交えて壊滅させたそうだね
>しかし所詮あんなものは、退役した老人共に一時の夢を与えてやったもの… 奴らは戦士でもなんでもない

やめてさし上げろ、地の底まで落ちたレッドキャップスの株をさらに下げるのはやめてさし上げろ…

543 :不思議の国のアラスジ:2015/06/05(金) 18:02:52.27 ID:xo52wjyn
チャペルの子供達の一人、オスカーはハウンド部隊がARMSを捕獲することを疑わなかった
だがアルはそんな彼を一笑するのだった

「まあ、見てなよ おまえらごときの知恵じゃ、あのARMSを研究するどころか捕らえる事さえできやしないよ」

     <ARMS No.80 首領(アルファ)>

武士の身柄も押さえられてしまい、恵は隼人に救出を頼むが
ハウンド部隊は彼らを各個に取り押さえることは隼人でも見抜いており、冷静になるよう恵を一喝

(フフフ…どんな大きな獣でも、目を潰し耳をふさぎ足を払えば倒れ伏す…
 最強戦闘生命ARMSだろうと、それは同じ事…
 すでに"耳"(テレパシスト)と"足"(ホワイトラビット)は押さえた
 次は、"目"(クイーン・オブ・ハート)だな!!)

アルの見立てとは裏腹にARMSは不利を強いられている様子
ARMSの完全体、ジャバウォックや騎士<ナイト>も自由に出すことができず決定打をつかめないでいた
…結局のところARMSとは何なのか、とオスカーはアルに問いただすが、アルはなにも知らないと突き放す

「…おいおい…君ほどの科学者がARMSについて何も調べてないなんてことあるわけないだろ!?
 これまで一体どんな調査をしたんだ!?
 電子顕微鏡は!?生体解剖は!?放射線測定の結果は!?」
「別に…なにもしていない」

アルの言葉に、オスカーは愕然とした表情を浮かべていた

「…どうやら僕は君を買いかぶっていたようだ…
 毒ガス…洗脳装置…サイボーグ…強化人間………
 エグリゴリの実験室(ラボ)で数々の殺戮兵器を開発して来た天才科学者…
 チャペルの子供達の中でナンバー1と言われたアル・ボーエンが、まさかモルモットに情が移ったなんて言わないだろうね!?」

544 :不思議の国のアラスジ:2015/06/05(金) 18:03:30.85 ID:???
そんなオスカーに、アルはやっぱり冷たい態度 
だが、エグリゴリの特務部隊に研究員が参加しているのが疑問な様子
するとオスカーは、彼らはエグリゴリの指示で動いてはいないという
彼らはARMSを捕らえ、自らの手勢に加えてエグリゴリに反旗を翻してやろうというのだ…!

涼もハウンド部隊に苦戦しており、このままでは全滅も免れない
だが、涼は彼らの戦い方に見覚えがあるようだ 
昔、父親とキャンプに行った時、涼は増えてくる野良犬の群れを父親とともに見ていた

―野生化した犬ってのはやっかいなもんさ… 人間を恐れていないからな
 奴らは、獲物を疲れさせるためにひたすら巧みなチームワークで追跡してくる
 そして肩、足、尻にかみついて獲物の動きが遅くなったところで、弱い固体から仕留めにかかってくるのさ―
―どうすれば追っ払えるの!?―
―そりゃあ決まってるさ!! この群れを統制しているリーダーさえ叩けばいい
 そうすれば、"群れ"というものはいやおうなしに崩壊する!! 父さんが見るところこの群れの中心は…―

「あ…あいつだ!!」

父親の言葉を思い出し、涼はデコ男に狙いを定める!
だが恵も負傷してしまい…自身の血を見て、何か恵のトラウマが呼び起こされたのか
脳裏には包丁を振りかぶる男の姿が浮かんでいた…
逆上して突出するが、ハウンド兵にあっさり取り押さえられてしまった もはや万事休すと思われたが…
涼はARMS砲で襲い掛かる兵士を吹き飛ばし、飛び上がってデコ男に強襲を仕掛ける!!
だが、涼の一撃はデコ男の体を掠めてしまい、致命傷には至らない

545 :不思議の国のアラスジ:2015/06/05(金) 18:03:55.32 ID:???
「フフフ…"右腕"の少年よ…この状況下で見事な判断力と洞察力だ…
 オレの名は、スティンガー お前のにらんだ通り猟犬を率いるリーダー、"アルファ・ハウンド"だ
 明日の夜また来る もし人質の事が心配ならこの街から逃げ出さぬ事だ」

スティンガーはそう言い残し撤退を始める、隼人がそれを追おうとするのを涼が引き止めた

「…予想外の事態が起きたら、迷わず退散する決断力… …今までで一番手強い相手かもしれねーぞ…
 オレ達も、しっかり対策を立てねーと武士やユーゴー達を救うどころの話じゃなくなっちまう」
「……… …ああ… たしかにそーだな… ………しかし………
 これだけの大騒ぎをしていても、人っ子一人出て来やしねえ…
 つくづく不気味な街だぜ、ここは…」

<続く>

546 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 19:19:05.46 ID:???
うん、やっぱこいつら今までで一番つええ
各個撃破で捕まったことは以前もあるけど、こうも付け入る隙与えないとは

547 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 19:39:42.34 ID:???
アルって最近は単なるクソ生意気なガキでしかなかったが、本当にいまだ敵からも一目置かれる程の天才だったんだな。

548 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 21:48:02.99 ID:???
子供達は微妙だが猟犬部隊が非常にしっかりしてるのでマジで強いな
それにしても恵がリーダーなのはどうなんだ
隼人に突っ込み入れられてたら駄目だろ・・・

549 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 22:15:02.96 ID:???
天才集団から一目おかれるほどの超天才なのに
作ったのがネクストは言うに及ばず、ドラッゲンや高速サイボーグにも劣る
手動操作の人形とは

550 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 22:17:59.44 ID:???
パウンド部隊有能
赤キースより強そうだ

551 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 22:19:07.27 ID:???
間違えたハウンドだ

552 :マロン名無しさん:2015/06/05(金) 22:57:39.50 ID:???
人間はその気になればコンクリートも砕ける
普段それができないのは無意識の内に肉体を守るからだ
ハウンド部隊も長時間身体を動かせば限界に達し崩壊するんだろうな

553 :マロン名無しさん:2015/06/06(土) 17:48:26.88 ID:???
ハウンドが強いのは疑うべくもないが、恵の戦犯ぶりが露骨じゃないか?
恵がハウンドの戦い方からリーダーのあり方を見つめ直すことになるんじゃないかな
…とは思うけど無駄にプライドも高いからなー、敵から学ぶとかあんまりしなさそうなのが…

554 :不思議の国のアラスジ:2015/06/06(土) 21:51:45.95 ID:???
恵の目の前に、包丁をもった悪漢が歪んだ笑みを浮かべ
それを振り下ろし、その視界が闇に包まれる

(痛い!! 痛いよぉ!! なにも見えない!! まっ暗だ!! 助けて…助けて!!)

      光 が 欲 し い か ! ?

(……誰!? 誰なの!?)

      光が欲しいのならくれてやる!!

(光が…光が欲しい!!)

「……恵… おい、恵!!」
「………あ……」

そして、隼人の呼びかけで恵は目を覚ますのだった…

     <ARMS No.81 追憶(メモリーズ)>

いい争いする隼人と恵をなだめる涼 
こちらはすでに3人が残るのみ、今のままでは間違いなく勝ち目はないが…
対策を練ろうとする隼人だが、どのみち戦いは明日と恵は休むことを命じる
涼もそれに賛同し、ひとまずは一眠りして一夜を明かす…

ベッドで横になる恵だが、隼人の言葉が恵の心に突き刺さる
さらに、恵の脳裏には包丁を持った悪漢の姿が浮かんでいた…

(…くっ…!!あの時… なんであんな昔の事が、脳裏をよぎるのよ…
 ……… …とにかく…私が何とかしなくちゃ…)

555 :不思議の国のアラスジ:2015/06/06(土) 21:52:11.12 ID:???
夜が明けたものの、隼人の方は気が高ぶってほとんど寝れなかった様子
その横で呑気に寝息を立てる涼の姿にある意味感心してしまう
恵も起こそうとするが、返事がない 部屋に入るが恵の姿はなく
 夜には帰る と書かれた書き置きを見つけるのだった…

その頃恵は、荒野で一人ハウンドの足取りを追っていたが
まったく痕跡を残さないハウンドの芸当に苦戦気味、それでも恵は前へと進むのだった

涼達は、恵の独断行動に彼女が責任を感じての行動だと涼は見ていた
夜には戻るとあった以上、信じて待つしかないというが…

「……なあ、高槻…オレは時々おまえの落ち着きが憎らしく思えるぜ なんでそこまで冷静になれるんだ…!?
 オレはおまえのほうが恵よりもよっぽろリーダーにふさわしいと思うんだけどな」
「まさか…オレにそんな事できるわけねーだろ!?
 あらゆる能力や資質を考えれば、リーダーは間違いなく久留間だよ 最初にそう決めたじゃないか!!」
「まあなあ、しかし…」

と、そこに涼達に相席を頼む女性が一人 その声に振り向いた隼人が驚愕する
キースシリーズの一人 キース・バイオレットであった…!

恵が荒野をさまよって数時間、ARMSを駆使してなおいまだ何の手がかりもない
くじけそうになるが自分を鼓舞し、気を取り直して探索を再会しようとするが
足を滑らせ、谷間に落ちてしまう…

556 :不思議の国のアラスジ:2015/06/06(土) 21:52:36.62 ID:???
「………まずいわ… 豆の挽き方もなってない… ろくなエスプレッソマシンも入れてないわね」
「…キ…キース…何故ここに!?」
「バイオレットよ… "キース"というのはXY染色体の名前よ、この国の文化ではね
 私はキースシリーズの中で、ただ一人XX染色体でクローニングされた存在…
 …だから私は、コードネームで呼ばれる方を好むわ "バイオレット"とね」

この態度に激昂する隼人、だが戦いに来たわけではないとバイオレットはあくまでクールな態度

「…じゃあバイオレットさん… オレはあんたに聞きたい事が山ほどある…
 この写真をオレに送ったのはあなただった… まるでオレ達をこの地におびきよせるように…
 …カツミをさらったのは、なんのためだ あの鐙沢村の炎の中、どうやって彼女を連れ去った!?
 そしてこの地についた途端に"猟犬"(ハウンド)部隊を名乗る連中の襲撃を受けて仲間が人質になった…」
バイオレットに問いただしながら、涼のARMSが発動し始め
「………お前達は……… …エグリゴリは一体何を考えているんだ!!
 オレ達を弄んで楽しんでるつもりか!!」
涼のARMSが椅子を握りつぶしてしまう、隼人もその強烈な反応を感じ取る
涼はここまで自分の焦りと苛立ちをずっと抑え続けてきたのである…

「ふふふ…いい目をしているわね、少年よ… それでこそ私がこのテーブルについた意味があるというもの………
 あなたのその気迫に敬意を表して、これだけははっきりさせておく…
 昨夜行われたあなた達への襲撃は私達の意思ではないわ!!
 あなた達の仲間を助けたければ、このギャローズ・ベルというパンドラの箱を開けてみる事ね
 あなたにならそれができるはずよ」

<続く>

557 :マロン名無しさん:2015/06/06(土) 22:18:44.09 ID:???
ここでキース・バイオレット登場とはビックリ
レッド初登場はアルジェフ回だったけど、バイオレットも勝手な行動するガキ共粛正に来た?

558 :マロン名無しさん:2015/06/06(土) 22:38:05.31 ID:???
>おまえのほうが恵よりリーダーにふさわしい

言ったな…隼人よ。それを言ってしまったな。
たとえ読者も皆そう思っていても、それを言っちゃ恵の立場が…

559 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 19:03:46.74 ID:???
> 光 が 欲 し い か ! ?
恵のARMSは光なのか
これはやっぱり恵の覚醒フラグだな

560 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 19:26:37.55 ID:???
藍空市で発動しなかったのは何故?

561 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 19:27:59.59 ID:???
光がいらなかったんじゃね?

562 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 19:37:52.03 ID:???
オプティックブラッスト

563 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 20:47:12.76 ID:???
明らかに武士や隼人と違って精神的に成長してないからね恵
発動するとしたらもっと後だろう

564 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 21:00:46.33 ID:???
しかし全ての真相を知っているブルーのもとで長年保護されてたのにそれはお粗末すぎるな。

565 :不思議の国のアラスジ:2015/06/07(日) 21:56:28.75 ID:???
「この町は、開ける事を"神"に禁じられたパンドラの箱…
 パンドラという女が好奇心に負けて開いたために、地上にあらゆる災厄が解き放たれた禁断の箱よ
 エデンでアダムとイブが口にした、知恵の木の実と同じね…
 ただし…それを開かなければたった一つの希望も人間には存在しなかった… 私の一番好きな神話よ
 そのギャローズ・ベルというパンドラの箱を開けないかぎり、あなた達の仲間は救えないわね」

     <ARMS No.82 茶会(マッド・ティー・パーティー)>

ギャローズ・ベルの秘密を探るようにアドバイスするバイオレット、その真意は一体…
隼人も彼女が本当にARMSなのか疑問なようだが…
その時、店内を丸ごと震わせるような強烈な共振反応が二人を襲う!!

「フフフ…良くわかっていないようね、坊や… ある程度熟達すれば、自分の共振波を隠す事などわけない事…
 その気になれば、あなた達ごとこのコーヒーショップを地上から消すこともできる
 この私のARMS、"三月兎"(マーチ・ヘア)の力ならね!」
「くっ…なんなんだ、おまえは…敵なのか!?味方なのか!?はっきりしやがれ!!」
「フフフ…今の段階ではまだ敵も味方もないわよ ただ…敵にはなりたくないわ…
 私は…あなた達を気に入っているからね」

そういって微かに微笑むバイオレット 隼人もその顔に思わず頬を赤らめてしまう
気を取り直して。パンドラの箱だかなんだか知らないが開けてやろうと息巻く隼人

「…ああ…それと… もう一つわかっている事がある…
 あいつ、自分の勘定払わないで消えやがった…」
「………」

566 :不思議の国のアラスジ:2015/06/07(日) 21:56:57.29 ID:???
荒野に倒れる恵、さすがに無理をしすぎたかその肉体も限界が近づいていた…
その時、恵に近づいてくるような人影を見る 蜃気楼か幻だと思っていたが
その人影は、恵に向けて水を差し出してくれたのだった

「…ありがとう、おじさん…助かったわ… …なんでこんな砂漠の真ん中に…!?」
「なに、通りすがりのサラリーマンさ 単身赴任のね!!」

そういってスーツ姿のリーマンさんはニヒルに笑って見せるのだった

その頃涼は、確かにギャローズ・ベルが街として不自然であることに気がつく
街として機能するための畑や会社、工場など何一つなく、大人たちも昼間から飲んだくれているようなのばかりである
そうしていると、隼人が子供達の視線に気がつく まるで監視されているかのようだった…

恵の方はどうにか調子を戻したようだが、それでも寝不足なのは明らかな様子
それでも恵はリーダーとして、仲間を救うために歩みを続ける 礼を言って立ち去ろうとするが

「君は…リーダーなのかい!? いかんなぁ………
 リーダーが目を血走らせて単独行動なんかしていては… チームワークなんてあったもんじゃない
 本当にいいリーダーってのは後ろでどっしり構えているもんさ
 もしミスを犯すことがあっても、決して慌てず動ずることもなくね!!
 それが自然と信頼を生んで、チームを作り上げるもんなのさ」

567 :不思議の国のアラスジ:2015/06/07(日) 21:57:30.21 ID:???
このリーマンさんの言葉に反論しようとする恵だが、その時エグリゴリのサイボーグが接近してることに気がつく
どうやら彼らはリーマンさんのほうをターゲットにしていたようだが…
"ハートの女王"も見つけ、ラッキーだとばかりに捕獲作戦を展開、サイボーグ達が急接近する!!

リーマンさんに後ろに隠れるよう叫ぶ恵だが、リーマンさんはそれを無視して前に出ると
サイボーグの一人に強烈な肘鉄を浴びせる!!
さらに投げナイフを喉元に投げつけ、残った一人をワイヤーで首を必殺…!!
その光景に恵も愕然とする どこでそんな技術を、と問いただす

「なに…忍術を少々ね… それよりここは危険だ… 早く町に戻ろう!!」

<続く>

568 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 22:29:49.85 ID:???
お前のようなサラリーマンがいるか!!

見た目がどっかでみたような人だし、これが涼の親父か……
美沙ママンで予想出来てたハズなのになんなのこれ……

569 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 23:07:07.45 ID:???
無銭飲食をかますキースシリーズ
ナノちゃん
サイボーグを軽くひねるサラリーマン

ツッコミが追いつきません

570 :マロン名無しさん:2015/06/07(日) 23:43:24.43 ID:???
>なに、通りすがりのサラリーマンさ
こんな所で何の仕事するんだ?

571 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 00:57:48.97 ID:???
ニンジャグッズの訪問販売、とか… アメリカ人ニンジャ大好きだし
それはそれとして、バイオレットはあまり敵って感じしないな
実はブルーに通じてるとかあるだろうか、影ながら導いてやって欲しいとかで

572 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 15:02:13.31 ID:???
とおりすがりのサラリーマンなら仕方ないな

573 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 19:23:24.96 ID:???
この親父と美沙ママの間に実子がいたら素手で覚醒ARMSと戦えるだろうな。

574 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 21:16:36.86 ID:???
スプリガンは菊池秀行のエイリアンシリーズの丸パクリ

575 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 21:47:41.22 ID:???
アームズは奪還屋にパクられたな

576 :マロン名無しさん:2015/06/08(月) 22:04:33.72 ID:???
未来から来たのかな>>549>>575

577 :不思議の国のアラスジ:2015/06/08(月) 22:05:38.04 ID:???
恵に町に戻るよう促すリーマンさん だが恵は責任感からかそれを聞くことができない

「……… 仕方ない…… だったら私について来なさい
 仲間を助ける為に、敵の情報を知っておいても損はないだろう
 このギャローズ・ベルという町がどういう町なのかをね…」

     <ARMS No.83 犯罪(クライム)>

相変わらず余所者に冷たい態度のギャローズ・ベル これでは秘密を探すどころではないが…
その時、突如隼人達に向け町人が斧を振り下ろしてくる!!
これを避け返り討ちにするものの、さらに敵意をむき出しにした町人達が集まってくる…!

恵の方はリーマンさんに先導されて山道を登っていくが、その軽快な動きについていくのがやっとだった
彼が何者なのかを問うが、どうにもはぐらかされてしまう
だが生身でサイボーグ兵士に勝てるなど、よほどの達人でなければ考えられないが…

「あの連中は猪突猛進するだけのイノシシさ こっちが生身だと思ってナメ切っていた
 自分の戦争を組み立てられないのに、勝てるわけがない
 まるで昨夜の君達のようにね」

これには恵も顔を真っ赤にしてしまうのであった
さておき頂上まで着き、町を一望できる場所までたどり着く二人
ギャローズ・ベルはその外周をクレーターに覆われた町なのだった…

「どうだい、あの町にいたらこんな事、絶対気づかなかっただろう!?
 リーダーというものはね…距離を置いて物事を見る事が大事なんだ 
 元々あの隕石孔は、ネイティブアメリカン達に"悪魔の住む場所"として恐れられ、誰も近づかなかった場所だ
 それに目をつけた騎兵隊が、戦略的な拠点としてギャローズ・ベルという町を作り上げた…
 そして…時がすぎ、いつしかあの場所はエグリゴリという謎の組織の施設になっていた…
 あのギャローズ・ベルという町は、今やカモフラージュとして存在しているだけだ
 そかし、何故あんな場所にエグリゴリが施設を設立したかは定かではない ただ…こんな話は聞いたことがあるよ
 あの場所は、エグリゴリと言う組織の"発生の地"だとね」

578 :不思議の国のアラスジ:2015/06/08(月) 22:06:12.69 ID:???
その頃、涼達にショットガンを向ける市民の後ろで拳銃音が響く
どうやら市民の暴挙を止めてくれるようだが、発砲したのは子供 それも少女であった
それも彼女は自分の父親に向けて威嚇とはいえ発砲したのである…!

「!! ま…まさか… この町を支配しているのは子供なのか…!?」

涼のその言葉が示すとおり、ギャローズ・ベルはアルと同類のチャペルの子供達の支配する街であった…

「ここの大人達はエグリゴリに私達を売った"罪人"よ "チャペル計画"という、アメリカで行われた実験のためにね!!
 だから私達が判決を下してやるのよ!! 大人達にもエグリゴリにもあなた達(ARMS)にも!!」

そして、視点は囚われのユーゴー達に移り変わる
彼らが囚われている部屋にはテレバシーの脳波を乱す効果があるようで、連絡もままならない
とはいえ、仮に脱出できたとしても状況がわからなくてはまた捕まるのがオチだ、と武士がフォローしてあげる
同時に、涼達が必ず何とかしてくれる と彼らを信頼して待つことを決める
が、そこにアルの姿が見え、武士がアルも捕まったのか声をかけるが 
アルの反応は冷たいもの 彼はチャペルの子供達の側についたようで、愕然とする武士たちであった…

そしてアルは、オスカーの案内でエグリゴリに反旗を翻すことを決める"切り札"を見せてもらう
厳重に封印されたその存在… コードネーム"アザゼル" その代物にアルは驚愕の表情を浮かべる…!!

<続く>

579 :マロン名無しさん:2015/06/09(火) 16:56:03.71 ID:???
アザゼルに価値があったら、とっくに奪われてるだろうに

580 :不思議の国のアラスジ:2015/06/09(火) 22:04:54.98 ID:???
今から半世紀前、人類史を大きく書き換える二つの科学発見が、このアメリカで生まれた
一つはマンハッタン計画で生まれた、我々も良く知る核エネルギーである
核エネルギーは全人類に知れ渡ったが、"もう一つ"は違った
もう一つの存在は、現在に至るまで完全に隠蔽され続けていたのである

「………コードネーム、"アザゼル" すべてはこのアリゾナ州ギャローズ・ベルで始まったといわれている…」

     <ARMS No.84 異形(エイリアン)>

分厚い隔壁の封印を解かれ、アザゼルがその姿を現す
アルがその代物に驚愕の表情を浮かべる…!アルが見たものは

まるで人間の顔や手が埋め込まれたような、大きな岩だった…

「…これが"アザゼル" 今から五万年前に、このアリゾナの大地に落下した、隕石の破片だ!!」

隕石だとすれば、この人の顔のようなものは何なのか… 
くわしい事はオスカーたちにも判らなかったそうだが、調査書によればアザゼルは見たものをコピーする能力があるという

「……シ… 珪素(シリコン)生命…か……」
「…そう… すでに死んではいるけどね この物体は、間違いなく"生き物"だったらしい
 我々人類を含め地球上に存在する全ての生物は、炭素(カーボン)ベースの有機化合物から発生した"炭素生命"だ!!
 しかし宇宙は広大だ!地球と全く異なる生命が発生してもおかしくない
 この物質が生まれた環境は、炭素ベースの有機化合物が精製しにくいところだったのかもしれない
 かわりにシリコンをベースに鉱物結晶が複合して、有機的な珪素生命へと進化していった…
 ………金属生命の誕生だよ」

オスカーの話から、ARMS誕生の謎が次第に明らかになっていく
確かに今の人類の科学力でARMSのようなナノマシンを創るなど不可能
だがこのアザゼルを利用して、炭素生命と珪素生命を複合して新たな生命を生み出すことができれば…

581 :不思議の国のアラスジ:2015/06/09(火) 22:05:20.94 ID:???
「そうだ…それがARMS計画と呼ばれるものだ
 旧原子力委員会の科学者達は、"核の時代"を迎えた人類に対して二つのシナリオを提出している…
 進化か…滅亡か…
 だが、このギャローズ・ベルで"アザゼル"を目撃した科学者は、米政府に第三のシナリオを提出したんだ…
 "ヒト"という種の"人工的進化"という内容のシナリオをね
 このシナリオをに沿って結成されたのが、"エグリゴリ"という組織だったんだ…」

エグリゴリはこの半世紀で、ありとあらゆる非道な人体実験を行ってきた
彼ら、チャペルの子供達もまたその一つ…ARMS計画の捨て石の一つに過ぎない存在であった

ここで視点は恵とリーマンさん、そして涼達の側に移る
チャペルの子供達…それは十数年前、全米数箇所の大学病院で夫婦を対象にした新薬投与実験から生まれた
その新薬は胎児の大脳新皮質を著しく活性化させ、生まれて数ヶ月で言葉をしゃべり、数年で大学卒業ができるレベルの天才児たちが生まれた
これがチャペルの子供達の誕生である… だが
この計画が成功した矢先に、アルとジェフの双子があの事件を起こした 詳しくは14話 要撃を参照
その事件をきっかけに子供達はエグリゴリに回収され、子供達をエグリゴリの管理下に置くこととした
そして、その両親達に多大な報酬と住居を与えた それがこのギャローズ・ベルである…

「…… ここの親は… てめえらのような子供をエグリゴリに売ったってのか!?」
「そうよ…まったくバカな連中よ エグリゴリの裏工作にいいように追い込まれて…
 ある者はにわかに職を失い、ある者は多額の借金を背負わされた…
 ここは金のために子供を売り渡した罪人の町…
 だから私達は、復讐してやるのよ 私達を売った両親と、エグリゴリにね…」

582 :不思議の国のアラスジ:2015/06/09(火) 22:05:50.75 ID:???
そう言って、大人達への憎悪をむき出しにするシャーリー
そのためにも、エグリゴリが追い求めるARMSオリジナルを研究材料とする必要がある
戦闘開始は夜の9時を指定 チャペルの子供達は一度決めたルールは絶対に破らない、と宣言するのだった

「…じゃあ一つ約束してくれ オレ達があの"猟犬"(ハウンド)部隊に勝ったら、仲間を開放するとな」
「……… ええ、いいわよ 私達の作り上げた究極の戦士は、誰にも負けるわけがないからね」
「そうか…だったらこの勝負受けてたとう
 オレ達にだってルールはある 決して仲間を裏切りはしないというルールがな!!」


視点は再びアルとオスカーの側へと戻る
アザゼルからではこれ以上の事は引き出せない
しかし生きたARMSのデータを解析すればアザゼルの蘇生も可能なのでは、と考えていた
その中でも力の未知数なジャバウォック、その力を彼らが解析し、それを取引としてエグリゴリの核心を引き出そうという狙いのようだ
なにせ彼らもエグリゴリの正体も、ボスの姿すら見たことないのだ

だが、そんなオスカーを甘いとアルが言う いくら"猟犬"部隊でもARMSを押さえるのは不可能、というが

「ふふふ、我々を侮ってもらっては困るな、少年よ…」
「ふふ…そうさ、彼らは君の知っている"猟犬"部隊ではないよ
 よりすぐりのエリートだけを抽出し、僕達が能力値を最大以上に引き上げてやった地上最強の猟犬達だ」
「人間の英知はARMSなんかに負けはしない 前回はただのあいさつがわりだ
 次は本気で行く 奴らを必ず狩ってみせるさ」

そういって、猟犬のリーダー スティンガーは不敵な笑みを見せるのだった…

<続く>

583 :マロン名無しさん:2015/06/09(火) 22:56:37.35 ID:???
ギャローズ・ベルって特に情報が有ったわけでもなく単なる通りすがりの町だったよな。
広いアメリカで適当に走ってただけで良く最初からこんな重要そうな所に当たったもんだ。

584 :不思議の国のアラスジ:2015/06/10(水) 22:07:57.75 ID:???
廃墟の物陰、泣いている子供が二人 外には包丁を持った男がうろついている…
泣くのをやめるように説得しつつあいつが部屋を出たら一気に逃げよう、というが
子供達は聞く耳持たず、泣き叫びながら物陰から飛び出し 部屋の中に、子供達の血が飛び散る…

(な…なんで… 私の言う通りにすれば、全員助かったのに…
 どうして…あの時… 私はもっとしっかりしてなかったの…!?)

恵のつらいトラウマが、彼女の脳裏に呼び起こされていた…

     <ARMS No.85 信頼(リンク)>

ギャローズ・ベルの事を色々話してくれたリーマンさんに礼を言う恵
だが、そんな恵が今だ帰る決心をつけられていない事も見抜いていた

「やれやれ…おじさんにも見透かされちゃうとはね 顔に出るのかな
 まるで人の心が読める私の友達と一緒ね …私がしっかりしていれば、その友達が捕まる事もなかった…
 なにかしなきゃあいつらにあわせる顔がない… でも…私…自分がなにをやっていいかわからない…
 ねえ…おじさん 本当のリーダーの『資質』ってなんなのかなぁ…」
「………どうして私に聞くんだい!?」
「………わかんない……… でも…おじさんは知っているような気がする…」

恵はすっかり自信を喪失していた うずくまって弱音を漏らしてしまう恵
自分自身、感情的な自分にリーダーの資格なんてないのではないか、と言うが…
リーマンさんは恵を立派にリーダーと評する が、同時にリーダーという存在の認識不足も指摘

「リーダーというものはね……… 他人をおだててこき使えばいいのさ!!
 自分は一番安全な場所で!失敗してもあははと笑い!
 もしも勝ったら目一杯いばりちらしてやるのさ!!みんなの前で!!
 そんなものさ、『他人から見たら』ね」

リーマンさんのこの身も蓋もない言いように恵も目を丸くして、二人して笑うのであった

585 :不思議の国のアラスジ:2015/06/10(水) 22:08:23.53 ID:???
「しかし、本当のリーダーはただそれだけじゃない… 一番大事な『あるもの』を持ってなければならないんだ
 …君は多分、もう知っているはずだよ」
「…… ………でも… それってとても手に入りにくいものよね…
 一度失ってしまったら、どうやって手に入れたらいいのかわからないわ…」
「そりゃそうさ だが、じたばたしてでも取り戻さなければ話にならない
 "目"が先を見なければ"手"や"足"はどうたって動いていいかわからないんだからね」

リーマンさんの助言に、恵も何かをつかむことができたようだ
襲撃まで7時間に迫り、リーマンさんは恵を町まで送り、そこでお別れだという

その頃隼人は、子供達を売り払ったというギャローズ・ベルの実態に憤っていた
妙なことになってしまったが、人質を取られている以上は戦って勝つしかない 
だが、襲撃まであと5時間程度しかない
何か、"猟犬"たちに勝てる方法は無いかと考える涼に、そこに帰ってきた恵が声をかける
勝つ方法はある ただし今夜の恵の出す作戦に逆らわないことが条件だと言い出す恵 
当然隼人がそれに反発しようとするが……

「もし失敗しても、それを取り戻すための作戦は私が必ず出すわ
 私は"目"よ、あなた達に見えないものが見える
 あなた達は"右手"と"左手" 私の届かないものに手が届く
 もし"目"と"手"が互いに信頼していないと、ただバラバラに倒されるだけよ
 今夜の作戦、あたしを信頼してほしいの 私もあなた達を信頼していくから」

そんな恵の言葉に目を丸くする隼人 どこか一皮向けた雰囲気の恵に、涼も笑みを浮かべるのだった
そして、リーマンさんも彼らの様子を離れたところで見ていた

(ふふふ…それでいい… これでひとまず安心ってとこか………
 息子を頼むぞ、久留間 恵君)

586 :不思議の国のアラスジ:2015/06/10(水) 22:08:56.10 ID:???
「一応用意してきたぜ 兜のおっさんが護身用に持ってたショットガンと…
 頼まれてた工具類、殺鼠剤と針金の束だ ガソリンも調達してきてやったぜ」
「OK、それだけあれば十分だわ」

一行は教会内に何かいろいろと仕込んでいる様子 なんらかの罠を仕掛けるつもりのようだが…

「…敵の昨夜の戦い方を見て気付いた事があるの
 あのずば抜けた反射神経と、言葉も発せずにあれだけの統制がとれるのは…
 奴らはきわめて特殊な強化人間(ブーステッドマン)に違いない」

そして、強化人間の統率を封じるのは不可能ではあるが それを逆手に取ることは可能だと恵は言う
その言葉に、涼も作戦の概要がだんだんつかめてきたようだ 隼人のほうはなにがなにやらさっぱりなようだが

襲撃時間まで1時間を切った頃
武器の手入れをするスティンガーにオスカーが声をかける
彼らが手がけた"猟犬"の名にかけても、決して失望させることの無いように、と厳命するオスカー

「おまえは、強化処理を受ける前には家族がいたそうだな… たしか息子が二人…」
「記録にはそう書かれていますが、もはや思い出す事はありません」
「そうか…だったら僕の前にひざまずけ そして抱きしめろ、息子を抱きしめるようにだ!!」

オスカーの言葉に、スティンガーは彼を抱きしめる
抱き寄せられたオスカーの目から、涙が流れていた…

「…スティンガー、僕の信じているのはおまえだけだ… おまえだけはパパやママのように僕を裏切らない…
 これからも…この僕を守ってくれ…」

そんな二人のどこかいびつな関係を、アルが冷ややかな視線を向けるのだった…
そして、時刻は9時を回り、ギャローズ・ベルの鐘が鳴り響き
ARMSとハウンド部隊の戦いの幕が上がる…!

<続く>

587 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 00:13:44.81 ID:???
やはり涼パパンかニンジャリーマン

ハウンドの皆さんがいつものアホとはひと味違う理由が見えた気がする

588 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 16:47:28.21 ID:???
ハウンドというかスティンガーに随分と焦点が当たってきてる気がする
もしかして仲間フラグ?

589 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 17:29:05.28 ID:???
と見せかけてのオスカー加入

590 :不思議の国のアラスジ:2015/06/11(木) 21:59:48.18 ID:???
ギャローズ・ベルの鐘が鳴り響き、ハウンド部隊が動き始めようとするが
その矢先、涼のジャバウォックによる砲撃を受けてしまう!

     <ARMS No.86 闘士(ハンター)>

街中での遠距離砲撃を仕掛けるとはさすがに思わなかった様子のハウンド部隊
恵のナビゲートで迫り来るハウンド部隊を、正確な砲撃で追い返す!
だが、いつまでも砲撃が通用するほど彼らも甘い相手ではない
ランチャー攻撃で涼達をホテルの一室ごと吹き飛ばそうとするが
涼達は無傷でホテルから外に出てきたとの報告を受けるのだった

「………ククク… やはりそうか… 奴ら、こっちの動きをしっかり計算に入れて動いているようだ
 "目"と"手"が見事に連携している!! 明らかに前回のARMSとは違うぞ!!
 しかしそれだけでは通用しないぞ まず奴らを包囲して動きを止めるんだ」

裏通りを進む一行にハウンド部隊が強襲をかける
飛びかかってくるハウンドをナイトのブレードで迎撃する!

「敵はこっちを包囲して分断する作戦よ でも、こういう入り組んだ地形では、大人数のほうが不利
 常に移動を続けて敵を個別撃破すれば、囲まれる事はまずないわ」
「なんだよ、そんな事知ってるなら前回からやっとけよ」
「…そうね…でも今回は、シチュエーションが違う
 前回は人質をとられていいように手玉にとられてたけど、もうそうはいかないわ
 今度はこっちが『はめて』やる番よ!!」

倉庫内へと逃げこんだ様子の涼達 ワイヤートラップを仕掛けていたようだが、それは即座に見透かされてしまう
内部へと踏み込み彼らを探そうとするが…突如ハウンド兵士の視界が歪む…
よろける兵士が、床板を踏むと突如ラジオが大音量で流れ出す!
そこから連鎖反応を起こすように、次々と内部に仕掛けたトラップが発動していく!!

591 :不思議の国のアラスジ:2015/06/11(木) 22:00:13.89 ID:???
そして涼達は床下から外への脱出をするのであった
だが、感覚を強化した兵士がああも簡単に罠にかかることが隼人には不思議な様子
何をしたのか涼に聞くと、水で溶かした殺鼠剤を倉庫内に塗りたくっていたという

「殺鼠剤はクマリン系の強力な毒物だからな
 人間には、なにも感じられないけど、何百倍も強い嗅覚を持つ動物には耐えられるものじゃない…
 多分、意識がもうろうとなって、まともな判断ができなくなるはずさ
 人間よりもすぐれた感覚を持つがゆえの落とし穴をついた、恵の見事な作戦だよ」
「しかし…あんたもろくなもんじゃないわ
 よくもまあ、あれだけの悪質なブービートラップを知ってるわね」
「まーなぁ、こいつの技は親父さん仕込みだからな」
「…その親にしてこの息子ありか… まったく、父親の顔が見てみたいわ…」  マッタクデスネ

とはいえ、これでハウンド部隊の頭数は減らしたがここからは彼らも死に物狂いで来る
本当の勝負はこれから、と気を引き締める涼であった


(……見事だ… あいつら…我々の能力を熟知した上で、それを逆手に取ってきた…
 これほどのトラップを仕掛けられる人間など、軍隊でもそうはいない…)
「奴らは追われる獲物ではない、獲物を追い詰めるハンターだ!
 ここからは"狩り"ではない…一つの狩り場に二匹は住めない… ハンター同士の決闘だ!!」

スティンガーは隊員に刺さった矢を引き抜き、それを握りへし折る
そして彼らを強敵と認め、その闘志を燃やすのだった

<続く>

592 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 22:47:14.08 ID:???
超感覚故に本来なら影響無いものが弱点になるというのは面白いな

593 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 22:54:25.08 ID:???
>まったく、父親の顔が見てみたいわ…
昼間出会ったと知ればどんな反応するのかな?

594 :マロン名無しさん:2015/06/11(木) 23:33:08.63 ID:???
涼のトラップ>ARMS

595 :マロン名無しさん:2015/06/12(金) 15:31:37.89 ID:???
ニンジャ仕込みじゃしょうがない

596 :不思議の国のアラスジ:2015/06/12(金) 17:59:04.46 ID:???
被害状況を確認するスティンガー、幸い死者こそ出なかったが戦線復帰は難しいとの事
ARMSを手強いハンターと認め、スティンガーが単身彼らの始末に向かうのであった

     <ARMS No.87 烈士(スティンガー)>

戦闘開始から20分、捕らえられてる兜たちも涼の身を案じていた
ここで涼達まで捕まれば、旅の序盤でゲームオーバーと、頭を抱える兜おじさんだが
武士は涼達の勝利を確信している様子 そこに独房の扉を開けて、アルが姿を現す
裏切り者が何のようだと兜おじさんの態度は辛辣だったが、どうやら武士達を逃がしてくれるようだ

「ふん、僕は長期的な戦略で行動しているんだ 君達みたいに行き当たりばったりの人種と一緒にしないでくれ」
「…どっちにしてもかわいくないガキだ…」「アル!君は一緒に逃げないのかい!?」
「まあな、天才は凡人共よりしなければならない事が多いんだ とにかく間抜けな奴らが多いからな!!
 …間もなくとんでもない事態が勃発しそうだというのに…事態は急を要しているんだ…
 もはや無意味な戦いを続けてる場合ではない!!」

教会内でハウンド部隊を待ち構える一行 半数以上は動けなくしたはず
あとは二人の頑張り次第、と偉そうな態度の恵に隼人もなんだか複雑そう
だが、その反応がたった一人…それも尋常ではない速度で接近してくる!
そして、教会内の天井をぶち破り、スティンガーがその姿を現し
彼らの前にたつスティンガーの目が、不気味に輝く…

597 :不思議の国のアラスジ:2015/06/12(金) 17:59:33.28 ID:???
そして、その尋常ではないスピードでスティンガーが恵を裏拳で吹き飛ばし!
すかさず隼人の首筋を手刀を打ち込み!!
流れるような動きで、涼の体にナイフを突き刺した!!!

「善戦だったな、右手の少年よ だが…おまえは危険だ!! ここで命を絶つ!!」

一瞬で三人のARMSを戦闘不能にし、決着がつく     はずだった
だが、涼の肉体にジャバウォックの文様が浮かび上がり、驚く間もなくスティンガーの首を掴む!
そのまま涼は教会の外まで飛び出し、彼の体を自動車のスクラップに投げつけた!!

研究所内にオスカーの声が響き渡る スティンガーの勝利を祈る彼だが
そこに捕虜達が逃げたとの報告を受ける 内部の者の仕業と聞いてオスカーの脳裏に浮かぶのは…

「そう、そのまさかだよ こんな事をできるのはこの僕しかいない まさに天才の手際だろう!?」

信じていたはずのアルに裏切られ、呆然とするオスカー 
そしてシャーリーがアルに銃口を向けるが、アルは本当に裏切るならここに残っていないと、毅然として返す

「ガキの火遊びは終わりだ、さっさと"猟犬"(ハウンド)部隊を引き上げさせろ!!
 さもないと……… これから起きる事で、取り返しがつかなくなるぞ」


「…終わったか…?」
「いいえ…まだよ …奴の体温が異常に上昇している…な…なによこれ…
 40…45…とても人間に耐えられる体温じゃない!! 気をつけて!!こいつ何か仕掛けてくるわよ!!」

スクラップを吹き飛ばし、スティンガーが文字通りその命を燃やす
子供達のために、彼の最後の猛攻が始まろうとしていた…!

<続く>

598 :マロン名無しさん:2015/06/13(土) 11:55:23.99 ID:???
スティンガーに焦点が当たったのは仲間フラグじゃなくて死亡フラグだったか…
けっこう好きになってきたから死なないで欲しい

599 :マロン名無しさん:2015/06/13(土) 15:14:17.58 ID:???
スティンガー格好良すぎる
ここで死ぬには勿体無い

600 :マロン名無しさん:2015/06/13(土) 15:57:22.24 ID:???
アルに死亡フラグが立った?

601 :不思議の国のアラスジ:2015/06/13(土) 22:00:32.47 ID:???
「……… な…なによこれ…信じられない… こいつ…とても人間が耐えられる体温じゃない!!」
「恵、下がってろ!!」

スティンガーの動きがさらに加速し、その一撃が涼の体を吹き飛ばす!

     <ARMS No.88 強化(ブーステッド)>

壁に叩きつけられる涼に、スティンガーはさらに追撃をかける
涼の体を押さえ込み、超振動ナイフでその首を切り落とそうとする……

一方、オスカー達の方はアルの口から彼らの反乱計画が把握されていることが語られる
エグリゴリの制圧部隊が間もなくここに押し寄せてくる…
だが、それでもオスカーは諦めない 間もなくスティンガーがARMSをしとめる筈だ
そんなオスカーの頬を、アルが平手打ちする!

「な…殴ったな…」
「バカは殴らないと治らないそうだ あるバカの日頃の主張だがね
 いい加減目を覚ませ!!人間と機械を一緒にするな!!
 見てわからないのか!!スティンガーはあのARMSに一人で対抗するためにアドレナリンを過剰に分泌しているんだ
 何故エグリゴリが"猟犬"(ハウンド)部隊を廃棄処分にしたのか忘れたのか!?
 奴らは一歩間違えればアドレナリンの分泌に異常をきたす欠陥品だからだ!!
 ニトロを使ったエンジンは、ただの一回で焼きついて使い物にならなくなる………
 このまま戦えば確実に奴は死ぬぞ!!」

(……… …僕のスティンガーが… …死ぬ…!?)

アルの言葉を証明するように、スティンガーは突然力が抜けてしまい、涼に振りほどかれる
よろけるスティンガーが、オスカーとの出会いを思い出していた…

602 :不思議の国のアラスジ:2015/06/13(土) 22:01:03.88 ID:???
―スティンガー、哀れな奴だ…
 上官に裏切られ、国家に裏切られ、そして運命に裏切られたか…
 数日でおまえ達"猟犬"(ハウンド)部隊は失敗作として処理されるそうだ―

―…おまえのような子供がこのオレになんの用だ!?―

―お前はまだまだ強化(ブーステッド)できる!!
 このオスカー・ブレンテンならできるんだ!! だから、僕達"チャペルの子供達"の専属部隊になれ!!
 この僕も…同じだ… 今のおまえのようになにもない…
 だから…僕はおまえを裏切らない 僕たちと共にエグリゴリと戦おう!!
 人間の尊厳を勝ち取る為に………―

もはやスティンガーの身体はとっくに限界を超えている 子供達への思いだけで彼を突き動かしているのだ
隼人も彼らの速過ぎる戦いに援護もできずにいた、そこにハインド隊員からの鎖が隼人に絡みついてくる
しかし、そこに脱出に成功した武士によってハウンド部隊は一蹴されてしまう

「よかった、間に合って! 兜さんもユーゴーも無事だよ、アルが助けてくれたんだ」
「武士!!それより高槻だ!!高槻を援護してやってくれ!!」

スティンガーは涼を押さえつけたまま、教会の屋根にその体を叩きつける!
そこにオスカーが駆けつけ、作戦は中止だとスティンガーに叫ぶ
だがスティンガーは、子供達の勝利のためにその命令を拒否してしまう
その時教会が崩れ落ち、教会の鐘がオスカーに向けて落ちていった
その光景にスティンガーは呆然としてしまう…

603 :不思議の国のアラスジ:2015/06/13(土) 22:01:38.84 ID:???
「……… …わ…私は… 私は…なんのために戦った…!?
 この地上に、決して裏切らぬ存在があることを教えたかったのに…
 命を懸けて、信頼できることを証明したかった 全てに裏切られた子供達と私の同胞のために!!
 だが…すべては終わった…」
「…いや…大丈夫さ 見てみなよ」

涼の言葉に顔を上げると、武士が間一髪でオスカーを助けてくれていたのだった

「……… これ以上オレ達に戦う理由はない… 違うか、スティンガー……?」
「…… ARMSの子供達よ……… ………我々の… 負けだ………」

<続く>

604 :マロン名無しさん:2015/06/14(日) 07:25:34.05 ID:???
珍しく円満解決となったか
スティンガーもオスカーも死なないでよかった

……とか言ってると次回あたりとんでもない爆弾投げられそうなのが怖い

605 :不思議の国のアラスジ:2015/06/14(日) 22:02:17.54 ID:???
ハウンド部隊との戦いに決着がついた頃、その光景を見ているものがいた
キース・バイオレットともう一人…

「…そろそろ姿を現したらどう!? 高槻 巌さん…」

「ふふふ…さすがは"三月兎"(マーチ・ヘア)のバイオレット…
 エグリゴリを支配する四人のキースシリーズの一人だけのことはある………」

彼女の言葉に、リーマンさん…涼の父親である高槻 巌がその姿を現すのだった

     <ARMS No.89 来襲(ハーキュリー)>

「フフ…そっちこそ見事なものね… この距離まで私に気配さえ感じさせないなんて…
 世界最高の諜報員(エスピオナージ)…"静かなる狼"の異名を取る傭兵(マーセナリー)、高槻 巌
 お会いできて光栄だわ
 それよりあなたの息子さん、なかなか頑張ってるわよ 行かなくていいの!?」
「もう私の出る幕ではないよ …あの子にはこの16年の間に私が与えられるものは全て与えてある…
 あとはあの子次第…という事さ…」

「…じゃあなんの用があって私の前に…!?」
「ま…個人的な興味からさ… …エグリゴリを支配する一人である君が、なぜ涼達に助言を与える?
 君はなにを企み、なにを望んでいる!?」
「…一つだけ教えてあげてもいいわ…
 四人のキースは決して一つの意思で統一されているわけじゃない…
 私達はそれぞれ異なった思惑を持って行動するようにプログラムされた存在なのよ…
 たった一つの問いへの回答を探し出すために」

『…人類(われわれ)はどこから来てどこへ行くのか…』

「…… …えらく哲学的な問題だな」
「…いいえ、むしろ冗談にならない程現実的な問題よ… 私達『作られた人間』にとってはね
 そして、その答えはあの子達が握っている… あのパンドラの箱を開けた時から…!!」

606 :不思議の国のアラスジ:2015/06/14(日) 22:02:47.34 ID:???
そして、涼達はパンドラの箱…『アザゼル』と対峙する
アルの話ではアザゼルは百分の一ミクロン以下の微生物の集合体だという
ARMSもこの生物を複製する上で誕生したのだろう

「こんなものが公表されたら科学史は大きく書き換えられる
 かって公表しようと思った人間は、たとえ合衆国大統領であっても抹殺されたそうだ
 まあ、君達も気をつける事だね」

「しかし…アルは死んでるって言ってたけどまだ生きてるみたいだね…」
「ああ…まるでなにかを語りかけてくるような形相だ…
 バイオレットが言ってた"パンドラの箱"ってこれの事だったのか!?」
「ああ…多分な… これを見たからにはオレ達、もう後戻り出来ないって事だ…」

その頃、オスカー達は司令部で座り込んでいた
なんのつもりだとアルが問うと、彼らは敗者としての責任をとるつもりのようだが…
そんな彼らをアルはげんこつ!げんこつ!アンドげんこつ!

「言っただろう、バカは殴らなきゃわからないって…
 おまえらはどうして世界を敵と味方の二つだけに色分けして考える!? そういうのって疲れんだろ!?」

呆れながらもアルが言い放った言葉は、かつて自分自身が涼に言われた台詞であった

607 :不思議の国のアラスジ:2015/06/14(日) 22:03:30.20 ID:???
「数時間以内にエグリゴリのシークレット・フォースがやってくる
 その前に脱出の方法を練らなきゃならないんだ!! ただじっとしていたいなら好きにしろ!!
 まあ、それがいかにも凡人らしいやり方だ!!あえて止めはしないがな…」

いうだけ言って立ち去るアル そんな光景を隼人が成長したもんだとニヤニヤしながら見ていた
赤面しながら生意気なことを言うのでやっぱりげんこつを喰らうアルであった
その時、ユーゴーが突然悪意のようなものを感じ取る…
スティンガーの言葉で子供達が地図を確認すると、ギャローズ・ベルのデータが消えているという


「………私の予想より早く動いた… シルバー兄さん………急ぎすぎよ…」

バイオレットが苦々しげに空を見上げる 
その視線の先には、空を覆いつくすほどのエグリゴリの航空機部隊…
アメリカ最強戦力が、彼らに向けて牙をむく…!

<続く>

608 :マロン名無しさん:2015/06/15(月) 00:10:19.90 ID:???
レッドと違ってバイオレットは敵対しそうにないから油断してた、ここでシルバー来るか!
折角円満解決しそうだったのにオスカーやスティンガー達やばいな……
アルジェフの話+鐙沢村の話って感じだから、今度は無事切り抜けられるターンと思ってたけど
恐らく隼人の真の仇であろうシルバーじゃなぁ……

609 :マロン名無しさん:2015/06/15(月) 02:48:06.00 ID:???
ガシュレーやクリフのようにスティンガーもシークレット・フォースに粛清され退場か

610 :マロン名無しさん:2015/06/15(月) 07:00:38.61 ID:???
>  おまえらはどうして世界を敵と味方の二つだけに色分けして考える!? そういうのって疲れんだろ!?

ここすき アルの成長が見える
なんだかんだアルと隼人はいいコンビになってきたな

611 :マロン名無しさん:2015/06/15(月) 21:32:38.73 ID:???
レッドキャップスとは比べ物にならん規模の投入だな
アメリカが本拠だからか全く遠慮がない

612 :不思議の国のアラスジ:2015/06/15(月) 22:08:02.25 ID:???
「シルバー司令官、全部隊配置完了いたしました もはや奴らにギャローズ・ベルから逃げるすべはありません」
「よし、そのまま待機しているように伝えろ
 フン!!バイオレットには悪いが、この私はそんなにのんびりしているたちではないんでな
 奴のお気に入りのARMS(オリジナル)の力… どの程度のものかとくと見せてもらおうか!!」

そういって、輸送機内で指揮をとるキース・シルバーは不敵に笑ってみせる

     <ARMS No.90 贖罪(アトーンメント)>

ギャローズ・ベルの周囲は完全に包囲されてしまい、もはやアリの這い出る隙間もない
戦って叩き潰すしかねーと隼人が叫ぶものの、こちらにはチャペルの子供達や街の大人達等、非戦闘員の方が多い
彼らを守りながら戦うなど無謀でしかないと恵にいわれてしまう 
じゃあどうする、と揉めそうになるところで涼が口を開く 逃げよう、と

「だ…だから…逃げるったってどこに逃げんのよ!! あんたまでなにすっとぼけた事言ってんの!?」
「そうだ!!完全に包囲されてんだぜ、この町はよ!!」
「うん…だから… あるはずなんだ…逃げ道が…
 こんな砂漠の真ん中にこの町が過去に"砦"として存在したということは、普通なくてはおかしいんだ!!」
「…どういう事…!?」「一体 なにがあるってんだ!?」
「"河"だよ」

その言葉に隼人が素っ頓狂な声をあげる 河など周囲にどこにも流れていない、はずだが…
アルは涼の言葉に何かひらめいたようで、子供達に地図を引き出させつつ、町人全員を研究所に集めるよう指示する

その頃、町の大人達は…どいつもこいつも酒場で飲んだくれている様子
そこに兜おじさんが現れ、大人たちを研究所に誘導しようとするが、彼らはもはやほとんど諦めていたのだった
保安官が兜に詰め寄り、警棒でぶん殴ろうと振りかぶるが兜おじさんは彼の眼前に銃口を向ける!

613 :不思議の国のアラスジ:2015/06/15(月) 22:08:27.25 ID:???
「バーカ、てめーみてーなにせ警官にそう何度もぶん殴られてたまるか!!
 本当(ホンマモン)の日本の警察をなめんじゃねーぞ もうやめたがな…
 てめえらと子供達の間になにがあったか知らねーが、少なくともてめーらは奴らの親だろーが
 こんな状況下でてめえらがやるべき事は、"死"を待つ事じゃないはずだ!!
 …刑事だったオレの親父は最後まで戦い抜いて殉職したんだ…
 オレはそんな親父の背中を見て育った…
 だから、てめえらみてえな無責任な奴らを見てると無性にむかついて来るぜ
 まあ、この意味がわからねーほど腐っちまってるならもうなにも言うまい この場で死ね!!」

言うだけ言って、酒場のドアを閉めて出て行く兜 市民達は、兜の言葉にも顔を伏せるばかり…

ハウンド兵は半数が闘えない状態にあった 
怪我をした隊員達は、足手まといになることは御免だと、スティンガーに自分達は見捨てるように言う
そんな彼らを見て、涼は彼らも全員つれて逃げることを決意する だが、明らかに無謀な行為と思われるが…

「この地(アメリカ)に来た以上。いずれは通らなければならない"道"だ!!
 ……… 前にもあったんだ……… 今回と同じような事が… 
 あの時はオレ達の力が足りなかったせいで、村の住人は全員死んでしまった…
 オレ達が奴ら(エグリゴリ)との戦いで味わった最初で最大の敗北だ…
 もう…あんな思いはこりごりだ… だから…俺は二度と負けたくない…」

涼の言葉に、スティンガーは僅かに目を細めた笑みを浮かべていた

「……… ふふふ… おまえを育てた親はさぞかし立派な人間なんだろう
 …私にも… 二人の子供がいたよ… だが…私は彼らを拒絶した…
 全てを捨て、自分が強くなる事を望んでしまったんだ!!」
そういって壁を殴り、スティンガーはがっくりとうなだれる…
「私は…ここにいるあの子達の両親と同じだ… …だめな父親だったんだ…
 …少年よ、私はまた拒絶してしまうところだった…
 私だって…もう…負けたくない… あの子達や…エグリゴリに捨てられた部下達のために…
 私は…もう拒絶しない… しかし… おまえ達の選んだ道の方が、はるかにつらいぞ!!」
「………ああ… 覚悟はできているさ…」

614 :不思議の国のアラスジ:2015/06/15(月) 22:08:52.89 ID:???
包囲網を敷くエグリゴリ、科学戦部隊の配置が整ったとの報告を受け、制圧準備は完了する
指示を出すシルバーを止めようとするバイオレット
攻撃は町の外に出てからを予定していたはず、と主張するがシルバーは聞く耳を持たない

「ふん…私は他の兄弟のように奴らを泳がせておく機は、さらさらない!!
 私は合理的考えで動いている この作戦に乗じて奴ら(オリジナル)を捕らえる事ができれば、まさしく一石二鳥だ…
 ………バイオレットよ、わからんのか!? 
 今動こうが動くまいがプログラム"ジャバウォック"はなにも変わらないし、変えられもしない…
 全ては45億年も前に決定済みのシナリオなのだからな」

同じ頃、アルはギャローズ・ベルの地図にくまなく目を通す
砦や町を作る要素に欠かせないのが河や湖…水源である
だがこの町の周囲にはどこにもそれらしきものは見当たらない…ならば、地下に隠された水脈があるはずだが
それを探し当てるよりも、エグリゴリが乗り込んでくるほうが早かった
エグリゴリシークレットフォース、"E"(イプシロン) 通称"虐殺部隊"(ジェノサイドフォース)
彼らがついに、ギャローズ・ベルの制圧を開始しようとしていた…

<続く>

615 :マロン名無しさん:2015/06/15(月) 22:13:58.90 ID:???
エグリゴリの部隊か
今度はどんな芸人さんかな?

616 :マロン名無しさん:2015/06/16(火) 00:25:39.06 ID:???
あんな場所で「河」があるはずということは
地下水脈か何かかな
確かに水源がないと砦として成り立たないもんな

617 :マロン名無しさん:2015/06/16(火) 06:46:32.21 ID:???
でも河ってことはボートか何かがないと脱出できないんじゃないか?
あんな荒野のど真ん中の町にそんなのあるとは思えないし、その辺どうするのか・・・

618 :マロン名無しさん:2015/06/16(火) 14:15:11.94 ID:???
ジャバウォックって、形変えられなかったっけ?

619 :不思議の国のアラスジ:2015/06/16(火) 21:59:33.90 ID:???
エグリゴリの部隊が潜入したことで、ハウンド兵は怪我をした兵士達を輸送
子供達と共に奥のコントロールルームへと誘導する
指示をだすスティンガーも、ふらつきながらも戦いの用意を始める

「……く… ………明日など知れぬ身なれど… まだまだ死ねぬぞ…
 守るべきものがある限り…」

     <ARMS No.91 進入(インベイション)>

「くっそー、進入だと!? 奴らはまだ遠巻きに見ているだけだと思ったぜ」
「あれは『オトリ』よ 地上でこれ見よがしに包囲しておいて、一方で突入部隊を潜り込ませる… 特殊部隊の基本的戦術よ!!
 でもこれだけの規模の人を動員した作戦は、私もお目にかかった事ないけどね……」

潜入部隊は、ダクトを開いてそこから内部に侵入している様子
そこから近い研究員を避難させる様指示を出すアルだが
監視カメラには、すでに少年達が倒れこんでいる姿が見えた
そして、その近くにいた涼達の目の前で、子供達は息絶えてしまう…
すぐに子供達を助けようとする隼人だが、恵が開けてはだめだと叫ぶ

「…目の前まで来ている… 恐ろしく強力な毒ガスよ!! …むごい事を…子供だろうがなんだろうが容赦しない…
 奴らはこの基地を化学兵器で充満させるつもりよ」

アルもオスカーに緊急換気で毒ガスを外に追い出すよう指示を出すが
研究所のコンピューターもすでにハッキングを受けており、研究所の全ての機能が乗っ取られるのも時間の問題…
さらに、毒ガスの成分も解析され…その代物にアルの顔が青ざめる
かと思えば、敵愾心をむき出しにしたような様子で、ハッキングの方はアルが引き受けるという

(ちくしょー、C−0048だと… よりによって何で今さら………
 僕が昔 作った毒ガスなんか使うんだ!!)

ハッキングの解除に追われながら、アルの目からは涙が滲んでいた…

620 :不思議の国のアラスジ:2015/06/16(火) 22:00:52.49 ID:???
毒ガスが充満された部屋の扉が開き、廊下の空気が一気に歪み始める
毒ガス相手ではどうしようもない、一度引いて作戦を考えようとする恵だが
涼は、毒ガスに向かって歩いていく…!? さらに、ARMSの三人も涼の強烈な共振を感じ取る

「お…おい、なんだあいつは…!? このガスの中無防備で突っ込んでくるぞ」
「バカめ、のたれ死ぬがいい…」

だが、毒ガスの中を歩いてくる人影の姿を見て、隊員は目を見開く
涼の 怒りと 憎悪と 憎しみにそまったその瞳に……

その強烈な共振反応は、遠く離れたキースたちにも感じ取られていた

(…… ………痛い…)
「ほう…これか…」

バイオレットはその嘆きのごとき共振に顔を歪める、さしものシルバーも冷や汗をかいているようだった
そして、廊下にはおびただしい数の兵士の死体が転がっていた…

「くそお、死ね、死ね!! アフリカ象だって殺せる神経ガスだぞ、何故生きてる!!
 てめえは死ななきゃおかしいんだよ!!」
「それが…オレに植えつけられたARMS(ジャバウォック)だ…
 全身に回ったナノマシンが、どんな傷も一瞬で癒しどんな毒物も分解する…」

そういいながら、涼は兵士にその手を伸ばし

「う…うわあああ やめてくれ、殺さないでくれ!!」
「殺したくはない…殺したくなんかないさ…
 ………だけど… おまえは、まだ殺す気なんだろう!?」

兵士のガスマスクを、涼は無理矢理に引き裂く…!

621 :不思議の国のアラスジ:2015/06/16(火) 22:01:25.06 ID:???
鐙沢村の二の舞は繰り返させない、と涼も必死で戦っていた
だが、そんな涼に…アザゼルが僅かに反応を見せる…?

同じ頃、シャーリーがついに脱出ルートを発見する
だがそこに、エグリゴリの制圧部隊が乗り込んできてしまう!!

<続く>

622 :マロン名無しさん:2015/06/16(火) 22:25:37.66 ID:???
ジェノサイドフォースはサイボーグじゃなく生身の人間なのか

623 :マロン名無しさん:2015/06/16(火) 23:02:30.99 ID:???
アルが作った毒ガスかよ。
ここのところちょっと活躍していたがあまり脇役に焦点が当たりすぎるのは死亡フラグだな。
いまさらジェフの回想とか幻とか出て来たら危ないな。

624 :不思議の国のアラスジ:2015/06/17(水) 22:11:03.67 ID:???
「…ふん、ウサギを狩るよりあっけない… 簡単すぎて実につまらん任務だ
 まあ、無抵抗なガキ相手じゃ仕方あるまい… !!」
「つまらぬ…!? そう言ったか!? 抗うすべを持たぬ子供達を、鼻歌交じりに撃ち殺してつまらぬか…!?
 貴様ら…それでも人間か!?」

制圧活動を続ける兵士達だったが、兵士の一人をスティンガーが捕まえ、その首をへし折る
即座に攻撃を仕掛けるが、スティンガーの速度になすすべなく、兵士達がその首を切られていく!!

「ふん…オレを狩るだと!? 死ぬ前に教えておいてやる!!
 本当の"狩人"がどういうものなのかをな!!」

     <ARMS No.92 危地(デンジャラスゾーン)>

子供達に銃をむける兵士達、その引き金が惹かれる刹那…兵士は後ろから撃ちぬかれる!?
それを皮切りに、大人たちが兵士達に一斉に襲い掛かり、子供達を助けることに成功する

「よーしよし上出来だ おまえ達もやれば出来るじゃないか」
制圧に成功すると、兜おじさんもショットガンを担いで軽口を叩く
「待たせたな、ドク・ホリディ ワイアット・アープのご到着だ
 全員そろってトゥームストーンを生きのびるとしようぜ」

そんな様子に目を丸くする子供達、そしてシャーリーの親が彼女の前に立つ…

「シャーリー……… ………許してくれ……… 私は…怖かった…
 生まれて三ヶ月で「ハロー」としゃべったおまえが…
 ジュニアスクールに入る歳に物理学の学位までとったおまえが…
 …どうして… 私はおまえから目をそむけてしまったのだろう…!?
 いつでもおまえは誰かの助けを求めていたのに…そしてそれは、親である私にしか出来ない事だったのに…」

シャーリーはそんな父親に抱きついて、怖かった、と泣きじゃくる…
こうして彼らは、親と子の関係を取り戻すことが出来たのだった

625 :不思議の国のアラスジ:2015/06/17(水) 22:11:51.18 ID:???
その頃アルも敵のハッキングを破り、研究所内の空調を操作する事に成功
ただしこの処置は持って15分程度しか持たないため、生き残りはコントロール前に集合するように命ずるのだった

「!! なんだ!?無線なんか使うヒマがあるならさっさと戻って来い!!
 なにぃ!? 高槻がいない!?」
<10分くらい前にあいつ、毒ガスの中に突っ込んで行って、それっきり共振反応もぷっつり消えちゃったのよ!!
 お願い!!そっちの監視システムで探し出して!!>
「なんだとぉ、バカかあいつは!? まったくあいつだけはよくわからん!!
 頭がいいかと思えば時々、無謀な行為を平気で行う!! 一番世話の焼けるタイプ…

その時、アルが倒れこんでいる涼を発見する
涼の居る場所はまだガス濃度が高い最下層、さすがのジャバウォックも毒物分解能力の処理限界を超えてしまったか
すぐにハウンド部隊を涼の救出に向かわせようとするが、研究員の一人がすでにユーゴーが向かっていったという…

場面は倒れこんでいる涼に移る 血を吐きながら涼は苦悶の表情を浮かべていた
薄れ行く意識の中、涼はカツミの幻影を見る……

どうにか涼はユーゴーに救出され、脱出口も見つかりこれから脱出に向かうという

「もう大丈夫だ!!ユーゴーが高槻を救ってくれた…
 おまえ達は、ユーゴーの手助けをしに行ってやれ 残りは脱出の準備を急げ!!
「ア…アル!! ………大変だ… "アザゼル"の保管場所5−Sに侵入者がいる…
 このままだと二人とハチ合わせするぞ!」

ユーゴーに肩を貸してもらって、一緒に脱出する涼
だが、そこにユーゴーが悪意に満ちた気配を感じ取る おそらく"アザゼル"を奪取した部隊であろう

626 :不思議の国のアラスジ:2015/06/17(水) 22:12:18.54 ID:???
「な…なんだと!? …あれはあれはもう死んでいる何の役にも立たない代物じゃなかったのか!?」
「………いいえ… …あの"アザゼル"という隕石を目にしたとき……… テレパシストである私は感じた…
 ……… あれは… 『生きている』!!」
「ユーゴー、だったら早く逃げろ!! 俺一人ならなんとかなる!!」
「いいえ、今やあなたのジャバウォックとしての機能は完全に停止している…
 あなたの命はこの私が、守る!!」

ユーゴーが銃を構え、エグリゴリの部隊も彼らの排除に乗り出そうとしたとき
【………力が… 力が…   力が欲しいか!?】
突如、アザゼルが弾けた!!

<続く>

627 :マロン名無しさん:2015/06/17(水) 22:37:10.82 ID:???
【速報】ユーゴーのヒロイン株がストップ高

628 :不思議の国のアラスジ:2015/06/18(木) 22:17:56.58 ID:xIde+V2U
戦えない涼のために、ユーゴーが彼を守るために銃を取る
だが、彼らがぶつかりあうその刹那、アザゼルが弾けとんだ!!

     <ARMS No.93 孵化(インキュベーション)>

その時、強烈な共振反応がARMS達を襲う
孵化したアザゼルに驚く間もなく、兵士達がアザゼルの触手に捕まってしまう
影際の向こうでなにが起きているのか…涼が目を丸くしてると
涼の目の前で、壁の向こうから兵士が投げ出された…

シルバーもアザゼルの反応に苦悶の表情を浮かべており、バイオレットの目からは血の涙があふれ出てくる…

「この『共振』は早過ぎる!! …まだその時期ではなかった…
 シルバー兄さん、あなたはこれも予想していたというの!? これもプログラムのうちだというの!?」
「……… あれは…死んだはずだ… すでに40年異常もなんの生体反応も消えうせていた… ただのサンプルにすぎなかったのだ!!」
「ふん!『あれ』は太陽系と同時に発生し、5万年前に地球に落下してきたものよ
 半世紀前に発見されるまで地底で生きながらえてきた究極の生命…
 たかだか40〜50年の"死"がなんだというの!?
 もう…遅いわ…卵が…孵ってしまった…」

研究所内の所員も復活したアザゼルに驚愕する 
アルがいうには、アザゼルの復活は涼のジャバウォックの共振がアザゼルを呼び起こしたと言うことらしい
そして、アザゼルはその体組織を変形させて、何かを形作っていく…

「私達ARMSは、どこから来てどこへ行こうとしているのか…
 それを知るためにもアザゼルの復活は慎重に行わなければならなかった…
 しかし、パンドラの箱は… 開いてしまった……!!  もう…誰にも止められない!!」

629 :不思議の国のアラスジ:2015/06/18(木) 22:18:23.23 ID:???
涼とユーゴーがみたアザゼルの姿は 巨大なジャバウォックの姿であった…
ジャバウォックの意志がアザゼルに流れ込み、それを模した姿となったのだ
兵士達もなすすべなく、アザゼルの吐く炎に焼かれてしまう
涼も今のうちにアザゼルから逃げるように言うが、ユーゴーはアザゼルがこっちを追ってくることを感知

「わかった…アザゼルは赤ん坊のように真っ白な存在… より"強い意思"に引かれているだけなのよ…
 だから……

その時、兵士の一人が放った銃弾が、ユーゴーのガスマスクを吹き飛ばしてしまう!!
毒ガスがユーゴーを蝕み、彼女の口から血が噴き出す

【……… 力が… ……… 力が欲しいのなら… くれてやる!!】

「だ…だめよ、高槻君… 『憎悪』の念を抱いてはいけない…
 アザゼルが……… 呼応してしまう………」

ユーゴーの言葉もむなしく、涼の肉体はジャバウォックへの変貌を遂げ始めていた…

<続く>

630 :不思議の国のアラスジ:2015/06/19(金) 18:03:11.66 ID:???
自分の目の前で、何も出来ず死んで行く子供達…
そしてさらに、ユーゴーまでも犠牲になってしまう
涙を流しながら、涼の肉体はジャバウォックへの変化を始めていく…

     <ARMS No.94 奇跡(ミラクル)>

「……… だめ…高槻君… ジャバウォックを発動してはいけない…
 "憎しみ"という名の音叉が共振する… "アザゼル"までもが憎しみを拡大してしまう…
 そうなったらもう誰にも止められない…」

アザゼルとジャバウォックが放つ共振反応が、隼人と武士の身に襲い掛かる
その時、二人のARMSが突然発動し、ARMSの声を聞く  高槻 涼を殺さなければならない、と
その言葉に愕然とする二人、変形を始める自分達の体… だが、二人は無理矢理にARMSを押さえつける

「ぼ…僕と高槻君は仲間だ この僕がそんな事させるもんか!!」
「そうだ、てめー!! いきなり出て来て勝手な事ぬかしてんじゃねーよ!!
 プログラムだかなんだか知らねーが、オレ達の知らねーとこで決めた事をいきなり持ち出しやがって!!
 おまえと違って、オレ達はなにがあろうと絶対 『ダチ』裏切らねーし、見捨てやしねーんだ
 てめえらの都合だけでオレ達の人生を動かされてたまるか!!」

自分自身の奥底へと沈んでいく涼の精神、その眼前にジャバウォックの顔がそびえ立つ

【我は破壊を司るもの… プログラム"ジャバウォック"
 我は以前 汝の全てに従うと誓った… 高槻 涼よ… これが汝の『本当の選択』だな!!
 ………よかろう… 汝がそれを望むのならば……… 全てのプログラムを開放する】

だが、憎しみに飲まれる涼を、カツミの声がそれを押しとどめる

631 :不思議の国のアラスジ:2015/06/19(金) 18:03:42.31 ID:???
「涼!!違うわ!! そんなの涼の本当の願いじゃないでしょ…
 あなたがどんな人なのか、私が一番よく知っているわ…
 あなたはこんな所で止まってはいけない…まだ助けなければいけない人が大勢いるはずよ…
 あなたがこんな所にいたら、今までに死んでしまった人達の立場はどうなってしまうの!?
 過去を悔いるぐらいなら、その分だけ戦いなさい
 それがあなたに与えられた宿命… だから…戻るのよ、みんなのために!!」

「………ああ… そうだな、『カツミ』… 
 戻るよ!!みんなの所に!! 本当に為すべき事のために!!」
現実への帰還を促し、カツミの姿はユーゴーのものに戻る
「…やっぱり私に入る余地はないみたいですね… カツミさんがこんなに強くあなたの中に住んでいる…
 …でも…悲しくはない… こんなふうに誰かを好きになれるなんて、昔の私にはなかったもの…

 ……ありがとう高槻君… これが私の 最後の…テレパシー…」



現実へと帰ってこれた涼が、ユーゴーの亡骸を抱きしめながら、涼は前に進む決意を固めた時
突然研究所がまばゆい光に包まれた!! 謎の光に困惑する面々 騎士<ナイト>にすらその光の正体がつかめない

「な…なんなんだ、この光は!?」
「ア…アル、変だ!!れべる5の毒ガス濃度がおかしい!!
 レベル5だけじゃない、基地全体から……… 毒ガスが………消えた!!」

632 :不思議の国のアラスジ:2015/06/19(金) 18:04:07.90 ID:???
謎の光が毒ガスを消失させ、ユーゴーも息を吹き返す
アザゼルが最後の力を振り絞って、ユーゴーを救ってくれたのだ…
そして、アザゼルの姿は…カツミの姿へと変わっていた

(こいつ(アザゼル)は何十億年も独りぼっちだったんだ… だからジャバウォックに惹かれた…
 蛍が仲間の光を求めて飛ぶように…)

アザゼルの手を握り締めると、アザゼルの体組織は崩れ落ちていく…

(なぜだ……!? 涙が…止まらない………
 泣いているのはおまえか…!? ジャバウォック………)

<続く>

633 :マロン名無しさん:2015/06/19(金) 21:43:48.33 ID:???
良かった、ユーゴー生き残った
盛大に死亡フラグ立ててたからなあ

それにしてもジャバウォックは忠誠誓ったと言ってもやばいことに変わりないのか

634 :マロン名無しさん:2015/06/19(金) 22:07:56.31 ID:???
忠誠心の働くところがおかしいんだよ
今後も自分に都合のいい忠義を貫きそうで恐いわ

635 :マロン名無しさん:2015/06/20(土) 07:33:07.44 ID:???
逆にナイトとホワイトラビットがARMSの意志に囚われてしまっているという可能性
ジャバウォックはARMSの意志を離れ涼の意思に従っているのを危険視しているとか…

あとアザゼル死んじゃったけどいいのかシルバーよ
あとでロンゲキースおかんむりで粛清とかさまにならん死にかたはやだぞ

636 :不思議の国のアラスジ:2015/06/20(土) 22:10:09.53 ID:???
(なぜだ……… なぜ泣いているんだ!?ジャバウォック…
 おまえにそんな感情が存在するのか!?)
【わからぬ…我にもわからぬ… 
 我はプログラムされた存在――
 人工知能――
 作られた精神…
 しかし…この涙は…!? …ただ…涙だけが………】

     <ARMS No.95 涙滴(ティアー)>

涙を流していたのは、ジャバウォックだけではなかった
恵達のARMSもまた、涙を流していたのだった…

「毒ガスが消えた代わりにあちこちで湿度が異常に上昇している 基地内のそこかしこが水浸しだ」
「………アザゼルだよ アザゼルは微小な金属生命の群体…
 自分の体を分解し、その細胞をナノマシンとして大気中に飛散させて…
 毒ガスの成分を電気分解し、H2O(水)に変えた…
 理論的な言葉ではないが… まさに奇跡は起きたんだ…」

ARMS一行はアザゼルの残骸と対峙する
結局のところアザゼルとはなんだったのか…間近で接した涼にもわからない

「ただ…一つだけ"アザゼル"の言葉が聞こえた…
 "我が子らよ…生きろ"… と……
 そう言い残して…アザゼルは…死んだ…」

その頃、エグリゴリ本部ではキースシリーズの一人、グリーンが激昂していた
アザゼルが失われたことやシルバーの独断での作戦行動にグリーンは憤ってる様子
長髪のキース…ブラックはシルバーには厳重に注意をしておくので今回の件は多めに見るようなだめるが

637 :不思議の国のアラスジ:2015/06/20(土) 22:10:49.02 ID:???
「…… ………だめだ!! もうこれ以上好きにはさせないよ
 ジャバウォックは僕の獲物だ 誰にも渡しはしない!!」
「グリーン、今から動いても間に合わん!!シルバーの作戦は今夜中にも決着する 
 ここはニューヨーク、マンハッタンだ!! 今からじゃ到底…」
「兄さん、僕の能力を忘れたのかい… この僕には距離など関係ない
 僕は… 僕の好きにやらせてもらう………」

そういうとグリーンの身体は、透けるようにその場から消えるのだった…

(グリーンよ…… シルバーと同じくおまえもまだまだ"真理"を見極められんのだな…
 あれがたった一つの"アザゼル"というわけではないというのに…)

ギャローズ・ベルの一角で、建物ごと吹き飛ばす爆発が起きる
兜おじさんと町の住人達が瓦礫を探索していると、ついに目当ての脱出ルート…
地底河川に続く道を発見したのだった
脱出作戦の指揮をとるスティンガーと恵 まずは怪我人を優先して脱出ルートへと誘導する
恵達ARMSの面々は前線で敵の侵攻を食い止める作戦に出るようだ
戦闘が始まる前に、涼はユーゴーにジャバウォックから引き上げてくれたことで礼を言う

「わかったんですか、やっぱり私 演技 ヘタですね
 でも…お礼を言わなければいけないのは、私です
 あなたの"想い"が私の命を救ってくれた… "アザゼル"をも動かす"想い"が………」
「……… …ユーゴー、生き延びよう これからも…ずっと…
 ……… オレ達は…何処に向かっていくのか…わからないが…
 いつかは答えが見つかるはずだ!!」
「……… ええ…」

638 :不思議の国のアラスジ:2015/06/20(土) 22:11:20.86 ID:???
その時、ARMS達を強烈な共振が襲う!!
共振反応は一瞬で消えたが、涼はこれをキースシリーズからの宣戦布告だと確信する
シルバーもアザゼルの捕獲の必要がなくなったことで、サイボーグ部隊を展開させるのだった

「バイオレットよ、私は自分達(ARMS)の行く末などには興味がない
 元からおまえ達のようにはアザゼルなど必要としていないのだ
 私は…この私にたてつくものを全て排除する "力"こそが全ての真理を司るのだ!!
 奴らにもこの私の宣戦布告が届いたはず… 我がARMS"マッドハッター"の力を見せてやる!!」

<続く>

639 :マロン名無しさん:2015/06/21(日) 18:08:00.11 ID:???
シルバーが隼人の親父殺したのかと思ったが勘違いか
進化で形態変わるにしてもブレードと巨大な手じゃ違いすぎるよね

640 :マロン名無しさん:2015/06/21(日) 20:58:12.36 ID:???
シルバーは帽子屋か
そろそろ不思議の国のアリスネタも大体出てきたかな
他に有名どころといったら、チェシャ猫とトランプ兵と、あと何かあるかね

641 :マロン名無しさん:2015/06/21(日) 21:14:48.66 ID:???
三月兎、帽子屋と来たから次は眠り鼠だな。

642 :不思議の国のアラスジ:2015/06/21(日) 22:01:57.93 ID:???
「ねえ、隼人君 さっきの事なんだけど… あの共振の中で聞いたARMSの…」
「ああ…わかってる」

騎士<ナイト>と白兎<ホワイトラビット>にとっても、ジャバウォックは抹殺の対象であった
今はまだ味方でも、ジャバウォックの憎悪が開放されれば、涼もろともにジャバウォックを殺すだろう…

「…オレ達は、同じ宿命を背負わされた兄弟同士だ…
 世界がどれだけオレ達を裏切ろうと、信じる事の出来る最後の絆だ…
 それがなんで殺し合わなきゃならない…!? そんな事は絶対…させやしねーぜ…
 …このことは高槻には言うなよ これはオレ達のもんだいなんだからな…」
「………うん!!」

     <ARMS No.96 嵐撃(イプシロン・アタック)>

西側からエグリゴリのサイボーグの接近を感知し、戦闘準備を整える一行
「さあ…来てみなさい この町には一歩たりとも入れたりは… !」
だが、突如恵の視界からサイボーグ達の姿が消え去る…!?
「……… こ… これは… し…しまった…」
<武士!!隼人!!もうそこにいるわ!!迎え撃って!!>

武士の方は接近してくる何かに気がついたようだが…
隼人の傍を何かが横切る風切り音が響くと、隼人のARMSがいつの間にか切り落されていた!!
そして壁を破壊して現れた、亜音速で動くサイボーグ部隊に武士も取り押さえられてしまう!!

(私が戦術偵察用ARMSだって事、計算に入れてたんだ………
 だから直前まで機動力を隠して………はめられた!!)
「涼!!急いで隼人達の援護に向かって!今の陣形じゃ対応できない!!このままじゃ突破される!!」

同じ頃、兜おじさんとアルはギャローズ・ベルの地底河川に降り立つ
地底河川と言う話だが、河はすでに干上がってしまっていたようだ
風上の方角を確認するアル、地上につながっていればコロラド川…グランドキャニオンに脱出できるはずである

643 :不思議の国のアラスジ:2015/06/21(日) 22:02:23.07 ID:???
(せめて10分…敵を引きつけておいてくれよ、高槻達…)

隼人達の援護に向かう涼、だがそれをキース・シルバーからの砲撃が涼の行く手を阻む!!

「ふふふ…会いたかったぞ、ジャバウォック………
 かかって来い!!そして見せてみろ!! おまえの戦闘力の全てをな!!」

涼とシルバーとの対決が始まろうとする最中で、武士と隼人はすでに取り押さえられてしまっていた
武士の目の前で、隼人の首が切り落されようとする直前…

【力が欲しいか!?】
武士の肉体が変形をはじめ
【力が欲しければくれてやる!!】

「………"力"が… "力"が欲しい!!」

白兎<ホワイトラビット>に変化した武士が、その体を取り押さえるサイボーグ部隊をなぎ払う!!

<続く>

644 :マロン名無しさん:2015/06/21(日) 23:30:13.61 ID:???
そういえば藍空市ではホワイトラビットは爆弾を運んだだけだったから今回は戦闘力を披露してくれるのか。

645 :マロン名無しさん:2015/06/21(日) 23:47:59.71 ID:???
ていうか亜音速ですっ飛んでこられたら
最終形態じゃないと武士以外誰も対処できない気がするんだけど
こんなのザコ敵っぽく出していいんだろうか

646 :マロン名無しさん:2015/06/22(月) 04:25:21.40 ID:???
シルバーは完全に砲撃型だなぁ
女のバイオレット、若造のグリーンは絶対に違うし、隼人の仇はこの10年で髪型変えたブラックなのか?
けど見た目以上にキャラがなんか違うんだよなぁ、クローンだしまだ別のキースがいる?

647 :マロン名無しさん:2015/06/22(月) 06:56:48.09 ID:???
4人のキースより更に上の大ボスキースがいることは間違いなさそうね
あるいはキースのモデルになったオリジナルのキースあたりか
色縛りもあることだしブラックより上ってなるとだいぶ限られそうだけど
色縛りのイメージでいうとこの辺だろうか

・ホワイト
ブラックの対になる存在となると白だけど
キース軍団の最上位、となると可能性は低いかも

・レインボー
色合いの最上位となるとやはり七色か
問題はキース・レインボーの響きのダサさw

・カラーレス
七色とは逆に無色
ただ無色となるとすでに出涸らしで戦闘能力はなさそうにも思える

648 :マロン名無しさん:2015/06/22(月) 15:33:43.34 ID:???
普段はやっぱりショボい騎士のARMS

649 :不思議の国のアラスジ:2015/06/22(月) 22:02:22.38 ID:???
【力が…… 力が欲しいのならくれてやる!!】

きりもみ上に飛び上がる白兎<ホワイトラビット>
その動きで、サイボーグ達をバラバラにしてしまう

【……… 我が名は ……… 白兎<ホワイトラビット>!!】

     <ARMS No.97 集中(コンセントレート)>

【我は移植者、巴武士の意思に従い、地を駆け天を駆ける者…】
そういうと、白兎<ホワイトラビット>の背中が変形し、ジェット噴射の如く激しく空気を噴き出す!
【我々の行く手を阻止する者は、誰であろうと容赦はしない!!】

(すべての音が消えた… 世界が暗くなった…
 敵の動きがのろい、まるでスローモーションだ………
 そうか…空気の壁に僕はぶつかっているんだ…
 そうか…僕は! 僕は今、音速の世界にいる!!)

音速の機動は、ただ進むだけでサイボーグたちを吹き飛ばしてしまう!
その光景にたじろぐが、こちらの方が小回りは利く、と立ち向かう高速サイボーグ部隊
だが、隼人の方は今にも始末されようとする寸前…
隼人の脳裏に、隼人の父親…そして、彼の腕を切り落としたキースの姿が浮かぶ

「へっ!!冗談じゃねーや たかが左腕を切ったくれーで勝ち誇ってんじゃねーぞ、てめーら!!
 オレはもっと先に進まなきゃならねえんだ!!
 オレを守って死んじまった親父のために…オレの仲間やこの町の連中を守るために…
 オレの戦いは止まらねー!!」

すると切り落とされた隼人のARMSが、隼人の左腕に触手を伸ばしその腕を再生させる!
再生したブレードで襲い掛かるサイボーグ兵を返り討ちにする隼人
そのまま武士の援護に向かおうとするが…音速の世界で展開される戦闘を前にしては援護のしようがない

650 :不思議の国のアラスジ:2015/06/22(月) 22:02:53.30 ID:???
―この愚か者め!!おまえは今までわしからなにを学んで来たんじゃ…
 おまえが、わしの気配に気づかないのは注意力が散漫な証拠じゃ!!
 闘いとは常に静寂の中にあるもの!! 五感を働かせれば見えないものなどあるものか!!―
(…じ…じじい… そうだ…じたばたしても始まらねえ とにかく集中するしかねえ…
 感じるんだ……… 音や… 振動を…)「そこか!!」

十三の教えを思い出し、精神を集中させて高速機動サイボーグの動きを、隼人のブレードが捉える!

「く…ど…どうしてわかったのだ……… 亜音速で動いている我々を…」
「二種類の気配がした…数の多い方がてめーらの方だ
 そいつを先読みしてぶった切ったまでだ!! これ以上てめーらの好き勝手にはさせやしねーぜ!!」

涼の方は、シルバーの圧倒的な火力差に攻めあぐねていた
燃えさかる業火を背に、シルバーがじわじわと距離を詰めに来る…

<涼、逃げなさい! そいつの砲はジャバウォックの比じゃないわ!!
 焦点温度数万度の高出力光学兵器……… まともに喰らえばたとえARMSでも一瞬で蒸発するわ!!>
「…で、でもやるしかないだろ!? こいつを殺らないかぎり、全員がやられる」

涼もコンクリート砲で抵抗するが、その砲撃がシルバーの前で弾かれてしまう

「レ…レーザーでバリアが!?」
「ふん、これが圧縮空気で撃ち出すというジャバウォックの砲か…!? 非力だ!!
 おまえの最後に本当の砲撃というものを見せてやる この私の"ブリューナクの槍"で蒸発するがいい!!
 さらば、ジャバウォック!!」

町の一角を吹き飛ばすほどのシルバーの砲撃が、涼に向けて放たれる…!!

<続く>

651 :マロン名無しさん:2015/06/23(火) 11:48:52.55 ID:???
とうとうビーム兵器が出てきたか

しかしキースシリーズは第一形態でも火力が全然違うな

652 :マロン名無しさん:2015/06/23(火) 17:01:32.45 ID:???
しかしキースシリーズの一番手である都合上

「フフフ…シルバー兄さんなど我々キースシリーズでも一番の(ry

とかなっちゃいそうなのが怖い

653 :不思議の国のアラスジ:2015/06/23(火) 21:59:57.00 ID:???
脱出ルートに市民と怪我人達を誘導するハウンド部隊
重症をおったハウンド部隊は、足手まといになることを嫌い自分達が防波堤となって入り口をふさぐというが・・・
その言葉にスティンガーは自らの腕にナイフを突き刺す!!

「どうだ!!これでオレもケガ人だ!!
 オレはアルファ・ハウンド、猟犬(ハウンド)部隊のリーダーだ
 仲間を見捨てるなどとういう命令を出すぐらいなら、心臓をえぐり出す方がましだ!!
 それにオレは、あの四人のARMSの子供達と約束したんだ!! 必ず全員生きてここから連れ出すとな!!」

(奴らはオレを信じた… だから………)

     <ARMS No.98 音速(ソニック・ランナー)>

高速機動サイボーグ部隊は、白兎<ホワイトラビット>を追うので手一杯
隼人が遠慮なくその隙を突くが、サイボーグ部隊は強引に白兎<ホワイトラビット>に取り付きにかかる!!

【恐れるな、巴武士よ!! 奴らは決しておまえより強くはない
 奴らの能力では瞬発的に発する亜音速が限界… 決して音の壁を越える事はできぬ!!
 我が武器はその疾き脚、疾き翼 ただ望め!! もっと疾くと!! それが汝の武器になる!!】

武士の願いに呼応するかのように、さらにそのスピードを上げ音速の壁を越える白兎<ホワイトラビット>
その衝撃波に巻き込まれたサイボーグ部隊は、哀れぼとぼとと地面に落ちるのであった

「おほーっ!!すっげーなこりゃあ…
 こっちはあらかたカタづいたが… 高槻の方はどうなっているんだ…!?」

シルバーの放つブリューナクの槍に、涼は跡形もなく消し炭になってしまったと思われたが
煙が晴れると、涼は傷一つない姿であった
狙いを外しただけだ、ともう一度ビーム砲を放つが涼の目の前でビームが曲げられる!?
涼のジャバウォックが砲口から強力な磁場を発生させることでビームを曲げていたのだ

654 :不思議の国のアラスジ:2015/06/23(火) 22:00:28.35 ID:???
「な…なんだ、あいつ急に体が燃え出したぞ!?」
<涼!!今のうちに退却するのよ!! あいつの体は今、ビームの撃ちすぎで異常な高温を放っているわ
 今ならビームの連射は効かないはずよ、早く退却なさい!!>
「だめだ、今 こいつを倒さないと、町の人間に被害が及ぶ …それにいい方法もある!!」

涼は水のタンクに目をつけ、それを破壊させてシルバーに大量の水を浴びせる
熱されたシルバーの体に水を浴びせられたことで、水蒸気が巻き起こり
水蒸気が視界を塞ぎ、その隙を突いて涼が強襲を仕掛ける!!

「どうだ!!この水蒸気の中ではビームは使えまい!!」

ジャバウォックの爪による一撃が、シルバーの胸に傷をつける
自らの体に傷をつけられたことで、シルバーは激昂したようにその顔にARMSの文様が浮かび上がる

「……このオレに傷を… 許さん…許さんぞ、ジャバウォック!!」
「まだまだこれからだ!! これ以上おまえ達の攻撃で犠牲者をふやしてたまるか!!」

<続く>

655 :マロン名無しさん:2015/06/23(火) 23:56:00.04 ID:???
>>652
シルバー兄さん、どう見てもキースシリーズで一番脳筋からな…

656 :マロン名無しさん:2015/06/23(火) 23:58:05.22 ID:???
最初に戦う相手が弱く段々強くなるのがバトルものの定番

657 :マロン名無しさん:2015/06/24(水) 02:20:11.22 ID:???
ビーム撃ち過ぎで熱暴走か
あのレベルのビームを水蒸気で抑えられるんだろうか

そして隼人って冷静になると滅茶苦茶強いんだなあ
ちゃんと達人のじじいに受けた修行が身についているのか
学生じゃあんなレベルには到達できないだろ普通

658 :マロン名無しさん:2015/06/24(水) 05:51:14.05 ID:???
涼:手製のトラップと機転、ある程度の砲撃力

武士:ホワイトラビット自体の圧倒的スピード

隼人:接近戦特化、心眼習得

戦闘方面でもだいぶ差別化されてきたかな  恵はまあ…うん
しかしスティンガーまじイケメン あんな上司が欲しい

659 :不思議の国のアラスジ:2015/06/24(水) 21:58:29.75 ID:???
―その朝、ぼくは外へ逃がした… ずっと…ぼくのためだけに歌い続けてきたカナリア…―
―ぼくのたった一人の友達を…―

「いくんだ…君は自由だ 二度と他人のために歌うことなんかないんだ!!

―………そうだ… 僕も…自由に…なる…―

そういって、少年は陶器の破片を腕の動脈につき立てようとするが
その時、彼の部屋の扉が勢いよく開かれる

「いけないなあシルバー これから僕たちの人生が変革するという時に…」

自由になったカナリアが地面に降り立つが…カナリアは蛇に喰われてしまうのだった…

「ぼくは君を導きに来た ぼく達の世界を築き上げるために………
 …ぼくの名はキース・ブラック 君の兄だよ キース・シルバー」

     <ARMS No.99 戦神(マーズ)>

場面は涼対シルバーに戻る 胸に付けられたシルバーの傷はARMSの治癒力でも一向に癒える様子がない

「ば…馬鹿な!? 傷が癒えない!?なぜだ!?
 そ…そうか… こ…これがレッドの報告にあった…"ARMS殺し"!!
 ジャバウォックの爪にかかりしARMSは、なんぴとたりともその傷を癒やす事ができない!!
 オレ達ARMSは超越者なのだ!! ホモサピエンスの叡智と、金属生命の不死を兼ね備えた究極の人類だ!!
 だが…ジャバウォックはそれをすべて無効にする ARMSの"不死"のプログラムに、"死"をインプットする
 おまえは、ARMSを地上からすべて抹殺するために生まれた死神、"アンチARMSなのだ!!」

傷の痛みにもだえ苦しむシルバー 涼も脱出準備が整ったとの報告を受けて離脱を始める
膝をつくシルバー、その表情にはどこか脅えや恐れのような色が浮かび、自身の異形の腕を見下ろしていた

660 :不思議の国のアラスジ:2015/06/24(水) 21:58:57.41 ID:???
―なにも知らされていなかったんだね シルバー
 今からきみのこの腕が切断されて、かわりに新しい腕がつけられる
 心配しなくてもいいよ、痛みはないし死にもしない
 かわりに"死"すらも超越した運命が与えられる
 その名はARMS!! 君はこれより"戦いの神"になる
 君に与えられる力の名は、"帽子屋<マッドハッター>"―――
 『不思議の国のアリス』に出て来る、マッド・ティー・パーティーのメンバーの一人だ―

縛り付けられ、自身の腕を切り落とされる光景を見せ付けられ幼少のシルバー…
その光景が脳裏に浮かんだ時、シルバーの肉体が変形を始め…業火の中、シルバーの叫びが響き渡る…!!

―君はもっとも多くの"死"を振りまき… ついには屍の山の頂上で息絶える…
 地獄よりの使者となろう!!―

ギャローズ・ベルの脱出作戦は、あとはARMS一行の脱出を待つのみ
しかし、涼がまだ戻らない…その時、一行のすぐ傍にすさまじい爆炎があがる!!

「な…なんだありゃあ…」
「あ…あそこだは 高槻君は今、あの猛火の中にいる!!
 彼は今、激しい怒りと憎悪に包まれて逃げられない!!」

661 :不思議の国のアラスジ:2015/06/24(水) 21:59:24.06 ID:???
ユーゴーの言葉が示すとおり、涼はシルバーの放つ、さらにパワーアップした圧倒的な火力に身動きが取れない
怒りに燃え上がるシルバーのARMSが開放される マッドハッターのその姿はさながら細身の骸骨のような体躯であった
マッドハッターが両腕を突き出して放つビーム砲が、ギャローズ・ベルの町並みを吹き飛ばす…!

(どうだ、この素晴らしい力… オレは戦いの神を手に入れた!!
 もう誰にも束縛はされない!! 圧倒的"力"による自由!!)

ギャローズ・ベルから遠く離れているはずのエグリゴリの部隊にすらその衝撃の余波が襲い掛かる
困惑する隊員をよそに、その光景をバイオレットがじっと見つめていた

さすがにその光景に危うさを感じ、隼人と武士が涼の援護に向かおうとするが、恵がそれを止める
敵の第二陣もすぐそこまで来ており、このままでは脱出口が見つかってしまう…

逃げ回る涼をマッドハッターが捕らえ、その腕で涼を地面に押さえつける!!

「どうだ!?これならビームを曲げる事もできんぞ!!
 …おまえは今、籠の中の鳥と一緒だ 教えてやろう 本当の自由を…
 誰にも束縛されぬ… 戦いの神による… "力"の自由を!!」

<続く>

662 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 01:05:15.89 ID:???
最終形態じゃなくてもARMS殺しは発揮されるのか

663 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 15:20:48.08 ID:???
ハンプティ・ダンプティ(神の卵)まさに究極のアームズやな・・・

664 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 19:50:46.93 ID:???
マッド・ティー・パーティーか、三日月ウサギはもう居るから、グリーンあたりがヤマネ?
これを機にルイス・キャロル関係調べたが、スナーク狩りもルイス・キャロル作品だったんだなぁ、ゲッターネタしか気付いてなかったw

665 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 20:44:50.54 ID:???
ハートの女王がいるんだからハートの王は出ないかな

666 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 21:00:35.22 ID:???
さーて、ここでハンサム涼は如何にしてこの窮地を乗り越える?

1 涼は突然反撃のトラップを思いつく
2 スティンガーが来て助けてくれる
3 助からない、現実は非常である

667 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 21:29:54.86 ID:???
ジャバがしれっと体内で核融合とかしでかしそう

668 :不思議の国のアラスジ:2015/06/25(木) 22:06:02.02 ID:???
涼の体を押さえつけ、マッドハッターが零距離ビームで止めをさそうとする
だがそれを、助けに来た武士の蹴りがマッドハッターを吹き飛ばす!

    <ARMS No.100 火神(アグニ)>

武士の蹴りに吹き飛ばされながらもビームを放つマッドハッター
撃ちだしたビームは武士の横をかすめ、建物を薙ぎ払う

「く…白兎(ウサギ)め このオレの邪魔だてをするつもりか!?
 このッ、小動物の分際で許さんぞぉ!!」

激昂に駆られるシルバー その脳裏に幼少の記憶が蘇る…
罠にかかった野ウサギを前に、ブラックが幼少のシルバーを煽る

「シルバー、君の潜在意識を早く目覚めさせるんだ!!
 さあ、あの野ウサギを撃ってみろ!! 君に与えられた力を試してみるんだ!!」

―いやだよ、ブラック兄さん!! そんなこと出来ないよ!!―

「できるさ!!君には闘争を好む獰猛な因子が組み込んである
 はじめからそう、設計されているんだ
 なあ、シルバー… 僕たちはみな作られた人間だ ある目的のために生まれ、ある目的のために死ぬ
 そういう運命(プログラム)を構成する一個の部品なのさ… 僕達に自由意志などないのだよ!!」

―いやだ、こんな力いらない!!―

「すべてはプログラム・ジャバウォックのために…」

―僕は…自分の運命を自分で選びたい ………だから………―
「ジャバウォック!!おまえを殺してオレは自由になる!!
 オレの運命をしばった貴様を滅殺してくれる!!」

669 :不思議の国のアラスジ:2015/06/25(木) 22:06:28.70 ID:???
シルバーの叫びと共に、強力なビーム砲が放たれる…!!
まきおこる爆炎にひるむ隼人、そこにエグリゴリの特殊部隊の接近も確認される
隼人は単身、脱出ポイントの防衛を行う 全員が危機に立ち向かう中、恵は"視る"事しかできない自分に歯噛みしていた
涼を抱きかかえて空中に逃げる武士 だがマッドハッターの放つビームの熱に気流を乱され
体制を崩したところに、ビームの一撃が武士の脚を消し飛ばす!!
墜落した二人の眼前に、マッドハッターが両腕を構える…!

「ふん…捕まえたぞ、白兎<ホワイトラビット> さんざん邪魔ばかりしおって…
 貴様ごとき小動物が、このオレにたてついた罰だ この場で罪を償うがいい

 すべては自由のために………

 貴様から先に消し炭に変えてやるわ!! 消えろ!!ウサギ!!」

放たれたビームを前に、涼がジャバウォックの声を聞き
武士とマッドハッターの間に割って入ったジャバウォックが、その腕で放たれたビームを押さえ、吸収する!

【愚か者め!!どんな攻撃も我には通用せん!! 
 我は、魔獣ジャバウォック 破壊の王なり!!】

マッドハッターのビームを吸収したジャバウォック その腕が、更なる進化をみせる…!

<続く>

670 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 22:44:57.00 ID:???
幼少期のシルバーは大人しい子なのに何処でこんな性格になった?

671 :マロン名無しさん:2015/06/25(木) 23:22:06.59 ID:???
そりゃこんないい年になるまであんな事強要されまくってたら人間性も歪むだろ…
それより幼少の時点で歪みまくってるブラックのほうがヤバイ

672 :マロン名無しさん:2015/06/26(金) 00:11:00.10 ID:???
見た目落ち着いてるけど一番基地外っぽいのは間違いなくブラック

673 :マロン名無しさん:2015/06/26(金) 00:21:46.58 ID:???
はじめからそう設計されてるそうだし、軟弱な精神ではマッドハッターの意志に逆らえないのだろう。

674 :マロン名無しさん:2015/06/26(金) 09:47:30.25 ID:???
ブラックは今の落ち着いた雰囲気と幼少時の基地っぷりの差が凄いな
こっちが本性ならこいつが隼人の仇でも納得いく

675 :不思議の国のアラスジ:2015/06/26(金) 17:56:50.52 ID:gotdUQYT
「……… 静かになったわね …戦闘は終わったの……!?」
「……… ………いえ… ジャ…ジャバウォックが…… ジャバウォックが進化しています…
 更なる破壊の化身に…!!」

     <ARMS No.101 共存(スタンド・バイ・ミー)>

「…オ…オレが放った"ブリューナクの槍"が吸収されている!? 
 ジャ…ジャバウォック… ジャバウォック!!」
【帽子屋<マッドハッター>よ、おまえの力などこの我には通用せぬ
 我は、魔獣ジャバウォック!! 見せてやろう!!本当の"破壊"というものを!!】

ジャバウォックの肉体が更なる変化を起こす
肩がさらに威圧的に膨れ上がり、左腕の爪が鋭く伸び
マッドハッターのビームを吸収した右腕が、さながらマッドハッターの両腕を組み合わせたような形に変形する

「ジャ…ジャバウォックが…変化した…!?」
「ふん!!なにをいうか!!貴様ごとき欠陥品が調子に乗るなよ!!
 帽子屋(オレ)の本当の力を見せてやる!!

               【…死…】

ジャバウォックの撃ちだした 何か が、マッドハッターの肉体を貫通し
マッドハッターの左肩に穴を空け…そのはるか彼方で
ギャローズ・ベルの町を、クレーターの一角を、遠く離れたイプシロンフォースをも巻き込むほどのすさまじい爆発が巻き起こる!!

「な…なんなのよ、あの大爆発は!? 私のARMSでも解析できない レーザー!?粒子ビーム!?」
「…いいえ…違います…あれは… もっと…別の…
 忌まわしい……… なにか…」

「な…なんだありゃあ… 一体、なにが起きてるってんだ!?
 高槻…武士…どうなっちまったんだ…!?」

676 :不思議の国のアラスジ:2015/06/26(金) 17:57:22.17 ID:???
ジャバウォックの砲撃に貫かれたマッドハッターも、その傷が再生できずその場に倒れる…

「オ…オレの体が溶けていく…!? ………オレが…死ぬ…!?
 この…マッドハッターが……」

その光景に、武士も、白兎<ホワイトラビット>ですら脅え、震えてしまっていた…
そして、騎士<ナイト>と白兎<ホワイトラビット>の言葉が武士の脳裏に反芻される…

【騎士<ナイト>と白兎<ホワイトラビット>は、ジャバウォックが憎悪と共に開放された時…
 高槻 涼を殺さねばならぬ… 殺さればならぬ!!】

「オ…オレは…!?オレは…今… なにをしたんだ… オ…オレは…」

その言葉と共に、涼もその場に倒れてしまうのだった

≪こちら、ハイエナ3よりリュカオン―― 先ほどの爆発の正体は、激しい熱と煙のために捜査不能!!
 しかし………奴らが終結している場所はわかった 東のPポイントに地下室への入り口を発見!!
 奴らはシェルターのような施設に逃げ込む気だ!!
 全部体、目標の東Pポイントに急げ!! 一人残らず抹殺せよ!!≫

脱出ポイントを発見され、今に総動員で襲い掛かってくる
脱出しようにも涼と武士はまだ戻らない 次第に押され始める一行
そこに、涼を抱きかかえた武士がようやく帰ってきたのだった

「みんな、遅くなってごめん… さあ、みんなでこの町を脱出しよう!!」

<続く>

677 :不思議の国のアラスジ:2015/06/27(土) 22:00:19.65 ID:???
「……… 聞こえるわ…教会の鐘が………」
「バカを言うな、シャーリー 鐘は壊れたんだ、空耳だよ」
「わかってる………わかってるけど、さっきからずっと聞こえるのよ どうしても耳から離れない!
 "絞首台の鐘"(ギャローズ・ベル)が鳴っている… 吊るされるのは一体・・・誰!?」

洞窟の外から聞こえる、鐘のような音に脅えるシャーリー
町の外では、ジャバウォックの起こした爆発が不気味な音を響かせる…

     <ARMS No.102 脱出(エクソダス)>

爆発の影響と被害は甚大、その影響からかほとんどの電子機器も使用不可に陥っていた

「…一体あの爆発はなんだったのですか!? まさか…核…!?」
「…いや…"核"ではないわ… ………もっと… 恐ろしいものよ…」

今だ煌々と輝く爆発を前に、バイオレットがそういうのだった…
一方、制圧部隊も地下道前に集結し始め、階段に手榴弾を投げ込む
手榴弾でダイナマイトが誘爆しなくて兜おじさんもほっと一息
だが手榴弾を投げ込むということはいよいよ制圧部隊の突入も近い、早く階段の穴を塞がなくてはいけない

「よーし、みんな揃ったな みんな、耳をふさげ!!
 これでこのいまわしい町(ギャローズ・ベル)ともお別れだ…
 僕達の新しい未来のために… さらばだ」

オスカーがスイッチを押し、階段を爆発させようとするが…
………スイッチを何度押してもダイナマイトが爆発しない

678 :不思議の国のアラスジ:2015/06/27(土) 22:01:23.58 ID:???
「バ…バカヤロー、これだから凡人にはなにもまかせられないんだ
 くそっ、奴らはこの洞穴が何キロも続いている事を知らない
 ここで入り口をふさげば、追跡を断ち切れるって大事な時に!!」

覚悟を決め、戦闘員が迎撃の用意に向かおうとすると、オスカーを取り押さえる保安官の声が響き渡る 
保安官はダイナマイトを持って脅し、息子のオスカーと共にエグリゴリに投降すると言い出したのだ

「ふざけんな、おまえなんか僕の父親じゃない! スティンガー、助けてくれ!!」

スティンガーがナイフをむけ、保安官と対峙すると…
彼はオスカーをスティンガーに投げ、息子を頼むと言い残して単身外へと向かう!
制圧部隊の前に出た保安官は、銃撃を受け地下の階段へと倒れこむ…

―てめえのやるべき事は、"死"を待つ事じゃないはずだ―
(そうだよ、若造…私の義務はこの町を守ることだ………
 この町の人間と…私の息子のために…)

そして、彼が火をつけたダイナマイトが爆発、設置した爆弾にも誘縛し階段をふさぐ…

「………パ…パパ…僕のために… 僕のミスを帳消しにするために…」
「リチャード・ブレンデン…あいつは元々正義感の強い男だったんだ…
 あいつは元フリスコ(*サンフランシスコ)市警の警官で…」
「ああ…ワイロを取った事がねえのを自慢にしてたな…」

目の前の光景に、兜おじさんもやるせない思いであった…

(また…一つの悲しみが…生まれた… 結局…オレは…なにもできなかった… なにもできなかった………)

こうして一つの窮地を脱することが出来た一行
だが、涼の胸には自身の無力さが残るのみであった…

<続く>

679 :マロン名無しさん:2015/06/28(日) 00:38:53.21 ID:???
一番駄目そうだったあの偽警官がこんな男気のある人だったとは・・・

680 :マロン名無しさん:2015/06/28(日) 20:03:18.71 ID:???
最後の最後で正義に目覚めたのか遅かったが

681 :不思議の国のアラスジ:2015/06/28(日) 21:58:25.89 ID:???
ギャローズ・ベル市街、キース・バイオレットがなにやら兵士に案内を受けている様子
そこに突如、兵士達がばらばらになりながら飛んでくる!!
そこには、ジャバウォックに致命傷を負わされ、錯乱状態に陥ったシルバーの姿があった

     <ARMS No.103 洞穴(ケイブ)>

重い足取りで、兵士達に鋭い爪を振り下ろそうとするシルバー
だがその腕をバイオレットが押さえる

「…あなたのために流す涙はないけれど… 哀れんであげるわ、シルバー兄さん………」

シルバーの額に指を当てると、電撃音のような音が響き、シルバーは倒れこんでしまった
どうにかシルバーを取り押さえることが出来、担架でその体を運ばせる
バイオレットが撤収の指示を下しつつ、爆発の解析も急がせるように言うのだった

(………しかし…我々は相当な被害をこうむった… あの少年一人のために………
 パンドラの箱を開けてしまったのは……我々だったのかもしれない…)

脱出したギャローズ・ベルの住人達が、険しい洞穴内部を進んでいく
その厳しい道のりに、兜おじさん早くも息切れ気味 

「…本当にこれ出口あるんだろうな!? 行き止まりだったらどうすんだ」
「それは心配ない 1940年代に、ミスカトニック大学の調査隊がここを調べている
 当時は水が流れていて、800mほどしか踏査してないけど…
 まだまだ先まで続いているはずだ…とレポートはまとめられている
 それに…聞こえるだろ、風の音が… この先に出口があるってことの証明だ」
「暗く…長い穴か…まるで僕達の境遇そのものだね…」

先はまだまだ長そうだ、ひとまず一向は休憩を取ることにする様子

682 :不思議の国のアラスジ:2015/06/28(日) 21:58:55.75 ID:???
しばしの休息をとる中、隼人は恵の乱暴な治療に不満の声をあげていた
武士の脚の方もだいぶ再生してきた様子であった
そんな中、父親を亡くしたオスカーは食事にも手をつけられずうずくまっていた…
だが、そんなオスカーに追い討ちをかけるようにアルが彼を煽る
このアルの態度にオスカーも激昂し、アルを殴り飛ばす 子供達からも大顰蹙を受けるアル
だがそれでもアルの冷たい態度は変わらない この態度に子供達が反論しようとするのをオスカーが止める

「…たしかにパパが死んだのは僕のせいだ… 僕が…起爆装置の設計を誤ったばかりに…
 だけど…僕はおまえなんかに負けないぞ 僕はリチャードの息子、オスカー・ブレンデンだ
 絶対この洞窟から抜け出して、生き延びてやる!!」

怒りと対抗心をバネに、生きる気力を取り戻したオスカー
一人はなれたところで口端を血で汚すアルの元に、ユーゴーが静かに近づいてきた

「な…なんだよ、ユーゴー おまえもこの僕の態度に文句を言いに来たのか!?」
「いいえ、そんなつもりはありません
 アル…あなたはとても優しい良い子です ただ…多少ぶっきらぼうなだけ…
 まあ、人はコンピュータと違って、そんな器用にはいきませんよね」

口端の血を吹きながらそういうユーゴー、この言葉にアルも赤面してしまう
恥ずかしげにしながらも、ついついぶっきらぼうな態度を取るアルなのであった

683 :不思議の国のアラスジ:2015/06/28(日) 21:59:23.28 ID:???
涼はがっくりとうなだれ、スティンガーに自身の不甲斐なさをわびる
自分達の行く先々で、常に誰かが犠牲になってしまう…涼の精神はそうとう擦り切れてしまっていた
だがスティンガーはそれをきっぱりと否定 皆、誰かのためではなく自分自身の理由のために戦っているのだ
スティンガーは、涼の落としたカツミの写真を涼の元に返してあげるのだった

「私が生存者を探している時に、破れたおまえの服の近くに落ちていた…
 多分、おまえのものだろうと思ってな…
 うつむくな!!おまえ自身の戦場を生きろ!! そうしなければならない理由が、おまえにはあるはずだ!!
 守るべきものがあるのなら、決して立ち止まるな!!」

(………オレには……… 帰るべき所がある…!? あのまぶしい世界…… あまりにも遠い光景………
 理由なら… …ある…  オレにはまだ…!!) 

今や遠い世界になってしまった日常の世界、それを取り戻すために涼は改めて前へと進む決意を固めた

<続く>

684 :不思議の国のアラスジ:2015/06/29(月) 22:01:32.74 ID:???
洞窟を進む最中、突然悲鳴が響き渡る
シャーリーが蛇がいた、というがその蛇は真っ白で目がなかったという
長い道のりに、肉体も精神も疲弊しきっていたようだ
水も食料も尽きてしまった今となってはそれも仕方ないが…

「…… しかし……… …まったく先が見えない… 一体どこまで続いているんだ、この洞窟は…!?」

     <ARMS No.104 峡谷(キャニオン)>

地底にもぐっていてからどれくらいの日数がたったのか、すっかり時間間隔が狂っている様子
武士も隼人も時計が壊れてしまっているようで時間もわからない

「なんだお前ら、今頃気づいたのか 時計だけじゃない…
 "猟犬"(ハウンド)部隊の通信機、僕のノートパソコン、携帯電話にいたるまで電子機器と名が付くものは全部マヒしてる…
 僕達が地底に潜る直前あたりからね おそらく…電磁波の影響だ」
「電磁波ぁ!? お…おい、電磁波っつったってそんなものいつ発生したんだよ」
「よく考えてみなよ、洞窟の入り口をふさぐ前になにがあったか…」

その言葉に、二人はあの大爆発を思い浮かべる

「じゃ…じゃああれって核爆発!?」
「それはない、核爆発なら今頃僕達は放射能を浴びて、無事でいられるわけがないからな
 おそらく……… !」「武士!!隼人!!急いでこっち来て!!」
そこに恵から二人を呼ぶ声が響き、急いでそちらに駆け寄るのだった

(…もし…僕の想像が当たっているとしたら… 高槻は………
 高槻は、この世に生きているだけでとてつもなく危険な存在という事になる…)

685 :不思議の国のアラスジ:2015/06/29(月) 22:01:57.86 ID:???
洞窟の奥の奥で彼らを待ち受けていたものは、無情にも行き止まりであった
だが、絶望するにはまだ早い、狭い隙間から風が流れているのに涼が気がつく 人一人ならどうにか通れそうだ
狭い割れ目を通る一向、武士は苦悶の声を上げながらどうにか進む
隼人の方は目の前が恵の尻があっていい具合…とか言ってたら顔を踏まれた

外へと出る道の前に、大きな岩が立ちふさがる
ARMS達がその力を合わせて、その岩を動かしていき…太陽光が一行の前にさし込められる

「………長さ400km 幅およそ29km、深さは最大で1600m…
 コロラド川の水流が何十万年もかけてアリゾナに刻んだ大地の裂け目…
 あまりにも大きくて… 大きすぎて… だからこう呼ばれる…

       グランドキャニオン
    "   大  峡  谷   " と………」

まぶしい日差しにありがたさを感じる一向 
そこに水場も見つけ皆が一斉にそこに駆け寄る

「ふん!現金な奴らだ、助かるとわかると急に元気になる」
「アル! あの時君が僕達をののしって怒らせなかったら………
 僕達は気力が続いたかどうかわからない… ありがとう アル…」
「ふん…そんな事で気力が高まるのは、おまえ達が凡人である証拠だ」
(…たしかにおまえ達は傲慢で、泣き虫でわがままな凡人だ… ………おまえ達は僕の弟や妹…
 兄弟と同じようなものだからな…)

水場で水浴びをしてしばし一息つく一行
恵も水場で浮かんで体を休めていた 隼人がそんな恵にセクハラ発言をかますが即座に最速風神拳ぶちこまれた

686 :不思議の国のアラスジ:2015/06/29(月) 22:02:23.81 ID:???
ギャローズ・ベルの住人達がARMSの一向に感謝の言葉を述べる
彼らの活躍が、ここにいる住人達を救うことが出来たのだ
………だが そこにARMS達に僅かに共振反応を感じる
そこへ突然、何者かの声が彼らに向けられる その場所には確かに誰もいなかったはずなのに…

「お楽しみのところ悪いね!! 地下水脈を使っての脱出劇は、見事だったよ
 でも僕には、そんな安直な作戦は通用しないな
 僕はシルバー兄さんと違って、しっかり相手の動きを見定めてから行動するからな
 そうそう、自己紹介が遅れたね 僕の名はキース・グリーン
 グリーンって呼んでよ、高槻 涼!! …君の事は良く知っているつもりだ
 何しろ彼女から良く話を聞かせてもらったからね
 …君の良く知っている… 素敵な香りの長い黒髪の女の子さ」

そういうとグリーンは、カットされた黒い髪を見せる
グリーンの言葉に涼はカツミを思い浮かべる…

「高槻 涼、君達に贈り物があるんだ ぜひ受け取って欲しい
 地獄と言う名の…運命を!!」

グリーンがそういうと、ヘリの大群が彼らの眼前に現れる…!

<続く>

687 :マロン名無しさん:2015/06/29(月) 23:27:15.16 ID:???
オスカーの起爆装置が作動しなかったのは電磁波のせいなのか?

688 :マロン名無しさん:2015/06/30(火) 00:57:09.70 ID:???
うげ、ここでグリーンくるか……
しかもコイツシリーズで一番性格悪そうだし、どうすんだよこれ

689 :マロン名無しさん:2015/06/30(火) 01:06:58.71 ID:???
グリーンの能力は瞬間移動系?
となるとARMSは素早さのバンダースナッチか、乙女好きっぽいからユニコーンあたりかな。

690 :マロン名無しさん:2015/06/30(火) 01:10:24.05 ID:???
ニューヨークからマンハッタンまで移動したとなればそれしかないな

691 :マロン名無しさん:2015/06/30(火) 16:58:43.68 ID:???
急に恵と隼人がイチャつきだした件
…で終わればよかったんだがこの展開は絶望しか見えない

692 :不思議の国のアラスジ:2015/06/30(火) 22:02:58.17 ID:???
グリーンがイヤホンを耳にかけ、ポータブルCDのスイッチを入れる
それを合図とするように、ヘリ部隊が彼らに襲い掛かる…!!

     <ARMS No.105 静寂(サイレント)>

ヘリ部隊の機銃掃射が、水浴びをしていた子供達を襲う
その攻撃に彼らの体はバラバラに引き裂かれてしまう…
目の前の光景に一瞬唖然とし…スティンガーの叫びが響き渡る!!
その声で一斉に水場から逃げ出そうとする中
グリーンはさながらオーケストラの指揮でもするかのような所作の中、ミサイル攻撃が一行を襲う
機銃掃射、ミサイル攻撃、圧倒的な火力で彼らを蹂躙するヘリ部隊
その光景の中、グリーンの顔は恍惚に染まっていた

隼人はブレードを伸ばし、ヘリ部隊に必死に抵抗
武士も涙を流しながら子供達を避難させ、恵も避難指示を出す

…ヘリの攻撃の前に、数々の住民が犠牲になってしまう
その中にはシャーリーの父親の姿もあった…
シャーリーが泣きながら父親に必死に呼びかけるのを涼がその体を引き寄せる
だがそこにミサイル攻撃が襲い掛かる! 涼は一瞬、鐙沢村で炎に飲まれたカツミが脳裏に浮かぶ…

ミサイル攻撃を受けながらも、涼はどうにか無事であった
だが、シャーリーは… 涼がつかんだシャーリーの身体は、腕だけに成り果てていた…
残酷な現実に響き渡る涼の叫びが 嘆きが 怒りが! ジャバウォックを呼び覚ます!!

空を飛び、ヘリ部隊を一掃するジャバウォック
そして、キース・グリーンとの対決も始まろうとしていた

<続く>

693 :マロン名無しさん:2015/07/01(水) 01:33:39.84 ID:???
ワルキューレの騎行か

694 :マロン名無しさん:2015/07/01(水) 14:43:32.17 ID:???
台詞がねぇ!!

695 :マロン名無しさん:2015/07/01(水) 17:53:14.99 ID:???
うわあ

696 :不思議の国のアラスジ:2015/07/01(水) 22:20:12.86 ID:???
「キース・グリーン、おまえはゆるせん おまえは…殺してやる!!」

憎悪と怒りに染まる涼とジャバウォック、グリーンに向けて一気に殴りかかる…!

     <ARMS No.106 魔猫(チェシャキャット)>

洞窟内部に逃げ込むギャローズ・ベルの住人達
その凄惨な光景に、隼人もがっくりと膝を折る…

「…なにが騎士<ナイト>だ… なにが人類の進化の新しいかたちだ………
 肝心な時にはなにもしちゃくれねえ…」
(オレは…なにもできなかった… こいつらを…守れなかった……!!)

そして隼人はARMSを展開させ、アルの静止も聞かずグリーンの部隊に切り込もうとするが
恵が隼人の背中をつかみ、転ばせて隼人を引き止める

「気持ちはわかるけど、あんたも手伝いなさい…」
「…いやだ…オレはあいつらをぶっ殺しに…」
そういう隼人の後ろから、恵が隼人の顔を抱き寄せる
「…まだ戦争は続いているのよ……… 私達が…生き延びるための戦争が…」
 …私がリーダーよ… 従いなさい…」
恵も怒りで震える自分を押し殺していた…そんな恵に、隼人もどうにかその言葉に従うのだった

涼とグリーンとの戦闘の傍ら、ユーゴーは涼とジャバウォックが、かつてないほどにシンクロしている様子に気がつく
その爪がグリーンを引き裂こうとするが、突如グリーンの姿が消え、振り下ろした爪が空を切る
雄叫びを上げながら転がるジャバウォック、グリーンはいつの間にかその上で腕を組んでいる
挑発するグリーンに向け、砲撃を打ち込むがこれも素通りしてしまう

697 :不思議の国のアラスジ:2015/07/01(水) 22:20:40.71 ID:???
「…まだわからないのかい!? これが僕の力だよ
 空間を歪曲し、どんな場所でも瞬時に移動することが出来る!!
 僕は、"チェシャ猫"のキース・グリーン 最強のARMSなのさ!!
 そして…この能力を応用して、こんな事もできるよ 例えば…」

そういって、グリーンや指を鳴らすとジャバウォックの腕が突如切断される!?

「フフフ…君は弱いね、ジャバウォック
 今、僕が何をやったのか知りたいのかい!? なぁに 僕にとっては簡単な事さ
 僕は空間を自在に操れる 空間に断裂を作ってぶつければ、切れないものなど存在しない」
その言葉と共に、ジャバウォックの四肢が空間の断裂によって引き裂かれてしまう…!
「………こんなふうに!!
 …僕が憎いかい、高槻 涼 憎んでくれて結構!!僕も君の事がキライだ!!
 だから…僕は自分の手で君を殺してやりたかった
 ジャバウォックの"コア"だけはもらっていくよ 
 そうすれば別の適正者でプロジェクトは続けられるからね
 君だけが塵となって消えるんだ、高槻 涼!!」

空間を操作し、ジャバウォックの体内に手を入れるグリーン…

(く…こいつだけには殺られたくねぇ…
 こいつだけは殺してやる… ………殺して…)

「【みんな、殺してやる!!】」

涼とジャバウォックの憎悪が重なった時…突如大地がうなりをあげ始める…!

「………ああ… ………いけない… 呑み込まれる………
 世界が……… 憎悪の渦に…!!」

<続く>

698 :マロン名無しさん:2015/07/02(木) 02:16:42.62 ID:???
反則だろグリーンの能力
こんなの絶対勝てるとは思えん

699 :マロン名無しさん:2015/07/02(木) 21:53:13.48 ID:???
グリーン強すぎ

700 :不思議の国のアラスジ:2015/07/02(木) 22:04:19.02 ID:???
突然おき始めた地震に、恵達も困惑していた
そして、ジャバウォックの憎悪はさらに膨れ上がる…!

     <ARMS No.107 臨界(クリティカル)>

【殺してやる…人間も………ARMSも……】
「い…一体どうなってるんだ… この地震はジャバウォックが引き起こしているのか!?」
 そして…この声は…」
【地上に生きる物のすべてを…】
(あの時にも聞こえていた…… オレの右腕をとてつもない砲に変え、あの凄惨な破壊を生み出した声だ!!
 ジャバウォックはオレの制御を離れて、完全にこの声の持ち主に呼応している…
 そしてオレは…この声に聞きおぼえがある!!
 おまえは… おまえは… ア リ ス !!)

四肢を失いながらも、威圧的にそびえ立つジャバウォックの姿に、グリーンもたじろぐ

【我は破壊者…】
【我は虐殺者…】

その腕が再生し始めるのを見て、空間の断裂に逃げ込もうとするグリーンだが…

【我は……魔獣!!】

ジャバウォックの爪は、"空間の断裂"そのものを引き裂いて見せた!
そしてグリーンの腕をつかみ、その体をとらえる…!
だが、グリーンも自身のARMSを発動させ、ジャバウォックの腕を強引に振り払う!!
改めて空間の断裂に逃げ込むグリーン ジャバウォックがその爪を振るうが、手ごたえはなかった…
息を切らしながら、ジャバウォックの尋常ではない力を目の当たりにしたグリーン
大地をも動かす力の前に、グリーンの体も震え上がる 崩れ行く大地から、グリーンの姿が薄れていく…

(今一度調べる必要がある… 奴(ジャバウォック)の…"力"の秘密を………)

701 :不思議の国のアラスジ:2015/07/02(木) 22:04:48.13 ID:???
地震の影響で洞窟も崩れ始める、怪我人達をおぶって避難させる一行
隼人にも手を貸すように言おうとして、恵が隼人の方を振り向くと
隼人の体が、突如騎士<ナイト>の発動を始める!?

【プログラム ジャバウォックが発動した… 『夢の中』にいたアリスが、現実に戻り始めた…】
「ふざけるな、騎士<ナイト>!!オレが呼びかけても全然発動しなかったくせに、何でこんな時に!!」

同様に、武士も白兎<ホワイトラビット>の発動を始めていた

【我々はそれを止めねばならぬ!!ジャバウォックを…… 高槻 涼を… 殺さねばならぬ!!】

ジャバウォックの引き起こす地震をとめようと説得する涼
だが、涼の眼前に現れたのは、巨大なアリスの影であった

【憎い!! エグリゴリもARMSも… 人類も…】

次の瞬間、涼の目の前の景色が変わる 
研究所のような施設の中、涼の前にはメガネをかけた穏やかな表情のキースがいた
「キ…キース!? なんで…こいつが… 一体どういうことなんだ!!」

【私は…許さない!!消えちゃえ!! みんな消えちゃえ!!】

「アリス………おまえはいったい何者なんだ!? 何者なんだ!?」

キースのような人物の風景がひび割れて砕け散ると、目の前にはジャバウォックを討たんとするナイトとホワイトラビット…

【騎士<ナイト>… 白兎<ホワイトラビット>… 我に戦いを挑むつもりか…
 よかろう!!我との"力"の差をとくと思い知らせてやる!!】

<続く>

702 :マロン名無しさん:2015/07/02(木) 22:27:43.72 ID:???
目まぐるしく展開が変わるな
グリーンの脅威かと思ったらオリジナル同士の殺し合いに

騎士の左腕の盾にブレードついてるね
レッドと戦った時に生えてなかったのはやっぱ直前に折られたからかね

703 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 00:12:22.84 ID:???
グリーンも自分の能力に酔いしれ敵を侮るタイプだな

704 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 09:37:58.21 ID:???
グリーンチト過ぎ! と思ったらジャバさんもっとチートだったでござる
あいつがオリジナルのキースかね? アリスはなんだろ、オリジナルキースが生み出したチャペルの子供のもっと凄い版?

705 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 15:53:51.14 ID:???
ジャバウォックさん忠誠誓うって言ったじゃないですかー!

706 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 17:25:08.44 ID:???
グリーン強いんだけど最初にジャバウォックの首をチョンパしとけば良かったのに
涼と再対戦すれば弱点突かれ敗北するんだろうな

707 :不思議の国のアラスジ:2015/07/03(金) 18:01:04.54 ID:???
ジャバウォック!!我らに与えられし使命(プログラム)により…
 高槻 涼もろとも汝を滅殺する!!】
【ふん!!我に戦いを挑むつもりか!? よかろう!!ならば教えてやる!!
 我との"力の差"というものをな!!】

ジャバウォックを討つべく急接近する二人のARMS
それをジャバウォックは、衝撃波だけで追い返してしまう!

     <ARMS No.108 奔流(ストリーム)>

【我は地上最強の魔獣ジャバウォック
 我に歯向かう愚者よ!! その愚かさをじぶんの身をもって思い知るがいい!!】
【驕るなよ!!本当の戦いはこれからだ!!】

ARMS同士の激しい戦いの中、ARMSの内部で宿主が説得しようとする
だが、騎士<ナイト>も白兎<ホワイトラビット>もまるで聞く耳を持たない…
彼らの言う"プログラム ジャバウォック”とは そして"アリス"とは一体何なのか…

「ダメだ、ダメだダメだ!! あいつらは戦っちゃいけないんだ!!
 ジャバウォックも騎士<ナイト>も、ナノマシンの超再生を無力化する"ARMS殺し"を持っている
 ひょっとしたら白兎<ホワイトラビット>にだって…
 そんなARMS同士が殺しあったら、誰も生き残れない!! 三人とも死んでしまうんだ!!」

白兎<ホワイトラビット>が飛行体制を取り、その高速機動でジャバウォックを吹き飛ばす!
その耐性が崩れたところを、騎士<ナイト>の槍で突き刺すが、ジャバウォックもかろうじて回避

内部の隼人が、ジャバウォックを遠ざけるように叫ぶ もはやARMSは完全に宿主の意志を離れてしまっている

708 :不思議の国のアラスジ:2015/07/03(金) 18:01:39.37 ID:???
「アリス、もうやめろ…やめてくれ… おまえとARMSの間に一体なにがあったんだ…
 何故そうまで人を憎むんだ……!? 答えろ、アリス!!」

涼の叫びにも、アリスの影は何も答えない
恵はそのARMS同士の戦いを、視ることしか出来ない自分の力の無さに涙を流す…

【…ふん…速度にすぐれた白兎<ホワイトラビット>で体勢を崩し、騎士<ナイト>の槍で攻めるか…
 確かに我には有効な戦術だが………二度も同じ手は喰わぬわ!!】

再び突撃を仕掛ける白兎<ホワイトラビット>だが、ジャバウォックは逆にそれを殴り飛ばす!!

【ジャバウォック、これで決める!! 我が"ミストルテインの槍"に貫かれ、塵に帰れ!!】
【馬鹿め!! 塵に帰るのは貴様らの方だ!!   
 !!】

ジャバウォックと騎士<ナイト>の攻撃が交差する直前
なんと、恵がその間に割って入る!   その瞬間…!

【光(ちから)が欲しい!? 光(ちから)が欲しいのなら… 与えましょう……!!】

恵のARMSが開放され、その体から光の巨人 ハートの女王が二人の目の前に展開される!
…その瞬間、三人のARMSが解除されていく…

「よかった…みんな…元に戻り始めた…
 私は…止める事が…できた… 止める事が………!!」

どうにかARMS同士の戦いは止まったが…恵はその場に倒れこんでしまうのだった

<続く>

709 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 18:10:37.36 ID:???
"クイーン・オブ・ハート"がようやく発動したか

710 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 18:48:54.35 ID:???
変身じゃないのは全裸避ける為なのか

711 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 19:42:48.56 ID:???
オリジナルARMS同士でもその目的や認識が大分違うみたいだな
ジャバウォックはアリスの意志(憎しみ?)とプログラム・ジャバウォックとやらに従ってるけど
ナイトとホワイトラビットはアリスの意志の影響を受けてないし、プロジャバを止める立場にあるみたいだし
そうなるとハートの女王の立ち位置はどういう感じなのか…

712 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 19:47:54.34 ID:???
恵を脱がさないとは作者に失望した

713 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 20:10:55.19 ID:???
ユーゴーならともかく、恵が脱いでも……

あれかね、良くあるパターンでアリスの感情4分割したのがオリジナル4体とか
喜怒哀楽だとジャバさんの怒以外上手く当てはまらんけど

714 :マロン名無しさん:2015/07/03(金) 21:09:50.95 ID:???
風林火山ならしっくりくるかな

715 :マロン名無しさん:2015/07/04(土) 01:50:22.02 ID:???
最終形態のARMSたちより速く動ける恵っておかしくないか?

716 :マロン名無しさん:2015/07/04(土) 02:15:47.27 ID:???
ほらそこは光の速さで歩いたんよ

717 :マロン名無しさん:2015/07/04(土) 08:00:38.41 ID:???
さすが宇宙の王者

718 :マロン名無しさん:2015/07/04(土) 14:22:59.40 ID:???
何か気合次第で結構変わるっぽいし
武士が子供助けた時なんて恵の全く目に映らない速度だったんだから
音速軽く超えてそうだし

719 :不思議の国のアラスジ:2015/07/04(土) 22:14:10.24 ID:???
(………私…… なにを…したんだろう……!?
 みんなが戦いをやめてくれた事までは覚えている… でも…何故!?)

【三体のARMSのプログラムをリセットしたのよ】

(………この声!? あなたは誰……!?)

【私は"ハートの女王"(クイーン・オブ・ハート)!!
 あなたの中の強い"思い"が私を呼び覚ました…】

     <ARMS No.109 未来(フューチャー)>

【覚えておきなさい……… 強く純粋な"思い"こそがARMSの"鍵"だという事を………
 いつかあなたも気づくでしょう…… その"思い"の正体に…
 あなたが更に大きな"光"を手に入れ、更に大きな未来の扉を開く時…】

「ちょ…ちょっと待って!! なにが!?一体なにが未来に待ってるっていうのよ!!
 待って、クイーン!! もっと話したいの!!」
(クイーン!! あなたは…!?)

クイーンのあとを追おうとする恵だが、その視界に光が広がり、恵の目が覚める
グランドキャニオンの岩場は、いたるところ怪我人と死者だらけの凄惨な光景であった…
隼人は自らの左手を、何度も石で打ちつける…!

「くそっ、くそっ なにが騎士<ナイト>だ!! なにがオレに忠誠を誓う剣だ!!
 ちっくしょー、オレの言う事なんか全然聞きゃしねーで………
 あやうく取り返しのつかない事をしちまうところだったじゃねーか!!」
「隼人君!!」「やめるんだ、隼人」
「…へっ… 笑っちまうぜ エグリゴリを潰すだと!? カツミを助けに行くだと!?
 そんな意気込みでアメリカくんだりまでやって来たのによぉ…
 オレ達は、自分の事すらなにもわかっちゃいなかったんだ…
 おかげでこの有り様だ… 一体なにやってんだよ、オレ達…」

720 :不思議の国のアラスジ:2015/07/04(土) 22:14:37.95 ID:???
(………誰か…教えてくれ… ……… オレ達の未来は… どこにある!?)

遠い目で空を見上げる涼… そこにヘリが数機近づいてくる
赤十字のマークはつけてはいるが…臨戦体制を整える一向
ヘリがその場に着陸すると…姿を現したのは、キース・バイオレットであった…!


「ふざけんな!! オレ達を助けてやるからヘリに乗れだと!?
 わかってんのか!? この惨状を引き起こしたのは、てめーらエグリゴリなんだぞ!!
 そんなてめーらを誰が信用するんだよ!!」
「…彼らはアリゾナ州軍のヘリ部隊よ 任務は災害時の緊急医療活動
 エグリゴリの支配下にある部隊じゃない 私自身のコネクションよ
 ………だけど… あなた達が彼らを必要としないのなら、すぐにも引き上げさせるわ!!
 この私があなた達にそこまでやってあげる義理はないからね!!」

だが、武士が怒りのあまりARMSが発動しようとするが…
「やめなさい!!」と、恵がそれを強制解除させる

「落ち着いて今の状況を判断しなさい!!
 こっちは非戦闘員の重傷者多数… 出血多量で意識不明の子供もいる…
 自分達の一時的な感情で行動する時じゃないでしょう!?
 キース…バイオレット…といったわね
 その申し出受けるわ!! 大至急ケガ人を運んでください!!」

この恵の言葉に、隼人が反論しようとするも恵は口を挟むことを許さない

「…フフフ…さすがは"ハートの女王"<クイーン・オブ・ハート>
 この現状で冷静でいられるのはあなただけみたいね………」
「ええ…私達には選択の余地なんてないもの… そのかわり………」
恵がそういうと、突如大地にすさまじい重圧が圧し掛かる…!
「もしあなたが私達を裏切ったなら… 私たち4人は全力であなたと戦います!!
 たとえ全員刺し違えたとしても… あなたを許しません!!」

721 :不思議の国のアラスジ:2015/07/04(土) 22:15:04.07 ID:???
こうしてバイオレットの私兵との共同作業で、怪我人達の搬送作業を行う
ユーゴーでも彼女の思考は読み取れないようだが、唯一つの感情…悲しみがユーゴーには読み取れたようだった…
オスカーが担架に運ばれながら、アルに一枚のCDを手渡す 金属生命"アザゼル"の記録が保存されたデータだ

「…たのむ…アル… 君は僕達のナンバーワンだ」
「………そうさ… ナンバーワンとしてのけじめは、ちゃんとつけてくるからな!!」

作業は順調に進んでいたが…ARMS一向だけは、避難民とは別のヘリに乗せられると言う
ARMS達はまた行き先が違うということだが…

「高槻 涼!! 私があなた達をアリゾナに呼び寄せた理由は二つある
 一つは、あなた達をアザゼルと接触させる事…
 そして…もう一つは… あなた達が現地に行って、直接確認する事ね」

それだけ告げて、バイオレットは彼らに別れを告げるのであった
……飛び立つヘリを見つめる一人の男… リーマンさんこと高槻 巌もその動向を見守っていたようだ

「久留間 恵君、君にこれ以上私が世話を焼く必要はないようだな…
 君は立派に"リーダーの素質"を確認してくれた………
 
 子供達よ、戦いたまえ!! ………未来と!!」

<続く>

722 :マロン名無しさん:2015/07/05(日) 10:40:59.99 ID:???
バイオレットはいい人なのか、それとももっとエグいこと考えてるのか

723 :マロン名無しさん:2015/07/05(日) 18:48:51.17 ID:???
スティンガーは生き残りはしたけど参戦はしなさそうだな
正直兜のおっちゃんよりよほど戦力として頼りになりそうなんだが残念

724 :マロン名無しさん:2015/07/05(日) 20:36:23.84 ID:???
バイオレットは悪人では無さそうだな。
最終的には戦わざるを得ないことになるのかも知れないが、
マッドサイコ役にするなら他のキースにいくらでも居そうだし。

725 :マロン名無しさん:2015/07/05(日) 20:45:29.84 ID:???
涼たちのコアが欲しければこんなまどろっかしいことしないもんな

726 :マロン名無しさん:2015/07/05(日) 21:01:28.74 ID:???
それこそキースシリーズ4人の方が喜怒哀楽分担っぽい感じだな、ブラックがイマイチ合わないけ
シルバーが怒のバイオレットが哀のグリーンが喜ってとこで

727 :不思議の国のアラスジ:2015/07/05(日) 22:25:11.79 ID:???
バイオレットの言葉で、とある場所へと導かれる涼達
その場所は、カツミの写真に写っていた場所とまったく同じ場所
カツミは、確かにここにいたのだ…

     <ARMS No.110 真相(トゥルー)>

「カリオン科学のアリゾナ研究所……!? 聞いた事も無いわね
 しかもこんな辺境の地にあったら、物資の輸送に不便でしょうがないわよ」
「まったくだ、本当にこんな所にカツミがいたのか……!?」

だが、カツミはもうここにはいない、と声をかける一人のおばさん
涼はその顔に見覚えがあった  赤木 祥子、カツミの母親である…

「…今から十六年前……… 私達夫婦にある"仕事"の依頼がありました…
 それは…一人の女の子の赤ちゃんを17歳になるまで育てる事…
 住む街…通わせる学校…すべて"機関"の指図通りにする事… ・・・……そして…

 その子を、高槻 涼という同い年の少年に接触させ、仲良しになるように仕向ける事でした

 私たちの周囲には常に無数の工作があった…
 そして…その計画は見事に成功したわ」

祥子おばさんの言葉に愕然となる一向…
カツミとの日常すらも、作られたものでしかなかったのだ…

「これは…アメリカに来てから知りました…
 あなたとカツミの心を結びつけてから、もっとも悲惨な状況で引き剥がす…
 あなたの中に巨大な"憎しみ"の種子を撒くために………
 すべては"ジャバウォック"とかいうものを覚醒させるため…」

728 :不思議の国のアラスジ:2015/07/05(日) 22:25:54.84 ID:???
「ふざけるな!! おばさん!!あなたはカツミをそんな目的のためだけに育てて来たというのか!?
 ………じゃああの時… さらわれたカツミが帰ってきた時に流していた涙は……!?
 あの時の"涙"も計画のうちだと言うのか!? 人間を…人間を何だと思ってるんだ!?」

祥子はこの涼の言葉に答えず…涼達をある場所に案内する
隼人も武士も、なぜかその場所に自分達のよく知る空気があることに気がつく
祥子がシートをはがすと、中にあったのは赤子が入りそうなサイズの培養カプセルのようなもの…

「…この事はあの子にも言いませんでした いえ…言えなかったのです…
 あの子(カツミ)もあなた達と同じなのよ… 私達も…研究をしていた………
 私達エグリゴリ研究班が唯一生み出す事ができた適応者…
 いつかオリジナルがブルーメンから我々の手に戻ってくる時のために…
 ………しかし…幸か不幸かあの子には、ARMSが移植される事はなかった…
 4つのオリジナルは、結局全てあなた方に移植されたのだから…」

祥子の言葉に、アルが気がつく 恵とカツミの容姿が酷似している理由に
恵とカツミは、同じ遺伝子からエグリゴリとブルーメンが別々に分かれて生み出した人工授精児
双子の姉妹といえる存在であり、カツミと言う存在がエグリゴリにとっても貴重なサンプルであることが伺えるが…
ある意味この空気を読まない発言のせいでげんこつされてしまう 気にするな、と隼人は言うが…

「…はじめは…子供をほんの十数年育てるだけで巨額の報酬が手に入る、
 フリーの非合法員(イリーガル)にはおいしい仕事だと思った…
 ………でも… あの子とすごす年月が、私を変えてしまった…」
その言葉と共に、祥子はその場にくずおれ涙を流す
「あの子を、私のカツミを救って!! お願いよ、涼君!!」

泣き崩れる祥子を前に、涼は自身のARMSを起動させる ここを破壊するために…
武士と隼人もそれに賛同し、中の培養カプセルを一つ残らず叩き割っていく!!
研究所を破壊していく三人の目には、涙が滲んでいた……

729 :不思議の国のアラスジ:2015/07/05(日) 22:26:57.86 ID:???
その頃、エグリゴリ本部にて、ブラックがバイオレットの報告を受ける

「そうか…シルバーは回復するんだな、なによりだ…グリーンの事も心配していたんだ……
 バイオレット…不測の事態によく対応してくれた 二人の弟を制止できなかったのは、私のミスだ…ありがとう」
そういって、通信を切るブラック
(…仕方のない兄弟共だ… 一体、何人の犠牲者を出したと思ってるんだ…)
二人の弟の所業に呆れたようなブラックだが…ブラックの顔は歪んだ笑みを浮かべていた
(プログラム"ジャバウォック"は着実に進化しつつある… すべては"アリス"の意思のままに………)

その頃、涼達は祥子、バイオレットの乗るヘリを見送りつつ、研究所を後にする…

「この道…まるで僕達の未来そのものだね どこに行き着くのかもわからない…
 ひょっとしたら敵の用意した未来なのかも…」
「ああ…キース・レッドも死に際に言ってたな オレ達は…誰かの手にした試験管の中にいるモルモットなんだと…
 オレ達の行動も意志も、ある目的のためのデータに過ぎないと…」
「…あのねぇ、未来はまだ決まってないから"未来"なのよ 今回…私に姉妹がいるって聞いた時に思ったわよ…
 今さらそんな事を言われても…全然ピンと来ないけどね…
 ただ…私はカツミって子に会って見たい… 私の意志がそう言っている………
 たとえレールに乗ってようが、自分の意志さえしっかり持ってればいいじゃないの!!」
「ああ、そうだ!!おまえらがどんなにいじけてよーが僕は戦うぞ!!
 僕は、チャペルの子供達の意志をついでるんだ」

「……いずれにせよ前に踏み出すしかないんだな… とてつもなく長い道のりになるかもしれないけど…
 歩き続けよう…オレ達が生きている限り…」

行き先も、未来も定かではない一本道… それでも、その行く先には朝日が昇る……

730 :不思議の国のアラスジ:2015/07/05(日) 22:27:23.73 ID:???
              A  R  M  S
           
                  アームズ

               第三部 「進化編」
 
                   完
           
              The Third Revelation

               “The Evolution”

                   E N D

           to be continued... The Fourth Revelation

731 :マロン名無しさん:2015/07/06(月) 20:25:38.05 ID:???
>>726
なんか今回のゲス笑みでブラックが楽担当に信憑性が出てきた気がするw

732 :不思議の国のアラスジ:2015/07/06(月) 22:02:43.94 ID:Xpie1VpO
          力が欲しいか!?

          力が欲しいのなら…

アメリカ某所のとある屋敷…その庭園に、カツミの姿があった…

     <ARMS No.111 紐育(ニューヨーク)>

庭園をうろつくカツミに声をかけたのは、キース・グリーンであった
この屋敷は彼の屋敷と言うことで、カツミは2ヶ月以上監禁されているらしい
その事を言われると言葉に詰まるグリーン

「もう!!すぐにそんな困った顔しないでよ、冗談よ!!
 まったく!!あなた(グリーン)は少し生真面目すぎるのよ
 それに私、この庭園好きよ 今まで東京でせせこましく育って来たからね(はあと)」

グリーンと一緒にバラの植木の剪定をするカツミ、グリーンはその横顔に見とれている様子
二人でお茶をしつつ、話題は涼の話になる 

「その…君に頼まれた高槻 涼の事だけど………
 まったく情報がつかめない… 僕達もずっと探しているんだけど…
 だから…君にはもう少しここにいて欲しい
 不自由をかけて申し訳ないと思っているけど、ここなら安心だ
 敵は、高槻 涼だけでなく君の命も狙っているからね」
「敵…って、あなた達も敵対してるっていう"エグリゴリ"…!?」

その言葉に、僅かにグリーンの顔が曇る
カツミはあの時…炎に包まれた後の自分の事を思い出していた
あの後、カツミはグリーンの手によって助けられていたのだった
カツミには真実はぼかしつつ、今日までカツミの身柄を保護してくれたようだ

733 :不思議の国のアラスジ:2015/07/06(月) 22:03:09.55 ID:???
「……高槻 涼とは本当に会えると思うのかい!?」
「うん だって約束したもん 涼のいい所は、今まで一度も約束を破った事がない事よ
 ま…それまで私が無事でいればの話だけど…」
「そんな…君にはなんの危険もないよ 
 ………約束する カツミはこの僕は絶対に守ってみせる!!
 たとえどんな事があろうと…」

カツミはそんなグリーンに礼をいい、涼と再会するまで元気でいようと決めるのであった
…一人残されたグリーンが忌々しげな表情を浮かべているのだった

エグリゴリのビル内、ジャバウォックが起こした爆発に関して、エグリゴリの科学者が説明をしている

「衛星軌道上から捕らえた映像だよ、よく見るがいい
 この時放った砲弾は、マッドハッターの装甲を貫通し、
 その後方にあるギャローズ・ベルの町のおよそ半分を消し飛ばした
 その瞬間、イプシロン・フォースの有する電子機器の大部分が、強力な電磁波を浴びてマヒしている
 分析ではγ線とπ中間子の発生が確認されておる」
「ドクター・ティリングハースト そのジャバウォックの砲弾が、一体何だというのだ?」
「まだわからんのか!? これはおそらく反物質!! 早い話が反粒子からなる物質じゃよ
 反核子からなる原子核と、陽電子から構成される原子によって組み立てられた物質でな…
 理論上、この反物質は我々の世界の物質と接触すると対消滅を起こし、γ線やπ中間子に変化する
 その対消滅が生み出すエネルギー量は… わずか1グラムの反物質が、20キロトンの原子爆弾に匹敵する!!
 まあ、人工的に反物質を生み出す事も可能じゃが… 
 直径10キロもの巨大な粒子加速器と莫大なエネルギーを必要とする…
 だがジャバウォックは、そんなものを必要とせず… 自らの体内で大量の反物質をいとも簡単に生成する事が出来るのじゃ!!
 すなわちそれがどういう事かわかるか!?」

734 :不思議の国のアラスジ:2015/07/06(月) 22:03:38.18 ID:???
「…ドクター・サミュエルティリングハースト
 あなたはすぐれた物理学者… エグリゴリの誇る世界最高の頭脳だ
 聞かせてくれ…ジャバウォックがこのまま進化を続けるとなにが起きる!?」
「ククク…えらくほめてくれるもんだ
 簡単な事じゃ!! ジャバウォックが気まぐれに握り拳ほどの大きさの反物質を生成した時の事を、想像してみるがいい…
 人類の滅亡……… いや、地球そのものの滅亡だ!!」

その言葉に驚きの表情を浮かべる会議室の一向
ドクター・サミュエル(ry)は薔薇に水をやるといって帰り支度を始める
 
「ドクター、最後に一つ聞いていいかしら………
 火山脈のないグランドキャニオンで、地震が発生したことについては、どうお考えなの!?」
「更に恐ろしい話が聞きたいかね、バイオレット おまえも物好きだな………
 これはあくまで仮説の段階だがね… ジャバウォックは共振したのさ…」
 "地球"(ガイア)そのものとね!!」

会議室で物思いに耽る様子のブラック
バイオレットは、アリゾナで姿を消したARMS達の様子が気がかりであった
姿を消して三週間、その動向は未だにつかめていない…
バイオレット、カツミ、グリーン
それぞれの人物が涼の動向に思いを寄せる それぞれの思惑をのせて…


「………間違いないわ ブルーメンの情報通りだったわね
 あのサミュエル・ティリングハースト博士がブロンクスに住んでるって事…
 みんな…行動開始よ 今度はこっちから攻める番!! さあ、ガンガン行くわよ」
「ああ…そーだな… 失ったものを取り戻すために………」

何処かから飛んできた、薔薇の花びらを握り締める涼
彼らの新たな戦いが始まるのであった

<続く>

735 :マロン名無しさん:2015/07/06(月) 22:13:41.47 ID:???
カツミはグリーンが助けたのか。確かにチェシャキャットの能力なら造作もない事だな。

736 :マロン名無しさん:2015/07/06(月) 22:36:17.00 ID:???
元原作のチェシャキャットはいつもウソばかりいう猫なんだよね
グリーンらしいけどカツミの前ではやけに素直というか裏表がないな

737 :マロン名無しさん:2015/07/06(月) 23:15:51.47 ID:???
ヘタするとビッグバンでも引き起こしかねないなジャバウォック

738 :マロン名無しさん:2015/07/06(月) 23:29:53.95 ID:???
何それ横山光輝のマーズみたいに最後地球が消滅するの?

739 :マロン名無しさん:2015/07/07(火) 02:35:19.95 ID:???
カツミと恵がソックリな点やあの状況で流石に生きてないだろって所から、あの写真のカツミはクローンだと予想したけど
普通に本物だねぇ、グリーンの能力なら確かに楽勝だわ

ヤバイ、死亡フラグ乗り越えて真ヒロイン化してきたと思ったがユーゴーがピンチだ
ここでグリーンにカツミ取られるとか殺されるとかもパターンではあるが

740 :不思議の国のアラスジ:2015/07/07(火) 22:06:40.53 ID:???
ドクター・サミュ(ry)の送迎と護衛を行うエグリゴリのガードマン達
そのうちの一人が心の中で愚痴をこぼしていたが、それを見透かされたようにドクターに顔の横を突かれる

「昨日、二つ隣の部屋でヤクの売人が撃たれて死んだ…
 撃った犯人は16歳になる息子で、そいつも警官に撃たれて死んだよ
 どうしてオレからも金を取ろうとするんだよ、パパ!!ってな…
 ふん…取り澄ました大理石の神殿になんの面白みがある!?
 人生の真実とは、そういって猥雑と喧騒と混沌の中にこそあるんじゃ!!

     <ARMS No.112 宣戦(デクラレーション)>

 その親子は、レゲエのストリート・ミュージシャンでな…
 ヤクの事さえなければ、それは見事な歌声じゃったわ…」

曲がり角を曲がったところで、突如車が砲撃を受ける!!
エンジンを撃ちぬかれ、吹き飛ぶ前の車 さらに後方をトラックで塞がれ逃げ場を失う
増援の連絡を出しつつ、サイボーグ兵士達が臨戦体制を取る 


「…… これまでオレ達は、ずっと奴らに追われ続け、迎え撃ってきた…
 だが…これからは違う!! 迎え撃つんじゃない!! こっちから攻め込んでやるんだ!!」

サイボーグ兵士達に武士の蹴りが!!隼人のブレードが襲い掛かる!!

「オレ達が狙うのは尻尾じゃない!! 頭だ!! 
 エグリゴリ創設からずっとその頭脳として君臨してきた、サミュエル・ティリングハースト氏
 エグリゴリの歴史を全て知りつくす男… その頭脳、オレ達がいただく!!」

741 :不思議の国のアラスジ:2015/07/07(火) 22:07:06.49 ID:???
…サイボーグ兵士との戦いの最中、隼人には迷いがあった
自分自身のARMSへの不信感、それに頼らなければいけない自分自身に…
だが、その隙を付かれ、サイボーグ兵士に押さえつけられる
その首をへし折られてしまうところだったが、射出ブレードを撃ち込む事でどうにか難を逃れる…

護衛を全て片付けたことで、ドクターに車から出るよう促す
その言葉におとなしく従うが…ドクターはそうとうなへんくつな人物のようだ
人質としているはずのはこちらのはずだが、その横柄な態度に隼人も呆れ気味であった
ドクター自身、オリジナルARMSが自分の傍にいる状況をチャンスとみているようだが…?


「エグリゴリ特殊実験体収容施設、通称"アサイラム"――
 ここの収容所は、一般社会との隔離が必要な犯罪者達が集められている事になってはいるが…
 実際には、エグリゴリが全世界から集めた特殊な遺伝子サンプルばかりなのです…」

そんな施設に、キース・グリーンの姿があった
彼はアライサム内でももっとも特異な収容者の一人、コウ・カルナギと呼ばれる人物に用があるようだ
グリーンの言葉に署長も驚く 彼を収容する為に20人のサイボーグが犠牲になったという
独房の扉が開き、グリーンの目に映ったのは… 壁にいくつもの何かを打ちつけたような跡の部屋と
座り込み、妖しい輝きを見せるコウ・カルナギの瞳であった

「………素晴らしい… これこそ僕の欲しかった代物だよ
 待っている、ARMS共… 僕からのとびきりの花束の贈り物だ」

<続く>

742 :マロン名無しさん:2015/07/07(火) 22:33:06.78 ID:???
コウ・カルナギってブランカみたいな野人かな

743 :マロン名無しさん:2015/07/07(火) 23:34:45.03 ID:???
鐙沢村にARMSの研究所があったようにここアサイラムも
ARMS適任者を探し人体実験するんじゃないの
コウ・カルナギは手におえない失敗作として隔離されていると

744 :マロン名無しさん:2015/07/08(水) 15:28:53.84 ID:???
サイボーグ部隊で捕囚できるようなのを今更敵として出されても期待できない

745 :不思議の国のアラスジ:2015/07/08(水) 22:02:12.88 ID:???
独房に収容されたコウ・カルナギに、銃を突きつけながら命令する兵士
しかし彼はその命令を拒否しようとするつもりのようだ
無理矢理に引きずり出すよう所長が命令すると、コウはゆっくりと立ち上がり指の骨を鳴らす

     <ARMS No.113 獣牙(ファング)>

そのままコウは、兵士の一人を裏拳の一撃で吹き飛ばす
さらに、サイボーグ兵士達を圧倒的な暴力で蹂躙しつくす!
そして所長に狙いを定めようとするが…そこにグリーンが立ちはだかる
するとコウは何かを感じ取ったか、一歩引き下がる

「ふふふ…さすが"牙"(ファング)と呼ばれるだけある それ以上突っ込んだら、君は死んでたよ」
「………貴様… 何故このオレを牢からだした……!? 一体オレに何の用がある……!?」
「…なに…簡単なことさ 
 君は僕に従うだけでいい そうすれば君の欲しい物を三つくれてやる
 "自由" "金"、そしてもう一つ……… "敵"!!
 君が何よりも欲しがっている、戦いの相手だ!!」

その頃涼達は、李さんからサミュエル(ry めんどいので以降ドクターと呼称)に関しての情報を提供される
彼は70年代にはかずかずの先鋭的な研究論文を発表し、アインシュタインを継ぐとまで言われていた
ところが70年代後半から、突如学問研究の場から姿を消してしまう
変わりに、カリオンコーポレーションの物理学研究所所長に納まったと言う

「カリオンコーポレーション… カツミの母親だった人がいた会社か…」
「ええ…アメリカ最大の軍事企業にして、世界二十二か国に展開する多国籍企業…
 そして…エグリゴリをバックアップする最大のスポンサーよ」

(…あの老人が、エグリゴリが進めるARMS計画の中心人物…
 ………そして…カツミにいたるための"鍵"…か!!)

746 :不思議の国のアラスジ:2015/07/08(水) 22:02:41.04 ID:???
そのころドクターは紅茶がまずいと文句を言っていた
さらに武士には家の薔薇を持ってくるように言ったようで、大量の薔薇を持ってはいる武士の姿があった
おまけにバラに水をやれとまで言い出し、この態度に隼人も文句を言うが

「…だからどうした、若造!!
 おまえら…わしからエグリゴリに関する情報を少しでも引き出したいだけじゃろうが!!
 ならばわしの機嫌を損ねん方がいい!!
 ここからのお前らの人生、このわしが握っているようなもんじゃからのう!!」

この言葉に激昂し、飛びかかろうとするのを涼が押さえつける
涼の説得で隼人はどうにか折れるが…少なくともエグリゴリの一員であるドクターに良い思いをしていないのは兜おじさんも同じであった
とはいえ、彼から情報を引き出すかはそうとうに難しそうであるが…
ユーゴーの力でもドクターの心は読み取れないようだ

「あの人の心には"壁"が見えます
 …たまにいるんです… 自分の精神を完全に覆い隠せる人が…
 長い年月、自分の心を閉ざし続けて来た人とか…」
「…… …やっぱりしばらく時間がかかりそうね…
 ま…気長につき合っていくしかないか…」

武士の方は律儀にバラに水をやっていた、隼人はその様子を横から見ていたが…

「隼人君…ここしばらくおかしいね… 昨日の作戦の時もそうだった…
 理由は…わかってるつもりだよ… あの…グランドキャニオンの件だ!!」

自らのARMSが、涼を殺す為に宿主の意志を無視し発動した
そのことが二人をARMSに対して不信感を抱かせる結果となってしまった
床を殴りながら、やり場のない怒りに苛立ちを覚える隼人

747 :不思議の国のアラスジ:2015/07/08(水) 22:03:07.25 ID:???
「オレは…自分のARMSを少なからず信用していた… コントロールもできると思っていた…
 ところが、オレにはもうこいつの声が聞こえねー こいつを信じることができねー!!
 オレ達ARMSは一体なんなんだ!?」

――そこへ、向かいのビルから突然男が飛びかかり、武士の脇腹に蹴りを入れた!!
肋骨がへし折れる音とともに、武士の体が吹っ飛ばされる
突如現れた男…コウ・カルナギの襲撃を受ける二人
胴着を着込んだコウが不敵に指の骨を鳴らす…

<続く>

748 :マロン名無しさん:2015/07/09(木) 01:14:03.93 ID:???
ハウンド部隊の完成系がコウ・カルナギなのか

749 :マロン名無しさん:2015/07/09(木) 20:47:44.79 ID:???
なんかスプリガンでみたような人が……

750 :不思議の国のアラスジ:2015/07/09(木) 22:05:33.27 ID:???
紅茶を運ぶユーゴーが、突如カップを落とし恐怖に脅える
敵が来ているというその言葉に、恵も屋上に襲来したコウの存在に気がつくのだった

     <ARMS No.114 咆哮(ロアーリング)>

強力な一撃を食らい、武士は横たわったまま動かない…
隼人もARMSを展開し、戦闘体勢を取るがコウは余裕な態度を崩さない
挑発され、怒りのままにコウの胸を突く隼人だったが
コウは、いともたやすく騎士<ナイト>のブレードを白刃取り!!
そのまま鋼をも切り裂くブレードを簡単にへし折ってしまう
愕然とする隼人の顎をコウの掌打が打ち抜き、大きく吹き飛ばされてしまう
だが、武士も意識を取り戻し、肋骨が折れながらもコウに強襲を仕掛けるが
武士の突撃を、蹴りの一撃でいとも容易くカウンターを食らわせてしまう…!

「ふん、今のは少しスリルがあったぜ だがこのオレにだましうちは通用しねえ
 ほれ!!おまえもあれぐらいの気迫を見せたらどうだ!!
 …ふん…しかし、とんだ買いかぶりだったぜ… あのキザ野郎、このオレをだましやがったのか!?
 もうちょっと骨のある奴らだと思ってたのによ」

その言葉と共に、コウの脳裏にグリーンからの命令が思い出される
コウの任務は涼以外のARMSを相手にする事
ただし、高槻 涼、ジャバウォックだけはグリーンがしとめるために手を出さないように、とのことであった

「ケッ!!誰がこんな奴らにやられるかよ
 でも、これも鐘と自由を得るためだ、仕方ねえ とりあえず残りの女一人もさっさと片付けるとするか…」

751 :不思議の国のアラスジ:2015/07/09(木) 22:06:04.19 ID:???
(騎士<ナイト>…出て来い…あいつをぶちのめす…
 力を…貸してくれ… おまえはそのためにオレに取り憑いてんだろーが…
 ………どうした………!?何の声も聞こえねー…
 "力"が…抜けている… 力が…力が欲しいのに………)

隼人の声に、ナイトは反応を見せず…その腕が普通の腕へと戻っていく…
そこへ涼と恵が駆けつけるが、すでに二人は倒れ込んでしまっていた
倒れ込んだ二人を重ね、その上に座り込むコウ 
そしてその鉄拳が恵を襲うが、コウの一撃を涼が遮る!!

(バ…バカな… こいつ…オレのパンチを受け止めただと!?)

(…このパワー…以前戦ったクリムゾン・トライアッドのヘビー級サイボーグ、ガシュレーと同じ…いや、それ以上だ!!)
「恵!!逃げろ!!エグリゴリの新手のサイボーグだ、強い!!」
「……… いや…ちがう こいつ、サイボーグなんかじゃない こいつ人間よ!!」

自身の一撃を受け止めたことで、不敵な笑みを浮かべるコウ
そしてグリーンとの契約を破棄し、涼に向けて飛びかかっていった!!

その頃兜おじさんが裏口への退路を確保しようとするが…
裏口への道に伏兵を配置していないことに不信感を感じる兜
そこに何者かが声をかけ、兜が銃をむけようとするが
そこへ突如、兜の周囲に亡霊のようなものが襲い掛かってくる……!?

<続く>

752 :マロン名無しさん:2015/07/09(木) 23:46:59.07 ID:???
隼人ついこの間亜音速サイボーグすら切り倒したのに
一気に弱体化してしまった、完全にスランプか
そしてARMS最強の硬度とはなんだったのか

753 :マロン名無しさん:2015/07/10(金) 17:47:53.29 ID:???
とりあえずナイトのブレードは折られることが前提になってきたなw

754 :マロン名無しさん:2015/07/10(金) 20:08:21.65 ID:???
硬氣功はARMSよりつよかったのか

755 :マロン名無しさん:2015/07/10(金) 20:32:50.88 ID:???
そーいやアルどこいった?
ニューヨーク編始まってから4話立つけど一切見てないぞ

756 :マロン名無しさん:2015/07/10(金) 20:37:59.49 ID:???
>>755
多分オスカーから手渡されたCD-Rのデータを解析してるんだろう

757 :不思議の国のアラスジ:2015/07/10(金) 22:02:02.31 ID:???
兜の悲鳴に、李も慌てて駆けつける ロビーには倒れ込んだ兜おじさんと…

「ふん…これくらいで倒れちゃうなんて情けない男!! ま…今まで私の手にかかって来た人間は、みんなそうだったけどね」
「あなたがエグリゴリの刺客!?」
「ふん!!今はそう思ってもらって結構
 私は…ラヴィニア・ウェイトリー 任務はあんた達を殺しておいぼれ科学者を救出する事よ!!」

     <ARMS No.115 夢魔(ナイトメア)>

李が銃撃を放つが、その攻撃はラヴィニアの体を素通りしてしまう
そして李の下にも亡者達が集まってくる…!!

場面はコウ対涼に移る 涼はコウの圧倒的な暴力に防戦一方
その一撃が涼を鉄柵ごと吹き飛ばし、更に追撃を仕掛けるコウのパンチがアパートの壁を割り砕く!!
その光景に恵も驚愕の表情を浮かべていた この分だと李のほうも心配であるが
その頃李は数々の亡者にまとわりつかれ、亡者達にのみこまれ………

≪李さん!!そこには何もいません!!≫
ユーゴーのテレパシーと共に、李にまとわり憑いていた亡者達が消える
「…ラヴィニアさん…といいましたね
 私は…あなたと同じテレパシスト能力を持っています
 テレパシーを使ったあなたの幻術は、この私には効きません
 李さん、ドクターを連れて、早く逃げてください この人は…私がなんとか抑えます」

その言葉にプライドを傷つけられたか、ラヴィニアの表情が歪む
李さんはユーゴーに任せ、博士を連れて逃げ道を確保するのだった

(そうか…彼女が実戦部隊X−ARMYの"天使(エンジェル)ユーゴー"か…
 昔、資料で読んだ事がある…
 そして、あいつは"夢魔"(ナイトメア)のラヴィニア… 奴はここにいるという事は…
 ふん、キース共め!!ARMSを捕らえるために、"アライサム"の収容者(バケモノども)を解き放ったのか…
 相変わらずえげつない事をする連中じゃ…)

758 :不思議の国のアラスジ:2015/07/10(金) 22:02:27.89 ID:???
「あんたみたいないい子ちゃんぶった奴が、テレパシスト…!?
 それも、この私の幻影を消し去るだけの"力"があるとはね…」
その言葉と共に、ユーゴーに精神波をぶつけるが、ユーゴーもそれをバチンと弾く
「ケッ、気にいらないね テレパシーなんて人の心を暴き立てる"のぞき"(ピーピング)の能力なんだよ!!
 それを使うってのは、人の心の汚いドブ泥に顔から突っ込んでるようなもんさ!!
 それなのになんでそんな清らかな顔をしていられるんだい!?
 ……… それともあんた…この私を馬鹿にしているのか!?」
「いえ…違います 私も…テレパシストだからあなたの気持ちはわかります
 あなたは………かわいそうな人です…」

「ククク…こいつはいい 言うにことかいて、かわいそうと来たか…
 あんたみたいな奴には虫唾が走るよ!!
 その綺麗に取り澄ました心の中に、ありったけのド汚いイメージをぶちまけて、ボロボロにしてやるわ!!」

ユーゴーの言葉に激怒するラヴィニア その背後に死神のようなものの姿が浮かぶ…
その頃コウ対涼 涼のARMSは完全に圧倒されてしまっていた

「オラどうした、ジャバウォック おまえもいい加減反撃して来ねーか
 そうしねーと、あの武士とかいうガキのように死んじまう事になるぜ!!」
「き…貴様…まさか武士を…」
「ああーっ、あの隼人とかいうガキはまだまだ平気だけどよ…
 武士とやらはもう虫の息だったからな… 今頃、心臓が止まってるはずだぜ」

コウの言葉通り、武士の肉体はどんどん心臓の音が弱まっていく
ARMSの修復が機能しないことに恵も戸惑っていた…

759 :不思議の国のアラスジ:2015/07/10(金) 22:02:55.87 ID:???
「隼人…どうしよう……… 武士が……… 武士が………
 ……… …あ…」
恵のその反応に…隼人も悟ってしまった……
「涼!!早く来て!! 武士が……… 武士が……!!」

「へ…へへへ、すげえ迫力だ やっぱりそうじゃなきゃいけねえよ
 ホレホレ来な!! 武士とかいう虫ケラのように弱々じゃあつまらんからな!!」

涼の怒りが燃え上がり、その顔にARMSの文様が浮かぶ
恐ろしい形相を浮かべる涼を挑発するコウであった

<続く>

760 :マロン名無しさん:2015/07/11(土) 14:22:43.01 ID:???
クリフがいなかったらユーゴーもラヴィニアみたいになってたのかね

761 :不思議の国のアラスジ:2015/07/11(土) 18:05:16.25 ID:???
「涼!!早く来て!! 武士が……!!」

     【力が欲しいか!?】

「武士が!!」

     【力が欲しいのなら…】

「へ…へへへ、ついに正体を現したな そーじゃなきゃ面白くねえ
 来な 化け物!! お友達の武士君と同様、あの世に送ってやるぜ」

     <ARMS No.116 暗黒(ダークネス)>

うなり声を上げ、半ばジャバウォックと化した涼
ARMSをコウに向け振り下ろす、それを済んでのところで回避するが
涼の一撃は床板ごとぶち抜く!
続けざまに連撃を仕掛けるがコウも側転で距離をとり、三角飛びで反撃に転じる!

(………素晴らしいぞ!! 貴様こそこのオレが長い間捜し求めていた相手だ)
「さーて、オレもエンジン全開でいくぜ!!」

一方ユーゴー対ラヴィニア
ユーゴーを偽善者と吐き捨て、嫌悪感を露にするラヴィニア
その目の前でラヴィニアの姿が増殖しユーゴーの周囲を取り囲む…
だがユーゴーもそれを弾き返す! するとラヴィニアは悲鳴を上げてその場にうずくまる

「そ…そんな…貴様… この私より"力"が上回っているというのか!?」
ユーゴーはその言葉に答えず、ただ彼女を見下ろすのみ…
「なんの真似だ!? …わたしの精神に入り込む気か!?
 やめろ、私の心を読むなああ 私の心をさらけ出すのはやめてええ!!」

762 :不思議の国のアラスジ:2015/07/11(土) 18:05:43.87 ID:???
涼対コウの戦いは更に激しさを増す
ドアや壁をぶち割り、その憎悪をぶつけようとする涼
だがコウもその一撃をつかみ、一本背負いで切り返す!!
涼の体を壁に叩きつけると、ユーゴー対ラヴィニアの場面と鉢合わせてしまった
コウにユーゴーの始末を頼むラヴィニアであったが、それどころではないと拒否
そして、コウの一撃が涼に突き刺さろうとする直前…コウの肉体に電撃が浴びせられる!?

「へえ…さすがにすごい体力をしている まさか"ワームの電撃を喰らっても気絶しないとはね」

そこに現れたのは、グラサンを掛けたアロハシャツの男…
男も彼らの仲間のようだが、ろくに任務をこなせない二人の様子に呆れ気味
撤退命令をだすが当然コウは反発……即座に電撃で黙らせられた

「…やれやれ…いちいち手間のかかる山猿だな だからこんな奴とはチームを組みたくなかったんだ…
 ハハハハ、しかしMr,グリーンの予想通りになったな
 あらかじめこいつの体の中に"ワーム"を埋め込んでおいて正解だったよ
 ラヴィニア、君もこうなりたくなかったら、おとなしく僕のいうことを聞くんだ」
(い…いつのまにそんな事を!?)

コウを抱きかかえて逃げようとする男を引きとめようとする涼だが
男は争っている場合ではないはずだと忠告する 彼の言葉では武士はすでに絶命寸前だという…
そう語る男のサングラス越しに見える彼の瞳は白く染まっている 盲目なのであろうか
彼の言葉に、ユーゴーに武士の安否を問いただすが…

「…… ………だめ… 武士君の…声が…聞こえない…
 ………武士君の……… 意識が………」

ニューヨークの夕日に、涼の悲痛な叫びが響き渡る…

<続く>

763 :マロン名無しさん:2015/07/12(日) 20:27:21.20 ID:???
盲目なのに武士の容体を知ってるってどういうことだ?

764 :不思議の国のアラスジ:2015/07/12(日) 22:08:49.59 ID:???
屋上に戻った涼達を待っていたのは、残酷な現実だった…

「………涼…… 武士が… 武士の心臓が… 止まっちゃった…」

     <ARMS No.117 昏眠(コーマ)>

「肋骨が折れてるから、心臓マッサージもできない…
 それに…ARMSも…武士の体の中に散らばってるナノマシンも、肉体を修復しようとしないのよ!!
 一体これはどうなってるのよ…!?」

武士が死んだ…ふらつきながら近づく涼の脳裏に、武士の姿が浮かぶ…
だが、武士はもう… その事実に涼も恵も、二人のARMSも泣き叫んでいた…

(二人のARMSが泣いている………
 恵さんと高槻君の感情に呼応して………"悲しみ"のうねりに押しつぶされそう…
 この感じ…まるで…あの時と同じ…)

その光景に、ユーゴーはアザゼルの最後を思い出す

(………アザゼル……… あの時私の命を救ってくれた…
 もしARMSにその可能性があるなら…もう一度奇跡を…!!)




奇跡が…起きた!武士のナノマシンが活動し、心臓の機能が回復したのだ
だが、それでも瀕死の重症なのには変わりはない 急いで武士を病院に連れて行くのだった

765 :不思議の国のアラスジ:2015/07/12(日) 22:09:26.08 ID:???
李さんの助けもあって、無事武士は病院へと搬送された
だが、ARMSがこうもボロボロにやられることと、隠れ場所が簡単にばれたことを疑問に思う李さん
一応ドクターを調べたが発信機の類のものは見つからなかったとの事

「………ええ… あのコウ・カルナギとかいう男は、何の改造も受けてない生身の人間だった…
 それに、ラヴィニアとかいうテレパシストと盲目の男…
 どうやらこの三人は、キース・グリーンが送り込んできた刺客だと思って間違いなさそうね…」
「……… わかったわ、どこまで調べられるかわからないけど、これから私はその三人の素性を洗い出してみる
 何かわかり次第、連絡を入れるわ それまであなた達は、この病院で待機していて」

病院の待合室にて、武士の無事を祈る一行だったが…
隼人の心は、武士の安否とは別のところにあった

(………あの時… オレのARMSだけは高槻や恵のあれだけ強烈な共振にも呼応しなかった…
 オレのARMSだけが共鳴しなかったんだ… 
 どうなってんだよ、この左腕は!? もう"騎士"<ナイト>はオレの側から離れてしまったのか!?
 ええ…?"騎士"<ナイト>よ!?)

そこに先生が顔を見せる 武士の治療は完了し、命こそ救われたが
だが、脳に致命的な損傷を受けてしまい、植物状態になってしまったという…
その残酷な現実に愕然とする一向… 泣き言を言う隼人だったがそれを恵が一喝する
しかしそれでも泣き言を漏らす隼人の胸倉を恵がつかみ上げる!

「いい加減にしなさいよ、あなた… いつまでも女々しい事言ってると、はったおすわよ!!
 私達の考える事は過去じゃない!! そんな事じゃ、武士が命を懸けて戦ったのも意味がないわ!!
 それぐらいもわかんないならあんたなんか必要ない!!今すぐここから出て行け!!」

厳しい態度の恵を抑える涼だが…
恵も隼人もしばらく一人になりたい、という
仕方なく、ここはそっとしておく涼であった…

766 :不思議の国のアラスジ:2015/07/12(日) 22:09:51.83 ID:???
「………オレには………"これから"なんてねえんだよ、恵…」

一人残された隼人が、自身の左腕を見てそうつぶやく…

「…たしかに…おまえの言う通りだ… 今のオレは…ここにいてはいけないのかもしれない…
 オレにはもう…何の能力も… 戦う理由すら見当たらない…
 一緒にいるだけで迷惑をかける…ただの"疫病神"なんだから…」

<続く>

767 :マロン名無しさん:2015/07/13(月) 01:23:20.95 ID:???
騎士は機能停止した、というか信用を失って制御できなくなったのか
涼の時も最初の発動からコンタクトを取るまで駄目だったが

今回はそれ以上に深刻な感じ、全く反応してないのか

768 :マロン名無しさん:2015/07/13(月) 07:29:01.84 ID:???
信頼関係がないと働いてくれないあたり、相当気難しいなARMSは
…武士は元ネタどおり死ぬようなことはかろうじて回避しただけでもまだマシかな

769 :マロン名無しさん:2015/07/13(月) 19:11:25.01 ID:???
白兎のほうも自己回復サボってたし、あの一件以後なんかおかしいな

770 :不思議の国のアラスジ:2015/07/13(月) 22:01:26.58 ID:???
病院のベッドで横たわり、植物状態になってしまった武士
その様子に隼人も苦々しい表情を浮かべていた

(すまん…武士… オレは…なにもできなかった…
 おまえがこんなになっちまったのも全てオレのせいだ…)

     <ARMS No.118 彷徨(ワンダリング)>

(今のオレは…ただのぬけがらだ… みんなといても迷惑がかかるだけだ…
 でも… オレは必ず戻ってくる……… このまま終わりゃしねーぞ…
 全ては自分を取り戻すため……… もっと…強くなるために…)

自分自身の未熟さを痛感する結果となった隼人は、彼らの下を離れる決意をする
いつか強くなって、彼らの前に帰ってくるために…

一向も隼人の姿が消えていたことに気がついたようだ
だが恵はそんな隼人にほっとけばいいと冷たい態度
今は動けない武士をどう守るかを考えるのが先決である
涼もその考えに同感だった様子で、二人して冷たい態度に兜おじさんも複雑そうだが…

「心配いらないよ、兜さん!! あいつはいつまでも悩んでるタイプじゃないから………
 ふんぎりがついたら、すぐに戻って来るよ…
 あいつが帰って来る場所は、オレ達(なかま)の所しかないんだから…
 それまでオレ達もがんばらなきゃ!!」

「……… まったく近頃のガキ共はわからんな…
 アホみたいに考え込んでると思えば、意外とあっさりしてるし…」
「フフ…それだけ仲間に対する信頼が厚いって事よ うらやましいわね…」
「ええ… 大丈夫、隼人君はすぐに帰って来ますよ… さらに強くなって…」

ユーゴーも彼らを信頼していた 隼人は必ず強くなって帰ってくると…
ひとまずは李さんの計らいで、新しい隠れ家を用意してくれるとの事であった

771 :不思議の国のアラスジ:2015/07/13(月) 22:01:57.81 ID:???
そのころ何処かの邸宅 コウ・カルナギは相当荒れていた様子 騒がしい様子にラヴィニアは文句を言うがコウの怒りは収まらない
ラヴィニアもラヴィニアで、"天使"ユーゴーに対抗心をむき出しにしていた

「ケッ、てめーはやられる寸前で助けられたから良かったけどよ…
 こちとら、もう少しでジャバウォックをぶっ殺せるところだったんだ!! それをあの野郎が… !?」

と、そこにそんな様子のコウを小ばかにした態度で盲目の男…ホワンが声をかける
激昂した様子でホワンに突っ込んでいきそうなのを、ワームのスイッチを見せてそれを止める

「…僕だってこんなものはなるべく使いたくないんだけどねぇ…
 こいつは、エグリゴリの研究班がモルモット達を逃がさぬように作ったものらしい
 体内に散らばったナノマシンに、リモートコントロールで強烈な電流を流すという仕掛けらしいんだけど…
 ま、これもMrグリーンの命令… 君達にはなんの恨みもないが、勘弁してね 僕って損な役回りなのさ!!
 それにほらなんだ… この仕事が終われば晴れて金と自由が手に入るんだろ!?
 だったらこんなおいしいチャンスを逃す手はないよ
 ここはちゃんと任務をはたして、体内のナノマシンを除去してもらった方が得策だと思うよ
 君がジャバウォックと戦いたいのなら、その後でも全然遅くないだろ!?」

このホワンの口ぐるm…説得によりどうにかコウも怒りを納めた様子
だがもしエグリゴリが自分達のナノマシンを除去しなかったらどうするのか…とラヴィニアが問うが
それに関してもホワンには考えがあるらしいが…

(どうなってるのよ、こいつ…!? この私の"力"(テレパシー)でも頭の中が見えない)
「ふん!!その言葉…ふかしだったらまずてめーからぶっ殺してやる
 ところで、奴らがどこへ移動したのか検索はしたのか!?」
「いや、これからやるさ」

そういうとホワンは、テーブルに置いた箱のようなものを開け始める

「ハハハ…奴らもなんで隠れ家を発見されたのか、不思議がっているだろうね…
 でも…どこへ逃げても無駄な事… このジェームズ・ホワンの"占い"にかかればね
 たとえ世界のどこへ行こうが、必ず見つけ出してやるさ…」

772 :不思議の国のアラスジ:2015/07/13(月) 22:02:28.66 ID:???
夜も更けたころ、隼人は車のスクラップ置き場で一夜を過ごしていた
自らの左手を見つめ、物思いに耽る隼人

(…考えてみりゃ今までさんざんこいつの世話になってきたな
 高槻達に会う前から…そして会った後も… 一体何人こいつでぶった切っただろう!?)

―ふん!!人間はARMSなんかに負けはしないんじゃ…―

「……じじいか…懐かしいな… オレは今までこいつに頼りすぎてたのかもな
 問題はオレ自身にあるって事ぐらいわかってる… !」

そこに突如、女の悲鳴が響き渡る 顔を上げると黒人ヤンキー達が女を押さえつけていた
ナイフで脅して女の体を押さえていると、突如後頭部にものをぶつけられる
隼人が物を投げつけて女性を助けると、女性は足はやに逃げるのであった
ヤンキー達に立ち回るハヤトだが、足にナイフを受け、動きを止められたところに後頭部を殴られ倒されてしまう
そして、その目の前に銃口を突きつけられる…!

(………情けねえ… これがオレの最後か… もっといろいろやりたい事あったのにな…
 すまねえ、恵…オレは…)

隼人が諦めかけたその時、銃口を突きつける黒人の腕に、突如クナイが突き刺さる!?

「まったく…たかがケンカに殺しはよくない」
「貴様はぁ!?」「なに、通りすがりのサラリーマンさ…
 だが、人殺しを見過ごすわけにはいかないな!!
 これ以上続けるつもりならこの私が相手になろう!!」

隼人の窮地を救ったのは、通りすがりのニンジャリーマン。高槻 巌であった

<続く>

773 :マロン名無しさん:2015/07/14(火) 00:36:12.96 ID:???
ホワンの能力って水晶球占いで
ガチで相手を発見してしまうような感じの超能力か?

774 :マロン名無しさん:2015/07/14(火) 01:02:16.43 ID:???
>なに、通りすがりのサラリーマンさ…
神出鬼没のサラリーマンにしか見えない

775 :マロン名無しさん:2015/07/14(火) 17:06:56.57 ID:???
物探しの超能力といえばダウジングだろう
ただダウジングみたいな物探し能力程度であの二人と同レベルの危険度とかまずありえないからホワンはまだ隠してる部分があるんだろうな

それはそれとしてNINJA来た!これで勝つる!!

776 :不思議の国のアラスジ:2015/07/14(火) 22:01:10.56 ID:???
「たかがケンカに"殺し"はよくないな これ以上続けるつもりならこの私が相手になろう」
「なんだぁ、このオヤジは!?またジャパニーズか!?」
「お…おい、なんだあこりゃあ…おい、こいつ手裏剣を投げて来たぞ!!忍者か!?」

通りすがりのおじさんに逃げるよう叫ぶ隼人だが、無理矢理黙らされる
そしてリーマンさんに銃撃を浴びせるが、その姿が透けて消え、いつの間にか彼らの背後に回る…!

「………やれやれ… しばらく留守している内にこの町もずいぶん治安が悪くなったものだ…
 ……… これは再び悪の根を一掃する必要がありそうだな」

そういってリーマンさんは、中折れ帽子を指で軽く上げ、ニヒルに笑ってみせる

     <ARMS No.119 火水(ファイア・アンド・ウォーター)>

その両腕を一振りすると、それだけで周囲の敵を一掃してしまう!!
残った黒人は一目散に逃げ出してしまった そして倒れ込んだ隼人に手を差し伸べるリーマンさん

「…へへへ…おっさん…すげーなぁ 今の技、一体何なんだ!?」
「なに、忍術を少々ね… 君の勇気ある行動は賞賛に値するよ
 だが……… その気迫に体はまるで伴っていないようだね、神宮隼人君」

何故自分の名前を…と、問いただそうとするも…そこで隼人の意識は薄れ…
その景色が、雨の裏通りへと変わる…

―おまえが神宮隼人だな― ―まったく…まさかこんなガキとはよ …どうもやりにくいぜ―
―しかし、こいつの左腕を持っていけば、オレ達は組織の英雄だ!!― ―ははは、それもそうだ―
そういって、エグリゴリの刺客と思わしき男は、懐からナイフを取り出す
【力が欲しいか!?】
―なーに、おとなしくしてりゃあ命まではとりゃしねーよ― ―少し痛いけど我慢してね、隼人ちゃん―
【力が欲しいのなら… くれてやる!!】
にじり寄る男達を前に、武士の左腕が騎士<ナイト>を展開させ―――

777 :不思議の国のアラスジ:2015/07/14(火) 22:02:12.46 ID:???
目の前に鮮血が飛び散ったところで、隼人の目が覚めると、そこはまるで道場のような場所…
そしてリーマンさんが朝食に用意した日本食を見て、目を丸くする隼人
まさか、と叫び飛び上がって外を確認すると…ちゃんとアメリカのニューヨークではあるが、黒人の居住区ブラックハーレムであった

「足のほうは大分良くなったみたいだな さすがARMS!!対した治癒力を持っている」

ご飯食べながらそういうリーマンさん   行儀悪いですよ
とはいえ、助けられはしたが隼人にはそもそも彼が何者なのかが問題だった

「言っただろう!? 単身赴任中の日本のサラリーマンだって…」

だがどうにもリーマンさんにはぐらかされている様子…

「うそつけ、どこのサラリーマンがブラックハーレムでこんな暮らしを…!?
 それにな… どうしてオレの名やARMSの事まで知ってるんだ!?
 答えなきゃ腕ずくでも聞き出すぞ!!」
そんな隼人の態度にも、リーマンさんは味噌汁をすすりながら
「そうかい、だったらやってみるがいい ただ…昨日の有り様じゃ到底無理だと思うがね…」
「後でほえづらかくなよ、おっさん!!」

そう言ってリーマンさんに飛びかかる隼人だが
味噌汁と箸を持った状態のリーマンさんに、高々と放り投げられてしまった

「…居合の世界では"心剣一如"という言葉があるが… 君の場合、まさしくその正反対だな
 いや…心と体どころが、心のなかまでもバラバラのようだ」
「……… オレのじじいと同じ事を言いやがって… どういう事なんだよ、それは!?」
「ふふふ、その答えが知りたいかい!? ならば今はゆっくり飯を食う事だな
 人間、エネルギーを取らないと本来の力は出せやしないぞ」

その言葉に、隼人も素直にご飯をいただくのであった

778 :不思議の国のアラスジ:2015/07/14(火) 22:02:38.98 ID:???
リーマンさんと二人で町を歩いていると、そこかしこで黒人に声をかけられる
どうやらここでは彼は"ウインド"と呼ばれたいそう人気がある様子
そうしてると、二人はママ・マリアと呼ばれるハーレム内でも最長老の済むアパートに着く
仕事の件で話があるらしく、隼人はしばし待たされる 隼人は外の景色を見ながら、涼達のことを考えていた

(高槻… 武士… 恵… みんな同じ町にいるはずなのに、えらく遠くに来た気がするぜ
 オレは…なにやってんだ…こんな所で… あのコウ・カルナギに打ち勝つ力なんて見つけられるのか…)

「隼人君…ママ・マリアが君と話がしたいそうだ…」

そう言われ、共に部屋に入る隼人 中のママ・マリアが横になったまま口を開く

「あんたはえらく純粋な"火"だね とても綺麗でまぶしい火だよ………
 でもね…自分の火で自分を焼いて苦しんでいるね…
 …あんたの中に一人の精霊の姿が見えるよ ………戦士の精霊だね…恐ろしく強い力を持っている…
 そしてあんたがその"力"に苦しんでいるのが、よぉくわかる…
 その"力"はあんたの魂に刻まれた深い傷、深い呪いだ………
 でもね…同時にそれはあんたにとってかけがえのない絆………
 人生と戦う理由そのものだよ… 決して逃れようとしてはいけない…
 もっとあがきなさい… 答えはきっとそこにあるから………」

夜も更けたころ、とあるビルの屋上にてやたら豪勢な屋敷を見下ろす隼人
リーマンさんの話では、シシリアマフィア、麻薬と銃で汚く稼ぐパリゾーニ・ファミリーの屋敷だという
今夜ここで麻薬の取引会議が行われると言うことである、当然その警備も厳重だが…

「さあ、行こう!!ママ・マリアとの約束を果たすためにね!!」
「お…おい、おっさん…行くってどこへ…!?」
「決まってるだろ、マフィアをぶっつぶしにいくのさ!!」
「なにぃ―――!?」

<続く>

779 :マロン名無しさん:2015/07/15(水) 18:33:25.35 ID:???
【悲報】マフィア終了のお知らせ

780 :不思議の国のアラスジ:2015/07/15(水) 22:18:10.94 ID:???
さすがにたった二人でマフィアの宴会場に殴りこむとなって、隼人も無謀だと声を上げる
だが、リーマンさん…改め、ウインドは有能なサポートがいれば可能だという
だからこそ、隼人の"力"が絶対に必要だと、ウインドは語る…

     <ARMS No.120 疾風(ウインド)>

だが…隼人の脳裏にはコウの嘲笑や恵の厳しい態度、武士の地に倒れた姿が浮かび、隼人はうなだれる…
隼人はすっかり意気消沈してしまっている様子だが…

「…… …しかし…"力"は欲しいんだろ!? あのコウ・カルナギに打ち勝つ"力"が……!?」
「!! お…おい!?おっさん、どうして奴の事を…!?」
「ふふふ、私は地獄耳で有名でね… それよりもう一度聞くよ "力"は欲しいかい!?」

ウインドのその言葉に、隼人の脳裏に騎士<ナイト>の言葉が浮かび…意を決し、隼人は立ち上がる!

屋敷の敷地内…番犬のドーベルマンが突如ぱたりと倒れ眠りこける
どうしたのかと犬を揺さぶる男 その背後から、近づく一人の男…

内部ではすでに商談が始まろうとしているところだが、そこに緊急の連絡が入る

「なんだね、我々は今忙しい…
<大変です、襲撃です!! 相手はたった二人、それも素手で………(ゴッ

 …というわけだ、ドン・パリゾーニ ハーレムから来た"風"(ウインド)という者だ
 今、そちらに向かっている>

その言葉に、室内にどよめきの声が上がる
警備の連中はなにをしているのか、と言い掛けたところで監視カメラからの映像に気がつく
すでにいたるところで昏倒している護衛たちの姿に…

781 :不思議の国のアラスジ:2015/07/15(水) 22:18:36.13 ID:???
「…パリゾーニ、取り引きは中止にさせてもらいたい…」「私もだ」
「長く本国にいたあんたは知るまい、"ウインド"の恐ろしさを…
 この数年間、ハーレムに我々が手をつけられなかったのは、その"ウインド"と呼ばれる一人の東洋人のせいなのだ…」

屋敷内で、マフィアたちがありったけの銃弾で応戦する ドアも壁も家具も蜂の巣にするが
ドアが静かに開かれると、ウインドは傷一つない姿で立っていた
ウインドが両腕を一振りすると、そこから放たれたナイフが的確にマフィアの喉を貫く!

「いつだったか…奴はふらりとハーレムに現れた… そして………
 それまでそこを仕切っていた三つの組織を壊滅に追いやった… たったの三日でな…
 それもただの一発も銃を使わずに………素手でだ!!
 それ以来ハーレムは、我々にとって触れるべからざる土地になったのだ
 パリゾーニ、悪いことは言わん…君も素直に逃げた方がいい!!」

だが、パリゾーニはそれを聞いても余裕な態度を崩さない
彼もまた、裏世界"最強"と呼ばれた暗殺者を用意してあるという…

その頃マフィアたちは蔵書部屋内に集まっていた、どうやらウインド達はここに入ったらしいが…
マフィアの一人が電気のスイッチを入れると 

突然シャンデリアが爆発! さらに落下するシャンデリア!!
体制を崩し、本棚にぶつかると、突如本棚が爆発を起こし!本棚が崩れ!!本の束が頭を直撃する!!!
蔵書部屋はあっという間にマフィアの悲鳴で溢れかえるのであった

「す…すげえ…たった5分であれだけのトラップをどうやって…
 おっさん、あんた…戦い方がなんだかオレのダチにそっくりだぜ」
「ふーん そりゃまた、よほど親の教育が悪かったと見える
 さあ先に進もう これからもどんどん働いてくれよ」
「んな事いったって、オレまだ何にもしてねーぞ」

782 :不思議の国のアラスジ:2015/07/15(水) 22:19:02.27 ID:???
どうやらパリゾーニはグリージョ兄弟と呼ばれる暗殺者を雇っているようだ
"ウインド"の伝説も今日で最後、とパリゾーニはニヤケ顔を浮かべるのだった

多数の絵画を飾った回廊内、ウインドは不意に立ち止まる
かなりの強敵の気配を感じ取った様子であるが… だが、周囲には誰かいる様子はない
…すると、隼人の後ろにある絵が、隼人に視線を向け……
壁ごと切り裂く一閃が隼人を襲う!! 隼人もそれをとっさに回避するが、同時に窓をぶち破り刺客がもう一人現れる
窓をぶち破った男のナイフを回避するウインドだが、ナイフに仕込んだ毒の液体がウインドの目を潰してしまう!!

パリゾーニの刺客、グリージョ兄弟の言葉に狼狽する隼人だが…目がふさがれてもウインドは落ち着いていた

「ああ…たしかに奴の言う通りだ しかし隼人君、ママ・マリアも言っていただろう!?
 人間には、目に見えなくても見えるものがあるとね…
 今から私が、それを証明してあげよう 隼人君!!君は下がってみていたまえ!!」

<続く>

783 :マロン名無しさん:2015/07/15(水) 22:52:26.02 ID:???
タチの悪い親だ……

784 :マロン名無しさん:2015/07/15(水) 23:28:16.84 ID:???
リーマンに毒を引っ掛けられるだけでも結構な腕前な気がする

785 :マロン名無しさん:2015/07/15(水) 23:48:30.89 ID:???
リーマンいままで攻撃もらったことあるか?

786 :マロン名無しさん:2015/07/16(木) 00:25:21.77 ID:???
まさか事前に侵入もしくは変装し罠を仕掛けてたんじゃないだろうな

787 :マロン名無しさん:2015/07/16(木) 14:07:53.31 ID:???
>よほど親の教育が悪かったと見える

全部わかっててこれ言ってるんだから結構性格悪いなw

788 :不思議の国のアラスジ:2015/07/16(木) 21:59:06.98 ID:???
「へへへ…オレは弟の白(ビアンコ)…」
「そして、オレが兄の黒(ネロ)だ 二人で灰色(グリージョ)兄弟!!
 おまえらが生涯で最後に聞く名前だ」
「…なるほど…とすると、おまえ達が"光と闇の暗殺者(アサシン)"か…
 噂には聞いた事がある
 なんでも…傭兵時代は非人道的手口から仲間にも嫌われて、
 今では、マフィアの用心棒ぐらいしかオファーが来なくなったらしいな
 所詮、そんな傭兵崩れの連中には負けはしないさ… たとえ目が見えなくともな」

そういってウインドが、グリージョ兄弟に向けて構える…!

     <ARMS No.121 灰色(グリージョ)>

ガーゴイル像に仕込んだ隠しカメラでその戦闘を見物するマフィア達

「ククク…どうやら勝負はあったようですな さすがの"ウインド"も視力なしでは戦えまい!!
 さあ、皆さんゆっくり今回のショーを楽しんでくれたまえ!!
 あのハーレムの守護者、"ウインド"の伝説が今宵、終わる瞬間を!!
 元々、ハーレムはイタリア系移民の町だったのだ
 まあ長い年月の内に、黒人共のスラムになったがな…
 しかしまた、元の通り我らの支配する地に還るのだ!!
 ただし…闇の領域からね!!」

いくらなんでも目が見えない状態でこの強敵を相手に出来るはずがない…
こうなったら、と隼人がビアンコに強襲を仕掛ける!!

「貴様らごとき!! 二人まとめてこのオレがぶっとばしてやらあ!!」
(そうだ…オレだって…今まで数々の修羅場をくぐりぬけてんだ!!
 こいつらの一人や二人くらい… !?)

ビアンコに狙いを定める隼人だが、その背後からネロが、正面からビアンコがナイフを一閃する!が…
ウインドが間に割って入り、二人のナイフを止めて見せた!!

789 :不思議の国のアラスジ:2015/07/16(木) 21:59:34.81 ID:???
…こ…こいつ…見えてないはずじゃあ…)(偶然だ…偶然に決まっている…)
「だめだな、隼人君… 残念ながら今の君では、この兄弟に勝つ事はできない
 君の心は今、"火"で満ちあふれている… "火"とはすなわち、闘争心、怒り、勇気…憎しみだ…
 だが、それだけでは足りないのだ!!」

目が見えない状態にも拘らず、ウインドは二人の攻撃を軽々とさばく

「…ふふふ…彼らの手は、弟が派手に音を立てて動き回り…兄は、音を消し死角から襲う
 この攻撃を単独で見切るには、"水"の心が必要になってくる
 私の中の"水"は鏡ともなり、彼らの心すら映し出す… 隼人君…"力"がほしいのなら、この私の戦いをよーく見るんだ!!」
「…"水"の…心…!? こ…このおっさん、オレのじじいと同じ事を…」

ウインドの言葉に、隼人は昔の自分を思い出す…
十三の"水"の修練に嫌気が差し、道場を飛び出してはエグリゴリの刺客を切りすてる復讐の日々…

―ああ…オレは"火"で十分だ!! 親父やお袋を殺したあいつらをぶっ殺すのに、"水"なんかいらねえ!!
 全てを焼き尽くす"火"になってやる!!―

ビアンコがナイフを振り、それをよけたところをネロの蹴りが体勢を崩す
膝をついたところを、ビアンコがその背にナイフを突き刺そうとするが
ウインドは足払いでビアンコを倒れこませ、ネロのナイフも弾くと、その顔を蹴り飛ばす!
ビアンコもとっさに落としたナイフに手を伸ばそうとするが、それをウインドの投げたナイフが突き刺した!!
…終わってみれば終始圧倒のウインド、その光景に隼人もパリゾーニも愕然としていた…

<ドン・パリゾーニ そして、マフィアの方々に警告する ここまでの道中、屋敷内に爆弾を仕掛けておいた…
 十数分後に爆発するはずだ あんた達も早く逃げた方がいい… まあ、命が惜しければの話だが…>

ウインドの言葉に慌しく逃げ出すマフィア達 屋敷の崩壊音がハーレムに響くのであった

790 :不思議の国のアラスジ:2015/07/16(木) 22:00:01.56 ID:???
近場の公園で毒を洗い流すウインド …隼人は、なにも出来なかった自分に不甲斐なさを感じていた
"水"の心なんて自分にはない、と言うが…

「いいや…君の中にはすでに"水"はある… 君が忘れているだけさ
 今夜は君がそれを思い出すためのほんの1ステップさ
 さて…ママ・マリアとの約束も片付けたし、目も良くなってきた
 腹も減ったし、ホットドッグでも食いに行こーか!!」
「おいおい、本気かよおっさん、どういう体力してんだよ!! オレはもう疲れたよ…」

<続く>

791 :マロン名無しさん:2015/07/16(木) 22:17:10.77 ID:???
グリージョ兄弟にはガッカリだ
裏世界最強なんて看板掲げてるんだからもうちょっと頑張れや

792 :マロン名無しさん:2015/07/16(木) 23:13:46.45 ID:???
ほぼ手ぶらで来たのに屋敷を解体するほどの爆薬持ってなかったろ
どうしてこうすぐバレるウソをつくんだ高槻巌

793 :不思議の国のアラスジ:2015/07/17(金) 17:58:55.41 ID:???
ブルーメンの手引きにより、安全なセーフハウスを提供される一行
FBIが証人を保護する為に扱われる代物で、エグリゴリといえども簡単に突き止められないはずである
FBIにもブルーメンのメンバーが存在すると知って兜おじさんも驚きの声を上げるのだった

     <ARMS No.122 取引(ディール)>

恵の方は、隼人の方が気がかりな様子 帰ってこれても場所がわからないのでは、と心配するが
その辺は李さんも連絡先は伝えてあるようだ 
なんだかんだで隼人のことは心配していても、あまり素直になれない恵であった

「ふん!!まったく冗談じゃないわ なんで私が奴の心配をしなくちゃいけないのよ!!」
(でも今…どこで何をやってんだろ!? まさか…すでにカルナギ達にとっ捕まってるなんて事はないわよね…
 まったく…なんでこんなにイライラするのよ!!)

ブルーメンの研究員が、昏睡した武士の容態を調べているが特に変化はない まるで眠っているかのようである…
李さんはドクターに情報を提供するよう呼びかけていたようだが、帰ってくるのはイヤミばかり
聞くだけムダと、部屋を後にしようとするが…ドクターは条件付で協力してもいいと言う が…

「な…なんだとぉ、この野郎!!
 いい加減にしろよ、じーさん!!こともあろうに、武士の体を研究の材料にするだと!?」

ドクターの提案に、激昂し胸倉をつかむ兜 だがドクターもそれに対しまるで物怖じせずに言葉を続ける

「…ああ…ブルーメン側の研究データも一切合財見せてもらいたいのう
 ARMS(オリジナル)の子供達はわしにとって実に興味深い研究素材じゃよ
 それにあっちの病室に運び込まれた白兎<ホワイトラビット>の少年、植物状態だそうじゃないか…
 ずっと寝てるわけじゃろう ならばなんの問題もあるまい!!」
「て…てめえ!!人を何だと思ってやがる!!」

794 :不思議の国のアラスジ:2015/07/17(金) 17:59:38.15 ID:???
今にも殴りかかりそうな兜を止めたのは、その条件を飲むという涼の一声であった
すでに武士が植物状態と化してから三日がたつが、一向に回復する様子を見せない
武士のARMSになにが起きているのか… なら武士を救えるのはARMSを研究し続けてきたドクターだけかもしれない、と言うのが涼の考えだった

「だから…たのむ… Drサミュエル・ティリングハースト… 武士を…救ってくれ!!」
「……… ………ふん!! こいつはあきれたわい… 捕虜であるこのわしを信用するだと!?
 まったく…バカなガキもいたもんじゃ
 だが…これで商談成立じゃな… よかろう、ならば話してやろう!!
 エグリゴリの"暗部"、"アサイラム"と呼ばれる施設の事を…
 そこに閉じ込められていた哀れなバケモノ共の事をな…

 ニューヨーク沖10キロの海上に点在する小島の一つにとある収容施設がある…
 表向きは、精神治療の必要な犯罪者を収容する特殊刑務所という事になっているが…
 その実体は、全世界から集めた特殊な遺伝子サンプルを閉じ込める研究所―――通称"収容所"(アサイラム)
 エグリゴリが世界各国から集めた、なんの処置や改造も受けていない超能力者、突然変異体、その他の様々な異能者…
 およそ二百人あまりが人権を剥奪されてそこに収容されとる…
 その中でもあの三人は、人格・能力共に危険度"A"にランクされ、"アサイラム"でも封印されていた存在…

 まずは、"牙"(ファング)ことコウ・カルナギ…
 ある特殊なウイルス性疾患の唯一の生き残り… その身体能力は人間のモノではない…
 細胞組織の組成そのものが、通常の人類とは異なっておる…
 ある東洋医学の権威が、一言だけコメントしておった…
 『この男は、生まれながらに全身のチャクラ(*"気"の根源)が開放されておる』とな…

795 :不思議の国のアラスジ:2015/07/17(金) 18:00:03.69 ID:???
 あとの二人は、"夢魔"(ナイトメア)と呼ばれるテレパシストのラヴィニア・ウェイトリー…
 そして、お前らの話を総合すると、もう一人の男はジェームズ・ホワンだろう
 ラヴィニアは、ニューイングランドのダンウィッチで魔女の家系とよばれるウェイトリー家の長女
 彼女は、ただ気に入らないという理由だけでテレパシーを使い、三人の政府高官を自殺に追いやった…

 そして…ジェームズ・ホワンの事は、わしにも全くわからん!!
 よほどクセのあるサンプルだったんじゃろう、資料には塗りつぶされた箇所が多かったからの…
 ただ…一つだけ明らかな能力がある!!
 それは奴自らが"占い"と呼んでいる能力… 遠隔透視力(リモート・ビューイング)…
 奴の力にかかれば、たとえ目標がどこにあろうと、百発百中で探索することが可能らしい…

 つまり………おまえ達が一生懸命場所を移動したところで、所詮無駄な努力だということさ…
 奴らの追撃から逃れたければ、力ずくで奴らを倒すしかないぞ!!
 しかし…いかにARMSといえど、二人しかいないんじゃどうにも心細いのう…
 一人は植物人間、一人はどこかへ逃げてしまったというではないか…
 その逃げた奴も、まだ捕まってなければいいがのう…」

その頃隼人は道場で寝転がっていた "水"とは何なのかが理解できない隼人が苛立っていたが…
そこにノック音が響き、そちらに向かおうとすると… 突如ドアが銃撃と共に打ち破られる!!
それに紛れ、放たれたナイフが隼人の肩に突き刺さる そこに現れたのはウインドへの復讐に燃えるグリージョ兄弟であった…!

<続く>

796 :マロン名無しさん:2015/07/17(金) 19:27:03.36 ID:???
あんな化物染みた相手に意趣返しに来るとか意外に根性あるのなグリージョ兄弟

797 :マロン名無しさん:2015/07/17(金) 21:17:12.52 ID:???
ドクターエグリゴリでもトップクラスなのに
それでも資料をほとんど確認できないホワンって一体何だ

798 :マロン名無しさん:2015/07/17(金) 22:50:03.78 ID:???
突っ込みどころ満載だな
まずネロとビアンコ居場所どうやって知った?
まさかハーレムの人間を脅し聞いた?
パリゾーニの屋敷が崩れ落ちる前にビアンコがネロを担ぎ脱出したのか?
隼人がARMSと知らないからしょうがないが即効性の毒じゃなければ
ナイトが解毒するから意味ないぞ
奇襲と不意打ちを見破られそれしか能がないこの2人に勝ち目はないな
問題は隼人がこいつらをどう倒すかだ

799 :マロン名無しさん:2015/07/17(金) 23:03:39.41 ID:???
リーマンさんはキャラとして便利すぎるきらいがあるな。作者もあまり頼りすぎるのは危険だ。

800 :マロン名無しさん:2015/07/17(金) 23:10:43.14 ID:???
隼人が正面に気を向けてる隙に兄が後ろに立ち襲えば終わりなのに頭に血が回り
冷静な判断出来なかったのかグリージョ兄弟

801 :マロン名無しさん:2015/07/18(土) 02:44:15.37 ID:???
ラヴィニアさんだけなんかショボイ!

802 :不思議の国のアラスジ:2015/07/18(土) 21:59:50.02 ID:vkCMpLSk
「遠隔透視術(リモート・ビューイング)……… 遠く離れた場所から全てを見通すESP能力…
 まったくその"ホワン"って男、さながら生きてるスパイ衛星ね」
「ええ…確かにこれじゃあブルーメンの機密保持能力なんてあったもんじゃないわね」
「それに、幻影を使うテレパシスト、ラヴィニア・ウェイトリー…
 ARMS以上の"力"を持つ人間、コウ・カルナギ…
 エグリゴリも、とてつもなくやっかいなメンバーを送り込んでくれたわね
 まあこうなったら、誰が来ようと迎え撃つだけよ!!」

ショットガンを装填し、恵も戦いに備えるのであった

     <ARMS No.123 境界(ボーダー)>

相手は強敵とはいえ、たった三人にすさまじい厳戒態勢であった
ここまでの物量をそろえれば、さすがに諦めるのではないかと兜おじさんは思っていたようだが
涼は奴らは必ず来るという確信があった だが、それでもやらなければいけない…

(まったく…落ち着いてるというか堂々としてるというか…
 とても今日びの高校生とは思えないね 親はどういうしつけをしてきたんだ!?
 しかし…高槻も高槻も以前に比べて何か変わったな なんか落ち着きすぎてるっていうか…
 まあ、たしかに高槻の言う通り勝つしかないんだが………)

横になっている武士のそばに、ユーゴーが付き添っていた そこにドクターが口を挟む
ARMSが二人しかいない現状では、ここを落とされるのも時間の問題と言うが…

「………だめです あなたは帰しません!! 高槻君の言う通り、武士君を救えるのはあなただけかもしれません
 だから………そのためにも………
 私も全力で闘います 安心してください、私達は絶対負けませんから…」

803 :不思議の国のアラスジ:2015/07/18(土) 22:00:16.01 ID:???
「カハハハハこれはいい これがあの"天使"(エンジェル)と呼ばれていたユーゴー・ギルバートか!?
 こりゃまたずい分と勇ましくなったもんじゃのう
 ………ふふん… じゃあゆっくりとその覚悟を拝見させてもらおうかの
 まあ確かにあの小僧がジャバウォックになれば、あのコウ・カルナギとて勝ち目はない!!
 だが、おぬしも知っておるじゃろう ジャバウォックは、"諸刃の剣"だという事を…
 ひとたび暴走を始めると、もう誰にも止められない…
 そうなれば、コウ・カルナギはおろか、わしら全員…いや…
 人類を滅亡させてしまうほどの可能性を秘めている!!
 それをあの小僧が認識して、どこまで理性を保ちながら戦い続けられるか見物じゃわい!!」

(…やっぱり…この人はARMSの事をよく知っている…
 確かに博士の言う通り、今の高槻君はとても危険な状態にある…
 こんな時に………隼人君がいてくれたら………)
(隼人!!何をしてる…早く…早く戻って来い!!)
(まったく…あのバカ、何やってんのよ… 今戻って来なくていつ戻って来るってのよ…)

(帰って来い、隼人… 隼人!!)

皆が隼人に思いを寄せる中…隼人は窮地に立たされていた
グリージョ兄弟のナイフを肩に受け…二人が一気に襲い掛かる!
とっさに距離をとろうとするも、足も切られてしまう

「ククク…いい味だ、それに…厚いぜ」
「ふふふ、そろそろ毒が回り始めてくる頃だろう…もってあと十分か十五分程度だろうよ
 まあその間に、おまえは完全に切り刻まれるだろうがな」

804 :不思議の国のアラスジ:2015/07/18(土) 22:00:43.74 ID:???
グリージョ兄弟の言うように、毒が隼人を蝕み、その視界が歪んでいく…
(くそっ…奴の言う通りだ、視界が暗くなって来やがった…
 オレは…このままこいつらにやられちまうのか…!? ………でも…
隼人の脳裏に、倒れた武士の姿が 涼の姿が 恵の笑顔が浮かび…
(やっぱり納得がいかねえ!!せめて… 帰りてえ!!仲間の元に!!)

そして、その脳裏に… 水のひとしずくを見た!!

水のひとしずくが脳裏に見えたその時、グリージョ兄弟の攻撃を回避することができた

(………今…… 確かに見えた… 余計な事を考えてるヒマがないって事が、目の前をクリアーにしてくれたのか!?
 ………何も考えず… 意識を集中しろ!!)

再びその脳裏に水のひとしずくを感じ、二人の動きがはっきりと見える…!

(敵の攻撃が見える 敵が何を考えてるかが、わかるのか!?
 そうか…オレ… 自分が見えて来たんだ!! 自分の体がどう動いているのか、動かせるのか…
 敵の動きが思考に反映される!!
 戦いの主導権をオレが握る!!
 戦いの流れをオレが作る!!)

襲い来る二人の攻撃をさばき、肩のナイフを引き抜くとビアンコに突き刺し!
そして、ネロもろともにその体を蹴り飛ばした!!

「はあ はあ はあ へへ…へへへ… おっさん、わかったぜ………
 そうか………簡単な事じゃねーか…
 これが………"水"…だったんだ…」

戦いが終わり、緊張の糸が切れたようにその場に倒れる隼人
ウインドがそれを側で見守っていたのであった…

<続く>

805 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:17:17.92 ID:???
(なんだ…簡単じゃねーかよ… これが"水"か…
 オレは…前から持ってた… あのキース・レッドと戦った時も…
 ギャローズ・ベルで高速サイボーグ部隊と相対した時も…
 だけど…オレは何でこんな事を忘れてしまって…)

水の心の本質を理解した隼人、その脳裏に十三の姿が浮かぶ

―ふん!!気づくのが遅いんじゃ、このバカ孫め!!
 火の心ものも心も幼い頃からみっちり仕込んできたもの…
 わしの考えは間違っちゃいなかっただろう!?
 ただ…こともあろうにお前は、怒りに身を任せて"水"をないがしろにしていた…
 怒りに満ちた"火"はお前のような未熟な精神など簡単に焼きつくしてしまう…
 こんかいの事でそれが身にしみてわかったじゃろう これからは、それをふまえて前に進むがいい―

目が覚めた時、その前にはウインドの姿があった ウインドが隼人のケガと解毒をしてくれたようだ

     <ARMS No.124 再起(カム・バック)>

「しかし…よく頑張ったな、隼人君…
 多少 手傷を負ったとはいえ、あの二人を倒すなんて大したものだ!!」
「…… へ…へへへ…何言ってんだよおっさん… …わかってんだぜ…
 あんたは、奴らが来るのを知っていて、わざわざ仕組んだんだろ…!?
 このオレに、"水"を気づかせるためにな…」

生死の境に立って、隼人は自らが失ったものに気がつく 自分自身への"信頼"である

「オレは今までオレのARMS…騎士<ナイト>に頼ってばかりいたんだ…
 でも…それが信頼できなくなった時にオレは、急に臆病風に吹かれて自分をも信頼できなくなった…
 つくづく…自分が半人前だと思い知らされたよ」

自分で気づいただけでも立派だとウインドは言ってくれた
そして、もう一度ママ・マリアの下へ案内してくれるのだった

806 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:17:43.37 ID:???
「…どうやら自分を焦がし続けていた"火"を鎮火したようだね
 それどころか今の坊やの心には、とても済んだ気持ちのいい世界が広がっているよ
 久しぶりだねぇ…こんな純粋な心に触れたのは…
 いいかい、坊や…一番大事なのは、自分を信じる"心"なのさ…
 それを失った者はどんな力も振るう事はできない…
 自分を信じられないものが、仲間を信じる事なんてできるわけがないんだからね…
 たとえ仲間だってついて来るわけがないのさ…
 でも、あんたはそれを取り戻している… わかってるね、坊や…
 いまの気持ちを決して忘れちゃいけないよ これから先なにが起きようとね…
 そうすれば…おのずと『仲間』も帰ってくる…」

ママ・マリアのアパートを後にして…ウインドは隼人に仲間の居場所が書かれたメモを手渡す

「君のおじいさんである神宮十三氏は強かったよ
 私も若かりし頃、十三氏には色々お世話になってね…」
「えっ!?おっさん…じじいと知り合いだったのか!?」
「ああ…現役だった頃のあの人には今の私でさえも勝てはしないよ
 無論…あのコウ・カルナギとてな!!
 君は、その十三氏の教えを引き継いでいる… 決して負けるわけがない!!
 そのぐらいの気構えでぶちのめして来なさい!!」

ウインドからの激励を受け、隼人は足早に隠れ場所へと向かう
ウインドはママ・マリアの元へと戻ると…

「………ウインド……… いろいろ世話になったね…
 …20世紀…あたしの百年の人生そのもの… その間に…目が見えなくともいろいろ見て来た…
 きれいで…素敵なもの… 汚くて…どうしようもないもの…
 あんたは…私の言う通り、汚いものをみんな浄化してくれたね
 そして最後に…とても良い子に会わせてくれて… ………ありがとうよウインド… 私は…そろそろ眠ることにするよ…」

そう言い残し、ママ・マリアの百年の人生に幕を下ろす 
ウインドが彼女のその目をそっと閉じてあげるのだった…

807 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:18:09.68 ID:???
ARMS一行の警備を担当するブルーメンの部隊
だが、隊員の一人が過剰すぎる防備に不満の声を上げている様子
士気もいまいち上がらないようで、隊員たちが適当に持ち場を抜け出し、タバコを吹かしていると
突如現れたプレデターに、頭を握りつぶされた…!

涼もその圧倒的なパワーを感知し、正門前に向かうが、すでに正面部隊は壊滅状態
涼が駆けつけたときには、横に倒れたトレーラーに座り、涼を待ち構えるコウ・カルナギの姿があった
目の前の惨状に、涼もジャバウォックを開放させる…!

<続く>

808 :不思議の国のアラスジ:2015/07/19(日) 23:23:13.73 ID:???
ARMS 連載中  2力目
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1437315733/

容量が490kを越したのでここから楽屋裏となります(ぺこん

809 :マロン名無しさん:2015/07/20(月) 00:53:46.73 ID:???
乙です
開始から早いもんでもう4ヶ月かあ
話も丁度折り返しあたりか

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